JPH08217492A - 抗菌性を有するガラス被覆製品及び抗菌性を有するガラス被覆の施工方法 - Google Patents

抗菌性を有するガラス被覆製品及び抗菌性を有するガラス被覆の施工方法

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JPH08217492A JP2063595A JP2063595A JPH08217492A JP H08217492 A JPH08217492 A JP H08217492A JP 2063595 A JP2063595 A JP 2063595A JP 2063595 A JP2063595 A JP 2063595A JP H08217492 A JPH08217492 A JP H08217492A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い抗菌性を具備し、且つ施工が容易である
ガラス被覆製品を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 基材に形成されたガラス被覆層に、該ガラス
被覆層中のイオンとのイオン交換による置換及び拡散さ
れた抗菌性を有する金属イオンがガラス被覆層表面付近
において5乃至15%の濃度で含有されてなることを構
成上の要旨とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性を有するガラス
被覆製品及び抗菌性を有するガラス被覆の施工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属製等の基材の表面にガラスを融着し
被覆するグラスライニングやほうろう等のガラス被覆製
品は、耐蝕性が要求される化学工業機器や、表面の美的
処理を要求される建材や日用品等に広く使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような化学工業機
器、特に食品や医薬品用の機器や、建材や日用品の場合
には、ガラス被覆層の表面に藻や細菌の発生を防止でき
る抗菌性があれば、さらに利用性が高まる。そこで、ガ
ラス被覆層の表面に、従来から抗菌性を有することが知
られている金属イオン、例えば銀、銅イオンを含有させ
ることが考えられる。
【0004】従来、ガラスに金属イオンを含有させる方
法としては、ガラスを溶融時に銀等の金属を上釉として
使用してタイルやほうろう製品を製造する方法がある
が、このような方法の場合には、ガラスに含有される銀
の濃度が低く、抗菌効果が十分ではないという問題が生
じていた。
【0005】また、工業機器等の大型な製品や、複雑な
形状の製品に施工されたガラス被覆層表面に金属イオン
を含有させることは困難で、生産コストがかかりすぎる
という問題点もあった。
【0006】さらに、ガラス被覆層表面に均一に金属イ
オンを含有させなければ、抗菌性にムラが生じてしま
い、部分的に細菌が付いたり、藻が発生したりするおそ
れがあるため、食品や医薬品用の機器には不適であっ
た。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、高い抗菌性を具備し、且つ施工が
容易であるガラス被覆製品を提供することを課題とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、ガラス被覆製品
と、ガラス被覆の施工方法としてなされたもので、ガラ
ス被覆製品としての特徴は、基材に形成されたガラス被
覆層に、該ガラス被覆層中のイオンとのイオン交換によ
る置換及び拡散された抗菌性を有する金属イオンがガラ
ス被覆層表面付近において5乃至15%の濃度で含有さ
れてなることにある。
【0009】また、ガラス被覆の施工方法としての特徴
は、基材に形成されたガラス被覆層の表面に、抗菌性を
有する金属塩及び微粉末を溶媒に加え混合調合した塗布
剤を塗布し、塗布後に該塗布剤を乾燥させ、さらに、乾
燥後にガラスの転移点付近以上の温度で加熱しガラス被
覆層の表面付近に金属塩からの金属イオンを含有させた
後に、塗布剤を除去することにある。
【0010】
【作用】ガラス被覆層表面に、ガラス被覆層中に含まれ
るアルカリイオンと置換可能な抗菌性を有する金属塩を
含有する塗布剤を塗布し、焼成処理時に該金属塩から生
成された金属イオンのイオン交換によるアルカリイオン
との置換及び拡散によって、ガラス被覆層表面に金属イ
オンを含有させるため、容易にガラス被覆層表面に均一
且つ高濃度で抗菌性を有する金属イオンを含有させるこ
とができる。
【0011】また、前記塗布剤中にアエロジル等の微粉
末を含んでいるため、該塗布剤を乾燥させた時に乾燥皮
膜の強度が高くなり、部分的に塗布剤が剥がれ落ちたり
して、結果的に金属イオンの置換が不均一になることが
防止でき、さらに、剥がれ落ちた塗布剤の塗り直し等の
作業の必要がなく作業効率が高まる。
【0012】また、塗布剤に分散剤を含有させた場合に
は、塗布剤の塗布時に液体成分と固形成分が分離沈殿す
ることがなく塗布し易く、塗布作業も迅速に行うことが
できる。
【0013】さらに、塗布剤にイオン交換助剤が含まれ
ている場合には、イオン交換が促進されるため、一層有
効に金属イオンをガラス被覆層表面に含有させることが
できる。
【0014】また、ガラス被覆層表面に5乃至15%の
濃度の金属イオンを含有させた場合には、高い抗菌性を
有するガラス被覆製品を形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ま
ず、ステンレス等の基材、例えば内部に食品や薬品等を
収納するステンレス製容器の内面側等にガラス被覆層を
施工する方法から説明する。
【0016】まず、該基材とガラス被覆層の結合を強固
にするための下引きガラス層を形成する。該下引きガラ
ス層は、下引きガラス層用のガラス粉末を基材表面にス
プレー等によって塗布してから、約850°Cの炉内で
焼成することによって形成する。
【0017】次に、下引きガラス層の上面に上引きガラ
ス層を形成する。該上引きガラス層もガラス粉末をスプ
レー等によって塗布してから約650°Cの炉内で焼成
することを2〜3回繰り返すことによって所定の厚みを
有するガラス層を形成する。
【0018】このように形成された下引きガラス層及び
上引きガラス層からなるガラス被覆層に金属イオンを含
有させる。
【0019】まず、ペースト状の塗布剤をガラス被覆層
表面に塗布する。該塗布剤は、溶媒としての純水に金属
塩としての銀の硫化物又は銀の塩化物を混合し、イオン
交換助剤としての酸化クロム、分散剤としての活性アル
ミナ、水酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、及び酸
化珪素のサブミクロン微粒子であるアエロジルを適当な
割合、本実施例においては純水100に対して、金属塩
としての硫化銀30、酸化ジルコニウム60、アエロジ
ル0.5、酸化クロム0.5(すべて重量比)で配合
し、ペースト状に形成したものである。
【0020】純水を塗布剤に使用するのは、不純物が混
入した場合には、イオン交換が均一に行われないため、
これを防止するためである。
【0021】また、塗布時には前記分散剤の作用で、塗
布剤中の固形分が沈殿して塗布しにくいということがな
く、速やかに塗布作業を進めることができる。
【0022】このようなペースト状の塗布剤をガラス被
覆層表面に塗布した後に、該塗布剤を乾燥させる。
【0023】この乾燥後には、上記のように微粉末とし
てのアエロジルが混合されているため、塗布剤の乾燥強
度が高まり、塗布剤がひび割れて剥がれ落ちること等が
なく、従って塗布剤を塗布しなおす作業が不要である。
【0024】塗布剤の乾燥後、次に、ガラス被覆層のガ
ラス成分のガラス転移温度よりやや高めの温度、本実施
例の場合には、ガラス転移温度が約420°Cであるた
め、約430乃至470°Cの温度で1乃至2時間熱処
理を行う。
【0025】この温度より高い温度で熱処理を行った場
合には、ガラス被覆層が軟化して塗布剤がガラス層中に
入り込むおそれがあり、またこの温度より低い温度で熱
処理を行った場合には、イオン交換によるイオンの置換
が起きにくいため、上記の範囲内の温度で熱処理を行う
ことが好ましい。
【0026】熱処理によって塗布剤中の硫化銀からの銀
イオンが、ガラス被覆層表面からある一定の厚さまで、
ガラス被覆層中のアルカリイオンと置換される。
【0027】この熱処理時間を調整することによって、
ガラス被覆層中へ置換される銀イオンの量を5乃至15
%程度に調節することができるが、特に、10%以上の
高い濃度の金属イオンがガラス被覆層表面付近に含有さ
れていることが望ましい。本実施例の場合にはガラス被
覆層表面付近において約10%以上の金属イオンを含有
させることができ、厚さ300 μmの程度まで銀イオンを
含有させることができる。
【0028】さらに、熱処理後、さらに冷却した後に塗
布剤を水洗してガラス被覆層表面から完全に除去する。
洗浄後にはガラス被覆層に置換された銀イオン以外の塗
布剤はすべて除去され、ガラス被覆層表面に不要な塗布
剤等が残余することはない。
【0029】次に、上記のように銀イオンを含有させた
抗菌性を有するガラス被覆製品の抗菌性について以下の
実験結果を示す。
【0030】実験結果1 熱膨張係数が100 ×10-7/°Cであるソーダライムガラ
スを軟鋼にグラスライニングした後、上記のペースト状
塗布剤をスプレーで塗布し、乾燥後530 °Cにて2時間
熱処理をした。冷却後、水洗して残存塗布剤を除去し、
金属露出部分を樹脂コーティングしたもので抗菌試験を
行った。
【0031】試験菌として、大腸菌としてエシェリシア
コリ(Esherichia coli) 、黄色ブドウ球菌としてステ
フィロコクス アウレウス(Staphylococcus aureus) 、
真菌としてカンジタ アルビカンス(Candida albicans)
を使用した。ブイヨン培地で35°C、20時間で振とうし
た試験菌の培養液を菌数が約108 /mlとなるように希
釈後、滅菌リン酸緩衝液で1000倍に希釈した菌液0.5 m
lを製品ガラス面に滴下し25°Cで24時間、48時間保存
後の検体の生菌数を測定した。対照試料にはシャーレに
菌液を0.5 ml滴下したものを使用して同様に試験を行
った。結果は表1のようになった。
【0032】
【表1】
【0033】上記結果より明らかなようにいずれの菌体
においても24時間後には完全に死滅しており、銀でイオ
ン交換されたガラス被覆製品の抗菌効果が確認できた。
【0034】実験結果2 熱膨張係数が150 ×10-7/°Cであるソーダライムガラ
スを直径24mm、厚さ2 mm(端部は面取り)のステン
レス鋼の片面の中心より直径10mmの部分を残してグラ
スライニングした後、前記塗布剤をスプレーで塗布し乾
燥後430 °Cにて2時間熱処理をした。冷却後、水洗し
て残存塗布剤を除去し、金属露出部分を樹脂コーティン
グしたもので抗菌試験を行った。
【0035】抗菌試験にはハロー試験を行った。ハロー
試験とは寒天を流し込んだシャーレを用い、菌液を寒天
上に塗り、その上に試料をのせる。48時間、27°Cで培
養後、試料周囲に発生した阻止帯(ハロー)の幅を測定
する試験である。試験菌として、大腸菌としてエシェリ
シア コリ(Esherichia coli) 、黄色ブドウ球菌として
ステフィロコクス アウレウス(Staphylococcus aureu
s) 、真菌としてカンジタ アルビカンス(Candida albi
cans)を使用した。
【0036】
【表2】
【0037】上記結果よりいずれの菌体においても阻止
帯が確認された。従って、銀でイオン交換されたガラス
被覆製品の抗菌効果が確認できた。
【0038】尚、上記実施例では、塗布剤の溶媒として
純水を使用したが、このような純水を使用することは条
件ではなく、通常の上水を使用してもよい。また、溶媒
として純水のかわりにエタノール等の有機溶媒を使用し
てもよい。このような有機溶媒を使用した場合には、ガ
ラス被覆層表面に油分等の汚れが付着していた場合にも
塗布と同時にこれを除去することができる。
【0039】ガラス被覆層表面に油分が付着していた場
合には、該部分においてはイオン交換されにくく、金属
の含有量が不均一になってしまうので、通常塗布剤を塗
布する前にガラス被覆層表面を洗浄するが、エタノール
等の有機溶媒を予め塗布剤に混合しておくことによっ
て、このような洗浄工程を省くことができる。
【0040】このような有機溶媒としてはエタノールの
他、アセトン等の油分を溶かすことができる他の有機溶
媒も適宜使用できる。但し、エタノールを使用した場合
には取扱いが容易で経済的であるという利点がある。
【0041】また、上記実施例では、塗布剤に混合する
金属塩として硫化銀を使用したが、この他、銀、銅や錫
等の抗菌性を有する金属であればよく、さらに、上記の
ものを二種類以上混合してもよい。
【0042】さらに、上記実施例では、塗布剤中に混合
する微粉末としてアエロジルを使用したが、微粉末とし
てはアエロジルに限定されるものではなく、アルミナ、
酸化ジルコニウム等の微粉末を適宜使用することができ
る。
【0043】また、上記実施例では、分散剤及びイオン
交換助剤としての酸化クロム、活性アルミナ、水酸化ジ
ルコニウム、酸化ジルコニウムを塗布剤中に混合した
が、これらを使用することは条件ではなく、さらには、
これらのうちの一種類を使用してもよくまた二種類以上
混合して使用してもよい。
【0044】さらに、上記実施例では下引きガラス層及
び上引きガラス層からガラス被覆層を形成したが、単層
のガラス被覆層であってもよく、またガラス被覆層の成
分等も、抗菌性を有する金属イオンと置換可能な成分を
有するガラス被覆層であれば特に限定されるものではな
い。
【0045】また、上記実施例ではステンレス製容器の
内面側や軟鋼を基材としてガラス被覆層を施工するもの
としたが、基材としてはステンレスや軟鋼の他、アルミ
ニウム、銅、セラミック、真鍮等、ガラス被覆の施工が
可能なものであればすべて使用でき、さらに、容器の内
面側以外に、機械の部品等の複雑な形状の箇所にも容易
に施工することができる。
【0046】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、ガラス被覆層
表面に均一かつ高濃度に抗菌性を有する金属イオンを含
有させた高い抗菌性を有するガラス被覆製品を提供する
ことができ、さらに、このようなガラス被覆の施工作業
を容易且つ迅速に行うことができるという効果が得られ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】従来、ガラスに金属イオンを含有させる方
法としては、ガラス溶融時に銀等の金属を含ませたガ
ラスを上釉として使用してタイルやほうろう製品を製造
する方法があるが、このような方法の場合には、ガラス
に含有される銀の濃度が低く、抗菌効果が十分ではない
という問題が生じていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、上記実施例では、塗布剤に混合する
金属塩として硫化銀を使用したが、この他、銀、銅や錫
等の抗菌性を有する金属の金属塩であればよく、さら
に、上記のものを二種類以上混合してもよい。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に形成されたガラス被覆層に、該ガ
    ラス被覆層中のイオンとのイオン交換による置換及び拡
    散された抗菌性を有する金属イオンがガラス被覆層表面
    付近において5乃至15%の濃度で含有されてなること
    を特徴とする抗菌性を有するガラス被覆製品。
  2. 【請求項2】 前記金属イオンが銀イオンである請求項
    1に記載のガラス被覆製品。
  3. 【請求項3】 基材に形成されたガラス被覆層の表面
    に、抗菌性を有する金属塩及び微粉末を溶媒に加え混合
    調合した塗布剤を塗布し、塗布後に該塗布剤を乾燥さ
    せ、さらに、乾燥後にガラスの転移点付近以上の温度で
    加熱しガラス被覆層の表面付近に金属塩からの金属イオ
    ンを含有させた後に、塗布剤を除去することを特徴とす
    る抗菌性を有するガラス被覆の施工方法。
  4. 【請求項4】 前記微粉末がアエロジルである請求項3
    に記載の抗菌性を有するガラス被覆の施工方法。
  5. 【請求項5】 前記ガラス被覆層表面に5乃至15%以
    上の金属イオンを含有させる請求項3又は請求項4に記
    載の抗菌性を有するガラス被覆の施工方法。
  6. 【請求項6】 前記金属イオンが銀イオンである請求項
    3乃至請求項5のいずれかに記載の抗菌性を有するガラ
    ス被覆の施工方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布剤に分散剤が含まれている請求
    項3乃至請求項6のいずれかに記載の抗菌性を有するガ
    ラス被覆の施工方法。
  8. 【請求項8】 前記塗布剤にイオン交換助剤が含まれて
    いる請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の抗菌性を
    有するガラス被覆の施工方法。
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