JPH0899186A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JPH0899186A
JPH0899186A JP6237822A JP23782294A JPH0899186A JP H0899186 A JPH0899186 A JP H0899186A JP 6237822 A JP6237822 A JP 6237822A JP 23782294 A JP23782294 A JP 23782294A JP H0899186 A JPH0899186 A JP H0899186A
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irradiated
processing apparatus
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Kunio Masushige
邦雄 増茂
Yoshiharu Oi
好晴 大井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザ加工装置のビームスポットを精密に測定
する。 【構成】レーザ光源10、走査ミラー2、シャッター
3、集光レンズ4、試料台8、及び透明性平面基板5と
ビームスポット形状測定器6とが備えられ、ビームスポ
ット測定の直前までシャッタ3でレーザ光1Pが集光レ
ンズ4を通過しないようにし、大気と透明性平面基板5
の屈折率差による反射光1Rをビームスポット形状測定
器6で測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体薄膜の膜質改善
や電子部品の加工や機械部品の加工などに用いられるレ
ーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザ技術を用いた各種の加工
が行われているが、そのほとんどは熱的な加工であっ
て、ビーム照射により誘起される熱現象は、総エネルギ
ー量でほぼ決り、被照射体上でのビームスポットの形状
にそれほど依存しないと考えられている。
【0003】また、レーザ光を収束したビームスポット
を被照射体に走査照射し、被照射体に一定のエネルギー
を与えることで被照射体のビームアニールを行うレーザ
加工装置も知られている。例えば、アモルファスシリコ
ン膜を効率よく多結晶化又は単結晶化する手法も公知で
ある。
【0004】一般的にレーザ加工において、収束された
ビームスポットの径と被照射体の物性(熱伝導率、比
熱、密度、融点、沸点)などとの関係によって実際の加
工の状態が変わり得る。そのため、レーザ光のパワー密
度の適切な制御が少なくとも必要となる。基本的にはレ
ーザ出力[W]、収束されたビームスポットの大きさ
(面積)、そして単位時間当たりに照射される総エネル
ギー量などである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いては、一定の水準以上のエネルギーを有するレーザ光
を照射するだけであって、ビームスポット形状の精密な
測定はあまり行われていなかった。言い換えれば、高出
力レーザ光のビームスポットに対する高精度測定を行う
方法がまだ見い出せていなかった。
【0006】実際にレーザ加工を行う際に、高出力レー
ザの場合は低出力の場合と比べてレーザ出射口でのビー
ム形状が若干異なり、またレーザ光を導く光学部品の熱
変形の程度も異なる。そのため実際のレーザ加工時と同
じレーザ出力で測定を行う必要がある。しかし高出力レ
ーザのビームスポットはエネルギー密度が高すぎ通常の
測定器では直接測定できなかった。
【0007】例えば、レーザ光の光路にフィルタ等を設
けて減光するとフィルタ自体が加熱し、測定結果は異常
な値となってしまうことがある。場合によってはフィル
タ等が焼損してしまう。また、4W程度のレーザ出力で
もビームスポットの測定値の時間変化を測定したとこ
ろ、集光レンズ上でレーザビームを固定していると集光
レンズの昇温によりビーム形状が時間とともに変化し、
或るところで安定する様子が観察された。
【0008】さらに、走査型のレーザ加工装置における
実際の加工時には集光レンズの特定の位置をレーザビー
ムが照射するのは一瞬だけであり、集光レンズが昇温し
その後に安定した状態は実際の加工時とは異なる状態で
ある。
【0009】このように従来のレーザ加工装置におい
て、そのビームスポット形状の測定では実際の加工時よ
り低いレーザ出力で測定していたこと、及び集光レンズ
の昇温した状態で測定していたことの少なくとも二つの
点で実際の加工時と状態が異なっていた。そのため測定
結果はより精密なレーザ加工の制御には用いられにくい
ものであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光源と
レーザ光の収束手段とが少なくとも備えられ、レーザ光
源から発したレーザ光は収束手段によって被照射体に照
射せしめられるレーザ加工装置であって、ビームスポッ
トの測定時には収束手段と被照射体との間に透明性平面
基板がレーザ光の光路に挿入せしめられ、周辺媒質と透
明平面基板との屈折率差による反射レーザ光のビームス
ポットを測定することを特徴とするレーザ加工装置を提
供する。これを本願の第1の発明と呼ぶ。
【0011】また、上記の第1の発明において、用いる
透明性平明基板の軟化温度が900℃以上であり、かつ
面精度がレーザ光の波長λに対しておよそλ/4以上で
あることを特徴とするレーザ加工装置を提供する。この
レーザ加工装置を本願の第2の発明と呼ぶ。
【0012】また、上記の第1又は第2の発明におい
て、レーザ光の走査手段がレーザ光源と収束手段との間
に設けられ、走査手段へのレーザ光の反射率が入射角度
=45°±10°の範囲で99%以上とされ、レーザ光
の被照射体への入射角度を1°以上とし被照射体に斜め
にレーザ光を照射するように設けてなることを特徴とす
るレーザ加工装置を提供する。これを本願の第3の発明
と呼ぶ。次に図を参照しながら本発明を説明する。
【0013】図1に本発明のレーザ加工装置のビームス
ポット測定時の基本的配置の一例を示す。レーザ光源1
0、走査ミラー2、シャッター3などが設けられてい
る。収束手段として用いる集光レンズ4と試料台8の間
に透明性平面基板5をレーザ光1Pの光路に対して斜め
に挿入し、大気と透明性平面基板5の屈折率差による反
射光1Rを測定するようにビームスポット形状測定器6
を設置する。たとえば透明性平面基板として石英板を用
いれば、一回での反射率は約4%であり、直接測定する
場合の1/25にエネルギー密度を減少させて測定する
ことができる。
【0014】現在入手できるビーム形状測定器の測定可
能な最大エネルギーは直径100μmではおよそ4W程
度である。レーザ加工時のレーザ出力(例えば、7W)
以上のものはそのままでは測定できなかった。しかし、
本発明によりレーザ出力を絞ることなく、実際の加工時
のレーザ出力で測定することが可能になった。さらに、
透明性平面基板を複数枚設け、その反射を二回以上行う
ことによって、測定可能エネルギーレンジが低いが種々
の情報が得られる他の各種測定器を利用することもでき
る。
【0015】本発明におけるビームスポットの測定は以
下のように行う。走査ミラーと集光レンズの間にシャッ
ターを設けるか、又は走査ミラー自体を利用することに
より測定器の位置あわせの後、一旦シャッターを閉じる
か走査ミラーの角度を変え、集光レンズの測定時通過位
置をレーザ光が通過しないようにする。図2にその一例
を示す。図2において、走査ミラー2Aの角度が大きく
せしめられレーザ光1Qは本来の光路からそれるように
なっている。そして、再び定常位置に戻した後、極めて
短い時間内に測定を行う。
【0016】つまり、集光レンズが室温に戻った後シャ
ッター開又は走査ミラーの角度を元に戻すと同時に測定
を行う。図3に測定結果の時間変化を示す。測定開始直
後よりビームスポットの径の測定値は増大し、数十秒で
安定した。このとき集光レンズのビーム通過位置の表面
温度は約7℃上昇していた。
【0017】高速走査型のレーザ加工装置における実際
の加工時にはレーザ光の収束手段として用いる集光レン
ズの特定の位置をレーザビームが照射するのは一瞬だけ
であり、昇温し安定した状態は実際の加工時とは異なる
状態である。したがって最初の測定値を採用すべきであ
る。集光レンズの手前までの光学部品に関しては実際の
加工時も常時ビームが照射され安定した状態で使用され
るので、走査ミラーと集光レンズの間にシャッターを設
けるか、又は走査ミラー自体を利用する方法により集光
レンズの昇温を防ぐ機構が好ましい。
【0018】また本発明で用いる透明性平面基板には反
射率を調節する等の目的の誘電体膜等は成膜されていな
いほうがむしろ好ましい。本発明の対象である高エネル
ギーレーザビームの精密測定においてはそのような付加
的な膜によるごくわずかな光吸収であっても局所的な温
度上昇・温度分布すなわち反射率の変化・分布を生じ、
測定結果に大きな影響を与える。
【0019】透明性平面基板の材料としてはレーザ光に
耐え得るような軟化点の高いものを用いる。例えば、石
英板や透光性の酸化物結晶体の平板(セラミックス
板)、又は薄板状に形成された人工サファイヤなどが用
いられ得る。用いるレーザパワーとビームスポットの大
きさ(エネルギー密度)との関係もあるが20W以上で
あるならば好ましくは軟化点が1200℃以上の透明性
平面基板を用いる。そして、表面に十分な光学的平面が
形成されていればよい。
【0020】透明性平面基板の表面の面精度は集光に影
響を与えないように十分良好な平面である必要がある
が、製造が容易なλ/4程度の面精度で十分である。ま
た透明性平面基板の厚さを十分にとり表面と角度を設け
るなどして、裏面からの反射光が測定に影響を与えない
ようにする必要がある。図2に示すように透明性平面基
板5の裏面からの反射光1Sはビームスポット形状測定
器6には到達しないようにしている。なお、λは用いる
レーザ光の波長である。
【0021】レーザ光源としては例えば、可視光域〜近
赤外領域の各種のレーザ光源を用いることができる。波
長1.06μmのYAGレーザや、短波長可視光域のエ
キシマレーザを用いることもできる。基本的には被照射
体の物性との関係で波長を選択して用いる。例えば、非
晶質シリコン薄膜をアニールする場合には非晶質シリコ
ンの光の波長に対する吸収特性から488nm、51
4.5nm及びその近傍の連続発振アルゴンイオンレー
ザが好ましい。
【0022】本発明で用いるレーザ光源のエネルギー密
度は、連続発振レーザでおよそ103 〜109 [W/c
2 ]、パルス出力レーザでおよそ107 〜1013[W
/cm2 ]である。そのレーザパワーに応じて透明性基
板を一枚又は複数枚を組み合わせて用いる。なお、透明
性平面基板を透過した高エネルギービームが試料台上に
焦点を結び試料台を損傷しないように透明性基板と試料
台との間に散乱板等を設置するのが好ましい。
【0023】以上のようにして、ビームスポットのエネ
ルギー分布を光ピーク強度の50〜90%の間の値で管
理する。好ましくは60%を指標値として用いてビーム
スポットの径S60及び滞留時間T60を管理する。エネル
ギー分布のプロファイルが良好であれば、光ピーク強度
の50%におけるS50及びT50を用いることができる。
本発明の重要な点はビームアニールに実効的に寄与する
レーザ光のエネルギー値の高い部分が如何に照射される
かを適切に管理できる点にある。
【0024】なお、ビームスポット形状測定とは、パワ
ーメータのようにいわゆるレーザパワーのみを測定する
ものではない。ビームスポットの大きさや、指向性、楕
円率、焦点深度、及びエネルギーの空間分布などを詳細
に測定するものである。また、実際には5μm程度のス
リットを高速で移動して測定が行われる。したがって、
この場合は、ビームスポットを一方向に積分した値を用
いている。
【0025】図6に走査型のレーザ加工装置を用いて、
ビームアニールを行う際の様子を模式的に示す。非照射
体の表面に照射されたビームスポットが走査され、その
軌跡を部分的に示す。この際、各ビームスポットの形状
は適切に制御されている。そして、それぞれ線走査速度
(V1〜V4)によって走査される。
【0026】同図においてエネルギーとしてピーク光強
度の60%を有するビームスポットS60を示す。用いる
ビームスポットのD方向の長さBSD と走査方向におけ
る長さBSL を精密に調整することができる。図4、5
に示すようにレーザ光の空間エネルギー分布を詳細に知
り得て初めて可能となる。図4は、良好なガウス分布を
示すプロファイル21、そのビームスポット径S80(符
号31)、S60(符号32)、1/e2 のレベルのビー
ムスポット径S1/e 2を示す。図5の符号22は非対称形
のプロファイル、符号23は分布が緩やかな裾引形状の
プロファイルを示す。
【0027】以上説明を行った本発明のレーザ加工装置
は、数W〜100Wクラスのレーザ光源と組み合わせて
用いることが好ましい。高いエネルギーを与えると同時
にレーザ光のビームスポットを適切に制御することが好
ましい種々の用途に適している。例えば、レーザマーカ
や、レーザスクライビング装置、トリミング装置、パタ
ーン・マスク修正装置、そして、特に物体のアニールを
行う際の表面処理に適している。以下に、本発明の実施
例を説明する。
【0028】
【実施例】
(実施例1)半導体ICのパッケージ上に文字や記号を
印字したり、商品ラベルのバーコードなどを印字するレ
ーザマーカ装置に応用した。レーザ光源としておよそ出
力25Wの連続発振アルゴンイオンレーザ(波長=48
8nm)を用い、走査ミラーをガルバノスキャナにより
駆動し、集光レンズとしてf・θレンズを用いた。図1
に示すようにビームスポット形状の測定時には集光レン
ズ4と試料台8の間に透明性平面基板5、測定器感光
部、散乱板7からなる測定ユニットを挿入する。透明性
平面基板として何も成膜されていない面精度λ/10、
10mm厚の石英板を用いた。
【0029】大気と透明性平面基板の屈折率差による反
射光を測定するように測定器感光部を配置した。図2に
示すように透明性平面基板の裏面からの反射光1Sは測
定器感光部の外に当たる。透明性平面基板5を透過した
高エネルギーのレーザビームが試料台8上に焦点を結び
試料台8を損傷しないように散乱板7として粗面のシリ
コン基板を設置した。
【0030】図2に示すように走査ミラー2Aの角度を
測定位置と集光レンズ4Aが降温するまでの待機位置と
切り替えられるようにし、測定位置へ切り替えた瞬間に
測定を行うようにした。石英板一枚での反射率は約4%
であり、複数枚組み合わせることで直接測定する場合の
(1/25)n にエネルギー密度を減少させて測定する
ことができる。また、透光性(99%)の高い透明性基
板を用いて加工時に連続してビームスポットの形状をモ
ニターすることもできる。
【0031】本実施例においては透明性平面基板を二枚
用いてn=2とし加工前に調整を行った。なお、ビーム
形状測定器として米国フォトン社製ビームスキャン21
80HPを用いた。
【0032】その測定可能な最大エネルギーは直径10
0μmでは4W程度であり、本発明により初めて加工時
のレーザ出力として10Wを超えるビームスポットの形
状を直接測定することができた。そして、レーザ光のX
Y走査機構(液晶シャッターやAO素子などの電気光学
素子)と収束手段とを組み合わせて、微細なパターンラ
インや記号などを半導体ICパッケージの表面や、電子
回路基板上に高精細に描くことができた。
【0033】(実施例2)レーザ光源として連続発振レ
ーザ光源を用い、高速度でビームスポットを被照射体に
走査せしめ、被照射体のビームアニールを行うレーザ加
工装置を作成した。被照射体は非晶質半導体薄膜であっ
てその多結晶化を行うビームアニール加工に用いた。実
施例1と同様に加工する前にビームスポットの調整を行
った。
【0034】上述したビームスキャン2180HPの測
定可能な最大エネルギーは直径100μmでは4W程度
であり、本発明により初めて非晶質半導体(シリコン)
薄膜に対する高速走査ビームアニール法の加工時の調整
を好ましく行うことができた。そして、調整後に非晶質
シリコン薄膜の高速ビームアニールを行った。
【0035】その様子を図6に示す。ビームスポット4
はエネルギー分布が整えられた楕円形状又は円形形状で
あって、走査方向に直線状に走査され多結晶シリコン層
のストライプ10を形成する。通常、液晶表示素子に用
いる多結晶半導体TFTを形成するには、行又は列方向
に画素及び/又は周辺駆動回路に設けられるTFTの配
列に応じてストライプ10を直線状に形成していく。
【0036】この際のビームスポットは図4及び図5に
示したS60(符号32)を用いて行った。符号33に示
す今まで通常よく用いられていたレーザ光の1/e2
おけるビームスポット径S13.5(いわゆるビームスポッ
トの公称値)では真に実効的なエネルギー量を定めるこ
とが困難であった。あるいは、符号31に示すS80を用
いることもできる。
【0037】本発明をビームアニールに応用した場合、
実際のビームスポットサイズS60の値としては、走査方
向の長さBSL として30〜100μmの範囲で用い
る。30μm未満にビームスポットを安定して細く絞る
ことが一般的に困難となるからである。また、走査方向
に長くすると本発明における多結晶化の条件を満たしに
くくなる。より好ましくは50〜80μmを用いる。通
常用いられる一般のレーザ光源から安定した良好なビー
ムスポットを得られるからである。
【0038】また、幅方向Dの長さBSD としては30
〜200μmの範囲で用いる。200μm以上にするに
はより高出力のレーザ光源を用いなければならず、また
光学系の負担も増えてしまう。より好ましくは50〜1
00μmを用いる。通常の光学系を用いて安定して良好
なビームスポットを得ることができるからである。本実
施例においてはBSL =100μm、BSD =140μ
mとした。
【0039】そして、電気的特性が高く(移動度が25
cm2 /V・sec以上)、かつ均質な多結晶シリコン
層のストライプ10をビームアニールによって得ること
ができた。さらに、駆動回路及び液晶層、周辺シールな
どを形成して液晶表示素子を完成した。
【0040】(実施例3)レーザ光の走査速度を1〜3
0cm/sとし、他の条件は実施例2とほぼ同様にして
非晶質シリコン薄膜の単結晶化を行なった。その結果、
パターン性が良好であるストライプ状の単結晶層が得ら
れた。また、その膜質は均一であった。
【0041】
【発明の効果】本発明は、従来測定できなかった高出力
レーザビームの集光されたビームスポット形状を測定可
能にする。そして、高出力かつ高精度に制御されたビー
ムスポットを用いて加工を行う。
【0042】すなわち熱変形の恐れのない透明性平面基
板の反射光を測定することにより、従来測定できなかっ
た高出力レーザビームの高精度の測定が可能になり、ま
た従来利用できなかった各種測定器の利用を可能にす
る。
【0043】また測定直前まで集光レンズの測定時通過
位置の加熱を防ぐことにより、実際の高速ビームアニー
ル法加工時のビームスポット形状をより正確に測定する
ことを可能にする。
【0044】ビームスポットのエネルギー分布が高精度
に保たれているので、レーザ加工によって得られた切
断、膜性改質、パターン焼き付けなどの加工部における
エッジ荒れが少なくなる。そして加工部がきれいな直線
状に形成される。
【0045】さらに本発明の方法によれば従来のように
ビームスポット形状測定時に測定器を設置するために試
料台を取り外す必要がなく、少なくとも透明性平面基板
と測定器からなるビームスポットの測定用ユニットを挿
入するだけで測定が可能となり、測定作業の効率化が図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるビームスポット測定時の配置を
示す模式図。
【図2】走査ミラーによるレーザ光の切り替えを示す模
式図。
【図3】ビームスポット測定値の時間変化を示すグラ
フ。
【図4】ガウスビームのエネルギー分布を示すグラフ。
【図5】非ガウスビームのエネルギー分布を示すグラ
フ。
【図6】円形ビームスポット(a)、走査方向に短い楕
円形状のビームスポット(b)、線走査速度の遅い場合
の円形ビームスポット(c)、走査方向に長い楕円形状
のビームスポット(d)の各種ビームスポットによる照
射走査の軌跡を示す模式図。
【符号の説明】
1:レーザビーム 2:走査ミラー 3:シャッター 4:集光レンズ(f・θレンズ) 5:透明性平面基板 6:ビームスポット形状測定器 7:散乱板 8:試料台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源とレーザ光の収束手段とが少な
    くとも備えられ、レーザ光源から発したレーザ光は収束
    手段によって被照射体に照射せしめられるレーザ加工装
    置であって、 ビームスポットの測定時には収束手段と被照射体との間
    に透明性平面基板がレーザ光の光路に挿入せしめられ、
    周辺媒質と透明平面基板との屈折率差による反射レーザ
    光のビームスポットを測定することを特徴とするレーザ
    加工装置。
  2. 【請求項2】用いる透明性平明基板の軟化温度が900
    ℃以上であり、かつ面精度がレーザ光の波長λに対して
    およそλ/4以上であることを特徴とする請求項1のレ
    ーザ加工装置。
  3. 【請求項3】レーザ光の走査手段がレーザ光源と収束手
    段との間に設けられ、走査手段へのレーザ光の反射率が
    入射角度=45°±10°の範囲で99%以上とされ、
    レーザ光の被照射体への入射角度を1°以上とし被照射
    体に斜めにレーザ光を照射するように設けてなることを
    特徴とする請求項1又は2のレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】被照射体が非単結晶半導体薄膜であって、
    レーザ光のビームスポットが該非単結晶半導体薄膜に照
    射せしめられ、該非単結晶半導体薄膜のビームアニール
    による結晶性改良が行われることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項記載のレーザ加工装置。
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