JP3224584B2 - 2,3−ジヒドロインドール−3,3−ジカルボン酸及び2,3−ジヒドロインドール−3−カルボン酸誘導体 - Google Patents

2,3−ジヒドロインドール−3,3−ジカルボン酸及び2,3−ジヒドロインドール−3−カルボン酸誘導体

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JP3224584B2
JP3224584B2 JP05553792A JP5553792A JP3224584B2 JP 3224584 B2 JP3224584 B2 JP 3224584B2 JP 05553792 A JP05553792 A JP 05553792A JP 5553792 A JP5553792 A JP 5553792A JP 3224584 B2 JP3224584 B2 JP 3224584B2
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amino
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孜郎 寺島
保路 福田
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Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute (Sagami CRI)
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Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(1)
【0002】
【化21】
【0003】(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4
の低級アルキル基を、R2は水素原子又はCOOR1(R
1は前述の通り)を、Xは2つの水素原子を表すか、単
一の酸素原子又は硫黄原子を、R3は水素原子又はアミ
ノ基の保護基を、R4は水素原子、ニトロ基又はアミノ
基を、R5は水素原子又は水酸基の保護基を示す。ただ
し、式中Xが酸素原子のとき、R 2 が水素原子のものを
除く)で表される2,3−ジヒドロインドール−3,3
−ジカルボン酸及び2,3−ジヒドロインドール−3−
カルボン酸誘導体、及び一般式(2)
【0004】
【化22】
【0005】(式中、R3は水素原子又はアミノ基の保
護基を、R4は水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5
は水素原子又は水酸基の保護基、R6及びR7は同一又は
相異なって水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐
状の低級アルキル基、ベンジル基、フェニル基を、Y及
びZは同一又は相異なって酸素原子、硫黄原子、置換イ
ミノ基を示す)で表される2,3−ジヒドロインドール
−3−カルボン酸誘導体に関する。
【0006】上記の一般式(1)及び(2)の化合物を
経て製造される一般式(3)
【0007】
【化23】
【0008】(R3、R4及びR5は前述の通り) で表される3−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロイ
ンドール誘導体は、医薬品の製造原料として有用であ
り、特に、強力な細胞毒性により制癌剤としての用途が
期待される光学活性なシクロプロパ[c]ピロロ[3,
2−e]インドール誘導体の製造原料として使用でき
る。
【0009】
【従来の技術】強力な細胞毒性により制癌剤としての用
途が期待されているシクロプロパ[c]ピロロ[3,2
−e]インドール誘導体及びピロロ[3,2−e]イン
ドール誘導体(特開昭60−193989号等)は不斉
炭素1個を有しており、各々のエナンチオマーで活性が
異なることが知られている(ジャーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイエティー、112巻、4623
頁、1990年)。したがって、医薬品として開発する
には光学的に純粋な化合物を用いて活性、毒性、代謝等
が研究されなければならない。
【0010】従来は、一般式(3)の化合物又はその後
の合成中間体に光学分割剤を結合させてジアステレオマ
ーとし、それを高速液体クロマトグラフィーによって分
離するという非常に生産効率の悪い方法を用いて合成さ
れていた(例えばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエティー、112巻、5230頁、199
0年、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー、53巻、695頁、1988年等)。光学活性なシ
クロプロパ[c]ピロロ[3,2−e]インドール誘導
体及び光学活性なピロロ[3,2−e]インドール誘導
体の重要な製造中間体である一般式(3)で表される光
学活性な3−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロイン
ドール誘導体の効率のよい合成法は常に求められてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、制癌
剤としての用途が期待されているシクロプロパ[c]ピ
ロロ[3,2−e]インドール誘導体及びピロロ[3,
2−e]インドール誘導体の光学活性な製造原料を提供
するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(3)
の製造中間体として使用される一般式(1)
【0013】
【化24】
【0014】(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4
の低級アルキル基を、R2は水素原子又はCOOR1(R
1は前述の通り)を、Xは2つの水素原子を表すか、単
一の酸素原子又は硫黄原子を、R3は水素原子又はアミ
ノ基の保護基を、R4は水素原子、ニトロ基又はアミノ
基を、R5は水素原子又は水酸基の保護基を示す。ただ
し、式中Xが酸素原子のとき、R 2 が水素原子のものを
除く)で表される2,3−ジヒドロインドール−3,3
−ジカルボン酸及び2,3−ジヒドロインドール−3−
カルボン酸誘導体並びに一般式(2)
【0015】
【化25】
【0016】(式中、R3は水素原子又はアミノ基の保
護基を、R4は水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5
は水素原子又は水酸基の保護基、R6及びR7は同一又は
相異なって水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐
状の低級アルキル基、ベンジル基、フェニル基を、Y及
びZは同一又は相異なって酸素原子、硫黄原子、置換イ
ミノ基を示す)で表される2,3−ジヒドロインドール
−3−カルボン酸誘導体に関する。
【0017】前記一般式(3)で表される3−ヒドロキ
シメチル−2,3−ジヒドロインドール誘導体は、下記
の合成工程により前記一般式(1)で表される2,3−
ジヒドロインドール−3,3−ジカルボン酸及び2,3
−ジヒドロインドール−3−カルボン酸誘導体並びに前
記一般式(2)で表される2,3−ジヒドロインドール
−3−カルボン酸誘導体を経て製造することができる。
【0018】
【化26】
【0019】(第1工程) 本工程は、一般式(4)で表されるベンゼン環上の4位
に保護された水酸基を有する(2−ニトロフェニル)マ
ロン酸誘導体のニトロ基を還元してアミノ基とし、その
アミノ基とメチンの間にカルボニル基を導入し、一般式
(1a)で表される2,3−ジヒドロインドール−3,
3−ジカルボン酸誘導体を製造するものである。ベンゼ
ン環の4位に導入され得る保護基R5としては、第1工
程から第5工程まで安定に存在し得るものが選択され
る。
【0020】このような要件を満たす水酸基の保護基と
してはメチル基、ベンジル基、4−メトキシベンジル
基、2、4−ジメトキシベンジル基、ベンズヒドリル
基、ジ−(4−メトキシフェニル)メチル基、トリチル
基等の置換或いは無置換アリルメチル基等が例示され、
好適にはベンジル基が用いられる。マロン酸のエステル
部R’としてはメチル基、エチル基など炭素数1〜4の
低級アルキル基が例示され、好適にはメチル基が用いら
れる。
【0021】これらのベンゼン環上の4位に保護された
水酸基を有する2−(2−ニトロフェニル)マロン酸誘
導体は公知の方法(例えばジャーナル・オブ・メディシ
ナル・ケミストリー、31巻、590頁、1988年)
に従って製造できる。ニトロ基のアミノ基への還元は、
公知の方法(オーガニック・ファンクショナル・グルー
プ・プレパレーションズ、1巻、377〜433頁、1
983年、アカデミックプレス)に従って行われるが、
好適には白金、炭末に担持したパラジウムなどを触媒と
した水素添加によって行われる。反応は1〜10気圧の
水素圧下、溶媒中で行われる。溶媒としては、反応に関
与しないものであればいかなるものも使用できるが、好
適にはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒及
びメタノール等のアルコールが用いられる。水素添加は
0℃から50℃で円滑に進行する。
【0022】水素添加によって生成したアミノ基は、ト
リエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジ
ン等の3級アミン存在下、直ちにカルボニル基又はチオ
カルボニル基の導入反応を行う。
【0023】即ちXが酸素原子となるカルボニル基の導
入に用いられる試薬としては、ホスゲン、ホスゲンダイ
マー、トリホスゲン、カルボニルジイミダゾール、カル
ボニルジ(2−メチルイミダゾール)、炭酸ジメチル、
クロロギ酸4−ニトロフェニル等が例示され、好適には
ホスゲンダイマー、トリホスゲンが用いられる。反応溶
媒としては、反応に関与しないものであればいかなるも
のも使用できるが、好適にはジクロロメタン、クロロホ
ルム、トリクロロエタン等のハロゲン系炭化水素が用い
られる。反応は−78℃から50℃で行えるが、−50
℃から0℃で円滑に進行する。
【0024】Xが硫黄原子となるチオカルボニル基の導
入に用いられる試薬としては、二硫化炭素、チオカルボ
ニルジイミダゾール、チオカルボニルジ(2−メチルイ
ミダール)、チオホスゲン等が用いられる。反応は無溶
媒又は反応に関与しない溶媒中、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジン等の3級アミン存
在下又は3級アミンなしで行われ、−50℃から80℃
で進行する。
【0025】またXが硫黄原子のものはXが酸素原子の
ものからも変換できる。そのような変換に用いられる試
薬としては五硫化二リン、、ローソン試薬が挙げられ、
反応は無溶媒、又はジクロロメタン、クロロホルム、ト
ルエン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンピリジ
ン中、0℃から80℃で円滑に進行する。
【0026】R4は水素原子又はニトロ基であるが、ニ
トロ基である場合、その導入はカルボニル基或いはチオ
カルボニル基の導入後に行われる。ニトロ基の導入はベ
ンゼン環をニトロ化する公知の方法(オーガニック・フ
ァンクショナル・グループ・プレパレーションズ、1
巻、498〜548ページ、1983年、アカデミック
プレス)に従って行われる。
【0027】〔第2工程〕 本工程は一般式(1a)で表される2,3−ジヒドロイ
ンドール−3,3−ジカルボン酸誘導体の2位に存在す
るX(Xは硫黄原子又は酸素原子を表す)を還元してメ
チレン基に変換し、一般式(1b)で表される2,3−
ジヒドロインドール−3,3−ジカルボン酸誘導体を製
造するものである。X(Xは硫黄原子又は酸素原子)の
還元反応についてはアミド、チオアミドをアミンへ還元
する公知の方法(例えば、“ボランリージェント”44
〜45頁、138〜140頁、1988年、アカデミッ
クプレス並びに、“リダクションズ・イン・オーガニッ
ク・ケミストリー”、167〜169頁、199〜20
0頁、1984年、ジョーン・ウィリー&サンズ)に従
って行うことができる。R3は水素原子又はアミノ基の
保護基であるが、R3に導入され得るアミノ基の保護基
としては、第2工程から第5工程まで安定に存在し得る
ものが選択される。R3の導入はXが硫黄原子、酸素原
子、又これらが還元された水素原子のいずれの段階でも
導入することができる。このような要件を満たすアミノ
基の保護基としてはメトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、t−ブトキ
シカルボニル基等の炭素数1〜6の直鎖状または分枝状
低級アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニ
ル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基、ベン
ズヒドリルオキシカルボニル基、ジ−(4−メトキシフ
ェニル)メトキシカルボニル基、トリチルオキシカルボ
ニル基等の置換あるいは無置換アラルキルオキシカルボ
ニル基が例示されるが、好適にはt−ブトキシカルボニ
ル基が用いられる。これらの保護基は公知の方法(プロ
テクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセ
シス、226〜248頁、1981年、ジョーン・ウィ
リー&サンズ)に従って導入することができる。
【0028】〔第3工程〕 本工程は一般式(1b)で表される2,3−ジヒドロイ
ンドール−3,3−ジカルボン酸誘導体の3位に存在す
る2つのアルキルオキシカルボニル基を加水分解により
ジカルボン酸とし、その内の1つを脱炭酸により除去
し、一般式(1c)で表される2,3−ジヒドロインド
ール−3−カルボン酸誘導体を製造するものである。
【0029】アルキルオキシカルボニル基の加水分解は
塩基性条件下で行われ、用いられる塩基としては炭酸リ
チウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアル
カリ金属水酸化物が例示され、水溶液として又はメタノ
ール、エタノール等の低級アルコール中で、或いは水−
低級アルコールの混合液中で行われる。反応は−20℃
から100℃で円滑に進行する。
【0030】加水分解によって生成したジカルボン酸の
アルカリ金属塩は、単離することなくそのまま次の反応
に用いられる。脱炭酸は酸性条件下で行われ、用いられ
る酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒
石酸等の有機酸や塩酸、硫酸等の無機酸が例示される。
反応は水溶液中又はジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン等の極性有機溶媒、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶
媒、メタノール、エタノール等の低級アルコール等の各
種有機溶媒、或いは水とこれら有機溶媒の混合液中で行
われる。反応は0℃から80℃で円滑に進行する。
【0031】〔第4工程〕 本工程は一般式(1c)で表される2,3−ジヒドロイ
ンドール−3−カルボン酸誘導体の3位に存在するカル
ボン酸を活性化した後に、光学活性な置換基を導入して
一般式(5)で表される光学活性な2,3−ジヒドロイ
ンドール−3−カルボン酸誘導体を製造するものであ
る。カルボン酸の活性化の方法としては公知の方法(例
えばケミストリー・オブ・ジ・アミノ・アシッド、2
巻、943〜1048頁、1961年、ジョーン・ウィ
リー&サンズ)に従って行うことができる。
【0032】光学活性な置換基として、Y及びZは同一
又は相異なって酸素原子、硫黄原子、置換イミノ基が例
示され、好適には酸素原子を示す。R6及びR7は同一又
は相異なって水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状又は分
岐状低級アルキル基、ベンジル基、フェニル基が例示さ
れ、好適にはR6がメチル基の時にR7はフェニル基、R
6がベンジル基の時にR7は水素原子が選ばれる。活性化
されたカルボン酸と光学活性な置換基との結合は公知の
方法(例えばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー、113巻、2071頁、1991
年)に従って行うことができる。
【0033】本工程での光学活性な置換基の導入により
2種のジアステレオマ−が生じるが、これらは分割して
又は混合物のまま次の工程に進むことができる。
【0034】〔第5工程〕 本工程は一般式(2)で表される2,3−ジヒドロイン
ドール−3−カルボン酸誘導体の3位に存在するカルボ
ニル基を還元することにより、一般式(3)で表される
光学活性な3−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロイ
ンドール誘導体を製造するものである。一般式(2)で
表される2,3−ジヒドロインドール−3−カルボン酸
誘導体に存在する2種のジアステレオマ−を分割した場
合、必要とする立体配置をもったジアステレオマーは直
ちに還元して一般式(3)で表される光学活性な3−ヒ
ドロキシメチル−2,3−ジヒドロインドール誘導体に
導くことができる。還元に用いられる試薬としては水素
化ホウ素ナトリウム−塩化リチウム、水素化ホウ素リチ
ウムが例示され、反応はエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒
中、メタノール、エタノール等の低級アルコール存在下
もしくは非存在下で行われる。
【0035】反応は−78℃〜室温で円滑に進行する。
また公知の方法(例えば、テトラヘドロン・レターズ、
31巻、2849〜2852頁、1990年、又はテト
ラヘドロン・レターズ、28巻、6625〜6628
頁、1987年)により、他のカルボン酸誘導体に変換
した後、還元により光学活性な3−ヒドロキシメチル−
2,3−ジヒドロインドール誘導体に導くこともでき
る。
【0036】一方、分割した不必要なジアステレオマー
は、エピメリ化させることにより再使用することができ
る。エピメリ化は塩基性条件下で行われ、塩基としては
ジイソプロピルリチウムアミド及び2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジノリチウムアミド等の有機リチウム
アミド、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリ
ジン、1,8−ビスジメチルアミノナフタレン、1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン等の3
級アミン、炭酸リチウム、炭酸カリウム等のアルカリ金
属炭酸塩等が用いられる。
【0037】溶媒としては反応に関与しないものであれ
ばいかなるものも使用できるが、エーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル
系溶媒、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、Nーメチルピロリドン等の
極性溶媒が用いられる。反応は−78℃から100℃の
間で円滑に進行する。また公知の方法(例えばテトラヘ
ドロン・レターズ、31巻、2849〜2852頁、1
990年、又はテトラヘドロン・レターズ、28巻、6
625〜6628頁、1987年)により他のカルボン
酸誘導体に誘導した後、上記の方法でラセミ化させるこ
ともできる。
【0038】2種のジアステレオマーを分割しない場合
は、そのジアステレオマー混合物を一方のジアステレオ
マーのみに変化させてから還元を行う。その方法として
は、ジアステレオマー混合物を塩基で脱プロトン化後、
再びプロトン化させることにより、3位の不斉プロトン
化を行い、一方のジアステレオマーのみに変化させるこ
とが行われる。用いられる塩基としてはジイソプロピル
リチウムアミド及び2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジノリチウムアミド等の有機リチウムアミド、ジブチ
ルボランアセテート、ジブチルボラントリフレート、ス
ズトリフレート、亜鉛トリフレート、マグネシウムトリ
フレート等の金属塩とジイソプロピルエチルアミン、ト
リエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.
2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク−7−エン等の3級アミンが例示される。
【0039】プロトン化させる試薬としては、水又はギ
酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、トリフル
オロメタンスルホン酸等の有機酸が用いられる。反応溶
媒としては反応に関与しないものであればいかなるもの
も使用できるが、好適にはエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒
が選ばれ、反応は−78℃〜室温で円滑に進行する。こ
うして不斉プロトン化を行ったあとに上記の方法で還元
を行い、光学活性な3−ヒドロキシメチル−2,3−ジ
ヒドロインドール誘導体に導くことができる。
【0040】なお、R4がニトロ基である場合、そのニ
トロ基はどの工程においても必要に応じてアミノ基に還
元する事ができる。ニトロ基からアミノ基への還元は公
知の方法(オーガニック・ファンクショナル・グループ
・プレパレーションズ、1巻、377〜433ページ、
1983年、アカデミックプレス)に従って行う事がで
きる。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明化合物の有用性
を示すが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0042】実施例1
【0043】
【化27】
【0044】2−[4−(ベンジルオキシ)−2−ニト
ロフェニル]マロン酸ジメチル325.9mg(0.1
mmol)をテトラヒドロフラン0.5ml中、酸化白
金存在下、3気圧にて30分間水素添加した。触媒を濾
去し、溶媒を留去して得られた残渣を無水塩化メチレン
1mlに溶解し、−78℃にてトリエチルアミン27.
9μl(0.2mmol)、ホスゲンダイマー7.3μ
l(0.06mmol)を滴下し、20分後、徐々に室
温まで上げた。40分後、反応液を10%炭酸水素ナト
リウム、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥後、溶媒を留去して得られた残渣を分取用薄層シリ
カゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチル
=5:1)にて精製し、酢酸エチルで再結晶すると無色
針状晶の6−ベンジルオキシ−3,3−ジ(メトキシカ
ルボニル)−2,3−ジヒドロインドール−2−オンが
27.4mg(収率77%)得られた。
【0045】 融点 163.5〜164.5℃ MS:355(M+),296,220,91 元素分析値(%) C1917NO6として NMR(CDCl3)δ:3.82(6H,s,COO
CH3)、5.05(2H,s,PhCH2O−)、
6.65(1H,s,C7−H)、6.70(1H,d
d,J=2.5,8.3Hz,C5−H)7.30〜
7.52(6H,m,Ar−H)、8.96(1H,
s,NH)。
【0046】実施例2
【0047】
【化28】
【0048】6−ベンジルオキシ−3,3−ジ(メトキ
シカルボニル)−2,3−ジヒドロ−(1H)−インド
ール−2−オン355.4mg(1mM)を無水テトラ
ヒドロフラン10mlに溶解し、氷冷下、1.0モルの
ジボラン−テトラヒドロフラン錯体1.8ml(1.8
mM)を滴下し、室温で40分撹拌後、80℃で3時間
加熱還流した。冷後、10%塩化水素−メタノール溶液
2mlを加え、80℃で15分加熱還流後、飽和炭酸水
素ナトリウム水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層
は水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
で精製すると6−ベンジルオキシ−3,3−ジ(メトキ
シカルボニル)−2,3−ジヒドロ−(1H)−インド
ールが175.4mg(51%)得られた。
【0049】 融点 115.5〜116.5℃ (ヘキサン−酢酸エ
チルから再結晶) MS:341(M+),282,132,91 元素分析値(%) C1919NO5として NMR(CDCl3)δ:3.78(6H,s,COO
CH3)、4.12(2H,s,インドール環2位)、
5.01(2H,s,PhCH2O−)、6.31(1
H,d,J=2.4Hz,C7−H)、6.44(1
H,dd,J=2.4,8.3Hz,C5−H)、7.
29〜7.32(6H,m,Ar−H)。
【0050】実施例3
【0051】
【化29】
【0052】6−ベンジルオキシ−3,3−ジ(メトキ
シカルボニル)−2,3−ジヒドロ−(1H)−インド
ール66.2mg(0.194mM)とt−ブチルカー
ボネート50.8mg(0.233mM)を塩化メチレ
ン中アルゴン気流下で室温にて一晩反応させた。溶媒を
留去して分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ベ
ンゼン:酢酸エチル=20:1)にて精製すると6−ベ
ンジルオキシ−1−t−ブトキシカルボニル−3,3−
ジ(メトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロ−(1
H)−インドールが79.5mg(93%)得られた。
【0053】 融点 121〜122℃ (ヘキサン−酢酸エチルか
ら再結晶) MS:441(M+),385,341,326,28
2,91 元素分析値(%) C2427NO7として NMR(CDCl3)δ:1.56(9H,s,t−B
uOCO)、3.79(6H,s,COOCH3)、
4.50(2H,s,インドール環2位)、5.06
(2H,s,PhCH2O−)、6.64(1H,d
d,J=2.0,8.3Hz,C5−H)、7.28〜
7.54(6H,m,Ar−H)、7.66(1H,
s,C7−H)。
【0054】実施例4
【0055】
【化30】
【0056】6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカ
ルボニル−3,3−ジ(メトキシカルボニル)−2,3
−ジヒドロ−(1H)−インドール441.5mg(1
mM)をメタノール10mlに懸濁し、20%水酸化カ
リウム水溶液0.6mlを加え、50℃で1時間加熱し
た後、溶媒を留去した。残渣をテトラヒドロフラン5m
lに溶かし、20%酢酸水溶液10mlを加え、50℃
で30分加温した。反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
留去すると結晶が得られた。これをエーテル−ヘキサン
で洗浄すると目的とする6−ベンジルオキシ−1−t−
ブトキシカルボニル−2,3−ジヒドロ−(1H)−イ
ンドール−3−カルボン酸が331.2mg得られた。
濾液を濃縮し、分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製する事により目的物が更に27.7mg(計3
58.9mg、97%)得られた。
【0057】 融点 176〜177℃ (ヘキサン−酢酸エチルから
再結晶) MS:369(M+),313,269,224,91 元素分析値(%) C2123NO5として NMR(CDCl3)δ:1.56(9H,s,t−B
uOCO)、4.06〜4.21(2H,s,インドー
ル環2位)、4.37(1H,m,インドール環3
位)、5.06(2H,s,PhCH2O−)、6.5
9(1H,dd,J=2.4,8.3Hz,C5
H)、7.27(1H,d,J=8.3Hz,C4
H)、7.24〜7.54(6H,m,Ar−H)、
7.66(1H,s,C7−H)。
【0058】実施例5
【0059】
【化31】
【0060】6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカ
ルボニル−2,3−ジヒドロ−(1H)−インドール−
3−カルボン酸184.7mg(0.5mM)をテトラ
ヒドロフラン1mlに溶解し、氷冷下、塩化チオニル1
82.4ml(2.5mM)を滴下して2時間撹拌後、
溶媒を留去した。(S)−(−)−4−ベンジル−2−
オキサゾリジノン132.9mg(0.75mM)をテ
トラヒドロフラン3mlに溶解し、−78℃にてn−ブ
チルリチウム469μl(0.75mM)を滴下し、1
5分撹拌後、先の残渣をテトラヒドロフラン1mlに溶
解した溶液を同温にて滴下した。1時間後、反応液に飽
和炭酸水素ナトリウムと飽和食塩水を加え、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製
すると、アミド体Aが58.3mg、アミド体Bが7
0.5mg、それぞれ無色泡状物として得られた。
【0061】アミド体A: NMR(CDCl3)δ:1.58(9H,s)、2.
81(1H,dd,J=9.8,13.2Hz)、3.
34(1H,dd,J=10.3,13.2Hz)、
4.24〜4.30(4H,m)、4.64〜4.68
(1H,m)、5.06(2H,s)、5.33(1
H,br)、6.58(1H,dd,J=2.4,8.
3Hz)、7.04(1H,d,J=8.3Hz)、
7.19〜7.44(11H,m)、7.71(1H,
br)。
【0062】アミド体B: NMR(CDCl3)δ:1.57(9H,s)、2.
77(1H,dd,J=9.5,13.7Hz)、3.
23(1H,dd,J=2.9,13.7Hz)、4.
06〜4.19(1H,m)、4.24〜4.43(2
H,m)、4.42(1H,dd,J=3.7,11.
7Hz)、4.69〜4.74(1H,m)、5.07
(2H,s)、5.39(1H,br)、6.91(1
H,dd,J=2.4,8.3Hz)、7.12〜7.
44(11H,m)、7.72(1H,br)。
【0063】実施例6 アミド体A18.7mg(35.4mM)をテトラヒド
ロフラン0.5mlに溶解し、酢酸7μl、n−トリエ
チルボラン(1.0モルテトラヒドロフラン溶液)4
2.5μlを加え、1時間撹拌後、0℃にて水素化ホウ
素リチウム(2.0モルテトラヒドロフラン溶液)3
5.4μlを滴下して1時間後、室温に昇温して30分
撹拌した。反応液に10%クエン酸を加え、1.5時間
撹拌し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、10%炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた
残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製すると無色ガム状の
6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカルボニル−
(3S)−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−(1
H)−インドールが9.6mg(76%)得られた。
【0064】 〔α〕23 D +26.4゜(c 0.64、ジクロロメ
タン) (文献値 〔α〕25 D +25.0゜(c 0.4、ジ
クロロメタン)、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエティー、112巻、5238、1990
年) 同様にアミド体B33.6mg(63.6mM)から3
R体が21.7mg(96%)得られた。 〔α〕23 D −26.3゜(c 0.434、ジクロロ
メタン)。
【0065】実施例7 アミド体B1mg(1.9mmol)を0.2mlの溶
媒に溶解し、そこへDBU0.38μmol(0.2当
量)を含む溶媒を加え、50〜60℃で7時間加温し
た。
【0066】エピメリ化の比率を高速液体クロマトグラ
フィー(Hibar LiChrosorb Si60
7μm、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて求めた
ところ、各溶媒中でのエピメリ化比率は以下のようであ
った。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明化合物を用いる事
により、制癌剤としての用途が期待されているシクロプ
ロパ[c]ピロロ[3,2−e]インドール誘導体及び
ピロロ[3,2−e]インドール誘導体の重要な製造中
間体である、光学活性な3−ヒドロキシメチル−2,3
−ジヒドロインドール誘導体を効率よく製造することが
可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 209/42 C07D 209/12 C07D 403/06 C07D 413/06 C07D 417/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R2は水素原子又はCOOR1(R1は前述の通
    り)を、Xは2つの水素原子を表すか、単一の酸素原子
    又は硫黄原子を、R3は水素原子又はアミノ基の保護基
    を、R4は水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水
    素原子又は水酸基の保護基を示す。ただし、式中Xが酸
    素原子のとき、R 2 が水素原子のものを除く)で表され
    る2,3−ジヒドロインドール−3,3−ジカルボン酸
    及び2,3−ジヒドロインドール−3−カルボン酸誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R4
    水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水素原子又
    は水酸基の保護基、R6及びR7は同一又は相異なって水
    素原子又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状の低級アル
    キル基、ベンジル基、フェニル基を、Y及びZは同一又
    は相異なって酸素原子、硫黄原子、置換イミノ基を示
    す)で表される2,3−ジヒドロインドール−3−カル
    ボン酸誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式(4a) 【化3】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R5は水素原子又は水酸基の保護基を示す)で
    表される化合物にカルボニル又はチオカルボニル導入試
    薬を作用させる事を特徴とする一般式(1a) 【化4】 (式中、Xaは酸素原子又は硫黄原子を示し、R1及び
    5は前記に同じ意味を示す)で表される化合物の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 一般式(1b) 【化5】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R5は水素原子又は水酸基の保護基を示す)で
    表される化合物に硫化剤を作用させる事を特徴とする一
    般式(1c) 【化6】 (式中、R1及びR5は前記に同じ意味を示す)で表され
    る化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(1d) 【化7】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R5
    水素原子又は水酸基の保護基を、Xは2つの水素原子を
    表すか、単一の酸素原子又は硫黄原子を示す)で表され
    る化合物にニトロ化剤を作用させる事を特徴とする一般
    式(1e) 【化8】 (式中、R1、R3、R5及びXは前記に同じ意味を示
    す)で表される化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(1f) 【化9】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R4
    水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水素原子又
    は水酸基の保護基を、Xaは酸素原子又は硫黄原子を示
    す)で表される化合物に還元剤を作用させる事を特徴と
    する一般式(1g) 【化10】 (式中、R1、R3、R4及びR5は前記に同じ意味を示
    す)で表される化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式(1h) 【化11】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R4は水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5
    は水素原子又は水酸基の保護基を、Xは2つの水素原子
    を表すか、単一の酸素原子又は硫黄原子を示す)で表さ
    れる化合物にアミノ基保護剤を作用させる事を特徴とす
    る一般式(1i) 【化12】 (式中、R3aはアミノ基の保護基を示し、R1、R4、R
    5及びXは前記に同じ意味を示す)で表される化合物の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 一般式(1g) 【化13】 (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基を、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R4
    水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水素原子又
    は水酸基の保護基を示す)で表される化合物を加水分解
    し、続いて脱炭酸させる事を特徴とする一般式(1j) 【化14】 (式中、R3、R4及びR5は前記に同じ意味を示す)で
    表される化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式(1j) 【化15】 (式中、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R4
    水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水素原子又
    は水酸基の保護基を示す)で表される化合物又はその反
    応性誘導体と一般式(5) 【化16】 (R6及びR7は同一又は相異なって水素原子又は炭素数
    1〜6の直鎖状又は分岐状の低級アルキル基、ベンジル
    基、フェニル基を、Y及びZは同一又は相異なって酸素
    原子、硫黄原子、置換イミノ基を示す)で表される化合
    物とを反応させ、必要ならば光学活性体に分割する事を
    特徴とする一般式(2) 【化17】 (式中、R3、R4、R5、R6、R7、Y及びZは前記に
    同じ意味を示す)で表される化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式(2a) 【化18】 (式中、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R4
    水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水素原子又
    は水酸基の保護基を、R6及びR7は同一又は相異なって
    水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状の低級ア
    ルキル基、ベンジル基、フェニル基を、Y及びZは同一
    又は相異なって酸素原子、硫黄原子、置換イミノ基を示
    す)で表される光学活性化合物又は2種のジアステレオ
    マー混合物を塩基で処理する事を特徴とする一般式(2
    a)で表される化合物のエピメリ化方法。
  11. 【請求項11】 一般式(2) 【化19】 (式中、R3は水素原子又はアミノ基の保護基を、R4
    水素原子、ニトロ基又はアミノ基を、R5は水素原子又
    は水酸基の保護基を、R6及びR7は同一又は相異なって
    水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状の低級ア
    ルキル基、ベンジル基、フェニル基を、Y及びZは同一
    又は相異なって酸素原子、硫黄原子、置換イミノ基を示
    す)で表される化合物に還元剤を作用させる事を特徴と
    する一般式(3) 【化20】 (式中、R3、R4及びR5は前記に同じ意味を示す)で
    表される化合物の製造方法。
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