JPH09101915A - キャッシュメモリの制御方法 - Google Patents

キャッシュメモリの制御方法

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JPH09101915A
JPH09101915A JP7259769A JP25976995A JPH09101915A JP H09101915 A JPH09101915 A JP H09101915A JP 7259769 A JP7259769 A JP 7259769A JP 25976995 A JP25976995 A JP 25976995A JP H09101915 A JPH09101915 A JP H09101915A
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JP7259769A
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Katsuyuki Kaneko
克幸 金子
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ処理において、縦方向に広がった
データに対しても高いキャッシュヒット率を持つキャッ
シュの制御方法を提供する。 【解決手段】 プロセッサが主メモリに対して出力する
メモリアドレス10を上位タグ部11、インデックス部
12、下位タグ部13、ラインアドレス部14に分け、
インデックス部12の値でキャッシュのエントリ番号を
求め、キャッシュのタグテーブル16及び17に上位タ
グ部11と下位タグ部13を記憶し、ラインデータメモ
リ部18にラインアドレス部14の値に対応する数のデ
ータを記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュメモリ
の制御方法に関し、特に画像データを記憶する主メモリ
とこの画像データを処理するプロセッサとの間におかれ
る画像データ用のキャッシュメモリの制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア技術の普及によっ
て、パソコン等の通常の計算機システムで画像データや
ビデオデータの圧縮・伸長、グラフィックスデータの回
転や変形などの画像処理を行う必要が生じてきた。一般
に、画像処理は扱うデータ量が大きく処理量も多い。こ
のためプロセッサでの処理速度の向上やメモリアクセス
の高速化を図るためにキャッシュメモリが使われる。
【0003】図5は従来のキャッシュメモリを備えた計
算機システムの概略の構成を示すものである。図5にお
いて、100はプロセッサ、101は主メモリ、102
は主メモリの一部のコピーを記憶するキャッシュメモリ
であり、これらはアドレスバス103及びデータバス1
04で相互に接続されている。データバス104には、
バスコントローラ103が接続されている。
【0004】プロセッサ100が出力するアドレスに対
応するデータのコピーがキャッシュメモリ102に存在
(ヒット)する場合にはヒット信号105がバスコント
ローラ103に対して出力され、キャッシュメモリ10
2内のデータがプロセッサ100に対して返される。対
応するデータのコピーがキャッシュメモリ102内に存
在しない場合には、バスコントローラ103は主メモリ
101内のデータを返す。プロセッサ100がデータを
主メモリ101に書き込む場合も同様に、プロセッサ1
00が出力するアドレスに対応するデータがキャッシュ
102に存在する場合にはこのデータを、存在しない場
合には主メモリ101内のデータを書き換える。
【0005】このような構成構成において、通常キャッ
シュメモリ102のアクセス時間は、主メモリ101の
アクセス時間に対して非常に高速であるので、キャッシ
ュメモリ101のヒット率が高いほどプロセッサ100
の処理が高速化される。
【0006】次に図6及び図7を用いて、従来のキャッ
シュメモリを画像処理に用いる場合のキャッシュメモリ
内のデータ配列と2次元画像データ上でのデータ配列の
関係を説明する。
【0007】図6は主メモリ100上での2次元データ
の配置を示す図である。同図において、108は画像デ
ータ領域であり、横方向1024画素、縦方向1024
画素で、各画素当り1バイトのデータを持ち、メモリの
アドレスはバイト単位で付与されているものとする。1
水平ライン109のデータ量は1024バイトであり、
キャッシュメモリ102のラインデータサイズ(1つの
エントリに割り当てられた連続するデータ量)が16バ
イトとすると、64ブロック(64エントリ)を要す
る。画像データ領域108において、1ブロック幅の矩
形領域120は左上の画素のアドレス(B)とすると、
アドレス(B)から右上の画素のアドレス(B+1
6)、以下、(B+1024)から(B+1024+1
5)、、、、で与えられるデータで表わされる。
【0008】図7は従来のキャッシュメモリの構成と制
御方式を模式的に示した図である。同図において、13
0はプロセッサが出力するアドレスであり、このアドレ
スは同図に示すように、3つのフィールドに分けられ
て、各フィールドがキャッシュ内に記憶され、あるいは
キャッシュの制御に用いられる。
【0009】131はタグ部であり、キャッシュメモリ
に格納されるデータの索引となる部分である。132は
インデックス部であり、キャッシュメモリのエントリ番
号(エントリアドレス)となる。133はラインアドレ
スであり、キャッシュメモリの1エントリ(1ライン)
中でのデータの記憶位置を示している。
【0010】キャッシュメモリは、インデックス部13
2が入力されこれに対応するエントリを指定するデコー
ダ134、各エントリに記憶されたデータのタグ情報を
記憶するタグテーブル135、データの実体が記憶され
ているラインデータメモリ136、ラインアドレス13
3からラインデータメモリ136内のデータを選択する
データセレクタ137、メモリアドレス130のタグ部
131とデコーダ134によって選択されたエントリの
タグテーブル135の内容を比較する比較器134、こ
の比較器から出力されるヒット信号によってデータセレ
クタ137からラインアドレス133によって指定され
たデータを出力するデータスイッチ139などから構成
される。
【0011】同図において、1エントリに記憶されるデ
ータ量(ラインサイズ)は16バイトであり、エントリ
数は256個である。従って、メモリアドレス130で
のラインアドレス133のビット数は4ビット、インデ
ックス部132のビット数は8ビット、キャッシュの総
容量は16バイト×256エントリ=4kバイトであ
る。
【0012】図の構成の動作を説明する。データを読み
出す場合には、CPUアドレス130のインデックス部
132でタグテーブル135を参照し、読み出された値
とタグ部130が一致した場合には、CPUアドレス1
30のラインアドレス部によって参照されたラインデー
タのバイト位置にあるデータを読み出す。また、キャッ
シュメモリにデータを書き込む場合には、CPUアドレ
ス130のインデックス部132でタグテーブル135
を参照し、タグ部130と一致した場合には、ラインデ
ータメモリ内のラインアドレス133によって参照され
た位置にデータを格納する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、画像データ領域108の主記憶上の配列
が画像の横方向に対してアドレスが連続するようになっ
ているために、縦方向に配列したデータに対して反復的
にアクセスする画像処理、例えばMPEG等の画像圧縮
・伸長処理で頻出するブロック単位での動きベクトルの
探索やブロック内離散コサイン変換の計算においては、
キャッシュがヒットする確率が低くなってしまう。
【0014】例えば、上記の構成のキャッシュでは25
6エントリがラインアドレスフィールド133に引き続
くインデックス部132のフィールドによってマッピン
グされているので、同じインデックス値を持つブロック
データは最大4個までしかキャッシュ内に置くことがで
きない。従って、図6における縦方向に連続するブロッ
ク領域114〜117は同時にキャッシュに記憶される
可能性はあるが、次に領域118をアクセスする際に
は、この内のいずれかはページアウトされ、消去される
か主メモリに退避される。このように、従来の構成で
は、横方向に配列された画像データ対する処理において
は高いキャッシュヒット率を得ることができたが、縦方
向に広がったの画像データに対する処理においては高い
キャッシュヒット率を得ることができなかった。
【0015】また、画像データの縦方向に対するキャッ
シュのヒット率を向上させるために、ラインデータメモ
リが記憶する画像データ上の配置を矩形状にする方法が
知られている(特開平5−53909)が、この方法に
おいてもラインデータメモリが記憶する形状が矩形にな
った分だけ画像データの横方向に並ぶブロック数が増え
るため、縦方向に配置されたデータに対しては上記した
従来例と同様にページアウトが生じてしまう。
【0016】本発明は上記問題点に鑑み、プロセッサが
画像データを処理する際にそのアクセスパターンに依存
せずに、特に縦方向に広い領域をアクセスする際にも、
高いキャッシュヒット率を得ることが可能な画像データ
メモリ用のキャッシュメモリの制御方法を提供するもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の画像データメモリ用キャッシュメモリの第
1の制御方法は、プロセッサが出力するアドレスを上位
桁側から各々a、b、c、dビットの幅からなる4つの
アドレスフィールドに分け、2d語のデータが連続的に
記憶されるラインメモリ部とa及びcフィールドを記憶
するタグメモリ部を持ち全体で2b個のエントリを持つ
キャッシュを用いて、プロセッサから出力される主メモ
リのアドレスのa及びcに対応するフィールドの値と、
このアドレスのbに対応するフィールドの値をインデッ
クスとしてタグメモリ部を読み出して得られたアドレス
情報を比較し、一致した場合にはこのアドレスのdに対
応するフィールドによって指定されるラインメモリ部の
データの読み出しもしくは書き込みを行うように制御す
るものである。
【0018】更に本発明の画像データメモリ用キャッシ
ュメモリの第2の制御方法は、プロセッサが出力するア
ドレスを上位桁側から各々a、b、c、d,e、f、g
ビットの幅からなる7つのアドレスフィールドに分け、
g語のデータが連続的に記憶されるラインメモリ部と
a、c及びfフィールドを記憶するタグメモリ部を持ち
全体で2b+e個のエントリを持つキャッシュを用いて、
プロセッサから出力される主メモリのアドレスのa、c
及びfに対応するフィールドの値と、このアドレスのb
及びeに対応するフィールドの値をインデックスとして
タグメモリ部を読み出して得られたアドレス情報を比較
し、一致した場合にはこのアドレスのd及びgに対応す
るフィールドによって指定されるラインメモリ部のデー
タの読み出しもしくは書き込みを行うように制御するも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は上記した第1の構成によ
って、メモリアドレス上でキャッシュメモリのラインア
ドレスを与えるdビットのラインアドレスフィールドと
エントリ番号を与えるbビットのインデックスフィール
ドが連続しておらずcビット分だけ離れているため、画
像データ領域上でキャッシュメモリに記憶されるブロッ
クの配置上の制約がなくなり、ラインアドレスフィール
ドとインデックスフィールドが隣接している場合の比べ
て画像データ上で縦方向に連続するブロックを同時によ
り多くキャッシュ上に記憶することができる。
【0020】また、上記した第2の構成によって、キャ
ッシュのラインデータメモリが画像メモリ上で横が2g
語、縦が2d語の矩形領域のデータを記憶する構成にお
いても、メモリアドレス上でキャッシュメモリのライン
アドレスを与えるd及びgビットのラインアドレスフィ
ールドとエントリ番号を与えるb及びeビットのインデ
ックスフィールドが連続しておらず、各々cおよびfビ
ット分だけ離れているため、画像データ領域上でキャッ
シュメモリに記憶されるブロックの配置上の制約がなく
なり、縦及び横方向のラインアドレスフィールドとイン
デックスフィールドが隣接している場合の比べて画像デ
ータ上で縦及び横方向に連続するブロックを同時により
多くキャッシュ上に記憶することができる。
【0021】以下本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。本発明の実施例におけるキャッシュメモリを
備えた計算機システムの概略の構成と動作は、基本的に
従来例において図5を用いて説明したものと同様であ
る。
【0022】(実施例1)本発明の第1の実施例におけ
るキャッシュメモリの制御方式を図1及び図2を用いて
説明する。図1はキャッシュメモリの概略構成とキャッ
シュメモリ内のデータ配置を示す図であり、図2は2次
元画像データ上でのデータ配列を示す図である。図2に
おいて、1は画像データ領域であり、横方向1024画
素、縦方向1024画素で、各画素当り1バイトのデー
タを持ち、メモリのアドレスはバイト単位で付与されて
いるものとする。1水平ライン2のデータ量は1024
バイトであり、キャッシュメモリのラインデータサイズ
(1つのエントリに割り当てられた連続するデータ量)
が16バイトとすると、64ブロック(64エントリ)
を要する。画像データ領域1において、1ブロック幅の
矩形領域3は左上の画素のアドレス(B)とすると、ア
ドレス(B)から左上の画素のアドレス(B+16)、
以下、(B+1024)から(B+1024+1
5)、、、、で与えられるデータで表わされる。
【0023】図2において、10はプロセッサが出力す
るアドレスであり、このアドレスは同図に示すように、
4つのフィールドに分けられて、各フィールドがキャッ
シュ内に記憶され、あるいはキャッシュの制御に用いら
れる。11は上位タグ部であり、キャッシュメモリに格
納されるデータの索引の上位フィールドとなる部分であ
る。12はインデックス部であり、キャッシュメモリの
エントリ番号(エントリアドレス)となる。13は下位
タグ部であり、キャッシュメモリ内のデータの索引の下
位フィールドになる。14はラインアドレスであり、キ
ャッシュメモリの1エントリ(1ライン)中でのデータ
の記憶位置を示すものである。キャッシュメモリは、イ
ンデックス部12が入力されこれに対応するエントリを
指定するデコーダ15、各エントリに記憶されたデータ
の上位タグ情報(タグ部11)及び下位タグ情報(タグ
部13)を記憶するタグテーブル16、17、データの
実体が記憶されているラインデータメモリ18、ライン
アドレス14からラインデータメモリ18内のデータを
選択するデータセレクタ19、メモリアドレス10の上
位タグ部11および下位タグ部13とデコーダ15によ
って選択されたエントリのタグテーブル116及び17
の内容を比較する比較器20、この比較器から出力され
るヒット信号によってデータセレクタ19からラインア
ドレス14によって指定されたデータを出力するデータ
スイッチ21などから構成される。
【0024】同図において、1エントリに記憶されるデ
ータ量(ラインサイズ)は16バイトであり、エントリ
数は256個である。従って、メモリアドレス10での
ラインアドレス14のビット数は4ビット、インデック
ス部12のビット数は8ビット、キャッシュの総容量は
16バイト×256エントリ=4kバイトである。
【0025】図の構成の動作を説明する。データを読み
出す場合には、CPUアドレス10のインデックス部1
2でタグテーブル16及び17を参照し、読み出された
各々の値とタグ部11及び13がそれぞれ一致した場合
には、CPUアドレス10のラインアドレス部14によ
って参照されたラインデータのバイト位置にあるデータ
を読み出す。また、キャッシュメモリにデータを書き込
む場合には、CPUアドレス10のインデックス部12
でタグテーブル16及び17を参照し、タグ部11及び
13と各々が一致した場合には、ラインデータメモリ内
のラインアドレス14によって参照された位置にデータ
を格納する。
【0026】本実施例において、下位タグ部13のビッ
ト幅は6ビットになっており、この下位タグ部13と4
ビット幅のラインアドレス14によって1水平ライン中
の任意の位置を指定することができる。また、このとき
インデックス部12の8ビットは画像データ領域1中で
の水平ラインの位置の内の下位8ビットを示すアドレス
になる。メモリアドレス10をこのような形態に分割し
てキャッシュメモリを制御することによって、キャッシ
ュの各エントリが記憶するブロックの位置を画像データ
領域1中の任意の位置に配置することができる。これに
よって、縦方向に長く連続した矩形領域や縦及び横方向
に連続した大きな矩形領域のデータを同時にキャッシュ
内に記憶することが可能になる。このため、画像データ
の縦方向に関して広い範囲に頻繁にアクセスするような
演算において高いヒット率が期待でき、プロセッサから
主メモリに対するアクセス回数が低減され、プロセッサ
における処理時間が短縮されることが期待できる。
【0027】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
おけるキャッシュメモリの制御方式を図3及び図4を用
いて説明する。図3は2次元画像データ上でのデータ配
列を示す図であり、図4はキャッシュメモリの概略構成
とキャッシュメモリ内のデータ配置を示す図である。図
3において、31は画像データ領域であり、図2に示し
た画像データ領域と同じパラメータを有している。図2
との違いは、キャッシュメモリの1エントリに入るデー
タの画像データ領域内での配置が、図2では水平方向に
連続した16画素(16バイト)であったのに対して、
図3では4×4画素(16バイト)の矩形領域になって
いることである。このため、画像データ領域での水平方
向のデータ量は、4水平ラインで256ブロック(25
6エントリ)となっている。
【0028】図4は第2の実施例におけるキャッシュメ
モリの概略の構成と基本的な制御方法を示した図であ
る。キャッシュメモリの基本的な構成と動作は、図1に
示したものと同様であるが、上記したような1エントリ
中のデータの画像データ領域中での配置の相違に対応し
た構成と制御方法の相違がある。この相違する部分のみ
を説明する。また、図4において、図1と同等な構成用
件に対しては同じ番号を付した。
【0029】40はプロセッサが出力するアドレスであ
り、このアドレスは同図に示すように、7つのフィール
ドに分けられて、各フィールドがキャッシュ内に記憶さ
れ、あるいはキャッシュの制御に用いられる。41は上
位タグ部であり、キャッシュメモリに格納されるデータ
の索引の上位フィールドとなる部分である。42、45
は各々垂直インデックス部、水平インデックス部であ
り、キャッシュメモリのエントリ番号(エントリアドレ
ス)となる。43、46は各々垂直タグ部及び水平タグ
部であり、キャッシュメモリ内のデータの索引の中位及
び下位フィールドになる。44、47は各々垂直ライン
アドレス、水平ラインアドレスであり、キャッシュメモ
リの1エントリ(1ライン)中でのデータの記憶位置を
示すものである。
【0030】デコーダ15には2つのインデックス部4
2、45が入力され、このフィールドの値に対応するエ
ントリが選択される。キャッシュのタグメモリ部は3つ
のタグ部41、43、46に対応する3つのタグテーブ
ル48、49、50より構成されており、比較器51は
メモリアドレス40のこれら3つのタグ部と対応する3
つのタグテーブルからデコーダ15によって選択された
エントリのタグ情報を比較する。この比較器から出力さ
れるヒット信号によってデータセレクタ19からライン
アドレス44及び47によって指定されたデータがデー
タスイッチ21から出力される。
【0031】同図において、1エントリに記憶されるデ
ータ量(ラインサイズ)は4×4画素(16バイト)で
あり、エントリ数は256個である。従って、メモリア
ドレス40での垂直ラインアドレス44及び水平ライン
アドレス47のビット数は2ビット、垂直インデックス
部42及び水平インデックス部45のビット数は各々4
ビットである。
【0032】図4の構成の動作も、おおむね図1の構成
での動作と同じである。本実施例において、垂直タグ部
43及び水平タグ部46のビット幅は8ビットになって
おり、この各タグ部と2ビット幅のラインアドレス4
4、47によって1水平ラインおよび1垂直ライン中の
任意の画素の位置を指定することができる。このときイ
ンデックス部42、45の8ビットはそれぞれ画像デー
タ領域31中での4×4画素のブロックを単位とした垂
直及び水平位置の内の下位4ビットを示すアドレスにな
る。メモリアドレス40をこのような形態に分割してキ
ャッシュメモリを制御することによって、キャッシュの
各エントリが記憶するブロックの位置を画像データ領域
1中の任意の位置に配置することができる。これによっ
て、縦方向に長く連続した矩形領域や縦及び横方向に連
続した大きな矩形領域のデータを同時にキャッシュ内に
記憶することが可能になる。このため、画像データの縦
方向に関して広い範囲に頻繁にアクセスするような演算
や縦及び横方向にある程度の広がりがある範囲に頻繁に
アクセスする演算において高いヒット率が期待でき、プ
ロセッサから主メモリに対するアクセス回数が低減さ
れ、プロセッサにおける処理時間が短縮されることが期
待できる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メモリア
ドレス上でラインアドレスに相当するフィールドとキャ
ッシュメモリのエントリ番号を与えるインデックスに相
当するフィールドとの間にタグデータとなるフィールド
を挿入することによって、画像データ領域内でのブロッ
クの配置に関する制約を軽減することができる。これに
よって、縦方向に長く連続した矩形領域や縦及び横方向
に連続した大きな矩形領域のデータを同時にキャッシュ
内に記憶することが可能になり、画像データに対する多
くの演算において高いヒット率を期待することができ、
その結果、プロセッサにおける処理時間の短縮が期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるキャッシュメモ
リの構成と動作説明図
【図2】同実施例における画像データ領域のデータ配置
【図3】本発明の第2の実施例における画像データ領域
のデータ配置図
【図4】本発明の第2の実施例におけるキャッシュメモ
リの構成と動作説明図
【図5】キャッシュメモリを備えた計算機システムの概
略図
【図6】従来例における画像データ領域のデータ配置図
【図7】従来例におけるキャッシュメモリの構成と動作
説明図
【符号の説明】
100 プロセッサ 101 主メモリ 102 キャッシュメモリ 11 メモリアドレスの上位タグ部 12 メモリアドレスのインデックス部 13 メモリアドレスの下位タグ部 14 メモリアドレスのラインアドレス 15 エントリデコーダ 16 上位タグテーブル 17 下位タグテーブル 18 ラインデータメモリ 19 データセレクタ 20 アドレス比較器 21 データスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセッサと主メモリの間におかれるデー
    タキャッシュメモリにおいて、プロセッサが該キャッシ
    ュに出力するMビットのアドレスが上位桁側からaビッ
    ト、bビット、cビット、dビットの幅からなる第1か
    ら第4の4つのアドレスフィールドに分けられ、 前記キャッシュが前記第2のアドレスフィールドのbビ
    ット幅のインデックスで指定される2b個のエントリを
    持ち、 前記各エントリが(a+c)ビットのタグメモリ部を持
    ち該タグメモリ部には前記第1のフィールドと前記第3
    のフィールドの(a+c)ビットのアドレス情報が記憶
    され、 前記各エントリには前記第1から第3のアドレスフィー
    ルドに記されたアドレス値に対応した2d語のデータが
    連続的に記憶されるラインメモリ部が設けられ、 プロセッサから出力される主メモリのアドレスの第1及
    び第3のフィールドの値と、該アドレスの第2のフィー
    ルドの値をインデックスとして前記タグメモリ部を読み
    出して得られたアドレス情報を比較し、一致した場合に
    は、前記アドレスの第4のフィールドによって指定され
    るラインメモリ部のデータの読み出しもしくは書き込み
    を行うことを特徴とするキャッシュメモリの制御方法。
  2. 【請求項2】主メモリ上におかれた2次元画像データの
    1ラインのデータ量が2c+d語以下であることを特徴と
    する請求項1記載のキャッシュメモリの制御方法。
  3. 【請求項3】プロセッサと主メモリの間におかれるデー
    タキャッシュメモリにおいて、プロセッサが該キャッシ
    ュに出力するMビットのアドレスが上位桁側からaビッ
    ト、bビット、cビット、dビット、eビット、fビッ
    ト、gビットの幅からなる第1から第7の7つのアドレ
    スフィールドに分けられ、 前記キャッシュが前記第2及び第5のアドレスフィール
    ドのb+eビット幅のインデックスで指定される2b+e
    個のエントリを持ち、 前記各エントリが(a+c+f)ビットのタグメモリ部
    を持ち該タグメモリ部には前記第1、第3及び第6のフ
    ィールドの(a+c+f)ビットのアドレス情報が記憶
    され、 前記各エントリには前記第1から第3及び第5から第6
    のアドレスフィールドに記されたアドレス値に対応した
    d+g語のデータが連続的に記憶されるラインメモリ部
    が設けられ、 プロセッサから出力される主メモリのアドレスの第1、
    第3及び第6のフィールドの値と、該アドレスの第2及
    び第5のフィールドの値をインデックスとして前記タグ
    メモリ部を読み出して得られたアドレス情報を比較し、
    一致した場合には、前記アドレスの第4及び第7のフィ
    ールドによって指定されるラインメモリ部のデータの読
    み出しもしくは書き込みを行うことを特徴とするキャッ
    シュメモリの制御方法。
  4. 【請求項4】主メモリ上におかれた2次元画像データの
    2辺のデータ量がそれぞれ2c+d語、2f+g語であり、各
    エントリのラインメモリ部には画像データの縦方向及び
    横方向に連続した2d語×2g語が記憶されることを特徴
    とする請求項3記載のキャッシュメモリの制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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