JP2003152691A - 送受信装置及び送受信方法 - Google Patents

送受信装置及び送受信方法

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JP2003152691A JP2002113607A JP2002113607A JP2003152691A JP 2003152691 A JP2003152691 A JP 2003152691A JP 2002113607 A JP2002113607 A JP 2002113607A JP 2002113607 A JP2002113607 A JP 2002113607A JP 2003152691 A JP2003152691 A JP 2003152691A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤り率を増加させることなく、データの
再送に起因する実質的な伝送効率の低下を抑制するこ
と。 【解決手段】 送信装置10Aでは、1シンボルで3ビ
ット以上の信号を伝送する場合に、通信相手の無線局か
らの再送要求信号を受信したとき、変調部11での処理
により得られた誤りの生じ難いビット(上位ビット)は
再送せず、誤りの生じ易いビット(下位ビット)のみを
再送する。通信相手の受信装置10Bでは、メモリ1
6、17に記憶しておいた誤りの生じ難いビット(上位
ビット)と再送により得られた誤りの生じ易いビット
(下位ビット)とを用いて、誤り訂正処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送受信装置及び送受
信方法に関し、特にARQ(Automatic Repeat Reques
t)方式により伝搬路誤りにより復調できなかったデー
タを再送するようになされた送受信装置及び送受信方法
に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の送受信装置においては、
受信信号の伝送誤りを検出し、誤りが検出された場合に
通信相手の無線局に対して再送要求信号を送出する。再
送要求を受信した通信相手の無線局では、再送要求に対
応したデータを再送する。そして受信信号に誤りが無く
なるまでこの処理を繰り返す。これら一連の処理は、A
RQと呼ばれる。
【0003】従来のこの種の送受信装置の構成を、図2
5に示す。送受信装置1は大きく分けて、変調送信部2
と受信復調部3と再送制御部4により構成されている。
送受信装置1は、送信時、送信信号S1を再送制御部4
を介して変調部5に送出する。
【0004】変調部5は送信信号S1に対して所定の変
調処理を施すことにより変調信号を形成し、当該変調信
号を送信部6に送出する。送信部6は変調信号に対して
ディジタルアナログ変換処理やアップコンバート、送信
電力制御等の所定の無線送信処理を施し、処理後の信号
をアンテナAN1に送出する。
【0005】一方、受信時、送受信装置1はアンテナA
N2を介して得られた受信信号を受信部7に入力する。
受信部7は受信信号に対して信号増幅やダウンコンバー
ト、アナログディジタル変換処理等の所定の無線受信処
理を施こす。
【0006】誤り訂正部8は入力データに対して所定の
誤り訂正処理を施す。誤り訂正後の受信データは再送制
御部4に送出されると共に誤り検出部9に送出される。
誤り検出部9はCRC(Cyclic Redundancy Check)を
行うことにより誤り訂正後の受信データの誤りを検出
し、この検出結果を再送制御部4に送出する。
【0007】再送制御部4は、誤り検出部9により誤り
が検出されなかった場合には、誤り訂正部8から入力し
た誤り訂正後の受信データを受信信号S2として出力す
る。これに対して再送制御部4は誤り検出部9により誤
りが検出された場合には、所定のタイミングで再送要求
信号を通信相手の無線局に送信する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにARQ方式を用いて伝搬路誤りが生じたデータを再
送する場合には、再送が繰り返された分だけ実質的な伝
送効率が低下することになる。つまり、再送回数が多い
ほど、余分な伝送が多くなり、実際の信号伝送に使用し
ている通信容量が少なくなるため、伝送効率が低下す
る。
【0009】このように従来の送受信装置においては、
受信したデータに誤りが発生した場合、通信相手の無線
局に対し、誤りが発生したデータの再送を要求するた
め、誤りが発生した分、無線リソースを使用し、スルー
プットが低下するという問題がある。
【0010】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、誤り率を増加させることなく、データの再送に起
因する実質的な伝送効率の低下を抑制し得る送受信装置
及び送受信方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の送受信装置は、以下の構成を採る。 (1)本発明の送受信装置は、1シンボルで3ビット以
上のデータを伝送する変調方式を用いる送受信装置であ
って、通信相手からの再送要求信号を受信する受信手段
と、受信手段が再送要求信号を受信した際、誤りの生じ
易いビットのみを通信相手の無線局に再送信号として再
送する送信手段とを具備する構成を採る。
【0012】この構成によれば、実質的に再送の必要の
あるビットのみを再送することになり、再送に要するビ
ット数を削減できる。この結果、誤り率を増加させずに
再送効率を向上させることができる。これにより、再送
に用いる容量が削減される分、通常データの通信容量を
増加させることもできるようになる。
【0013】(2)また本発明の送受信装置は、(1)
において、送信手段は、回線品質に応じて再送するビッ
ト数を可変とする構成を採る。
【0014】この構成によれば、信号の伝搬路環境に応
じて適応的に再送ビット数を変えることができるので、
無線リソースを極力無駄に使用することなく、再送ビッ
ト数を有効に減少させることができる。
【0015】(3)また本発明の送受信装置は、(1)
において、Nビット分のデータを1シンボルに変調する
第1の変調手段と、M(M>N)ビット分のデータを1
シンボルに変調する第2の変調手段と、いずれかの変調
手段を選択する変調方式選択手段とを、さらに備え、変
調方式選択手段は、受信手段により再送要求信号が受信
された際には第1の変調手段を選択し、受信手段により
再送要求信号が受信されなかった際には第2の変調手段
を選択する構成を採る。
【0016】この構成によれば、第1の変調手段により
変調された信号は、第2の変調手段により変調された信
号よりも伝送誤りが小さくなるので、再送信号の誤り率
を最初の伝送時よりも小さくできる。この結果、再送回
数を減らすことができる。これにより全体的な再送ビッ
ト数を一段と減少させることができる。
【0017】(4)また本発明の送受信装置は、(1)
において、送信手段は、16値QAM変調手段を有し、
通常の送信の際には4ビット分のデータを1シンボルに
変調して送信すると共に、再送要求信号が受信された際
には誤りの生じ難い2ビット分は再送せず、誤りの生じ
易い2ビット分のみを再送する構成を採る。
【0018】この構成によれば、従来のように全てのビ
ットを再送する場合と比較して、再送ビット数を1/2
に低減できる。また誤りの生じ易いビットのみを再送す
るので、実質的に再送の必要なビットのみを再送でき、
誤り率を増加させることなく、有効に再送ビット数を低
減できる。
【0019】(5)また本発明の送受信装置は、送信手
段は、6ビット以上のデータを1シンボルに変調する多
値変調手段を有し、通常の送信の際には6ビット以上の
データを1シンボルに変調して送信すると共に、再送要
求信号が受信された際には誤りの生じ易い下位2ビット
分のみを再送する構成を採る。
【0020】この構成によれば、従来のように全てのビ
ットを再送する場合と比較して、再送ビット数を1/3
に低減できる。また誤りの生じ易いビットのみを再送す
るので、実質的に再送に必要なビットのみを再送でき、
誤り率を増加させることなく、有効に再送ビット数を低
減できる。
【0021】(6)また本発明の送受信装置は、(1)
〜(5)において、送信信号を互いに直交する複数のサ
ブキャリアに重畳するOFDM変調手段を、さらに具備
し、再送要求があった場合、再送信号を通常の送信信号
とは異なるサブキャリアに重畳して再送する構成を採
る。
【0022】この構成によれば、異なるサブキャリア間
では周波数選択性フェージング等の影響により信号の誤
り率が異なってくるので、通常の送信時に誤りがあった
場合でも、再送時に続けて誤りが生じる確率を低減でき
る。この結果、再送回数を少なくすることができるの
で、全体的な再送ビット数を減少させることができる。
【0023】(7)また本発明の送受信装置は、3ビッ
ト以上であるPビット分のデータが1シンボルに変調さ
れて送信された送信信号を受信し、当該受信信号をPビ
ット分のデータに復調する受信復調手段と、受信復調手
段により復調されたPビットのデータのうち、誤りの生
じ難い上位Q(Q<P)ビットを記憶する記憶手段と、
受信復調手段により復調された信号に信号誤りが発生し
たときに通信相手の無線局に再送要求信号を送信する再
送要求手段と、再送要求信号に応じて通信相手の無線局
から送られてくる上位Qビットを除く下位ビットのデー
タと、記憶手段に記憶された上位Qビットのデータとを
用いて誤り訂正処理を行う誤り訂正手段とを具備する構
成を採る。
【0024】(8)また本発明の送受信装置は、(7)
において、受信復調手段は、1シンボルで6ビット以上
のデータを伝送した信号を受信し、記憶手段は、受信復
調手段により復調されたデータのうち、最初の再送信号
に対しては上位4ビットを記憶し、同一データに対する
次の再送信号に対しては上位2ビットを記憶する構成を
採る。
【0025】この構成によれば、復調された6ビットの
うち、最初の受信の際に上位4ビットを記憶し、1回目
の再送で下位2ビットを受け取っても誤りが生じる場合
には、5、6ビット目の次に誤り易い上位から数えて
3、4ビット目も再送対象とし、記憶手段には上位2ビ
ットだけを記憶する。この結果、2回目以降の再送によ
る誤り率を格段に低減でき、再送回数の増加を抑制でき
るようになる。これにより、誤り率を増加させずに、再
送ビット数を有効に減少させることができる。
【0026】(9)また本発明の送受信装置は、(7)
において、受信復調手段は、1シンボルで6ビット以上
のデータを伝送した信号を受信し、記憶手段は、受信復
調手段により復調されたデータのうち、誤りが生じ難い
4ビットを記憶する構成を採る。
【0027】この構成によれば、誤り率を増加させず
に、再送ビット数を有効に減少させることができると共
に、再送されたビットと記憶されているビットとから送
信時と同じ配列のデータを復元できる。
【0028】(10)また本発明の送受信装置は、
(7)において、通信相手の無線局との間の回線品質を
検出する回線品質検出手段を、さらに具備し、再送要求
手段は、検出された回線品質に応じて、通信相手の無線
局に再送要求するビット数を変える構成を採る。
【0029】この構成によれば、信号の伝搬路環境に応
じて適応的に再送ビット数を変えることができるので、
再送ビット数を有効に減少させることができる。また適
当に再送ビット数を減らしているのではなく、回線品質
を考慮して再送ビット数を減らしているので、従来のよ
うに全てのビットを再送する場合と比較しても、誤り率
を増加させることなく、有効に再送ビット数を低減でき
る。
【0030】(11)また本発明の送受信装置は、(1
0)において、再送要求手段は、回線品質検出手段によ
り検出された回線品質が良い程、再送要求するビット数
を少なくし、記憶手段は、回線品質検出手段により検出
された回線品質が良い程、記憶する上位ビット数を増や
す構成を採る。
【0031】この構成によれば、回線品質が良いという
ことは、伝搬路での誤りが生じ難いことを意味し、再送
ビット数を少なくしても誤り率は増加しないと考えられ
るので、再送ビット数を少なくする。この結果、有効に
再送ビット数を低減できる。
【0032】(12)また本発明の送受信装置は、(1
1)において、回線品質検出手段は、受信復調手段によ
り得られる受信信号の信号レベルを回線品質として検出
し、再送要求手段は、検出された信号レベルに基づき、
信号レベルが大きい程、再送する下位ビット数が少なく
てよいことを指示する再送要求信号を送信し、記憶手段
は、検出された信号レベルに基づき、信号レベルが大き
い程、記憶する上位ビット数を増やす構成を採る。
【0033】この構成によれば、信号レベルが大きい
と、復調の際の復調対象であるシンボルと振幅しきい値
との距離が大きくなり、誤りは発生し難くなるので、再
送する下位ビットを少なくしても、誤り率は増加しな
い。この結果、有効に再送ビット数を低減できる。
【0034】(13)また本発明の送受信装置は、
(7)において、受信復調手段は、互いに直交する複数
のサブキャリアに送信データが重畳されてなるOFDM
信号を受信すると共に、受信復調手段により得られる受
信信号の遅延分散量を検出する遅延分散検出手段を具備
し、再送要求手段は、遅延分散検出手段によって検出さ
れた遅延分散量に基づき、遅延分散量が小さい程、再送
する下位ビット数が少なくてよいことを指示する再送要
求信号を送信し、記憶手段は、遅延分散検出手段によっ
て検出された遅延分散量に基づき、遅延分散量が小さい
程、記憶する上位ビット数を増やす構成を採る。
【0035】この構成によれば、遅延分散量が小さい
程、伝送信号はマルチパスによる信号遅延の影響を受け
ていないと考えられ、このような場合には受信品質が殆
ど劣化せず伝送誤りの確率は低いので、再送ビット数を
少なくしても誤り率は増加しない。この結果、誤り率を
増加させることなく、有効に再送ビット数を低減でき
る。
【0036】(14)また本発明の送受信装置は、
(7)において、受信復調手段は、互いに直交する複数
のサブキャリアに送信データが重畳されてなるOFDM
信号を受信すると共に、受信復調手段により得られる受
信信号の信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、
受信復調手段により得られる受信信号の遅延分散量を検
出する遅延分散検出手段と、受信信号の信号レベルのし
きい値として、遅延分散検出手段により検出された遅延
分散量が大きい程、大きな値のしきい値を選定するしき
い値選定手段と、受信信号の信号レベルをしきい値選定
手段により選定されたしきい値と比較する比較手段と
を、さらに具備し、比較手段により信号レベルがしきい
値よりも大きいことを示す比較結果が得られたとき、再
送要求手段は、再送する下位ビット数が少なくてよいこ
とを指示する再送要求信号を送信すると共に、記憶手段
は、記憶する上位ビット数を増やす構成を採る。
【0037】この構成によれば、遅延分散が小さい程、
また受信信号レベルが小さい程、伝送誤りの確率が低く
なることに着目して、受信信号レベルのしきい値の選定
及び受信信号レベルとしきい値との比較を行い、比較結
果に応じて再送ビット数を決めている。つまり、再送ビ
ット数は、遅延分散量及び受信信号レベルの両方が反映
されたものとなる。この結果、誤り率を増加させること
なく、一段と有効に再送ビット数を低減できる。
【0038】(15)また本発明の送受信装置は、(1
3)又は(14)において、遅延分散検出手段は、遅延
分散量として、受信信号の信号レベルで正規化した値を
用いる構成を採る。
【0039】この構成によれば、受信信号増幅回路の誤
差による遅延分散量の誤差を抑制することができる。こ
の結果、伝送誤りのし易さを的確に推定できるので、再
送ビット数を的確に選定できるようになり、実質的な伝
搬路環境に応じて、誤り率を増加させることなく的確に
再送ビット数を低減できる。
【0040】(16)また本発明の送受信装置は、通信
相手からの再送要求信号を受信する受信手段と、受信手
段が前記再送要求信号を受信した際、パンクチャしたビ
ットのみを通信相手の無線局に再送信号として再送する
送信手段と、を具備する構成を採る。
【0041】この構成によれば、再送時に実質的に誤り
率を向上させるのに効果的なビットのみを送信すること
になるので、再送効率を向上させることができる。
【0042】(17)また本発明の送受信装置は、(1
6)において、3ビット以上のデータを1シンボルに変
調する変調手段を、さらに具備し、送信手段は、再送信
号として、パンクチャしたビットに加えて、誤りの生じ
易いビットを送信する、構成を採る。
【0043】この構成によれば、(16)と比較して、
再送効率をさほど低下させずに、誤りの生じ易いビット
も再送した分だけ、誤り率特性を一段と向上させること
ができるようになる。
【0044】(18)また本発明の送受信装置は、(1
7)において、送信手段は、1回の再送でパンクチャし
たビット又は誤りの生じ易いビットのいずれか片方のみ
を送信する、構成を採る。
【0045】この構成によれば、1回の再送でパンクチ
ャしたビット又は誤りの生じ易いビットの両方を送信す
るのではなく、1回の再送ではパンクチャしたビット又
は誤りの生じ易いビットの片方のみを送信し、最初の再
送でも誤りが検出されたときには次回の再送ではもう片
方のビットを送信すれば、1回の再送での再送情報量を
低減できるので、一段と伝送効率と誤り率特性の両立を
図ることができるようになる。
【0046】(19)また本発明の送受信装置は、(1
7)において、通信相手の無線局との間の回線品質を検
出する回線品質検出手段を、さらに具備し、送信手段
は、回線品質が良い場合には1回の再送でパンクチャし
たビット又は誤りの生じ易いビットのいずれか片方のみ
を送信すると共に、回線品質が悪い場合には1回の再送
でパンクチャしたビットと誤りの生じ易いビットの両方
を送信する、構成を採る。
【0047】この構成によれば、回線品質が良い場合は
1回の再送で済む確率が高いので、1回の再送でパンク
チャしたビット又は誤りの生じ易いビットのいずれか片
方のみを送信することで1回の再送での再送情報量を少
なくする。一方、回線品質が悪くなるにつれて1回の再
送で済ますためには誤り訂正能力が優れている方が良い
ので、1回の再送でパンクチャしたビットと誤りの生じ
易いビットの両方を送信する。この結果、有効に再送情
報量及び再送回数を低減して、伝送効率を向上し得る。
【0048】(20)また本発明の送受信装置は、(1
6)において、パンクチャしたビットを複数回に分けて
送信する、構成を採る。
【0049】この構成によれば、回線品質によっては、
パンクチャしたビットの全てを1回の再送で送らなくて
も誤りが発生しない場合もあるので、パンクチャしたビ
ットを複数回に分けて再送し、誤りが発生する毎に再送
するビットを増やしていくことで、さらに伝送効率と誤
り率特性の両立を図ることができる。
【0050】(21)また本発明の送受信装置は、畳み
込み符号化処理及びパンクチャ処理が施され、かつ3ビ
ット以上であるデータが1シンボルに変調されて送信さ
れた送信信号を受信すると共に受信した信号を復調する
受信復調手段と、受信復調手段により復調されたデータ
を記憶する記憶手段と、受信復調手段により復調された
信号に信号誤りが発生したときに通信相手の無線局に再
送要求信号を送信する再送要求手段と、再送要求信号に
応じて通信相手の無線局から送られてくるパンクチャし
たデータと記憶手段に記憶されたデータとを用いて誤り
訂正処理を施す誤り訂正手段と、を具備する構成を採
る。
【0051】(22)また本発明の送受信装置は、
(7)〜(15)又は(21)のいずれかにおいて、再
送された信号の誤り訂正時の尤度を高くする手段を、さ
らに具備する、構成を採る。
【0052】この構成によれば、再送された受信信号の
誤り訂正時の信号尤度を高くしたことにより、(7)〜
(15)又は(21)と比較して、一段と誤り率特性を
向上できるようになる。
【0053】(23)また本発明の送受信装置は、(2
2)において、尤度を高くする値は、(2×N)倍(但
しNは正の整数)に選定されている、構成を採る。
【0054】この構成によれば、信号尤度を高めるため
にビットシフト回路を用いることができるようになるの
で、回路規模を削減することができ、この結果誤り訂正
時の信号尤度の値を簡易な回路構成で高めることができ
る。
【0055】(24)また本発明の無線基地局装置は、
(1)〜(23)のいずれかの送受信装置を具備する構
成を採る。
【0056】(25)また本発明の通信端末装置は、
(1)〜(23)のいずれかの送受信装置を具備する構
成を採る。
【0057】(26)また本発明の送受信方法は、1シ
ンボルで3ビット以上の信号を伝送する変調方式を用い
る送受信方法であって、通信相手の無線局からの再送要
求信号を受信したとき、誤りの生じ難いビットは再送せ
ず、誤りの生じ易いビットのみを再送する。
【0058】(27)また本発明の送受信方法は、3ビ
ット以上のPビット分のデータが1シンボルに変調され
て送信された送信信号を受信し、当該受信信号をPビッ
ト分のデータに復調し、復調したPビットのデータのう
ち、誤りの生じ難い上位Qビットを記憶し、復調した信
号に信号誤りが発生したときに通信相手の無線局に再送
要求信号を送信し、再送要求信号に応じて通信相手の無
線局から送られてくる上位Qビットを除く下位ビットの
データと記憶した上位Qビットのデータとを用いて誤り
訂正処理を行う。
【0059】(28)また本発明の送受信方法は、通信
相手の無線局からの再送要求信号を受信したとき、パン
クチャしたビットのみを前記通信相手の無線局に再送す
る。
【0060】(29)さらに本発明の送受信方法は、
(28)の送受信方法を下り回線のみに用いるようにす
る。
【0061】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、再送要求があっ
た場合に、誤りの生じ易いビットのみを再送信号として
再送することである。また再送要求を行った無線局で
は、誤りの生じ難いビットを記憶しておき、誤りの生じ
易いビットが再送されたときに、記憶したビットと再送
されたビットを組み合わせて所望の受信データを得るよ
うになっている。
【0062】本発明では、16値QAMや8PSKのよ
うに、1シンボルで3ビット以上の信号を伝送する変調
方式において、一般に受信信号に誤りが存在する場合
は、1ビット目や2ビット目以外のビットに誤りが集中
することに着目して、1ビット目や2ビット目以外のビ
ットを再送対象ビットとする。
【0063】例えば16値QAMでは、1、2ビット目
には極性を表す情報が重畳され、3、4ビット目には振
幅を表す情報が重畳される。ここで3、4ビット目の振
幅を表す情報とこの情報を判定するしきい値との差は、
1、2ビット目の極性を表す情報とこの情報を判定する
しきい値との差の半分しかない。このため16値QAM
では、3、4ビット目が誤る確率は、1、2ビット目が
誤る確率のほぼ2倍となる。
【0064】以下、本発明の実施形態について図面を参
照して詳細に説明する。
【0065】(実施の形態1)図1において、10(2
0)は全体として、本発明による実施の形態1に係る送
受信装置を示す。送受信装置10(20)は、例えば無
線基地局や通信端末に設けられている。ここで送受信装
置10と送受信装置20は互いに同様の構成でなり、図
2に示すように、双方向通信を行う無線通信システム1
000を形成する。
【0066】無線通信システム1000は、送受信装置
10の変調送信部10Aから送受信装置20に信号を送
信する。送受信装置20では、この信号を受信復調部2
0Bにより受信復調する。そして受信信号に誤りがあっ
た場合には再送制御部20Cが変調送信部20Aを介し
て送受信装置10に再送要求信号を送信する。
【0067】送受信装置10は、再送要求信号を受信す
ると、再送制御部10Cが変調送信部10Aを介して再
送対象の信号を送受信装置20に送信する。このように
この実施の形態では、説明上、送受信装置10の通信相
手の送受信装置20も送受信装置10と同様の構成でな
る場合について述べる。
【0068】図1に戻って送受信装置10の構成につい
て説明する。送信時、送受信装置10は送信信号S1を
再送制御部10Cを介して変調部11に送出する。変調
部11は送信信号S1に対して所定の変調処理を施すこ
とにより変調信号を形成し、当該変調信号を送信部12
に送出する。この実施の形態の場合、変調部11は16
値QAM変調を行うことにより、4ビットの送信信号S
1を1シンボルに変調するようになっている。
【0069】送信部12は16値QAM変調が施された
変調信号に対して直交マルチキャリア変調を施すことに
より、OFDM(Orthogonal Frequency Division Mult
iplex)信号を形成する。すなわち16値QAM変調が
施された変調信号の各シンボルを互いに直交する複数の
サブキャリアに重畳する。また送信部12はOFDM変
調後の信号に対してディジタルアナログ変換処理やアッ
プコンバート、送信電力制御等の所定の無線送信処理を
施し、処理後の信号をアンテナAN11に供給する。
【0070】一方、受信時、送受信装置10はアンテナ
AN12を介して得られた受信信号を受信部13に入力
する。受信部13は受信信号に対して信号増幅やダウン
コンバート、アナログディジタル変換処理等の所定の無
線受信処理を施こす。また受信部13は受信信号に対し
てシリアルパラレル変換や逆フーリエ変換を施すことに
よりOFDM復調処理を施す。さらに受信部13は16
値QAM信号を復調することにより4ビットの復調デー
タS3を形成する。
【0071】この4ビットの復調データS3は選択部1
4に入力される。また復調データS3のうち、上位2ビ
ットはメモリ15、16に格納される。ここで16値Q
AMの各シンボルのI−Q平面上の位置と、受信部13
による16値QAM信号の復調の際に用いられるしきい
値との関係を、図3に示す。
【0072】16値QAMでは、各シンボルがI−Q平
面上のどの位置に存在するかによって、1シンボルで4
ビット(すなわち16値)のデータを表現できるように
なっている。このうち上位2ビットは極性を表すビット
であり、復調時に、シンボルがそれぞれI軸及びQ軸に
対してプラス方向に存在するかマイナス方向に存在する
かで決まるビットである。すなわち図3に示すように、
I軸及びQ軸をしきい値として、対象となるシンボルが
I軸、Q軸のどちら側に存在するかによって決められ
る。
【0073】また下位2ビットは振幅を表すビットであ
り、復調時に、シンボルの振幅の大きさによって決まる
ビットである。すなわち図3の点線をしきい値として、
対象となるシンボルがそのしきい値のどちら側に存在す
るかによって決められる。
【0074】これからも明らかなように、16値QAM
変調されたシンボルは、上位2ビットのためのしきい値
であるI軸、Q軸からは距離が離れているのに対して、
下位2ビットのためのしきい値からは距離が近くなる。
【0075】この結果、信号伝搬時に何らかの影響によ
り信号の位相等が変動した場合を考えると、I−Q平面
上で原点から比較的距離が遠い上位2ビットのためのし
きい値を越える確率に対して、比較的距離が近い下位2
ビットのためのしきい値を越える確立が高くなる。すな
わち上位2ビットは伝送誤りが生じ難く、下位2ビット
は伝送誤りが生じ易いビットであるといえる。この実施
の形態では、この伝送誤りの生じ難い上位2ビットをメ
モリ15、16に格納する。
【0076】受信部13から出力された復調データS3
は選択部14に送出される。選択部14は再送制御部1
0Cからの再送タイミング信号S4に基づいて、受信部
13からの復調データS3及びメモリ15、16に格納
された上位2ビットの復調データを選択して並べる。
【0077】実際上、選択部14は、再送タイミング信
号S4が現在再送が行われていないことを示す場合(す
なわち初回の送信を示す場合)には、受信部13から出
力された4ビット分の復調データS3をそのまま選択し
て、続く誤り訂正部17に送出する。これに対して、選
択部14は再送タイミング信号S4が現在再送が行われ
ていることを示す場合には、再送された下位2ビットの
復調データと、最初の送信の際にメモリ15、16に格
納された上位2ビットのデータを選択しこれを並べて、
続く誤り訂正部17に送出する。
【0078】誤り訂正部17は入力データに対して所定
の誤り訂正処理を施す。誤り訂正後の受信データは再送
制御部10Cに送出されると共に誤り検出部18に送出
される。誤り検出部18はCRCを行うことにより誤り
訂正後の受信データの誤りを検出し、この検出結果を再
送制御部10Cに送出する。
【0079】再送制御部10Cは、誤り検出部18によ
り誤りが検出されなかった場合には、誤り訂正部17か
ら入力した誤り訂正後の受信データを受信信号S2とし
て出力する。これに対して再送制御部10Cは誤り検出
部18により誤りが検出された場合には、変調部11、
送信部12及びアンテナAN11を介して再送要求信号
を通信相手の送受信装置20に送信する。
【0080】このとき再送要求信号を受信する通信相手
の送受信装置20では、再送信号として、1回目で送信
した4ビット分のデータを再送するのではなく、下位2
ビット分のみを再送するようになっている。これによ
り、再び全てのビット(4ビット分)を再送信号として
再送する場合と比較して、再送ビット数を低減し得る。
【0081】ここで送受信装置10は再送された下位の
2ビットを受信すると、これが受信部13により復調さ
れて選択部14に入力される。選択部14はメモリ1
5、16に記憶されている上位2ビットと再送された下
位2ビットを選択出力する。
【0082】以上の構成において、送受信装置10は、
送受信装置20から16値QAM変調された送信信号を
アンテナAN12で受信する。送受信装置10は受信信
号を受信部13によって復調することにより、4ビット
の復調データS3を形成する。そして送受信装置10は
この復調データS3のうち復調時に誤りの生じ難い上位
2ビットをメモリ15、16に格納する。つまり、図4
の網掛けで示す3ビット目、4ビット目は直接選択部1
4に送出されるのに対して、白地で示す1ビット目、2
ビット目がメモリ15、16に格納される。
【0083】4ビットの復調データS3は選択部14を
介して誤り訂正部17に送出される。誤り訂正後の復調
信号は誤り検出部18により誤りがあるか否かが検出さ
れ、誤りが無かった場合には再送制御部10Cを介して
受信信号S2として出力される。これに対して誤りが検
出された場合には、通信相手の送受信装置20に対して
再送要求信号が送出される。
【0084】このとき通信相手の送受信装置20は、再
送信号として全てのビット(4ビット)を送信するので
はなく、下位2ビットのみを送信する。この結果、再送
信号としては2ビット分削減されることになる。そして
送受信装置10は再送された下位2ビットと記憶されて
いる上位2ビットに基づいて再び誤り訂正処理及び誤り
検出処理を施し、誤りが検出されなかった場合には、こ
の信号を受信信号S2として再送制御部10Cから出力
すると共に誤りが検出された場合には、上述と同様の再
送動作を繰り返す。
【0085】これにより、1回の再送当たり2ビット分
の再送データを削減されることを考えると、例えば2回
の再送を行った場合には4ビット分、3回の再送を行っ
た場合には6ビット分の再送データを削減することがで
きる。
【0086】かくして以上の構成によれば、復調データ
S3のうち誤りの生じ難い上位ビットを記憶しておき、
誤りが検出された場合には送信相手の無線局から、記憶
した上位ビット以外のビットのみを再送するようにした
ことにより、再送についてのビット数を削減することが
できる。この結果、誤り率を低下させることなく、全体
的な伝送効率を向上させることができる。
【0087】(実施の形態2)図1との対応部分に同一
符号を付して示す図5において、30は全体として、本
発明による実施の形態2に係る送受信装置を示す。送受
信装置30は変調送信部31に、変調多値数の異なる2
つの変調部32、33が設けられていると共に、当該2
つの変調部32、33により形成された変調信号のうち
一つを選択して出力する選択部34が設けられているこ
とを除いて、実施の形態1の送受信装置10と同様の構
成でなる。またこの実施の形態でも、実施の形態1と同
様に、通信相手の送受信装置も送受信装置30と同様の
構成でなる場合について述べる。
【0088】第2の変調部33は送信信号に対して16
値QAM変調を施すことにより、送信信号S1の4ビッ
ト分を1シンボルに変調し、変調信号を選択部34に送
出する。第1の変調部32は送信信号S1に対してQP
SK変調を施すことにより、送信信号S1の2ビット分
を1シンボルに変調し、変調信号を選択部34に送出す
る。
【0089】選択部34は再送制御部10Cからの選択
制御信号S5により選択制御され、通常の送信信号を送
信する場合には、第2の変調部34により得られた16
値QAM信号を選択して出力する。これに対して通信相
手の送受信装置から再送要求があった場合には、第1の
変調部32により得られたQPSK変調信号を選択して
出力する。
【0090】以上の構成において、送受信装置30の通
信相手の送受信装置(送受信装置30と同様の構成のた
め図5を共用して説明する)は、第2の変調部33によ
り送信信号S1に対して16値QAM変調処理を施すこ
とにより、送信信号S1の4ビット分を1シンボルに変
調して送信する。
【0091】送受信装置30は、復調後の4ビットの復
調データS3のうち誤りの生じ難い上位2ビットをメモ
リ15、16に記憶する。送受信装置30は4ビットの
復調データS3に対して誤り訂正及び誤り検出を行い、
誤りが検出されなかった場合にはその4ビットを受信信
号S2として出力する。
【0092】これに対して誤りが検出された場合、送受
信装置30は通信相手の送受信装置(以下、これを第2
の送受信装置と呼ぶ)に対して再送要求信号を送出す
る。第2の送受信装置は再送要求信号を受信すると、送
受信装置30に向けて再送信号を送信する。このとき第
2の送受信装置は一度目に送信した4ビットのうち下位
2ビットを第1の変調部32によりQPSK変調しこれ
を送受信装置30に送信する。
【0093】送受信装置30はQPSK変調された下位
2ビットを受信し、これを復調する。この2ビットの復
調データは選択部14に送出される。選択部14はメモ
リ15、16に格納された上位2ビットと再送されてき
た下位2ビットを並べて誤り訂正部17に送出する。誤
り訂正後の信号は再送制御部10C及び誤り検出部18
に送出される。
【0094】そして誤りが検出されなかった場合には、
再送制御部10Cから受信信号S2として出力される。
これに対して誤りが検出された場合には、上述した再送
処理と同様の処理が繰り返される。
【0095】このようにこの実施の形態では、最初の送
信の際には16値QAM変調した送信信号を送信するの
に対して、再送信号を送信する際には16値QAMより
も誤りの生じ難いQPSK変調処理した再送信号を送信
する。ここで再送信号に対してQPSK変調処理を行う
ことができるのは、上位2ビットを記憶しておき、再送
の際に送信するビットが下位2ビットで済むからであ
る。
【0096】これにより、再送信号として送信される下
位2ビットの誤る確率を低くすることができる。この結
果、2回目の送信(すなわち下位2ビットの送信)の
後、メモリ15、16に記憶された2ビットと再送によ
り送られた2ビットが誤っている確率は低くなる。つま
り、1回目の再送の後に誤り訂正後の信号が再び誤り検
出部18により誤りが検出される確率は低くなる。この
結果、2回以上の再送を減らすことができる。
【0097】かくして以上の構成によれば、復調データ
S3のうち誤りの生じ難い上位ビットを記憶しておき、
誤りが検出された場合には送信相手の無線局から、記憶
した上位ビット以外のビットのみを再送すると共に、当
該再送信号を通常信号の変調方式よりも多値数の小さい
変調方式により変調して再送したことにより、再送につ
いてのビット数を削減し得るのに加えて、再送回数を減
らすことができる。この結果、実質的な伝送効率を一段
と向上させることができる。
【0098】(実施の形態3)図1との対応部分に同一
符号を付して示す図6において、40は全体として、本
発明の実施の形態3に係る送受信装置の構成を示す。送
受信装置40は変調部11により形成された変調信号の
シンボルの配列を入れ替えるシンボル入替え部42を有
することを除いて、実施の形態1で上述した送受信装置
10と同様の構成でなる。
【0099】シンボル入替え部42は、変調部11によ
り形成された16値QAM信号のシンボルをシリアルパ
ラレル変換するシリアルパラレル変換回路(S/P)4
3と、そのパラレル信号をパラレルシリアル変換するパ
ラレルシリアル変換回路(P/S)44とにより構成さ
れている。
【0100】シンボル入替え部42は再送制御部10C
からの入替え制御信号S6に基づいて、シンボルを入替
えることを指示する入替え制御信号S6が入力されたと
きには、シリアルパラレル変換回路43とパラレルシリ
アル変換回路44が互いに異なる変換処理を行うことに
より、変調部11から出力されたシンボルの順序を入替
えて送信部12に送出する。
【0101】これに対して、シンボル入替え部42はシ
ンボルを入替えないことを指示する入替え制御信号S6
が入力されたときには、シリアルパラレル変換回路43
とパラレルシリアル変換回路44が互いに対応する変換
処理を行うことにより、変調部11から出力されたシン
ボルの配列をその状態のまま送信部12に送出する。
【0102】実際上、再送制御部10Cは、通常の送信
の場合にはシンボル入替え部42にシンボルを入替えな
いことを指示する入替え制御信号S6を送出すると共
に、再送時にはシンボル入替え部42にシンボルを入替
えることを指示する入替え制御信号S6を送出する。
【0103】これにより、再送要求があった場合、配列
の入替えられたシンボルが続く送信部12の直交マルチ
キャリア変調を受けると、再送信号は通常の送信信号と
は異なるサブキャリアに重畳して再送されることにな
る。この結果、通常信号の送信時と再送信号の送信時で
は信号の重畳しているサブキャリアが異なるので、周波
数選択性フェージングの受け方が異なるようになる。
【0104】これにより通常の送信で重畳されたサブキ
ャリアの周波数では誤りが起こったとしても、再送信号
が重畳されたサブキャリアの周波数では誤りが起こらな
い場合もある。つまり、同じ周波数のサブキャリアで何
回も再送信号を送信する場合と比較すれば、異なる周波
数のサブキャリアで再送信号を送信した方が、伝送誤り
の確率は低減する。
【0105】例えば回線変動速度が遅い場合には、再送
を行っても同一の信号が連続して誤ることがある。この
実施の形態では、これを考慮して、再送時には通常の伝
送とは異なったサブキャリア配置をとることにより、各
サブキャリアの伝搬環境を擬似的に変化させ、同一の信
号が続けて誤ることを防ぐようにしている。このように
送受信装置40においては、伝搬環境の変動速度が遅い
場合でも、同一の信号が続けて誤ることを防ぐことがで
きる。
【0106】かくして以上の構成によれば、通常の送信
時に誤りがあった場合でも、再送時に続けて誤りが生じ
る確率を低減できる。この結果、再送回数を少なくする
ことができるので、全体的な再送ビット数を減少させる
ことができる。
【0107】(実施の形態4)この実施の形態では、送
信側において、6ビット以上のデータを1シンボルに変
調する多値変調方式を用い、通常の送信の際には6ビッ
ト以上のデータを1シンボルに変調して送信すると共
に、再送要求信号が受信された際には誤りの生じ易い下
位2ビット分のみを再送する場合について説明する。
【0108】また受信側において、1シンボルで6ビッ
ト以上のデータを伝送した信号を受信し、復調されたデ
ータのうち、上位4ビットを記憶する。
【0109】ここで64値QAM変調方式においては、
図7に示すように、5、6ビット目には振幅をあらわす
情報とこの情報を判定するしきい値(図7の1点鎖線)と
の差は、3、4ビット目の極性をあらわす情報とこの情
報を判定するしきい値(図8の点線)との差の半分しかな
いため、誤りは5、6ビット目に集中する。これを考慮
して、この実施の形態では、6ビット以上のデータを1
シンボルに変調する多値変調方式を使用する場合に、受
信信号に誤りが生じた場合は最下位2ビットのみを再送
する。これにより誤り率を増加させずに、再送ビット数
を有効に減少させることができる。
【0110】図5との対応部分に同一符号を付して示す
図8において、50は全体として、本発明による実施の
形態4に係る送受信装置の構成を示す。送受信装置50
の第2の変調部52は送信信号に対して64値QAM変
調を施すことにより、送信信号S1の6ビット分を1シ
ンボルに変調し、変調信号を選択部34に送出する。第
1の変調部51は送信信号S1に対してQPSK変調を
施すことにより、送信信号S1の2ビット分を1シンボ
ルに変調し、変調信号を選択部34に送出する。
【0111】選択部34は再送制御部10Cからの選択
制御信号S5により選択制御され、通常の送信信号を送
信する場合には、第2の変調部52により得られた64
値QAM信号を選択して出力する。これに対して通信相
手の送受信装置から再送要求があった場合には、第1の
変調部51により得られたQPSK変調信号を選択して
出力する。
【0112】送受信装置50の受信部54は、64値Q
AM信号を復調することにより6ビットの復調データS
7を形成する。この6ビットの復調データS7は選択部
57に入力される。また復調データS7のうち、上位4
ビットはメモリ15、16、55、56に格納される。
【0113】選択部57は再送制御部10Cからの再送
制御信号S4に基づいて、受信部54からの復調データ
S7及びメモリ15、16、55、56に格納された上
位4ビットの復調データを選択して並べる。
【0114】実際上、選択部57は、再送タイミング信
号S4が現在再送が行われていないことを示す場合に
は、受信部54から出力された6ビット分の復調データ
S7をそのまま選択して、続く誤り訂正部17に送出す
る。これに対して、選択部14は再送タイミング信号S
4が現在再送が行われていることを示す場合には、再送
された下位2ビットの復調データと、最初の送信の際に
メモリ15、16、55、56に格納された上位4ビッ
トのデータを選択しこれを並べて、続く誤り訂正部17
に送出する。
【0115】かくして以上の構成によれば、送信側にお
いて、6ビット以上のデータを1シンボルに変調する多
値変調方式を用い、通常の送信の際には6ビット以上の
データを1シンボルに変調して送信すると共に、再送要
求信号が受信された際には誤りの生じ易い下位2ビット
分のみを再送するようにしたことにより、従来のように
全てのビットを再送する場合と比較して、再送ビット数
を1/3に低減できる。また誤りの生じ易いビットのみ
を再送するので、実質的に再送の必要なビットのみを再
送でき、誤り率を増加させることなく、有効に再送ビッ
ト数を低減できる。
【0116】また受信側において、1シンボルで6ビッ
ト以上のデータを伝送した信号を受信し、復調されたデ
ータのうち、上位4ビットを記憶するようにしたことに
より、再送されたビットと記憶されているビットとから
送信時と同じ配列のデータを復元できる。
【0117】(実施の形態5)この実施の形態の特徴
は、1シンボルで6ビット以上のデータを伝送した信号
を受信し、復調されたデータのうち、最初の再送信号に
対しては上位2ビットを記憶し、同一データに対する次
の再送信号に対しては次の上位2ビットを記憶する点で
ある。
【0118】つまり、64値QAM変調を考えた場合、
復調された6ビットのうち、1回目の再送で上位4ビッ
トを記憶し、下位2ビットを再送により受け取っても誤
りが生じる場合には、5、6ビット目の次に誤り易い上
位から数えて3、4ビット目も再送対象とし、記憶手段
には上位2ビットだけを記憶する。この結果、2回目以
降の再送による誤り率を格段に低減でき、再送回数の増
加を抑制できるようになる。
【0119】図8との対応部分に同一符号を付して示す
図9において、60は全体として、本発明による実施の
形態5に係る送受信装置の構成を示す。送受信装置60
は、2回目の再送を行う場合に、次の2ビット分(上位
から数えて3、4ビット目)の復調データを格納したメ
モリ56、55に、上位1、2ビットを格納すること以
外は、上述した実施の形態4と同様の構成でなる。
【0120】すなわち、メモリ56には選択部63を介
して上位2ビット目又は上位3ビット目の復調データが
選択的に格納され、メモリ55には選択部62を介して
上位1ビット目又は上位4ビット目の復調データが選択
的に格納される。
【0121】選択部62、63は再送制御部10Cから
の再送回数情報S8によりメモリ55、56に送出する
ビットを選択する。具体的には、再送回数情報S8が0
回目の再送を示す場合(通常の送信信号を受信する場
合)には、選択部62はメモリ55に4ビット目のデー
タを格納すると共に、選択部63はメモリ56に3ビッ
ト目のデータを格納する。
【0122】そして1回目の再送信号として下位2ビッ
トが受信され、これが復調されて選択部57に入力され
る。このとき最初の送信時に記憶された上位1ビット目
のデータがメモリ15から、2ビット目のデータがメモ
リ16から、3ビット目のデータがメモリ56から、4
ビット目のデータがメモリ55から選択部57に入力さ
れる。
【0123】選択部57はこれらのビットを所定の順序
で並べて誤り訂正部17に出力する。そして誤り検出に
より誤りが検出された場合には、再送制御部10Cが通
信相手に対して次の再送では上位3、4、5、6ビット
目の信号を再送することを要求する。また再送制御部1
0Cは選択部62、63に対して再送回数が2回目であ
ることを示す再送回数情報S8を送出する。これにより
メモリ56、55には、それぞれメモリ15、16と同
じ上位1、2ビット目のデータが格納される。
【0124】そして2回目の再送信号として下位4ビッ
トが受信され、これが復調されて選択部57に入力され
る。このとき最初の送信時に記憶された上位1ビット目
のデータがメモリ15、55から、2ビット目のデータ
がメモリ16、56から選択部57に入力される。選択
部57はこれらのビットを所定の順序で並べて誤り訂正
部17に出力する。
【0125】かくして以上の構成によれば、復調された
6ビットのうち、最初の送信で上位4ビットを記憶して
おき、1回目の再送で下位2ビットを受け取っても誤り
が生じる場合には、5、6ビット目の次に誤り易い上位
から数えて3、4ビット目も再送対象とし、記憶手段に
は上位2ビットだけを記憶したことにより、2回目以降
の再送による誤り率を格段に低減でき、再送回数の増加
を抑制できるようになる。これにより、誤り率を増加さ
せずに、再送ビット数を有効に減少させることができ
る。
【0126】(実施の形態6)この実施の形態の特徴
は、再送するビット数を回線品質に応じて適応的に変化
させる点である。回線品質が悪くなるに連れて、誤りが
生じ難いビットにも誤りが生じる確率が高くなる。従っ
て再送するビットを固定するよりも、回線品質によって
再送するビット数を適応的に変化させた方が、一段と誤
り率特性と伝送効率を両立できる。
【0127】具体的には、回線品質が良い程、再送要求
するビット数を少なくすると共に、記憶する上位ビット
数を増やす。すなわち、回線品質が良いということは、
伝搬路での誤りが生じ難いことを意味し、再送ビット数
を少なくしても誤り率は増加しないと考えられるので、
再送ビット数を少なくする。この結果、有効に再送ビッ
ト数を低減できる。
【0128】この実施の形態では、受信信号の信号レベ
ルを回線品質として検出する。そして、再送信号の受信
側では、受信信号レベルが大きい程、再送する下位ビッ
ト数が少なくてよいことを指示する再送要求信号を送信
し、受信信号レベルが大きい程、記憶する上位ビット数
を増やすようになっている。
【0129】つまり、受信信号レベルが大きいと、復調
の際の復調対象であるシンボルと振幅しきい値との距離
が大きくなり、誤りは発生し難くなるので、再送する下
位ビットを少なくしても、誤り率は増加しない。この結
果、有効に再送ビット数を低減できる。
【0130】図8との対応部分に同一符号を付して示す
図10において、70は全体として、本発明による実施
の形態6に係る送受信装置を示す。送受信装置70は受
信信号レベルをしきい値1と比較する大小比較部76を
有する。大小比較部76には、受信部54から受信信号
レベルを表すRSSI情報が入力される。
【0131】大小比較部76は、RSSI情報に基づ
き、受信信号レベルとしきい値1とを比較し、比較結果
信号S9を選択部74、75及び再送制御部10Cに送
出する。選択部74、75は比較結果が受信レベルの方
が大きいことを示す場合には、それぞれ上位4ビット
目、3ビット目をメモリ72、73に格納させる。これ
に対して、比較結果が受信レベルの方が小さいことを示
す場合には、それぞれ上位4ビット目、3ビット目をメ
モリ72、73に格納させない。
【0132】再送制御部10Cは、比較結果が受信レベ
ルの方が大きいことを示す場合には、通信相手の無線局
に対して、下位2ビットのみを再送することを指示する
再送要求を行う。これに対して、比較結果が受信レベル
の方が小さいことを示す場合には、通信相手の無線局に
対して、下位4ビットを再送することを指示する再送要
求を行う。
【0133】以上の構成において、送受信装置70は、
最初の送信信号を受信すると、その復調データS7の上
位2ビットをメモリ15、16に格納する。またその受
信レベルがしきい値1よりも大きかった場合には、選択
部74、75を介してメモリ73、72に上位3、4ビ
ット目のデータを格納する。
【0134】そして再送制御部10Cが通信相手の無線
局に下位2ビットだけを再送することを指示する再送要
求を行う。再送され受信された下位2ビットは、選択部
57においてメモリ15、16、72、73に格納され
た上位4ビットと共に所定の順序に並べ替えられて出力
される。
【0135】これに対して、受信レベルがしきい値1よ
りも小さかった場合には、メモリ73、72には上位
3、4ビット目のデータは格納されない。また再送制御
部10Cは通信相手の無線局に下位4ビットのデータを
再送することを指示する再送要求を行う。再送され受信
された下位4ビットは、選択部57においてメモリ1
5、16に格納された上位2ビットと共に所定の順序に
並べ替えられて出力される。
【0136】かくして以上の構成によれば、再送するビ
ット数を回線品質に応じて適応的に変化させるようにし
たことにより、一段と誤り率特性と伝送効率を両立し得
る送受信装置70を実現できる。
【0137】(実施の形態7)この実施の形態の特徴
は、再送するビット数の選択にマルチパスの遅延時間を
反映させる点である。これにより、実施の形態6より
も、マルチパスの遅延時間が長い場合において誤り率特
性と伝送効率を両立できるようにした。
【0138】この実施の形態では、マルチパスの遅延時
間を検出する方法として、隣接するサブキャリア間の受
信レベル差を検出することにより遅延分散量を検出する
方法を適用した。
【0139】図10との対応部分に同一符号を付して示
す図11において、80は全体として、本発明による実
施の形態7の送受信装置を示す。送受信装置80の受信
復調部81は、受信部54から例えば伝搬路推定用プリ
アンブルについてのFFT出力結果を遅延分散生成部8
2に送出する。
【0140】遅延分散生成部82は、図12に示すよう
に構成されている。すなわち遅延分散生成部82はFF
T後の信号を減算回路90に入力すると共に遅延回路9
1を介して減算回路90に入力する。これにより減算回
路90では、隣り合ったサブキャリアの信号レベルの差
が算出される。
【0141】減算結果は、絶対値化回路92を介して平
均化回路93に送出される。この結果平均化回路93か
らは隣り合ったサブキャリアの差の平均でなる遅延分散
情報が出力される。ここで図13(a)に示すように、
遅延分散が小さい場合は隣接するサブキャリア間の受信
レベル差が小さくなる。
【0142】これに対して、遅延分散が大きい場合に
は、図13に示すように、隣接するサブキャリア間の受
信レベル差が大きくなる。つまり、平均化回路93から
の出力が大きい程、遅延分散が大きいことを意味する。
【0143】遅延分散生成部82により得られた遅延分
散情報は、大小比較部83によりしきい値3との大小が
比較され、比較結果が選択部84に送出される。選択部
84には2つのしきい値が入力され、いずれか一方が比
較結果に応じて選択される。ここでしきい値1としきい
値2の関係は、しきい値1>しきい値2の関係にあるも
のとする。
【0144】実際上、しきい値3よりも遅延分散量が大
きい比較結果が得られた場合には、大きなしきい値1が
選択されて、大小比較部85に送出される。これに対し
て、しきい値3よりも遅延分散量が小さい比較結果が得
られた場合には、小さなしきい値2が選択されて、大小
比較部85に送出される。
【0145】大小比較部85には、受信部54から受信
信号レベルを表すRSSI情報が入力される。大小比較
部85は、RSSI情報に基づき、受信信号レベルとし
きい値1又はしきい値2とを比較し、比較結果信号S1
0を選択部74、75及び再送制御部10Cに送出す
る。後の処理は、上述した実施の形態6と同様である。
【0146】このようにこの実施の形態の送受信装置8
0においては、遅延分散が小さい程、また受信信号レベ
ルが小さい程、伝送誤りの確率が低くなることを考慮
し、受信信号レベルのしきい値の選定及び受信信号レベ
ルとしきい値との比較を行う。そして比較結果に応じて
再送ビット数を選定する。
【0147】つまり、再送ビット数は、遅延分散量及び
受信信号レベルの両方が反映されたものとなる。この結
果、誤り率を増加させることなく、一段と有効に再送ビ
ット数を低減できる。
【0148】(実施の形態8)この実施の形態の特徴
は、遅延分散情報を受信レベル情報で正規化した情報を
マルチパスの遅延時間として使用するようにした点であ
る。これにより受信部でのAGC(自動利得制御)誤差
が存在する場合においても、上述した実施の形態7より
も一段と精度の良い遅延分散情報を生成できる。
【0149】実際の無線通信においは、無線受信部のA
GC誤差が存在する。このAGC誤差が存在すると遅延
分散情報に誤差が生じるが、遅延分散情報を受信レベル
情報で正規化すれば、AGC誤差が存在しても、遅延分
散情報に誤差が生じないようにすることができる。
【0150】この実施の形態の遅延分散生成部の具体的
構成を、図14に示す。遅延分散生成部94はFFT後
の信号を減算回路90に入力すると共に遅延回路91を
介して減算回路90に入力する。これにより減算回路9
0では、隣り合ったサブキャリアの信号レベルの差が算
出される。
【0151】減算結果は、絶対値化回路92を介して平
均化回路93に送出される。この結果平均化回路93か
らは隣り合ったサブキャリアの差の平均値が除算回路9
5に送出される。また除算回路95には、FFT後の信
号が絶対値化回路96及び平均化回路97を介して入力
される。除算回路95では、隣り合ったサブキャリアの
差の平均値が、平均化されたFFT後の信号により除算
され、これにより正規化された遅延分散情報が出力され
る。
【0152】かくして以上の構成によれば、受信信号増
幅回路の誤差による遅延分散量の誤差を抑制することが
できる。この結果、伝送誤りのし易さを的確に推定でき
るので、再送ビット数を的確に選定できるようになり、
実質的な伝搬路環境に応じて、誤り率を増加させること
なく的確に再送ビット数を低減できる。
【0153】(実施の形態9)この実施の形態の特徴
は、再送時には、初回の送信時にパンクチャしたビット
のみを送信する点である。これにより、再送時に実質的
に誤り率を向上させるのに効果的なビットのみを送信す
ることになるので、再送効率を向上させることができ
る。
【0154】実際の無線通信においは、送信時に畳み込
み符号化を行った後、パンクチャを行うことにより送信
するビット数を減らし、伝送効率を向上させる技術が使
われている。
【0155】図15に、符号化率が1/2、拘束長が7
の畳み込み符号器の構成を示す。畳み込み符号器では、
入力データを直列接続されたシフトレジスタTに入力さ
せ、シフトレジスタTの出力を選択的に加算器A1、A
2で加算することにより、畳み込み符号器出力データg
0、g1を得るようになっている。図16(A)、図1
6(B)に、図15の畳み込み符号器の入力データと出
力データの関係を示す。また図16(C)に、畳み込み
符号化処理後にパンクチャ処理を行った場合のデータの
例を示す。図16(C)は、符号化率が3/4のパンク
チャ処理を行った場合のパンクチャ後のデータg0’、
g1’である。
【0156】ここで、パンクチャを行ったビットは実際
には送信されていないため、誤り訂正においては最も信
号尤度を低くする必要がある。このため一般に、送信時
にパンクチャを行ったビット位置には、受信時にヌル信
号を挿入する。
【0157】この実施の形態では、再送時には、初回の
送信時にパンクチャしたビット、すなわち図16(B)
のビットA2、A5、A8、…、B1、B4、B7、…
のみを送信する。例えば畳み込み符号化を用い、符号化
率が3/4の場合、全情報量の1/3をパンクチャする
ため、1/3の再送情報量ですむ。符号化率がさらに小
さくなると、さらに再送情報量は少なくてすむ。例え
ば、MMAC(Multimedia Mobile Access Communicati
on systems)の標準化規格では、符号率として9/16
も使用されているが、この場合、この実施の形態の方法
を適用すれば、さらに再送情報量を少なくできる。
【0158】このように、この実施の形態の方法を適用
すれば、特に符号化率が小さいほど、伝送効率を向上さ
せることができるようになる。
【0159】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図17に示す。実施の形態1で説明した図1との
対応部分に同一符号を付して示す図17において、10
0は全体として本発明による実施の形態9に係る送受信
装置の構成を示す。
【0160】送受信装置100の変調送信部101は、
送信データに対して、畳み込み符号化処理及びパンクチ
ャ処理を施す符号化部102を有する。また符号化部1
02によりパンクチャしたデータを格納するメモリ10
3を有する。
【0161】選択部104は再送制御部10Cからの選
択制御信号S5により選択制御され、初回送信時には、
符号化部102により得られた畳み込み符号化処理及び
パンクチャ処理が施された符号化データを選択して出力
する。これに対して再送時には、メモリ103に格納さ
れたパンクチャデータを選択して出力する。
【0162】因みに、上述した実施の形態1では、初回
の送信時には4ビットを1シンボルに変調して送信し、
再送時には誤りの生じやすい下位2ビットを送信するよ
うにしたが、この実施の形態では、初回の送信時には符
号化部102により得られた符号化データの4ビットを
1シンボルに変調して送信し、再送時にはメモリ103
に格納されたパンクチャデータの4ビットを1シンボル
に変調して送信する。勿論、実施の形態1と同様に再送
するパンクチャデータの2ビットをQPSK変調により
1シンボルに変調するようにしても良い。
【0163】送受信装置100の受信復調部105は、
受信部13により復調された復調データS20の各ビッ
トをメモリ106〜109に格納する。実際上、メモリ
106〜109には、初回の送信時に送られる畳み込み
処理及びパンクチャ処理が施されたデータが格納され
る。
【0164】選択部110は、再送タイミング信号S4
が現在再送が行われていないことを示す場合(すなわち
初回の送信を示す場合)には、受信部13から出力され
た4ビット分の復調データS20(畳み込み符号化処理
及びパンクチャ処理が施されたデータ)をそのまま選択
して、続く誤り訂正部17に送出する。これに対して、
選択部110は再送タイミング信号S4が現在再送が行
われていることを示す場合には、再送されたパンクチャ
データと、最初の送信の際にメモリ106〜109に格
納されたデータとを選択しこれを並べて、続く誤り訂正
部17に送出する。
【0165】つまり、誤り訂正部17では、初回の送信
時には畳み込み符号化処理及びパンクチャ処理されたデ
ータを用いて誤り訂正処理を行うのに対して、再送時に
はこのデータに加えてパンクチャデータを用いて誤り訂
正処理を行うようになっている。これにより、再送時の
誤り訂正能力が向上し、誤り率が向上する。
【0166】かくして以上の構成によれば、再送時に
は、初回の送信時にパンクチャしたビットのみを送信す
るようにしたことにより、再送時に実質的に誤り率を向
上させるのに効果的なビットのみを送信することになる
ので、再送効率を向上させることができる。
【0167】(実施の形態10)この実施の形態の特徴
は、再送時に、実施の形態9で説明したように初回の送
信時にパンクチャしたビットと共に実施の形態1で説明
したように誤りの生じ易い下位ビット(この実施の形態
では下位2ビット)を送信する点である。これにより、
実施の形態9と比較して、再送効率をさほど低下させず
に、誤り率特性を一段と向上させることができるように
なる。
【0168】因みに、実施の形態9と比較すると再送す
る情報量は増加するが、従来の方法と比較すると再送情
報量を大きく低減できる。例えば、畳み込み符号器を用
い、符号化率が3/4の場合には、全情報量の1/3を
パンクチャすることになる。ここで、再送用信号は一般
に品質の良い変調方式及び符号化率を用いる必要がある
ため、従来の方法では再送時に、初回に送信した全ビッ
トと初回送信時にパンクチャしたビットの両方を送信し
ている。したがって、この実施の形態の方法では、従来
の方法と比較すると2/3の再送情報量ですむ。符号化
率がさらに小さくなると、さらに再送情報量は少なくて
すむ。
【0169】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図18に示す。実施の形態9で説明した図17と
の対応部分に同一符号を付して示す図18において、1
20は全体として本発明による実施の形態10に係る送
受信装置の構成を示す。
【0170】ここでは実施の形態9と異なる処理を行う
部分のみを説明する。変調送信部121の選択部122
は、初回送信時には、符号化部102により得られた畳
み込み符号化処理及びパンクチャ処理が施された符号化
データを選択して出力する。これに対して再送時には、
メモリ103に格納されたパンクチャされたデータと、
初回送信時に変調部11により変調された誤りの生じ易
い下位2ビットとを選択して出力する。
【0171】従って、変調部11では、初回送信時には
畳み込み符号化処理及びパンクチャ処理が施された符号
化データに対して変調処理を施し(この実施の形態の場
合、4ビットを1シンボルに変調する)、再送時にはパ
ンクチャしたデータと符号化された誤りの生じ易いビッ
トとを変調する。
【0172】受信復調部123のメモリ124、125
には、初回の送信信号を受信復調した誤りの生じ難い上
位2ビットが格納される。
【0173】選択部126は、再送タイミング信号S4
が現在再送が行われていないことを示す場合(すなわち
初回の送信を示す場合)には、受信部13から出力され
た4ビット分の復調データS21(畳み込み符号化処理
及びパンクチャ処理が施されたデータ)をそのまま選択
して、続く誤り訂正部17に送出する。これに対して、
選択部126は再送タイミング信号S4が現在再送が行
われていることを示す場合には、誤りの生じ易いビット
及びパンクチャしたビットからなる復調データS21と
共に、メモリ124、125に格納された誤りの生じ難
いビットを選択して誤り訂正部17に送出する。
【0174】つまり、誤り訂正部17では、初回の送信
時には畳み込み符号化処理及びパンクチャ処理されたデ
ータを用いて誤り訂正処理を行うのに対して、再送時に
はこのデータに加えて、パンクチャデータ及び誤りの生
じ易いビットを用いて誤り訂正処理を行うようになって
いる。これにより、実施の形態9と比較して、誤りの生
じ易いビットも再送した分だけ、一段と再送時の誤り訂
正能力が向上し、誤り率特性が向上する。
【0175】以上の構成によれば、再送時に、パンクチ
ャしたビットと共に誤りの生じ易いビットを送信するよ
うにしたことにより、実施の形態9の効果に加えて、再
送情報量をさほど増加させずに、一段と誤り率特性を向
上させることができる。
【0176】なおこの実施の形態では、変調部11を1
つだけ設け、初回の送信時と再送時で同じ変調方式を用
いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実
施の形態2で説明したように、変調多値数の異なる複数
の変調部を設け、再送時には初回の送信時よりも変調多
値数の少ない変調方式を用いるようにしても良い。この
ようにすれば、再送時の誤り率特性を一段と向上させる
ことができる。これは、後述する実施の形態でも同様で
ある。
【0177】(実施の形態11)この実施の形態では、
実施の形態10と同様に、再送する信号として、初回の
送信時にパンクチャしたビットと、誤りの生じ易いビッ
トとを送信することを考える。但し、この実施の形態で
は、1回の再送でそれらのビットの両方を送信するので
はなく、1回の再送ではパンクチャしたビット又は誤り
の生じ易いビットの片方のみを送信する。そして最初の
再送でも誤りが検出されたときには、次回の再送ではも
う片方のビットを送信する。これにより、実施形態10
と比較して、1回の再送での再送情報量を低減できるの
で、一段と伝送効率と誤り率特性の両立を図ることがで
きるようになる。
【0178】再送情報量が増加すると当然再送効率は低
下し、伝送効率は低下する。回線品質によっては、誤り
の生じ易いビット(この実施の形態では、各シンボルの
1、2ビット目以外のビット)と送信時にパンクチャし
たビットのどちらか片方のみを再送すれば、正しくデー
タを復元できる場合もある。この実施の形態では、この
点に着目して、どちらか片方のみを再送し、それでも誤
りが生じる場合は、もう片方を再送するようになされて
いる。これにより、伝送効率と誤り率特性の両立を図る
ことができる。
【0179】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図19に示す。実施の形態10で説明した図18
との対応部分に同一符号を付して示す図19において、
130は全体として本発明による実施の形態11に係る
送受信装置の構成を示す。
【0180】送受信装置130の変調送信部131は、
再送制御部10C(20C)から選択部132に再送回
数を示す再送回数情報S30を送出する。選択部132
は再送回数が0の場合、すなわち初回の送信時には、符
号化部102からの畳み込み符号化処理及びパンクチャ
処理が施された符号化データを選択して出力する。
【0181】また選択部132は再送回数が1の場合に
は、再び符号化部102から出力される4ビットのうち
誤りの生じ易い下位2ビットのみを選択して出力する。
つまり、変調部11では、選択された初回送信時に誤り
の生じ易い2ビットだけを集めて4ビットを1シンボル
に変調する。
【0182】さらに選択部132は再送回数が2の場合
には、メモリ103に格納されたパンクチャしたデータ
を選択して出力する。
【0183】受信復調部133では、メモリ137、1
38に格納するビットを選択する選択部135、136
に、再送制御部10C(20C)から再送回数を示す再
送回数情報S31が入力される。
【0184】選択部135、136は、再送回数が0の
場合、すなわち初回の送信信号の受信時には、受信部1
3から出力される復調データS32のうち誤りの生じ難
い上位2ビットを選択しメモリ137、138に出力す
る。ここでメモリ106、107にも上位2ビットが格
納されるが、メモリ137、138とメモリ106、1
07には時点の異なるデータが格納されるようになって
いる。このように初回の受信データの上位2ビットは全
てメモリ106、107、137、138に格納され
る。
【0185】また選択部135、136は、再送回数が
再送回数が1の場合には、受信部13から出力される4
ビットの復調データS32のうち、メモリ106、10
7に格納される2ビットとは異なる2ビット選択してメ
モリ137、138に出力する。このように1回目の再
送データ、すなわち誤りの生じ易いビットは、全てメモ
リ106、107、137、138に格納される。
【0186】選択部134は、初回の送信信号の受信時
には受信部13からの復調データS32を選択出力し、
再送時には復調データS32と共にメモリ106、10
7、137、138に格納されたデータを選択して誤り
訂正部17に出力する。具体的には、1回目の再送時に
は、再送された誤りの生じ易いビットと、メモリ10
6、107、137、138に格納された誤りの生じ難
いビットが誤り訂正部17に入力される。また2回目の
再送時には、再送されたパンクチャしたビットと、メモ
リ106、107、137、138に格納された1回目
の再送時のビットとが誤り訂正部17に入力される。
【0187】この結果、誤り訂正部17では、1回目の
再送信号の受信時には、誤りの生じ易いビットを再送に
より受けって誤り訂正を行うことができ、それでも誤り
が検出されたときには、2回目の再送信号の受信時に
は、パンクチャしたビットを再送により受け取って誤り
訂正を行うことができる。
【0188】かくして以上の構成によれば、初回の再送
要求時には、誤りの生じ易いビット又は送信時にパンク
チャしたビットのどちらか片方のみを送信し、次回の再
送要求時には他方のビットを送信するようにしたことに
より、実施形態10と比較して、1回の再送での再送情
報量を低減できるので、一段と伝送効率と誤り率特性の
両立を図ることができるようになる。
【0189】なおこの実施の形態では、先に誤りの生じ
易いビットのみを再送し、次に送信時にパンクチャした
ビットを再送する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、先に送信時にパンクチャしたビットを再送
し、次に誤りの生じ易いビットを再送しても良い。
【0190】(実施の形態12)この実施の形態の特徴
は、回線品質に応じて、実施形態10で説明した処理と
実施形態11で説明した処理とを適応的に切り換えるよ
うにした点である。これにより、実施の形態10や実施
の形態11と比較して、一段と伝送効率と誤り率特性の
両立を図ることができる。
【0191】本発明の発明者は、実施形態10と実施形
態11とで、どちらがシステム全体のスループットを向
上できるかは、回線品質によって異なると考えた。一般
に、回線品質が良い場合は1回の再送で済む確率が高い
ので、1回の再送でパンクチャしたビット又は誤りの生
じ易いビットのいずれか片方のみを送信することで1回
の再送での再送情報量を少なくする。一方、回線品質が
悪くなるにつれて1回の再送で済ますためには誤り訂正
能力が優れている方が良いので、1回の再送でパンクチ
ャしたビットと誤りの生じ易いビットの両方を送信す
る。この結果、有効に再送情報量及び再送回数を低減し
て、伝送効率を向上し得る。
【0192】したがって、回線品質によって、実施形態
10と実施形態11とを適応的に切り換えることによ
り、実施形態10、11よりも一段と伝送効率と誤り率
特性の両立を図ることができるようになる。
【0193】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図20に示す。実施の形態11で説明した図19
との対応部分に同一符号を付して示す図20において、
140は全体として本発明による実施の形態12に係る
送受信装置の構成を示す。
【0194】送受信装置140の受信復調部143に
は、回線品質検出手段として、受信部13により得られ
たRSSI(Received Signal Strength Indicator)の
値をしきい値と比較する大小比較部144が設けられて
いる。なおこの実施の形態では、RSSIに基づいて回
線品質を検出するようにしているが、CIR(Carriert
o Interference Ratio)やSIR(Signal to Interfer
ence Ratio)等を用いて回線品質を検出するようにして
も良い。
【0195】大小比較部144により得られた比較結果
は選択部145、146に送出されると共に、再送制御
部10C(20C)に送出される。因みに、大小比較部
144は初回送信時の信号のRSSIを大小比較する。
また図20では、図を簡略化するために、比較結果が自
局の再送制御部に入力されるように示しているが、実際
には通信相手局の再送制御部に送出される。
【0196】再送制御部10C(20C)は、相手局か
ら再送要求があったか否かに加えて相手局のRSSIの
大きさに応じて、選択部142に送出する選択制御信号
S41を変化させて選択部142により選択させるデー
タを変化させる。
【0197】具体的には、初回の送信時には選択部14
2からは符号化部102により得られた畳み込み符号化
処理及びパンクチャ処理が施された符号化データを選択
して出力する。もしもRSSIがしきい値よりも大き
く、かつ再送要求があった場合には、1回目の再送時
で、誤りの生じ易いビット又は送信時にパンクチャした
ビットのどちらか片方(この実施の形態の場合には誤り
の生じ易いビット)のみを選択して出力する。また2回
目の再送時には、他方のビット(この実施の形態の場合
にはパンクチャしたビット)を選択して出力する。
【0198】これに対して、もしもRSSIがしきい値
以下で、かつ再送要求があった場合には、1回目の再送
時で、誤りの生じ易いビット及び送信時にパンクチャし
たビットの両方を選択して出力する。
【0199】次に受信復調部143について説明する。
受信復調部143の選択部145、146は、大小比較
部144からRSSIがしきい値以下の比較結果が得ら
れたときに復調データS42の下位2ビットをメモリ1
47、148に格納させる。
【0200】この結果、初回の送信信号の受信時には、
メモリ106、107に上位2ビットが格納され、かつ
RSSIが小さい場合にはさらにメモリ147、148
に下位2ビットも格納される。
【0201】そして1回目の再送信号の受信時で、かつ
RSSIが小さい場合には、再送された誤りの生じ易い
ビット及び送信時にパンクチャしたビットと、メモリ1
06、107、145、146に格納された初回送信時
の全ビットとが選択部134を介して誤り訂正部17に
入力される。
【0202】これに対して、1回目の再送信号の受信時
で、かつRSSIが大きい場合には、再送された誤りの
生じ易いビットと、メモリ106、107に格納された
初回送信時の誤りの生じ難いビットとが選択部134を
介して誤り訂正部17に入力される。
【0203】かくして以上の構成によれば、回線品質が
良い場合には再送時に誤りの生じ易いビット又は送信時
にパンクチャしたビットのどちらか片方のみを選択して
送信し、回線品質が悪い場合には再送時に誤りの生じ易
いビット及び送信時にパンクチャしたビットの両方を送
信するようにしたことにより、実施の形態10や実施の
形態11と比較して、一段と伝送効率と誤り率特性の両
立を図ることができる。
【0204】(実施の形態13)この実施の形態の特徴
は、上述した実施の形態1〜12で説明した本発明の再
送方法を下り回線のみに適用するようにした点である。
これにより、実施形態1〜12と比較して、システム全
体のスループットをそれほど低下させずに、基地局のハ
ード規模を削減できるようになる。
【0205】本発明の発明者は、実施の形態1〜12で
説明した本発明の再送方法は、以下のような理由によ
り、下り回線のみに適用するほうが望ましいと考えた。
第1に、システム全体のスループットは下り回線が支配
的になる。したがって、本発明を上り回線に適用して
も、効果は高くない。第2に、実施の形態1〜12で説
明した再送方法を上り回線に適用した場合、基地局は全
端末の受信信号をメモリに格納しておく必要があるた
め、基地局のメモリ容量が非常に大きくなる。これらの
点に着目して、この実施の形態では、上述した再送方法
を下り回線のみに適用する。
【0206】この実施の形態の無線基地局装置の具体的
な構成を、図21に示す。この実施の形態では、一例と
して、実施の形態9で説明した再送方法を下り回線のみ
に適用した場合について説明する。実施の形態9で説明
した図17との対応部分に同一符号を付して示す図21
において、150は全体として本発明による実施の形態
13に係る無線基地局装置の構成を示す。
【0207】図21からも明らかなように、無線基地局
装置150は、下り回線では実施の形態9と同様の再送
信号を送るため、変調送信部101の構成は実施の形態
9と同じとなっている。これに対して、上り回線からは
従来と同様の再送信号を送られてくるため、受信復調部
151はメモリ106〜109を有しない従来と同じ構
成となっている。
【0208】かくして以上の構成によれば、実施の形態
1〜12で説明した再送方法を下り回線のみに適用する
ようにしたことにより、実施形態1〜12での効果に加
えて、システム全体のスループットをそれほど低下させ
ずに、基地局のハード規模を削減できるようになる。
【0209】(実施の形態14)この実施の形態の特徴
は、送信時にパンクチャしたビットを複数回に分けて再
送する点である。これにより、実施形態9〜13と比較
して、一段と伝送効率と誤り率特性の両立を図ることが
できるようになる。
【0210】ここでMMAC及びBRAN(Broadband
Radio Access Networks)で進められている標準化のよ
うに、送信時のパンクチャを以下の2段階に分けて行う
場合もある。すなわち、第1のステップでは、誤り訂正
符号化を行うときに付加する冗長ビットをパンクチャす
る。例えば、MMAC及びBRANのように、拘束長が
7の畳み込み符号化を行った場合、12ビットだけパン
クチャする(MMAC及びBRANでは、1STパンク
チャと呼ばれている)。第2のステップでは、符号化率
に応じたパンクチャを行う。例えば、符号化率が3/4
の畳み込み符号化を行う場合は、6ビット中2ビットを
パンクチャすることになる(MMAC及びBRANで
は、2NDパンクチャと呼ばれている)。
【0211】ここで、回線品質によっては、上記2種類
のパンクチャしたビットのうち、どちらか片方のみを再
送すれば誤りが発生しない場合もある。このような場合
は、どちらか片方のパンクチャしたビットのみを再送
し、それでも誤りが発生する場合は、もう片方のパンク
チャしたビットを再送する方が、さらに伝送効率と誤り
率特性の両立を図ることができる。
【0212】また実施形態12のように、回線品質によ
って、どちらか片方のみを再送するか、両方とも再送す
るかを適応的に切り換える方法も有効である。
【0213】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図22に示す。実施の形態11で説明した図19
との対応部分に同一符号を付して示す図22において、
160は全体として本発明による実施の形態14に係る
送受信装置の構成を示す。
【0214】送受信装置160の変調送信部161に
は、2種類のメモリ162、163が設けられている。
送信時にパンクチャしたビットのうち、1STパンクチ
ャしたビットを片方のメモリ162に、2NDパンクチ
ャしたビットをもう片方のメモリ163に格納する。
【0215】そして符号化部102、メモリ162、1
63の出力のうちいずれか一つが選択部164に選択さ
れる。つまり、初回送信時には符号化部102により得
られた畳み込み符号化処理及びパンクチャ処理が施され
た符号化データを送信し、1回目の再送時には1STパ
ンクチャしたビットのみを再送し、2回目の再送時に
は、2NDパンクチャしたビットのみを再送する。な
お、もちろん再送する順番は逆でも良いことはいうまで
もない。
【0216】かくして以上の構成によれば、送信時にパ
ンクチャしたビットを複数回に分けて再送するようにし
たことにより、実施形態9〜13と比較して、一段と伝
送効率と誤り率特性の両立を図ることができるようにな
る。
【0217】なおこの実施の形態では、送信時にパンク
チャしたビットを2回に分けて再送する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば3回に分けて再
送する(2NDパンクチャしたビットを、さらに2回に
分けて再送する)ことも可能であることはいうまでもな
い。
【0218】(実施の形態15)この実施の形態の特徴
は、再送された情報は、誤り訂正時の信号尤度を高くし
た点である。これにより、実施形態1〜14と比較し
て、一段と誤り率特性を向上できる。
【0219】再送用バーストは多値数を少なくした変調
方式を用いているため(但し、図17〜図22では説明
を簡単化するために再送時も初回送信時と同じ変調方式
を用いている)、回線品質は初回送信時の信号よりも良
好となる。また誤り訂正について考えると、信号の尤度
を高くした方が誤り率特性は良くなる。
【0220】発明者はこの点に着目して、再送データは
尤度を高くする(すなわち、信号振幅を大きくする)こと
により、さらに誤り訂正の効果を高くすることができと
考え本発明に至った。
【0221】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図23に示す。実施の形態9で説明した図17と
の対応部分に同一符号を付して示す図23において、1
70は全体として本発明による実施の形態15に係る送
受信装置の構成を示す。
【0222】送受信装置170の変調送信部171に
は、初回送信時の信号を16QAM変調する変調部33
と再送信号をQPSK変調する変調部32が設けられて
いる。受信復調部172には、乗算器173、174が
設けられている。乗算器173、174の乗算係数は初
回送信の信号受信時には「1」に設定されていると共
に、再送信号受信時には「1」よりも大きい値に設定さ
れる。これにより、再送データの尤度を高めることがで
きる。
【0223】かくして以上の構成によれば、再送された
受信信号の誤り訂正時の信号尤度を高くしたことによ
り、実施形態1〜14と比較して、一段と誤り率特性を
向上できるようになる。
【0224】(実施の形態16)この実施の形態の特徴
は、実施の形態15で述べた信号尤度を高くする値をビ
ットシフト回路で実現できる値に選定した点にある。具
体的には、(2×N)倍(但しNは正の整数)に選定す
る。これにより、乗算器に替えてビットシフト回路を用
いることができるようになるので、回路規模を削減する
ことができ、この結果誤り訂正時の信号尤度の値を簡易
な回路構成で高めることができる。
【0225】この実施の形態の送受信装置の具体的な構
成を、図24に示す。実施の形態15で説明した図23
との対応部分に同一符号を付して示す図24において、
180は全体として本発明による実施の形態16に係る
送受信装置の構成を示す。
【0226】送受信装置180は、受信復調部181の
乗算器に替えて1ビットシフト回路182、183を設
けた点を除いて、図23の送受信装置170と同様の構
成でなる。これにより、1ビットシフト回路182、1
83により、再送信号の尤度を2倍に高めることができ
る。
【0227】かくして以上の構成によれば、信号尤度を
高める値を(2×N)倍(但しNは正の整数)としたこ
とにより、ビットシフト回路で尤度を高めることがで
き、この結果簡易な構成により誤り率特性を向上させる
ことができるようになる。
【0228】なおこの実施の形態では、信号尤度を2倍
とした場合(すなわち1ビットシフト)について述べた
が、本発明はこれに限らず、乗算不要で実現可能な値で
ある限り任意の値(つまり(2×N)倍(但しNは正の
整数))を選定できることはいうまでもない。
【0229】(他の実施の形態)なお上述の実施の形態
1〜3では、16値QAMを使用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、1シンボルで3ビット以
上の信号を伝送する変調方式を用いる送受信装置に広く
適用できる。例えば8PSK、64値QAM、256値
QAM等の変調方式を用いる場合にも適用し得る。8P
SKを用いる場合には、最下位の1ビットのみを再送す
るようにすればよい。さらに変調方式を適応的に変化さ
せる(一般に適応変調と呼ばれる)場合でも、上述の実施
の形態と同様の効果を得ることができる。
【0230】また上述の実施の形態4〜7では、64値
QAM使用した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、6ビット以上のデータを1シンボルに変調する
多値変調を用いる送受信装置に広く適用できる。
【0231】また上述の実施の形態6では、回線品質と
して受信信号の信号レベルを検出した場合について述べ
たが、回線品質はこれに限らず、例えばSIR(Signal
toInterference Ratio)等に基づいて回線品質を測定
してもよい。
【0232】さらに上述の実施の形態では、2次変調と
してOFDM変調方式を用いた場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、伝送方式としては任意のものを
用いることができる。例えばOFDM−CDMA方式や
DS−CDMA、シングルキャリア等にも適用できる。
【0233】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
シンボルで3ビット以上の信号を伝送する場合に、通信
相手の無線局からの再送要求信号を受信したとき、誤り
の生じ難いビットは再送せず、誤りの生じ易いビットの
みを再送するようにしたことにより、誤り率を増加させ
ずに、データの再送に起因する実質的な伝送効率の低下
を抑制し得る送受信装置及び送受信方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る送受信装置の構成
を示すブロック図
【図2】本発明による送受信装置が用いられた無線通信
システムを示すブロック図
【図3】16値QAM信号のシンボルのI−Q平面上で
の配置と復調時のしきい値の関係を示す図
【図4】16値QAM信号を形成する各ビットの誤り難
さを表す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る送受信装置の構成
を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係る送受信装置の構成
を示すブロック図
【図7】64値QAM信号のシンボルのI−Q平面上で
の配置と復調時のしきい値の関係を示す図
【図8】本発明の実施の形態4に係る送受信装置の構成
を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態5に係る送受信装置の構成
を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態6に係る送受信装置の構
成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態7に係る送受信装置の構
成を示すブロック図
【図12】遅延分散生成部の構成を示すブロック図
【図13】遅延分散の様子を示す図
【図14】本発明の実施の形態8に係る遅延分散生成部
の構成を示すブロック図
【図15】畳み込み符号器の構成を示すブロック図
【図16】畳み込み符号化処理とパンクチャ処理の説明
に供する図
【図17】本発明の実施の形態9に係る送受信装置の構
成を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態10に係る送受信装置の
構成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態11に係る送受信装置の
構成を示すブロック図
【図20】本発明の実施の形態12に係る送受信装置の
構成を示すブロック図
【図21】本発明の実施の形態13に係る無線基地局装
置の構成を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態14に係る送受信装置の
構成を示すブロック図
【図23】本発明の実施の形態15に係る送受信装置の
構成を示すブロック図
【図24】本発明の実施の形態16に係る送受信装置の
構成を示すブロック図
【図25】従来の送受信装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70、80、1
00、120、130、140、160、170、18
0 送受信装置 10A、20A、31、41、53、87、101、1
21、131、141、161、171 変調送信部 10B、20B、61、71、81、105、123、
133、143、151、172、181 受信復調部 10C、20C 再送制御部 11、32、33、51、52 変調部 12、86 送信部 13、54 受信部 14、34、57、62、63、74、75、84、1
04、110、122、126、132、134、14
2、164 選択部 15、16、55、56、72、73、103、106
〜109、137、138、147、148、 メモリ 17 誤り訂正部 18 誤り検出部 42 シンボル入替え部 43 シリアルパラレル変換回路(S/P) 44 パラレルシリアル変換回路(P/S) 62、63 選択部 76、83、85、144 大小比較部 82、94 遅延分散生成部 150 無線基地局装置 S1 送信信号 S2 受信信号 S3、S7、S20、S21、S32、S42 復調デ
ータ S4 再送タイミング信号 S5、S30、S41 選択制御信号 S6 入替え制御信号 S8、S31 再送回数情報 S9、S10、S40 比較結果信号

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1シンボルで3ビット以上のデータを伝
    送する変調方式を用いる送受信装置であって、 通信相手からの再送要求信号を受信する受信手段と、 前記受信手段が前記再送要求信号を受信した際、誤りの
    生じ易いビットのみを前記通信相手の無線局に再送信号
    として再送する送信手段とを具備することを特徴とする
    送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は、回線品質に応じて再送
    するビット数を可変とすることを特徴とする請求項1に
    記載の送受信装置。
  3. 【請求項3】 Nビット分のデータを1シンボルに変調
    する第1の変調手段と、 M(M>N)ビット分のデータを1シンボルに変調する
    第2の変調手段と、 前記いずれかの変調手段を選択する変調方式選択手段と
    を、さらに備え、 前記変調方式選択手段は、受信手段により再送要求信号
    が受信された際には前記第1の変調手段を選択し、受信
    手段により再送要求信号が受信されなかった際には前記
    第2の変調手段を選択することを特徴とする請求項1に
    記載の送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信手段は、16値QAM変調手段
    を有し、通常の送信の際には4ビット分のデータを1シ
    ンボルに変調して送信すると共に、再送要求信号が受信
    された際には誤りの生じ難い2ビット分は再送せず、誤
    りの生じ易い2ビット分のみを再送することを特徴とす
    る請求項1に記載の送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は、6ビット以上のデータ
    を1シンボルに変調する多値変調手段を有し、通常の送
    信の際には前記6ビット以上のデータを1シンボルに変
    調して送信すると共に、再送要求信号が受信された際に
    は誤りの生じ易い下位2ビット分のみを再送することを
    特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  6. 【請求項6】 送信信号を互いに直交する複数のサブキ
    ャリアに重畳するOFDM変調手段を、さらに具備し、
    再送要求があった場合、再送信号を通常の送信信号とは
    異なるサブキャリアに重畳して再送することを特徴とす
    る請求項1から請求項5のいずれかに記載の送受信装
    置。
  7. 【請求項7】 3ビット以上であるPビット分のデータ
    が1シンボルに変調されて送信された送信信号を受信
    し、当該受信信号をPビット分のデータに復調する受信
    復調手段と、 前記受信復調手段により復調されたPビットのデータの
    うち、誤りの生じ難い上位Q(Q<P)ビットを記憶す
    る記憶手段と、 前記受信復調手段により復調された信号に信号誤りが発
    生したときに通信相手の無線局に再送要求信号を送信す
    る再送要求手段と、 前記再送要求信号に応じて前記通信相手の無線局から送
    られてくる前記上位Qビットを除く下位ビットのデータ
    と、前記記憶手段に記憶された上位Qビットのデータと
    を用いて誤り訂正処理を行う誤り訂正手段とを具備する
    ことを特徴とする送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記受信復調手段は、1シンボルで6ビ
    ット以上のデータを伝送した信号を受信し、前記記憶手
    段は、前記受信復調手段により復調されたデータのう
    ち、最初の再送信号に対しては上位4ビットを記憶し、
    同一データに対する次の再送信号に対しては上位2ビッ
    トを記憶することを特徴とする請求項7に記載の送受信
    装置。
  9. 【請求項9】 前記受信復調手段は、1シンボルで6ビ
    ット以上のデータを伝送した信号を受信し、前記記憶手
    段は、前記受信復調手段により復調されたデータのう
    ち、誤りが生じ難い4ビットを記憶することを特徴とす
    る請求項7に記載の送受信装置。
  10. 【請求項10】 通信相手の無線局との間の回線品質を
    検出する回線品質検出手段を、さらに具備し、前記再送
    要求手段は、検出された回線品質に応じて、通信相手の
    無線局に再送要求するビット数を変えることを特徴とす
    る請求項7に記載の送受信装置。
  11. 【請求項11】 前記再送要求手段は、回線品質検出手
    段により検出された回線品質が良い程、再送要求するビ
    ット数を少なくし、前記記憶手段は、回線品質検出手段
    により検出された回線品質が良い程、記憶する上位ビッ
    ト数を増やすことを特徴とする請求項10に記載の送受
    信装置。
  12. 【請求項12】 前記回線品質検出手段は、前記受信復
    調手段により得られる受信信号の信号レベルを回線品質
    として検出し、前記再送要求手段は、検出された信号レ
    ベルに基づき、信号レベルが大きい程、再送する下位ビ
    ット数が少なくてよいことを指示する再送要求信号を送
    信し、前記記憶手段は、検出された信号レベルに基づ
    き、信号レベルが大きい程、記憶する上位ビット数を増
    やすことを特徴とする請求項11に記載の送受信装置。
  13. 【請求項13】 前記受信復調手段は、互いに直交する
    複数のサブキャリアに送信データが重畳されてなるOF
    DM信号を受信すると共に、前記受信復調手段により得
    られる受信信号の遅延分散量を検出する遅延分散検出手
    段を、さらに具備し、 前記再送要求手段は、前記遅延分散検出手段によって検
    出された遅延分散量に基づき、遅延分散量が小さい程、
    再送する下位ビット数が少なくてよいことを指示する再
    送要求信号を送信し、前記記憶手段は、前記遅延分散検
    出手段によって検出された遅延分散量に基づき、遅延分
    散量が小さい程、記憶する上位ビット数を増やすことを
    特徴とする請求項7に記載の送受信装置。
  14. 【請求項14】 前記受信復調手段は、互いに直交する
    複数のサブキャリアに送信データが重畳されてなるOF
    DM信号を受信すると共に、 前記受信復調手段により得られる受信信号の信号レベル
    を検出する信号レベル検出手段と、 前記受信復調手段により得られる受信信号の遅延分散量
    を検出する遅延分散検出手段と、 前記受信信号の信号レベルのしきい値として、前記遅延
    分散検出手段により検出された前記遅延分散量が大きい
    程、大きな値のしきい値を選定するしきい値選定手段
    と、 前記受信信号の信号レベルを前記しきい値選定手段によ
    り選定されたしきい値と比較する比較手段とを、さらに
    具備し、 前記比較手段により前記信号レベルが前記しきい値より
    も大きいことを示す比較結果が得られたとき、前記再送
    要求手段は、再送する下位ビット数が少なくてよいこと
    を指示する再送要求信号を送信すると共に、前記記憶手
    段は、記憶する上位ビット数を増やすことを特徴とする
    請求項7に記載の送受信装置。
  15. 【請求項15】 前記遅延分散検出手段は、遅延分散量
    として、受信信号の信号レベルで正規化した値を用いる
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の送
    受信装置。
  16. 【請求項16】 通信相手からの再送要求信号を受信す
    る受信手段と、 前記受信手段が前記再送要求信号を受信した際、パンク
    チャしたビットのみを前記通信相手の無線局に再送信号
    として再送する送信手段とを具備することを特徴とする
    送受信装置。
  17. 【請求項17】 3ビット以上のデータを1シンボルに
    変調する変調手段を、さらに具備し、前記送信手段は、
    再送信号として、前記パンクチャしたビットに加えて、
    誤りの生じ易いビットを送信することを特徴とする請求
    項16に記載の送受信装置。
  18. 【請求項18】 前記送信手段は、1回の再送で前記パ
    ンクチャしたビット又は前記誤りの生じ易いビットのい
    ずれか片方のみを送信することを特徴とする請求項17
    に記載の送受信装置。
  19. 【請求項19】 前記通信相手の無線局との間の回線品
    質を検出する回線品質検出手段を、さらに具備し、前記
    送信手段は、回線品質が良い場合には1回の再送で前記
    パンクチャしたビット又は前記誤りの生じ易いビットの
    いずれか片方のみを送信すると共に、回線品質が悪い場
    合には1回の再送で前記パンクチャしたビットと誤りの
    生じ易いビットの両方を送信することを特徴とする請求
    項17に記載の送受信装置。
  20. 【請求項20】 前記パンクチャしたビットを複数回に
    分けて送信することを特徴とする請求項16に記載の送
    受信装置。
  21. 【請求項21】 畳み込み符号化処理及びパンクチャ処
    理が施され、かつ3ビット以上であるデータが1シンボ
    ルに変調されて送信された送信信号を受信すると共に受
    信した信号を復調する受信復調手段と、 前記受信復調手段により復調されたデータを記憶する記
    憶手段と、 前記受信復調手段により復調された信号に信号誤りが発
    生したときに通信相手の無線局に再送要求信号を送信す
    る再送要求手段と、 前記再送要求信号に応じて前記通信相手の無線局から送
    られてくるパンクチャしたデータと、前記記憶手段に記
    憶されたデータとを用いて誤り訂正処理を施す誤り訂正
    手段と、を具備することを特徴とする送受信装置。
  22. 【請求項22】 前記再送された信号の誤り訂正時の尤
    度を高くする手段を、さらに具備する、ことを特徴とす
    る請求項7から15又は21のいずれかに記載の送受信
    装置。
  23. 【請求項23】 前記尤度を高くする値は、(2×N)
    倍(但しNは正の整数)に選定されている、ことを特徴
    とする請求項22に記載の送受信装置。
  24. 【請求項24】 請求項1から請求項23のいずれかに
    記載の送受信装置を具備することを特徴とする無線基地
    局装置。
  25. 【請求項25】 請求項1から請求項23のいずれかに
    記載の送受信装置を具備することを特徴とする通信端末
    装置。
  26. 【請求項26】 1シンボルで3ビット以上の信号を伝
    送する変調方式を用いる送受信方法であって、通信相手
    の無線局からの再送要求信号を受信したとき、誤りの生
    じ難いビットは再送せず、誤りの生じ易いビットのみを
    再送することを特徴とする送受信方法。
  27. 【請求項27】 3ビット以上のPビット分のデータが
    1シンボルに変調されて送信された送信信号を受信し、 当該受信信号をPビット分のデータに復調し、 復調したPビットのデータのうち、誤りの生じ難い上位
    Qビットを記憶し、 復調した信号に信号誤りが発生したときに通信相手の無
    線局に再送要求信号を送信し、 前記再送要求信号に応じて前記通信相手の無線局から送
    られてくる前記上位Qビットを除く下位ビットのデータ
    と、記憶した上位Qビットのデータとを用いて誤り訂正
    処理を行うことを特徴とする送受信方法。
  28. 【請求項28】 通信相手の無線局からの再送要求信号
    を受信したとき、パンクチャしたビットのみを前記通信
    相手の無線局に再送することを特徴とする送受信方法。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の送受信方法を下り
    回線のみに用いることを特徴とする送受信方法。
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