JPH0899Y2 - 携帯式切断機装着用研磨装置 - Google Patents

携帯式切断機装着用研磨装置

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JPH0899Y2
JPH0899Y2 JP1570490U JP1570490U JPH0899Y2 JP H0899 Y2 JPH0899 Y2 JP H0899Y2 JP 1570490 U JP1570490 U JP 1570490U JP 1570490 U JP1570490 U JP 1570490U JP H0899 Y2 JPH0899 Y2 JP H0899Y2
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珠樹 上本
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新ダイワ工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、携帯式切断機装着用研磨装置に係り、特に
必要に応じて随時携帯式切断機に装着して使用する研磨
装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、チップソーは、刃先部分に超硬合金を使用し
ていることから、耐摩耗性が非常に高く、鉄鋼材を高速
切削する可搬型切断機として多く利用されている。一
方、超硬合金といえども使用による刃先の摩耗は避けら
れず、摩耗の進行した刃先での切削作業では被削材切断
面への荒れや発熱等の不都合が生ずることはもとより、
刃先の欠損やチップソー台金割れ等の刃物自体にも悪影
響を招き、延いては切れ味の低下に伴いモータが過負荷
となって焼損を誘発することにもなる。このため、チッ
プソーは、刃先が摩耗した時点で再研磨して、上記の如
き不都合の発生を防ぎ、又刃物の寿命の延命化を図る上
で最良の方法として利用されている。ところが、超硬合
金のために、一般に広く用いられているような砥石では
研磨が難しく、又チップソーの刃数が多いことから、各
刃を均一に高精度に研磨するためには、ダイヤモンド砥
石を使用した専用のチップソー研磨機を使用せねばなら
ない。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、切断機を使用する者で専用のチップソ
ー研磨機を所有する者は少なく、専ら研磨業者に委託し
ているのが現状である。このため、切断機を使用する者
にとっては、研磨業者に委託してのチップソーの研ぎ直
している間、切断機を使用し得ず、ロス時間が生ずる。
又このチップソーの研ぎ直し間に切断機を使用し得ない
ことからの時間的に無駄をなくすべく、予備のチップソ
ーを用意しておき、これを利用する場合もあるが、高価
なチップソーを別に用意せねばならないばかりか、使用
頻度が少ないと逆に無駄になるといった問題がある。
そこで、本考案は上記事情に鑑み、必要な時に随意に
かつ簡単にチップソーを研磨し得て、しかも研磨に際し
て別に専用の研磨機を用意することなく切断機をそのま
ま利用して研磨し得て、1枚のチップソーを有効に活用
し得る携帯式切断機装着用研磨装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段並びに作用〕
本考案は、上記目的を達成すべくなされたもので、請
求項(1)では、被切断物を切断する方向に揺動する揺
動アームに、回転駆動されるチップソーを備えた携帯式
切断機において、まず上記チップソーを取外してダイヤ
モンド砥石を装着する一方、切断機ベッド上にコラムを
固定し、スライドピースに上記チップソーを取付けて、
該スライドピースをガイドロッドに沿って移動させ、又
該ガイドロッドをコラムに対して揺動させて、上記ダイ
ヤモンド砥石に対してチップソーの刃つまりチップの向
きを位置決めし、該ダイヤモンド砥石を回転駆動させて
チップソーの刃を研磨するものである。請求項(2)で
は、一定長さのステーの一端を切断機ベッド上に取付
け、ステーの他端には揺動アームを固定し、揺動アーム
に装着するダイヤモンド砥石をチップソーの研磨位置に
固定するものである。請求項(3)では、コラムの脚部
を切断機ベッドの端面側から取付溝内に挿入し、該コラ
ムの脚部を取付溝内で移動させて所定位置で固定するよ
うにしたものである。請求項(4)では、コラムを切断
機ベッド上にボルトで固定するようにしたものである。
請求項(5)では、ホイルガードの側面に係合子を付設
させておき、サブガードを開放させた後、該サブガード
をホイルガードの側面に向けてシフトさせて該サブガー
ドの端面を係合子に係合させるようにしたものである。
請求項(6)では、サブガードを開放させた時に該サブ
ガード及びホイルガードの各々に穿設した止め孔が一致
し、各止め孔に止め金具を挿入することでサブガードを
保持させるようにしたものである。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る携帯式切断機装着用研磨装置の
実施例を図面に基づき説明する。第1図において、1は
携帯式切断機である。該携帯式切断機1は、ベッド2上
にクランパー3を有している。クランパー3は、ベッド
2上に固設された固定クランプ4と、該固定クランプ4
に対して接離方向に移動して固定クランプ4との間にお
いて鋼管等被切断物を挟持する可動クランプ5とを有し
ている。可動クランプ5は、スクリュロッド6の先端が
枢着され、又該スクリューロッドの基端にハンドル7が
装着されており、ハンドル7を回すことで、スクリュー
ロッドとベッド2上の雌ねじ受部8との螺合により固定
クランプ4に対して接離方向に移動するものである。ベ
ッド2上の一側には受台9を突設させてあり、該受台9
に揺動アーム10の基端を揺動自在に軸支させてある。揺
動アーム10の中程の片側には駆動モータ11を据付けてお
き、該駆動モータ11の回転軸12を揺動アーム10の他側に
突出させて、該回転軸12に脱着自在にディスク状のチッ
プソー13を取付けるようになっている。駆動モータ11は
電源コード14によって給電されることは勿論である。又
上記揺動アーム10にはチップソー13による被切断物の加
工中の粉塵等の飛散を防ぐべく、該チップソー13の上方
の半分を覆うホイルガード15を固設させてある。上記回
転軸12と対向するホイルガード15の部分は半円形に切欠
されて、該切欠部分を覆うべくキャップ16がビス止めさ
れている。ホイルガード15の前端にはチップソー13の前
方を覆うサブガード17を回動つまり開放可能に軸支させ
てある。サブガード17はチップソー13の前方を覆った状
態では、ホイルガード15の側面に突設させたストッパー
18に、サブガード17の上端に有する係止突起19が係止し
て、その覆い状態を維持するようになっている。支点40
を中心にして回動させてサブガード17を開いた時は、こ
の開放位置を保持装置20で保持し得るようになってい
る。保持装置20は第2図に示す如く、ホイルガード15に
ねじ孔21を穿設し、一方、サブガード17の所定位置に透
孔22を穿設させておき、サブガード17を開いた時にねじ
孔21と透孔22との孔位置が一致して、ボルト23を透孔22
から挿入してねじ孔21に螺合させるものである。又は、
第3図に示す如くサブガード17をホイルガード15に対し
て軸支方向に多少移動できるように枢着させておくと共
に、ホイルガード15の側面に溝24を備えた係合子25を付
設し、サブガード17の開放後、該サブガード17を係合子
25側に移動させてサブガード17の端部を係合子25の溝24
内に嵌入させることも可能である。揺動アーム10の先端
は、クランパー3にて固定された被切断物を加工するた
めにチップソー13を移動させるべく握り部26としてあ
る。そして、被切断物を加工する場合は、クランパー3
に被切断物を固定し、駆動モータ11を駆動してチップソ
ー13を回転させ、揺動アーム10の握り部26を握ってチッ
プソー13を被切断物に当接させて切断加工をするもので
ある。該チップソー13は刃先が超硬合金から成ると雖も
使用するにつれて摩耗し、切れ味が低下することから研
磨する必要があるが、この研磨するのに必要な各部材を
上記携帯式切断機1に装着するものである。
つまり、チップソー13を研磨するにあたり、まず、第
2図に示す如く、ステー27の基端を携帯式切断機1のベ
ッド2上にビス止めする。該ステー27の先端は、逆L字
状に形成され、その先端を揺動アーム10の所定位置にあ
る孔に挿入して、揺動アーム10を所定の角度、又は高さ
に固定するものである。このように揺動アーム10がステ
ー27にて固定されると、該揺動アーム10はベッド2に対
して所定の角度位置で固定され、上記チップソー13に代
えてダイヤモンド砥石28を取付けた際に該ダイヤモンド
砥石28が所定位置に固定されるようになっている。ダイ
ヤモンド砥石28の取付けは、第1図に示す如くホイルガ
ード15に対してキャップ16を固定するボルト29,30のう
ち1個を除いて他のものを取外し、残る1個のボルト30
を支点としてキャップ16を回動させればホイルガード15
の円弧状の切欠からチップソー13を回転軸12に固定する
ためのボルト31が現れるので、該ボルト31と共にチップ
ソー13を取外し、代わりに第5図に示す如く上記ダイヤ
モンド砥石28を回転軸12に装着して上記ボルト31で固定
する。上記ベッド2上の所定箇所にはコラム32をボルト
止めする。コラム32がボルト止めされるベッド2の箇所
は第6図に示す如く、コラム32の脚部32aが嵌入できる
凹部33を形成して、コラム32aが取付けられる部分を他
のベッド2上面より低く設定し、仮に他の物が衝突する
などの原因により、ベッド2の上面に傷がついてもコラ
ム32の脚部32の脚部32aが取付けられる箇所には傷が付
き難く、従って傷等によってコラム32の取付け位置に狂
いが生ずることはない。このようにして第5図に示す如
くにベッド2上にコラム32を組付ける。上記コラム32上
にはポスト34を回転自在に装着させてあってボルト35を
緊締することでコラム32に対してポスト34を固定できる
ようになっている。ポスト34には目盛36が付してあり、
一方コラム32に指標線37が付してあって、該目盛36と指
標線37とからコラム32に対するポスト34の回動角を設定
し得るようになっている。ポスト34の回動はベッド2と
平行な水平面において行われるものである。ポスト34に
は適宜間隔をおいて平行な二本のガイドロッド38の基端
を固設させてある。ガイドロッド38はベッド2の上面に
対して平行な面に位置するように配置されている。該ガ
イドロッド38にはスライドピース39及び第1のストッパ
ーAを摺動自在に嵌挿させてある。該ガイドロッド38の
先端にはスライドピース39及び第1のストッパーAの抜
出を防止するための止め輪41を固設する。第1のストッ
パーAはスライドピース39とポスト34との間に位置させ
てあり、又必ずしも両ガイドロッド38に嵌挿させる必要
もなく何れか一方のみに嵌挿させておけば足りる。第1
のストッパーAは止めねじ42を有して、該止めねじ42を
緊締すれば、止めねじの先端がガイドロッド38に圧接し
て第1のストッパーAがガイドロッド38に固定し得るよ
うになっている。スライドピース39には一部が雌ねじの
ねじ孔43にアジャストスクリュー44を螺合させてあっ
て、アジャストスクリュー44を回すと該アジャストスク
リュー44がねじ孔43から突出して第1のストッパーAを
所定量だけ押圧できるようになっている。スライドピー
ス39には支軸47を回動自在に立設させてあり、該支軸47
に下フランジ45を固定若しくは単に嵌合させてあり、チ
ップソー13を下フランジ45上に載置させるようにしてカ
ラー45aを介在させて支軸47に嵌入するようにしてあ
り、支軸47の上面中央部には、ボルト孔を有し、設下フ
ランジ45の上面にチップソー13を挟んで上フランジ46を
装着して、上記ボルト孔にノブ45bを螺着することでチ
ップソー13を固定し得るようになっている。チップソー
13は下フランジ45と上フランジ46とで挟持されると、そ
のディスク状平面が上記ダイヤモンド砥石28のディスク
状の中心位置の延長線上、つまり中心位置高さと一致す
るように配設させてある。上記ポスト34上には第2のス
トッパーBを有している。第2のストッパーBは、ポス
ト34上に支軸48を立設させておき、該支軸48に受台49を
回動自在に嵌着させてある。受台49は、止めねじ50が螺
合されてあって、該止めねじ50を回すことで、その止め
ねじ50の先端が支軸48に圧接して受台49が支軸48つまり
ポスト34に対して固定し得るようになっている。受台49
には挿通孔を有して該挿通孔内に出入れ自在にL字形状
のストッパーピン51を挿通させてある。該ストッパーピ
ン51は受台49に螺合させた止めねじ52を回すことで該止
めねじ52の先端がストッパーピン51に圧接してストッパ
ーピン51を受台49に固定できるようになっている。
尚、上記ステー27は、ダイヤモンド砥石28によるチッ
プソー13の研磨部分にできるだけ近接する位置に配設
し、これによりダイヤモンド砥石28の高さの位置決めを
高精度に行うと共に、研磨時の不要な振動も充分に押さ
えるべく保持するようにしてある。
上記構成の携帯式切断機装着用研磨装置による研磨に
つき研磨作業順に従って説明する。まず、チップソー13
のすくい面13bの研磨について説明すれば、上記の如く
揺動アーム10をステー27にて固定し、又回転軸12にはダ
イヤモンド砥石28を取付け、更にスライドピース39には
下フランジ45及び上フランジ46により研磨すべきチップ
ソー13を装着し、ノブ45bの緊締で固定して第5図に示
す如き状態とする。サブガード17は開放させてホイルガ
ード15に保持装置20で開放位置を保持させておく。次い
で、コラム32に対してポスト34を回転させて、ダイヤモ
ンド砥石28に対してチップソー13のすくい角に対応する
ように目盛36及び指標線37を用いて位置決めする。上記
すくい角は、チップソー13の回転中心とすくい面とで挟
む角度であることは周知の通りである。ポスト34をチッ
プソー13のすくい角に対応する位置に位置決めした後、
ボルト35でポスト34をコラム32に回動不能に固定する。
この固定はボルト35を緊締すれば、第4図に示す如く、
該ボルト35の先端がコラム32の筒孔内に嵌入するポスト
34の支軸34aの凹陥部と圧接することで行われる。次い
で、スライドピース39を第1のストッパーAと共にガイ
ドロッド38に沿ってチップソー13のチップ13aに向け移
動させて、駆動モータ11によるダイヤモンド砥石28の回
転で、まず第6図及び第7図に示す如くチップソー13の
1個のチップ13aのすくい面13bを研磨する。この研磨が
終了した位置で第1のストッパーAを止めねじ42により
ガイドロッド38に固定する。この第1のストッパーAの
固定によりスライドピース39がチップソー13の研磨のた
めに位置決め設定される。つまり、第1のストッパーA
は、ガイドロッド38に対して固定された第1のストッパ
ーAに当接するとその位置が研磨位置として設定され
る。この場合、アジャストスクリュー44はスライドピー
ス39から突出していようといまいと何れであってもかま
わない。仮にアジャストスクリュー44がスライドピース
39から突出しているものとすると、この突出状態にある
アジャストスクリュー44の先端と第1のストッパーAと
が当接した位置がスライドピース39の研磨のための設定
位置となる。又上記1個分のチップ13aのすくい面13bの
研磨が終了したときに、第2のストッパーBの受台を回
動させると共にストッパーピン51を受台49から出没させ
て、ストッパーピン51をチップソー13の研磨されていな
いチップ13aに当接させる。この当接後、止めねじ50,52
で受台49及びストッパーピン51を移動不能に固定する。
1個分のチップ13aの研磨終了後、スライドピース39を
手前側に引いてチップソー13をダイヤモンド砥石28から
離間させ、チップソー13をチップ13aの1ピッチ分だけ
回転させ、再びスライドピース39を移動させて次に研磨
すべきチップ13aのすくい面13bをダイヤモンド砥石28に
当てて研磨する。この研磨に際しては、1ピッチずれた
次に研磨すべきチップ13aが上記ストッパーピン51に当
接するまで、つまり研磨時のガイドとして所謂チップの
目立ち作業行う。以後1個分のチップ13aの目立ち作業
が終了する度毎に上記動作を繰り返す。但し、最後の1
個分のチップ13aを目立ちする際には、第2のストッパ
ーBに研磨されたチップがガイドとして当接するため
に、若干の修正が必要となる。
次に、チップ13aの逃げ面13dを研磨する。逃げ面13d
は、チップソー13のチップ先端を仮想線で結ぶ円周と接
する接線に対して一定の角度、つまり逃げ角だけ傾斜さ
せてあることは周知の通りである。まず、ポスト34をコ
ラム32に対して回動させ、目盛36及び指標線37を利用し
て、ポスト34の回動角を上記逃げ角に設定してボルト35
にてポスト34をコラム32に固定する。次いで、スライド
ピース39と第1のストッパーAとを密着さた後に、アジ
ャストスクリュー44をねじ込み、該アジャストスクリュ
ー44の先端で第1のストッパー44を押圧してスライドピ
ース39と第1のストッパーAとの間に微少間隔Sを保有
させる。アジャストスクリュー44は第11図に示す如くね
じ孔43の孔壁と密着するOリング44aを有して、一旦微
少間隔Sを設定すると、Oリング44aにより振動で緩み
移動しないようにしてある。該微少間隔Sは、作図上の
都合で第6図に示し、更に第12図に示す如く、チップ13
aの先端と台座13cとの間隔だけ保有させる。その後、微
少間隔Sを保有させた状態でスライドピース39と第1の
ストッパーAとをガイドロッド38に沿ってダイヤモンド
砥石28に向け移動させれば、第8図乃至第10図に示す如
く、チップソー13のチップ13aの逃げ面13dが駆動モータ
11で回転するダイヤモンド砥石28と当接し、まず1個分
のチップ13aの逃げ面13dを研磨する。最初の逃げ面13d
の研磨終了時に、第1のストッパーAを止めねじ42でガ
イドロッド38に固定する。第1のストッパーAをガイド
ロッド38に固定するとアジャストスクリュー44の先端と
当接するスライドピース39の研磨のための位置決めが設
定される。更に第2のストッパーBの受台49を回動させ
ると共にストッパーピン51を受台49に対して出入れし
て、該ストッパーピン51をチップ13aの逃げ面13dの研磨
されていないすくい面13bに当接させ、この状態を保持
させるべく止めねじ50,52により受台49及びストッパー
ピン51を固定する。そして第1のストッパーAをガイド
ロッド38に固定したままでスライドピース39のみを手前
側に移動させてダイヤモンド砥石28からチップソー13を
離間させて、該チップソー13をチップ13aの1ピッチ分
だけ回動させる。次いで再びスライドピース39を移動さ
せて次に研磨すべきチップ13aの逃げ面をダイヤモンド
砥石28に当てて研磨する。この研磨に際しては、1ピッ
チずれた次に研磨すべきチップ13aのすくい面13bが上記
ストッパーピン51に当接するまで、つまり研磨時のガイ
ドとしてチップ13aの逃げ面13dの研磨作業を行う。以後
1個分のチップ13aの逃げ面13dの研磨作業が終了する度
毎に上記動作を繰返す。
各チップ13aの逃げ面13dの研磨が終了した後、チップ
13aの先端と台座13cと間隔を調整すべく該台座13cを研
磨する。台座13cの研磨に当たっては、まず上記チップ1
3aの逃げ面13dの研磨終了後に、チップソー13を手前側
に移動させ、この時アジャストスクリュー44を元に戻し
て、つまり該アジャストスクリュー44の先端をスライド
ピース39内に没入させると共に、ポスト34の固定を解除
して、該ポスト34をコラム32に対して回動して、目盛36
を指標線37に対して零、つまりすくい角零度に位置合わ
せした後、再びポスト34をボルト35でコラム32に固定す
る。次いでスライドピース39を第1のストッパーAに密
着するまでガイドロッド38に沿って移動させて、第13図
及び第14図に示す如く、駆動モータ11で回転するダイヤ
モンド砥石28によりチップソー13の台座13cを研磨す
る。従って、上記アジャストスクリュー44で第1のスト
ッパーAとスライドピース39との間に保有させた微少間
隔Sで決定される寸法だけ、台座13cがチップ13aの先端
より深く研磨される。この台座13cの研磨時には第2の
ストッパーBのストッパーピン51は不用で、チップ13a
から逃がしておけばよい。
第15図は、コラム32をベッド2上に取付ける別の態様
を示すもので、ベッド2に側端から所定の取付け位置に
向かって延びる凸形状の取付溝53を形成し、一方コラム
32の複数の脚部32aを取付溝53の形状に見合うように形
成しておく。そして、該コラム32の脚部32aをベッド2
の側端から取付溝53内に挿入した後、ベッド2に設けた
透孔54及び脚部32aに設けた透孔32bにボルト55を挿通さ
せて、ベッドの取付溝53内に設けたボルト孔にボルト55
を螺着させることで、上記コラム32をベッド2上に固定
するようにしたものである。
〔考案の効果〕
以上の如く、本考案に係る携帯式切断機装着用研磨装
置によれば、携帯式切断機を活用して研磨装置としても
使用できるようにしたもので、別に専用の研磨装置を用
意する必要がなく、必要に応じて随時かつ容易に研磨作
業が行い得て、しかも切断現場で研磨作業を行うことが
できるので、従来の如く研磨業者に発注して研磨をさせ
る時間的な浪費を省くことができるばかりか、研磨費用
の削減もできる。又チップソーに代えてダイヤモンド砥
石が装着される揺動アームは、ステーにより常時一定高
さになるように固定するので、研磨をする度毎に位置決
めのための調節作業が不用で便利である。研磨すべきチ
ップソーを支持するコラムが取りつけられる携帯式切断
機のベッドの箇所は、他のベッド面より低くしたので、
コラムの取付けられるベッドの箇所が他の物品との衝撃
等により傷が付いて取付け位置が狂うといったことがな
く便利である。又コラムはベッドに対してボルトにより
固定されて着脱が容易であり、1台の携帯式切断機を研
磨装置として活用する際のコラムの組付けが極めて簡易
に行い得て便利である。又、研磨時にはサブガードを開
放させるが、このサブガードの開放時の位置保持が極め
て簡易で作業員の手数を煩すといったことがなく利用上
頗る便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が研磨装置として活用する携帯式切断機
の斜視図、第2図は第1図の携帯式切断機を研磨装置と
して活用すべくベッドと揺動アームと間にステーを取付
け、かつサブガードを開放させて位置保持させる状態を
説明する側面図、第3図はサブガードの開放時の位置保
持をさせる別の実施例を示す要部正面図、第4図はコラ
ム、ポスト及び研磨すべきチップソーの取付け状態を示
す要部正面図、第5図は携帯式切断機にコラム等を組付
けて研磨装置として活用する状態を示す斜視図、第6図
はすくい面を研磨する状態を示す要部側面図、第7図は
すくい面を研磨する状態を示す要図平面図、第8図は逃
げ角を研磨する状態を示す要部平面図、第9図は第8図
の要部拡大図、第10図は逃げ角の研磨時のチップの逃げ
面とダイヤモンド砥石との関係を示す要部拡大図、第11
図はアジャストスクリューの拡大図、第12図は、アジャ
ストスクリューにてスライドピースと第1のストッパー
とに保有させるべきチップ先端と台座との間隔を示す説
明図、第13図は台座を研磨する際の状態を示す要部平面
図、第14図は第13図における台座とダイヤモンド砥石と
の位置関係を示す要部拡大図、第15図はコラムをベッド
に取付ける際の別の実施例を示す要部分解斜視図であ
る。 1……携帯式切断機、2……ベッド 10……揺動アーム、11……駆動モータ 12……回転軸、13……チップソー 13a……チップ、13b……すくい面 13c……台座、13d……逃げ面 15……ホイルガード、17……サブガード 20……保持装置、27……ステー 28……ダイヤモンド砥石 32……コラム、34……ポスト 38……ガイドロッド、39……スライドピース 53……取付溝 A……第1のストッパー B……第2のストッパー

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被切断物を切断する方向に揺動する揺動ア
    ームに、回転駆動されるチップソーを備えた携帯式切断
    機において、チップソーの前方を覆うサブガードを上端
    を支点として回動させて開放させた時に該サブガードを
    チップソーの上方を覆うホイルガードに保持する保持装
    置と、上記揺動アームを予め定めた位置に固定する固定
    装置と、上記チップソーに代えて脱着自在に装着される
    ダイヤモンド砥石と、切断機ベッド上に脱着自在に固定
    されるコラムと、水平面内を揺動可能にコラムに装着さ
    れるガイドロッドと、該ガイドロッドに沿って移動可能
    に装着されかつ上記チップソーが回動可能に取付けされ
    るスライドピースとから成ることを特徴とする携帯式切
    断機装着用研磨装置。
  2. 【請求項2】上記揺動アームの固定装置が切断機ベッド
    と揺動アームとの間に一定長さのステーを取付けてなる
    ことを特徴とする請求項(1)記載の携帯式切断機装着
    用研磨装置。
  3. 【請求項3】上記コラムの脚部を、切断機ベッドの端面
    から所定位置まで延びる取付溝内に挿入して固定してな
    ることを特徴とする請求項(1)記載の携帯式切断機装
    着用研磨装置。
  4. 【請求項4】上記コラムを切断機ベッド上にボルト止め
    させてなることを特徴とする請求項(1)記載の携帯式
    切断機装着用研磨装置。
  5. 【請求項5】上記サブガードの保持装置が、ホイルガー
    ドの側面に係合子を付設させておき、上記サブガードの
    開放時に該サブガードをホイルガードの側面方向に移動
    させてサブガードの端面を係合子に係合させてなること
    を特徴とする請求項(1)記載の携帯式切断機装着用研
    磨装置。
  6. 【請求項6】上記サブガードの保持装置が、サブガード
    の開放時に、サブガードとホイルガードとに互いに一致
    する止め孔を有し、各止め孔に止め金具を挿入してなる
    ことを特徴とする請求項(1)記載の携帯式切断機装着
    用研磨装置。
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