JPH0899808A - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤

Info

Publication number
JPH0899808A
JPH0899808A JP10334794A JP10334794A JPH0899808A JP H0899808 A JPH0899808 A JP H0899808A JP 10334794 A JP10334794 A JP 10334794A JP 10334794 A JP10334794 A JP 10334794A JP H0899808 A JPH0899808 A JP H0899808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
helicobacter pylori
benzimidazole
isobutyl
amino
antimicrobial agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10334794A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Mazaki
光夫 真崎
Tomio Yamakawa
富雄 山川
Yutaka Nomura
豊 野村
Hitoshi Matsukura
均 松倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP5113942A external-priority patent/JPH06298611A/ja
Application filed by Nippon Chemiphar Co Ltd filed Critical Nippon Chemiphar Co Ltd
Priority to JP10334794A priority Critical patent/JPH0899808A/ja
Publication of JPH0899808A publication Critical patent/JPH0899808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 有効量の2−[[2−(N−イソブチル−N
−メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミ
ダゾールを含有するヘリコバクターピロリ感染症の治療
又は予防用抗菌剤。 【効果】 ヘリコバクタ−ピロリに対する抗菌作用が優
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2−[[2−(N−イ
ソブチル−N−メチル)アミノ]ベンジルスルフィニ
ル]ベンズイミダゾールを含有するヘリコバクターピロ
リ感染症の治療又は予防用抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】英国特許公開第2163747号公報に
は抗潰瘍剤として有用な縮合イミダゾ−ル誘導体が開示
され、特開平2−138263号公報及び特開平3−1
48262号公報には抗潰瘍剤として有用なイミダゾ−
ル誘導体がそれぞれ開示されている。しかしながら、上
記公報には、これらの化合物が抗菌剤として有用である
旨の記載はない。また、特開平3−173817号公報
には、2−(2−ピリジル)メチルスルフィニルベンズ
イミダゾ−ル化合物が抗菌剤として有用であることが開
示されているが、2−[[2−(N−イソブチル−N−
メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダ
ゾールが、抗菌剤として有用である旨の記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、胃粘膜に存在す
る細菌であるヘリコバクターピロリ(Helicoba
cter pylori)と消化性潰瘍、胃炎との関連
を推測させる研究が多数発表されている(医学のあゆ
み、159巻、10号、1991年、795頁)。ま
た、ヘリコバクターピロリと十二指腸潰瘍の再発との関
係を示唆する文献も発表されている。現在のところ、ヘ
リコバクターピロリを除菌するため、公知の抗菌剤の投
与が試みられている。しかしながら、未だ実用化に至っ
ていない。従って、ヘリコバクターピロリなどによる細
菌感染に用いられる有用な抗菌剤の提供が望まれてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、2−[[2
−(N−イソブチル−N−メチル)アミノ]ベンジルス
ルフィニル]ベンズイミダゾールが、抗菌剤、特にヘリ
コバクターピロリに対して優れた抗菌作用を有すること
を見い出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、有効
量の2−[[2−(N−イソブチル−N−メチル)アミ
ノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾールを含有
するヘリコバクターピロリ感染症の治療又は予防用抗菌
剤を提供するものである。
【0005】上記の2−[[2−(N−イソブチル−N
−メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミ
ダゾールは、英国特許公開第2163747号公報、特
開平3−223262号公報に記載されている化合物で
ある。この化合物は、ナトリウム塩、カリウム塩のよう
な医薬的に許容できる塩の形で使用することもできる。
【0006】次に、2−[[2−(N−イソブチル−N
−メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミ
ダゾールの抗菌作用について実験例を挙げて説明する。 (実験例1) (1)使用薬剤 2−[[2−(N−イソブチル−N−メチル)アミノ]
ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾールをジメチル
スルホキシド(DMSO)に溶解し、80000μg/
mLの原液を調製し、更に、DMSOにて2段階希釈液
を作製した。 (2)MIC測定法 各薬剤の最小発育阻止濃度(MIC)は、日本化学療法
学会の寒天平板希釈法(Chemotherapy 29,76-77(1991))
に準じて測定した。径9cmのシャーレに薬液100μL
を分注した後、10%ウマ血液(コウジンバイオ)を含
むBrucella寒天培地(BBL) 9.9mLを加え、測定用平
板培地を作製した。McFarland 0.5(108 cfu/
mL)に調製したヘリコバクターピロリの菌液を滅菌生
理食塩水で希釈して107 cfu/mLの菌液を調製
し、ミクロプランターで薬剤添加平板培地に接種した。
培地をCO2 濃度15%のインキュベーターで35℃、
6日間培養した後、発育の有無からMIC(μg/m
L)を求めた。 (3)実験結果 2−[[2−(N−イソブチル−N−メチル)アミノ]
ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾールのMIC
は、12.5μg/mLであり、ヘリコバクターピロリ
に対する優れた抗菌活性を有していることが明らかであ
る。
【0007】(実験例2) (1)被検菌 試験は、継代培養している臨床分離された二株(Wil
d 1及びWild2)及び標準株四株(ATCC43
526、ATCC43579、ATCC43629及び
NCTC11637)を新鮮な幼若菌として被検菌とし
た。 (2)使用薬剤 使用薬剤として、2−[[2−(N−イソブチル−N−
メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダ
ゾール(本発明)、およびオメプラゾール(Omeprazole)
は、日本ケミファ株式会社研究所で合成したものを使用
し、シメチジン(Cimetidine)及びファモチジン(Famotid
ine)は、シグマ社から購入したものを使用した。各薬剤
をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、800
00μg/mLの原液を調製し、更に、DMSOにて2
段階希釈液を作製した。 (3)MIC測定法 各薬剤の最小発育阻止濃度(MIC)の測定は、実験例
1の場合と同様にして行った。 (4)実験結果 各薬剤の各被検菌に対するMICを表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】表1に示すデータから明らかなように、本
発明に用いられる2−[[2−(N−イソブチル−N−
メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダ
ゾールは、標準株及び臨床分離株に対して12.5〜5
0μg/mLのMIC値を示し、オメプラゾールとほぼ
同程度の優れた抗菌活性を有するものである。一方、H
2 −ブロッカーとして用いられているシメチジン及びフ
ァモチジンのMICは800μg/mL又はそれ以上で
あり、抗菌活性の極めて弱いものであった。
【0010】2−[[2−(N−イソブチル−N−メチ
ル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾー
ル及びその医薬的に許容できる塩を含有する抗菌剤は、
ヘリコバクターピロリにより起きる感染症の治療又は予
防用に患者に経口投与することができる。また、注射剤
として非経口的に投与することも可能である。その投与
量は、成人1日当たり約0.1〜200mg/kgであ
るが、患者の症状、年令などによって適宜変更してよい
ことは言うまでもない。投与は1日に1回又は2回以上
行うことができる。種々の剤型を採用することができ
る。例えば、錠剤、粉剤、顆粒剤、カプセル剤、トロー
チ剤、シロップ剤、乳剤、軟ゼラチンカプセル剤、クリ
ーム、ゲル、パスタ剤、及びスプレーを使用できる。こ
の製剤のために、担体、賦形剤、及びその他の添加剤を
使用することができる。担体として、ラクトース、カオ
リン、ショ糖、結晶性セルロース、でんぷん、タルク、
寒天、ペクチン、ステアリン酸マグネシウム、及びレシ
チンのような固体担体を挙げることができる。グリセリ
ン、ポリビニルピロリドン、オリーブ油、エタノール、
ベンジルアルコール、プロピレングリコール、及び水の
ような液体担体も使用することができる。
【0011】次に実施例を挙げて本発明を説明する。活
性成分は、2−[[2−(N−イソブチル−N−メチ
ル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾー
ルである。
【実施例】
実施例1 ゼラチン硬カプセル1球中に下記成分(350mg)を
含有する。 活性成分 40mg ラクトース 200 でんぷん 70 ポリビニルピロリドン 5 結晶セルロ−ス 35
【0012】実施例2 1錠(220mg)中下記成分を含有する。 活性成分 50mg ラクト−ス 103 でんぷん 50 ステアリン酸マグネシウム 2 ヒドロキシプロピルセルロース 15
【0013】
【発明の効果】2−[[2−(N−イソブチル−N−メ
チル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾ
ールは、優れた抗菌作用、特にヘリコバクターピロリに
対する抗菌作用を示すので、それに起因する感染症の予
防または治療に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量の2−[[2−(N−イソブチル
    −N−メチル)アミノ]ベンジルスルフィニル]ベンズ
    イミダゾールを含有するヘリコバクターピロリ感染症の
    治療又は予防用抗菌剤。
JP10334794A 1993-04-16 1994-04-18 抗菌剤 Pending JPH0899808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10334794A JPH0899808A (ja) 1993-04-16 1994-04-18 抗菌剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-113942 1993-04-16
JP5113942A JPH06298611A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 抗菌剤
JP10334794A JPH0899808A (ja) 1993-04-16 1994-04-18 抗菌剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0899808A true JPH0899808A (ja) 1996-04-16

Family

ID=26443993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10334794A Pending JPH0899808A (ja) 1993-04-16 1994-04-18 抗菌剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0899808A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5629297A (en) Medicament for treating gastrointestinal disorders
SK79599A3 (en) 8-cyano-1-cyclopropyl-6-fluoro-7-(2-oxa-5,8- -diazabicyclo[4.3.0]non-8-yl)-1,4-dihydro-4-oxo-3-quinolone carboxylic acid, the use thereof and medicaments comprising the same
EP0585722B1 (en) Benzimidazole derivatives as antimicrobal agent against Campylobacter pylon
US6740667B2 (en) Antimicrobial agent
US5576341A (en) 2-[[2-(N-isobutyl-N-methyl)amino]benzylsulfinyl]-benzimidazole as antimicrobial agent
JP3593357B2 (ja) 抗菌剤
JPH0930970A (ja) 抗菌剤
CA3107624C (en) Composition for eradicating helicobacter pylori
US6271256B1 (en) Methods for controlling gram negative bacteria in mammals with bicyclo spiroether compounds
EA022060B1 (ru) Соединение для лечения инфекционных заболеваний, соответствующий способ и фармацевтическая композиция, содержащая указанное соединение
JPH0899808A (ja) 抗菌剤
JP2798588B2 (ja) 抗菌剤
JPH11508566A (ja) リファブチンを含む抗細菌相乗性組成物
JP3490146B2 (ja) 抗ヘリコバクター・ピロリ剤
KR100572090B1 (ko) 상승작용이 있는 항균제 조성물, 그것을 함유하는 의약 및 소화기질환 치료제, 그들의 제조 방법, 및 그에 관련된 제제
JPH11189529A (ja) 抗ヘリコバクター・ピロリ剤
JP3964476B2 (ja) 消化性潰瘍治療剤
JPH0471890B2 (ja)
JP2000080031A (ja) 抗菌剤
KR20230152078A (ko) 바다두스타트의 약물-약물 상호작용의 조절
JPH0920668A (ja) 微好気性グラム陰性桿菌ヘリコバクター・ピロリの抗菌剤
JPH03161440A (ja) 抗菌剤
JPH0338523A (ja) 抗菌剤
EP2179733A1 (en) Pharmaceutical composition combining an antimicrobial agent and a selective enkephalinase enzyme inhibitor, which can be used to control and treat acute bacterial diarrhoea

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030930