JPH0897805A - 多重トーン伝送中に起きるデータ伝送エラーを検出し訂正する方法と、装置とシステム - Google Patents

多重トーン伝送中に起きるデータ伝送エラーを検出し訂正する方法と、装置とシステム

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JPH0897805A
JPH0897805A JP7264672A JP26467295A JPH0897805A JP H0897805 A JPH0897805 A JP H0897805A JP 7264672 A JP7264672 A JP 7264672A JP 26467295 A JP26467295 A JP 26467295A JP H0897805 A JPH0897805 A JP H0897805A
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アヤノグル エンダー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重トーン伝送中に起きるデータ伝送エラー
を検出し、伝送ブロックの周波数に対し適応的な巡回冗
長検査(CRC)技術を提供する。 【解決手段】 マルチパス・フェーディング・エラーの
ある多重トーン伝送システムにおいて情報ビットが正確
に伝送されるレートを最大にするために、選ばれた数の
適応的に再送されるパリティ・ビットを使用して、伝送
ブロックの各ワードに周波数に関するCRCを適応的に
実行する。配置された情報ビットを包含する多重トーン
伝送ブロックのワードへの時間と周波数に関するCRC
の実行によって検出される多数のマルチパス伝送エラー
を、再送されたパリティ検査ビットを使用して伝送ブロ
ックのサブブロックへ時間に関するCRCを適応的に処
理し、その結果CRCの前進エラー訂正(FEC)によ
って訂正可能である。伝送エラーを受けているとして検
出された周波数チャネルについて、減少された数の伝送
エラーを受けるものと思われる周波数チャネルでのデー
タ・ビットの伝送レートを最大にするために連続的な履
歴レコードが維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は一般的には通信シ
ステムに関する。特に、本発明は、多重トーン伝送中に
起きる可能性があるデータ伝送エラーを検出し、訂正す
るための、伝送ブロックに対する周波数に関する適応的
な巡回冗長検査の実行に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル移動体セルラ通信システム、
ディジタル・コードレス電話システム或いはパーソナル
通信システムのような、ディジタル通信システムにおけ
る通信は、被変調周波数搬送波或いは複数の周波数搬送
波上で情報ビット及びパリティ検査ビットを伝送するこ
とによって達成される。多重トーン伝送は、個々に、複
数の周波数で伝送される複数の情報ワード及びパリティ
検査ビットを有する情報ブロックの伝送を関与する一般
的で広く使用されているデータ通信技術である。この伝
送技術は、L.J. Cimini, Jr., "Analysis and Simulati
on of a DigitalMobile Channel Using Orthogonal Fre
quency Division Multiplexing," IEEE Transactions o
n Communications, Vol. COM-33, pp.665-675, July 19
85 に記載されている。
【0003】マルチパス・フェーディングは多重トーン
伝送システムにおける伝送エラーの発生原因である。多
数の無線周波伝送源及び多くの反射障害物を有する稠密
な都市環境では、マルチパス・フェーディングの結果と
して、多数の周波数でかなりな持続期間に渡り伝送エラ
ーが起きる。時間及び周波数に関する巡回冗長検査(cy
clic redundancy checking;CRC)が、マルチパス・
フェーディングによって引き起こされる伝送エラーの存
在を検出するために使用されるよく知られた技術であ
る。
【0004】これらのマルチパス・フェーディング・エ
ラーを訂正するために効果が有る方法が必要である。よ
く知られている前進エラー訂正(forward error correc
tion;FEC)技術は、伝送ブロック中で伝送される数
個のパリティ・ビットに基づいて検出された伝送エラー
の訂正手法を供する。FECによって伝送エラーを訂正
するために代表的には伝送ブロック中で伝送される上記
数個のパリティ・ビットは、しかし、マルチパス・フェ
ーディング・エラーを訂正するには不十分である。FE
Cをマルチパス・フェーディング・エラーの全てを訂正
するために適用するには、各伝送ブロックで伝送される
には余りにも多くのパリティ・ビットが必要となろう。
【0005】別のよく知られているエラー訂正技術であ
る自動再送要求(automatic repeatrequest;ARQ)
は、その中で伝送エラーが検出されているワードの全体
の再送に関与する。それに加えて、ARQは、多重トー
ン伝送システムでのマルチパス・フェーディング・エラ
ーには効率のよい訂正を行うことはできない。ほんの少
数の伝送エラーが上記伝送ブロックの幾つかのワードだ
けに存在する場合でも、多重トーン伝送ブロック中の全
ワードが、時間及び周波数に関するCRCに従って検出
されるマルチパス・フェーディング・エラーを訂正する
ためにARQに従って再送される必要が有る。ワードの
全ブロックを引き続き再送し、送信器及び受信器がやは
りそれらの再送の間、肯定応答メッセージ及びハンドシ
ェーク・メッセージを交換しあう必要が有り、それによ
って通信システムでの情報ビットの伝送が容認できない
程に遅延される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通信システ
ム、特に、多重トーン伝送中に起きる可能性があるデー
タ伝送エラーを検出し、伝送ブロックに対する周波数に
関する適応的な巡回冗長検査を実行する方法、装置及び
システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、マルチ
パス・フェーディング・エラーを受けている多重トーン
伝送システムにおいて情報ビットが正確に伝送されるレ
ートを最大にするために、選ばれた数の適応的に再送さ
れるパリティ・ビットを使用して、伝送ブロックの各ワ
ードに周波数に関するCRCが適応的に実行される。パ
リティ・ビットの適応的な再送によって、伝送ブロック
の検出された伝送エラーをFECに従って訂正すること
ができる確率が増加し、且つ、情報ビットの全ブロック
を再送する必要性が最小になる。
【0008】
【作用】一実施例では、送信器が受信器へ同時に複数の
周波数チャネルによって伝送される情報とパリティ検査
ビットの何れかまたは双方から成る複数のワードを有す
る伝送ブロックを供する。受信器中のプロセッサは、伝
送エラーが存在することを検出するために、上記伝送ブ
ロック中の情報ビットから成るワードに時間に関するC
RCを実行する。もし何らかの伝送エラーが検出される
と、そのプロセッサは、伝送エラーが起きている周波数
チャネルを検出するために上記伝送ブロックのそれら同
一のワードに周波数に関するCRCを実行する。
【0009】もし、プロセッサで、上記伝送ブロック中
で伝送されたパリティ・ビットの数では、そのプロセッ
サが伝送エラーが検出されているその伝送ブロック中の
ワードをFECに従って訂正するのに十分なデータを得
ることができないことが判定されると、そのプロセッサ
は、送信器が受信器へ追加のパリティ・ビットを再送す
るように適応的に要求する。そのプロセッサは、それら
追加のパリティ・ビットを使用して、上記伝送ブロック
を有する一組のワードの部分集合に周波数に関するCR
Cを実行する。もし可能であれば、上記プロセッサはそ
れら部分集合の個々のワードに、それら部分集合に周波
数に関するCRCを実行して得られたデータに依存し
て、FECを実行する。
【0010】上記追加のパリティ・ビットの再送は、特
定の伝送ブロックについて所定の反復回数だけ実行され
る。このプロセッサは、その伝送ブロックについて反復
限界に到達したとき、送信器がFECでは訂正すること
ができない上記特定の伝送ブロックの何れかの部分集合
中の全ワードを伝送するように要求する。
【0011】上記プロセッサは伝送エラーが起きている
周波数チャネルの連続的な履歴レコードを維持し、且
つ、伝送エラーを受けそうな周波数チャネルでのデータ
・ビットの伝送を防止するために、その情報を表すデー
タを上記送信器へ伝送する。
【0012】他の実施例では、時間に関するCRC及び
FECを実行するために伝送ブロック毎に伝送されるパ
リティ・ビットの数が、その通信環境中で或る期間に渡
って起きる切り換えに応じて適応的に切り換えられる。
【0013】更に他の実施例では、プロセッサは、その
プロセッサがその伝送ブロックに周波数に関するCRC
を適応的に実行することが必要であるかどうかを判定す
る前に、伝送ブロックの各ワードにFECを実行するよ
うに試みる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、無線通信システム10を
示している。一例として、無線通信システム10はコー
ドレス電話機のための電話送信機或いは基地局のような
トランシーバ20及びコードレス電話機或いは移動体セ
ルラ電話機のようなトランシーバ30から成る無線通信
システムである。しかし、言う迄もなく、無線通信シス
テム10はトランシーバ20とトランシーバ30及びそ
の逆の間で多重トーン伝送技術或いは多重周波数伝送技
術を使用してデータ情報を伝送する何れか適当なディジ
タル通信システムを具備することができる。トランシー
バ20及びトランシーバ30は、例えば同軸ケーブル、
撚り線ペア・ケーブル或いは光接続によって互いに適当
に接続することができる。
【0015】トランシーバ20は、送信器22、受信器
24、プロセッサ26及びメモリ28を具備する。プロ
セッサ26は送信器22、受信器24及びメモリ28へ
接続されている。同様に、トランシーバ30は、送信器
32、受信器34、プロセッサ36及びメモリ38を具
備する。プロセッサ36は送信器32、受信器34及び
メモリ38へ接続されている。
【0016】送信器22及び送信器32は、それぞれが
データ・ビットで変調された複数の周波数搬送波の発生
源である何らかの適当な従来構成要素を具備することが
できる。受信器24及び受信器34は、複数の周波数搬
送波上に変調されているデータ・ビットを検出し、受信
する何らかの適当な従来構成要素を具備することができ
る。
【0017】プロセッサ26及びプロセッサ36は、デ
ィジタル信号プロセッサのような何らかの適当な従来の
マイクロプロセッサを具備することができる。メモリ2
8及びメモリ38は、RAMのような何れか適当なメモ
リ装置を具備することができる。
【0018】本発明の説明のために、プロセッサ36に
よるトランシーバ20からトランシーバ30へ伝送され
るデータ・ビットの処理について、以下、詳細に説明す
る。しかし、言う迄もなく、データ・ビットをトランシ
ーバ30から固定局のトランシーバ20へ伝送し、受信
器24により本発明の方法と同様な方法で処理すること
が可能である。
【0019】図2は、図1の無線通信システム10内
で、以下のようにして伝送することができる多重トーン
伝送ブロック50を示す図である。トランシーバ30の
受信器34は多重トーン伝送ブロック50が伝送された
ことを検出し、多重トーン伝送ブロック50内に包含さ
れるデータ・ビットをプロセッサ36へ付与する。プロ
セッサ36は複数の周波数搬送波で伝送されたそれらデ
ータ・ビットをチャネル・シンボルと呼ばれる複数のシ
ンボルにそれぞれ配置し、それらチャネル・シンボルを
複数のワードの形でメモリ38に保存する。即ち、上記
ブロック中の各ワードは、複数のチャネル・シンボルか
ら成っている。説明を容易にするため、特定の周波数チ
ャネルで伝送されたデータ・ビットの配置から成るチャ
ネル・シンボルを、その特定の周波数チャネルでのチャ
ネル・シンボルと呼ぶ。各ワードの中のチャネル・シン
ボルの数は、データ・ビットが多重トーン伝送ブロック
について伝送される周波数チャネルの数と同じである。
1ワードのデータ・ビットの伝送中に或る特定の周波数
チャネルにおいて遭遇する伝送エラーを、エラー状態チ
ャネル・シンボル或いは特定の周波数チャネルでのエラ
ー状態チャネル・シンボルと呼ぶ。
【0020】説明を容易にするため、トランシーバ30
の各構成要素によるデータ・ビットの受信及び伝送は、
プロセッサ36によって実行される処理に関連してのみ
記述する。
【0021】多重トーン伝送ブロック50は連続的に受
信される複数のワード701,702,...70K、即ち、
ワード701,2...Kから成り、ここでKは256である
ことが好適である。これらのワード701,2...Kは、多
重トーン伝送ブロック50内の各行として、上から下方
向へ、適切にはそれらがトランシーバ30に受信される
順序で配列される。これらのワード701,2...Kの各々
は、トランシーバ20がそれらデータ・ビットを伝送す
る複数の周波数チャネル801,802,...80N、即
ち、周波数チャネル801,2...Nにおいて存在する複数
の値であるN個のチャネル・シンボルから成り、ここ
で、Nは16か32の何れかであることが好適である。
【0022】本発明により、多重トーン伝送中に起きる
可能性がある伝送エラーを検出し、且つ、訂正するため
に、2種類のパリティ検査ビットが多重トーン伝送ブロ
ック50の中で使用されている。垂直パリティ検査ビッ
トは、適切には多重トーン伝送ブロック50中の連続番
号が付されたワード70K-Q+1,70K-Q+2,...70K
有する垂直パリティ・ワード中で伝送され、ここで、Q
は4またはである好適である。上記Q個の垂直パリティ
・ワード中のチャネル・シンボルは、垂直パリティ・シ
ンボルとして知られており、配置された垂直パリティ・
ビットから排他的に包含される。多重トーン伝送ブロッ
ク50の各周波数チャネル中の上記Q個の垂直パリティ
・シンボルはp個の垂直パリティ・ビットを有してお
り、ここで、pは16または32であることが好適であ
る。
【0023】多重トーン伝送ブロック50のワード70
1乃至70K-Qは情報と水平パリティ検査ビットから成
る。それら水平パリティ検査ビットは水平パリティ・シ
ンボルと呼ばれるチャネル・シンボルに配置される。水
平パリティ・シンボルから成る多重トーン伝送ブロック
50中の周波数チャネルは、連続番号80N-M+1,80N
-M+2,...80Nが付された周波数チャネルであり、ここ
で、Mは4または8であることが好適である。周波数チ
ャネル80N-M+1から始まるこれら周波数チャネルでの
水平パリティ・シンボルは左から右方向へワード701
乃至70K-Q中に連続的に配列されることが適切であ
る。
【0024】ワード701乃至70K-Q中の情報ビットは
情報シンボルと呼ばれるチャネル・シンボルに配置され
る。周波数チャネル801乃至80N-Mでの情報シンボル
は、ワード701乃至70K-Q中の各カラムとして、適切
には周波数チャネル801から開始して左から右方向へ
連続的に配列される。なお、或る伝送ブロック中の各ワ
ード及びそれらワード内の各チャネル・シンボルは、本
発明により上記伝送ブロック中にチャネル・シンボルの
処理が可能となる何れか適当な仕方で配列されるように
することが可能であることは言う迄もない。
【0025】適応型自動再送要求/前進エラー訂正(ad
aptive automatic request/forwarderror correction;
ARQ/FEC)技術を図3及び図4に示す適応ARQ
/FECプロセス200を参照して説明する。一言で言
えば、もし伝送ブロック中で検出された伝送エラーが当
初伝送されたパリティ・ビットを使用するFECによっ
て訂正することができない場合に、伝送ブロック中の伝
送エラーを訂正するために、適応ARQ/FECプロセ
ス200が追加のパリティ検査ビットの再送を引き起こ
させる。再送されたパリティ・ビットを使用する、より
多くの数の伝送エラーの訂正によって、当初伝送された
パリティ・ビットのみを使用するFECによっては検出
された伝送エラーを訂正することは不可能であるので、
多数の情報ビットがARQによって再送される必要性が
縮小されるかあるいは消去される。
【0026】ステップ210において、プロセッサ36
が情報ビットから成る伝送ブロックの各ワードに時間に
関するCRCを実行する。時間に関するCRCは、それ
らワードのそれぞれの水平パリティ・シンボルを使用
し、上記伝送ブロック中の情報シンボルの何れかがトラ
ンシーバ30でエラー状態で受信されている情報ビット
と共に配置されているかどうかを検出するために実行さ
れる。プロセッサ36はメモリ38に上記伝送ブロック
中にエラー状態の情報シンボルが有るかどうかに関する
データ、及び、もし有れば、上記伝送ブロックのどれら
のワードがエラー状態の情報シンボルを接続しているか
に関するデータを記録する。
【0027】次にステップ220において、プロセッサ
36が、メモリ38のデータから、上記伝送ブロック中
にエラー状態の情報シンボルが有るかどうかを判定す
る。もしメモリ38のデータが、少なくとも1個の情報
シンボルが上記伝送ブロックに関してエラーを生じてい
ることを表していると、プロセッサ36はステップ24
0を実行する。もし、メモリ38中のデータが、ステッ
プ210でエラーが検出されていないことを表している
と、プロセッサ36はステップ230へ進み、そのステ
ップを実行する。
【0028】ステップ230は、図5に示すようにステ
ップ230A乃至ステップ230Fから成っている。以
下で説明するように、適応ARQ/FECプロセス20
0において伝送ブロックの処理中に上記複数の周波数チ
ャネルの何れかで検出される伝送エラーの連続的な履歴
レコードはそれぞれプロセッサ36によってメモリ38
に複数の現在和として保存される。ステップ230にお
いて、プロセッサ36は複数の現在和によって表されて
いるデータを使用して、上記周波数チャネルのうち、現
在伝送エラーを受けておらず、従ってデータ・ビットを
伝送するために使用できる正常機能チャネルと呼ばれる
周波数チャネルを判定する。プロセッサ36はその判定
の結果をステップ230の一部としてトランシーバ20
へ指示する。換言すれば、プロセッサ36はメモリ38
のデータから現在もしマルチパス・フェーディング・エ
ラーを受けている周波数チャネルが有ればそれらを判定
し、トランシーバ20にそれらの周波数チャネルがもは
やデータ・ビットの伝送に使用することができないこと
を指示する。
【0029】従って、トランシーバ30は上記現在和中
に表されているデータを使用して、トランシーバ20か
らトランシーバ30へ伝送された情報ビット及びパリテ
ィ検査ビットで上記周波数チャネルを制御する。伝送ブ
ロックが完全に処理された後、ステップ230で上記正
常機能周波数チャネルが更新される。換言すれば、それ
ら正常機能周波数チャネルは本発明により、無エラー状
態で受信されるかまたはFECによって訂正可能であ
る。
【0030】プロセッサ36は以下の方法で動作してス
テップ230に関する上述の作用を実行する。ステップ
230Aにおいて、プロセッサ36はメモリ38中の各
現在和をそれが正の値であるかぎり、所定の減分パラメ
ータDだけ減分する。上記減分パラメータDは適切には
伝送ブロックの処理中の時間の経過を考慮した値に設定
される。或いは、それとは別に、上記減分パラメータは
ユーザによって設定されるときの第1の所定時間間隔で
のみ上記複数の現在和を減分するために使用することが
できる。
【0031】適応ARQ/FECプロセス200のステ
ップ270、ステップ330及びステップ395に関連
して以下、詳細に説明するように、或る特定の周波数チ
ャネルに対する現在和は、従って、伝送エラーがその周
波数チャネルで検出されるとき増分される。本発明で
は、上記現在和の値は好ましくは常に負でない値とされ
る。最小の現在和を持つ周波数チャネルは、伝送エラー
を受ける最低の尤度を有する周波数チャネルである。ス
テップ230Aで現在和が減分されることにより、上記
現在和は伝送ブロックの処理の途中で検出される伝送エ
ラーの現履歴レコードを表すようになる。
【0032】ステップ230Bにおいて、プロセッサ3
6はそれらのそれぞれの現在和に従って伝送ブロック中
でデータ・ビットの伝送に使用されるN個の周波数チャ
ネルを全て適切に類別する。プロセッサ36はメモリ3
8中の複数の現在和のうちの何れかがユーザが設定可能
な第1しきい値T1以上であるかどうかを判定する。も
し、その現在和がT1以上であれば、その周波数チャネ
ルは伝送エラーが起きる尤度が高いためにデータ・ビッ
トの伝送には役立たないチャネルとして指示される。従
って、プロセッサ36はこの判定の結果をメモリ38に
データとして保存する。
【0033】プロセッサ36は、続いて、メモリ38中
の複数の現在和がユーザが設定可能な第2しきい値T2
より低い値であるかどうかを判定する。もし、その現在
和がT2より低ければ、それぞれの周波数チャネルが伝
送エラーがその周波数チャネルで起きる尤度が低いので
正常機能周波数チャネルに指示される。従って、プロセ
ッサ36はこの判定をメモリ38にデータとして保存す
る。
【0034】情報ビット及び水平パリティ・ビットを伝
送するために指示可能な正常機能周波数チャネルの数、
及び、正常機能チャネルではないチャネル、即ち、デー
タ・ビットが伝送のためには指示されていない遮断チャ
ネルとして指示可能な周波数チャネルの数は、上記第1
及び第2しきい値に関連する現在和の値に関わってメモ
リ38に保存されるデータの形で画定される。正常機能
周波数チャネルの数は、上記周波数チャネルのうちにも
し該当するものが有る場合にどれらが水平パリティ・ビ
ットの伝送のために割り当てられるべきかを判定するた
めに使用される。以下で説明するように、水平パリティ
・ビットの伝送のために割り当てられる周波数チャネル
の数は伝送されたデータ・ビットに対する時間に関する
FEC及びCRCの実行に影響を及ぼす。
【0035】例として、以下でステップ290及びステ
ップ390に関連して説明するように、比H/(H+
1)が、伝送ブロックの伝送のため、即ち、伝送ブロッ
クを訂正するためのビットを再送ブロックとして再送す
るための上記正常機能周波数チャネルのうちどれらが水
平パリティ・ビットを伝送するために割り当てられてい
るを判定するために使用可能である。しかし、水平パリ
ティ・ビットの伝送のため、幾つかの正常機能周波数チ
ャネルを割り当てるために他の適当な比率を使用するこ
とが可能であることは言うまでもない。
【0036】この例では、Iが情報ビットの伝送のため
に割り当てられるべき周波数チャネルFCIの数であ
る。これら選ばれたFCI及びFCHは最良現在和、換言
すれば、最小の現在和を有する正常機能周波数チャネル
である。
【0037】プロセッサ36は、ステップ230Bにお
いてH及びIの値を計算するアルゴリズムを実行するよ
うにプログラムされている。最初に、プロセッサ36は
比H/(H+1)をできるだけrに近い値に設定するよ
うに試みることとなる。なお、上記値rは各周波数チャ
ネルの現在和の関数である。例えば、rは無欠陥周波数
チャネルの和Sを先に為されたデータ伝送での情報ビッ
トの伝送に使用された周波数チャネルの数I'と第2し
きい値T2との積で除した値、即ち、r = S/(I'×
T2)に設定することができる。 この結果、I+Hが2
に等しい状況では、Iはrの全ての値に対して1とな
る。更に、もしI+Hが2より大きい場合は、Iは次の
不等式、即ち I/(I+H−1) ≧ I > (I−1)/(I+H−
1) を解くことによって決定される。Hは続いてIの計算さ
れた値から決定される。
【0038】HとIが決定された後、プロセッサ36は
適当な数の正常機能周波数チャネルを情報及び水平パリ
ティ検査ビットの伝送のために割り当て、この割り当て
を表すデータをメモリ38に保存する。勿論、全正常機
能周波数チャネルが垂直パリティ・ビットの伝送のため
に使用される。
【0039】この例では、上記正常機能周波数チャネル
は情報及び水平パリティ検査ビットの伝送のために割り
当てられているが、水平パリティ・ビットの伝送に割り
当てられたそれら正常機能周波数チャネル以外の正常機
能周波数チャネルは、以下で説明するように、追加のパ
リティ検査ビット或いは情報ビットを伝送するために使
用することもできることが留意される。従って、ステッ
プ290及び390では、以下で説明するように、Iは
パリティ・ビット或いは情報ビットの伝送のために割り
当てられることとなる周波数チャネルの数と等しい。
【0040】上記決定に基づいて、プロセッサ36はス
テップ230Cにおいてトランシーバ20へ肯定応答を
伝送する。この肯定応答はそのような周波数チャネルが
有る場合にそれらが情報ビット及び水平パリティ・ビッ
トの伝送のために割り当てられていることを表す。トラ
ンシーバ20はその肯定応答に応答してデータ・ビット
を適切に指示された正常機能周波数チャネルで伝送す
る。換言すれば、トランシーバ20はその肯定応答中に
伝送された情報を使用して、周波数チャネルを正常機能
周波数チャネルに関わる新たな肯定応答が受信されるま
でデータ・ビットの伝送をそれらの周波数チャネルで継
続するように制御する。
【0041】肯定応答は通常、全ての伝送ブロックの処
理後か、多数の伝送ブロックの処理後、或いはユーザが
設定した所定の期間に伝送される。もしトランシーバ2
0にその肯定応答がユーザが設定した第2の所定期間内
に受信されないと、トランシーバ20はトランシーバ3
0への全周波数チャネルにポーリング信号のシーケンス
の周期的な伝送を開始する。肯定応答が正常機能周波数
チャネルが1個だけ有ったことを表している場合には、
トランシーバ20はポーリング信号のシーケンスを全遮
断チャネルへ伝送する。
【0042】ステップ230Dにおいて、プロセッサ3
6はトランシーバ20がポーリング信号のシーケンスを
伝送中であるかどうかを判定する。もし、トランシーバ
30から肯定応答が伝送された後、ユーザによって設定
された第3の所定期間内にポーリング信号のシーケンス
が検出されると、プロセッサ36はステップ235へ進
む。この状況では、トランシーバ20に既に少なくとも
2個の周波数チャネルがデータ・ビットを伝送するため
に使用可能な正常機能周波数チャネルとして存在するこ
とを表明する肯定応答が受信されている。
【0043】もしポーリング信号のシーケンスがステッ
プ230Dにおいて検出されると、プロセッサ36はス
テップ230Eにおいて周知の技術を使用してそのポー
リング信号のシーケンスの処理を開始する。ステップ2
30Fにおいてそのポーリング信号のシーケンスの処理
の結果から、もしプロセッサ36が少なくとも2個の周
波数チャネルが正常機能周波数チャネルであることを判
定すると、プロセッサ36は周知のハンドシェーク方法
を使用してトランシーバ20との通信リンクを再確立す
る。更に、プロセッサ36は上記正常機能周波数チャネ
ルの現在和を0に再設定し、且つ、他の周波数チャネル
の現在和を上記第2しきい値より高い値に再設定する。
続いて、プロセッサ36は上述のステップ230B、2
30C及び230Dを実行した後に、ステップ235を
実行するように進む。
【0044】他方、もしステップ230Fにおいてプロ
セッサ36がステップ230Eにおいて判定されたポー
リング信号のシーケンスの結果から、1個の正常機能周
波数チャネルのみが存在することを判定すると、プロセ
ッサ36はステップ230Eへ戻り、伝送されているポ
ーリング信号のシーケンスの処理を続行する。このよう
にして、プロセッサ36は少なくとも2個の周波数チャ
ネルが正常機能周波数チャネルであることが判定される
までステップ230E及び230Fを実行する。
【0045】ステップ235において、プロセッサ36
は受信されてメモリ38に保存されているチャネル・シ
ンボルの次の伝送ブロックを検索するように試みる。次
のこの伝送ブロックのデータ・ビットはステップ230
における正常機能チャネル及び遮断周波数チャネルの判
定に従って伝送される。もし、第4の所定期間内にその
ような伝送ブロックが幾つかメモリ38に保存される
と、プロセッサ36はステップ210からその伝送ブロ
ックの処理を開始する。上記第4の所定期間はやはりユ
ーザによって適当に設定される。
【0046】上記第4の期間内に伝送ブロックがメモリ
38に保存されない場合には、プロセッサ36はステッ
プ230を実行する。伝送ブロックが受信されてトラン
シーバ30に保存されるまで、ステップ230とステッ
プ235とがプロセッサ36により反復して実行され
る。
【0047】ステップ240において、プロセッサ36
は、伝送ブロック中のチャネル・シンボルに周波数に関
するCRCを実行し、その伝送ブロック中に伝送エラー
を有する何れかの周波数チャネルを識別する。本技術分
野で知られているように、周波数に関するCRCはワー
ド・ブロック中の特定の周波数チャネルにおけるチャネ
ル・シンボルに対し、その特定周波数チャネルでの垂直
パリティ・シンボルに配置される垂直パリティ・ビット
を使用して実行される。従ってプロセッサ36はメモリ
38にエラーが生じている情報シンボル即ち水平パリテ
ィ・シンボルを有するとして検出される伝送ブロック中
の何れかの周波数チャネルに関わるデータを記録する。
【0048】ステップ240を実行した後、プロセッサ
36はステップ250で、上記伝送ブロック中のエラー
が検出された周波数チャネルの総数が、その伝送ブロッ
ク中で伝送エラーを持ち、その伝送ブロックのワードに
対して伝送された水平パリティ・シンボルを使用しFE
Cによって訂正可能な最大周波数チャネル数を超えてい
るかどうかを判定する。説明を容易にするために、伝送
ブロックのようなワード・ブロックに対する訂正可能な
欠陥箇所の数が、時間及び周波数に関するCRCの実行
により伝送エラーを持つとして検出され、FECによっ
て訂正可能な、その伝送ブロック中の最大周波数チャネ
ル数を規定するものとする。更に、伝送エラーが検出さ
れるその伝送ブロック中の周波数チャネルを欠陥周波数
チャネルと呼ぶ。
【0049】或るワード・ブロック中の何れかのワード
に対する訂正可能な欠陥箇所の数は、そのブロックに関
する水平パリティ・ビットを伝送するために使用される
特定のパリティ符号に依存する。或る伝送ブロックのワ
ードに関して、訂正可能な欠陥箇所の数は、せいぜい、
水平パリティ・シンボルの数、即ち、水平パリティ・ビ
ットの伝送に割り当てられている周波数チャネルの数に
等しい数である。従って、FECを実行するために利用
できる水平パリティ・シンボルの数が少なくなるに従
い、FECによって訂正可能なエラー状態にある情報シ
ンボルの数は少なくなる。
【0050】もし伝送ブロック中の欠陥周波数チャネル
の数が訂正可能な欠陥箇所の数を超えない場合は、プロ
セッサ36はステップ260において、その伝送ブロッ
クに対する時間及び周波数に関するCRCの実行から得
られ、メモリ38に保存されているデータを使用して、
エラー状態にある情報シンボルを有するとしてプロセッ
サ36が検出したその伝送ブロック中の各ワードにFE
Cを実行する。メモリ38に保存されているデータがプ
ロセッサ36がとりわけその伝送ブロック中でエラー状
態にある何れかのチャネル・シンボルを識別するのに十
分であるので、FECはステップ260においてその伝
送ブロック中のエラー状態にある全情報シンボルを訂正
するために実行される。
【0051】ステップ260でFECが実行された後、
プロセッサ36はステップ270を実行する。ステップ
270において、ステップ260においてFECによっ
て訂正されている特定周波数チャネルにおける各情報シ
ンボルについて、プロセッサ36はその特定周波数チャ
ネルに対応する、メモリ38中の現在和値を1だけ増分
する。同様に、エラーとして識別可能な何周波数チャネ
ルにおける各水平パリティ・シンボルについて、その特
定周波数チャネルに対応する、メモリ38中の現在和も
また1だけ増分される。換言すれば、プロセッサ36は
その特定周波数チャネルで生じているエラーに応じてメ
モリ38中の現在和を更新する。しかし、それら現在和
は伝送エラーの連続的な履歴レコードの維持を行う他の
適当な値だけ増分されるようにすることもできることは
言う迄もない。続いてプロセッサ36はステップ230
を実行する。
【0052】他方、もしプロセッサ36がステップ25
0においてその伝送ブロック中の欠陥周波数チャネルの
数が訂正可能な欠陥箇所の数を超えることを判定する
と、プロセッサ36はステップ290を実行する。この
場合、その伝送ブロックに対する時間及び周波数に関す
るCRCの実行から得られたメモリ38中のデータは、
伝送エラーを有するとして検出された上記伝送ブロック
のワード中でエラー状態にある情報シンボルを包含する
周波数チャネルを識別することはできない。この不能性
は伝送ブロック中の欠陥周波数チャネルの数が訂正可能
な欠陥箇所の数を超えるために起きる。
【0053】この点で、適応ARQ/FECプロセス2
00のステップ290及び300を理解するためのバッ
クグラウンドを供するために幾つかの用語及び概念が定
義される。評価中ブロックは、部分垂直パリティ・ビッ
トと呼ばれる追加の垂直パリティ・ビットがステップ2
90において再送のために要求される伝送ブロックを有
する一部または全ワードから形成されるワード・ブロッ
クとして定義される。特定の評価中ブロックに必要な部
分垂直パリティ・ビットは、プロセッサ36がステップ
300でその評価中ブロックをエラー・サブブロックと
呼ばれるブロックに更に分割することができるようにす
るパリティ・ビットである。エラー・サブブロックは上
記特定の評価中ブロックを有する複数のワードの部分集
合から成る。再送のために必要な特定の部分垂直パリテ
ィ・ビットは、プロセッサ36がこれらの部分垂直パリ
ティ・ビットを使用してその評価中ブロックに周波数に
関するCRCを実行することにより、エラー状態にある
情報シンボルを有するとして検出されたその評価中ブロ
ックの周波数チャネルがやはりその評価中ブロックから
更に分割されたエラー・サブブロック中にエラー状態に
ある情報シンボルを有するかどうかを判定するのを可能
にする。換言すれば、周波数に関するCRCが、情報ビ
ットの伝送のために割り当てられ、且つ、伝送エラーを
持つことが判定されたその評価中ブロックの周波数チャ
ネルで、その評価中ブロックから画定されたエラー・サ
ブブロックに実行される。
【0054】ARQ/FEC反復は、プロセッサ36が
特定の伝送ブロックのワードにステップ290を実行す
る都度、始まる。プロセッサ36は、上記伝送ブロック
が第1の評価中ブロックであるように、常にその伝送ブ
ロック自体に最初のARQ/FEC反復を実行する。以
下で詳細に説明するように、ステップ290は特定の伝
送ブロックについて数回実行することが可能である。プ
ロセッサ36はメモリ38に、特定の伝送ブロックに対
して実行されたARQ/FEC反復の回数を表すデータ
を保存する。従って、メモリ38は、特定の伝送ブロッ
クにステップ290が実行される都度、プロセッサ36
によって更新され増分される。
【0055】ステップ290において、上記第1ARQ
/FEC反復のため、プロセッサ36はトランシーバ2
0が上記伝送ブロックの欠陥周波数チャネルに周波数に
関するCRCを実行するために部分垂直パリティ・ビッ
トを再送するようにトランシーバ20へ要求を伝送す
る。トランシーバ20は通常の技術を使用してこの要求
を処理し、上記伝送ブロック中の各欠陥周波数チャネル
について、それぞれ部分垂直パリティ・ビットをトラン
シーバ30へ再送する。データ・ビットの再送を達成す
るために実行される処理ステップは以下でより詳細に説
明される。
【0056】適応ARQ/FECプロセス200では、
プロセッサ36が、トランシーバ20がビットをステッ
プ290における部分垂直パリティ・ビットか、或いは
以下で説明するように、ステップ390におけるエラー
・サブブロックのワード中の情報ビットかの何れかとし
て再送するように要求する都度、プロセッサ36はそれ
ら再送されたビットが正しく伝送されたかどうかを判定
しなければならない。正しい再送とは,エラーの無い再
送であるか、或いは,再送中にその再送されたビット中
に生じていることが検出される伝送エラーその再送され
たビットと共に伝送されている水平パリティ・ビットを
使用してFECにより訂正可能である再送である。この
再送によるエラー検査手順は図6に再送及び検査プロセ
ス400として示され、ステップ290及び390の一
部として必然的に実行される。
【0057】ステップ410において、プロセッサ36
は、特定のビットがトランシーバ30へ再送されるよう
に要求し、且つ、その伝送が起きることとなる正常機能
周波数チャネルを指示する要求信号をトランシーバ20
へ伝送する。要求されたそれらビットは再送のために、
それらが結果的に再送されたビット、水平パリティ・ビ
ット及び垂直パリティ・ビットから成るワード・ブロッ
クとして再送されるように、周知の技術を正常機能周波
数チャネルに配置される。これらのワードは、トランシ
ーバ30において、それらワードが伝送ブロックとして
伝送される場合と同様な方法でワードの行のマトリクス
として再送ブロックに保存される。プロセッサ36によ
り水平パリティ・シンボル及び垂直パリティ・シンボル
として再送ブロック中に配置される水平パリティ・ビッ
ト及び垂直パリティ・ビットは、例えばステップ290
で再送のために要求された部分垂直パリティ・ビットの
ような、再送ビット・シンボルと呼ばれる、上記再送さ
れたビットと共に配置される再送された上記ワード・ブ
ロック中のチャネル・シンボル内で検出される伝送エラ
ーをFECによって検出し、訂正するために使用され
る。
【0058】プロセッサ36は次にステップ420にお
いて再送ブロック中の各ワードに時間に関するCRCを
実行し、この結果に関わるデータをメモリ38に保存す
る。プロセッサ36は次にステップ430において再送
ブロック中にエラー状態のチャネル・シンボルが有るか
どうかを判定する。もしエラー状態のチャネル・シンボ
ルが無い場合には、プロセッサ36はステップ450に
おいて適応ARQ/FECプロセス200のステップへ
進み、再送及び検査プロセス400が呼び出された適応
ARQ/FECプロセス200のステップ以降を処理す
る。
【0059】他方、もしプロセッサ36がステップ43
0で再送ブロック中にエラー状態のチャネル・シンボル
が有ることを判定すると、プロセッサ36はステップ4
40で再送ブロック中のそれら周波数チャネルに周波数
に関するCRCを実行する。次いでプロセッサ36はこ
の結果に関わるデータをメモリ38に保存する。
【0060】ステップ440の後、プロセッサ36はス
テップ460で再送ブロック中の欠陥周波数チャネルの
数が訂正可能な欠陥箇所の数を超えているかどうかを判
定する。再送ブロック中の欠陥周波数チャネルの数が訂
正可能な欠陥箇所の数を超えていない場合は、プロセッ
サ36はステップ470でエラー状態にある再送ビット
・シンボルを有する再送ビットの各ワードにFECを実
行する。ステップ470の後、プロセッサ36は続いて
ステップ450を実行する。
【0061】他方、再送ブロック中の欠陥周波数チャネ
ルの数がその再送ブロックに対して訂正可能な欠陥箇所
の数を超えている場合、プロセッサ36はステップ48
0を実行する。ステップ480において、プロセッサ3
6は、トランシーバ20が要求されたビットを全ての利
用可能な周波数チャネルに伝送するようにトランシーバ
20へ要求を伝送する。次にプロセッサ36はステップ
420を実行する。換言すれば、再送ブロックが正しく
伝送されるまでステップ420乃至480が実行され
る。
【0062】或いはその代わり、ステップ480は再送
ブロックの伝送のための連続的要求に関与することが可
能であり、プロセッサ36はトランシーバ20が、再送
ブロックが正しく再送される尤度を増大するために次々
に再送を要求するために、本技術分野で知られているよ
うに、1/2、1/3、1/4等のような低い比の垂直
パリティ符号を使用するように要求する。プロセッサ3
6は再送ブロックのような上記再送されたビットの伝送
を単に所定回数だけ続行し、その後、再送ブロックが正
しく受信されない場合には、プロセッサ36は図7に示
されるように時間切れプロセス600を実行する。本発
明を説明する目的で、時間切れプロセス600は、必要
に応じて、適応ARQ/FECプロセス200を使用す
る伝送ブロックの処理中にステップ480で実行され
る。
【0063】時間切れプロセス600は、多重トーン伝
送システムにおいて少なくとも2個の周波数チャネルが
正常に機能しているときを判定するための適切な方法を
包含する。1個の周波数チャネルがデータ・ビットの伝
送のために利用可能な状況は、一般にマルチパス・フェ
ーディングの結果として起きる。時間切れプロセス60
0の実行はステップ290及び390でのデータ・ビッ
トの各ワードの再送を少なくとも2個の周波数チャネル
が正常機能周波数チャネルとして宣言されることが可能
になるまで効果的に遅延させる。
【0064】時間切れプロセス600はステップ610
乃至640から成る。ステップ610でプロセッサ36
は休止モードに切り換え、休止モードに切り換えられた
ことを表明するタイムアウト信号をトランシーバ20へ
伝送する。ステップ230に関連して上述したように、
通常、少なくとも2個の正常機能周波数チャネルが利用
可能であるとき、トランシーバ30は伝送されたデータ
・ビットの処理が進行中であることを表明するために肯
定応答信号をトランシーバ20へ継続的に伝送する。も
し、トランシーバ20がタイムアウト信号を受信する
か、或いは、マルチパス干渉エラーの結果ユーザが設定
した所定期間内にトランシーバ20にタイムアウト信号
または肯定応答信号が受信されない場合、トランシーバ
20は上述の如くトランシーバ30への複数のポーリン
グ信号のシーケンスの伝送を開始する。
【0065】ステップ620で、プロセッサ36はステ
ップ230のステップ230Eでの場合と同様な方法
で、トランシーバ30によって受信されるポーリング信
号のシーケンスのうちの幾つかを処理する。もし、ステ
ップ630でプロセッサ36がポーリング信号のシーケ
ンスから、少なくとも2個の周波数チャネルが正常に機
能していることを判定すると、プロセッサ36はステッ
プ640を実行する。
【0066】ステップ640で、プロセッサ36は休止
モードからの切り換えを行い、データ・ビットを再送す
ることが可能な正常機能周波数チャネルを指示するタイ
ムアウト肯定応答をトランシーバ20へ伝送する。次い
で、それら周波数チャネルの現在和が、周波数チャネル
のうちどれらが現在正常に機能しており、どれらが停止
しているかを指し示すために適切に更新される。正常機
能チャネルに関する現在和はT1とT2との中間の値に設
定されることが好ましく、遮断チャネルに関する現在和
はT2より高い値に設定されることが好ましい。
【0067】上記タイムアウト肯定応答が伝送された
後、プロセッサ36は再送及び検査プロセス400のス
テップ480へ進み、それぞれの正常機能チャネルで上
記データ・ビットの再送を要求する。ここでの説明の目
的で、正常機能周波数チャネルはステップ230に関し
て上述した方法と同じ方法で水平パリティ・ビットの伝
送に割り当てられるものとする。しかし、水平パリティ
・ビットの伝送に正常機能周波数チャネルを割り当てる
他の適当な方法を使用することも可能であることは言う
までもない。
【0068】他方、もしプロセッサ36がステップ63
0でポーリング信号のシーケンスの処理の結果が少なく
とも2個の正常機能周波数チャネルが存在することを表
していないことを判定すると、プロセッサ36はステッ
プ620を実行する。従って、プロセッサ36は少なく
とも2個の周波数チャネルが正常機能周波数チャネルと
して宣言されることが可能になるまでステップ620及
び630を実行し続ける。その結果、適応ARQ/FE
Cプロセス200のステップ290に関する再送及び検
査プロセス400の実行が、再送ブロックが正しく受信
される時点まで続けられる。
【0069】ステップ300で、プロセッサ36は再送
された部分垂直パリティ・ビットを使用して上記伝送ブ
ロックを初回のARQ/FEC反復における評価中ブロ
ックとして垂直エラー・サブブロックに更に分割する。
上記伝送ブロックが更に分割されるのは、プロセッサ3
6がその伝送ブロックを有する複数のワードの部分集合
に特定の周波数チャネルで周波数に関するCRCを実行
することができるようにする情報が上記再送された部分
垂直パリティ・ビットに包含されている故である。プロ
セッサ36は、周知の技術を使用して、上記評価中ブロ
ックから画定されたエラー・サブブロックに対するステ
ップ300の実行に関わるデータをメモリ38に保存す
る。
【0070】再送を要求された部分垂直パリティ・ビッ
トは、好ましくは評価中ブロックを第1エラー・サブブ
ロックと第2エラー・サブブロックとに更に分割するた
めに使用される。上記初回のARQ/FEC反復では、
再送された部分垂直パリティ・ビットが情報シンボルを
包含するワードを有する情報を上記伝送ブロックのその
部分のみの再分割に供する。以下で説明するように、そ
れ以降の各回のARQ/FEC反復では、評価中ブロッ
クの各ワードが情報シンボルから成っているので、再送
を要求された部分垂直パリティ・ビットが適当な方法で
評価中ブロックを更に分割するために使用されるように
することが可能である。
【0071】トランシーバ30は評価中ブロックから更
に分割されることとなる各ワード群を識別するために評
価中ブロックの行インデックス及びカラム・インデック
スを送出する。トランシーバ20は、好ましくは、評価
中ブロックの各欠陥周波数チャネルについて評価中ブロ
ックに周波数に関するCRCを実行するため、第1及び
第2の組の部分垂直パリティ・ビットを伝送する。例え
ば、初回のARQ/FEC反復では、再送された第1の
組の部分垂直パリティ・ビットが第1エラー・サブブロ
ックを画定する伝送ブロック中の各ワードの部分集合に
周波数に関するCRCを実行するために使用される。こ
の第1エラー・サブブロックは、上段の行から開始して
下方へ、情報シンボルから成るワードの列に比較して伝
送ブロックを約半分に更に分割することを許容する列に
まで、列単位で連続的に続く連続的な伝送ブロックの行
から成ることが適切である。第2の組の部分垂直パリテ
ィ・ビットは、伝送ブロック中の残余のワードに周波数
に関するCRCを実行し、且つ、ステップ300で第2
エラー・サブブロックを画定するために、伝送ブロック
中の各欠陥周波数チャネルに対して伝送される。この第
2のエラー・サブブロックは上記第1エラー・サブブロ
ックの最下部の列の次の列から始まる、伝送ブロックの
連続的な列から成ることが適切である。なお、それに代
わる再分割の方法、例えば、評価中ブロックを3個以上
の垂直サブブロックに更に分割する方法もまた可能であ
る。
【0072】ステップ300の実行後、プロセッサ36
はステップ310で、ステップ300で画定されたエラ
ー・サブブロックのうちの幾つかに関して、エラー状態
にあるチャネル・シンボルを有する周波数チャネルの数
が訂正可能な欠陥箇所の数を超えているかどうかを判定
する。もしエラー・サブブロック中の欠陥周波数チャネ
ルの数が訂正可能な欠陥箇所の数を超えていれば、プロ
セッサ36はステップ340へ進む。もしエラー・サブ
ブロック中の欠陥周波数チャネルの数が訂正可能な欠陥
箇所の数を超えていなければ、プロセッサ36はステッ
プ320でエラー状態情報シンボルを包含するエラー・
サブブロック中の各ワードにFECを実行する。ステッ
プ320はプロセッサ36により、上述のステップ26
0の方法と同様な方法で実行される。
【0073】エラー・サブブロック中のより小さな組の
ワードに周波数に関するCRCを実行することが有益で
ある。エラー・サブブロック中のワード数を少なくする
ことにより、エラー・サブブロックへの周波数に関する
CRCの実行により、エラー状態にある情報シンボルを
有するとして検出された周波数チャネルの数が訂正可能
な欠陥箇所の数を超えない尤度が増大する。例えば、メ
モリ38に保存されている、エラー・サブブロック中に
包含されている各ワードに対する時間及び周波数に関す
るCRCの実行に関わるデータは、そのエラー・サブブ
ロック中の特定のワードについて、エラー状態にある情
報シンボルを包含する周波数チャネルを指示することを
可能にすることができる。これら識別されたエラーの数
はそのエラー・サブブロックの各ワードに対する訂正可
能な欠陥箇所の数より多くはないと思われる。従って、
エラー・サブブロック中の伝送エラーはFECによって
訂正可能であろう。
【0074】エラー・サブブロックについてエラー状態
にある情報シンボルがステップ320でFECによって
訂正された後、プロセッサ36はステップ330で欠陥
周波数チャネルに関わるメモリ38を更新する。ステッ
プ330はプロセッサ36により、上述のステップ27
0の方法と同様な方法で実行される。
【0075】次に、プロセッサ36はステップ340で
現ARQ/FEC反復中にステップ300で画定された
エラー・サブブロックのうちにステップ310に従って
評価されなかったものが有るかどうかを判定する。もし
そのようなエラー・サブブロックが有れば、プロセッサ
36は、できればそのエラー・サブブロックにステップ
320及び330と共にステップ310を実行する。本
発明の目的のため、ARQ/FEC反復中にステップ3
00で画定されたエラー・サブブロックにプロセッサ3
6がステップ310を実行する順序は、重要ではない。
プロセッサ36がステップ340で、現ARQ/FEC
反復中に画定された全エラー・サブブロックが評価され
たことを判定すると、プロセッサ36は続いてステップ
350の実行を開始する。
【0076】ステップ350で、プロセッサ36は現A
RQ/FEC反復中にステップ300で画定されたエラ
ー・サブブロックのうちにFECによって訂正すること
ができなかったものがあるかどうか、換言すれば、現A
RQ/FEC反復中に画定された少なくとも1個のエラ
ー・サブブロックが訂正可能な欠陥箇所の数より多い数
の欠陥周波数チャネルを有するかどうかを判定する。も
し現ARQ/FEC反復中に画定された全エラー・サブ
ブロックがFECを受けていれば、プロセッサ36はス
テップ230を実行する。
【0077】他方、もしプロセッサ36が現ARQ/F
EC反復中にステップ300で画定された少なくとも1
個のエラー・サブブロックがFECによって訂正するこ
とができなかったことを判定すると、プロセッサ36は
ステップ360を実行する。ステップ360で、プロセ
ッサ36はその時点で適応ARQ/FECプロセス20
0において特定の伝送ブロックに実行されたARQ/F
EC反復の数が、特定の伝送ブロックに実行されるべき
ARQ/FEC反復の回数を限定する反復限界Lに等し
いかどうかを判定する。その反復限界Lは、適切には、
メモリ38にプリセットするか、或いはトランシーバ2
0とトランシーバ30との間に適当なハンドシェーク・
オペレーションを使用することによって変更されるよう
にすることができる。上記反復限界Lは、FECによっ
て訂正不能な伝送ブロックの各ワードに対するARQの
実行に対するARQ/FEC技術の効率を最大にする値
に設定されることが好ましく、且つ、約256ワードの
ワード長と16個の周波数チャネルによって伝送される
データを有する伝送ブロックに対し3であることが好ま
しい。その結果、伝送ブロックのワード群へのARQの
実行が情報ビットのエラーの無い伝送を達成するための
より有効な方法である場合には、特定の伝送ブロックに
対する追加の部分垂直パリティ・ビットの再送は要求さ
れない。
【0078】プロセッサ36がステップ360で、既に
実行されたARQ/FEC反復の回数が反復限界に等し
いことを判定すると、プロセッサ36はステップ365
へ進む。それに応じてプロセッサ36はステップ365
で、適応ARQ/FECプロセス200の実行を他の伝
送ブロックに供するために実行されるARQ/FEC反
復の回数を表すデータをメモリ38に再設定し、続いて
ステップ390へ進む。
【0079】他方、ARQ/FEC反復の回数が反復限
界より少ない場合は、それに応じてプロセッサ36はス
テップ363でメモリ38中のそのARQ/FEC反復
回数値を増分し、続いてステップ290へ進む。
【0080】例えば、プロセッサ36が特定の伝送ブロ
ックに対して行うステップ290の2回目の実行は2回
目のARQ/FEC反復の実行を構成する。上記伝送ブ
ロックから画定されたエラー・サブブロックであって1
回目のARQ/FEC反復ではFECによって訂正する
ことができなかったエラー・サブブロックがステップ2
90を実行するための評価中ブロックになる。例えば、
1回目のARQ/FEC反復で画定されたエラー・サブ
ブロックの全てが2回目のARQ/FEC反復における
評価中ブロックとなることが可能である。プロセッサ3
6は、その2回目のARQ/FEC反復の実行のために
画定された何れかの評価中ブロックに対して追加の部分
垂直パリティ・ビットの再送を要求する。この2回目の
ARQ/FEC反復においてステップ290で伝送され
た部分垂直パリティ・ビットは、1回目のARQ/FE
C反復においてステップ290で伝送された方法と同じ
方法で伝送され、同一の形を有する。
【0081】プロセッサ36は続いてステップ300
で、上記の個々に再送された部分垂直パリティ・ビット
を使用して、2回目のARQ/FEC反復のために画定
された何れかの評価中ブロックに周波数に関するCRC
を実行を実行する。そのような評価中ブロックは、更
に、1回目のARQ/FEC反復に関して上記で述べた
方法と同様にしてエラー・サブブロックに更に分割され
る。この2回目のARQ/FEC反復においてステップ
300で画定されたエラー・サブブロックは、続いてス
テップ310乃至350で、1回目のARQ/FEC反
復において画定されたエラー・サブブロックと同様に方
法で評価される。この2回目のARQ/FEC反復で画
定されたエラー・サブブロックがFECによって訂正す
ることができない場合は、それらエラー・サブブロック
に追加のARQ/FEC反復が2回目のARQ/FEC
反復中に実行されたものと同様な方法で実行される。こ
れらのARQ/FEC反復の実行は特定の伝送ブロック
でARQ/FEC反復限界に達するまで続けられる。
【0082】このようにして、1回目のARQ/FEC
反復が完了した後にステップ290が実行される都度、
先に為されたARQ/FEC反復でFECによって訂正
することができなかった各エラー・サブブロックの欠陥
周波数チャネルについて追加の部分垂直パリティ・ビッ
トの再送が要求される。これら部分垂直パリティ・ビッ
トは、先に為されたARQ/FEC反復でFECによっ
て訂正することができなかった各エラー・サブブロック
を更に分割するために使用される。この反復処理によ
り、周波数に関するCRCが実行されるワード数が削減
される。それに従い、エラー・サブブロック中の欠陥周
波数チャネルの数が訂正可能な欠陥箇所の数を超えない
尤度が増大する。従って、メモリ38中にそれらエラー
を包含する周波数チャネルを識別するために十分なデー
タが有るので、FECが伝送ブロック中のエラー状態に
ある情報シンボルを有するワードに実行される大きな尤
度が存在する。この結果、ARQによって大きな数の情
報ビットを再送する必要性が減少する。
【0083】伝送ブロックの幾つかのワードがまだ訂正
されていない状況で上記ARQ/FEC反復限界がステ
ップ365で再設定された後、プロセッサ36はステッ
プ390で上記送信器に、FECによって訂正すること
ができなかった何れかのエラー・サブブロック中のワー
ドの情報ビットを再送するように要求する。情報ビット
の再送要求は、ステップ290での部分垂直パリティ・
ビットの再送に関連して上述した方法と同様な方法で、
再送及び検査プロセス400に従って実行される。
【0084】ステップ390を実行した後、プロセッサ
36は、プロセッサ36がステップ390の一部として
時間切れプロセス600を実行しなかったとした場合に
のみ、ステップ395で上記再送されたエラー・サブブ
ロックに関する欠陥周波数チャネルを更新する。プロセ
ッサ36は、ARQの再送が生じた各エラー・サブブロ
ックについてJの値だけ、エラー・サブブロック中にエ
ラーを有することが判定された周波数チャネルに関する
現在和を増分する。なお、Jはエラー・サブブロックの
垂直サイズ、換言すれば、そのエラー・サブブロック中
のワード数に等しい値であることが好ましい。プロセッ
サ36は続いてステップ230を実行する。
【0085】一例として、適応ARQ/FECプロセス
200は、本発明の利点を強調するために、無線通信シ
ステム10で伝送された際の図8に示される伝送ブロッ
ク500上で実行される。
【0086】伝送ブロック500は、トランシーバ30
で連続的に受信されるワード5701乃至570252から
成る。これらのワード5701乃至570252は、ワード
5701から開始してそれらのワードがトランシーバ3
0で受信される順序に対応して、最上段から下方へ並ぶ
列として配列されている。これらワード5701乃至5
70252は情報ビット及び水平パリティ・ビットから成
っている。
【0087】周波数チャネル5801乃至58016は、
データ・ビットを伝送ブロック500中で伝送する周波
数チャネルを有する。これらの周波数チャネル5801
乃至58016は、伝送ブロック500の各ワードのカラ
ムとして周波数チャネル5801から開始して左から右
へ連続的に配列されている。ワード5701乃至5702
52に対して、周波数チャネル58013乃至58016は水
平パリティ・ビットが配置された水平パリティ・シンボ
ルから成り、周波数チャネル5801乃至58012は情
報ビットが配置された情報シンボルから成っている。
【0088】伝送ブロック500は更に垂直パリティ・
ワード570253乃至570256を有する。これら垂直パ
リティ・ワード570253乃至570256は、専有的に周
波数チャネル5801乃至58016での垂直パリティ・
シンボルから成る。それら垂直パリティ・シンボルは垂
直パリティ・ワード570253乃至570256内で周波数
チャネル5801から始まるカラムとして左から右へ連
続的に配列されている。
【0089】例示のため、ワード57020乃至57012
0の周波数チャネル5807、5808、5809及び58
010で伝送された情報ビット、及び、ワード570130
乃至570210の周波数チャネル5801、5802、5
803、5804及び5805で伝送された情報ビットは
トランシーバ30へエラー状態で伝送されることになる
ものと想定する。この伝送エラーは、図8及び他の関連
する図に、クロス・ハッチ模様で区別されている対応チ
ャネル・シンボルのように図示されている。伝送ブロッ
ク500中のこれら選ばれた伝送エラーは、マルチパス
・フェーディング現象、換言すれば、長期間にわたる多
数の周波数チャネルで伝送エラーが発生していることを
表している。
【0090】プロセッサ36はステップ210で、ワー
ド5701乃至570252に対する周波数チャネル580
1乃至58012中の情報シンボルに時間に関するCRC
を実行することとなろう。少なくとも1個の情報シンボ
ルが伝送ブロック500に関してエラー状態にあるの
で、プロセッサ36はステップ240へ進み、垂直パリ
ティ・ワード570253乃至570256中の垂直パリティ
・ビットを使用して周波数チャネル5801乃至5801
6中の情報シンボルに周波数に関するCRCを実行する
こととなろう。プロセッサ36は、周波数チャネル58
01、5802、5803、5804及び5805と周波数
チャネル5807、5808、5809及び58010中で
1個の情報シンボルがエラー状態であること、換言すれ
ば9個の欠陥周波数チャネルが存在していることを判定
することとなろう。
【0091】欠陥周波数チャネルの数が訂正可能な数、
4を超えているので、FECを伝送ブロック500中の
ワードに実行することはできない。適応ARQ/FEC
プロセス200はこの時点でARQに頼らなければなら
ないことを回避する技術を供する。プロセッサ36はス
テップ290を実行し、1回目のARQ/FEC反復の
一部として、周波数チャネル5801乃至5805及び周
波数チャネル5807乃至58010での情報シンボルが
エラー状態であることがステップ240で検出されてい
るので、これら周波数チャネルに対する部分垂直パリテ
ィ・ビットの再送を要求することとなろう。これら部分
垂直パリティ・ビットはプロセッサ36により、周波数
チャネル5801、5802、5803、5804、580
6、5807、5808、5809及び58010に周波数に
関するCRCを実行するために使用されることとなろ
う。この例示のため、メモリ38中のデータは当初、周
波数チャネル5801乃至58016が正常機能チャネル
であり、且つ、部分垂直パリティ・ビットを包含する再
送されたデータ・ビットのブロックが、適応ARQ/F
ECプロセス200のステップ290及び390の部分
として実行される再送及び検査プロセス400に従い正
しく再送されていることを示す。
【0092】ステップ300で、1回目のARQ/FE
C反復のための再送された部分垂直パリティ・ビットを
使用して、伝送ブロック500のワードに為される周波
数に関するCRCを実行することにより、伝送ブロック
500のエラー・サブブロック510及び520への再
分割が評価中ブロックに関して行われることとなろう。
エラー・サブブロック510及び520はそれぞれ図9
と図10に示されている。エラー・サブブロック510
はワード5701乃至570128から成り、エラー・サブ
ブロック520はワード570129乃至570252から成
っている。プロセッサ36は、再送された部分垂直パリ
ティ・ビットを使用してエラー・サブブロック510及
び520に周波数に関するCRCが実行された結果、得
られるデータをメモリ38に保存する。
【0093】続いてプロセッサ36はステップ310で
中に4個の欠陥周波数チャネルが有ることを判定し、そ
の結果、ステップ320へ進みそのステップ320を実
行することとなろう。ステップ320で、プロセッサ3
6は、周波数チャネル5807乃至58010での情報シ
ンボル中のエラーを訂正するために周波数チャネル58
013、58014、58015及び58016中の各水平パリ
ティ・シンボルを使用してエラー・サブブロック510
のワード57020乃至570100にFECを実行するこ
ととなろう。例えば、ワード57020の周波数チャネル
58013、58014、58015及び58016中の水平パ
リティ・シンボルは、ワード57020の周波数チャネル
5807、5808、5809及び58010中の情報シン
ボル中のエラーを訂正するために使用されることとなろ
う。この様にして、エラー・サブブロック510中の各
ワードは少数のパリティ・ビットを再送することによっ
て訂正される。この時点、適応ARQ/FECプロセス
200を実行することにより、エラーの無い伝送を達成
するためにARQによって伝送ブロック500を完全に
再送する必要は無くなる。
【0094】エラー状態の情報シンボルを有するエラー
・サブブロック510中のワードを全て訂正した後、プ
ロセッサ36はステップ320で周波数チャネル580
7、5808、5809及び58010が81個の連続する
ワードで損傷していることを示すようにメモリ38中の
現在和を更新することとなろう。
【0095】プロセッサ36は続いてステップ340
で、伝送ブロック500に対する1回目のARQ/FE
C反復の間にステップ300で画定されたように、エラ
ー・サブブロック520が未だ評価されていないことを
判定することとなろう。プロセッサ36は続いてステッ
プ310で、エラー・サブブロック520に関する欠陥
周波数チャネルの数が訂正可能な欠陥箇所の数を超えて
いることを判定し、その結果、ステップ340を実行し
た後、ステップ350へ進む。エラー・サブブロック5
10及び520の双方が評価されているので、プロセッ
サ36はステップ360へ進むこととなろう。適応AR
Q/FECプロセス200の1回目のARQ/FEC反
復が伝送ブロック500に実行されている間に訂正され
るエラー・サブブロックは無いが、少数のビットが評価
されているとき伝送エラーを明確に識別する確率が向上
するので伝送ブロックを少数のブロックに更に分割する
利点は明白である。
【0096】ここでの例に戻ると、ステップ360でプ
ロセッサ36はARQ/FEC反復が1回だけ実行され
ていることを判定することとなろう。この例示のため、
上記選ばれた反復限界は3に等しい値である。この結
果、プロセッサ36は、ステップ363でメモリ38中
のARQ/FEC反復回数値を2に増分した後、ステッ
プ290へ進みそのステップ290を実行することとな
ろう。ステップ290でプロセッサ36はエラー・サブ
ブロック520の欠陥周波数チャネル5801乃至58
05に対する部分垂直パリティ・ビットの再送を要求す
ることとなろう。プロセッサ36はステップ300でそ
れら部分垂直パリティ・ビットを使用して、エラー・サ
ブブロック520を図11と図12にそれぞれ示すよう
にエラー・サブブロック530はエラー・サブブロック
530とエラー・サブブロック540とに更に分割する
こととなろう。エラー・サブブロック530はワード5
70127乃至570190から成り、エラー・サブブロック
540はワード570191乃至570252から成ることと
なろう。
【0097】プロセッサ36は続いてステップ310
で、エラー・サブブロック530中の欠陥周波数チャネ
ルの数、5個が訂正可能な欠陥箇所の数、4個を超えて
いることを判定することとなろう。この結果、プロセッ
サ36はステップ340を実行し、エラー・サブブロッ
ク540が評価されなかったことを判定した後、ステッ
プ310へ進む。
【0098】プロセッサ36は次いでエラー・サブブロ
ック540にステップ310を実行し、エラー・サブブ
ロック530に関して達成された結果と同様な結果を達
成することとなろう。ステップ340を実行した後、プ
ロセッサ36は、エラー・サブブロック530及び54
0がFECによって訂正することができないので、ステ
ップ350からステップ360へ進む。
【0099】その後、3回目のARQ/FEC反復9が
実行されることとなろう。ステップ290でプロセッサ
36は、エラー・サブブロック530及び540の欠陥
周波数チャネル5801乃至5805に対する部分垂直パ
リティ・ビット、即ち、評価中ブロックの再送を要求す
ることとなろう。プロセッサ36はステップ300で、
それら部分垂直パリティ・ビットを使用してエラー・サ
ブブロック530を図13と図14にそれぞれ示すよう
にエラー・サブブロック533とエラー・サブブロック
535とに更に分割することとなろう。エラー・サブブ
ロック533はワード570127乃至570159から成
り、エラー・サブブロック535はワード570160乃
至570190から成ることとなろう。更に、プロセッサ
36はステップ300で、それら部分垂直パリティ・ビ
ットを使用してエラー・サブブロック540を図15と
図16にそれぞれ示すようにエラー・サブブロック54
3とエラー・サブブロック545とに更に分割すること
となろう。エラー・サブブロック543はワード570
191乃至570221から成り、エラー・サブブロック54
5はワード570222乃至570252から成ることとなろ
う。
【0100】プロセッサ36は続いてステップ310で
エラー・サブブロック533、535及び543の各々
に有る5個の欠陥周波数チャネルが訂正可能な欠陥箇所
の数を超えていることを判定することとなろう。エラー
・サブブロック545に関しては、プロセッサ36はス
テップ310、320及び330を実行することとなろ
うが、このエラー・サブブロック545にはエラー状態
にある周波数チャネルが無いので実際に更新される現在
和は存在しないこととなろう。このように、伝送エラー
を包含する可能性があるワードとしてエラー・サブブロ
ック545中のワードを除去することで、それらはFE
Cによって訂正することができないワードであるから、
さもなければARQを使用して再送されなければならな
くなるビットの数が削減される。
【0101】4個のエラー・サブブロックが全てステッ
プ310乃至350に従って評価された後、その数が既
にARQ/FEC反復限界に達していることが判定され
ているので、プロセッサ36はステップ390へ進むこ
ととなろう。ステップ390で、プロセッサ36は、上
記説明の如く再送及び検査プロセス400の各ステップ
を使用してエラー・サブブロック533、535及び5
43のワードに対する情報ビットの再送を要求し、情報
ビットの正しい再送を得ることとなろう。プロセッサ3
6は従って周波数チャネル5801乃至5805に対す
る、エラーが検出された96個のワードを表す現在和を
増分することとなろう。プロセッサ36は続いてステッ
プ230で、伝送ブロック500の処理の間に更新され
た現在和に基づいてデータ・ビットの他の伝送ブロック
を伝送するために新しい正常機能周波数チャネルを判定
することとなろう。
【0102】要するに、伝送ブロック500への適応A
RQ/FECプロセス200の実行の結果、再送された
パリティ・ビットを使用してエラー・サブブロック51
0のワードで検出されたエラーが訂正され、且つ、エラ
ー・サブブロック545中の情報ビットを再送する必要
が無くなることとなろう。従って、伝送ブロック500
に対するARQの実行の結果、再送されるビットの数が
少なくなり、その結果、データ伝送のレートが増大する
こととなろう。
【0103】ここで、本発明の第2実施例を無線通信シ
ステム10に関して説明する。適応ARQ/FECプロ
セス200が伝送ブロックに実行されるべきか否かを判
定する前に、エラー状態にある情報シンボルを有すると
して検出された伝送ブロック中のワードにFECを実行
することを先ず試みるためのオプションがプロセッサ3
6に具備される。この実施例は図17に図示されている
FEC-ワード・プロセス100の各ステップを実行す
ることによって実行される。FEC-ワード・プロセス
100が完遂された後、プロセッサ36はステップ21
0から始まる適応ARQ/FECプロセス200の実行
を開始するか、或いは、以下で説明するようにFEC-
ワード・プロセス100によって他の伝送ブロックを処
理することを試みる。
【0104】ステップ110でプロセッサ36は、適応
ARQ/FECプロセス200の前にFEC-ワード・
プロセス100が実行されるように選ばれているかどう
かを判定する。もしプロセッサ36がFEC-ワード・
プロセス100を実行するように前もってプログラムさ
れている場合、プロセッサ36は以下で詳細に説明する
ように、ステップ120から始まるFEC-ワード・プ
ロセス100を実行する。他方、もしFEC-ワード・
プロセス100が選ばれていない場合は、プロセッサ3
6は適応ARQ/FECプロセス200をステップ24
0から実行する。この実施例では、プロセッサ36は通
常の技術を使用して、プロセッサ36が適応ARQ/F
ECプロセス200のステップ235を実行した後、そ
の都度FEC-ワード・プロセス100のステップ11
0を実行するようにプログラムされている。
【0105】ステップ120でプロセッサ36は伝送ブ
ロック中の各ワードに、情報シンボルを包含するそれら
ワードがトランシーバ30で受信される順に、時間に関
するCRCを実行する。プロセッサ36はステップ12
0の結果に関わるデータをメモリ38に保存する。例え
ば、伝送ブロック500に対しては、時間に関するCR
Cがワード5701から開始してワード570252まで連
続して実行される事となろう。ステップ120で分析さ
れた各ワードに対し、プロセッサ36はステップ130
で、そのワード中のチャネル・シンボルの幾つかがエラ
ー状態で受信されているかどうかを判定する。もしプロ
セッサ36が、少なくとも1個のチャネル・シンボルが
エラー状態であることを検出すると、プロセッサ36は
ステップ140でそのワードにFECを実行するように
試みる。他方、もしそのワードにはエラー状態のチャネ
ル・シンボルが無い場合、プロセッサ36は以下で説明
するように、ステップ180を実行する。
【0106】ステップ140で、プロセッサ36は少な
くとも1個のエラー状態にあるチャネル・シンボルを有
するとして検出された伝送ブロック中のワードにFEC
を実行するように試みる。もしプロセッサ36がステッ
プ150で、そのワード中の欠陥周波数チャネルの数が
訂正可能なエラーの数を超えていることを判定すると、
プロセッサ36はステップ180へ進む。水平パリティ
・シンボルを使用しているワード毎の訂正可能なエラー
の数は、伝送ブロック中の1個のワードに対する水平パ
リティ・シンボルに割り当てられた周波数チャネルの数
の2分の1以下の最大整数を超えることはできない
【0107】他方、もしプロセッサ36がステップ15
0で、そのワード中の欠陥周波数チャネルの数が訂正可
能なエラーの数を超えていないことを判定すると、プロ
セッサ36はステップ160で そのワード中の情報シ
ンボルにFECを実行する。プロセッサ36はそのワー
ドの水平パリティ・シンボルを使用してFECを実行
し、そのワードの個々の周波数チャネルにおける情報シ
ンボル中のエラーを訂正する。続いて、ステップ170
でプロセッサ36は、適応ARQ/FECプロセス20
0のステップ270及び330に関して上記で説明した
方法と同様な方法でメモリ38中の現在和を更新し、ス
テップ180へ進む。
【0108】プロセッサ36はステップ180で伝送ブ
ロック中に未だ評価されていないワードが有るかどうか
を判定する。もしそのようなワードが残っていれば、プ
ロセッサ36は、伝送ブロック中のそのワード及び何ら
かの残りのワードに上記で述べた方法でステップ120
及びその後の連続するステップを実行する。
【0109】ステップ180で伝送ブロック中の全ワー
ドが評価されたことを判定した後、プロセッサ36はス
テップ190で伝送ブロック中にFECによって訂正す
ることができなかったワードが有るかどうかを判定す
る。もし少なくとも1個のワードがFECによって訂正
されなかった場合、プロセッサ36はステップ240か
ら伝送ブロックに対する適応ARQ/FECプロセス2
00の実行を開始する。上記で説明した如く、プロセッ
サ36は、適応ARQ/FECプロセス200の前にF
EC-ワード・プロセス100のステップ119が後続
の伝送ブロックに実行されるべきであるかどうかに関わ
るデータをメモリ38に保存する。
【0110】もし、伝送ブロックのワードでFECによ
って訂正可能でなかったものが無い場合、プロセッサ3
6はステップ195を実行する。ステップ195で、プ
ロセッサ36は周波数チャネルが正常機能周波数チャネ
ルとして使用されるべきかどうかを判定する。FEC-
ワード・プロセス100のステップ195は、適応AR
Q/FECプロセス200のステップ230と同様な方
法で実行される。その後、ステップ197でプロセッサ
36はメモリ38から次の伝送ブロックを検索するよう
に試みる。FEC-ワード・プロセス100のステップ
197は、適応ARQ/FECプロセス200のステッ
プ235と同様な方法で実行される。次の伝送ブロック
が受信されてメモリ38に保存されると、プロセッサ3
6はステップ110へ戻る。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パリテ
ィ・ビットの適応的な再送によって、伝送ブロックの検
出された伝送エラーをFECに従って訂正することがで
きる確率が増加し、且つ、情報ビットの全ブロックを再
送する必要性が最小になる利点がある。
【0112】なお、特許請求の範囲に記載した参照符号
は発明の理解を容易にするためのものであり、特許請求
の範囲を制限するように理解されるべきものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエラー訂正方法及びデータ伝送方法
を使用することが可能な多重トーン通信システムを示す
ブロック図である。
【図2】 図1のシステムで使用するための多重トーン
伝送ブロックを示す図である。
【図3】 本発明によるエラー訂正方法及びデータ伝送
方法を説明するためのフローチャートの最初の一部であ
る。
【図4】 本発明によるエラー訂正方法及びデータ伝送
方法を説明するためのフローチャートの次の一部であ
る。
【図5】 伝送ブロックの伝送のための正常機能周波数
チャネルとして指示されるべき周波数チャネルを判定す
るための方法を示すフローチャートである。
【図6】 再送を要求されたデータ・ビットが正しく受
信されているかどうかを検査し、エラーの無い伝送が達
成されるまで再送を要求することを継続するための方法
を示すフローチャートである。
【図7】 少なくとも2つの周波数チャネルがデータ伝
送のために利用可能であるときを判定するための方法を
示すフローチャートである。
【図8】 本発明のエラー訂正方法及びデータ伝送方法
を説明するために使用される多重トーン伝送ブロックを
示す図である。
【図9】 図8に示される多重トーン伝送ブロックの第
1エラー・サブブロックを示す図である。
【図10】 図8に示される多重トーン伝送ブロックの
第2エラー・サブブロックを示す図である。
【図11】 図10に示される第2エラー・サブブロッ
クの第1再分割を示す図である。
【図12】 図10に示される第2エラー・サブブロッ
クの第2再分割を示す図である。
【図13】 図11に示される第2エラー・サブブロッ
クの第1再分割の更に再分割を示す図である。
【図14】 図11に示される第2エラー・サブブロッ
クの第2再分割の更に再分割を示す図である。
【図15】 図12に示される第2エラー・サブブロッ
クの第2再分割の更に再分割を示す図である。
【図16】 図12に示される第2エラー・サブブロッ
クの第2再分割の更に再分割を示す図である。
【図17】 図3及び図4の方法の前に実行することが
できる伝送ブロックの個々のワード中の伝送エラーを訂
正する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 無線通信システム 20 トランシーバ 22 送信器 24 受信器 26 プロセッサ 28 メモリ 30 トランシーバ 32 送信器 34 受信器 36 プロセッサ 38 メモリ 50 多重トーン伝送ブロック 701....70K-Q,70K-Q+1,70K-Q+2....70K
ワード 801....80N-M,80N-M+1,80N-M+2....80N
周波数チャネル 200 適応ARQ/FECプロセス 400 再送及び検査プロセス 600 時間切れプロセス 500 伝送ブロック 5701....570252 ワード 570253....570256 垂直パリティ・ワード 5801....58016 周波数チャネル 510 エラー・サブブロック 520 エラー・サブブロック 530 エラー・サブブロック 540 エラー・サブブロック 533 エラー・サブブロック 535 エラー・サブブロック 543 エラー・サブブロック 545 エラー・サブブロック 100 FEC-ワード・プロセス

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重トーン伝送中に起きる可能性がある
    データ伝送エラーを検出し訂正する方法において、 i)複数の情報と水平パリティ検査ビットとを有する情
    報ワード、並びに、ii)複数の垂直パリティ検査ビット
    を有する垂直パリティ・ワードとから成る複数のワード
    を、複数の周波数チャネルによって伝送するステップ
    と、 前記複数のワードから成る多重トーン伝送ブロックを送
    信器から受信するステップと、 前記情報ビット、水平パリティ検査ビット及び垂直パリ
    ティ検査ビットを、それぞれ、それらの伝送のための周
    波数チャネルに、複数の情報シンボル、水平パリティ・
    シンボル及び垂直パリティ・シンボルとして配置するス
    テップと、 前記複数のチャネル・シンボルの何れかに伝送エラーが
    存在するかを検出するために、前記それぞれ複数の水平
    パリティ・シンボルを使用して前記複数の情報ワードに
    時間に関する巡回冗長検査(CRC)を実行するステッ
    プと、 複数の情報ワードに対する時間に関する前記CRCの実
    行によって前記複数のチャネル・シンボルの何れかに伝
    送エラーが存在することが検出された場合に、前記複数
    のチャネル・シンボルの何れかに伝送エラーが前記複数
    の周波数チャネルのどの周波数チャネルに伝送エラーが
    存在するかを検出するために、前記複数の周波数チャネ
    ルで伝送された前記複数の垂直パリティ・ビットを使用
    して前記複数の情報ワードに周波数に関するCRCを実
    行するステップと、 前記伝送ブロック中に伝送エラーを有するものとして検
    出された周波数チャネルの数が、伝送エラーを有し前進
    エラー訂正(FEC)によって訂正可能な前記伝送ブロ
    ックの周波数チャネルの数を超えている場合に、伝送エ
    ラーを有するものとして検出される伝送ブロック中の何
    れかの周波数チャネルに対して、前記送信器へ部分垂直
    パリティ・ビットを再送するように要求するステップと
    を具備することを特徴とする多重トーン伝送中に起きる
    データ伝送エラーを検出し訂正する方法。
  2. 【請求項2】 各々が前記伝送ブロックの複数の情報ワ
    ードの部分集合から成り、且つ、前記再送された部分垂
    直パリティ・ビットを使用して、前記伝送ブロックに周
    波数に関するCRCを実行することにより画定される複
    数のエラー・サブブロックの各々に対して、伝送エラー
    を有する周波数チャネルを検出するために、前記再送さ
    れた部分垂直パリティ・ビットを使用して前記情報ワー
    ドに時間に関するCRCを実行するステップ、を具備す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記部分垂直パリティ・ビットが第1部
    分集合及び第2部分集合を画定するために要求されるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1部分集合及び第2部分集合が、
    それぞれ、前記複数の情報ワードの相互排除部分集合か
    ら成ることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記それぞれに再送された部分垂直パリ
    ティ・ビットを使用してエラー・サブブロックに周波数
    に関するCRCを実行することによって、伝送エラーを
    有するものとして検出された周波数チャネルの数が、そ
    のエラー・サブブロックの前記水平パリティ・シンボル
    を使用するFECによって訂正可能な伝送エラーを有す
    る前記エラー・サブブロック中の周波数チャネルの数を
    超えていない場合に、そのエラー・サブブロックにFE
    Cを実行するステップ、を具備することを特徴とする、
    請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 以前に為された部分垂直パリティ・ビッ
    トの再送の結果画定されたエラー・サブブロックであ
    り、FECによって訂正することができなかった何れか
    のエラー・サブブロックの何れかの周波数チャネルに対
    して、前記送信器へ部分垂直パリティ・ビットを再送す
    るように要求するステップと、 最新に部分垂直パリティ・ビットを再送されたエラー・
    サブブロックに対して周波数に関するCRCを実行する
    ことによって画定される複数のエラー・サブブロック中
    の伝送エラーを有する周波数チャネルを検出するため
    に、最新に部分垂直パリティ・ビットが再送された何れ
    かのエラー・サブブロックに、最新に再送された前記部
    分垂直パリティ・ビットを使用して周波数に関するCR
    Cを実行するステップと、 それぞれに再送された部分垂直パリティ・ビットを使用
    してそのエラー・サブブロックに周波数に関するCRC
    を実行することにより伝送エラーを有するものとして検
    出された周波数チャネルの数が、そのエラー・サブブロ
    ックの水平パリティ・シンボルを使用するFECによっ
    て訂正可能な伝送エラーを有するそのエラー・サブブロ
    ック中の周波数チャネルの数を超えていない場合に、最
    新に実行された周波数に関するCRCによって画定され
    たエラー・サブブロックにFECを実行するステップ、
    とを具備することを特徴とする、請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 部分パリティ・ビットを要求するステッ
    プを反復して実行するステップと、周波数に関するCR
    Cを実行するステップと、 所定回数の反復の間に最新に形成されたエラー・サブブ
    ロックにFECを実行するステップとを具備することを
    特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記所定の反復回数が3であることを特
    徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 反復限界に到達したとき、FECによっ
    て訂正することができないエラー・サブブロックを、送
    信器が自動再送要求に応じて再送するように要求するス
    テップ、を具備することを特徴とする、請求項7に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 送信器が多重トーン伝送システムにお
    けるデータ・ビットを伝送するために使用可能な複数の
    周波数チャネルのうち、受信器による多重トーン伝送ブ
    ロックの処理中にデータ・ビットを伝送するために使用
    されることとなる周波数チャネルを適応的に切り換える
    方法において、 多重トーン伝送ブロックに時間及び周波数に関する巡回
    冗長検査を実行することによって、複数の周波数チャネ
    ルの各々で起きる伝送エラーを検出するステップと、 エラーが検出された周波数チャネルを表すデータを複数
    の現在和としてメモリに保存するステップと、 もし有るとすれば前記複数の周波数チャネルのうちのど
    の周波数チャネルがデータ伝送のために使用されている
    かを決定するために、前記現在和の値を処理するステッ
    プと、 前記受信器から前記送信器へのデータ伝送のために使用
    されるべき前記周波数チャネルを指示する肯定応答を伝
    送するステップ、とを具備することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 多重トーン伝送システムにおけるデー
    タ・ビットを伝送するために使用可能な複数の周波数チ
    ャネルのうち、受信器(20)による多重トーン伝送ブ
    ロックの処理中にデータ・ビットを伝送するために送信
    器(30)によって使用されることとなる周波数チャネ
    ルを適応的に切り換える装置において、 複数の周波数チャネルの各々で起きる伝送エラーを検出
    するために多重トーン伝送ブロックに時間及び周波数に
    関する巡回冗長検査を実行するための、前記受信器中の
    プロセッサ(26)と、 エラーが検出された周波数チャネルを表すデータを複数
    の現在和として保存するための、前記受信器中のメモリ
    (28)と、 もし有るとすれば前記複数の周波数チャネルのうちのど
    の周波数チャネルがデータ伝送のために使用されている
    かを判定するために、前記現在和の値に基づいて判定す
    る前記プロセッサ(26)と、 前記送信器へデータ伝送のために使用されるべき前記周
    波数チャネルを指示する肯定応答を前記送信器へ伝送す
    るための、前記受信器中の伝送手段(22)とを具備す
    ることを特徴とする周波数チャネルを適応的に切り換え
    る装置。
  12. 【請求項12】 多重トーン伝送中に起きる可能性があ
    るデータ伝送エラーを検出し訂正するシステムにおい
    て、 i)複数の情報と水平パリティ検査ビットとを有する情
    報ワード、並びに、ii)複数の垂直パリティ検査ビット
    を有する垂直パリティ・ワードとから成る複数のワード
    を、複数の周波数チャネルによって伝送する送信器(3
    0)と、 前記複数のワードから成る多重トーン伝送ブロックを前
    記送信器から受信する受信器(20)と を具備し、前
    記受信器(20)が、 前記情報ビット、水平パリティ検査ビット及び垂直パリ
    ティ検査ビットを、それぞれ、それらの伝送の周波数チ
    ャネルで、複数の情報シンボル、水平パリティ・シンボ
    ル及び垂直パリティ・シンボルとして配置し、 前記複数のチャネル・シンボルの何れかに伝送エラーが
    存在するかを検出するために、前記それぞれ複数の水平
    パリティ・シンボルを使用して前記複数の情報ワードに
    時間に関する巡回冗長検査(CRC)を実行し、 複数の情報ワードに対する時間に関する前記CRCの実
    行によって前記複数のチャネル・シンボルの何れかに伝
    送エラーが存在することが検出された場合に、前記複数
    のチャネル・シンボルの何れかに伝送エラーが前記複数
    の周波数チャネルのどの周波数チャネルに伝送エラーが
    存在するかを検出するために、前記複数の周波数チャネ
    ルで伝送された前記複数の垂直パリティ・ビットを使用
    して前記複数の情報ワードに周波数に関するCRCを実
    行し、 前記伝送ブロック中に伝送エラーを有するものとして検
    出された周波数チャネルの数が、伝送エラーを有し前進
    エラー訂正(FEC)によって訂正可能な前記伝送ブロ
    ックの周波数チャネルの数を超えている場合に、伝送エ
    ラーを有するものとして検出される伝送ブロック中の何
    れかの周波数チャネルに対して、前記送信器へ部分垂直
    パリティ・ビットを再送するように要求する、プロセッ
    サ(26)を具備することを特徴とするシステム。
  13. 【請求項13】 前記プロセッサ(26)が、各々が前
    記伝送ブロックの複数の情報ワードの部分集合から成
    り、且つ、前記再送された部分垂直パリティ・ビットを
    使用して、前記伝送ブロックに実行される周波数に関す
    るCRCから画定される複数のエラー・サブブロックの
    各々の中で伝送エラーを有する周波数チャネルを検出す
    るために、前記再送された部分垂直パリティ・ビットを
    使用して前記情報ワードに時間に関するCRCを実行す
    ることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記部分垂直パリティ・ビットが第1
    部分集合及び第2部分集合を画定するために要求される
    ことを特徴とする、請求項13に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記第1部分集合及び第2部分集合
    が、それぞれ、前記複数の情報ワードの相互排除部分集
    合から成ることを特徴とする、請求項14に記載のシス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記プロセッサ(26)が、前記それ
    ぞれに再送された部分垂直パリティ・ビットを使用して
    エラー・サブブロックに周波数に関するCRCを実行す
    ることによって、伝送エラーを有するものとして検出さ
    れた周波数チャネルの数が、そのエラー・サブブロック
    の前記水平パリティ・シンボルを使用するFECによっ
    て訂正可能な伝送エラーを有する前記エラー・サブブロ
    ック中の周波数チャネルの数を超えていない場合に、そ
    のエラー・サブブロックにFECを実行することを特徴
    とする、請求項12に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記プロセッサ(26)が、更に、 以前に為された部分垂直パリティ・ビットの再送の結果
    画定されたエラー・サブブロックであって、FECによ
    って訂正することができなかった何れかのエラー・サブ
    ブロックの何れかの周波数チャネルに対して、前記送信
    器(30)へ部分垂直パリティ・ビットを再送するよう
    に要求し、 最新に部分垂直パリティ・ビットを再送されたエラー・
    サブブロックに対して周波数に関するCRCを実行する
    ことによって画定される複数のエラー・サブブロック中
    の伝送エラーを有する周波数チャネルを検出するため
    に、最新に部分垂直パリティ・ビットが再送された何れ
    かのエラー・サブブロックに、最新に再送された前記部
    分垂直パリティ・ビットを使用して周波数に関するCR
    Cを実行し、 それぞれに再送された部分垂直パリティ・ビットを使用
    してそのエラー・サブブロックに周波数に関するCRC
    を実行することにより伝送エラーを有するものとして検
    出された周波数チャネルの数が、そのエラー・サブブロ
    ックの水平パリティ・シンボルを使用するFECによっ
    て訂正可能な伝送エラーを有するそのエラー・サブブロ
    ック中の周波数チャネルの数を超えていない場合に、最
    新に実行された周波数に関するCRCによって画定され
    たエラー・サブブロックにFECを実行する、ことを特
    徴とする、請求項16に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記プロセッサ(26)が、部分パリ
    ティ・ビットを要求するステップを反復して実行し、周
    波数に関するCRCを実行し、所定回数の反復の間に最
    新に形成されたエラー・サブブロックにFECを実行す
    ることを特徴とする、請求項17に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記所定の反復回数が3であることを
    特徴とする、請求項18に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記プロセッサ(26)が、反復限界
    に到達したとき、FECによって訂正することができな
    いエラー・サブブロックを、前記送信器(30)が自動
    再送要求に応じて再送するように要求することを特徴と
    する、請求項18に記載のシステム。
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