JPH0910194A - ディジタルx線撮影装置 - Google Patents

ディジタルx線撮影装置

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JPH0910194A
JPH0910194A JP7188155A JP18815595A JPH0910194A JP H0910194 A JPH0910194 A JP H0910194A JP 7188155 A JP7188155 A JP 7188155A JP 18815595 A JP18815595 A JP 18815595A JP H0910194 A JPH0910194 A JP H0910194A
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JP7188155A
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Kazuhiro Utsuyama
和弘 宇津山
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 術者が所望する撮影画像データを容易に再生
させることができるディジタルX線撮影装置を提供する 【構成】 保持機構4の角度情報毎にオペレータが選択
したファイル番号を記憶する最適ファイル番号記憶部1
9bと、保持機構4が所望の角度に設定された際には、
最適ファイル番号記憶部19bを参照し、所望の角度に
対応する角度情報のファイル番号の撮影画像データを画
像記憶部19bから読み出して表示部18に出力する制
御部19aとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血管等に造影剤を注
入した状態で透過X線像を撮影し、その透過X線像を表
示部に出力することにより血管像を表示し、血管内に生
じている血栓などを取り除く血管内治療、いわゆるイン
ターベンショナルラジオロジー(IVR)などに利用さ
れる装置に係り、特に、被検体を挟んで対向支持された
X線管とイメージインテンシファイアとを種々の角度に
設定可能な保持機構を備え、前記保持機構をある角度に
設定(角度情報)した場合の撮影により、被検体の撮影
画像データおよび前記角度情報がファイル番号と関連付
けられて画像記憶部に記憶され、前記保持機構を所望の
角度に設定することにより、その角度情報に対応するフ
ァイル番号の撮影画像データを表示部に出力するディジ
タルX線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として、例えば、被
検体を挟んで対向支持されたX線管とイメージインテン
シファイアとを種々の角度に設定可能な保持機構を備
え、保持機構をある角度に設定(角度情報)した場合の
撮影によって、被検体の撮影画像データおよび前記角度
情報がファイル番号と関連付けられて画像記憶部に記憶
され、撮影した画像を表示する際には、まず、保持機構
を所望の角度に設定し、その角度情報に対応するファイ
ル番号の撮影画像データを表示部に出力するディジタル
X線撮影装置がある。
【0003】このように構成された装置を利用した循環
器系IVRを例に採って説明する。まず、被検体の血管
内に造影剤を注入し、種々の角度から撮影を行ない、撮
影画像データを出力・表示して診断を行なう(術前撮
影)。特に循環器系IVRでは、血管が複雑に入り組ん
でいるため1つの角度での撮影だけでなく種々の角度で
の撮影が行なわれることが多い。そして、術前の撮影に
よって判明した、血栓が生じている血管内に〔先端が風
船のように膨らんで血管径を拡げるなどの機能を有す
る〕バルーンカテーテルを挿入しつつ、術前と同様に種
々の角度での撮影を行なう(術中撮影)。さらに、手術
後に血管の状態を確認する等のために、術前や術中と同
様に種々の角度での撮影を行なう(術後撮影)。
【0004】そして、種々の角度での撮影画像のうち、
術者が所望する角度での撮影画像を表示する際には、ま
ず、術者がコンソール等を操作してその角度に保持機構
を設定する。すると保持機構の設定角度(角度情報)と
同じ角度情報を有するファイルが画像記憶部から検索さ
れてその撮影画像データが表示部に出力される。これに
より表示された撮影画像が所望する画像とは異なる場合
には、術者がコンソールを介して直接的にファイル番号
を指示するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、上述した画像記憶部には、種々の角度
(角度情報)における、術前画像データを含むファイ
ル、術中バルーン画像データを含むファイル、術後画像
データを含むファイル、さらには誤って撮影を行なった
ために記憶された、いわゆるミスショット画像データを
含むファイル等が記憶されている。したがって同一の角
度情報を含むファイルが複数個存在、つまり、角度情報
とファイルとが一対一に対応していないので、所望する
角度での撮影画像を表示する際に、術者が操作を何度も
行なう必要があって操作が煩雑になるという問題点があ
る。
【0006】特に、IVRにおいては、術前に撮影した
撮影画像と、IVR中のX線透視像とを比較参照しなが
ら、被検体内に挿入したカテーテルを用いて治療を行な
うので、術者が所望する撮影画像が瞬時に表示されるこ
とが望まれる。しかし、上述したように、所望の撮影画
像の表示に時間がかかったり、不要な撮影画像が誤って
表示されたりすると、スムーズにIVRを行うことがで
きない。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、所望する撮影画像を容易に表示させ
ることができるディジタルX線撮影装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、被検体を挟んで対向支持されたX線管
とイメージインテンシファイアとを種々の角度に設定可
能な保持機構を備え、前記保持機構をある角度に設定
(角度情報)した場合の撮影により、被検体の撮影画像
データおよび前記角度情報がファイル番号と関連付けら
れて画像記憶部に記憶され、前記保持機構を所望の角度
に設定することにより、その角度情報に対応するファイ
ル番号の撮影画像データを表示部に出力するディジタル
X線撮影装置において、前記角度情報毎にオペレータが
選択したファイル番号を記憶する最適ファイル番号記憶
部と、前記保持機構が所望の角度に設定された際には、
前記最適ファイル番号記憶部を参照し、前記所望の角度
に対応する角度情報のファイル番号の撮影画像データを
前記画像記憶部から読み出して前記表示部に出力する制
御部とを備えたものである。
【0009】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。術者は、
保持機構を撮影に必要な種々の角度(角度情報)に設定
して撮影を行なう。これにより、画像記憶部には、X線
管からのX線が被検体を透過してイメージインテンシフ
ァイアにより可視化された透過X線像がディジタル化さ
れて撮影画像データとして収集される。この撮影画像デ
ータは、そのときの角度情報とともにファイル番号に関
連付けられて画像記憶部に記憶されている。したがっ
て、画像記憶部内には、複数個のファイルが存在し、か
つ、同一の角度情報を含むファイルが複数個存在してい
る。
【0010】所望の角度における撮影画像を表示するに
は、まず、保持機構を前記角度(角度情報)に設定す
る。そして、この角度情報を含むファイルの撮影画像デ
ータを表示部に出力する際には、制御部は最適ファイル
番号記憶部を参照し、前記角度情報に対応するファイル
番号の撮影画像データを画像記憶部から読み出して表示
部に出力する。最適ファイル番号記憶部には、角度情報
毎にオペレータが選択したファイル番号が記憶されてい
るので、角度情報とファイル番号とを一対一に対応させ
ることができる。したがって、画像記憶部内に記憶され
ている同一の角度情報を含む複数個のファイルのなかか
ら撮影画像を選択する操作を何度も繰り返し実行するこ
となく、所望の角度情報の撮影画像が表示される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明のディジタルX線撮影装置の
概略構成を示すブロック図である。
【0012】図中、符号1は被検体Mが仰臥されるベッ
ドを示す。X線管2とイメージインテンシファイア3と
は、被検体Mを挟むように例えばC型アームにより対向
支持されて保持機構4に取り付けられている。保持機構
4は、X線管2とイメージインテンシファイア3とを対
向支持した状態で、それらを被検体Mの体軸方向(図中
のS方向)、体軸回り(図中のO方向)、垂直軸回り
(図中のC方向)に移動させることができ、種々の方向
からX線透視像が得られるように構成されている。
【0013】X線管2には高圧発生器5が接続されてお
り、IVRを行なう術者がベッド1の近くに配されたハ
ンドスイッチ6を押下したり、フットスイッチ7を踏む
ことにより高圧発生器5からX線管2に高電圧が印加さ
れ、X線が被検体Mに曝射される。
【0014】また、イメージインテンシファイア3に
は、テレビカメラ8が接続されている。被検体Mを透過
したX線はイメージインテンシファイア3で可視光に変
換倍増され、テレビカメラ8により撮影される。テレビ
カメラ8には、その出力した信号を増幅するなどの処理
を行なうCCU(カメラコントロールユニット)9が接
続されている。このCCU9には、増幅などの処理がな
された出力信号をディジタル信号に変換するA/D(ア
ナログtoディジタル)変換器10が接続されている。
【0015】このA/D変換器10には、変換されたデ
ィジタル信号のノイズ低減や、エッジ強調等のフィルタ
リング処理などを行なう画像処理部11が接続されてい
る。さらに、このA/D変換器10には、スイッチ12
を介して磁気ディスク装置13が接続されている。
【0016】このスイッチ12は、ハンドスイッチ6が
押下されると閉状態(ON状態)となり、フットスイッ
チが踏まれると開状態(OFF状態)となるように設定
されている。つまり、スイッチ12が閉状態になると、
撮影画像データが磁気ディスク装置13に記録され、フ
ットスイッチ12が踏まれるとその記録が停止されるよ
うになっている。
【0017】また、前述の画像処理部11には、画像処
理されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD/
A(ディジタルtoアナログ)変換器14を介して、透
視画像を表示する透視画像表示用モニタ15が接続され
ている。
【0018】一方、撮影画像データや後述する保持機構
4の角度情報などを含むファイルを記憶する磁気ディス
ク装置13には、画像処理部16が接続され、さらに、
D/A変換器17を介して、後述する最適画像を表示す
るための最適画像表示用モニタ18が接続されている。
【0019】この磁気ディスク装置13には、図2の模
式図に示すように、術前、術中、術後等の多数の撮影画
像データが、保持機構4の角度情報(メモリ番号)とと
もに、それぞれ異なるファイル番号を付されて順次に記
憶されていく。
【0020】また、符号19aは主として画像の表示処
理を行なうCPUであり、符号19bは後述するテーブ
ルを記憶するメモリである。それぞれはこの発明の制御
部及び最適ファイル番号記憶部に相当する。また、符号
20は術者により保持機構4の角度設定等のために操作
されるコンソールである。
【0021】メモリ19bは、図3の模式図に示すよう
なテーブルを記憶している。このテーブルは、メモリ番
号Mの欄T1 及び保持機構4の角度情報の欄T2 、最適
ファイル番号F(M)の欄T3 、設定処理フラグの欄T
4 の項目からなる。尚、メモリ番号Mの欄T1 とそれぞ
れに対応する角度情報の欄T2 は、予め角度情報が設定
された状態でハードディスク装置21に格納されてお
り、装置の起動時にメモリ19bに転送されるようにな
っている。
【0022】このメモリ番号の欄T1 と角度情報の欄T
2 の各項目は互いに関連しており、また従来用いられて
いたものと同様である。保持機構4の角度情報の欄T2
は、体軸回りの角度(図1中の方向Oであり、オブリー
クOBと表す)、体軸方向の角度(図1中の方向Sであ
り、サジタルSGと表す)、及び保持機構自体の垂直軸
回りの角度(図1中の方向Cであり、垂直軸回りCCと
表す)に区分されている。
【0023】最適ファイル番号の欄T3 は、撮影画像デ
ータ、角度情報及びファイル番号が連続的に記憶装置に
記憶されていくのと略同時に、その撮影された保持機構
4の角度における最新のファイル番号が自動的に書き込
まれていく。すなわち、最後に撮影されたファイルの番
号が、欄T3 中のその保持機構4の角度に対応するメモ
リ番号Mの位置に書き込まれることになる。これは通
常、その角度において最後に撮影された画像を術者が所
望することが多いためである。
【0024】また、この最後に撮影された画像とは異な
る、以前に撮影された画像を術者が所望する場合には、
この最適ファイル番号の欄T3 を任意に書き換えてお
く。そして、このメモリ19bを参照して最適な画像の
ファイル番号を読み出すことにより、このファイルを磁
気ディスク装置13から読み出して、瞬時にモニタ18
に再生表示することができる。この書き換えによる最適
画像の表示処理は後に詳述する。
【0025】また、メモリ19bのテーブルには、メモ
リ番号Mおよび角度情報における最適ファイルの番号の
設定処理の確定がなされたか否かを示すフラグの欄T4
が設けられている。このフラグは、例えば0や1などの
2値により表され、初期設定は全て0であり、後述する
最適画像の表示処理により、最適ファイル番号を書き換
えた場合には1が設定される。
【0026】次に、上述のように構成されたこの装置の
動作を以下に説明する。X線管2から曝射されたX線
が、ベット1に仰臥された被検体Mを透過してイメージ
インテンシファイア3で可視光に変換倍増されて、テレ
ビカメラ8で透視像が撮影される。この撮影された画像
信号はCCU9で増幅されて、さらにA/D変換器10
によりディジタル化される。
【0027】このとき、フットスイッチ7が踏まれてい
る場合には、スイッチ12は開いた状態(OFF)であ
り、ディジタル化された撮影画像データは、磁気ディス
ク装置13に格納されることなく、画像処理部11でノ
イズ低減、エッジ強調のフィルタリング処理等がなされ
る。その後、D/A変換器14を介して透視画像用モニ
タ15に透視画像が表示される。
【0028】一方、ハンドスイッチ6が押下されている
場合には、スイッチ12は閉じた状態(ON状態)であ
り、上述のように透視画像用モニタ15に透視画像が表
示されるとともに、撮影画像データと保持機構4の角度
情報とが1個のファイルとして磁気ディスク装置13に
順次記憶される。さらに、メモリ19bのテーブルは、
そのときの保持機構の角度情報(メモリ番号)に対応す
る最適ファイル番号の欄T3 に、順次最新のファイル番
号が書き込まれる。
【0029】最新の撮影画像データは、例えば術者がコ
ンソール20を操作(具体的には、メモリ番号Mに応じ
たスイッチを押す)すると、CPU19aがメモリ19
bを参照して磁気ディスク装置13をアクセスし、画像
処理部16及びD/A変換器17を介して最適画像表示
用モニタ18に瞬時に最適な画像として再生表示され
る。
【0030】次に、図4に示すフローチャートに従っ
て、最適画像表示処理の動作を説明する。先ず、撮影前
に最適ファイル番号の欄T3 が全てファイル番号f
1 (最初に撮影された画像データのファイル番号)に書
き換えられ、設定処理フラグの欄T4が全て0(未設
定)に書き換えられて初期設定が行なわれる(図3参
照)。この最適ファイル番号の欄T3 は、同じメモリ番
号すなわち保持機構4の角度が同じ状態で、複数回の撮
影(たとえばミスショット等により)が行なわれると、
その複数回の最後となる撮影画像のファイル番号が書き
込まれる。
【0031】例えば、図2のファイル番号f1 〜f4
示すような術前画像が撮影された場合を例に採って説明
すると、モニタ18には最後に撮影されたファイル番号
4の画像が映し出されている。また、メモリ19bの
テーブルは図5に示すように最適ファイル番号の欄T3
が書き換えられる。つまり、メモリ番号M=1に対応す
る最適ファイル番号F(1)は、ファイル番号f1 が書
き込まれ、メモリ番号M=2に対応する最適ファイル番
号F(2)にはファイル番号f3 が入り、メモリ番号M
=3に対応する最適ファイル番号F(3)にはファイル
番号f4 が書き込まれる。ここでファイル番号f2 は上
述したようにミスショット画像等を仮定している。
【0032】このとき、術者はモニタ18に表示されて
いるファイル番号f4 の画像ではなく、メモリ番号M=
2に記録されたファイル番号f3 の画像を所望した場合
について説明する。先ず、術者がコンソール20のメモ
リ番号M=2に対応するスイッチを押下する。すると、
C型アーム等の保持機構4が、メモリ番号M=2に対応
する角度に自動設定される。現在の保持機構4の角度に
対応するメモリ番号をm0 とすると、m0 は2となる。
また、モニタ18に表示されている画像のファイル番号
をf0 とするとf0 はファイル番号f4 となる。そし
て、コンソール20の特定キーを押下すると、図4のフ
ローチャートに示す処理が実行される。
【0033】図4のフローチャートを参照する。ステッ
プS1では、m0 における最適ファイル番号F(m0
はF(2)、すなわちファイル番号f3 であるので、こ
のファイル番号f3 を後の処理の都合上、最適と判断さ
れるファイル番号の変数Aに置き換えると、変数Aはフ
ァイル番号f3 となる。次に、ステップS2で現在モニ
タ18に表示されている画像のファイル番号f0 (ここ
ではファイル番号f4)と、変数Aのファイル番号とが
同一か否か判定する。この場合、ファイル番号f0 と変
数Aは異なるのでNOの判定となり、ステップS9で現
在モニタ18に表示されているファイル番号f4 の画像
に代えて、最適ファイル番号F(2)の画像、すなわち
ファイル番号f3 の画像が表示される。
【0034】次に、術中撮影を行なって、図2のファイ
ル番号f5 〜f7 に示す画像が記録されたとして説明す
る。この場合、図6に示すようにメモリ19bのテーブ
ルが書き換えられて、メモリ番号M=1に対応する最適
ファイル番号F(1)は、ファイル番号f5 が書き込ま
れ、メモリ番号M=2に対応する最適ファイル番号F
(2)は、ファイル番号f6 、メモリ番号M=3に対応
する最適ファイル番号F(3)は、ファイル番号f7
書き換えられる。また、モニタ18には、最後に撮影さ
れたファイル番号f7 の画像が表示されている。
【0035】このとき、術者がメモリ番号M=3の画像
としては、現在モニタ18に表示されているファイル番
号f7 とは異なるファイル番号f4 (術前画像)の画像
を所望した場合は、上述したようにコンソール20のメ
モリ番号M=3に対応するスイッチを押下し、さらに特
定キーを押下する。なお、この場合は、モニタ18に表
示されているのはファイル番号f7 の画像であり、メモ
リ番号Mは3であるので、現在の保持機構4の角度にお
けるメモリ番号m0 は3となり、また、f0 はファイル
番号f7 である。
【0036】従って、ステップS1で、最適ファイル番
号F(m0 )はF(3)、すなわちファイル番号f7
あり、これを変数Aに与える。また、f0 はファイル番
号f7 であるのでf0 はAと同じになる。従って、ステ
ップS2ではYESと判定されてステップS3〜ステッ
プS7のファイル検索の工程となる。これは現在モニタ
18に表示されている画像のファイル番号f7 (この画
像は術者が所望する画像ではない)と、メモリ19bの
最適ファイル番号F(3)とが一致しているので、最適
ファイル番号F(3)の内容が適切でないことを意味す
る。
【0037】ステップS3では、変数Aは次のファイル
番号f8 となる。現在の最大ファイル番号fn は最後に
撮影した画像のファイル番号f7 であるので、ステップ
S4からステップS5を経て変数Aはファイル番号f1
にリセットされる。次に、ステップS6では、メモリ番
号m0 =3に対応する現在の最適ファイル番号F(3)
はファイル番号f7 であり、変数Aはファイル番号f1
であるので判定はNOとなり、ステップS7で現在のメ
モリ番号M=3における最適ファイル番号F(3)=f
7 の角度(メモリ番号M)と、変数Aのファイル番号の
角度(メモリ番号)とが一致するか否かの判定を行う。
この場合は、ファイル番号f7 のメモリ番号Mは3であ
り、変数A(ファイル番号f1 )のメモリ番号Mは1で
あるのでNOの判定となり、ステップS3に戻って同じ
工程が繰り返される。
【0038】すなわち、ステップ6では所望のメモリ番
号Mに一致するファイルであるか否かを判断しており、
ここでYESと判断されるのはファイル番号が一巡した
場合(例えば、ファイル番号f7 から検索を開始し、ま
たファイル番号f7 に戻ったとき)であり、これは所望
する角度(メモリ番号M)に対応する画像のファイル番
号が存在しないことを示す。従って、メモリ19bの書
き換えは行なわれない。
【0039】ステップS3からステップS7が繰り返さ
れた後に、変数Aがファイル番号f4 になると、ステッ
プS7では、ファイル番号f7 とファイル番号f4 のメ
モリ番号が同じとなり、YESの判定となって、ステッ
プS8に処理が分岐する。このステップS8では、メモ
リ番号M=3に対応する最適ファイル番号F(3)のフ
ァイル番号f7 が変数A(ここではファイル番号f4
に書き換えられるとともに、対応する設定処理フラグの
欄T4 が1に設定される。これは、メモリ番号に対応す
る最適ファイル番号の設定の処理が実行されたことを示
す(図7参照)。そして、テーブルの書き換えが完了す
るとメモリ番号M=3に対応する最適ファイル番号F
(3)すなわちファイル番号f4 の画像が表示される。
【0040】術後撮影においても術中の場合と同様で、
図8のメモリ番号M=1のファイル番号f8 に示すよう
に同じメモリ番号M(保持機構4の角度が同じ)におけ
る撮影では、フラグが0の場合(メモリ番号Mに対応す
る最適ファイル番号F(M)の設定処理がなされていな
い場合)にのみ、順次、最適ファイル番号の欄T3 が書
き換えられていく。すなわち、同じメモリ番号における
複数回の撮影では、対応するフラグが0のままであるの
で、例えば2回撮影がされると2回目のファイル番号
に、3回撮影されると3回目のファイル番号に書き換え
られるように最後に撮影したファイル番号がメモリ19
bのテーブルに書き込まれる。
【0041】しかし、上述した術中でのファイル番号f
4 のように、そのメモリ番号に対応する最適ファイル番
号を設定してフラグを1に設定した場合には、フラグを
再び0に設定しない限り、同じメモリ番号で撮影された
としても、その最適ファイル番号は書き換えられること
はない。これは、最適ファイル番号を設定したので、そ
れをやみくもに書き換えることは好ましくないからであ
る。
【0042】上述したように、コンソール20の特定キ
ーを押下して、最適画像処理を実行することにより、メ
モリ19bに最適画像ファイル番号が設定される。そし
て、画像を表示する際には、これを参照してメモリ番号
に対応する最適ファイル番号の画像が複数個のファイル
を格納している磁気ディスク装置13から読み出されて
表示される。従って、術者が所望する最適画像(ファイ
ル)は、コンソール20の簡単なキー操作により、モニ
タ18に瞬時に表示することができる。
【0043】尚、この実施例では、メモリ番号Mとこれ
に対応する保持機構4の角度情報を磁気ディスク13に
記憶させておき、起動時にメモリ19bに転送するよう
にしているが、スピードアップのためメモリ19b上に
記憶させるようにしてもよい。
【0044】また、術者がモニタ20に画像を表示させ
て、その中からコンソール20を介して画像を選択し、
そのファイル番号を対応する最適ファイル番号F(M)
に書き込むようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、所望の角度における撮影画像を表示する際
に、制御部が最適ファイル番号記憶部を参照し、前記角
度に対応するファイル番号の撮影画像データを画像記憶
部から読み出して表示部に出力する。最適ファイル番号
記憶部は、角度情報毎にオペレータが選択したファイル
番号を記憶しているので、角度情報に対応するファイル
番号を一対一に対応させることができる。したがって、
画像記憶部内に記憶されている同一の角度情報を含む複
数個のファイルのなかから撮影画像を選択する操作を何
度も繰り返し実行する必要がなく、所望の角度情報の撮
影画像を簡単なキー操作で容易に表示させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るディジタルX線撮影装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】磁気ディスク装置に記憶されるファイルの模式
図である。
【図3】撮影前におけるメモリ上のテーブルの模式図で
ある。
【図4】最適画像表示処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】術前の撮影時におけるメモリ上のテーブルの模
式図である。
【図6】術中の撮影時におけるメモリ上のテーブルの模
式図である。
【図7】術中の撮影時におけるメモリ上のテーブルの模
式図である。
【図8】術後の撮影時におけるメモリ上のテーブルの模
式図である。
【符号の説明】
1 … ベッド 2 … X線管 3 … イメージインテンシファイア 4 … 保持機構 13 … 磁気ディスク装置(画像記憶部) 19a … CPU(制御部) 19b … メモリ(最適ファイル番号記憶部) M … 被検体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟んで対向支持されたX線管と
    イメージインテンシファイアとを種々の角度に設定可能
    な保持機構を備え、前記保持機構をある角度に設定(角
    度情報)した場合の撮影により、被検体の撮影画像デー
    タおよび前記角度情報がファイル番号と関連付けられて
    画像記憶部に記憶され、前記保持機構を所望の角度に設
    定することにより、その角度情報に対応するファイル番
    号の撮影画像データを表示部に出力するディジタルX線
    撮影装置において、前記角度情報毎にオペレータが選択
    したファイル番号を記憶する最適ファイル番号記憶部
    と、前記保持機構が所望の角度に設定された際には、前
    記最適ファイル番号記憶部を参照し、前記所望の角度に
    対応する角度情報のファイル番号の撮影画像データを前
    記画像記憶部から読み出して前記表示部に出力する制御
    部と、を備えたことを特徴とするディジタルX線撮影装
    置。
JP7188155A 1995-06-29 1995-06-29 ディジタルx線撮影装置 Pending JPH0910194A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075557A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Toshiba Corp X線画像診断装置
KR100969540B1 (ko) * 2008-07-23 2010-07-15 주식회사 메디슨 병소의 시술 정보를 제공하는 의료 시스템
EP2653104A4 (en) * 2010-12-16 2017-02-01 Toshiba Medical Systems Corporation X-ray photography system

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