JPH0899329A - 射出成形品の製造方法 - Google Patents
射出成形品の製造方法Info
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- JPH0899329A JPH0899329A JP23627394A JP23627394A JPH0899329A JP H0899329 A JPH0899329 A JP H0899329A JP 23627394 A JP23627394 A JP 23627394A JP 23627394 A JP23627394 A JP 23627394A JP H0899329 A JPH0899329 A JP H0899329A
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- JP
- Japan
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- resin
- cavity
- pressurized fluid
- cavities
- injection
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1732—Control circuits therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】一様な中空部が形成された品質の均一な複数の
成形品を量産することができる射出成形品の製造方法を
提供する。 【構成】複数の同一形状のキャビティ13a,13bを
有する多数個取りの金型1のキャビティ13a,13b
内に、溶融樹脂を射出するとともに加圧流体を圧入して
中空成形品を成形する射出成形法であって、各々のキャ
ビティ13a,13b内に樹脂ゲート16a,16bよ
り溶融樹脂を射出する工程、この工程を継続しつつ、各
々のキャビティ内の予め決められた位置に設置された樹
脂流入検出器17a,17bからの信号により、キャビ
ティ13a,13b内の溶融樹脂中に、樹脂ゲート16
a,16bより下流に設けられた加圧流体圧入口18
a,18bより加圧流体を圧入する工程を有する。
成形品を量産することができる射出成形品の製造方法を
提供する。 【構成】複数の同一形状のキャビティ13a,13bを
有する多数個取りの金型1のキャビティ13a,13b
内に、溶融樹脂を射出するとともに加圧流体を圧入して
中空成形品を成形する射出成形法であって、各々のキャ
ビティ13a,13b内に樹脂ゲート16a,16bよ
り溶融樹脂を射出する工程、この工程を継続しつつ、各
々のキャビティ内の予め決められた位置に設置された樹
脂流入検出器17a,17bからの信号により、キャビ
ティ13a,13b内の溶融樹脂中に、樹脂ゲート16
a,16bより下流に設けられた加圧流体圧入口18
a,18bより加圧流体を圧入する工程を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型のキャビティ内に
射出された溶融樹脂中に加圧流体を圧入することによる
中空部を有する射出成形品の製造方法に関するものであ
る。
射出された溶融樹脂中に加圧流体を圧入することによる
中空部を有する射出成形品の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金型キャビティ内の射出された溶融樹脂
中に、加圧流体を圧入することで中空部を有する射出成
形品を成形する場合、複数の同一形状のキャビティを有
する多数個取りの金型においては、射出成形機のノズル
から溶融樹脂をランナー、ゲートを経てキャビティ内に
溶融樹脂を射出し、溶融樹脂と同一の流路を経てキャビ
ティ内の溶融樹脂中に加圧流体を圧入したり、あるい
は、溶融樹脂の流路と別の流入口よりキャビティ内の溶
融樹脂中に加圧流体を圧入する方法が取られている。
中に、加圧流体を圧入することで中空部を有する射出成
形品を成形する場合、複数の同一形状のキャビティを有
する多数個取りの金型においては、射出成形機のノズル
から溶融樹脂をランナー、ゲートを経てキャビティ内に
溶融樹脂を射出し、溶融樹脂と同一の流路を経てキャビ
ティ内の溶融樹脂中に加圧流体を圧入したり、あるい
は、溶融樹脂の流路と別の流入口よりキャビティ内の溶
融樹脂中に加圧流体を圧入する方法が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような多数取り金
型を用いて、中空部を有する射出成形品の成形を行う場
合、キャビティが複数個存在することにより、各々の樹
脂圧や圧力流体圧のバランスを取るのが難しい。従っ
て、キャビティが同一形状に作られていても、重力の影
響や、冷却の影響等により、キャビティ内に同じ状態で
溶融樹脂が充填されない場合がある。この状態で溶融樹
脂中に加圧流体を圧入すると、加圧流体は抵抗の少ない
方のキャビティに流れてしまい、品質の一様な射出成形
品を複数得ることが難しいという問題点がある。
型を用いて、中空部を有する射出成形品の成形を行う場
合、キャビティが複数個存在することにより、各々の樹
脂圧や圧力流体圧のバランスを取るのが難しい。従っ
て、キャビティが同一形状に作られていても、重力の影
響や、冷却の影響等により、キャビティ内に同じ状態で
溶融樹脂が充填されない場合がある。この状態で溶融樹
脂中に加圧流体を圧入すると、加圧流体は抵抗の少ない
方のキャビティに流れてしまい、品質の一様な射出成形
品を複数得ることが難しいという問題点がある。
【0004】本発明は上記の如き従来の問題点を解消
し、一様な中空部が形成された品質ばらつきのない複数
の射出成形品を量産することができる射出成形品の製造
方法を提供することを目的としてなされたものである。
し、一様な中空部が形成された品質ばらつきのない複数
の射出成形品を量産することができる射出成形品の製造
方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の同一形
状のキャビティを有する多数個取りの金型のキャビティ
内に、溶融樹脂を射出するとともに加圧流体を圧入して
中空成形品を成形する射出成形法において、各々のキャ
ビティ内に樹脂ゲートより溶融樹脂を射出する工程、こ
の工程を継続しつつ、各々のキャビティ内の予め決めら
れた位置に設置された樹脂流入検出器からの信号によ
り、キャビティ内の溶融樹脂中に、樹脂ゲートより下流
に設けられた加圧流体圧入口より加圧流体を圧入する工
程を有する射出成形品の製造方法である。
状のキャビティを有する多数個取りの金型のキャビティ
内に、溶融樹脂を射出するとともに加圧流体を圧入して
中空成形品を成形する射出成形法において、各々のキャ
ビティ内に樹脂ゲートより溶融樹脂を射出する工程、こ
の工程を継続しつつ、各々のキャビティ内の予め決めら
れた位置に設置された樹脂流入検出器からの信号によ
り、キャビティ内の溶融樹脂中に、樹脂ゲートより下流
に設けられた加圧流体圧入口より加圧流体を圧入する工
程を有する射出成形品の製造方法である。
【0006】本発明において、金型は複数の同一形状の
キャビティを有する多数個取りのものが用いられる。金
型には、各々のキャビティ毎に、キャビティ内に溶融樹
脂を射出する樹脂ゲートが設けられるとともに、その樹
脂ゲートとは別個に、加圧流体を圧入する加圧流体圧入
口が設けられている。
キャビティを有する多数個取りのものが用いられる。金
型には、各々のキャビティ毎に、キャビティ内に溶融樹
脂を射出する樹脂ゲートが設けられるとともに、その樹
脂ゲートとは別個に、加圧流体を圧入する加圧流体圧入
口が設けられている。
【0007】従って、金型における加圧流体圧入口の設
けられる位置は、キャビティ内に溶融樹脂を射出するゲ
ートよりも下流とされる。キャビティに隣接して補助キ
ャビティが設けれる場合には、その補助キャビティ内に
設けられてもよい。加圧流体圧入口は、各々のキャビテ
ィ毎に複数箇所設けられてもよい。
けられる位置は、キャビティ内に溶融樹脂を射出するゲ
ートよりも下流とされる。キャビティに隣接して補助キ
ャビティが設けれる場合には、その補助キャビティ内に
設けられてもよい。加圧流体圧入口は、各々のキャビテ
ィ毎に複数箇所設けられてもよい。
【0008】金型の各々のキャビティ内には、予め決め
られた位置にキャビティ内に溶融樹脂が流入したことを
検知する樹脂流入検出器が設置される。樹脂流入検出器
としては、例えば、水晶圧電式圧力センサー、歪ゲージ
式圧力センサー、赤外温度センサー、光センサー、超音
波センサー等のセンサーが挙げられる。
られた位置にキャビティ内に溶融樹脂が流入したことを
検知する樹脂流入検出器が設置される。樹脂流入検出器
としては、例えば、水晶圧電式圧力センサー、歪ゲージ
式圧力センサー、赤外温度センサー、光センサー、超音
波センサー等のセンサーが挙げられる。
【0009】これらのセンサーは、ヘジテーションライ
ンをなくするという観点から、応答性のよいもの、より
具体的には応答時間が0.5秒以下のものが好ましい。
但し、場合によっては、検出後ある一定の遅延時間が設
けられることがある。
ンをなくするという観点から、応答性のよいもの、より
具体的には応答時間が0.5秒以下のものが好ましい。
但し、場合によっては、検出後ある一定の遅延時間が設
けられることがある。
【0010】樹脂流入検出器の設置される位置は、キャ
ビティの形状、樹脂ゲートの位置等により大きく異な
り、又、必要とする中空率によっても異なるが、通常
は、キャビティの体積の50%以上を満たす時の樹脂流
動先端の位置に定められる。
ビティの形状、樹脂ゲートの位置等により大きく異な
り、又、必要とする中空率によっても異なるが、通常
は、キャビティの体積の50%以上を満たす時の樹脂流
動先端の位置に定められる。
【0011】成形すべき成形品がロッド状のものであっ
て、キャビティの形状がそれに対応した細長い形状であ
る場合には、キャビティの体積の55〜65%を満たす
時の樹脂流動先端の位置に定められる。尚、キャビティ
の形状が細長いものの方が検出位置の設定が容易である
ので適している。
て、キャビティの形状がそれに対応した細長い形状であ
る場合には、キャビティの体積の55〜65%を満たす
時の樹脂流動先端の位置に定められる。尚、キャビティ
の形状が細長いものの方が検出位置の設定が容易である
ので適している。
【0012】本発明において、成形用に用いられる樹脂
としては、射出成形可能な樹脂なら特に限定されず、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポ
リスチレン系アイオノマー、エチレン─酢酸ビニル共重
合体、エチレン─アクリル酸メチル共重合体、塩化ビニ
ル系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂、フッ化ビニリデン
系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレン
エーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、
ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、アクリロニト
リル─ブタジエン─スチレン共重合体、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー等の熱
可塑性樹脂、あるいはこれらの樹脂にガラス繊維、タル
ク等の充填材を充填した材料、安定剤、滑剤、難燃剤、
改質剤、顔料や染料等の着色剤などを配合した材料、さ
らにはこれらを組み合わせたポリマーアロイ、場合によ
っては熱硬化性樹脂等が挙げられる。
としては、射出成形可能な樹脂なら特に限定されず、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポ
リスチレン系アイオノマー、エチレン─酢酸ビニル共重
合体、エチレン─アクリル酸メチル共重合体、塩化ビニ
ル系樹脂、塩素化塩化ビニル系樹脂、フッ化ビニリデン
系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレン
エーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、
ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、アクリロニト
リル─ブタジエン─スチレン共重合体、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー等の熱
可塑性樹脂、あるいはこれらの樹脂にガラス繊維、タル
ク等の充填材を充填した材料、安定剤、滑剤、難燃剤、
改質剤、顔料や染料等の着色剤などを配合した材料、さ
らにはこれらを組み合わせたポリマーアロイ、場合によ
っては熱硬化性樹脂等が挙げられる。
【0013】本発明において、溶融樹脂中に圧入される
加圧流体としては、一般的に窒素、アルゴン、二酸化炭
素等の不活性ガスが好ましいが、乾燥した空気、その他
の反応性に乏しく成形温度下では樹脂の劣化を起こさな
いガス体や液体を用いられる。液体としては、例えば、
水、アルコール、油等が挙げられる。
加圧流体としては、一般的に窒素、アルゴン、二酸化炭
素等の不活性ガスが好ましいが、乾燥した空気、その他
の反応性に乏しく成形温度下では樹脂の劣化を起こさな
いガス体や液体を用いられる。液体としては、例えば、
水、アルコール、油等が挙げられる。
【0014】以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の射出成形品の製造方法の例を、その製
造装置とともに説明する模式図である。
図1は、本発明の射出成形品の製造方法の例を、その製
造装置とともに説明する模式図である。
【0015】1は2個取りの金型であって、開閉自在と
された固定型11と可動型12からなり、固定型11と
可動型12との間には閉型時に、成形すべき2個取りの
射出成形品の外面形状に対応する内面形状を有する2個
の同一形状の細長いキャビティ13a,13bが設けら
れている。
された固定型11と可動型12からなり、固定型11と
可動型12との間には閉型時に、成形すべき2個取りの
射出成形品の外面形状に対応する内面形状を有する2個
の同一形状の細長いキャビティ13a,13bが設けら
れている。
【0016】金型1には、スプルー14と、ランナー1
5と、キャビティ13a,13bの一端に連通する樹脂
ゲート16a,16bが設けられ、溶融樹脂を射出機の
ノズル2からスプルー14、ランナー15を経て、樹脂
ゲート16a,16bよりキャビティ13a,13b内
にその一端から射出し、他端に向けて流入させることが
できるようにされている。
5と、キャビティ13a,13bの一端に連通する樹脂
ゲート16a,16bが設けられ、溶融樹脂を射出機の
ノズル2からスプルー14、ランナー15を経て、樹脂
ゲート16a,16bよりキャビティ13a,13b内
にその一端から射出し、他端に向けて流入させることが
できるようにされている。
【0017】キャビティ13a,13b内のキャビティ
の体積の55〜65%を満たす時の樹脂流動先端の位置
には、樹脂流入検出器17a,17bが設置されてお
り、ケーブルにより金型外に設置された制御装置3a,
3bに連結されている。
の体積の55〜65%を満たす時の樹脂流動先端の位置
には、樹脂流入検出器17a,17bが設置されてお
り、ケーブルにより金型外に設置された制御装置3a,
3bに連結されている。
【0018】又、金型1には、樹脂ゲート16a,16
bと樹脂流入検出器17a,17bとの間の位置におい
て、キャビティ13a,13b内に連通する加圧流体圧
入口18a,18bが設けられており、配管により、金
型外に設置された逆止弁4a,4b、電磁弁5a,5
b、アキュムレーター6、コンプレーサー7、流体ボン
ベ8に順次連結されている。
bと樹脂流入検出器17a,17bとの間の位置におい
て、キャビティ13a,13b内に連通する加圧流体圧
入口18a,18bが設けられており、配管により、金
型外に設置された逆止弁4a,4b、電磁弁5a,5
b、アキュムレーター6、コンプレーサー7、流体ボン
ベ8に順次連結されている。
【0019】電磁弁5a,5bと制御装置3a,3b間
はケーブルにより連結されており、樹脂流入検出器17
a,17bからの信号により、加圧流体を、流体ボンベ
8、コンプレーサー7、アキュムレーター6、電磁弁5
a,5b、逆止弁4a,4b、を順次配管を経て、加圧
流体圧入口18a,18bよりキャビティ13a,13
b内の溶融樹脂中に圧入することができるようにされて
いる。
はケーブルにより連結されており、樹脂流入検出器17
a,17bからの信号により、加圧流体を、流体ボンベ
8、コンプレーサー7、アキュムレーター6、電磁弁5
a,5b、逆止弁4a,4b、を順次配管を経て、加圧
流体圧入口18a,18bよりキャビティ13a,13
b内の溶融樹脂中に圧入することができるようにされて
いる。
【0020】次に、図1に示す射出成形装置を用いた、
本発明の射出成形品の製造方法の工程を同じ図1を参照
して説明する。
本発明の射出成形品の製造方法の工程を同じ図1を参照
して説明する。
【0021】まず、最初の工程として、射出機のノズル
2からスプルー14、ランナー15を経て、樹脂ゲート
16a,16bよりキャビティ13a,13b内にその
一端から射出し、他端に向けて流入させる。
2からスプルー14、ランナー15を経て、樹脂ゲート
16a,16bよりキャビティ13a,13b内にその
一端から射出し、他端に向けて流入させる。
【0022】この工程を行いつつ、次の工程として、キ
ャビティ13a,13b内に設置された樹脂流入検出器
17a,17bにより、キャビティの体積の55〜65
%を満たす時の樹脂流動先端の通過時を検知してその信
号を制御装置3a,3bを発信する。
ャビティ13a,13b内に設置された樹脂流入検出器
17a,17bにより、キャビティの体積の55〜65
%を満たす時の樹脂流動先端の通過時を検知してその信
号を制御装置3a,3bを発信する。
【0023】その信号に基づき制御装置3a,3bより
電磁弁5a,5bに指令を発信して、加圧流体を、流体
ボンベ8、コンプレーサー7、アキュムレーター6、電
磁弁5a,5b、逆止弁4a,4b、を順次配管を経
て、加圧流体圧入口18a,18bよりキャビティ13
a,13b内の溶融樹脂中に圧入する。
電磁弁5a,5bに指令を発信して、加圧流体を、流体
ボンベ8、コンプレーサー7、アキュムレーター6、電
磁弁5a,5b、逆止弁4a,4b、を順次配管を経
て、加圧流体圧入口18a,18bよりキャビティ13
a,13b内の溶融樹脂中に圧入する。
【0024】これらの工程を継続することにより、キャ
ビティ13a,13b内には、溶融樹脂がその中に加圧
流体を圧入された状態にて充填される。この状態を所定
時間保持することにより溶融樹脂を硬化させた後、加圧
流体の圧入を止めるとともに金型を開型状態となして、
2個の射出成形品を得る。
ビティ13a,13b内には、溶融樹脂がその中に加圧
流体を圧入された状態にて充填される。この状態を所定
時間保持することにより溶融樹脂を硬化させた後、加圧
流体の圧入を止めるとともに金型を開型状態となして、
2個の射出成形品を得る。
【0025】
【作用】本発明の射出成形品の製造方法は、各々のキャ
ビティ内に樹脂ゲートより溶融樹脂を射出する工程、こ
の工程を継続しつつ、各々のキャビティ内の予め決めら
れた位置に設置された樹脂流入検出器からの信号によ
り、キャビティ内の溶融樹脂中に、樹脂ゲートより下流
に設けられた加圧流体圧入口より加圧流体を圧入する工
程を有することにより、各々のキャビティ内に同じ状態
で充填された時点で、その溶融樹脂中に加圧流体を圧入
するので、各々のキャビティ内の溶融樹脂中に一様に加
圧流体を圧入することができ、一様な中空部が形成され
た品質ばらつきのない複数の射出成形品を量産すること
ができる。
ビティ内に樹脂ゲートより溶融樹脂を射出する工程、こ
の工程を継続しつつ、各々のキャビティ内の予め決めら
れた位置に設置された樹脂流入検出器からの信号によ
り、キャビティ内の溶融樹脂中に、樹脂ゲートより下流
に設けられた加圧流体圧入口より加圧流体を圧入する工
程を有することにより、各々のキャビティ内に同じ状態
で充填された時点で、その溶融樹脂中に加圧流体を圧入
するので、各々のキャビティ内の溶融樹脂中に一様に加
圧流体を圧入することができ、一様な中空部が形成され
た品質ばらつきのない複数の射出成形品を量産すること
ができる。
【0026】
【実施例】実施例 射出成形装置として図1に示すものを用い、金型として
図2に示すような2個の吊り手状形成品に対応するキャ
ビティ13a,13bが設けられたものを用いて、図1
を参照して説明した工程に準じて、中空吊り手状射出成
形品の2個取り射出成形を行った。
図2に示すような2個の吊り手状形成品に対応するキャ
ビティ13a,13bが設けられたものを用いて、図1
を参照して説明した工程に準じて、中空吊り手状射出成
形品の2個取り射出成形を行った。
【0027】尚、射出成形機としては、ハヤブサ社製の
300トン射出成形機を用いた。樹脂流入検出器17
a,17bの設置位置は、キャビティの体積の60%を
満たす時の樹脂流動先端の位置とした。樹脂流入検出器
17a,17bとしては、水晶圧電式センサー(キスラ
ー社製)を用いた。
300トン射出成形機を用いた。樹脂流入検出器17
a,17bの設置位置は、キャビティの体積の60%を
満たす時の樹脂流動先端の位置とした。樹脂流入検出器
17a,17bとしては、水晶圧電式センサー(キスラ
ー社製)を用いた。
【0028】又、成形用の樹脂としては、ポリプロピレ
ン(出光ポリプレピレン社製、「商品名「J743
G」)を用い、加圧流体としては、窒素ガスを用いた。
又、射出成形条件としては、樹脂温度230℃、金型温
度40℃、射出率500cc/秒、ガス圧80kg/c
m2 、ガス保持時間30秒、冷却時間30秒、ガスを圧
入するタイミングは、センサーの値が10kg/cm2
になった時の信号で電磁弁を開くように設定した。
ン(出光ポリプレピレン社製、「商品名「J743
G」)を用い、加圧流体としては、窒素ガスを用いた。
又、射出成形条件としては、樹脂温度230℃、金型温
度40℃、射出率500cc/秒、ガス圧80kg/c
m2 、ガス保持時間30秒、冷却時間30秒、ガスを圧
入するタイミングは、センサーの値が10kg/cm2
になった時の信号で電磁弁を開くように設定した。
【0029】得られた吊り手状形成品中のガスの流動状
態は、図3に断面図として示す如く、キャビティ内にて
成形された2個の中空吊り手状射出形成品9a,9b
は、両者とも均一であって、成形品重量も両者とも同一
重量の295gであった。
態は、図3に断面図として示す如く、キャビティ内にて
成形された2個の中空吊り手状射出形成品9a,9b
は、両者とも均一であって、成形品重量も両者とも同一
重量の295gであった。
【0030】比較例 ガスを圧入のタイミングを、樹脂流入検出器からの信号
に基づいて行う代わりに、キャビティ内に溶融樹脂射出
開始から0.6秒後としたこと以外は実施例1と同様に
して、中空吊り手状射出成形品の2個取り射出成形を行
った。
に基づいて行う代わりに、キャビティ内に溶融樹脂射出
開始から0.6秒後としたこと以外は実施例1と同様に
して、中空吊り手状射出成形品の2個取り射出成形を行
った。
【0031】得られた吊り手状射出成形品中のガスの流
動状態は、図4に断面図として示す如く、キャビティ内
にて成形された2個の中空吊り手状射出成形品9a′,
9b′は、一方の方に他方よりも多く流れており、成形
品重量も、一方の射出成形品9a′が280g、他方の
射出成形品9b′が305gであった。
動状態は、図4に断面図として示す如く、キャビティ内
にて成形された2個の中空吊り手状射出成形品9a′,
9b′は、一方の方に他方よりも多く流れており、成形
品重量も、一方の射出成形品9a′が280g、他方の
射出成形品9b′が305gであった。
【0032】
【発明の効果】本発明の射出成形品の製造方法は、上記
の如き構成とされているので、一様な中空部が形成され
た品質ばらつきのない複数の射出成形品を量産すること
ができる。
の如き構成とされているので、一様な中空部が形成され
た品質ばらつきのない複数の射出成形品を量産すること
ができる。
【図1】本発明の射出成形品の製造方法の一例をその製
造装置とともに示す模式図である。
造装置とともに示す模式図である。
【図2】本発明の方法に使用する金型を示す正面図であ
る。
る。
【図3】本発明の方法により得られた射出成形品を金型
とともに示す断面図である。
とともに示す断面図である。
【図4】従来の方法により得られた射出成形品を金型と
ともに示す断面図である。
ともに示す断面図である。
1 金型 2 ノズル 13a.13b キャビティ 16a.16b 樹脂ゲート 17a,17b 樹脂流入検出器 18a,18b 加圧流体圧入口
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の同一形状のキャビティを有する多
数個取りの金型のキャビティ内に、溶融樹脂を射出する
とともに加圧流体を圧入して中空成形品を成形する射出
成形法において、各々のキャビティ内に樹脂ゲートより
溶融樹脂を射出する工程、この工程を継続しつつ、各々
のキャビティ内の予め決められた位置に設置された樹脂
流入検出器からの信号により、キャビティ内の溶融樹脂
中に、樹脂ゲートより下流に設けられた加圧流体圧入口
より加圧流体を圧入する工程を有することを特徴とする
射出成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23627394A JPH0899329A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 射出成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23627394A JPH0899329A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 射出成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899329A true JPH0899329A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=16998344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23627394A Pending JPH0899329A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 射出成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899329A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998046411A1 (en) * | 1997-04-14 | 1998-10-22 | Melea Limited | Method and system for making hollow plastic articles |
JP2013507272A (ja) * | 2009-10-12 | 2013-03-04 | キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト | 開ループ又は閉ループの方式で射出工程を制御する方法 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23627394A patent/JPH0899329A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998046411A1 (en) * | 1997-04-14 | 1998-10-22 | Melea Limited | Method and system for making hollow plastic articles |
JP2013507272A (ja) * | 2009-10-12 | 2013-03-04 | キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト | 開ループ又は閉ループの方式で射出工程を制御する方法 |
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