JPH089795Y2 - Icカード - Google Patents
IcカードInfo
- Publication number
- JPH089795Y2 JPH089795Y2 JP1986046013U JP4601386U JPH089795Y2 JP H089795 Y2 JPH089795 Y2 JP H089795Y2 JP 1986046013 U JP1986046013 U JP 1986046013U JP 4601386 U JP4601386 U JP 4601386U JP H089795 Y2 JPH089795 Y2 JP H089795Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- section
- file
- area
- attribute
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Storage Device Security (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はEEP−ROMより成る記憶手段と、該記憶手段に
対するデータの書込み、読出し等のデータ処理を制御す
るマイクロコンピュータ等より成るデータ処理制御手段
とを備えたICカードに関するものである。
対するデータの書込み、読出し等のデータ処理を制御す
るマイクロコンピュータ等より成るデータ処理制御手段
とを備えたICカードに関するものである。
上記ICカードは、旧来の磁気カードと比較して、デー
タの記憶容量が大きいこと、およびデータのセキュリテ
ィ管理が比較的容易に行なえること、等の利点を有して
いる。
タの記憶容量が大きいこと、およびデータのセキュリテ
ィ管理が比較的容易に行なえること、等の利点を有して
いる。
例えば特公昭58−57785号や特開昭59−77699号におい
ては、ICカードの記憶手段のデータメモリエリアを複数
個のセクションに分割するとともに、例えば書込みと読
出しとの両方を禁止したセクション、書込みは禁止しな
がら読出しについては許可したセクション、書込みと読
出しの両方を許可したセクション、さらには記憶の消去
を禁止したセクション等の如く、各セクションごとにデ
ータのプロテクトの程度を変えて成るICカードが開示さ
れている。
ては、ICカードの記憶手段のデータメモリエリアを複数
個のセクションに分割するとともに、例えば書込みと読
出しとの両方を禁止したセクション、書込みは禁止しな
がら読出しについては許可したセクション、書込みと読
出しの両方を許可したセクション、さらには記憶の消去
を禁止したセクション等の如く、各セクションごとにデ
ータのプロテクトの程度を変えて成るICカードが開示さ
れている。
また特開昭58−209000号では、データメモリエリアを
複数個のセクションに分割するとともに、各セクション
ごとにセクション属性エリアを設け、該セクション属性
エリアに無効化マークや有効化マークを書込むことによ
り、各セクションごとにデータが有効なものか無効なも
のかを識別できるように構成されたICカードが開示され
ている。
複数個のセクションに分割するとともに、各セクション
ごとにセクション属性エリアを設け、該セクション属性
エリアに無効化マークや有効化マークを書込むことによ
り、各セクションごとにデータが有効なものか無効なも
のかを識別できるように構成されたICカードが開示され
ている。
上記の特公昭58−57785号や特開昭59−77699号に示さ
れるような従来のICカードにおいては、確かに必要に応
じて各セクションごとに記憶の消去を禁止することがで
きるために、一般的にはデータの物理的保護については
優れたものとなる。しかしアプリケーションの内容等に
よっては、一旦記憶書込みしたデータの修正や消去がで
きなければ非常に不便な場合もあることは明らかである
が、上記のような構成においては、セクションごとにデ
ータの消去を許可するか禁止するかの設定を行うことし
かできないために、データの消去を禁止しているセクシ
ョンについては、データの誤書込みがあった場合等の処
理に不都合が生じ、また逆にデータの消去が許可されて
いるセクションについては、今度は必要なデータまで誤
操作等によって消去される恐れが生ずる。
れるような従来のICカードにおいては、確かに必要に応
じて各セクションごとに記憶の消去を禁止することがで
きるために、一般的にはデータの物理的保護については
優れたものとなる。しかしアプリケーションの内容等に
よっては、一旦記憶書込みしたデータの修正や消去がで
きなければ非常に不便な場合もあることは明らかである
が、上記のような構成においては、セクションごとにデ
ータの消去を許可するか禁止するかの設定を行うことし
かできないために、データの消去を禁止しているセクシ
ョンについては、データの誤書込みがあった場合等の処
理に不都合が生じ、また逆にデータの消去が許可されて
いるセクションについては、今度は必要なデータまで誤
操作等によって消去される恐れが生ずる。
一方、特開昭58−209000号に示されるような従来のIC
カードにおいては、セクション属性にデータの無効化マ
ークを書込むことによって、データが無効なものである
ことを示すことができるために、誤操作等によるデータ
の消去を防御しながら、しかもデータの誤書込みがあっ
た場合等についても、そのデータが無効なものであるこ
とを識別できることになる。しかし、ここではデータの
消去は全て禁止されるように構成されているために、セ
キュリティ上に問題がない場合においても、不要なデー
タが蓄積されていくことになり、メモリの使用効率やデ
ータの読出し時におけるスループット等が低下してしま
う。
カードにおいては、セクション属性にデータの無効化マ
ークを書込むことによって、データが無効なものである
ことを示すことができるために、誤操作等によるデータ
の消去を防御しながら、しかもデータの誤書込みがあっ
た場合等についても、そのデータが無効なものであるこ
とを識別できることになる。しかし、ここではデータの
消去は全て禁止されるように構成されているために、セ
キュリティ上に問題がない場合においても、不要なデー
タが蓄積されていくことになり、メモリの使用効率やデ
ータの読出し時におけるスループット等が低下してしま
う。
本考案の目的は、データメモリエリアが複数個のファ
イルより構成されるとともに、各ファイルが複数個のセ
クションを含み、前記セクションの番号を指定すること
により、各セクションごとに独立してデータの書込みを
行なえるように構成されたICカードにおいて、ファイル
ごとに設けられたプロテクト属性エリアと、各セクショ
ンごとに設けられたセクション属性エリアとの2つの属
性エリアの設定内容の組合せに基づいて、各セクション
へのデータ書込みの許可および禁止を制御できるように
構成することにより、不必要なデータの修正や抹消が可
能であり、しかも誤操作等による必要データの消去も回
避できるICカードを提供することにある。
イルより構成されるとともに、各ファイルが複数個のセ
クションを含み、前記セクションの番号を指定すること
により、各セクションごとに独立してデータの書込みを
行なえるように構成されたICカードにおいて、ファイル
ごとに設けられたプロテクト属性エリアと、各セクショ
ンごとに設けられたセクション属性エリアとの2つの属
性エリアの設定内容の組合せに基づいて、各セクション
へのデータ書込みの許可および禁止を制御できるように
構成することにより、不必要なデータの修正や抹消が可
能であり、しかも誤操作等による必要データの消去も回
避できるICカードを提供することにある。
上記の目的を達成するための本考案の構成を、第1図
の機能ブロック図に基づいて説明する。
の機能ブロック図に基づいて説明する。
EEP−ROMより成る記憶手段は、複数個のセクションよ
り成るデータメモリエリアを有し、該記憶手段に記憶さ
れるデータの書込みおよび読出し等のアクセスを制御す
るためのデータ処理制御手段は、前記セクションの番号
を指定することにより、各セクションごとに独立してデ
ータの書込みおよび読出しを行なえるように構成されて
いる。前記各セクションは、それぞれセクション属性エ
リアを含んで成り、かつ前記データ処理制御手段は、前
記セクション内へのデータの記憶書込みに伴って当該セ
クション属性エリアに所定のデータ有効化マークを記憶
書込みするセクション有効化手段と、外部よりICカード
に与えられる指定に基づいて前記セクション属性エリア
内に所定のデータ無効化マークを記憶書込みするための
セクション無効化手段と、前記セクション属性エリアに
前記無効化マークがない場合には、当該セクションのデ
ータの修正(消去も含む)を禁止するデータ抹消制御手
段とを含んでいる。なおICカードと外部との間のデータ
の送・受信は、所定のシリアル通信手段を介して行なわ
れる。
り成るデータメモリエリアを有し、該記憶手段に記憶さ
れるデータの書込みおよび読出し等のアクセスを制御す
るためのデータ処理制御手段は、前記セクションの番号
を指定することにより、各セクションごとに独立してデ
ータの書込みおよび読出しを行なえるように構成されて
いる。前記各セクションは、それぞれセクション属性エ
リアを含んで成り、かつ前記データ処理制御手段は、前
記セクション内へのデータの記憶書込みに伴って当該セ
クション属性エリアに所定のデータ有効化マークを記憶
書込みするセクション有効化手段と、外部よりICカード
に与えられる指定に基づいて前記セクション属性エリア
内に所定のデータ無効化マークを記憶書込みするための
セクション無効化手段と、前記セクション属性エリアに
前記無効化マークがない場合には、当該セクションのデ
ータの修正(消去も含む)を禁止するデータ抹消制御手
段とを含んでいる。なおICカードと外部との間のデータ
の送・受信は、所定のシリアル通信手段を介して行なわ
れる。
以下、本考案の実施例を図に従って説明する。第2図
〜第10図は、本考案の1実施例によるICカードを示す。
〜第10図は、本考案の1実施例によるICカードを示す。
第2図はICカードと親機のシステム構成を示すブロッ
ク図であり、(a)はICカード側を、また(b)はリー
ダ・ライタ機能を含む親機(ICカード用端末)側を示
す。
ク図であり、(a)はICカード側を、また(b)はリー
ダ・ライタ機能を含む親機(ICカード用端末)側を示
す。
ICカード1は、CPU2、データ等の一時的記憶用のRAM
3、プログラム記憶用ROM4、I/Oポート5、およびバスラ
イン6等より成るマイクロコンピュータ部と、不揮発性
半導体メモリより成る記憶手段としてのEEP−ROM7より
構成される。なお本実施例においては、EEP−ROM7は、I
/Oポート5を介してマイクロコンピュータ部からアドレ
ス信号、制御信号を受けたりデータ信号の授受を行うこ
とによって、データ書込みや読出しが行なわれるように
構成されているが、MNOSあるいはFAMOS等より成るEEP−
ROM7とマイクロコンピュータ部とを合わせて1つのICチ
ップとして構成することも可能である。
3、プログラム記憶用ROM4、I/Oポート5、およびバスラ
イン6等より成るマイクロコンピュータ部と、不揮発性
半導体メモリより成る記憶手段としてのEEP−ROM7より
構成される。なお本実施例においては、EEP−ROM7は、I
/Oポート5を介してマイクロコンピュータ部からアドレ
ス信号、制御信号を受けたりデータ信号の授受を行うこ
とによって、データ書込みや読出しが行なわれるように
構成されているが、MNOSあるいはFAMOS等より成るEEP−
ROM7とマイクロコンピュータ部とを合わせて1つのICチ
ップとして構成することも可能である。
一方、親機10は、CPU11、RAM12、V−RAM(ビデオRA
M)13、ROM14、I/Oポート15、バスライン16、表示コン
トローラ17、表示部18、およびキーボード19より構成さ
れている。親機10のI/Oポート15の一部より導出されて
いるリセット信号供給端子10a、クロック信号供給端子1
0bおよび送・受信用シリアル通信端子10cは、それぞれI
Cカード1側のリセット端子1a、クロック信号入力端子1
bおよび送・受信用シリアル通信端子1cと対応して設け
られているもので、ICカード1が親機10に取り込まれて
いる状態においては、上記の対応する端子が互いに接続
し合うように構成されている。
M)13、ROM14、I/Oポート15、バスライン16、表示コン
トローラ17、表示部18、およびキーボード19より構成さ
れている。親機10のI/Oポート15の一部より導出されて
いるリセット信号供給端子10a、クロック信号供給端子1
0bおよび送・受信用シリアル通信端子10cは、それぞれI
Cカード1側のリセット端子1a、クロック信号入力端子1
bおよび送・受信用シリアル通信端子1cと対応して設け
られているもので、ICカード1が親機10に取り込まれて
いる状態においては、上記の対応する端子が互いに接続
し合うように構成されている。
なおICカード1側および親機10側は、上記の端子の他
に、電源の供給用端子および受給用端子をそれぞれ有し
ているが、第2図においては、電源関係のブロックおよ
びラインは、図の簡素化のために全て省略されている。
に、電源の供給用端子および受給用端子をそれぞれ有し
ているが、第2図においては、電源関係のブロックおよ
びラインは、図の簡素化のために全て省略されている。
次に第3図は、記憶手段として設けられたEEP−ROMの
概略的なメモリエリア分割状態を示すマップ図である。
本実施例のEEP−ROM7のメモリエリアは、ファイルディ
レクトリエリア20とデータメモリブロック用エリアとし
て設けられたファイルエリア30とに分割されている。
概略的なメモリエリア分割状態を示すマップ図である。
本実施例のEEP−ROM7のメモリエリアは、ファイルディ
レクトリエリア20とデータメモリブロック用エリアとし
て設けられたファイルエリア30とに分割されている。
また第4図は、ファイルディレクトリエリア20を示す
マップ図である。各ファイル用ディレクトリエリアは、
それぞれファイル名エリア21、プロテクト属性メモリエ
リア22、ファイルヘッダー先頭アドレス23より構成され
ている。
マップ図である。各ファイル用ディレクトリエリアは、
それぞれファイル名エリア21、プロテクト属性メモリエ
リア22、ファイルヘッダー先頭アドレス23より構成され
ている。
なお本実施例では、ファイルエリア(データメモリブ
ロック用エリア)30を第1ファイル〜第4ファイルより
成る最大4個までのデータメモリブロックに分割できる
ようにするために、ファイルディレクトリエリア20は4
個のファイルのための個別ファイル用ディレクトリ部よ
り構成されている。すなわち個別ファイル用ディレクト
リ部は、ファイルエリア内の各ブロック(ファイル)に
対応して、それぞれ互いに独立して設けられているもの
である。
ロック用エリア)30を第1ファイル〜第4ファイルより
成る最大4個までのデータメモリブロックに分割できる
ようにするために、ファイルディレクトリエリア20は4
個のファイルのための個別ファイル用ディレクトリ部よ
り構成されている。すなわち個別ファイル用ディレクト
リ部は、ファイルエリア内の各ブロック(ファイル)に
対応して、それぞれ互いに独立して設けられているもの
である。
またプロテクト属性メモリエリア22は、ファイルの抹
消が許可されているか禁止されているか、ファイル内で
新たなレコードデータの追加書込み(APPEND)が許可さ
れているか禁止されているか、およびレコードデータの
修正が許可されているか禁止されているか、の3つのプ
ロテクトに関する属性、すなわち対応するファイルの記
憶データ更新に関する許可状態を規定する属性を記憶し
ておくためのエリアとして設けられているものである。
消が許可されているか禁止されているか、ファイル内で
新たなレコードデータの追加書込み(APPEND)が許可さ
れているか禁止されているか、およびレコードデータの
修正が許可されているか禁止されているか、の3つのプ
ロテクトに関する属性、すなわち対応するファイルの記
憶データ更新に関する許可状態を規定する属性を記憶し
ておくためのエリアとして設けられているものである。
次に第5図は、各ファイル(各データメモリブロッ
ク)の構成を示すマップ図である。
ク)の構成を示すマップ図である。
まず各ファイルは、その先頭部にファイル構造(ブロ
ック構造)指定データを記憶しておくためのファイルヘ
ッダーエリアを有している。該ヘッダーエリアには、フ
ィールド数n、第1フィールドバイト数f1、第2フィー
ルドバイト数f2……第nフィールドバイト数fnおよび予
約レコード数Rが、それぞれのメモリエリアを確保して
記憶書込みされている。以上のうちフィールド数nと各
フィールドのバイト数f1……fnによってファイルの骨格
が決定され、さらに予約レコード数Rを合わせるとファ
イルのサイズまでを含めたファイル構造が決定される。
なお本実施例においては、上記のファイルヘッダーエリ
アを構成する各エリア、すなわちフィールド数用エリ
ア、各フィールドバイト数用エリア、および予約レコー
ド数用エリアは、いずれも各1バイトずつのエリアとし
て確保されるように構成されているために、結局1つの
ファイルヘッダーエリア全体のバイト数Hbは、n+2と
なる。従って、ファイルヘッダー先頭アドレスにあるフ
ィールド数用エリア内に書込まれているデータnを読出
せば、直ちにファイルヘッダーエリアの合計バイト数も
簡単に求めることができる。
ック構造)指定データを記憶しておくためのファイルヘ
ッダーエリアを有している。該ヘッダーエリアには、フ
ィールド数n、第1フィールドバイト数f1、第2フィー
ルドバイト数f2……第nフィールドバイト数fnおよび予
約レコード数Rが、それぞれのメモリエリアを確保して
記憶書込みされている。以上のうちフィールド数nと各
フィールドのバイト数f1……fnによってファイルの骨格
が決定され、さらに予約レコード数Rを合わせるとファ
イルのサイズまでを含めたファイル構造が決定される。
なお本実施例においては、上記のファイルヘッダーエリ
アを構成する各エリア、すなわちフィールド数用エリ
ア、各フィールドバイト数用エリア、および予約レコー
ド数用エリアは、いずれも各1バイトずつのエリアとし
て確保されるように構成されているために、結局1つの
ファイルヘッダーエリア全体のバイト数Hbは、n+2と
なる。従って、ファイルヘッダー先頭アドレスにあるフ
ィールド数用エリア内に書込まれているデータnを読出
せば、直ちにファイルヘッダーエリアの合計バイト数も
簡単に求めることができる。
また各レコードエリアは、その先頭部に1バイトのレ
コード属性エリアを有しており、以下、第1フィールド
データd1、第2フィールドデータd2……第nフィールド
データdnの各メモリエリアが形成されている。また当該
ファイルとしては、上記のような構造を有しているレコ
ードを予約レード数Rだけ記憶することが可能である。
コード属性エリアを有しており、以下、第1フィールド
データd1、第2フィールドデータd2……第nフィールド
データdnの各メモリエリアが形成されている。また当該
ファイルとしては、上記のような構造を有しているレコ
ードを予約レード数Rだけ記憶することが可能である。
すなわち各ファイル(各ブロック)は、レコードと呼
ばれるセクションを1個以上含んでおり、さらに1つの
レコード(セクション)は、レコード属性(セクション
属性)エリアと1個以上のフィールドとを含んでいる。
従って本実施例においては、1つのレコード(セクショ
ン)のバイト数(セクションサイズ)Rbは、各フィール
ドのバイト数f1……fnの合計バイト数にレコード属性エ
リアのバイト数である1を加えたもの、すなわち Rb=f1+f2+……+fn+1 となる。
ばれるセクションを1個以上含んでおり、さらに1つの
レコード(セクション)は、レコード属性(セクション
属性)エリアと1個以上のフィールドとを含んでいる。
従って本実施例においては、1つのレコード(セクショ
ン)のバイト数(セクションサイズ)Rbは、各フィール
ドのバイト数f1……fnの合計バイト数にレコード属性エ
リアのバイト数である1を加えたもの、すなわち Rb=f1+f2+……+fn+1 となる。
以上より本実施例においては、レコード番号が指定さ
れれば、各フィールドバイト数f1……fnより成るファイ
ル構造を規定するデータに基づいて、当該レコードの実
アドレスも簡単な演算によって求められることは明らか
であり、例えばファイルヘッダー先頭アドレス23内に書
込まれている先頭アドレスの値をTAとすれば、そのファ
イルの第k番目のレコードエリアの始まるアドレス(実
際には第k番目のレコード属性エリアのアドレスとな
る)Akは、 Ak=TA+Hb+(k−1)Rb で求められる。またレコード番号の他にさらにフィール
ド番号も指定されれば、同じくファイルヘッダーエリア
内の各フィールドのバイト数等のファイル構造を規定す
るデータに基づいて、当該フィールドの対応アドレスも
簡単な演算によって求められることは明らかである。さ
らにはファイルヘッダーエリアも含めたファイル全体の
バイト数Fbは、 Fb=Hb+Rb×Rとなる。
れれば、各フィールドバイト数f1……fnより成るファイ
ル構造を規定するデータに基づいて、当該レコードの実
アドレスも簡単な演算によって求められることは明らか
であり、例えばファイルヘッダー先頭アドレス23内に書
込まれている先頭アドレスの値をTAとすれば、そのファ
イルの第k番目のレコードエリアの始まるアドレス(実
際には第k番目のレコード属性エリアのアドレスとな
る)Akは、 Ak=TA+Hb+(k−1)Rb で求められる。またレコード番号の他にさらにフィール
ド番号も指定されれば、同じくファイルヘッダーエリア
内の各フィールドのバイト数等のファイル構造を規定す
るデータに基づいて、当該フィールドの対応アドレスも
簡単な演算によって求められることは明らかである。さ
らにはファイルヘッダーエリアも含めたファイル全体の
バイト数Fbは、 Fb=Hb+Rb×Rとなる。
従って本実施例においては、1つのファイルの終端ア
ドレス(最末尾のアドレス)FEは、 FE=TA−1+Fb となり、当該ファイルに後続して次のファイルが作成さ
れる場合には、そのファイルヘッダー先頭アドレスTA′
は、 TA′=FE+1=TA+Fb で求められる。
ドレス(最末尾のアドレス)FEは、 FE=TA−1+Fb となり、当該ファイルに後続して次のファイルが作成さ
れる場合には、そのファイルヘッダー先頭アドレスTA′
は、 TA′=FE+1=TA+Fb で求められる。
すなわち上記のような構成によれば、1つのファイル
内の全てのレコードエリアへのデータ書込みを終了しな
くとも、レコードのバイト数(セクションサイズ)Rbと
予約レコード数(セクション予約個数)Rとに基づい
て、ファイルのサイズや終端アドレスがファイルの作成
時点で求められることになる。従って既存のファイルに
後続して新規のファイルを形成する場合にも、その新規
ファイルのファイルヘッダー先頭アドレスは、既存のフ
ァイルのうちの最末尾に位置しているファイルのファイ
ルヘッダー先頭アドレス23やファイルヘッダー情報に基
づき、上述のような簡単な演算によって求められる。
内の全てのレコードエリアへのデータ書込みを終了しな
くとも、レコードのバイト数(セクションサイズ)Rbと
予約レコード数(セクション予約個数)Rとに基づい
て、ファイルのサイズや終端アドレスがファイルの作成
時点で求められることになる。従って既存のファイルに
後続して新規のファイルを形成する場合にも、その新規
ファイルのファイルヘッダー先頭アドレスは、既存のフ
ァイルのうちの最末尾に位置しているファイルのファイ
ルヘッダー先頭アドレス23やファイルヘッダー情報に基
づき、上述のような簡単な演算によって求められる。
また、このために例えば、予め複数個のファイルを生
成しておき、後から必要に応じて各ファイルにレコード
データを随時書込んでいくというようなことを行なった
としても、何等の矛盾も生じないことは明らかである。
しかもフロッピーディスクの場合のようなファイル・ア
ロケーション・テーブルは何等必要とはならない。
成しておき、後から必要に応じて各ファイルにレコード
データを随時書込んでいくというようなことを行なった
としても、何等の矛盾も生じないことは明らかである。
しかもフロッピーディスクの場合のようなファイル・ア
ロケーション・テーブルは何等必要とはならない。
なお本実施例で各レコードごとに設けられたレコード
属性エリアは、当該レコードがデータ未書込み、データ
書込み済、およびデータ無効化のいずれの状態にあるか
を示すためのエリアであり、具体的には未書込みレコー
ドのレコード属性エリアは“FFH"、書込み済の場合には
“0FH"、さらに書込み済のデータが無効化されている場
合には“00H"となっている。ここで本実施例におけるデ
ータ無効化とは、例えばデータの誤書込み等が生じたと
きでもデータの修正(書き直しや消去)を許すことはセ
キュリティ面で問題がある場合に、そのデータが無効な
ものであることを示すためのマークが付けられていると
いうことを意味している。
属性エリアは、当該レコードがデータ未書込み、データ
書込み済、およびデータ無効化のいずれの状態にあるか
を示すためのエリアであり、具体的には未書込みレコー
ドのレコード属性エリアは“FFH"、書込み済の場合には
“0FH"、さらに書込み済のデータが無効化されている場
合には“00H"となっている。ここで本実施例におけるデ
ータ無効化とは、例えばデータの誤書込み等が生じたと
きでもデータの修正(書き直しや消去)を許すことはセ
キュリティ面で問題がある場合に、そのデータが無効な
ものであることを示すためのマークが付けられていると
いうことを意味している。
次に第6図〜第10図は、ICカード1のROM4内のプログ
ラムの要部に対応するフローチャート図であり、以下、
これらの図に従って本実施例におけるデータ処理につい
て説明する。
ラムの要部に対応するフローチャート図であり、以下、
これらの図に従って本実施例におけるデータ処理につい
て説明する。
まず第6図は、メインルーチンを示すものである。親
機10からのリセット信号に引き続いて動作がスタート
し、ステップM1で親機10からのコマンドを受信した後、
その受信したコマンドの内容に応じた処理のステップへ
と進む。すなわちファイル作成コマンドの場合にはM2よ
りファイル作成サブルーチンM5に、ファイルオープンコ
マンドの場合にはM3よりファイルオープンサブルーチン
M6に、またファイル抹消コマンドの場合にはM4よりファ
イル抹消サブルーチンM7へとそれぞれ進む。さらに上記
の各処理が終了して各サブルーチンよりリターンする
と、再びスタートに戻って親機10からの次のコマンドを
待つというように、親機10から電源供給を絶たれて排出
されるまで、メインルーチンの繰り返しを行うことにな
る。
機10からのリセット信号に引き続いて動作がスタート
し、ステップM1で親機10からのコマンドを受信した後、
その受信したコマンドの内容に応じた処理のステップへ
と進む。すなわちファイル作成コマンドの場合にはM2よ
りファイル作成サブルーチンM5に、ファイルオープンコ
マンドの場合にはM3よりファイルオープンサブルーチン
M6に、またファイル抹消コマンドの場合にはM4よりファ
イル抹消サブルーチンM7へとそれぞれ進む。さらに上記
の各処理が終了して各サブルーチンよりリターンする
と、再びスタートに戻って親機10からの次のコマンドを
待つというように、親機10から電源供給を絶たれて排出
されるまで、メインルーチンの繰り返しを行うことにな
る。
次に第7図は、ファイル作成サブルーチンを示すフロ
ーチャート図である。
ーチャート図である。
なおファイルの作成コマンドの場合には、第6図のス
テップM1で予め親機10から新規ファイル名の他に、フィ
ールド数n、第1フィールドバイト数f1……第nフィー
ルドバイト数fn、予約レコード数Rより成るファイル構
造指定情報が送られてきているが、これらの構造指定情
報によって、新規ファイルの構造とサイズも完全に決定
されることになる。
テップM1で予め親機10から新規ファイル名の他に、フィ
ールド数n、第1フィールドバイト数f1……第nフィー
ルドバイト数fn、予約レコード数Rより成るファイル構
造指定情報が送られてきているが、これらの構造指定情
報によって、新規ファイルの構造とサイズも完全に決定
されることになる。
まずファイル作成処理では、ステップA1でファイルデ
ィレクトリエリア20を参照して、A2でファイル作成個数
に残り枠があるかを調べる。ここで既に4個のファイル
が作成済となっていてファイル個数に残り枠がない場合
には、A7で親機10に対して処理を拒絶する旨の返信(以
下、否定応答と称する)を行った後リターンする。また
ファイル個数に残り枠がある場合には、次に既存のファ
イルのうち、最末尾に位置しているファイルのディレク
トリ内のファイルヘッダー先頭アドレス23およびファイ
ルヘッダー内のデータをA3で参照して、ファイルエリア
内の未予約エリアの容量を演算し、親機10側から指定さ
れてきているようなサイズのファイルをファイルエリア
30内の未予約エリアに作成できるかどうか(すなわちフ
ァイルエリアの残り容量が充分であるかどうか)をA4で
調べる。なお上記未予約エリアの容量については、EEP
−ROM7の全体容量から前記既存最末尾ファイルの終端ア
ドレスを減算すれば求められることは明らかであり、ま
た該終端アドレスの求め方は既に述べたとおりである。
ィレクトリエリア20を参照して、A2でファイル作成個数
に残り枠があるかを調べる。ここで既に4個のファイル
が作成済となっていてファイル個数に残り枠がない場合
には、A7で親機10に対して処理を拒絶する旨の返信(以
下、否定応答と称する)を行った後リターンする。また
ファイル個数に残り枠がある場合には、次に既存のファ
イルのうち、最末尾に位置しているファイルのディレク
トリ内のファイルヘッダー先頭アドレス23およびファイ
ルヘッダー内のデータをA3で参照して、ファイルエリア
内の未予約エリアの容量を演算し、親機10側から指定さ
れてきているようなサイズのファイルをファイルエリア
30内の未予約エリアに作成できるかどうか(すなわちフ
ァイルエリアの残り容量が充分であるかどうか)をA4で
調べる。なお上記未予約エリアの容量については、EEP
−ROM7の全体容量から前記既存最末尾ファイルの終端ア
ドレスを減算すれば求められることは明らかであり、ま
た該終端アドレスの求め方は既に述べたとおりである。
ここでファイルエリアの残り容量が足りない場合に
は、A7で否定応答を行った後リターンし、またファイル
作成可能な場合には、親機10から予め送られてきていた
ファイル名の指定内容やファイル構造指定情報に従っ
て、ファイルディレクトリエリア20およびファイルエリ
ア30内のファイルヘッダーエリアへの書込みをA5、A6で
実行した後リターンする。なおファイルディレクトリエ
リア20のうちのファイルヘッダー先頭アドレス23につい
ては、前述の如く既存の最末尾ファイルのファイルヘッ
ダー先頭アドレス23とファイルヘッダー部の情報とに基
づいて、当該新規ファイルのファイルヘッダー先頭アド
レスも容易に算出されるために、これもファイルの新規
作成時に書込まれる。但し、第1番目に作成されるファ
イルについては、先行するファイルが存在しないため
に、ファイルヘッダー先頭アドレスはファイルディレク
トリエリア20の次のアドレスそのものとなる。
は、A7で否定応答を行った後リターンし、またファイル
作成可能な場合には、親機10から予め送られてきていた
ファイル名の指定内容やファイル構造指定情報に従っ
て、ファイルディレクトリエリア20およびファイルエリ
ア30内のファイルヘッダーエリアへの書込みをA5、A6で
実行した後リターンする。なおファイルディレクトリエ
リア20のうちのファイルヘッダー先頭アドレス23につい
ては、前述の如く既存の最末尾ファイルのファイルヘッ
ダー先頭アドレス23とファイルヘッダー部の情報とに基
づいて、当該新規ファイルのファイルヘッダー先頭アド
レスも容易に算出されるために、これもファイルの新規
作成時に書込まれる。但し、第1番目に作成されるファ
イルについては、先行するファイルが存在しないため
に、ファイルヘッダー先頭アドレスはファイルディレク
トリエリア20の次のアドレスそのものとなる。
次に第8図は、ファイルオープンサブルーチンを示す
フローチャート図である。
フローチャート図である。
まずステップB1でファイルディレクトリ20を参照する
ことにより、親機10から指定されたファイル名のファイ
ルがあるかどうかをB2で調べる。ここで指定されたファ
イルがない場合には、B12で親機10に否定応答を行って
リターンする。また指定されたファイルがある場合に
は、B3で当該ファイルのヘッダー情報を参照してRAM3内
に記憶保持した上で、指定ファイルのオープン後の処理
へと進み、親機10からのファイル操作のための処理命令
を受信するステップB4へと進む。ここで受信した処理命
令がクローズ命令の場合には、B5よりファイルオープン
後の処理は終了してリターンし、またそれ以外の命令の
場合には受信した命令の内容に応じた処理のステップへ
と進む。すなわちプロテクト属性セット命令の場合に
は、B6より親機10から指定されたプロテクト属性を当該
ファイルのプロテクト属性メモリエリア22に書込む(変
更も含む)処理を実行するステップB13へと進む。
ことにより、親機10から指定されたファイル名のファイ
ルがあるかどうかをB2で調べる。ここで指定されたファ
イルがない場合には、B12で親機10に否定応答を行って
リターンする。また指定されたファイルがある場合に
は、B3で当該ファイルのヘッダー情報を参照してRAM3内
に記憶保持した上で、指定ファイルのオープン後の処理
へと進み、親機10からのファイル操作のための処理命令
を受信するステップB4へと進む。ここで受信した処理命
令がクローズ命令の場合には、B5よりファイルオープン
後の処理は終了してリターンし、またそれ以外の命令の
場合には受信した命令の内容に応じた処理のステップへ
と進む。すなわちプロテクト属性セット命令の場合に
は、B6より親機10から指定されたプロテクト属性を当該
ファイルのプロテクト属性メモリエリア22に書込む(変
更も含む)処理を実行するステップB13へと進む。
一方、上記で受信した処理命令がクローズ命令および
プロテクト属性セット命令のいずれでもない場合には、
当該ファイル内のいずれかのレコード(必要に応じてフ
ィールドまでの指定も可能)に対する具体的な処理(書
込み、読出し、無効化のいずれかの処理)に関わる命令
ということになるために、ステップB4で親機10から予め
指定されてきているレコード番号(および必要に応じて
フィールド番号)に基づいて、EEP−ROM7内の対応する
実アドレスを求めておく必要がある。
プロテクト属性セット命令のいずれでもない場合には、
当該ファイル内のいずれかのレコード(必要に応じてフ
ィールドまでの指定も可能)に対する具体的な処理(書
込み、読出し、無効化のいずれかの処理)に関わる命令
ということになるために、ステップB4で親機10から予め
指定されてきているレコード番号(および必要に応じて
フィールド番号)に基づいて、EEP−ROM7内の対応する
実アドレスを求めておく必要がある。
従って、いずれにしても親機10から指定してきている
レコード番号(および必要に応じてフィールド番号)
が、ファイルヘッダー内の予約レコード数(および必要
に応じてフィールド個数)から決定される最大レコード
番号(および最大フィールド番号)より大きくないかど
うか、言い換えればレコード番号の妥当性(およびフィ
ールド番号の妥当性)をB7で調べ、大きい場合には妥当
性がないために具体的な処理を禁止して、エラーとして
B14で否定応答を行い、また大きくない場合には実在す
るレコード番号(およびフィールド番号)としての妥当
性があるために、当該レコード番号(およびフィールド
番号)とファイルヘッダーエリア内の情報に基づいて、
対応する実アドレスを演算するステップB8へと進むこと
になる。
レコード番号(および必要に応じてフィールド番号)
が、ファイルヘッダー内の予約レコード数(および必要
に応じてフィールド個数)から決定される最大レコード
番号(および最大フィールド番号)より大きくないかど
うか、言い換えればレコード番号の妥当性(およびフィ
ールド番号の妥当性)をB7で調べ、大きい場合には妥当
性がないために具体的な処理を禁止して、エラーとして
B14で否定応答を行い、また大きくない場合には実在す
るレコード番号(およびフィールド番号)としての妥当
性があるために、当該レコード番号(およびフィールド
番号)とファイルヘッダーエリア内の情報に基づいて、
対応する実アドレスを演算するステップB8へと進むこと
になる。
ここで上記の受信した処理命令が読出し命令であった
場合には、B9より親機10から指定されたレコード番号の
レコード属性およびレコードデータを読出して親機10側
に送信するステップB15へと進み、書込み命令の場合に
は、B10より後述の第9図の書込みサブルーチンB16へと
進む。
場合には、B9より親機10から指定されたレコード番号の
レコード属性およびレコードデータを読出して親機10側
に送信するステップB15へと進み、書込み命令の場合に
は、B10より後述の第9図の書込みサブルーチンB16へと
進む。
またデータ無効化命令の場合には、図示は省略してい
るが、予め親機10側から指定されたレコード番号のレコ
ード属性を参照し、当該指定レコード属性が“0FH"とな
っていて書込み済のデータが有効状態に保たれている場
合に限り(或いはレコード属性が未書込みを示す“FFH"
にはなっていない場合に限り)、ステップB11より当該
指定レコード番号のレコード属性エリアに無効化マーク
“00H"を書込むステップB17に進む。
るが、予め親機10側から指定されたレコード番号のレコ
ード属性を参照し、当該指定レコード属性が“0FH"とな
っていて書込み済のデータが有効状態に保たれている場
合に限り(或いはレコード属性が未書込みを示す“FFH"
にはなっていない場合に限り)、ステップB11より当該
指定レコード番号のレコード属性エリアに無効化マーク
“00H"を書込むステップB17に進む。
なお上記の各命令に対応した処理が終了すると再び親
機10からの次の命令を待つというように、親機10からク
ローズ命令を受けるまでファイル操作処理を繰り返すこ
とができるように構成されている。
機10からの次の命令を待つというように、親機10からク
ローズ命令を受けるまでファイル操作処理を繰り返すこ
とができるように構成されている。
第9図は、書込みサブルーチンを示すフローチャート
図である。
図である。
ここでまず、ステップC1で当該ファイルのプロテクト
属性メモリエリア22よりプロテクト属性を参照して、書
込みプロテクトがある場合には、たとえファイルがオー
プンされていても新たなレコードデータの書込みはすべ
て禁止されることになるために、否定応答のステップC7
に進んでリターンする。
属性メモリエリア22よりプロテクト属性を参照して、書
込みプロテクトがある場合には、たとえファイルがオー
プンされていても新たなレコードデータの書込みはすべ
て禁止されることになるために、否定応答のステップC7
に進んでリターンする。
また書込みプロテクトが設定されていない場合には、
C3で親機10から書込みを指定されてきているレコード番
号のレコード属性を参照する。ここで該指定レコード属
性が“FFH"であって当該レコードがまだ未書込みである
場合には、C4より当該指定レコードに親機10から送られ
てきたデータを書込むステップC9に進んだ後、さらにC1
0で指定レコード属性エリアにデータ書込み済であるこ
とを示す有効化マークとして“0FH"を書込む属性セット
を行ってからリターンする。
C3で親機10から書込みを指定されてきているレコード番
号のレコード属性を参照する。ここで該指定レコード属
性が“FFH"であって当該レコードがまだ未書込みである
場合には、C4より当該指定レコードに親機10から送られ
てきたデータを書込むステップC9に進んだ後、さらにC1
0で指定レコード属性エリアにデータ書込み済であるこ
とを示す有効化マークとして“0FH"を書込む属性セット
を行ってからリターンする。
一方、当該レコード属性が“FFH"以外となっていて当
該レコードが書込み済である場合には、当該レコードの
データ修正(消去も含む)の要求ということになる。従
って、この場合にはレコード属性が“00H"となっていて
当該レコードに無効化マークが付された状態となってい
るかをC5で調べる。無効化マークがない場合(すなわち
レコード属性が有効化マークの“0FH"となっている場
合)には、まだ当該レコードが有効データを記憶してい
ることを示しているために、ここへのデータ書込みを拒
絶する否定応答をC7で行った後リターンする。
該レコードが書込み済である場合には、当該レコードの
データ修正(消去も含む)の要求ということになる。従
って、この場合にはレコード属性が“00H"となっていて
当該レコードに無効化マークが付された状態となってい
るかをC5で調べる。無効化マークがない場合(すなわち
レコード属性が有効化マークの“0FH"となっている場
合)には、まだ当該レコードが有効データを記憶してい
ることを示しているために、ここへのデータ書込みを拒
絶する否定応答をC7で行った後リターンする。
一方、無効化マークがある場合には、プロテクト属性
のうちの修正プロテクトが設定されているかどうかをC6
で調べる。ここで修正プロテクトがある場合には、同じ
くデータ書込み(修正)を拒絶する否定応答をC7で行っ
た後リターンする。また修正プロテクトがない場合に
は、当該指定レコードに既に書込まれているデータをス
テップC8で消去(具体的には指定レコードエリア内全体
への“FFH"の書込み)してから、指定レコードへのデー
タ書込みを行うステップC9に進み、さらにC10で指定レ
コード属性エリアにデータ書込み済であることを示すマ
ークとして“0FH"を書込む属性セットを行ってからリタ
ーンする。
のうちの修正プロテクトが設定されているかどうかをC6
で調べる。ここで修正プロテクトがある場合には、同じ
くデータ書込み(修正)を拒絶する否定応答をC7で行っ
た後リターンする。また修正プロテクトがない場合に
は、当該指定レコードに既に書込まれているデータをス
テップC8で消去(具体的には指定レコードエリア内全体
への“FFH"の書込み)してから、指定レコードへのデー
タ書込みを行うステップC9に進み、さらにC10で指定レ
コード属性エリアにデータ書込み済であることを示すマ
ークとして“0FH"を書込む属性セットを行ってからリタ
ーンする。
以上のように本考案によるICカードでは、プロテクト
属性エリアに書込み禁止を示す属性が設定されている状
態、およびレコード属性エリアに有効化マークが設定さ
れている状態、およびプロテクト属性エリアに修正を禁
止する属性が設定されていて、かつセクション属性エリ
アに無効化マークが設定されている状態では、いずれの
場合についても、当該レコードへの書込みは禁止される
ように構成されている。
属性エリアに書込み禁止を示す属性が設定されている状
態、およびレコード属性エリアに有効化マークが設定さ
れている状態、およびプロテクト属性エリアに修正を禁
止する属性が設定されていて、かつセクション属性エリ
アに無効化マークが設定されている状態では、いずれの
場合についても、当該レコードへの書込みは禁止される
ように構成されている。
第10図は、ファイル抹消サブルーチンを示すフローチ
ャート図である。
ャート図である。
この場合には、まずステップD1で親機10から指定され
たファイルのプロテクト属性メモリエリア22よりプロテ
クト属性を参照する。ここでファイル抹消プロテクトが
ある場合には、D5で否定応答を行った後リターンする。
またファイル抹消プロテクトがない場合には、ファイル
ディレクトリエリア20を参照して、ファイルエリア30内
に実際に作成されているファイルのうち、当該ファイル
が最末尾に形成されているものであるかをステップD3で
調べる。当該ファイルが最末尾に形成されたものである
場合には、当該ファイルを完全に抹消した後のエリアに
新規な構造のファイルを作成することが可能であるため
に、まずステップD6で当該指定ファイルのディレクトリ
エリア20とヘッダーエリアを抹消(エリアの“FFH"化)
した後、D4で当該指定ファイルのレコードエリアの抹消
(レコード属性エリアも含む全レコードエリアの“FFH"
化)を行ってからリターンする。すなわち、この場合に
はファイルディレクトリエリアおよびファイルヘッダー
エリアへの新規なファイル構造指定データ等の書込みが
可能であり、従って次に新規なファイルを作成する場合
には、抹消された後のエリアを未使用のファイルエリア
と全く同様に使用することが可能である。
たファイルのプロテクト属性メモリエリア22よりプロテ
クト属性を参照する。ここでファイル抹消プロテクトが
ある場合には、D5で否定応答を行った後リターンする。
またファイル抹消プロテクトがない場合には、ファイル
ディレクトリエリア20を参照して、ファイルエリア30内
に実際に作成されているファイルのうち、当該ファイル
が最末尾に形成されているものであるかをステップD3で
調べる。当該ファイルが最末尾に形成されたものである
場合には、当該ファイルを完全に抹消した後のエリアに
新規な構造のファイルを作成することが可能であるため
に、まずステップD6で当該指定ファイルのディレクトリ
エリア20とヘッダーエリアを抹消(エリアの“FFH"化)
した後、D4で当該指定ファイルのレコードエリアの抹消
(レコード属性エリアも含む全レコードエリアの“FFH"
化)を行ってからリターンする。すなわち、この場合に
はファイルディレクトリエリアおよびファイルヘッダー
エリアへの新規なファイル構造指定データ等の書込みが
可能であり、従って次に新規なファイルを作成する場合
には、抹消された後のエリアを未使用のファイルエリア
と全く同様に使用することが可能である。
一方、当該ファイルが最末尾に形成されたものではな
い場合には、後続のファイルエリアに既にファイルが形
成されていて、必ずしも当該ファイルのエリアを自由に
使用することはできない(例えばサイズの大きなファイ
ルを作成しようとすれば、後続のファイルエリアと領域
が重なってしまう)ために、上記のようなファイルディ
レクトリエリアおよびファイルヘッダーエリアの抹消は
行うことなく、ステップD4で当該指定ファイルの全レコ
ードエリアの抹消を行った後リターンする。すなわち、
この場合には当該ファイルのディレクトリエリアおよび
ヘッダーエリアには、ファイル構造を規定するデータが
残るために、この処理の後の当該ファイルエリアには全
く新規な構造のファイルを作成することはできないが、
元からあったファイルと全く同一構造のファイルとし
て、再びレコードデータを書込みして蓄積していくこと
が可能である。
い場合には、後続のファイルエリアに既にファイルが形
成されていて、必ずしも当該ファイルのエリアを自由に
使用することはできない(例えばサイズの大きなファイ
ルを作成しようとすれば、後続のファイルエリアと領域
が重なってしまう)ために、上記のようなファイルディ
レクトリエリアおよびファイルヘッダーエリアの抹消は
行うことなく、ステップD4で当該指定ファイルの全レコ
ードエリアの抹消を行った後リターンする。すなわち、
この場合には当該ファイルのディレクトリエリアおよび
ヘッダーエリアには、ファイル構造を規定するデータが
残るために、この処理の後の当該ファイルエリアには全
く新規な構造のファイルを作成することはできないが、
元からあったファイルと全く同一構造のファイルとし
て、再びレコードデータを書込みして蓄積していくこと
が可能である。
以上に述べたように本考案においては、ファイルごと
に設けられたプロテクト属性エリアと、各セクションご
とに設けられたセクション属性エリアとの2つの属性エ
リアの設定内容に基づいて、各セクションへのデータ書
込みの許可および禁止を制御できるように構成している
ために、各セクションのデータを物理的に抹消しなくて
も、誤書込み等による無効データの識別が可能となると
ともに、必要に応じて再書込みの処理を行なう場合に
も、有効なデータを誤って消失するような恐れは解消で
きることになる。なお前述の実施例では、各セクション
(各レコード)はさらに1個以上のフィールドより構成
されているとともに、各セクション(各レコード)のサ
イズも所望のバイト数に設定できる構成となっている
が、必ずしも上記のようなフィールド構成を採用した
り、セクションのバイト数にフレキシビリティを持たせ
たりしなくとも、本考案を適用できることは明らかであ
る。
に設けられたプロテクト属性エリアと、各セクションご
とに設けられたセクション属性エリアとの2つの属性エ
リアの設定内容に基づいて、各セクションへのデータ書
込みの許可および禁止を制御できるように構成している
ために、各セクションのデータを物理的に抹消しなくて
も、誤書込み等による無効データの識別が可能となると
ともに、必要に応じて再書込みの処理を行なう場合に
も、有効なデータを誤って消失するような恐れは解消で
きることになる。なお前述の実施例では、各セクション
(各レコード)はさらに1個以上のフィールドより構成
されているとともに、各セクション(各レコード)のサ
イズも所望のバイト数に設定できる構成となっている
が、必ずしも上記のようなフィールド構成を採用した
り、セクションのバイト数にフレキシビリティを持たせ
たりしなくとも、本考案を適用できることは明らかであ
る。
第1図〜第10図は、本考案の1実施例によるICカードを
示すもので、第1図は機能ブロック図、第2図(a)お
よび(b)はICカード側および親機側のシステム構成を
それぞれ示すブロック図。第3図はEEP−ROMのメモリエ
リアを示すマップ図、第4図はファイルディレクトリエ
リアを示すマップ図、第5図はファイルエリアを示すマ
ップ図。第6図〜第10図は、ICカード内のマイクロコン
ピュータ用プログラムの要部フローチャート図であり、
第6図はメインルーチン、第7図はファイル作成サブル
ーチン、第8図はファイルオープンサブルーチン、第9
図は書込みサブルーチン、第10図はファイル抹消サブル
ーチンをそれぞれ示すフローチャート図。 1……ICカード、4……ROM、5……I/Oポート、7……
EEP−ROM、10……親機、1c、10c……シリアル通信端
子、20……ファイルディレクトリエリア、23……ファイ
ルヘッダー先頭アドレス。
示すもので、第1図は機能ブロック図、第2図(a)お
よび(b)はICカード側および親機側のシステム構成を
それぞれ示すブロック図。第3図はEEP−ROMのメモリエ
リアを示すマップ図、第4図はファイルディレクトリエ
リアを示すマップ図、第5図はファイルエリアを示すマ
ップ図。第6図〜第10図は、ICカード内のマイクロコン
ピュータ用プログラムの要部フローチャート図であり、
第6図はメインルーチン、第7図はファイル作成サブル
ーチン、第8図はファイルオープンサブルーチン、第9
図は書込みサブルーチン、第10図はファイル抹消サブル
ーチンをそれぞれ示すフローチャート図。 1……ICカード、4……ROM、5……I/Oポート、7……
EEP−ROM、10……親機、1c、10c……シリアル通信端
子、20……ファイルディレクトリエリア、23……ファイ
ルヘッダー先頭アドレス。
Claims (1)
- 【請求項1】EEP−ROMより成る記憶手段と、該記憶手段
に記憶されるデータの書込みおよび読出し等のアクセス
を制御するためのデータ処理制御手段とを有し、前記記
憶手段は複数個のファイルより成るデータメモリエリア
と、前記各ファイルに対応して設けられたディレクトリ
エリアとを含み、前記各ファイルは複数個のセクション
と、各セクションに対応して設けられたセクション属性
エリアより構成され、前記セクションの番号を指定する
ことにより、各セクションごとに独立してデータの書込
みおよび読出しを行なえるように構成されたICカードに
おいて、前記ディレクトリエリアは、対応するファイル
の記憶データ更新に関する許可状態を規定するためのプ
ロテクト属性を記憶するプロテクト属性エリアを含み、
かつ前記データ処理制御手段は、前記セクション内への
データの記憶書込みに伴って当該セクション属性エリア
に所定のデータ有効化マークを記憶書込みするセクショ
ン有効化手段と、外部よりICカードに与えられる指定に
基づいて前記セクション属性エリア内に所定のデータ無
効化マークを記憶書込みするためのセクション無効化手
段と、前記プロテクト属性エリアに書込み禁止属性が設
定されている状態では、前記セクション属性エリアの内
容にかかわらず、無条件に当該ファイルの全てのセクシ
ョンへの記憶書込みを禁止する第1のセクション書込み
禁止手段と、前記セクション属性エリアに前記有効化マ
ークがある状態では、当該セクションの所属するファイ
ルのプロテクト属性の内容にかかわらず、無条件に当該
セクションへのデータの書込みを禁止する第2のセクシ
ョン書込み禁止手段と、前記プロテクト属性エリアに修
正禁止属性が設定されており、かつ前記セクション属性
エリア内に前記無効化マークがあるときに、当該セクシ
ョンへの記憶書込みを禁止する第3のセクション書込み
禁止手段と、前記プロテクト属性エリアに書込み禁止属
性が設定されておらず、かつ前記セクション属性記憶エ
リア内に未書込みマークがあるときに、当該セクション
への記憶書込みを許可する第1のセクション書込み許可
手段と、前記プロテクト属性エリアに書込み禁止属性お
よび修正禁止属性が設定されておらず、かつ前記セクシ
ョン属性記憶エリア内に無効化マークがあるときに、当
該セクションへの記憶書込みを許可する第2のセクショ
ン書込み許可手段とを含んでいることを特徴とするICカ
ード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986046013U JPH089795Y2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | Icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986046013U JPH089795Y2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | Icカード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62157274U JPS62157274U (ja) | 1987-10-06 |
JPH089795Y2 true JPH089795Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=30865284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986046013U Expired - Lifetime JPH089795Y2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | Icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089795Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5689050B2 (ja) * | 2011-11-24 | 2015-03-25 | 日本電信電話株式会社 | 可搬記録媒体、可搬記録媒体の制御方法、及び可搬記録媒体の制御プログラム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5977699A (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-04 | Dainippon Printing Co Ltd | Icカ−ド |
JPS5987568A (ja) * | 1982-11-12 | 1984-05-21 | Dainippon Printing Co Ltd | Icカ−ド |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP1986046013U patent/JPH089795Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62157274U (ja) | 1987-10-06 |
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