JPH09102238A - 抗菌性セラミックボタン - Google Patents

抗菌性セラミックボタン

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JPH09102238A
JPH09102238A JP28662995A JP28662995A JPH09102238A JP H09102238 A JPH09102238 A JP H09102238A JP 28662995 A JP28662995 A JP 28662995A JP 28662995 A JP28662995 A JP 28662995A JP H09102238 A JPH09102238 A JP H09102238A
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JP
Japan
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antibacterial
button
glaze
ceramic
pigment
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JP28662995A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hotta
眞一 堀田
Yoichi Fukuda
洋一 福田
Hiroshi Norizuki
廣 法月
Takahiro Ito
貴弘 伊藤
Kenji Moriguchi
賢治 森口
Hironori Kato
浩紀 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Anritsu Corp
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不特定多数の人の手に触れる機会が多い電話機
やコンピュータ等のキースイッチなどに用いるセラミッ
クボタンに対して抗菌性を付与することにより、微生物
により汚染されることがなく、有効な優れた抗菌機能、
抗かび機能及び防臭機能を付与する。 【解決手段】セラミックス焼結体の表面の少なくとも頭
部に顔料によって機能表示記号を表示し、釉薬を施こし
たセラミックボタンにおいて、前記表面に露出する部位
の釉薬又は顔料の少なくとも一方が抗菌剤を含有してい
ることを特徴とする抗菌性セラミックボタン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話機やコンピュ
ータ等に用いられる抗菌性セラミックボタンに関し、よ
り詳しくはセラミックに適した温度800℃以上におけ
る熱履歴にも抗菌性を失わない抗菌剤を釉薬に添加する
か、若しくはそれ自身が抗菌性を有する絵の具を最上層
部すなわち表面に露出する部位に焼き付けてなる電話
機、コンピュータ等における抗菌性セラミックボタンに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不特定多数の人の手に触れる機会
が多い電話機やコンピュータ等用のスイッチを作動させ
るためのキーの最上部に設けられるボタン(キーあるい
は、キートップとも称されるが、ここでは総称してボタ
ンとする)は、洗剤、殺菌剤、アルコール類で洗浄する
ことによって衛生面の維持が図られ保たれていた。しか
しこれら洗剤、殺菌剤、アルコール類での洗浄は手間が
かかる上、果して洗浄されたか否かの判断が困難であ
り、特に目視的に判別することは困難である。また本来
これら洗剤、殺菌剤、アルコール類は人体、特に皮膚に
対して好ましいものではなく、ひどい場合には肌荒れや
刺激臭を伴い、清潔感とは裏腹に、残留物により健康上
の危倶を与えるという問題もあった。
【0003】このためプラスチック製のボタン等へ殺菌
剤を添加することが考えられ、提案されている。その例
として例えば実開昭62−147222号においては
「クローム化されたフェノール系化合物が0.1〜5.
0重量%添加配合してなる殺菌剤入り電話器、コンピュ
ータ等のキー」が開示され、また特開平6−10496
6号では「銀、銀イオン、銀錯塩を含有する抗菌剤を添
加混合した樹脂で皮膚に接触する部分、或いは皮膚に接
近する部分を有する送受話器、押しボタン等の部品を構
成した抗菌性電話」が開示されている。
【0004】さらに特開平5−168681号では、抗
菌性能をもつイオンを溶出する銀、銅、亜鉛およびそれ
らの金属の化合物からなる群のうちから選ばれた1つま
たは複数の抗菌イオン源と、前記抗菌イオン源を吸着担
持する炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、セラミック
材料からなる群のうちから選ばれた1つまたは複数の担
持体と、単結晶テトラポット状の三次元構造を有する酸
化亜鉛ウイスカの三者を主体とした抗菌・防錆兼用剤を
含有する音声機器を開示されている。しかしこれらの技
術においては、何れもポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリアミド、ABS等の熱可塑性樹脂を対象としてい
る。
【0005】また特開平6−127975号では、陶磁
器基材の表面に銀、銅、亜鉛のうちの少なくとも1種の
金属イオンを含有するリン酸カルシウム化合物と釉薬と
の混合物が焼き付けられてなる抗菌性窯業製品が提案さ
れている。しかしここでは、キースイッチ用のボタンを
対象としているのではなく、その窯業製品としては大形
の便器、洗面器、浴槽及びコップを対象としているだけ
であり、ましてその表面の少なくとも頭部に機能を表示
する記号又は色彩が焼き付けられたセラミックボタンに
ついての適用が意図されているものでもない。
【0006】上記のように、その上層部に透明釉薬の焼
き付け層を有するセラミックボタンの場合についても、
これらは不特定多数の人の手に触れる機会が多く、この
ためプラスチック製の電話機やコンピュータ等のキース
イッチ用のボタンの場合と同様に衛生面の維持が要求さ
れるが、プラスチック製の場合とは異なり、セラミック
に適した抗菌剤の選択はなかなか難しく、実用性のある
抗菌性が付与されたセラミックボタンは未だ開発されて
いない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、上記のようなセラミックボタンに対して、セラミッ
クに適した800℃以上における熱履歴にも抗菌性を失
われない抗菌剤を釉薬に添加するか、もしくはそれ自体
が抗菌性を有する絵の具(顔料)を最上層部(表面露出
部)に焼き付けることにより有効な抗菌性を付与するこ
とができることを見い出し、本発明を完成するに至った
ものである。
【0008】すなわち本発明は、電話機、コンピュー
タ、ワープロ、或いはエレベータ等に用いる、その上層
部に釉薬層及び機能を表示するための記号を有するセラ
ミックボタンにおいて、該釉薬層にセラミックに適した
800℃以上における熱履歴にも抗菌性を失わない抗菌
剤を添加するか、もしくはそれ自身が抗菌性を有する絵
の具(顔料)を最上層部(表面露出部)に焼き付けるこ
とにより、有効な抗菌性を付与してなるセラミックボタ
ンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミックス
焼結体の表面の少なくとも頭部に顔料によって機能表示
記号を表示し、釉薬を施こしたセラミックボタンにおい
て、前記表面に露出する部位の釉薬又は顔料の少なくと
も一方が抗菌剤を含有していることを特徴とする抗菌性
セラミックボタンを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで上記構成には、下記(A)
及び(B)の態様を含むものである。 (A) 電話機やコンピュータ等のキースイッチなどに
用いられるセラミックボタンであって、ボタンの形状に
成形されたセラミックス焼結体の表面の少なくとも頭部
に顔料によって機能を表示するための記号又は色彩が焼
付けられ、さらにその上に抗菌剤を含有する透明釉薬の
焼付け層を有するセラミックボタン。 (B) 電話機やコンピュータ等のキースイッチなどに
用いられるセラミックボタンであって、ボタンの形状に
成形されたセラミックス焼結体の表面上に抗菌剤を含有
する釉薬の焼付け層を設け、その上に抗菌性を有する機
能を表示するため顔料によって記号又は色彩が焼付けら
れた層を有するセラミックボタン。
【0011】本発明における上記「機能を表示するため
の記号又は色彩の焼付け層」を構成する絵の具(顔料)
としては、それ自体が抗菌性を有する顔料(例えば、S
n/Cr系等)を使用することにより、この焼付け層に
抗菌性を付与することができる。なお、上記「セラミッ
クス焼結体の表面の少なくとも頭部に」とはボタンの頭
部のほか、適宜側部等をも含む意味であり、また「機能
を表示するための記号又は色彩の焼付け層」について
は、本明細書中適宜「機能表示記号」又は「機能表示記
号層」と指称する。
【0012】本発明は、各種形状、構造を有するセラミ
ックボタンを対象とするが、図1(a)と(b)は、そ
の一例を示すものである。図1(a)はその平面図、図
1(b)は、図1(a)中A−A断面図である。図1
中、1はボタンの本体、2は脚部、3は頭部を示してい
る。本発明における前記「機能を表示するための記号又
は色彩」すなわち機能表示記号4は、少なくともこの頭
部3に焼付けられる。この場合、5は透明釉薬層を示
す。
【0013】また図2(a)と(b)は、前記(A)と
(B)の構成に対応して示した模式図である。図2中、
1はボタンの本体をなすセラミック焼結体の部分を示し
ている。図2(a)において、4はボタンの本体1の表
面に焼付けられた機能表示記号の層であり、5は機能表
示記号層4の上に設けられた「抗菌剤を含有する透明釉
薬層」を示している。また図2(b)は、前記(B)に
対応するもので、図2(b)中、5は、ボタンの本体4
の表面に焼付けられた「抗菌剤を含有する釉薬層」(こ
の釉薬層は必ずしも透明である必要はない)、4はこの
上に焼付けられた抗菌性を有する機能表示記号層を示し
ている。
【0014】このように、本発明においては、ボタンの
形状に成形されたセラミックス質焼結体に対して、
(a)抗菌剤を含有する透明釉薬層又は(b)抗菌剤を
含有する釉薬層(この釉薬層は必ずしも透明である必要
はない)、(c)抗菌性を有する顔料を含有した機能表
示記号層又は(d)顔料を含有した機能表示記号層を設
ける。これらを設ける順序は(ア)(a)又は(b)を
焼き付けた後、(c)を焼き付ける、(イ)(d)を焼
き付けた後、(a)を焼き付けるという態様により行わ
れる。この焼き付けは、それら(a)〜(d)の各層を
構成する材料を例えばペーストの形とし、それら順序に
従って各々塗布、焼成を繰り返すことにより行われる。
その焼成温度はそれら何れの層の形成を形成する場合に
も約800℃程度以上の温度で行う。
【0015】また、本発明で使用する上記抗菌剤として
は、セラミックに適した約800℃程度以上における熱
履歴においても抗菌性を失わない抗菌剤が使用される。
この抗菌剤はそのような性質を有するものであれば特に
限定はないが、その例としては(1)銀、亜鉛、銅等の
抗菌性を有する金属、(2)それら抗菌性を有する金属
の塩、例えばリン酸銀、ケイ酸銀、酸化亜鉛、ケイ酸亜
鉛、酸化銅等、(3)(1)の金属又は(2)の金属塩
を無機質担体に担持させたもの等を挙げることができ
る。これらの金属又はその塩は、抗菌性のほか、抗かび
性及び防臭性をも合わせもつものであり、本明細書中
「抗菌性」とは、抗菌性自体に加え、抗かび性、防臭性
を含めた意味である。
【0016】このうち上記(3)の場合には、銀、銅、
亜鉛等の抗菌性金属をシリカ、リン酸カルシウム、炭酸
カルシウム、珪酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト
から選ばれた一種又は二種以上からなる無機質担体に担
持させる。これら無機質担体に対して抗菌性金属を担持
させる手法としては、例えば抗菌性を有する金属をそ
の塩(硝酸塩、酢酸塩、等)の水溶液とし、これに上記
カルシウム化合物の1種又は2種以上の粉末を投入混合
してイオン交換させる、抗菌性を有する金属をその塩
の水溶液又は懸濁液とし、これにカルシウム化合物の一
種又は二種以上の粉末を投入混合してその金属塩を吸着
させる等の態様で行うことができる。
【0017】また、抗菌性金属を上記〜の何れの態
様で担持させた場合にも、これらを前記(a)及び
(b)の層を形成する釉薬層材料中に混入するに際して
は、予め水分等の揮発性成分を除去しておく必要があ
る。また特に抗菌性を有する金属の塩として、焼成工程
において分解し揮発成分を発生する塩(例えば硝酸塩
等)を使用した場合には、その担持後焼成してセラミッ
クとしておくのが望ましく、これによって焼成により前
記(a)〜(d)の層を形成する時に揮発成分による膨
れや亀裂等が生じるのを防止することができる。
【0018】本発明では、以上の抗菌剤を前述顔料を含
有した色調のある層又は透明釉薬層形成材料に対して添
加混入し含有させ、これらをセラミック質焼成体からな
るボタンに施こし、常法に従い焼成する。その含量とし
ては、外部に露出し、直接素手等に触れる部位における
顔料を含有した色調のある層又は透明釉薬層中に少なく
とも0.02重量%を加える。このように少なくとも
0.02重量%以上を混合すると、それらの層は微生物
により汚染されることがなく、有効な優れた抗菌機能、
抗かび機能及び防臭機能を付与することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明がこの実施例に限定されるもので
はないことは勿論である。
【0020】《実施例1〜2》 アルミナ(Al23):73wt%、酸化ケイ素(Si
2 ):26%及び酸化鉄と酸化クロム(Fe23+C
23):1%の組成を有する坏土を市販の電話器のプ
ッシュボタン形状に圧力1000kg/cm2 でプレス
成形を行い、これを1550℃で2時間焼成し、緻密な
セラミック質焼結体を得た。使用時に頭部となる該焼結
体の頂部に機能を表示する記号(例えば“A”、“3”
・・・)を形成するため、無機顔料を主成分とする絵具
を常法に従って焼きつけた。
【0021】白色の記号を作成した例では、酸化スズ
(SnO):40wt%、ケイ石(SiO2 ):40w
t%、石灰石:20wt%、そして融剤:15wt%
(この融剤は上に塗布する釉薬と同じ成分が好ましく、
本例でもこれを使用した)、同様に黒色では酸化鉄:3
9wt%、炭酸コバルト:17wt%、酸化クロム:4
0wt%、酸化マンガン:5wt%、融剤:10wt
%、青色ではカオリン:19wt%、ケイ石:65wt
%、亜鉛華:4wt%、酸化コバルト:9wt%、酸化
クロム:4wt%、融剤:15wt%、・・・などの色
調を有する下絵具用顔料を目的に合わせて適宜選択し、
通常SK5a(1180℃)〜SK14(1410℃)
の間で記号を焼きつけた。
【0022】次に、抗菌剤としてリン酸銀3AgO・P
25を5重量部(10重量部)、そして釉薬としてSi
2 :41wt%、Al23:16wt%、CaO:2
5wt%、P25:16wt%、Na2O+K2O=2w
t%の組成を有するガラスフリット95重量部(90重
量部)を水を加えて24時間混合粉砕し、少量の有機粘
着剤を添加し、スラリー状になした。これを上記頭部に
記号を焼きつけたセラミック質焼結体に対してスプレー
塗布し、乾燥後、温度1160℃に加熱し、施釉処理を
終了した。以上は実施例1であるが、実施例2として抗
菌剤にシリケート銀(Ag2O ・2SiO2 )を使用
し、その他は実施例1と同様とした。
【0023】抗菌性試験には、細菌として大腸菌を選
び、24時間培養してその抗菌性を求めた。抗菌性試験
は以下(1)〜(3)のように実施した。まず、(1)
菌数測定用培地としてSCDLP寒天倍地〔日本製薬
(株)社製〕を使用した。また(2)菌液の調製として
は、普通寒天斜面培地で35℃で、一夜培養した試験菌
株の菌体を減菌1/1000濃度普通ブイヨンに浮遊さ
せ、1ml当たりの菌数が約106 となるように調整し
た。
【0024】(3)試験操作:検体に菌液0.2mlを
摂取して、ポリエチレンフィルムを密着させた後、35
℃で保存し、保存開始時及び24時間後に上記SCDL
P寒天培地で生菌数を洗い出した。この洗い出し液の生
菌数を、菌数測定用培地を用いた寒天板培養法(35
℃、1日間)により測定して、検体1枚当たりの生菌数
に換算した。また、検体に摂取したものと同量の菌液を
シャーレに分注して、ポリエチレンフィルムを密着させ
て保存し、生菌数を測定して対照とした。これら実施例
1及び実施例2の結果を表1に示す。表1から、実施例
1〜2の何れの場合にも、無添加(ブランク品)に比し
て著しい減菌率となり、優れた抗菌力を付与しているこ
とが明らかである。
【0025】
【表 1】
【0026】《実施例3〜4》上記と同じセラミック質
焼結体上に、酸化スズ(SnO)と酸化クロムが11:
1の重量比よりなる着色用顔料10重量部、釉薬として
酸化亜鉛(PbO)、珪石(SiO2 )、ホウ酸(B2
5)、亜鉛華(ZnO)、少量のアルミナ、アルカリ
を各々40:45:5:5:5の割合で含有する低融点
ガラスフリット:90部、そして抗菌剤としてリン酸銀
(3AgO・P25)5部を混合したものを塗布した
後、温度950℃で1時間焼成し、ピンク色を程する釉
薬層の焼結体を得た。
【0027】
【表 2】
【0028】次に該釉薬層の上に、すなわち表面に直接
露出した機能表示記号層を焼きつけるために、該釉薬層
上に白色の文字、記号の場合は酸化チタン(TiO2
とジルコン(ZrSiO4 )が15:10の含有比であ
る顔料25部(重量)と、融剤として酸化鉛(Pb
O)、珪石(SiO2 )、ホウ酸(B23)、アルミナ
(Al23)、亜鉛華(ZnO)を40:34:16:
5:5の組成を有するフリット75部、そして抗菌剤に
リン酸銀5部を加え、スクリーン印刷にて釉薬層を有す
る該セラミック焼結体の頂部に記号を表示し、温度82
0℃で1時間焼きつけ処理をした。以上は実施例3であ
るが、実施例4では実施例3のリン酸銀に代えて、シリ
ケート銀を使用した点以外は実施例3と同様に行なっ
た。
【0029】その抗菌性試験として、細菌に大腸菌を使
用し、24時間培養してその抗菌性を測定した。試験方
法は前述実施例1〜2の場合と同様にして実施した。表
2はこれら実施例3及び実施例4の結果である。表2か
ら、実施例3及び実施例4の何れの場合にも、無添加
(ブランク品)に比して著しい減菌率となり、優れた抗
菌力を付与していることが明らかである。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、不特定多
数の人の手に触れる機会が多い電話機やコンピュータ等
のキースイッチなどに使用するセラミックボタンに対し
て抗菌性を付与することにより、それらボタンが微生物
により汚染されることがなく、有効な優れた抗菌機能、
抗かび機能及び防臭機能を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミックボタンの一例を示す図。
【図2】本発明の構成態様を示す模式図。
【符号の説明】
1 セラミックボタン本体 2 脚部 3 頭部 4 機能を表示するための記号又は色彩の層 5 釉薬層
フロントページの続き (72)発明者 福田 洋一 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 法月 廣 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 伊藤 貴弘 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 森口 賢治 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 加藤 浩紀 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス焼結体の表面の少なくとも頭
    部に顔料によって機能表示記号を表示し、釉薬を施こし
    たセラミックボタンにおいて、前記表面に露出する部位
    の釉薬又は顔料の少なくとも一方が抗菌剤を含有してい
    ることを特徴とする抗菌性セラミックボタン。
JP28662995A 1995-10-06 1995-10-06 抗菌性セラミックボタン Pending JPH09102238A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007010520B3 (de) * 2007-03-05 2008-08-14 Schurter Gmbh Betätiger für ein elektrisches oder elektronisches Schaltelement
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JP2015046366A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 京セラ株式会社 キャラクタ表示部材

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