JPH09100101A - 水素精製方法およびこれに用いる装置 - Google Patents

水素精製方法およびこれに用いる装置

Info

Publication number
JPH09100101A
JPH09100101A JP7256564A JP25656495A JPH09100101A JP H09100101 A JPH09100101 A JP H09100101A JP 7256564 A JP7256564 A JP 7256564A JP 25656495 A JP25656495 A JP 25656495A JP H09100101 A JPH09100101 A JP H09100101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
hydrogen
material hydrogen
temperature adsorption
tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7256564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2923454B2 (ja
Inventor
Atsushi Miyamoto
篤 宮本
Nobunori Omori
宣典 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Hoxan Inc
Original Assignee
Daido Hoxan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Hoxan Inc filed Critical Daido Hoxan Inc
Priority to JP7256564A priority Critical patent/JP2923454B2/ja
Publication of JPH09100101A publication Critical patent/JPH09100101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2923454B2 publication Critical patent/JP2923454B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】常温吸着と低温吸着の切替え時間を同一にし、
しかも、切替え時間を数100時間に長くすることので
きる水素精製方法を提供する。 【解決手段】原料水素を常温吸着塔6,7に導入して原
料水素中の第1の不純ガス分を吸着除去し、上記常温吸
着塔6,7を経た原料水素を低温吸着塔8,9に導入し
て原料水素中の第2の不純ガス分を吸着除去する水素精
製方法である。そして、上記常温吸着塔6,7に導入す
るに先立って、原料水素を触媒塔前ヒータ3に通して加
熱し、ついで、このヒータ3を経た原料水素を触媒塔4
に通して触媒に接触させ、原料水素中の炭酸ガスおよび
一酸化炭素からメタンと水分を生成し、つぎに、これを
常温吸着塔6,7に導入して原料水素中の水分を除去し
たのち、低温吸着塔8,9に導入して原料水素中のメタ
ンを除去している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体産業向け高
純度水素の精製装置や水素液化装置等に用いることので
きる水素精製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から水素の精製装置には、流量が数
3 /h程度の比較的小形なものと、数10m3 /h以
上の大形なものとがあり、比較的小形なものは貴金属透
過膜や水素吸蔵合金を使用して原料水素中の不純物を除
去している。一方、大形なものはLN2 (液化窒素)等
の寒冷を利用した低温吸着方式が一般的である。このよ
うな比較的容量の大きい低温吸着方式を採用する場合に
は、原料水素中の不純物のうちH2 O,CO2 が低温に
なると固化し、配管の閉塞や製品水素への混入が発生す
るため、低温にする前段階で(常温の間に)ゼオライト
等の吸着剤でH2O,CO2 を(常温)吸着除去し、つ
ぎに、このH2 O,CO2 が除去された水素をLN2
の寒冷で低温にし、原料水素中の不純物のうちO2 ,N
2 ,CO等をゼオライトや活性炭等の吸着剤で(低温)
吸着除去するようにしている。そののち、精製された低
温水素ガスは、上記精製装置が水素精製装置そのものと
して使用されていれば、加温後ユースポイントに供給さ
れ、水素液化装置の一部として使用されていれば、膨張
タービンを利用してさらに冷却され液化される。
【0003】上記のような低温吸着方式の水素精製装置
を、図6にもとづいて詳しく説明する。すなわち、51
は原料水素供給管50から供給された原料水素を必要に
応じて冷却水で冷却する冷却器であり、原料水素は冷却
水により7〜30℃程度に冷却される。52,53は同
一構造の常温吸着塔であり、それぞれの内部には、原料
水素中のCO2 ,H2 Oを吸着除去するための吸着剤が
収容されている。この吸着剤としては、ゼオライトが用
いられている。このような常温吸着塔52,53は、原
料水素中の不純物の吸着工程および吸着剤の再生工程を
交互に繰り返して用いられる。54,55は同一構造の
低温吸着塔であり、内塔56,57と、これを収容する
外塔58,59からなる二重構造になっている。上記内
塔56,57には、原料水素中のCO,O2 ,N2 を吸
着除去するための吸着剤が内蔵されている。この吸着剤
としては、活性炭もしくはゼオライトが用いられてい
る。一方、上記外塔58,59には、内塔56,57を
冷却して低温(−196℃程度)に保持する液体窒素が
充填され、または内塔56,57を加温してあたためる
窒素ガスが充填される。このこのような低温吸着塔5
4,55も、原料水素中の不純物の吸着工程および吸着
剤の再生工程を交互に繰り返して用いられる。60は低
温吸着塔54,55を通過した水素を製品水素として取
り出す製品水素取出管である。61は第1ヒータであ
り、窒素ガス供給管62aから供給される再生用窒素ガ
スを加熱したのち配管67を介して常温吸着塔52,5
3に送る作用をし、300℃程度(常温吸着塔52,5
3での再生に適した温度)にまで昇温させる。63は第
2ヒータであり、窒素ガス供給管62bから供給される
再生用窒素ガスを加熱したのち配管68a,68bを介
して(液体窒素が充填されていない空の)外塔58,5
9内に送る作用をし、常温〜150℃程度にまで昇温さ
せる。64は第3ヒータであり、製品水素取出管60を
通る水素の一部を配管69aを介して導入しここで加熱
したのち配管69bを介して低温吸着塔54,55に送
る作用をし、常温〜150℃程度(低温吸着塔54,5
5での再生に適した温度)にまで昇温させる。65a〜
65dは液体窒素供給管であり、66a,66bは液体
窒素放出管であり、66c,66d,68cは窒素ガス
放出管である。
【0004】上記装置において、第1常温吸着塔52お
よび第1低温吸着塔54を吸着工程で用い、第2常温吸
着塔53および第2低温吸着塔55を再生工程で用いる
場合の作用を説明する。この場合には、図7に示すよう
に、開閉弁101〜108,124,125等を開弁し
(開弁状態にあることを、矢印で示す)、開閉弁109
〜116,126〜129等を閉弁する(閉弁状態にあ
ることを、バルブを黒く塗りつぶすことで示す)。吸着
工程では、まず、原料水素供給管50を通る原料水素を
必要に応じて冷却器51で冷却して常温にする。つい
で、この冷却された原料水素を配管70〜72を介して
第1常温吸着塔52に導入し、ここで原料水素中のH2
O,CO2 等を数十ppbオーダーまで吸着除去する。
つぎに、このH2 O,CO2 等を除去した原料水素を配
管73〜77を介して第1低温吸着塔54の内塔56に
導入し、ここで原料水素中のCO,O2 ,N2 等をpp
mオーダーまで吸着除去する。そののち、このCO,O
2 ,N2 等を吸着除去した水素を配管,79を介して製
品水素取出管60に取り出す。
【0005】一方、第2常温吸着塔53の再生工程で
は、まず、開閉弁117,118を開弁するとともに開
閉弁119を閉弁し、第1ヒータ61で加熱された再生
用窒素ガスを配管67,80〜82を介して第2常温吸
着塔53に導入し、これに内蔵される吸着剤を高温窒素
ガスにさらしたのち、配管83〜85を介して大気に放
出する。つぎに、開閉弁117,118を閉弁するとと
もに開閉弁119を開弁し、製品水素取出管60を通る
製品水素の一部を配管86,80〜82を介して第2常
温吸着塔53に供給する。この第2常温吸着塔53で
は、これに内蔵される吸着剤を水素にさらして常温吸着
塔53内部を水素に置換する。そののち、役目の終わっ
た水素を配管83〜85を介して大気に放出する。
【0006】また、第2低温吸着塔55の再生工程で
は、まず、開閉弁131を開弁し、外塔59内の液体窒
素を液体窒素放出管66aを介して放出する。ついで、
図示のように開閉弁131を閉弁する。つぎに、開閉弁
122,130を開弁するとともに開閉弁123を閉弁
し、第2ヒータ63で加熱された再生用窒素ガスを配管
87,68b,88を介して外塔59内に導入し、窒素
ガス放出管66cから大気へ放出し、外塔59内をあた
ためる。同時に、開閉弁121を開弁し、製品水素取出
管60を通る製品水素の一部を配管69aを介して第3
ヒータ64に導入しここで昇温する。つぎに、この昇温
した製品水素を配管69b,89,90を介して内塔5
7に導入し、製品水素を配管91〜93を介して大気に
放出することで、内塔57では、これに内蔵された吸着
剤を再生する。また、再生後には、第2低温吸着塔55
の外塔59内から再生用窒素ガスを大気に放出したの
ち、液体窒素を導入する。これにより、外塔59内が冷
却され、つぎの吸着工程に備える。一方、第2常温吸着
塔53内は、再生工程における製品水素の通過により、
所定時間後には常温に戻り、つぎの吸着工程に備える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、低温吸
着方式の水素精製装置では、吸着塔が、H2 O,CO2
等を吸着除去する常温吸着塔と、O2 ,N2 ,CO等を
吸着除去する低温吸着塔とに分かれており、それぞれ独
立したシステムとなっている。このシステムは、吸着工
程と再生工程で各開閉弁の開閉等を自動的に切替える2
塔切替え式のシステムである。ところが、低温吸着は、
LN2 の貴重な冷熱エネルギーを利用しているため、塔
切替え時のクールダウン等の無駄なエネルギーは極力少
なくするべきである。幸いに、低温時のO2 ,N2 ,C
O等の不純物の吸着容量は非常に大きいため、切替え時
間を数100時間にしても低温吸着塔はそれ程大きくな
らない。一方、常温吸着は、常温時のH2 O,CO2
の不純物の吸着容量が小さく(特にCO2 の吸着容量は
小さく)、一般に8〜24時間切替えとなっている。こ
のように、常温吸着と低温吸着はそれぞれ切替え時間が
異なるため、それぞれ独立した装置として運転する必要
がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、常温吸着と低温吸着の切替え時間を同一にし、
しかも、この切替え時間を数100時間に長くして低温
吸着における冷熱エネルギーの有効利用を図ることので
きる水素精製方法およびそれに用いる装置の提供をその
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原料水素を常温吸着塔に導入して原料水
素中の第1の不純ガス分を吸着除去し、上記常温吸着塔
を経た原料水素を低温吸着塔に導入して原料水素中の第
2の不純ガス分を吸着除去する水素精製方法であって、
上記常温吸着塔に導入するに先立って、原料水素を加熱
手段に通して加熱し、ついで、上記加熱手段を経た原料
水素を触媒に接触させて原料水素中の炭酸ガス,一酸化
炭素および酸素から炭化水素および水分を生成し、これ
を常温吸着塔に導入して原料水素中の上記水分を吸着除
去し、水分除去された原料水素を低温吸着塔に導入し原
料水素中の上記生成炭化水素を吸着除去する水素精製方
法を第1の要旨とし、原料水素供給管と、上記原料水素
供給管から供給される原料水素を加熱する加熱手段と、
上記加熱手段を経た原料水素を導入して原料水素中の炭
酸ガス,一酸化炭素および酸素から炭化水素および水分
を生成する触媒塔と、上記触媒塔を経た原料水素を導入
し原料水素中の上記水分を吸着除去する常温吸着塔と、
上記常温吸着塔で水分除去された原料水素を導入し原料
水素中の上記生成炭化水素を吸着除去する低温吸着塔と
を備えた水素精製装置を第2の要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明者らは、常温吸
着と低温吸着の切替え時間を同一にし、しかも、この切
替え時間を数100時間に長くすることのできる水素精
製方法を得るため、一連の研究を重ねた。その結果、原
料水素中のCO,CO2 を触媒作用により炭化水素(メ
タン)化し、そのメタンを低温吸着により吸着除去する
ことを着想した。すなわち、Ni,Pt,Pd,Cu等
の触媒を用い、水素を100〜300℃に加熱すると、
下記の式(1)〜(3)に示すような反応が生じる。
【0011】
【化1】2H2 +O2 →H2 O ………(1)
【0012】
【化2】3H2 +CO→CH4 +H2 O ………(2)
【0013】
【化3】 4H2 +CO2 →CH4 +2H2 O ………(3)
【0014】そして、常温吸着塔では、H2 Oを吸着吸
着し、低温吸着塔では、生成されたメタン(CH4 )を
2 ,N2 ,CO等とともに吸着除去する。これによ
り、常温吸着塔の吸着ターゲットが、吸着容量の大きい
2 Oのみとなるため、数100時間の切替えでも可能
となり、低温吸着の切替えと同一サイクルで行うことが
できるようになる。本発明は、このような知見にもとづ
くものである。上記のように、本発明によれば、常温吸
着塔と低温吸着塔の再生サイクルを長時間に、かつ、同
じにすることができるため、システムを簡略化して、装
置の小型化と制御系の簡素化を図ることができる。しか
も、常温吸着塔の再生サイクルが長くなることから、昇
降温による充填剤の劣化が抑制され、長寿命化を実現で
きる。本発明で、第1および第2の不純ガス分は単体で
あってもよいし、複数の成分からなっていてもよい。
【0015】つぎに、本発明の実施の形態を図面にもと
づいて説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態を示す構成図
である。図において、1は熱交換器であり、その内部
に、原料水素供給管2から供給される原料水素が通る通
路1aと、触媒塔4を経た原料水素が通る通路1bが形
成されている。そして、各通路1a,1bを通る原料水
素の熱交換により、原料水素供給管2から供給された原
料水素を150℃程度に昇温させるとともに触媒塔4を
経た原料水素を40℃程度に降温させる作用をする。3
は触媒塔前ヒータであり、熱交換器1で昇温された原料
水素を加熱してさらに200℃程度(触媒塔4でのメタ
ン化反応に適した温度)にまで昇温させる。4は触媒塔
であり、これに内蔵される触媒により、触媒塔前ヒータ
3で加熱された原料水素中のO2 ,N2 ,CO等の不純
物をH2 と反応させ、メタン(CH4 )と水分(H
2 O)を生成させる(上記の式1〜3参照)。この触媒
としては、Niが用いられる。5は冷却器であり、熱交
換器1で降温された原料水素を冷却してさらに常温(3
0℃程度)まで降温させる。6,7は同一構造の常温吸
着塔であり、それぞれの内部には、原料水素中のH2
等を吸着除去するための吸着剤が収容されている。この
吸着剤としては、ゼオライトが用いられている。このよ
うな常温吸着塔6,7は、原料水素中の不純物の吸着工
程および吸着剤の再生工程に交互に繰り返して用いられ
る。8,9は同一構造の低温吸着塔であり、内塔10,
11と、これを収容する外塔12,13からなる二重構
造になっている。この低温吸着塔8,9も、原料水素中
の不純物の吸着工程および吸着剤の再生工程に交互に繰
り返して用いられる。上記内塔10,11には、原料水
素中のCH4 ,CO,O2 ,N2 ,Ar等を吸着除去す
るための吸着剤が内蔵されている。この吸着剤として
は、活性炭が用いられている。一方、上記外塔12,1
3には、上記吸着工程で用いる場合には、内塔10,1
1を冷却して低温(−170〜−196℃程度)に保持
する液体窒素が充填され、上記再生工程で用いる場合に
は、内塔10,11を加温してあたためる再生用窒素ガ
スが供給される。14は低温吸着塔8,9を通過した水
素を製品水素として取り出す製品水素取出管である。1
5は第1再生用ヒータであり、開閉弁17a付き窒素ガ
ス供給管17から供給される再生用窒素ガスを加熱して
低温吸着塔8,9の外塔12,13内に送る作用をし、
外塔12,13内を0〜150℃程度にまで昇温させ
る。16は第2再生用ヒータであり、製品水素取出管1
4を通る水素を加熱して低温吸着塔8,9の内塔10,
11に送る作用をし、0〜150℃程度(内塔10,1
1での再生に適した温度)にまで昇温させる。18は製
品水素取出管14を通る製品水素の一部を第2再生用ヒ
ータ16に導入する開閉弁18a付き配管である。
【0017】両低温吸着塔8,9と液体窒素供給管1
9,液体窒素放出管20は、つぎのような配管類で連結
されている。すなわち、第1低温吸着塔8の外塔12と
液体窒素供給管19とは開閉弁21a付き配管21およ
び配管22で連結し、外塔12と液体窒素放出管20は
開閉弁23a付き配管23および配管22で連結してい
る。また、第2低温吸着塔9の外塔13と液体窒素供給
管19とは開閉弁24a付き配管24および配管25で
連結し、外塔13と液体窒素放出管20は開閉弁26a
付き配管26および配管25で連結している。また、第
1低温吸着塔8の外塔12から開閉弁27a付きベント
管27が延び、第2低温吸着塔9の外塔13から開閉弁
28a付きベント管28が延びている。29aは第1低
温吸着塔の圧力上昇を防止する逃がし弁であり、29b
は第2低温吸着塔9の圧力上昇を防止する逃がし弁であ
る。
【0018】また、冷却器5,両常温吸着塔6,7、両
低温吸着塔8,9および製品水素取出管14は、つぎの
ような配管類で連結されている。すなわち、冷却器5の
出口管5aは分岐し、開閉弁30a付き第1分岐管30
が第1常温吸着塔6の入口管6aに連結し、開閉弁31
a付き第2分岐管31が第2常温吸着塔7の入口管7a
に連結している。また、第1常温吸着塔6の開閉弁6c
付き出口管6bが第1低温吸着塔8の内塔10に連結
し、第2常温吸着塔7の開閉弁7c付き出口管7bが第
2低温吸着塔9の内塔11に連結している。そして、第
1低温吸着塔8の内塔10の出口管10aが開閉弁32
a付き第3分岐管32を介して製品水素取出管14に連
結し、第2低温吸着塔9の内塔11の出口管11aが開
閉弁33a付き第4分岐管33を介して製品水素取出管
14に連結している。
【0019】また、両低温吸着塔8,9および両再生用
ヒータ15,16は、つぎのような配管類で連結されて
いる。すなわち、第1再生用ヒータ15の出口管15a
は分岐し、開閉弁35c付き第1再生用分岐管35a,
35bが第1低温吸着塔8の外塔12の入口管12aに
連結しているとともに、開閉弁36c付き第2再生用分
岐管36a,36bが第2低温吸着塔9の外塔13の入
口管13aに連結している。また、第1再生用分岐管
(開閉弁35cより上流部分)35aが開閉弁44a付
き配管44を介して出口管(開閉弁6cの上流部分)6
bに連結し、第1再生用分岐管(開閉弁35cの下流部
分)35bが開閉弁45a付き配管45を介して配管4
1(開閉弁41aの下流部分)に連結している。また、
第2再生用分岐管(開閉弁36cの上流部分)36aが
開閉弁46a付き配管46を介して出口管(開閉弁7c
の上流部分)7bに連結し、第2再生用分岐管(開閉弁
36cの下流部分)36bが開閉弁47a付き配管47
を介して配管(開閉弁42aの下流部分)42に連結し
ている。図において、37は外塔12の入口管12aに
連結する開閉弁37a付きベント管であり、38は外塔
13の入口管13aに連結する開閉弁38a付きベント
管である。一方、第2再生用ヒータ16の出口管16a
は分岐し、開閉弁39a付き第3再生用分岐管39が第
1低温吸着塔8の内塔10の出口管10aに連結し、開
閉弁40a付き第4再生用分岐管40が第2低温吸着塔
9の内塔11の出口管11aに連結している。図におい
て、41は第1常温吸着塔6の入口管6aとベント管4
3を連結する開閉弁41a付き配管であり、42は第2
常温吸着塔7の入口管7aとベント管43を連結する開
閉弁42a付き配管である。なお、安全弁や液面,圧
力,流量,温度制御系等は省略している。
【0020】上記装置において、第1常温吸着塔6およ
び第1低温吸着塔8を吸着工程で用い、第2常温吸着塔
7および第2低温吸着塔9を再生工程で用いる場合の作
用を説明する。この場合には、図2に示すように、開閉
弁6c,21a,30a,32a,37aを開弁し(開
弁状態にあることを、矢印で示す)、開閉弁18a,2
3a,24a,27a,29a,31a,33a,35
c,39a,41a,44a,45aを閉弁する(閉弁
状態にあることを、バルブを黒く塗りつぶすことで示
す)。その他の開閉弁の開閉は再生工程の状況に応じて
行う。吸着工程では、まず原料水素供給管2から供給さ
れた原料水素を熱交換器1で、触媒塔4を経た原料水素
と熱交換して昇温したのち、触媒塔前ヒータ3で加熱し
昇温する。つぎに、この昇温させた原料水素を触媒塔4
に供給する。この触媒塔4では、触媒により、原料水素
中のO2 ,N2 ,CO等が水素と反応し、CH4 とH2
Oが生成される。つぎに、触媒塔4を経た原料水素を上
記熱交換器1に導入し、この熱交換器1で原料水素供給
管2から供給された原料水素と熱交換して降温したの
ち、出口管5a,第1分岐管30および入口管6aを介
して第1常温吸着塔6に導入する。この第1常温吸着塔
6では、吸着剤により、原料水素中のH2 O等が数十p
pbオーダーまで吸着除去される。つぎに、第1常温吸
着塔6を経た原料水素を出口管6bを介して第1低温吸
着塔8の内塔10に導入する。この第1低温吸着塔8に
は、その外塔12内に液体窒素が充填されており、内塔
12が低温状態に保持されている。そして、この内塔1
2に内蔵された吸着剤により、原料水素中のCH4 ,C
O,O2 ,N2 ,Ar等がppmオーダーまで吸着除去
される。このようにして第1常温吸着塔6でH2 O等が
吸着除去され第1低温吸着塔8でCH4 ,CO,O2
2 ,Ar等が吸着除去された原料水素が出口管10a
および第3分岐管32を介して製品水素取出管14に取
り出される。一方、第1低温吸着塔8の外塔12内に供
給される液体窒素(LN2 )は、原料水素を冷却し、自
身はガス化してベント管37から大気に放出される。
【0021】一方、再生工程では、まず、開閉弁26a
を開弁して第2低温吸着塔9の外塔13内の液体窒素を
全て液抜き管26から放出する(図1参照)。ついで、
図3に示すように、開閉弁26aを閉弁する。つぎに、
開閉弁42a,46aを開弁し、開閉弁7c,36c,
47aを閉弁し、その状態で開閉弁17aを開弁して窒
素ガス供給管17から第1再生用ヒータ15に再生用窒
素ガスを導入し、ここで加熱し、この加熱した再生用窒
素ガスを出口管15a,第2再生用分岐管36a,配管
46,出口管7bを介して第2常温吸着塔7へ導入し、
入口管7a,配管42,ベント管43を介して大気に放
出する。つぎに、図4に示すように、開閉弁47a,2
8aを開弁し、開閉弁42a,38aを閉弁し、第1再
生用ヒータ15で加熱した再生用窒素ガスを出口管15
a,第2再生用分岐管36a,配管46,出口管7bを
介して第2常温吸着塔7へ導入したのち、入口管7a,
配管42,47,第2再生用分岐管36b,配管13a
および入口管13aを介して第2低温吸着塔9の外塔1
3内に導入し、ベント管28から大気に放出する。これ
により、第2常温吸着塔7内と外塔13内を再生用窒素
ガスであたため、所定温度に昇温する。つぎに、図5に
示すように、開閉弁46a,47aを閉弁し、開閉弁7
c,36cを開弁し、第2常温吸着塔7への加熱窒素ガ
スの供給を遮断したのち、開閉弁18a,40a,7
c,42aを開弁し、製品水素取出管14から配管18
を介して第2再生用ヒータ16に製品水素の一部を導入
し、ここで加熱し、この加熱した製品水素を出口管16
a,第4再生用分岐管40および出口管11aを介して
第2低温吸着塔9の内塔11内に導入する。この内塔1
1では、これに内蔵された吸着剤が製品水素にさらされ
て再生される。つぎに、内塔11を経た製品水素を出口
管7bを介して第2常温吸着塔7に導入する。この第2
常温吸着塔7では、これに内蔵された吸着剤が製品水素
にさらされて置換される。そして、役目の終わった製品
水素を入口管7a,配管42およびベント管43を介し
て大気に放出する。そして、再生後には、開閉弁36c
を閉弁するとともに開閉弁38aを開弁し、外塔13内
の再生用窒素ガスを大気に放出する。ついで、開閉弁2
4aを開弁し、液体窒素を外塔13内に導入して外塔1
3内を冷却する。冷却完了後開閉弁18aを閉弁すると
ともに開閉弁31aを開弁し、つぎの吸着工程に備え
る。
【0022】上記各吸着塔6〜9の吸着工程および再生
工程の切替えは、各開閉弁の開閉操作により自動切替え
することができる。すなわち、第1常温吸着塔6および
第1低温吸着塔8を再生工程で用い、第2常温吸着塔7
および第2低温吸着塔9を吸着工程で用いることがで
き、この場合にも、上記と同様に作用する。
【0023】このように、上記装置では、原料水素を常
温吸着塔6,7に供給する前に、触媒塔前ヒータ3で加
熱し、触媒塔4でメタン化しているため、常温吸着塔
6,7では吸着容量の大きいH2 Oを吸着し、低温吸着
塔8,9では生成されたCH4をO2 ,N2 ,CO等と
ともに吸着除去することができる。これにより、常温吸
着の切替え時間を数100時間に設定することができ、
低温吸着の切替え時間と同一にすることができる。この
ため、再生用ヒータや開閉弁付き配管等の数を減らして
装置の小型化を図ることができるとともに、開閉弁の開
閉制御等の制御系の簡素化をも図ることができる。しか
も、常温吸着塔6,7の再生サイクルが長くなることか
ら、昇降温による吸着剤の劣化が抑制され、長寿命化が
図れるようにもなる。
【0024】なお、上記実施の形態では、低温吸着塔
8,9の内塔10,11の吸着剤としてゼオライト,活
性炭を用いているが、これに限定するものではなく、上
記低温吸着剤としてゼオライト、もしくは活性炭とゼオ
ライトとの双方を用いるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、常温吸
着塔の吸着ターゲットが、吸着容量の大きいH2 Oのみ
となるため、数100時間の切替えでも可能となり、低
温吸着の切替えと同一サイクルで行うことができるよう
になる。本発明は、このような知見にもとづくものであ
る。上記のように、本発明によれば、常温吸着塔と低温
吸着塔の再生サイクルを長時間に、かつ、同じにするこ
とができるため、システムを簡略化して、装置の小型化
と制御系の簡素化を図ることができる。しかも、常温吸
着塔の再生サイクルが長くなることから、昇降温による
充填剤の劣化が抑制され、長寿命化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の水素精製装置を示す構
成図である。
【図2】上記水素精製装置の作用を示す構成図である。
【図3】上記水素精製装置の作用を示す構成図である。
【図4】上記水素精製装置の作用を示す構成図である。
【図5】上記水素精製装置の作用を示す構成図である。
【図6】従来例を示す構成図である。
【図7】従来例の作用を示す構成図である。
【符号の説明】
3 触媒前ヒータ 4 触媒塔 6,7 常温吸着塔 8,9 低温吸着塔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料水素を常温吸着塔に導入して原料水
    素中の第1の不純ガス分を吸着除去し、上記常温吸着塔
    を経た原料水素を低温吸着塔に導入して原料水素中の第
    2の不純ガス分を吸着除去する水素精製方法であって、
    上記常温吸着塔に導入するに先立って、原料水素を加熱
    手段に通して加熱し、ついで、上記加熱手段を経た原料
    水素を触媒に接触させて原料水素中の炭酸ガス,一酸化
    炭素および酸素から炭化水素および水分を生成し、これ
    を常温吸着塔に導入して原料水素中の上記水分を吸着除
    去し、水分除去された原料水素を低温吸着塔に導入し原
    料水素中の上記生成炭化水素を吸着除去することを特徴
    とする水素精製方法。
  2. 【請求項2】 触媒がニッケル,白金,パラジウムおよ
    び銅の少なくとも1つの触媒からなっている請求項1記
    載の水素精製方法。
  3. 【請求項3】 常温吸着塔が、ゼオライトを内蔵する吸
    着塔からなる請求項1記載の水素精製方法。
  4. 【請求項4】 低温吸着塔が、ゼオライトおよび活性炭
    の少なくとも一方を内蔵する内塔と、液体窒素を収容す
    る外塔とからなる請求項1記載の水素精製方法。
  5. 【請求項5】 原料水素供給管と、上記原料水素供給管
    から供給される原料水素を加熱する加熱手段と、上記加
    熱手段を経た原料水素を導入して原料水素中の炭酸ガ
    ス,一酸化炭素および酸素から炭化水素および水分を生
    成する触媒塔と、上記触媒塔を経た原料水素を導入し原
    料水素中の上記水分を吸着除去する常温吸着塔と、上記
    常温吸着塔で水分除去された原料水素を導入し原料水素
    中の上記生成炭化水素を吸着除去する低温吸着塔とを備
    えたことを特徴とする水素精製装置。
JP7256564A 1995-10-03 1995-10-03 水素精製方法およびこれに用いる装置 Expired - Fee Related JP2923454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7256564A JP2923454B2 (ja) 1995-10-03 1995-10-03 水素精製方法およびこれに用いる装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7256564A JP2923454B2 (ja) 1995-10-03 1995-10-03 水素精製方法およびこれに用いる装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09100101A true JPH09100101A (ja) 1997-04-15
JP2923454B2 JP2923454B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=17294400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7256564A Expired - Fee Related JP2923454B2 (ja) 1995-10-03 1995-10-03 水素精製方法およびこれに用いる装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2923454B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111562A (ja) * 2008-03-06 2010-05-20 Kobe Steel Ltd 高純度水素ガス製造用psa装置
CN103221336A (zh) * 2011-10-11 2013-07-24 宏仁化学株式会社 制造高纯度氯化氢的方法和系统
CN105879670A (zh) * 2016-06-27 2016-08-24 河南省日立信股份有限公司 氢冷发电机组氢气脱氧干燥装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111562A (ja) * 2008-03-06 2010-05-20 Kobe Steel Ltd 高純度水素ガス製造用psa装置
CN103221336A (zh) * 2011-10-11 2013-07-24 宏仁化学株式会社 制造高纯度氯化氢的方法和系统
CN105879670A (zh) * 2016-06-27 2016-08-24 河南省日立信股份有限公司 氢冷发电机组氢气脱氧干燥装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2923454B2 (ja) 1999-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3742657B2 (ja) 燃料ガスの脱硫方法及び装置
US20070212295A1 (en) Hydrogen purification process and system
JP2002321905A (ja) 一酸化炭素一掃のため一酸化炭素吸着手段を備えた燃料電池システム
JP7006886B2 (ja) 水素製造装置及び水素製造方法
KR20200036896A (ko) 기체 수소 스트림의 연속 제조 방법
JP5679433B2 (ja) アルゴンガスの精製方法および精製装置
JP3815445B2 (ja) 水素ガスの精製装置及び精製方法
CN102311103B (zh) 氦气的纯化方法及纯化装置
US20050188616A1 (en) Fuel processing treatment system and fuel processing systems containing the same
CN102311102A (zh) 氦气的纯化方法及纯化装置
JP2923454B2 (ja) 水素精製方法およびこれに用いる装置
JP5665120B2 (ja) アルゴンガスの精製方法および精製装置
CN101563145B (zh) 通过加热器表皮温度控制而净化h2/co混合物
CN103224225B (zh) 氩气的纯化方法及纯化装置
JP4013007B2 (ja) 水素−窒素混合ガスの製造方法およびその装置
JPH02284618A (ja) 酸素濃度の低減方法
JP2007269526A (ja) 水素精製装置とその運転方法
JP2012106904A (ja) アルゴンガスの精製方法および精製装置
JP3300896B2 (ja) 微量酸素の除去方法
JP2645137B2 (ja) 窒素製造装置用原料空気の精製装置
KR101823154B1 (ko) 아르곤 가스의 정제 방법 및 정제 장치
JPS6246483B2 (ja)
JPH0692605A (ja) 水素回収精製方法及びその装置
WO2023181860A1 (ja) 改質処理装置
JP3043282B2 (ja) ガス精製方法およびそれに用いる装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990420

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees