JPH089994Y2 - 超音波送受波器 - Google Patents

超音波送受波器

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JPH089994Y2
JPH089994Y2 JP1699693U JP1699693U JPH089994Y2 JP H089994 Y2 JPH089994 Y2 JP H089994Y2 JP 1699693 U JP1699693 U JP 1699693U JP 1699693 U JP1699693 U JP 1699693U JP H089994 Y2 JPH089994 Y2 JP H089994Y2
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JP
Japan
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base
rod
output terminals
weight
piezoelectric element
Prior art date
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JP1699693U
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JPH0574097U (ja
Inventor
利治 伊藤
英治 小関
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NGK Spark Plug Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋外等で発生する音波
を金属製ケースの内部に設けた圧電素子により受信して
出力信号として抽出する受波器として、または前記圧電
素子が振動子となって超音波を発生させる送波器として
用いられ、例えば自動車の後方検知装置等への適用が可
能な超音波送受波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の、超音波送受波器は、例えば実
開昭57ー56099号等に開示されるように公知であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記超音波送受波器を
取付部に支持する場合において、送波器として用いる場
合には、その基台から取付部に振動漏れを生じると、出
力が低減したり、取付部に振動が発生して、雑音を生じ
る等種々の不都合を生じる。また受波器として用いる場
合には、前記取付部からの振動が基台を介して圧電素子
に伝搬して、出力信号にノイズを発生させ、S/N比を
低減させる等種々の弊害を生じる。
【0004】本考案は、送信音圧及び受信感度を良好と
し、かつ可及的にその取付基部と、圧電素子間の振動を
絶縁して、特性の優れた送受波器を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、基台に二本の
杆状入出力端子を支持してなるベース部に、金属製ケー
スの内面に圧電素子を接合してなるケース部を密閉状に
被着し、前記圧電素子の表裏面の電極と前記入出力端子
とを電気的に接続してなり、それ自体が自由振動モード
によって振動することとなる周波数領域を用いる超音波
送受波器において、前記ベース部の重さM1 と、ケース
部の重さM2 との比f(=M1 /M2 )を1.5以下と
し、かつ基台の直径をDとすると、自由振動モードの節
の位置に相当する基台の中心から0.30D〜0.35Dの点対
称位置に、前記杆状入力端子対を配設してなり、杆状入
出力端子対により取付部に支持されるものである。
【0006】
【作用】後述の実験により明らかなように、f=1.5
以下で送信音圧が高く、かつ受信感度が良好となる。ま
た杆状入出力端子対の位置を、基台の中心から0.30D〜
0.35D(D;基台1の直径)の位置となる点対称位置に
設けることにより、前記杆状入出力端子が自由振動モー
ドの節の位置となり、自由振動モードによって振動する
周波数領域に最適に適用できる。
【0007】
【実施例】ベース部の振動形態は、強制振動モードと、
自由振動モードとがあり、前者は周波数40KHz未満で顕
著に発生し、後者は周波数40KHz以上で顕著に発生す
る。また前者にあっては、基台の直径をDとすると、そ
の中心から0.40D〜0.45Dの位置、理論上は 0.417Dの
位置を節とする振動態様で屈曲振動する。後者は、該基
台の中心から0.30D〜0.35Dの位置、理論上は0.33Dの
位置を節として振動する。
【0008】ところで、前記自由振動モードにおいて、
ベース部の重さM1 と、ケース部の重さM2 との重量比
f(=M1 /M2 )と、その送信音圧及び受信感度との
関係を測った。
【0009】ここで測定に供した超音波送受波器は、
に示す構成のものである。すなわち1は円板状の金属
製基台であって、その中心から少し偏位して上下方向の
挿入用透孔2が設けられている。また基台1外面には前
記透孔2との点対称位置に、アース端子となる杆状端子
4が突設されている。
【0010】前記透孔2には杆状端子5が挿通し、該透
孔2内に注入したガラスシール6等により基台1と電気
的に絶縁して保持されている。前記した各構成によりベ
ース部Aが構成される。
【0011】10は、下面開放の截頭円錐形金属製ケー
スであり、音波送受部となる截頭部内面にPZT等の圧
電材料によってなる板状の圧電素子11がその一面の電
極12aを接合して固着され、他面の電極12bをケー
ス内方に臨ませている。また金属製ケース10の下端周
部には外方へ突出する接合鍔縁13が形成されている。
前記した各構成によりケース部Bが構成される。
【0012】前記基台1と金属製ケース10は、前記杆
状端子5と圧電素子11の電極12bを導線14により
接続してから、前記接合鍔縁13を基台1の上周面に溶
接し、前記金属製ケース10と基台1によってその内部
を水密状に閉鎖される。
【0013】かかる構成において、その重さ等は下記の
通りである。
【0014】『ケース部B』
【0015】・重さ; 2.3g(金属製ケース 2.2g,圧
電素子 0.1g)
【0016】・金属製ケースの材質及び形状;ステンレ
ス鋼製 D=18mm, a=1mm,b=11mm,c=6mm,
・圧電素子の材質及び形状;チタン酸ジルコン酸鉛,直
径=9mm,厚さ=0.3mm
【0017】『ベース部A』
【0018】・重さ;試料イ( 2.3g),試料ロ(3.45
g),試料ハ( 4.6g),試料ニ(5.75g),試料ホ
( 6.9g)
【0019】・基台の材質及び形状;ステンレス鋼製,
直径=18mm,厚さは各試料毎にその設定重量に対応して
決定
【0020】・杆状入出力端子;鉄ーニッケル合金製,
直径1mm,d=10mm
【0021】『結果』
【0022】 各試料イ〜ホをケース部Aと組合わせ
て、重量比fが異なる送受波器を構成し、その送信音圧
を計測した結果、図2のようになった。
【0023】この結果から示されるように、自由振動モ
ードではf=1で108dB ,f=1.5で99dBとなり、そ
れ以後重量比fの増加とともに送信音圧は急速に下降し
た。
【0024】 重量比fと、その受信感度との関係は
図3のようになった。この結果から示されるように、自
由振動モードはf=1で−54dB,f=1.5で−62dBと
なり、それ以後重量比fの増加とともに受信感度は急速
に下降した。
【0025】かかる結果を総合すれば、重量比f=1.
5以下に設定すると、その送受波器の性能は良好となる
ことが示された。
【0026】このことは、ベース部Aの重量をあまり大
きくすると、ベース部Aが振動体として作用せず、ケー
ス部Bのみが振動することとなり、送受波機能が低下す
ることを意味する。そして、重量比f=1.5以下に設
定すると、基台1も振動体として作用し、送受波器の性
能が向上することが知得される。しかるに一方では、こ
のように送受波器を最良の重量比とすれば、ベース部A
が振動体として作用するから、杆状入出力端子を介し
て、送波器として用いる場合に、そのベース部Aから取
付部に振動漏れを生じ易く、また受波器として用いる
場合には、前記取付部からの振動がベース部Aを介し
て圧電素子に伝搬し易くなることを意味し、低出力とな
ったり、かえって、S/N比を低減させる等種々の弊害
を生じる。
【0027】このように重量比fと、取付部への支持態
様とは大きな因果関係がある。そこで、
【0028】a) 前記自由振動モードによって振動する
周波数領域に最適に適用できる構成とするために、前記
杆状入出力端子4,5対の位置を、基台1の中心から0.
30D〜0.35D(D;基台1の直径)の位置となる点対称
位置に設けることにより、前記杆状入出力端子4,5を
自由振動モードの節の位置とする。
【0029】b) 送受波器の送信音圧及び受信感度を最
良とするように、前記ベース部の重さM1 と、ケース部
の重さM2 との比f(=M1 /M2 )を1.5以下とす
る。
【0030】C) 上記構成において杆状入出力端子4,
5対を介して、振動が取付部Cに伝わらないようにし、
かつその取付部Cからの振動が前記圧電素子11に伝搬
してノイズを生じさせないようにするため、上述の杆状
入出力端子4,5対を節の位置で基台1に配設してい
。この場合に、該端子4,5の支持は、図1の取付部
Cに対して前記入出力端子4,5を嵌入する等、簡易に
実現できる。
【0031】而して前記a)〜c)により、本考案を構成し
たものである。
【0032】
【考案の効果】本考案は、上述したように、前記自由振
動モードによって振動する周波数領域に最適に適用でき
るように、ベース部Aの重さM1 と、ケース部Bの重さ
2 との重量比fを1.5以下として、送受波器の送信
音圧及び受信感度を最良とした。そして一方では、ベー
ス部Aから発生する振動が、取付け部Cに漏れたり、又
は取付け部Cからの振動がベース部Aから圧電素子に伝
播するのを阻止するために、杆状入出力端子4,5を、
前記自由振動モードの節の位置とした。このため、送信
音圧及び受信感度が良好でS/N比の高い、優れた特性
を備えた送受波器を提供し得ることとなる優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の送受波器の一例を示す縦断側面図で
ある。
【図2】 重量比fと送信音圧との関係を示すグラフで
ある。
【図3】 重量比fと受信感度との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
A ケース部 B ベース部 C 取付部 D 基台の直径 1 基台 4,5 杆状端子 10 金属製ケース 11 圧電素子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に二本の杆状入出力端子を支持してな
    るベース部に、金属製ケースの内面に圧電素子を接合し
    てなるケース部を密閉状に被着し、前記圧電素子の表裏
    面の電極と前記入出力端子とを電気的に接続してなり、
    それ自体が自由振動モードによって振動することとなる
    周波数領域を用いる超音波送受波器において、前記ベー
    ス部の重さM1 と、ケース部の重さM2 との比f(=M
    1 /M2 )を1.5以下とし、かつ基台の直径をDとす
    ると、自由振動モードの節の位置に相当する基台の中心
    から0.30D〜0.35Dの点対称位置に、前記杆状入力端子
    対を配設してなり、杆状入出力端子対により取付部に支
    持される超音波送受波器。
JP1699693U 1993-03-11 1993-03-11 超音波送受波器 Expired - Lifetime JPH089994Y2 (ja)

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JPH0574097U JPH0574097U (ja) 1993-10-08
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