JPH0899789A - エレベータ扉のガイドシュー - Google Patents

エレベータ扉のガイドシュー

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JPH0899789A
JPH0899789A JP23774994A JP23774994A JPH0899789A JP H0899789 A JPH0899789 A JP H0899789A JP 23774994 A JP23774994 A JP 23774994A JP 23774994 A JP23774994 A JP 23774994A JP H0899789 A JPH0899789 A JP H0899789A
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JP
Japan
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sliding body
rubber elastic
elastic body
sliding
guide shoe
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23774994A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kobayashi
繁夫 小林
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2度のインサート成形、摺動体3の接着可能
処理を不要にする。 【構成】 ガイドシューは、エレベータの扉の下部にボ
ルトで連結される取付金具1、取付金具1に一体に装着
されたゴム弾性体2、ゴム弾性体2の外周に一体に装着
された低摩擦材からなる摺動体3で構成される。摺動体
3は射出成形可能な合成樹脂、例えば、ナイロン6、ナ
イロン66等を用いて板状に射出成形したものである。
そして、このような板状の摺動体3をゴム弾性体2の外
周に対応した形状に折曲整形した後、取付金具1と共
に、金型内で一体にゴム弾性体2と加硫成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ扉の開閉移
動を円滑に案内するガイドシューに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータの扉は、かご出入口
用と乗場出入口用とがあり、いずれも上部がハンガーレ
ールにドアハンガーを介して摺動可能に懸吊支持され、
下部がガイドシューを介して出入口の敷居溝に摺動案内
される構造になっている。
【0003】ガイドシューは、扉の下部にボルトで連結
される取付金具、取付金具に一体に装着されたゴム弾性
体、ゴム弾性体の外周に一体に装着された摺動体からな
り、全体として横長の略長方体形状をなす。摺動体はナ
イロンやフッ素樹脂等の低摩擦材で形成され、その前後
摺動面が敷居溝の壁面に摺接することにより、扉の開閉
移動を円滑に摺動案内する。
【0004】ところで、摺動体はゴム弾性体の外周を取
り囲む形状で、かつ、ゴム弾性体の弾性力を損なわない
程度の肉厚(通常は1mm以下)を持った部材であるた
め、ナイロン等の射出成形可能な合成樹脂を用いたとし
ても、摺動体を単体で成形することはできない。そのた
め、従来は、図3に示すように、取付金具11とナイロ
ン等からなる摺動体13を射出成形で一体に成形(イン
サート成形)した後、この取付金具11と摺動体13と
の一体品をゴム弾性体12と一体に加硫成形(インサー
ト成形)していた。
【0005】あるいは、摺動体を射出成形のできないフ
ッ素樹脂等で形成する場合には、ゴム弾性体の外周に接
着可能処理したフッ素樹脂等のシート材を張設し、この
状態で取付金具と摺動体とゴム弾性体とを加熱して加硫
結合していた(特開平2−282181号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】取付金具と摺動体とを
一体に射出成形した後、一体にゴム弾性体と加硫成形す
る構成では、射出金型と加硫金型で2度のインサート成
形を行なうため、取付金具と成形体との位置ズレが生じ
易く、不良になる確率が高かった。
【0007】また、取付金具と摺動体とゴム弾性体とを
加硫結合する構成では、摺動体となるフッ素樹脂等のシ
ート材に接着可能処理を施す必要があるため、製造工程
が複雑であった。
【0008】本発明の目的は、従来のガイドシューにお
ける2度のインサート成形、摺動体の接着可能処理を不
要とし、ガイドシューの品質向上、コスト低減、製造工
程の簡素化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、摺動体を射
出成形可能な合成樹脂を用いて板状に射出成形し、これ
を所定形状に整形した後、取付金具と共に金型内で一体
にゴム弾性体と加硫成形した。
【0010】また、摺動体の両端に相互に係合可能な係
合部を設けた。
【0011】さらに、摺動体の整形時の折曲部となる部
分を他の部分よりも薄肉にした。
【0012】
【作用】摺動体を射出成形可能な合成樹脂を用いて板状
に射出成形し、これを所定形状に整形した後、取付金具
と共に金型内で一体にゴム弾性体と加硫成形することに
より、取付金具の射出金型へのインサート成形が不要と
なり、取付金具と摺動体との位置ズレを防止することが
できる。
【0013】摺動体の両端に相互に係合可能な係合部を
設けた構成では、摺動体を所定形状に整形したのち、係
合部を相互に係合させる。これにより、整形後の摺動体
の形状が安定する。
【0014】摺動体の整形時の折曲部となる部分を他の
部分よりも薄肉にした構成では、整形時に摺動体が折れ
曲がり易く、かつ、整形後の形状が安定する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2を参照
しながら説明する。
【0016】図1に示すように、この実施例のガイドシ
ューは、エレベータの扉(図示省略)の下部にボルトで
連結される取付金具1、取付金具1に一体に装着された
ゴム弾性体2、ゴム弾性体2の外周に一体に装着された
低摩擦材からなる摺動体3で構成される。
【0017】摺動体3は射出成形可能な合成樹脂、例え
ば、ナイロン6(PA6)、ナイロン6−6(PA
6−6)、ナイロン6−10(PA6−10)、ナ
イロン6−12(PA6−12)、ナイロン11(P
A11)、ナイロン12(PA12)等を用いて、図
2aに示すような板状(展開形状)に射出成形したもの
である。そして、このような板状の摺動体3をゴム弾性
体2の外周に対応した形状に折曲整形した後、取付金具
1と共に、金型内で一体にゴム弾性体2と加硫成形す
る。尚、摺動体3の肉厚は1mm以下である。
【0018】上記に例示した合成樹脂の特性は下記の通
りである。
【0019】ナイロン6(PA6) 曲げ弾性率:2.6×104kgf/cm2 伸び:200% 硬さ:R110(ロックウェル硬さ)
【0020】ナイロン6−6(PA6−6) 曲げ弾性率:2.9×104kgf/cm2 伸び:60% 硬さ:R118(ロックウェル硬さ)
【0021】ナイロン6−10(PA6−10) 曲げ弾性率:2.0×104kgf/cm2 伸び:200% 硬さ:R116(ロックウェル硬さ)
【0022】ナイロン6−12(PA6−12) 曲げ弾性率:2.0×104kgf/cm2 伸び:200% 硬さ:R114(ロックウェル硬さ)
【0023】ナイロン11(PA11) 曲げ弾性率:1.0×104kgf/cm2 伸び:300% 硬さ:R108(ロックウェル硬さ)
【0024】ナイロン12(PA12) 曲げ弾性率:1.4×104kgf/cm2 伸び:300% 硬さ:R106(ロックウェル硬さ)
【0025】このように、上記ポリアミド(標準品)は
曲げ弾性率、伸び、硬さにおいて適度であり、ゴム弾性
体2と組み合わせることで、適度の弾性力のある複合体
を得ることができる。また、ポリアミドはある程度の自
己潤滑性、耐摩耗特性もあるので、摺動部分に使用する
には好適である。
【0026】摺動体3の材質としては、上記ポリアミド
のように、ロックウェル硬さがR100〜120程度の
ものが良い。また、伸び特性は60〜300%程度、曲
げ弾性率は1.0〜3.0×104kgf/cm2程度の
ものを使用することができる。
【0027】その他、上記ポリアミド(ナイロン)に適
度にガラス繊維、カーボン繊維、グラファイト、フッ素
樹脂、ポリイミド樹脂等を混合して強化しても良く、こ
れら充填材は、1種類、2種類以上混合して、摺動特
性、耐摩耗特性を改善しても良い。配合量は、適度な弾
性力を持たせるため、5重量%、10重量%、15重量
%、20重量%、25重量%、30重量%と材料により
選択でき、約3重量%〜約40重量%の範囲で上記各充
填材を、上記各々の重量%の配合割合で混合して良い。
また、ポリアミド(ナイロン)は成形収縮率が0.3〜
1.6%であり、成形時の寸法精度もある程度確保でき
る。
【0028】ポリアミドの摩擦係数は、その使用条件、
各種充填材の配合量により変化するが、無潤滑条件下に
おいて、静摩擦係数で約0.3〜0.5程度、動摩擦係
数で約0.1〜0.3程度である。ゴムは相手面と長い
間一定の圧力で接触された後で、再び摺動しようとする
場合、凝着により摺動特性の低下がはなはだしい。ポリ
アミドのような合成樹脂であれば、凝着等は比較的発生
量が少ないと考えられ、かつ、適度な弾性力もある。し
たがって、エレベータ扉のガイドシューに使用するには
好適である。
【0029】尚、摺動体3の材質としては、ポリアミド
に限らず、例えば、上記のような充填材を主成分とした
もの、その他の合成樹脂材でも良い。
【0030】図1a及び図2aに示すように、この実施
例では、整形時(加硫金型へのインサート時など)に、
摺動体3を折り曲げ易く、かつ、折り曲げ後の形状を安
定させるため、摺動体3の折曲部A(この実施例では8
箇所)となる部分の内側面(ゴム弾性体2と接する側の
面)に肉取り3aを設け、他の部分よりも薄肉にしてあ
る。
【0031】また、摺動体3の整形後の形状を安定させ
るため、摺動体3の両端に相互に係合可能な係合部B、
Cを設けてある。図2bに拡大して示すように、係合部
Bは2つの凹部3bを有し、係合部Cは2つの凸部3c
を有する。摺動体3を所定形状に整形した後、係合部B
の凹部3bに係合部Cの凸部3cを適合させることによ
り、摺動体3の整形後の形状が安定する。尚、係合部
B、Cは図2に示す形状に限らず、図4aおよび図4b
に示す形状、その他の形状でも良い。
【0032】さらに、摺動体3のゴム弾性体2に対する
抜け等の位置ズレを防止するため、摺動体3の内側面に
長手方向の凹部3dを設けてある。図1bに示すよう
に、ゴム弾性体2の一部が摺動体3の凹部3dに係合す
ることにより、摺動体3の位置ズレが防止される。尚、
凹部3dは図2aに示すような溝形状の他、円形、楕円
形、多角状形等の窪み形状でも良い。また、凹部に代え
て凸部を形成しても良いし、凹部と凸部の組合せとして
も良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
摺動体を射出成形可能な合成樹脂を用いて板状に射出成
形し、これを所定形状に整形した後、取付金具と共に金
型内で一体にゴム弾性体と加硫成形する構成としたの
で、従来構成における取付金具の射出金型へのインサー
ト成形が不要となり、取付金具と摺動体との位置ズレ不
良を防止することができる。また、摺動体に接着可能処
理を施す必要もなくなる。摺動体の両端に相互に係合可
能な係合部を設けた構成では、摺動体を所定形状に整形
した後、係合部を相互に係合させることにより、整形後
の摺動体の形状が安定する。
【0034】摺動体の整形時の折曲部となる部分を他の
部分よりも薄肉にした構成では、整形時に摺動体が折れ
曲がり易く、かつ、整形後の形状が安定する。
【0035】以上の効果により、本発明は、ガイドシュ
ーの品質向上、コスト低減、製造工程の簡素化に寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図(図a)、図aに
おけるb−b断面図(図b)である。
【図2】図1における摺動体の整形前の状態を示す平面
図(図a)、図aにおけるB部、C部の拡大平面図(図
b)、図aにおけるc−c断面図(図c)である。
【図3】従来のガイドシューを示す斜視図である。
【図4】係合部B、Cの他の実施例を示す拡大平面図で
ある。
【符号の説明】
1 取付金具 2 ゴム弾性体 3 摺動体 A 折曲部 B 係合部 C 係合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉の下部に連結される取付金具と、この
    取付金具に一体に装着されたゴム弾性体と、このゴム弾
    性体の外周に一体に装着された低摩擦材からなる摺動体
    とを備え、出入口に設けられた敷居溝に適合して摺接す
    ることにより、扉の開閉移動を摺動案内するエレベータ
    扉のガイドシューであって、 上記摺動体を射出成形可能な合成樹脂を用いて板状に射
    出成形し、これを所定形状に整形した後、上記取付金具
    と共に金型内で一体に上記ゴム弾性体と加硫成形したこ
    とを特徴とするエレベータ扉のガイドシュー。
  2. 【請求項2】 上記摺動体の両端に相互に係合可能な係
    合部を設けたことを特徴とする請求項1のエレベータ扉
    のガイドシュー。
  3. 【請求項3】 上記摺動体の整形時の折曲部となる部分
    を他の部分よりも薄肉にしたことを特徴とする請求項1
    のエレベータ扉のガイドシュー。
JP23774994A 1994-09-30 1994-09-30 エレベータ扉のガイドシュー Withdrawn JPH0899789A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100806561B1 (ko) * 2006-12-14 2008-02-28 한국미쓰비시엘리베이터 주식회사 진동 및 소음 방지기능을 갖는 도어 슈
CN107021410A (zh) * 2015-11-02 2017-08-08 三菱电机大楼技术服务株式会社 电梯门引导装置

Cited By (3)

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Effective date: 20020115