JP3910770B2 - 誤り制御方法及びその方法を使用する受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル通信、特に移動無線通信のような符号誤りが生じ易い環境下での通信に好適な誤り制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
誤り訂正符号化技術と自動再送制御技術(ARQ − automatic request for repetition)は、ディジタル通信を行う上での重要な誤り制御技術である。この両方の技術を用いるハイブリッドARQ と称される技術は、特に移動無線通信のようなフェージング環境下において非常に有効であることが知られている。
【0003】
従来のハイブリッドARQ における通信システムの構成例を図18に示す。この通信システムは送信機1と受信機3が伝送路5により接続された構成をとる。送信機1又は受信機3は例えば移動通信における基地局又は移動機であり、伝送路5は例えば無線、有線もしくはそれらを組み合わせたものである。送信機1は音声信号等を符号化する誤り訂正符号化部7を有する。また、送信機1は変調部や送信のための送信部等を有するが図示はしていない。受信機3は受信した符号語を復号する誤り訂正/検出復号部9を有する。また、受信機3は受信部や復調部等を有し得る。
【0004】
誤り訂正符号化部における符号器としては例えば図19に示すようなターボ符号器が使用され、その場合、誤り訂正/検出復号部では図20に示すようなターボ復号器が使用される。
ハイブリッドARQ では、送信機1にて誤り訂正符号化された符号語を情報データパケットとして伝送路5を介して伝送し、受信機3で誤り訂正及び誤り検出、もしくは誤り検出を行い、誤りが検出された場合は、そのパケットは破棄するか、もしくは再送されたパケットと合成するために保持し、送信機1に対して再送要求を行う。もしくは、あるパケット(パリティなし)を送信し、そのパケットが誤っていれば、そのパケットの誤りを訂正するためのデータ(パリティ)を再送し、受信機3で合成し誤り訂正を行う。なお、誤り訂正符号化部7における誤り訂正を行う単位は、上記のデータパケットの単位と同一である。
【0005】
図21にハイブリッドARQ におけるデータの送受信のシーケンスをより詳細に示す。同図において、符号語A1、C1は誤り無く伝送され、符号語B1は伝送により誤りが検出され符号語B2が再送されたことを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ハイブリッドARQ のように再送を行う誤り制御技術において、劣悪なフェージング環境下においては、バースト誤りのために誤り訂正符号が効かず、再送要求が多くなり、大幅なスループットの低下等の特性劣化が生じるという問題点があった。
【0007】
また、同報通信、放送等の場合のように同じデータを複数の端末が受信する場合には、それぞれの端末で再送要求を行うため、送信側で再送要求が集中し、再送するデータが非常に多くなり、大幅なスループットの低下等の特性劣化が生じることがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、再送するパケットの数を低減させた誤り制御技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は次のように構成される。
請求項1に記載の発明は、送信機と受信機を有する通信システムにおける誤り制御方法であって、送信機が情報を誤り訂正符号化し、誤り訂正符号化して得た符号語を複数の伝送単位のパケットに分割して送信し、受信機は受信した各パケットの信頼度を測定し、該信頼度を基にする所定の条件を満たした場合に前記送信機に対して再送要求を行い、再送パケットを含む受信した複数のパケットを合成し、合成して得た符号語を復号する誤り制御方法であり、前記所定の条件は、規定時間内又は規定パケット送信回数毎に信頼度の低いパケットを所定の回数以上検出したことであり、前記通信システムが前記受信機を複数有する場合において、前記送信機は各受信機への情報のうちの少なくとも2情報をまとめて誤り訂正符号化し、その誤り訂正符号化して得た符号語をパケットに分割して送信し、該当する各受信機は受信したパケットの中で自分宛のパケット全てに誤りがなければ自分宛のパケットから情報を取り出し、自分宛のパケットに誤りがある場合には受信した全パケットを合成し、復号して、自分宛の情報を取り出し、その情報に誤りがあれば再送を要求することを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、情報をある程度まとめて誤り訂正符号化することによって誤り訂正符号の符号長を拡大させることができ、それにより誤り訂正効果が増大する。その結果、所定の条件を満たさなければあるパケットの信頼度が低くても再送を行う必要がなく、復号を行って正しい情報を得ることが可能である。従って、従来問題であった再送によるスループットの低下の発生を防止することが可能となる。
【0010】
また、本発明によれば、所定の回数に達しなければ信頼度の低いパケットの再送を行う必要がなくなる。
【0020】
また、請求項2に記載の発明は、送信機と受信機を有する通信システムにおける誤り制御方法であって、送信機が情報を誤り訂正符号化し、誤り訂正符号化して得た符号語を複数の伝送単位のパケットに分割して送信し、受信機は受信した各パケットの信頼度を測定し、該信頼度を基にする所定の条件を満たした場合に前記送信機に対して再送要求を行い、再送パケットを含む受信した複数のパケットを合成し、合成して得た符号語を復号する誤り制御方法であり、前記所定の条件は、規定時間内又は規定パケット送信回数毎に信頼度の低いパケットを所定の回数以上検出したことであり、前記送信機において、符号語を分割して情報と誤り訂正符号を有するパケットを生成する場合、その誤り訂正符号の最初の状態と最後の状態を該パケットに付加することを特徴とするものである。
【0021】
本発明によれば、受信側で誤り訂正符号の最初の状態と最後の状態を使用して復号を行うことができるため、復号が簡易化される。
【0022】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の誤り制御方法において、前記誤り訂正符号化において用いられる符号はターボ符号であるとするものである。
【0030】
請求項4に記載の発明は、送信機と受信機を有し、誤り制御を行う通信システムにおける受信機であって、送信機において符号語から分割された複数の伝送単位のパケットを受信する手段と、そのパケットの信頼度を測定する手段と、該信頼度を基にする所定の条件を満たすかどうかを判定する手段と、該所定の条件を満たす場合に前記送信機に対して再送要求を行う手段と、再送パケットを含む受信した複数のパケットを合成する手段と、合成して得た符号語を復号する手段とを有し、前記所定の条件は、規定時間内又は規定パケット送信回数毎に信頼度の低いパケットを所定の回数以上検出したことであり、前記送信機が複数の受信機への情報をまとめて誤り訂正符号化し、その誤り訂正符号化して得た符号語をパケットに分割して送信する場合において、前記受信機は受信したパケットの中で自分宛のパケット全てに誤りがなければ自分宛のパケットから情報を取り出し、自分宛のパケットに誤りがある場合には受信した全パケットを合成し、復号し、自分宛の情報を取り出し、その情報に誤りがあれば再送を要求することを特徴とするものである。
本発明によれば請求項1に記載された発明と同様の効果を奏する。
【0032】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の受信機において、前記誤り訂正符号化において用いられる符号をターボ符号とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1に本発明の第1の実施例における通信システムを示す。同図に示すように、この通信システムは送信機11と受信機13が伝送路15を介して接続された構成である。この通信システムの方式はどのようなものでもよい。送信機11は例えば音声信号を符号化する誤り訂正符号化部17と、符号化された符号語を送信単位のパケットに分割する分割部19を有する。なお、本発明の誤り制御方法はどのような通信システムの方式にも適用することができるので、送信機11に一般的に備えられる変調部、送信部等は当該通信システムの方式に応じて備えればよく、変調部、送信部等は図示していない。受信機13は受信パケットの信頼度を測定する信頼度測定部21−1〜21−N、受信パケットを合成する合成部23、合成した符号語を復号する誤り訂正/検出復号部25、及び受信パケットの誤り状況から再送の判断を行う判定部27を有する。送信機11と同様、受信機13に一般的に備えられる受信部、復調部等は図示していない。伝送路15としては無線、有線、もしくはそれらの組み合わせを使用することができる。また、誤り訂正符号化部における符号器としては例えば図18に示すようなターボ符号器が使用され、その場合、誤り訂正/検出復号部では図19に示すようなターボ復号器が使用される。
【0034】
次に本発明の一実施例の通信システムの動作を説明する。
送信機11において、音声信号等の送信すべき情報を伝送単位のパケットに分割せずにまず誤り訂正符号化部17で誤り訂正符号化し、分割部19にて符号語を伝送単位のパケットに分割し伝送する。誤り訂正符号化部で使用する誤り訂正符号としては、符号化する単位が大きいほど誤り訂正能力が向上するような特性を有する誤り訂正符号を使用する。そのような符号として例えば図18、図19に示した符号器、復号器で使用されるターボ符号がある。
【0035】
受信機13では各パケットの信頼度を各信頼度測定部21−1〜21−Nで測定する。測定の項目としては例えば誤り検出やSIR/ SNR推定、パスメトリックの尤度情報等である。
ここで、SNRはsignal-to-noise ratio (信号対雑音比)の略であり、SIRは、signal-to-interference ratio(信号対干渉比)の略である。例えば、W−CDMAにおいては、パイロット信号を送信し、それを受信することで、信号対雑音比及び信号対干渉比の推定を行うことが可能である。また、パスメトリックの尤度情報を求めることによって、受信パケットの正しさの確率を推定することができる。
【0036】
次に受信機13において、各信頼度測定部21−1〜21−Nにおける信頼度測定の結果を基に、判定器27が、予め規定した条件を満たすかどうかの判定を行い、満たした場合にパケットの再送要求を送信機11に対して行う。なお、予め規定する条件については後述する。受信パケットは合成部23にて合成され、誤り訂正/検出復号部25にて誤り訂正、復号がなされる。ここで、誤り訂正/検出復号部25にて誤り訂正後に更に誤り検出を行い誤りがあった場合には再送要求を行うようにしてもよい。
【0037】
従来の技術におけるハイブリッドARQ では、元の情報を分割して1パケットごとに誤り訂正を施し、パケットに誤りが検出されればそのパケットを再送していたが、上述の本発明における実施例によれば、従来よりも大きな単位で誤り訂正符号化を行う結果誤り訂正能力が向上するため、ある条件を満たすまではパケット誤りを許容し再送要求を行わない。従って、再送パケットの数を従来よりも削減することが可能となる。
【0038】
前述の判定器27における再送をするかどうかの条件は、例えば、規定時間内に規定回数信頼度の低いパケットを検出した場合とすることができる。また、規定時間内でなく規定パケット回数毎としてもよい。
(第2の実施例)
判定器27が再送要と判定し、再送要求をする場合には種々の方法が可能である。まず、第1の方法としてパケット1、3、9が誤っている等、誤りを検出したパケット番号の全てを送信側に通知する方法がある。この方法は誤りを検出したパケット番号の全てが再送されることとなるので、伝送路品質が比較的良い場合に適している。また、この方法では確実に誤り訂正することが可能である。
【0039】
第2の方法としては、誤りが多いパケット、尤度の低いパケット等、誤りを検出したパケットの一部のみを通知する方法がある。この方法では、再送の数を削減することが可能である。更に、その他の方法として、まずSIRの一番低いパケットの再送要求を行い、次にその他のパケットの再送要求を行う等、ある規則に従って誤りパケットを通知する方法もある。この方法によれば、あるパケットの再送と再送の間、受信側では各パケットを合成し、復号を試みることができ、誤りが取り除けたらそこで再送要求を停止することが可能となる。従って、無駄な再送を削減することができる。
【0040】
更に、上記の方法と合わせて、送信側で、受信側からきたパケットの再送要求に含まれるパケット番号の中からランダムに再送を開始することとすることもできる。
ここで、再送パケットが誤っていた場合、もう一度再送することや、別のパケットを再送すること等が可能である。
【0041】
(第3の実施例)
図2は、図1に示す構成において受信機が複数あり、同報通信や放送等の場合のように同じデータを複数の受信機が受信する場合における処理を説明するための図である。送信機が符号化されたデータを16個のパケットに分割して送信し、受信機Aで#2と#4のパケットに誤りが検出され、受信機Bで#2と#16のパケットに誤りが検出され、受信機Cで#1のパケットに誤りが検出され、受信機Dで#15のパケットに誤りが検出されている。
【0042】
従来の方法では、このような場合、#1、#2、#4、#15、#16の合計5パケットの再送が発生する。一方、本発明の実施例では、16パケット中1パケットの誤り訂正ができることを前提に、#2の1パケットのみを再送することにより、誤り訂正を行うことが可能である。すなわち、再送パケット数は1/5となる。ここで誤りが訂正できない場合にはその都度さらなるパケットの再送を行う。ここで、再送パケット#2が誤っている場合には、もう一度再送するか、もしくは別のパケットを再送する。
【0043】
なお、本実施例において受信機が送信機に対して再送要求を行う方法には、誤ったパケットを受信してからすぐに再送要求を行う方法や、全パケットを受信してから再送を行う方法等がある。また、誤ったパケットを受信してからすぐに再送要求を行う方法における再送については、1度全パケットを送信してから再送パケットを順に再送する方法や、再送要求があった時点で再送を行う方法をとることができる。
【0044】
送信機11が複数の宛先にそれぞれの宛先の情報を送信する場合には次に示す方法をとることが可能である。
(第4の実施例)
図3及び図4は端末Aと端末Bに情報を送信する例を示す。図3に示す例では、まず端末A宛の情報(A−1、A−2、A−3)、及び端末B宛の情報(B−1、B−2、B−3)をそれぞれまとめて符号化し、それぞれをパケットに分割し、a−1、a−2、a−3、b−1、b−2、b−3を端末A、Bに送信する。送信においてパケットの順序はどのようなものでも構わない。受信側では端末Aがa−1、a−2、a−3を受信し、端末Bがb−1、b−2、b−3を受信する。その後、それぞれの端末がパケットの合成及び誤り訂正を行って情報を得る。
【0045】
(第5の実施例)
図4に示す例では、送信機において端末A用の情報と、端末B用の情報をまとめて符号化し、それをa−1、a−2、a−3、b−1、b−2、b−3のパケットに分割して送信する。受信側では端末A、端末Bがそれぞれ全てのパケットを受信し、自分宛のパケットが全て正しい場合には、自分宛の情報のみを取り出す。自分宛のパケットに誤りがあれば全パケットを合成して復号を行い、自分宛の情報のみを取り出す。次に誤り検出を行い誤りを検出すれば再送を行う。
【0046】
(第6の実施例)
図1に示した構成において、送信機11では受信機13における誤り検出のため送信データにCRC等の誤り検出符号を付加する場合、具体的には図5〜8に示すような種々の方法をとることができる。
図5は符号化された符号語全体に誤り検出パリティを付加する場合を示す図である。誤り訂正符号化された符号語に誤り検出符号生成部で生成された誤り検出のパリティが合成され、分割部にてパケットに分割される。この場合でも、各パケットにパイロットシンボルを付加することによって、受信機の信頼度測定部においてSIR/SNR推定を行うことが可能である。なお、誤り検出パリティは誤り検出符号と称しても良い。
【0047】
図6は符号語を分割した後に、パケット毎に誤り検出のためのパリティを付加する場合を示す図である。この場合、各パケット毎に、誤り検出符号生成部にて誤り検出のパリティを生成し、それをパケットに合成する。
図7は符号化された符号語の情報部分の全体に誤り検出パリティを付加する場合を示す図である。
【0048】
図8は分割後のパケット毎に情報部分に対する誤り検出パリティを付加する場合を示す図である。
図5と図7に示す例では、パリティ等情報と関係ないデータ(オーバヘッド部分)は、図6と図8に示した例と比較して少ない。誤り検出パリティは、可能な限り少ないほうが望ましいので、その観点では図5と図7に示す例のほうが好ましい。しかし、図6と図8に示した例では、オーバヘッド部分は多くなるが、各パケットにおいて誤り検出が可能になる。図5と図7に示す例では、各パケットにおける誤り検出はできない。従って、誤り検出の能力という観点では図6と図8に示した例のほうが優れている。
【0049】
また、図5と図6に示した例では、符号語全体、もしくはパケット化された符号語に誤り検出符号を付加しているため、受信パケットの誤り検出は可能だが、その後の誤り訂正により符号語を情報に復号した際の誤り検出はできない。一方、図7と図8に示す例では、受信パケットの情報部分のみの誤り検出が可能であり、更に誤り訂正、復号後でも情報が正しいかどうかを検出することができる。
【0050】
なお、図7、図8に示す方法は、ターボ符号化のように、情報部分がパリティと区別できる組織誤り訂正符号を用いる場合に適用することができる。
(第7の実施例)
図1に示した送信機11にて各パケットを生成する際、どのパケット内にも、ほぼ同じ割合で、情報ビットに誤り訂正パリティビットを付加する構成としたり、もしくは、その割合を任意に変えることが可能である。なお、誤り訂正パリティは誤り訂正符号と称しても良い。また、符号語は情報を誤り訂正符号化して生成されるものであり、符号語の中の誤り訂正に関する符号を誤り訂正符号もしくは誤り訂正パリティと称する。
【0051】
図9の(a) に全てのパケットをほぼ同じ構成とする例を示す。また、図11の(b)に、パケットの構成をすべて同じにしない例を示す。図11の(b)においては、単に情報部分を優先して送ることとしたり、もしくは、伝送路の状態が良い場合に情報を優先して送ること等が可能である。図9の(b)のような構成とすることによって、情報パケットが伝わった場合は誤り訂正パリティパケットを送らなくても良いこととすることができ、パケット伝送量を更に削減することができる。ただし、図9の(a) のように各パケットの構成をほぼ同じにする場合では合成のアルゴリズムを図9の(b)と比較して簡易化できる。
【0052】
また、図10に示すように、符号語をインタリーバで並び替えることにより、より誤り訂正能力を向上させることが可能となる。
(第8の実施例)
図1に示した受信機13は、図11に示すような構成とすることも可能である。図11に示す受信機においては、ターボ符号化等の符号化単位の中で全てのパケットに誤りが検出されない場合は、パリティを捨てて(もちろんターボ復号等せず)情報を取り出す。誤り訂正の処理は誤り検出の処理等と比較して複雑なため、図11に示すように誤り訂正の処理を減らすことによって、例えば消費電力の削減等が可能になる。
【0053】
(第9の実施例)
受信機13における誤り訂正/検出復号部25において、誤り訂正後に、誤りが検出されない場合は、これを復号結果とする。誤りが検出された場合は、再送要求を行う。この再送要求においては種々の方法が可能である。
例えば、誤り検出で誤りがあったパケットの再送要求のみを行う。すなわち、再送するパケットは、誤りのあるパケット全て、もしくは一部を選択的に、例えば以前に再送していないパケット、もしくはSNRの極めて悪いパケットを送るようにする。また、伝送路の状態が良い場合には全てのパケットの再送要求を行うこととしてもよい。このとき、判定器から誤り訂正/検出復号部25に対して誤りのあるパケット番号を通知したり、以前再送要求を出したパケット番号を通知することもできる。
【0054】
これらの再送されたパケットは以前のパケットと組み合わせる、もしくは選択的に受信状態のいいほうを選ぶようにしてもよい。これにより誤り訂正能力を向上させることが可能となる。
(第10の実施例)
受信機における誤り訂正においては符号化単位を構成するすべてのパケットを受信した後のターボ復号等の復号において、誤り検出符号の情報を利用することができる。例えば、ターボ符号のような繰り返し復号を行う誤り訂正中に、各パケットの誤りが検出されなくなった場合は、誤り訂正を停止し、途中結果を復号結果として出力する。誤りが取り除けない場合は、リストディコーディングを行う。すなわち、尤度の低いビットを反転し、誤り検出符号で誤りのないものを選択する。また、極端にSNRの悪いパケットは破棄し、その情報なしに復号を行う。そして、復号結果に誤りのあるパケットが復号前に誤りがない場合は、復号前の情報を硬判定したものを復号結果とする。また、誤りがないパケットの尤度を大きくして繰り返し復号を行う。すなわち、ターボ符号等の復号過程では、繰り返しによりビットの尤度の更新を行うが、例えば、そのビットに誤りがなければないほど、そのビットの対数尤度比が相対的に他のビットの対数尤度比よりも絶対値で大きくなり、その差をより大きくしてそのビットの確からしさを示す値を大きくする。それでも誤りが取り除けない場合は、再送要求を行う。
【0055】
(第11の実施例)
受信機において受信パケットを合成する際に、図12に示すように、再送前のパケットと再送後のパケットを合成し、1つのパケットとした後に、誤り訂正符号による復号を行う構成とすることができる。また、図13に示すように、再送で得たパケットの一部を選択して誤り訂正符号による復号を行う構成とすることもできる。パケットの一部を選択する方法としては例えば、受信SNR又はSIRの低いパケットを使用しない等の方法がある。この時、受信SNRが極端に低いパケットをその場で破棄してもよい。
【0056】
AWGN(付加白色ガウス雑音)の伝送路では、再送された全てのパケットを合成することによって特性が良くなるので、図12に示した方法は有効である。しかし、干渉があるフェージング環境下では条件によりパケットの情報が全て失われる場合があり、その場合、情報が失われたパケットを合成しないほうが特性が良くなることがある。従って、そのような場合には、図13に示した方法は有効である。
【0057】
(第12の実施例)
図1に示した本発明の通信システムにおいて、受信機13で信頼度の低いパケットが検出され、上述したような条件を満たす場合は、送信機11に対してそのパケットの再送要求パケットを送信するが、その再送要求パケットにおいて、送信する再送パケットはどのような構成にするかどうかを送信機11に通知することができる。
【0058】
送信機11に通知するパケットの構成としては図14に示すように、例えば、(a)同じ物を再送、(b)別のパリティを付加して再送、(c)パリティ部分のみ再送、(d)その他を再送する、等の構成が可能であり、また、情報部分のみ再送することとしてもよい。また、それらの組み合わせとしてもよい。受信側ではこれらのパケットを再送する旨の情報を再送要求パケットに付加して送信側に送信する。
【0059】
ここで、(b)の別のパリティとは、パンクチャを行っている誤り訂正符号の場合はパンクチヤして削除した(未送信)パリティやパンクチュアパターンを変化して作り出したパリティ、インタリーバを有する誤り訂正符号の場合は、インタリーバのパターンを変えて作り出したパリティである。
すなわち、図14に示すような符号器において、RSC1及びRSC2からのパリティを全て送信すると情報が1に対してパリティが2となるため、全送信データは情報の3倍となる。そのためにパリティの一部をパンクチャし、パリティを例えば半分に減らすことにより全送信データが情報の2倍で済むこととなり再送データ量を削減することが可能となる。また、再送の際に、未送信のパリティを送付することで特性改善を図ることが可能である。
【0060】
(第13の実施例)
本発明における送信機11において、誤り訂正パリティを付加する際に、あるパケットに情報とそれに対するパリティが含まれている場合は、そのパリティのはじめの状態と終わりの状態をパケットに付加する構成とすることによって、復号を効率的に行うことが可能となる。すなわち、図15に示すように、情報とパリティからパケットを構成する際に、トレリスの状態の情報を付加する先頭状態及び終端状態を付加する。この場合、受信機では、パケット2を受信して、誤りが検出された場合、まず、情報2とパリティRSC1−1及び先頭状態および終端状態を使用してパケット2を復号する。復号結果において、誤りが無ければこのパケットに誤りがないものとみなす。誤りがあればパケットに誤りがあるものとみなす。このこのような方法によって復号処理を簡易化することが可能となる。
【0061】
(第14の実施例)
図1に示すような本発明の通信システムは種々の装置に適用することが可能である。例えば、基地局と移動機、移動機間、その他パソコン等の端末を含む通信ネットワークを構成する任意の装置間で適用できる。
図16に示すように、本発明はセルラーシステム(携帯電話システム)などのような複数の送信局(基地局)から送信可能なシステムと組み合わせて用いることが可能である。その場合、基地局Aから送信したパケット1 が誤っていたときに、より回線品質のよい基地局Bからパケット1 ’を再送する構成とすることによって、再送を削減させることができる。再再送時にも同じように回線品質のよい基地局から再送を行う。回線の品質を測定するのに、受信局からきた再送要求のパケットの推定SIR、SNR等を用いる。また、セルラーシステムにおける制御局が複数の基地局の中から電波状態が最良の基地局を選択する。
【0062】
(第15の実施例)
また、本発明は種々のサービスに適用することが可能である。例えば、図17に示すセルラーシステムの例では、端末AがサーバCからファイルをダウンロードし、端末Bがテレビ会議装置Dからリアルタイムのテレビ画像を受信する。
図17に示す例において本発明を適用するに際し、ダウンロードのように遅延はある程度許容されるが誤りが全く許容されない場合、送信側で情報を大きめに束ね、誤り訂正符号化し、複数のパケットに分割する。このように大きな情報の単位を誤り訂正符号化することによって、誤り訂正能力が向上する。また、遅延がある程度許容されるので、再送も許容できる。従って、誤りの無いダウンロードを実現することができる。
【0063】
テレビ画像の場合、遅延はほとんど許容されないが、誤りはある程度許容される。このような場合は送信側で情報を少なめに束ねて誤り訂正符号化を行い、複数のパケットに分割する。
なお、図17に示した例においては双方向で上記の方法を適用することが可能である。すなわち、端末Aからサーバ等にデータを送信する場合や、端末Bがテレビ画像を送信する際にも、サービス品質(QoS)によって誤り訂正符号化される情報単位の大き等を変化させることができる。また、双方向の場合には各方向でサービス品質(QoS)が異なっていてもよい。
【0064】
図17では誤り訂正符号化される情報単位の大きさを変化させる例を示したが、その他、通信システムにおいて要求されるサービス品質(QoS)に応じて、分割により生成されるパケットの大きさ、パンクチャの数、もしくは再送のための条件を変化させることもできる。また、図17に示すようなセルラーシステム以外の種々の通信システムに本実施例の方法を適用することができる。
【0065】
本実施例のように要求されるサービス品質(QoS)に応じて誤り訂正符号化単位等を変化させることによって、種々のサービスに適した通信を行うことが可能となる。
上述した種々の実施例は組み合わせることが可能であり、また、上述した送信機及び受信機の両方を有する装置を提供することも可能である。
【0066】
なお、本発明は上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
【0067】
【発明の効果】
上述した通り本発明によれば、誤り訂正符号の符号長を拡大させたことによって誤り訂正効果を増大させ、その結果、あらかじめ訂正できることが推定できる誤りのあるパケットは再送要求を行わないこととしたため、再送パケットを低減させることができる。従って、自動再送技術(ARQ)を用いたパケット通信全体のスループットの向上が可能となる。特に、誤り訂正符号に、ターボ符号のような繰り返し復号を行うことによってシャノン限界に近い特性のよい符号を用いた場合には、誤り訂正符号の符号長拡大による誤り訂正効果は非常に大きくなるので、ターボ符号等を用いることによって再送パケット低減によるスループット向上の効果が更に大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
【図2】図1に示す構成において、受信機が複数あり、同じデータを複数の受信機が受信する場合における処理を説明するための図である。
【図3】端末Aと端末Bに情報を送信する場合における第1の例を示す図である。
【図4】端末Aと端末Bに情報を送信する場合における第2の例を示す図である。
【図5】符号化された符号語全体に誤り検出パリティを付加する場合を示す図である。
【図6】符号語を分割した後に、パケット毎に誤り検出のためのパリティを付加する場合を示す図である。
【図7】符号化された符号語の情報部分の全体に誤り検出パリティを付加する場合を示す図である。
【図8】分割後のパケット毎に情報部分に対する誤り検出パリティを付加する場合を示す図である。
【図9】送信機にて生成されるパケットの構成を示す図である。
【図10】インタリーバを有する送信機を示す図である。
【図11】誤り訂正及び検出を行わない場合の受信機を示す図である。
【図12】受信機において、再送前のパケットと再送後のパケットを合成し、1つのパケットとした後に、誤り訂正符号による復号を行う構成を示す図である。
【図13】再送で得たパケットの一部を選択して合成する場合を示す図である。
【図14】再送要求を受けて再送されるパケットの構成を示す図である。
【図15】誤り訂正パリティのはじめの状態と終わりの状態をパケットに付加する場合をい説明するための図である。
【図16】本発明の誤り制御方法を使用したセルラーシステムを示す図である。
【図17】本発明の誤り制御方法を使用したセルラーシステムの他の例を示す図である。
【図18】従来のハイブリッドARQ における通信システムの構成例を示す図である。
【図19】ターボ符号器を示す図である。
【図20】ターボ復号器を示す図である。
【図21】ハイブリッドARQ におけるデータの送受信のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1、11 送信機
3、13 受信機
5、15 伝送路
7、17 誤り訂正符号化部
9、25 誤り訂正/検出復号部
21−1〜21−N 信頼度測定部
23 合成部
27 判定器
Claims (5)
- 送信機と受信機を有する通信システムにおける誤り制御方法であって、
送信機が情報を誤り訂正符号化し、誤り訂正符号化して得た符号語を複数の伝送単位のパケットに分割して送信し、
受信機は受信した各パケットの信頼度を測定し、該信頼度を基にする所定の条件を満たした場合に前記送信機に対して再送要求を行い、再送パケットを含む受信した複数のパケットを合成し、合成して得た符号語を復号する誤り制御方法であり、
前記所定の条件は、規定時間内又は規定パケット送信回数毎に信頼度の低いパケットを所定の回数以上検出したことであり、
前記通信システムが前記受信機を複数有する場合において、
前記送信機は各受信機への情報のうちの少なくとも2情報をまとめて誤り訂正符号化し、その誤り訂正符号化して得た符号語をパケットに分割して送信し、
該当する各受信機は受信したパケットの中で自分宛のパケット全てに誤りがなければ自分宛のパケットから情報を取り出し、自分宛のパケットに誤りがある場合には受信した全パケットを合成し、復号して、自分宛の情報を取り出し、その情報に誤りがあれば再送を要求することを特徴とする誤り制御方法。 - 送信機と受信機を有する通信システムにおける誤り制御方法であって、
送信機が情報を誤り訂正符号化し、誤り訂正符号化して得た符号語を複数の伝送単位のパケットに分割して送信し、
受信機は受信した各パケットの信頼度を測定し、該信頼度を基にする所定の条件を満たした場合に前記送信機に対して再送要求を行い、再送パケットを含む受信した複数のパケットを合成し、合成して得た符号語を復号する誤り制御方法であり、
前記所定の条件は、規定時間内又は規定パケット送信回数毎に信頼度の低いパケットを所定の回数以上検出したことであり、
前記送信機において、符号語を分割して情報と誤り訂正符号を有するパケットを生成する場合、その誤り訂正符号の最初の状態と最後の状態を該パケットに付加することを特徴とする誤り制御方法。 - 前記誤り訂正符号化において用いられる符号はターボ符号である請求項1又は2に記載の誤り制御方法。
- 送信機と受信機を有し、誤り制御を行う通信システムにおける受信機であって、
送信機において符号語から分割された複数の伝送単位のパケットを受信する手段と、そのパケットの信頼度を測定する手段と、該信頼度を基にする所定の条件を満たすかどうかを判定する手段と、該所定の条件を満たす場合に前記送信機に対して再送要求を行う手段と、再送パケットを含む受信した複数のパケットを合成する手段と、合成して得た符号語を復号する手段とを有し、
前記所定の条件は、規定時間内又は規定パケット送信回数毎に信頼度の低いパケットを所定の回数以上検出したことであり、
前記送信機が複数の受信機への情報をまとめて誤り訂正符号化し、その誤り訂正符号化して得た符号語をパケットに分割して送信する場合において、前記受信機は受信したパケットの中で自分宛のパケット全てに誤りがなければ自分宛のパケットから情報を取り出し、自分宛のパケットに誤りがある場合には受信した全パケットを合成し、復号し、自分宛の情報を取り出し、その情報に誤りがあれば再送を要求することを特徴とする受信機。 - 前記誤り訂正符号化において用いられる符号はターボ符号である請求項4に記載の受信機。
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