JPH0899966A - 3位に置換基を有する2−アシルイミノチアゾリン類の製造方法 - Google Patents

3位に置換基を有する2−アシルイミノチアゾリン類の製造方法

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JPH0899966A
JPH0899966A JP7003165A JP316595A JPH0899966A JP H0899966 A JPH0899966 A JP H0899966A JP 7003165 A JP7003165 A JP 7003165A JP 316595 A JP316595 A JP 316595A JP H0899966 A JPH0899966 A JP H0899966A
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JP
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cyanobenzoylimino
carbon atoms
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JP7003165A
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Inventor
Masakazu Sato
正和 佐藤
Akira Mannaka
晃 真中
Keiko Takahashi
敬子 高橋
Yutaka Kawashima
豊 川島
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チアゾリン誘導体の合成中間体を簡便にしか
も高収率に製造する。 【構成】 式 R1NHCSNHR2(式中、R1は4−
シアノベンゾイル基を示し、R2はアルキル基、置換ア
ルキル基、シクロアルキル基、フェニル基または置換フ
ェニル基を示す。)で示される化合物と式 R4COCH(X)R3 (式中、Xはハロゲン原子を示し、R3はアルコキシカ
ルボニル基、アルカノイル基、カルバモイル基または窒
素原子上に置換基を有するカルバモイル基を示し、R4
はアルキル基を示す。)で表わされる化合物とを反応さ
せることによって、式 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4は前記と同意義である。)
で表わされる3位に置換基を有する2−(4−シアノベ
ンゾイルイミノ)−3H−チアゾリン類を製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はWO94/02472号
に記載されているフィブリノーゲン受容体拮抗剤、細胞
接着因子拮抗剤として有用なチアゾリン誘導体の合成中
間体である3位に置換基を有する2−(4−シアノベン
ゾイルイミノ)−3H−チアゾリン類の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】3位に置換基を有する2−(4−シアノ
ベンゾイルイミノ)−3H−チアゾリン類は、WO94
/02472号に記載されているように、チアゾール環
を合成した後に3位の置換基を導入することにより製造
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の製
造方法では高純度の化合物を大量にかつ高収率に製造す
ることができなかった。本発明の目的はWO94/02
472号に記載されているフィブリノーゲン受容体拮抗
剤、細胞接着因子拮抗剤として有用なチアゾリン誘導体
の合成中間体を簡便にしかも高収率に製造することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題解決を目的に鋭意検討した結果、式 R1NHCSNHR2 (II) (式中、R1は4−シアノベンゾイル基を示し、R2は炭
素原子数1〜10個のアルキル基、「フェニル基もしく
はナフチル基」で置換された炭素原子数1〜10個のア
ルキル基、炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基、フ
ェニル基または「ハロゲン原子、低級アルキル基および
低級アルコキシ基」からなる群から選ばれる基の1つな
いし3つで置換されたフェニル基を示す。)で示される
化合物と式 R4COCH(X)R3 (式中、Xはハロゲン原子を示し、R3は炭素原子数2
〜5個のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜5個
のアルカノイル基、カルバモイル基または窒素原子上に
置換基を有するカルバモイル基を示し、R4は低級アル
キル基を示す。)で表わされる化合物とを反応させるこ
とによって、式
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1、R2、R3、R4は前記と同意
義である。)で表わされる3位に置換基を有する2−
(4−シアノベンゾイルイミノ)−3H−チアゾリン類
が簡便にかつ高収率に得られることを見いだし、本発明
を完成した。
【0007】本発明において、それ自体またはある基の
一部分として用いられる「アルキル基」とは直鎖あるい
は分枝鎖状のものをいい、炭素原子数1〜10個のアル
キル基としてはたとえばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、第3ブ
チル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などを挙げ
ることができる。炭素原子数2〜5個のアルコキシカル
ボニル基としてはたとえばメトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロ
ポキシカルボニル基、第3ブトキシカルボニル基などを
挙げることができる。炭素原子数2〜5個のアルカノイ
ル基としてはたとえばアセチル基、プロパノイル基など
を挙げることができる。炭素原子数3〜8個のシクロア
ルキル基としては例えばシクロプロピル基、シクロブチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘ
プチル基などを挙げることができる。フェニル基もしく
はナフチル基で置換された炭素原子数1〜10個のアル
キル基としてはたとえばベンジル基、フェネチル基、フ
ェニルプロピル基、ナフチルメチル基などを挙げること
ができる。ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭
素原子もしくはヨウ素原子である。なお、本発明におい
て用いられる「低級」なる語は炭素原子数が1〜4個で
あることをいう。
【0008】本発明においては反応時に各種の反応に不
活性な溶媒、たとえば、メタノール、エタノール、2−
プロパノール、第3ブチルアルコール等のアルコール
類、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグ
リコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、ヘプタン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン、酢酸、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水もし
くはこれらの混合溶媒を用いることができる。
【0009】本発明においては反応時に塩基の共存下に
反応を行なうこともでき、この場合に用いる塩基として
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム等の無機塩類、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、ピリジン等の有機アミン類、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩等
を挙げることができる。
【0010】なお、式(II)の化合物の一部は新規な化
合物であり、これらはN−(4−シアノベンゾイル)イ
ソチオシアネートもしくは4−シアノベンゾイルクロリ
ドとチオシアン酸アンモニウムを反応させることによっ
て得たN−(4−シアノベンゾイル)イソチオシアネー
トを単離することなく式 R2NH2 (式中、R2は前記と同意義である。)で示されるアミ
ンもしくはその塩類と反応させるか、または式 H2NCSNHR2 (式中、R2は前記と同意義である。)で示される化合
物と式 R1Y (式中、R1は前記と同意義であり、Yはハロゲン原子
を示す。)で表される化合物を反応させることによって
製造することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によりフィブリノーゲン受容体拮
抗剤、細胞接着因子拮抗剤として有用なチアゾリン誘導
体の合成中間体である3位に置換基を有する2−(4−
シアノベンゾイルイミノ)−3H−チアゾリン類を簡便
にしかも高収率に製造することが可能となった。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1
【0013】
【化3】
【0014】(1)チオシアン酸アンモニウム(4.6
g)のアセトン(100ml)溶液に室温下4−シアノ
ベンゾイルクロリド(10g)を少量づつ加えた後10
分間加熱還流した。反応混合物にアニリン(5.5m
l)を加えさらに15分間加熱還流を行なった後減圧留
去した。残渣を水、ヘキサンで順次洗浄して淡黄色プリ
ズム晶の1−(4−シアノベンゾイルイミノ)−3−フ
ェニルチオ尿素(15.82g、収率93%)を得た。 融点 161〜163.5℃。 (2)上記で得た1−(4−シアノベンゾイルイミノ)
−3−フェニルチオ尿素(2.8g)、2−クロロアセ
ト酢酸エチル(2.8ml)、酢酸(50ml)の混合
物を2.5時間加熱還流した。反応混合物を水に注ぎ析
出した結晶を濾過し、塩化メチレン/酢酸エチル混合溶
媒で再結晶して淡黄色プリズム晶の2−(4−シアノベ
ンゾイルイミノ)−3−フェニル−4−メチル−5−エ
トキシカルボニル−3H−チアゾリン(化合物1)
(1.7g、収率43%)を得た。 融点 210〜212℃。
【0015】実施例2
【0016】
【化4】
【0017】(1)1−メチルチオ尿素(2.72
g)、ピリジン(15ml),トリエチルアミン(4.
2ml)の混合物中に氷冷下4−シアノベンゾイルクロ
リド(5g)のピリジン(20ml)溶液を滴下した後
1時間室温で撹拌した。反応混合物を氷冷して析出した
結晶を濾過し、濾液を減圧留去後残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチル:塩化メチ
レン=1:10)精製を行い無色粉末状の1−(4−シ
アノベンゾイル)−3−メチルチオ尿素(5g,収率7
5.5%)を得た。 融点 211.5〜212.5℃。 (2)上記で得た1−(4−シアノベンゾイル)−3−
メチルチオ尿素を用い実施例1の(2)と同様の反応操
作を行い2−(4−シアノベンゾイルイミノ)−3,4
−ジメチル−5−エトキシカルボニル−3H−チアゾリ
ン(化合物2)を得た。 融点 233.5〜235℃。
【0018】実施例3
【0019】
【化5】
【0020】(1)チオシアン酸アンモニウム(4.6
g)のアセトン(100ml)溶液に室温下4−シアノ
ベンゾイルクロリド(10g)を少量づつ加えた後10
分間加熱還流した反応混合物を氷冷後不溶物を濾過によ
って除き濾液を減圧留去してN−(4−シアノベンゾイ
ル)イソシアネート(11.2g、収率98.5%)を
得た。 融点 87.5〜88.5℃。 (2)上記で得たN−(4−シアノベンゾイル)イソシ
アネート(11g)とトルエン(100ml)の混合物
中に60℃でイソプロピルアミン(5.6ml)を滴下
した。反応混合物中の不溶物を濾過した後放冷し、析出
した結晶をトルエンで再結晶して淡黄色プリズム晶の1
−(4−シアノベンゾイル)−3−イソプロピルチオ尿
素(12.35g,収率85.4%)を得た。 融点 156〜157℃。
【0021】(3)上記で得た1−(4−シアノベンゾ
イル)−3−イソプロピルチオ尿素(37g)、2−ク
ロロアセト酢酸エチル(59g)、トルエン(500m
l)の混合物を反応で生じる水を除きながら3時間加熱
還流した。反応混合物を放冷した後析出した結晶を濾取
し、トルエンで再結晶して淡黄色粉末状の2−(4−シ
アノベンゾイルイミノ)−3−イソプロピル−4−メチ
ル−5−エトキシカルボニル−3H−チアゾリン(化合
物3)(45g,収率84%)を得た。 融点 207.5〜209℃。
【0022】実施例4
【0023】
【化6】
【0024】実施例3の(2)で得た1−(4−シアノ
ベンゾイル)−3−イソプロピルチオ尿素(7.7
g)、2−クロロアセチルアセトン(7.4ml)、ト
ルエン(100ml)の混合物を反応で生じる水を除き
ながら3時間加熱還流した。反応混合物を放冷した後析
出した結晶を濾取して淡黄色プリズム晶の2−(4−シ
アノベンゾイルイミノ)−3−イソプロピル−4−メチ
ル−5−アセチル−3H−チアゾリン(化合物4)
(9.55g,収率94%)を得た。 融点 201.5〜204℃。
【0025】実施例5
【0026】
【化7】
【0027】(1)チオシアン酸アンモニウム(9.2
g)のアセトン(200ml)溶液に室温下4−シアノ
ベンゾイルクロリド(20g)を少量づつ加えた後20
分間加熱還流した反応混合物を氷冷後不溶物を濾過によ
って除き濾液を減圧留去して得た残渣にトルエン(10
0ml),シクロプロピルアミン(7.6g)を順次加
え30分間撹拌した。析出した結晶を濾取後酢酸エチル
で再結晶して無色粉末状の1−(4−シアノベンゾイ
ル)−3−シクロプロピルチオ尿素(20g,収率67
%)を得た。 融点 151〜152℃。 (2)上記で得た1−(4−シアノベンゾイル)−3−
シクロプロピルチオ尿素を用いて実施例3の(3)と同
様の反応操作を行い2−(4−シアノベンゾイルイミ
ノ)−3−シクロプロピル−4−メチル−5−エトキシ
カルボニル−3H−チアゾリン(化合物5)を得た。 融点 224.5〜225.5℃。
【0028】実施例6
【0029】
【化8】
【0030】(1)シクロプロピルアミンのかわりにシ
クロヘキシルアミンを用いて実施例5の(1)と同様の
反応操作を行い1−(4−シアノベンゾイル)−3−シ
クロヘキシルチオ尿素を得た。 融点 136.5〜137.5℃。 (2)上記で得た1−(4−シアノベンゾイル)−3−
シクロヘキシルチオ尿素を用いて実施例3の(3)と同
様の反応操作を行い2−(4−シアノベンゾイルイミ
ノ)−3−シクロヘキシル−4−メチル−5−エトキシ
カルボニル−3H−チアゾリン(化合物6)を得た。 融点 232〜233℃。
【0031】実施例7
【0032】
【化9】
【0033】実施例6の(1)で得た1−(4−シアノ
ベンゾイル)−3−シクロヘキシルチオ尿素を用いて実
施例4と同様の反応操作を行い2−(4−シアノベンゾ
イルイミノ)−3−シクロヘキシル−4−メチル−5−
アセチル−3H−チアゾリン(化合物7)を得た。 融点 224〜224.5℃。
【0034】実施例8
【0035】
【化10】
【0036】チオシアン酸アンモニウム(2.7g)の
アセトン(50ml)溶液に室温下4−シアノベンゾイ
ルクロリド(5.8g)を少量づつ加えた後10分間加
熱還流した反応混合物を氷冷後不溶物を濾過によって除
き濾液を減圧留去して得た残渣にトルエン(30m
l),シクロブチルアミン(3ml)を順次加え20分
間撹拌した。反応混合物に2−クロロアセト酢酸エチル
(11.6ml)を加え、反応によって生じる水を除き
つつ100分間加熱還流した。反応混合物を放冷後析出
した結晶を濾取して2−(4−シアノベンゾイルイミ
ノ)−3−シクロブチル−4−メチル−5−エトキシカ
ルボニル−3H−チアゾリン(化合物8)を得た。 融点 221.5〜223℃(分解)。
【0037】実施例9
【0038】
【化11】
【0039】シクロブチルアミンのかわりにシクロペン
チルアミンを用いて実施例8と同様の反応操作を行い2
−(4−シアノベンゾイルイミノ)−3−シクロペンチ
ル−4−メチル−5−エトキシカルボニル−3H−チア
ゾリン(化合物9)を得た。 融点 191.5〜192℃(分解)。
【0040】実施例10
【0041】
【化12】
【0042】シクロブチルアミンのかわりにエチルアミ
ンを用いて実施例8と同様の反応操作を行い2−(4−
シアノベンゾイルイミノ)−3−エチル−4−メチル−
5−エトキシカルボニル−3H−チアゾリン(化合物1
0)を得た。 融点 194〜196℃。
【0043】実施例11
【0044】
【化13】
【0045】シクロブチルアミンのかわりにブチルアミ
ンを用いて実施例8と同様の反応操作を行い2−(4−
シアノベンゾイルイミノ)−3−ブチル−4−メチル−
5−エトキシカルボニル−3H−チアゾリン(化合物1
1)を得た。 融点 183〜186.5℃。
【0046】実施例12
【0047】
【化14】
【0048】シクロブチルアミンのかわりにヘキシルア
ミンを用いて実施例8と同様の反応操作を行い2−(4
−シアノベンゾイルイミノ)−3−ヘキシル−4−メチ
ル−5−エトキシカルボニル−3H−チアゾリン(化合
物12)を得た。 融点 125〜126℃。
【0049】実施例13
【0050】
【化15】
【0051】シクロブチルアミンのかわりにベンジルア
ミンを用いて実施例8と同様の反応操作を行い2−(4
−シアノベンゾイルイミノ)−3−ベンジル−4−メチ
ル−5−エトキシカルボニル−3H−チアゾリン(化合
物13)を得た。 融点 189〜195.5℃。
【0052】実施例14
【0053】
【化16】
【0054】シクロブチルアミンのかわりに2−アミノ
メチルナフタレンを用いて実施例8と同様の反応操作を
行い2−(4−シアノベンゾイルイミノ)−3−(2−
ナフチルメチル)−4−メチル−5−エトキシカルボニ
ル−3H−チアゾリン(化合物14)を得た。 融点 229〜229.5℃。
【0055】実施例15
【0056】
【化17】
【0057】(1)3−(2−シアノエチルアミノ)プ
ロピオン酸(56g)、6N塩酸(500ml)の混合
物を室温で2時間撹拌した後減圧留去した。残渣に3%
塩酸−メタノール(200ml)を加え室温で11時間
撹拌した。反応混合物中の不溶物を濾過により除いた後
濾液にトリエチルアミン(100ml)及び水を加え、
塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を5%炭酸水
素ナトリウム液、飽和食塩水で順次洗浄後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後不溶物を濾過し、濾液にジケテン(4
ml)を加え室温で10分間撹拌した後減圧留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:
酢酸エチル)精製を行い淡赤色油状のN,N−ビス(2
−メトキシカルボニルエチル)アセトアセタミド(1
6.85g、収率15.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm):1.96
(0.9H,s),2.27(2.1H,s),2.6
1(2H,t,J=6Hz),2.64(2H,t,J
=6Hz),3.59(2H,t,J=6Hz),3.
61(2H,t,J=6Hz),3.64(1.4H,
s),3.68(3H,s),3.70(3H,s),
5.09(0.7H,s),14.61(0.7H,
s)。
【0058】(2)上記で得たN,N−ビス(2−メト
キシカルボニルエチル)アセトアセタミド(2g),ヘ
キサン(20ml)、塩化メチレン(10ml)の混合
物に塩化スルフリル(0.65ml)を加え90分間加
熱還流した。反応混合物を減圧留去した後残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチル:
塩化メチレン=1:7)精製を行い黄色油状のN,N−
ビス(2−メトキシカルボニルエチル)−2−クロロア
セトアセタミド(1.4g、62.2%)を得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3) δ(pp
m):2.38(3H,s),2.6−2.8(4H,
m),3.5−4.0(4H,m),3.69(3H,
s),3.73(3H,s),5.33(1H,s)。
【0060】(3)上記で得たN,N−ビス(2−メト
キシカルボニルエチル)−2−クロロアセトアセタミド
(1.4g),実施例6の(1)で得た1−(4−シア
ノベンゾイル)−3−シクロヘキシルチオ尿素(1.3
1g)及びトルエン(20ml)の混合物を反応で生じ
る水を除きつつ90分間加熱還流した。反応混合物を水
洗後減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離液 酢酸エチル:塩化メチレン=1:4)
で精製した後トルエン/ヘキサン混合溶媒で再結晶して
無色粉末状の2−(4−シアノベンゾイルイミノ)−3
−シクロヘキシル−4−メチル−5−[N,N−ビス
(2−メトキシカルボニルエチル)アミノカルボニル]
−3H−チアゾリン(化合物15)(1.64g、6
6.7%)を得た。 融点 126〜127℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−184846 (32)優先日 平6(1994)8月5日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 川島 豊 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 畑山 勝男 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、R1は4−シアノベンゾイル基を示し、R2は炭
    素原子数1〜10個のアルキル基、「フェニル基もしく
    はナフチル基」で置換された炭素原子数1〜10個のア
    ルキル基、炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基、フ
    ェニル基または「ハロゲン原子、低級アルキル基および
    低級アルコキシ基」からなる群から選ばれる基の1つな
    いし3つで置換されたフェニル基を示し、R3は炭素原
    子数2〜5個のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2
    〜5個のアルカノイル基、カルバモイル基または窒素原
    子上に置換基を有するカルバモイル基を示し、R4は低
    級アルキル基を示す。)で表わされる、3位に置換基を
    有する2−(4−シアノベンゾイルイミノ)−3H−チ
    アゾリン類を製造するにあたり、式 R1NHCSNHR2 (式中、R1及びR2は前記と同意義である)で表される
    化合物と、式 R4COCH(X)R3 (式中、Xはハロゲン原子を示し、R3、R4は前記と同
    意義である。)で表わされる化合物とを反応させること
    を特徴とする3位に置換基を有する2−(4−シアノベ
    ンゾイルイミノ)−3H−チアゾリン類の製造方法。
JP7003165A 1994-01-14 1995-01-12 3位に置換基を有する2−アシルイミノチアゾリン類の製造方法 Pending JPH0899966A (ja)

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