JP3316059B2 - データ伝送装置 - Google Patents
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Landscapes
- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
- Communication Control (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル・データ通信
などに用いられるデータ伝送装置に関し、ことに高いス
ループットを示し、かつアルゴリズムを簡略化したデー
タ伝送装置に関する。
などに用いられるデータ伝送装置に関し、ことに高いス
ループットを示し、かつアルゴリズムを簡略化したデー
タ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル・データ通信など高い信頼性が
要求されるシステムにおいては、従来ARQ(自動再送
要求)方式による誤り制御が広く用いられている。AR
Q方式はその再送手順により次の3つの基本方式に分類
できる。
要求されるシステムにおいては、従来ARQ(自動再送
要求)方式による誤り制御が広く用いられている。AR
Q方式はその再送手順により次の3つの基本方式に分類
できる。
【0003】(1) Stop−And−Wait(S
AW)ARQ方式 信号ブロックが送信されると、送信側では受信側からの
返事を待ち、ACK(肯定応答、ここでは確認応答)な
らば次ぎのブロックを送信し、NAK(否定応答、ここ
では再送要求応答)ならば同じブロックを再送する。
AW)ARQ方式 信号ブロックが送信されると、送信側では受信側からの
返事を待ち、ACK(肯定応答、ここでは確認応答)な
らば次ぎのブロックを送信し、NAK(否定応答、ここ
では再送要求応答)ならば同じブロックを再送する。
【0004】(2) Go−Back−N(GBN)A
RQ方式 折り返し遅延時間(RTD)中にも連続的にブロックを
送信し続け、ACKまたはNAKが返ってきた時点で、
次のブロックを送信するか、前の連続したブロックを再
送するかを判定する。ここで、NはRTD中に送信でき
るブロックの数を表す。この方式は通信路の状態がよ
く、RTDが短い場合は非常に効率が良くなるが、通信
路の状態が悪く、RTDが長い場合には極端に効率が悪
化する。
RQ方式 折り返し遅延時間(RTD)中にも連続的にブロックを
送信し続け、ACKまたはNAKが返ってきた時点で、
次のブロックを送信するか、前の連続したブロックを再
送するかを判定する。ここで、NはRTD中に送信でき
るブロックの数を表す。この方式は通信路の状態がよ
く、RTDが短い場合は非常に効率が良くなるが、通信
路の状態が悪く、RTDが長い場合には極端に効率が悪
化する。
【0005】(3) Selective−Repea
t(SR)ARQ方式 折り返し遅延時間(RTD)中にも連続的にブロックを
送信し続け、NAKが返ってきたブロックのみを再送す
る。そのため、誤りのあるブロックの後に受信された正
しいブロックを保存するためのバッファを有し、再送さ
れた信号がACKになったとき、バッファ内に記録され
ているブロックと共に送信された順序でユーザに出力す
る。この方式はこの3つの中で最も効率の良い方法であ
るが、論理が複雑になり、受信側に膨大な容量のバッフ
ァが必要になる。
t(SR)ARQ方式 折り返し遅延時間(RTD)中にも連続的にブロックを
送信し続け、NAKが返ってきたブロックのみを再送す
る。そのため、誤りのあるブロックの後に受信された正
しいブロックを保存するためのバッファを有し、再送さ
れた信号がACKになったとき、バッファ内に記録され
ているブロックと共に送信された順序でユーザに出力す
る。この方式はこの3つの中で最も効率の良い方法であ
るが、論理が複雑になり、受信側に膨大な容量のバッフ
ァが必要になる。
【0006】ARQ方式に関しては例えば IEEE
COMMUNICATIONS MAGAZINE の
第22巻 第12号のS.Lin,D.J.Coste
llo,Jr.,M.J.Miller著の論文“Au
tomatic−Repeat−Request Er
ror−Control Schemes”に記されて
いる。
COMMUNICATIONS MAGAZINE の
第22巻 第12号のS.Lin,D.J.Coste
llo,Jr.,M.J.Miller著の論文“Au
tomatic−Repeat−Request Er
ror−Control Schemes”に記されて
いる。
【0007】一般に、移動体通信においては、電波が多
重経路を経て受信されるマルチパスフェージングを受け
るため、誤り率の変動が大きい。このような通信経路上
を高速のデジタル・データが伝送されると、誤りの非常
に多いブロックが長い区間連続して受信される場合か
ら、誤りのないブロックが長い区間連続して受信される
場合まで、受信ブロックの誤り方は非常に幅広い範囲に
亙る。従って適用するARQ方式もそのときの通信路の
状態に合わせて効率よく動作する方式が望まれる。 そ
のような方式として幾つかの方法が工夫されて発表され
ている。その1つとして、TypeIIハイブリッドAR
Q方式がある。TypeIIハイブリッドARQ方式は、
ARQ方式に誤り訂正方式を組み合わせた方式の1つ
で、最初は情報ビットに誤り検出用のパリティ・ビット
のみを付加して送信し、NAKが返ってきたら誤り訂正
用のパリティ・ビットを再送する。この再送されるパリ
ティ・ビットは、そこから情報ビットが取り出せるよう
に構成されており、誤りが検出されなければそこから情
報ビットを再生し、誤りが検出されたならばバッファに
保存された情報ビットと合わせて誤り訂正を行う。
重経路を経て受信されるマルチパスフェージングを受け
るため、誤り率の変動が大きい。このような通信経路上
を高速のデジタル・データが伝送されると、誤りの非常
に多いブロックが長い区間連続して受信される場合か
ら、誤りのないブロックが長い区間連続して受信される
場合まで、受信ブロックの誤り方は非常に幅広い範囲に
亙る。従って適用するARQ方式もそのときの通信路の
状態に合わせて効率よく動作する方式が望まれる。 そ
のような方式として幾つかの方法が工夫されて発表され
ている。その1つとして、TypeIIハイブリッドAR
Q方式がある。TypeIIハイブリッドARQ方式は、
ARQ方式に誤り訂正方式を組み合わせた方式の1つ
で、最初は情報ビットに誤り検出用のパリティ・ビット
のみを付加して送信し、NAKが返ってきたら誤り訂正
用のパリティ・ビットを再送する。この再送されるパリ
ティ・ビットは、そこから情報ビットが取り出せるよう
に構成されており、誤りが検出されなければそこから情
報ビットを再生し、誤りが検出されたならばバッファに
保存された情報ビットと合わせて誤り訂正を行う。
【0008】R.A.Comroe,D.J.Cost
elloらは誤り訂正符号にブロック符号を、伝送手順
にARQ方式のSelective−Repeat(S
R)モードを用いたTypeIIハイブリッドARQ方式
の移動体通信システムへの適用を提案している。(例え
ば IEEE JOURNAL ON SELECTE
D AREAS IN COMMUNICATIONS
の第SAC−2巻 第4号のR.A.Comroe,
D.J.Costello著の論文“ARQ Sche
mes for Data Transmission
in Mobile Radio Systems”
を参照)。
elloらは誤り訂正符号にブロック符号を、伝送手順
にARQ方式のSelective−Repeat(S
R)モードを用いたTypeIIハイブリッドARQ方式
の移動体通信システムへの適用を提案している。(例え
ば IEEE JOURNAL ON SELECTE
D AREAS IN COMMUNICATIONS
の第SAC−2巻 第4号のR.A.Comroe,
D.J.Costello著の論文“ARQ Sche
mes for Data Transmission
in Mobile Radio Systems”
を参照)。
【0009】この場合の伝送手順及び処理手順を図1
4、図15(a)〜(g)で説明する。図15(a)〜
(g)中11〜14は処理を、20,21は判断を示
す。
4、図15(a)〜(g)で説明する。図15(a)〜
(g)中11〜14は処理を、20,21は判断を示
す。
【0010】図14はSRモードにもとずくブロックの
伝送手順を示す。図14でブロック1〜3及び5は1回
目の送信で誤りが検出できなかったのでブロック1〜3
はそのまま、ブロック5は図15(b)に示すように、
ブロック4の処理後ユーザに出力される。同時にこれら
に対するACKが受信側から送信側に返される。ブロッ
ク4,6は誤りが検出されたので、これらのブロックは
一旦バッファに保存され、(図15(a)、図15
(d)に示す。)同時にこれらに対するNAKが受信側
から送信側に返される。NAKを受けた送信側は2回目
の送信でブロック4,6の再送ブロック4´,6´を送
信する。
伝送手順を示す。図14でブロック1〜3及び5は1回
目の送信で誤りが検出できなかったのでブロック1〜3
はそのまま、ブロック5は図15(b)に示すように、
ブロック4の処理後ユーザに出力される。同時にこれら
に対するACKが受信側から送信側に返される。ブロッ
ク4,6は誤りが検出されたので、これらのブロックは
一旦バッファに保存され、(図15(a)、図15
(d)に示す。)同時にこれらに対するNAKが受信側
から送信側に返される。NAKを受けた送信側は2回目
の送信でブロック4,6の再送ブロック4´,6´を送
信する。
【0011】ここで再送ブロック4´,6´はそれぞれ
1回目に送信されたブロック4,6を情報ビツトとする
誤り訂正符号のパリティ・ビットからなる。これらの再
生ブロックは図15(c)、図15(e)、図15
(f)に示す手順により処理される。誤りが検出されな
かった再送ブロック6´は、パリティ・インバータによ
り元の情報ビツト(ブロック6)が復元され、1回目の
送信でバッファに保存されたブロック6は廃棄される。
一方、誤りが検出された再送ブロック4´は1回目の送
信でバッファに保存されたブロック4と合わせて誤り訂
正を行う。以上の処理の結果、それでもなお誤りがある
場合には1回目の送信でバッファに保存されたブロック
は廃棄され、代わりに2回目に送信された再送ブロック
がバッファに保存される。受信側では再送ブロックの誤
り検出を行い、誤りがあればバッファに保存された2回
目の再送ブロックと併せて再び誤り訂正を行う。以下同
じ要領で処理が繰り返される。
1回目に送信されたブロック4,6を情報ビツトとする
誤り訂正符号のパリティ・ビットからなる。これらの再
生ブロックは図15(c)、図15(e)、図15
(f)に示す手順により処理される。誤りが検出されな
かった再送ブロック6´は、パリティ・インバータによ
り元の情報ビツト(ブロック6)が復元され、1回目の
送信でバッファに保存されたブロック6は廃棄される。
一方、誤りが検出された再送ブロック4´は1回目の送
信でバッファに保存されたブロック4と合わせて誤り訂
正を行う。以上の処理の結果、それでもなお誤りがある
場合には1回目の送信でバッファに保存されたブロック
は廃棄され、代わりに2回目に送信された再送ブロック
がバッファに保存される。受信側では再送ブロックの誤
り検出を行い、誤りがあればバッファに保存された2回
目の再送ブロックと併せて再び誤り訂正を行う。以下同
じ要領で処理が繰り返される。
【0012】しかしながらこの方式は、受信側で常に連
続した順番でブロックを受信するわけではないので、ア
ルゴリズムが非常に複雑になると言う問題がある。
続した順番でブロックを受信するわけではないので、ア
ルゴリズムが非常に複雑になると言う問題がある。
【0013】また、誤り率の変動が大きいマルチパス・
フェージング通信路に高速のデジタル・データが伝送さ
れると、誤りの非常に多いブロックが長い区間連続して
受信されることがあり、この場合でも、再送されたブロ
ックがACKになるまで正しく受信したデータを保存し
ておくバッファが、オーバーフローを起こす可能性が強
く、バッファ容量が膨大になると言う問題がある。
フェージング通信路に高速のデジタル・データが伝送さ
れると、誤りの非常に多いブロックが長い区間連続して
受信されることがあり、この場合でも、再送されたブロ
ックがACKになるまで正しく受信したデータを保存し
ておくバッファが、オーバーフローを起こす可能性が強
く、バッファ容量が膨大になると言う問題がある。
【0014】また別な解決方法として、A.R.K.S
astry,M.Moeneclaey,F.Arge
ntiらによって提案されている一連の方法がある。
astry,M.Moeneclaey,F.Arge
ntiらによって提案されている一連の方法がある。
【0015】A.R.K.Sastryの方法はNAK
を受信すれば誤ったブロックをp回連続して繰り返し、
p回とも正しくなかったときにのみ、そのブロックをも
う一度同じ手順で再送する方式である。この方式は例え
ば IEEE TRANSACTIONS ON CO
MMUNICATIONS の第COM−23巻 第4
号のA.R.K.Sastry著の論文“Improv
ing Automatic Repeat−Requ
est(ARQ) Performanceon Sa
tellite Channels Under Hi
gh Error Condition”に記されてい
る。
を受信すれば誤ったブロックをp回連続して繰り返し、
p回とも正しくなかったときにのみ、そのブロックをも
う一度同じ手順で再送する方式である。この方式は例え
ば IEEE TRANSACTIONS ON CO
MMUNICATIONS の第COM−23巻 第4
号のA.R.K.Sastry著の論文“Improv
ing Automatic Repeat−Requ
est(ARQ) Performanceon Sa
tellite Channels Under Hi
gh Error Condition”に記されてい
る。
【0016】この方法を更に一般化し、pの値を通信路
の状態に応じて最適化する方法がM.Moenecla
eyらによって提案されている。
の状態に応じて最適化する方法がM.Moenecla
eyらによって提案されている。
【0017】この方法で、pが通信路の状態から2にな
っているとすると、1度NAKが返ると同じブロックを
2回再送し、2回ともNAKが返されると、今度は同じ
ブロックを3回連続して送信するようにして、通信路の
状態に応じた最適なKを選択する。この方式は、例えば
IEEE TRANSACTIONS ON COM
MUNICATIONS の第COM−34巻 第2号
のM.Moeneclaey他著の論文“Throug
hput Optimization fora Ge
neralized Stop−and−Wait A
RQ Scheme”に記されている。
っているとすると、1度NAKが返ると同じブロックを
2回再送し、2回ともNAKが返されると、今度は同じ
ブロックを3回連続して送信するようにして、通信路の
状態に応じた最適なKを選択する。この方式は、例えば
IEEE TRANSACTIONS ON COM
MUNICATIONS の第COM−34巻 第2号
のM.Moeneclaey他著の論文“Throug
hput Optimization fora Ge
neralized Stop−and−Wait A
RQ Scheme”に記されている。
【0018】さらにF.Argenti等は、幾つかの
連続するブロックを1グループとしてグループ内のブロ
ックを連続的に送信し、受信側からのACK/NAKを
待ち、NAKを受信すると、そのグループのブロックの
内、誤ったブロックから後ろのブロックを再送する。こ
れにより再送のための遅延時間が短縮され、スループッ
トが改善できる。この方式に関しては、例えば IEE
ELECTRONICS LETTERS 第28巻
第9号のF.Argenti,G.Benelli,
A.Garzelli著の論文“Generalize
d Stop−and−Wait Protocol”
に記されている。
連続するブロックを1グループとしてグループ内のブロ
ックを連続的に送信し、受信側からのACK/NAKを
待ち、NAKを受信すると、そのグループのブロックの
内、誤ったブロックから後ろのブロックを再送する。こ
れにより再送のための遅延時間が短縮され、スループッ
トが改善できる。この方式に関しては、例えば IEE
ELECTRONICS LETTERS 第28巻
第9号のF.Argenti,G.Benelli,
A.Garzelli著の論文“Generalize
d Stop−and−Wait Protocol”
に記されている。
【0019】F.Argentiらの方式は従来のSW
Aプロトコルに比べて通信路の状態の良いところではか
なりのスループットの向上が期待できる。しかしこの方
式の2回目以降の送信は、誤りのあったブロックからM
番目のブロックまでしかないため、1回目の送信に比べ
て効率は良くない。
Aプロトコルに比べて通信路の状態の良いところではか
なりのスループットの向上が期待できる。しかしこの方
式の2回目以降の送信は、誤りのあったブロックからM
番目のブロックまでしかないため、1回目の送信に比べ
て効率は良くない。
【0020】一方、送信すべきデータ1ブロックと、そ
れをもとに生成された誤り訂正用のパリティ・ビットか
ら成るブロックで構成される誤り訂正符号で、1回の再
送要求に対しを誤り訂正用のパリティ・ビットから成る
ブロックを1ブロックづつ送信し、送信された信号ブロ
ックは前の信号ブロックに次々と付加され、付加される
度に訂正符号のより高い符号となりうる符号を用いた方
法が、例えば、H.Krishna and S.Mo
rgera;“A new error contro
l scheme for hybrid ARQ s
ystem”,IEEE Trans.Commu
n.,vol.COM−35,no.10.pp.98
1−990,Oct.1987等に提案されている。
れをもとに生成された誤り訂正用のパリティ・ビットか
ら成るブロックで構成される誤り訂正符号で、1回の再
送要求に対しを誤り訂正用のパリティ・ビットから成る
ブロックを1ブロックづつ送信し、送信された信号ブロ
ックは前の信号ブロックに次々と付加され、付加される
度に訂正符号のより高い符号となりうる符号を用いた方
法が、例えば、H.Krishna and S.Mo
rgera;“A new error contro
l scheme for hybrid ARQ s
ystem”,IEEE Trans.Commu
n.,vol.COM−35,no.10.pp.98
1−990,Oct.1987等に提案されている。
【0021】また、送信すべきデータをもとに生成され
た誤り訂正用のパリティ・ビットで、それ自身からもと
の信号を復元できる符号を用いた方法が、例えば、S.
Lin and P.S.Yu;“A hybrid
ARQ scheme with parity re
transmission for error co
ntrol of satellite channe
ls”,IEEE Trans.Commun.,vo
l.COM−30、no.7、pp.1701−171
9、Jul.1982等に示されている。
た誤り訂正用のパリティ・ビットで、それ自身からもと
の信号を復元できる符号を用いた方法が、例えば、S.
Lin and P.S.Yu;“A hybrid
ARQ scheme with parity re
transmission for error co
ntrol of satellite channe
ls”,IEEE Trans.Commun.,vo
l.COM−30、no.7、pp.1701−171
9、Jul.1982等に示されている。
【0022】この様な符号を装置に使用することによ
り、誤り訂正の効率を改善できる可能性は大きい。
り、誤り訂正の効率を改善できる可能性は大きい。
【0023】また、更に別な解決方法として、M.J.
Miller等は、SRプロトコルとGBNプロトコル
とを組み合わせることで、受信バッファのオーバーフロ
ーを防ぐ方法を M.J.Miller and ot
hers:“The Analysis of Som
e Selective−repeat ARQ wi
th Finite Receiver Buffe
r”,IEEE Trans.Commun.,vo
l.COM−29、no.4 に提案している。
Miller等は、SRプロトコルとGBNプロトコル
とを組み合わせることで、受信バッファのオーバーフロ
ーを防ぐ方法を M.J.Miller and ot
hers:“The Analysis of Som
e Selective−repeat ARQ wi
th Finite Receiver Buffe
r”,IEEE Trans.Commun.,vo
l.COM−29、no.4 に提案している。
【0024】この方式は、SRモードのARQ方式で動
作しているときに、受信側で最初に誤りがあると判断さ
れたブロックがν回の再送に対して全てNAKと送信側
で判断された場合は、モードをSRモードからGBNモ
ードのARQ方式に切り替えて送信を行う。そうして送
信側で最初に誤りがあると判断されたブロックがACK
と判断されれば再びSRモードに戻って伝送を行う。
作しているときに、受信側で最初に誤りがあると判断さ
れたブロックがν回の再送に対して全てNAKと送信側
で判断された場合は、モードをSRモードからGBNモ
ードのARQ方式に切り替えて送信を行う。そうして送
信側で最初に誤りがあると判断されたブロックがACK
と判断されれば再びSRモードに戻って伝送を行う。
【0025】図16にN=5、ν=1の例を示す。この
例を図に添って具体的に説明すると、最初、受信側で誤
りと判断されたブロック2、ブロック4、ブロック7に
ついて受信側で送信側に対してNAKを返し、送信側は
先ずSRモードで再送を行う。その結果、ブロック2及
びブロック4は今度は受信側で誤りがないと判断され、
ACKが送信側に返される。一方、ブロック7は受信側
で再び誤りと判断されたので、受信側は送信側にNAK
を返す。このNAKを受けた送信側では、モードをSR
モードからGBNモードに切り替えて送信を行う。すな
わち、再送ブロック7と、それに続く4つのブロックを
ブロック7に対してACKが返るまでGBNプロトコル
で伝送を行う。そうして送信側でブロック7に対してA
CKを受けたと判断されると、再度SRモードに戻っ
て、その後のブロックの伝送を行う。 このM.J.M
iller等の論文には、更にも一つの手段として、S
Rプロトコルと、誤ったブロックをACKが戻るまで連
続して送信し続けるStutter(ST)モードの組
み合わせ方式を提案している。この方式は先ずSRモー
ドで動作していて、このとき最初に誤りがあると判断さ
れたブロックがν回の再送に対して全てNAKと送信側
で判断された場合に、モードをSRモードからSTモー
ドに切り替えて送信を行う。そうしてこの誤りと判断さ
れたブロックを連続的に送信し、ACKが送信側で受信
されれば再びSRモードに戻って次の伝送を行う。
例を図に添って具体的に説明すると、最初、受信側で誤
りと判断されたブロック2、ブロック4、ブロック7に
ついて受信側で送信側に対してNAKを返し、送信側は
先ずSRモードで再送を行う。その結果、ブロック2及
びブロック4は今度は受信側で誤りがないと判断され、
ACKが送信側に返される。一方、ブロック7は受信側
で再び誤りと判断されたので、受信側は送信側にNAK
を返す。このNAKを受けた送信側では、モードをSR
モードからGBNモードに切り替えて送信を行う。すな
わち、再送ブロック7と、それに続く4つのブロックを
ブロック7に対してACKが返るまでGBNプロトコル
で伝送を行う。そうして送信側でブロック7に対してA
CKを受けたと判断されると、再度SRモードに戻っ
て、その後のブロックの伝送を行う。 このM.J.M
iller等の論文には、更にも一つの手段として、S
Rプロトコルと、誤ったブロックをACKが戻るまで連
続して送信し続けるStutter(ST)モードの組
み合わせ方式を提案している。この方式は先ずSRモー
ドで動作していて、このとき最初に誤りがあると判断さ
れたブロックがν回の再送に対して全てNAKと送信側
で判断された場合に、モードをSRモードからSTモー
ドに切り替えて送信を行う。そうしてこの誤りと判断さ
れたブロックを連続的に送信し、ACKが送信側で受信
されれば再びSRモードに戻って次の伝送を行う。
【0026】この例を、N=4、ν=1の場合について
図17に示す。この例を図に添って説明すると、受信側
で誤りと判断されたブロック5及びブロック7は、受信
側から送信側にNAKが返され、送信側はSRモードで
もう一度再送を行う。しかしブロック5はまたNAK出
会ったため送信側はSRモードカラSTモードに切り替
えてブロック5に対してACKが返るまで連続して再送
を行う。そうして送信側でACKを受けたことが判断さ
れると、再びSRモードに戻ってその後の伝送を行う。
図17に示す。この例を図に添って説明すると、受信側
で誤りと判断されたブロック5及びブロック7は、受信
側から送信側にNAKが返され、送信側はSRモードで
もう一度再送を行う。しかしブロック5はまたNAK出
会ったため送信側はSRモードカラSTモードに切り替
えてブロック5に対してACKが返るまで連続して再送
を行う。そうして送信側でACKを受けたことが判断さ
れると、再びSRモードに戻ってその後の伝送を行う。
【0027】これらのM.J.Miller等が提唱す
る方法は、受信バッファのオーバーフローは防ぐことが
できるが、複数の論理を切り替えるため、アルゴリズム
が複雑になる欠点がある。
る方法は、受信バッファのオーバーフローは防ぐことが
できるが、複数の論理を切り替えるため、アルゴリズム
が複雑になる欠点がある。
【0028】
【解決しようとする課題】上述したように従来のARQ
方式においては、通信状態の悪いところでは、受信バッ
ファの容量が大きくなり、スループットが急激に悪くな
るなどの現象がみられ、受信バッファのオーバーフロー
を防ごうとすると、ややもするとアルゴリズムが複雑に
なる事が多かった。
方式においては、通信状態の悪いところでは、受信バッ
ファの容量が大きくなり、スループットが急激に悪くな
るなどの現象がみられ、受信バッファのオーバーフロー
を防ごうとすると、ややもするとアルゴリズムが複雑に
なる事が多かった。
【0029】そこでこの発明では、これらの問題を改良
して、小形携帯端末を用いてデジタル・データ通信を衛
星通信システムなどのRTDが長いシステムで行えるよ
うにすることを目標に、プロトコルをできるだけ簡単
に、バッファはできるだけ小さく、更に端末の消費電力
はできるだけ小さくなるようにシステムを構築して、装
置の小形化を図り、しかもスループットをできるだけ高
くするようにすることをことを目的とする。
して、小形携帯端末を用いてデジタル・データ通信を衛
星通信システムなどのRTDが長いシステムで行えるよ
うにすることを目標に、プロトコルをできるだけ簡単
に、バッファはできるだけ小さく、更に端末の消費電力
はできるだけ小さくなるようにシステムを構築して、装
置の小形化を図り、しかもスループットをできるだけ高
くするようにすることをことを目的とする。
【0030】上記目的を達成するため、送信側から送信
されたデータが受信側で誤りと判断された場合に、送信
側からデータの再送を行うデータ伝送装置を、Nブロッ
クのデータ信号の送信時間長に相当する折り返し遅延時
間をもつ通信経路に対して、連続するMブロック(M<
N)のデータ信号を送信する送信手段と、前記送信手段
により送信されたデータ信号を受信し、受信したM個の
信号ブロックについてあらかじめ送信側で各信号ブロッ
クに付加した誤り検出用のビットを用いて順次誤りを検
出する検出手段と、前記検出手段による誤り検出の結
果、誤りが検出されなかった場合はそのブロックを利用
者に出力すると同時に送信側に確認応答を送り返し、誤
りが検出された場合にはそのブロックを出力しないで送
信側に再送要求応答を送り返す応答手段とで構成し、前
記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記応
答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、誤
りの検出された信号ブロックおよびそれに続くM−1個
の信号ブロックを送信する。
されたデータが受信側で誤りと判断された場合に、送信
側からデータの再送を行うデータ伝送装置を、Nブロッ
クのデータ信号の送信時間長に相当する折り返し遅延時
間をもつ通信経路に対して、連続するMブロック(M<
N)のデータ信号を送信する送信手段と、前記送信手段
により送信されたデータ信号を受信し、受信したM個の
信号ブロックについてあらかじめ送信側で各信号ブロッ
クに付加した誤り検出用のビットを用いて順次誤りを検
出する検出手段と、前記検出手段による誤り検出の結
果、誤りが検出されなかった場合はそのブロックを利用
者に出力すると同時に送信側に確認応答を送り返し、誤
りが検出された場合にはそのブロックを出力しないで送
信側に再送要求応答を送り返す応答手段とで構成し、前
記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記応
答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、誤
りの検出された信号ブロックおよびそれに続くM−1個
の信号ブロックを送信する。
【0031】また、前記データ伝送装置を、ブロック化
された送信すべきデータ、或いは送信すべきデータをも
とに生成された誤り訂正用のパリティ・ビットからなる
ブロック化されたデータに対し、誤り検出用のビットを
各信号ブロックに付加する処理を施した後、Nブロック
のデータ信号の送信時間長に相当する折り返し遅延時間
をもつ通信経路に対して、連続するMブロック(M<
N)のデータ信号を送信する送信手段と、前記送信手段
により送信されたデータを受信し、受信したM個の信号
ブロックについて、あらかじめ送信側で各信号ブロック
に付加された前記誤り検出用のビットを用いて誤りを検
出する検出手段と、前記検出手段による誤り検出の結
果、誤りが検出されなかった場合はそのブロックを利用
者に出力すると同時に送信側に確認応答を送り返し、誤
りが検出された場合にはそのブロックを出力しないで送
信側に再送要求応答を送り返す応答手段と、前記受信し
たM個の信号ブロックのうちの前記誤りの検出された信
号ブロックとそれに後続するブロックとを保持する保持
手段と、再送された信号ブロックと前記保持手段により
保持された信号ブロックとを用いて誤り訂正を行う訂正
手段とで構成し、前記送信手段は、前記応答手段により
送り返された前記応答を受信し、その応答が再送要求応
答であった場合、誤りの検出された信号ブロックおよび
それに続くM−1個の信号ブロックを送信する。
された送信すべきデータ、或いは送信すべきデータをも
とに生成された誤り訂正用のパリティ・ビットからなる
ブロック化されたデータに対し、誤り検出用のビットを
各信号ブロックに付加する処理を施した後、Nブロック
のデータ信号の送信時間長に相当する折り返し遅延時間
をもつ通信経路に対して、連続するMブロック(M<
N)のデータ信号を送信する送信手段と、前記送信手段
により送信されたデータを受信し、受信したM個の信号
ブロックについて、あらかじめ送信側で各信号ブロック
に付加された前記誤り検出用のビットを用いて誤りを検
出する検出手段と、前記検出手段による誤り検出の結
果、誤りが検出されなかった場合はそのブロックを利用
者に出力すると同時に送信側に確認応答を送り返し、誤
りが検出された場合にはそのブロックを出力しないで送
信側に再送要求応答を送り返す応答手段と、前記受信し
たM個の信号ブロックのうちの前記誤りの検出された信
号ブロックとそれに後続するブロックとを保持する保持
手段と、再送された信号ブロックと前記保持手段により
保持された信号ブロックとを用いて誤り訂正を行う訂正
手段とで構成し、前記送信手段は、前記応答手段により
送り返された前記応答を受信し、その応答が再送要求応
答であった場合、誤りの検出された信号ブロックおよび
それに続くM−1個の信号ブロックを送信する。
【0032】また、前記データ伝送装置を、送信側から
送信されたデータが受信側で誤りと判断された場合に、
送信側からデータの再送を行うデータ伝送装置におい
て、受信側からの応答信号を待たずに連続して信号ブロ
ックを送信し、ブロック化された送信すべきデータ、或
いは送信すべきデータをもとに生成された誤り訂正用の
パリティ・ビットからなるブロック化されたデータに対
し、誤り検出用のビットを各信号ブロックに付加する処
理を施した後、連続する一定数K個の信号ブロックを送
信する送信手段と、前記送信手段により送信されたデー
タを受信し、受信したK個の信号ブロックについて、あ
らかじめ送信側で各信号ブロックに付加された前記誤り
検出用のビットを用いて誤りを検出する検出手段と、前
記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されなか
った場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に送
信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合には
そのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を送
り返す応答手段と、前記受信したK個の信号ブロックの
うちの前記誤りの検出された信号ブロックとそれに後続
する信号ブロックとを保持する保持手段と、再送された
信号ブロックと前記保持手段により保持された信号ブロ
ックとを用いて誤り訂正を行う訂正手段とで構成し、前
記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記応
答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、誤
りの検出された信号ブロックおよびそれに続くK−1個
の信号ブロックを送信するようにする。
送信されたデータが受信側で誤りと判断された場合に、
送信側からデータの再送を行うデータ伝送装置におい
て、受信側からの応答信号を待たずに連続して信号ブロ
ックを送信し、ブロック化された送信すべきデータ、或
いは送信すべきデータをもとに生成された誤り訂正用の
パリティ・ビットからなるブロック化されたデータに対
し、誤り検出用のビットを各信号ブロックに付加する処
理を施した後、連続する一定数K個の信号ブロックを送
信する送信手段と、前記送信手段により送信されたデー
タを受信し、受信したK個の信号ブロックについて、あ
らかじめ送信側で各信号ブロックに付加された前記誤り
検出用のビットを用いて誤りを検出する検出手段と、前
記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されなか
った場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に送
信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合には
そのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を送
り返す応答手段と、前記受信したK個の信号ブロックの
うちの前記誤りの検出された信号ブロックとそれに後続
する信号ブロックとを保持する保持手段と、再送された
信号ブロックと前記保持手段により保持された信号ブロ
ックとを用いて誤り訂正を行う訂正手段とで構成し、前
記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記応
答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、誤
りの検出された信号ブロックおよびそれに続くK−1個
の信号ブロックを送信するようにする。
【0033】また、前記データ伝送装置を、送信側から
送信されたデータが受信側で誤りと判断された場合に、
送信側からデータの再送を行うデータ伝送装置におい
て、Nブロックのデータ信号の送信時間長に相当する折
り返し遅延時間をもつ通信経路に対して、連続するkN
ブロック(kは自然数)のデータ信号を送信する送信手
段と、前記送信手段により送信されたデータ信号を受信
し、受信したkN個の信号ブロックについてあらかじめ
送信側で各信号ブロックに付加した誤り検出用のビット
を用いて順次誤りを検出する検出手段と、前記検出手段
による誤り検出の結果、誤りが検出されなかった場合は
そのブロックを利用者に出力すると同時に送信側に確認
応答を送り返し、誤りが検出された場合にはそのブロッ
クを出力しないで送信側に再送要求応答を送り返す応答
手段と、前記応答手段により送り返された前記応答を受
信し、その応答が再送要求応答であった場合、誤りの検
出された信号ブロックを直ぐに再送信する再送信手段と
で構成し、前記kN個の信号ブロックの全てについて受
信側からの応答が確認応答になるまで前記再送信手段に
よる再送信を行い、前記kN個の信号ブロックが全部送
信完了した後、前記送信手段が新たに連続するkNブロ
ックのデータ信号を送信するようにする。
送信されたデータが受信側で誤りと判断された場合に、
送信側からデータの再送を行うデータ伝送装置におい
て、Nブロックのデータ信号の送信時間長に相当する折
り返し遅延時間をもつ通信経路に対して、連続するkN
ブロック(kは自然数)のデータ信号を送信する送信手
段と、前記送信手段により送信されたデータ信号を受信
し、受信したkN個の信号ブロックについてあらかじめ
送信側で各信号ブロックに付加した誤り検出用のビット
を用いて順次誤りを検出する検出手段と、前記検出手段
による誤り検出の結果、誤りが検出されなかった場合は
そのブロックを利用者に出力すると同時に送信側に確認
応答を送り返し、誤りが検出された場合にはそのブロッ
クを出力しないで送信側に再送要求応答を送り返す応答
手段と、前記応答手段により送り返された前記応答を受
信し、その応答が再送要求応答であった場合、誤りの検
出された信号ブロックを直ぐに再送信する再送信手段と
で構成し、前記kN個の信号ブロックの全てについて受
信側からの応答が確認応答になるまで前記再送信手段に
よる再送信を行い、前記kN個の信号ブロックが全部送
信完了した後、前記送信手段が新たに連続するkNブロ
ックのデータ信号を送信するようにする。
【0034】また、前記データ伝送装置を、Nブロック
のデータ信号の送信時間長に相当する折り返し遅延時間
をもつ通信経路に対して、連続するkNブロック(kは
自然数)のデータ信号を送信する送信手段と、前記送信
手段により送信されたデータ信号を受信し、受信したk
N個の信号ブロックについてあらかじめ送信側で各信号
ブロックに付加した誤り検出用のビットを用いて順次誤
りを検出する検出手段と、前記検出手段による誤り検出
の結果、誤りが検出されなかった場合はそのブロックを
利用者に出力すると同時に送信側に確認応答を送り返
し、誤りが検出された場合にはそのブロックを出力しな
いで送信側に再送要求応答を送り返す応答手段と、前記
応答手段により送り返された前記応答を受信し、その応
答が再送要求応答であった場合、誤りの検出された信号
ブロックを直ぐに再送信し、該再送信するブロックと次
に送信するブロックの間に送信の空白時間がある場合、
該空白時間に前記再送信ブロックを連続して送信する再
送信手段とで構成し、前記kN個の信号ブロックの全て
について受信側からの応答が確認応答になるまで前記再
送信手段による再送信を行い、前記kN個の信号ブロッ
クが全部送信完了した後、前記送信手段が新たに連続す
るkNブロックのデータ信号を送信するようにする。
のデータ信号の送信時間長に相当する折り返し遅延時間
をもつ通信経路に対して、連続するkNブロック(kは
自然数)のデータ信号を送信する送信手段と、前記送信
手段により送信されたデータ信号を受信し、受信したk
N個の信号ブロックについてあらかじめ送信側で各信号
ブロックに付加した誤り検出用のビットを用いて順次誤
りを検出する検出手段と、前記検出手段による誤り検出
の結果、誤りが検出されなかった場合はそのブロックを
利用者に出力すると同時に送信側に確認応答を送り返
し、誤りが検出された場合にはそのブロックを出力しな
いで送信側に再送要求応答を送り返す応答手段と、前記
応答手段により送り返された前記応答を受信し、その応
答が再送要求応答であった場合、誤りの検出された信号
ブロックを直ぐに再送信し、該再送信するブロックと次
に送信するブロックの間に送信の空白時間がある場合、
該空白時間に前記再送信ブロックを連続して送信する再
送信手段とで構成し、前記kN個の信号ブロックの全て
について受信側からの応答が確認応答になるまで前記再
送信手段による再送信を行い、前記kN個の信号ブロッ
クが全部送信完了した後、前記送信手段が新たに連続す
るkNブロックのデータ信号を送信するようにする。
【0035】また、前記送信すべきデータをもとに生成
された誤り訂正用のパリティ・ビットとして、それ自身
からもとの情報を復元することができるパリティ・ビッ
トを用いて実現する。
された誤り訂正用のパリティ・ビットとして、それ自身
からもとの情報を復元することができるパリティ・ビッ
トを用いて実現する。
【0036】また、前記送信手段を、前記通信経路の通
信状態に応じて前記自然数kを変えることで、1回に送
信するブロックの数を適応的に変化することができるよ
うにする。
信状態に応じて前記自然数kを変えることで、1回に送
信するブロックの数を適応的に変化することができるよ
うにする。
【0037】
【0038】
【0039】
【作用】本発明のデータ伝送装置では、送信要求に応じ
て行われる2回目以後の送信時においても、1回目の送
信時と同じ数の連続するブロックを送信するようにし、
また、送信要求ごとにデータとパリティ・ビットが組み
合わされて、訂正能力がより高くなる符号を用いるよう
にし、また、誤り訂正用のパリティ・ビットは、それ自
身からもとの情報を復元できるものを用いるようにし
た。従って、簡単なプロトコル、比較的短いバッファを
用いても、高いスループットを実現することができる。
て行われる2回目以後の送信時においても、1回目の送
信時と同じ数の連続するブロックを送信するようにし、
また、送信要求ごとにデータとパリティ・ビットが組み
合わされて、訂正能力がより高くなる符号を用いるよう
にし、また、誤り訂正用のパリティ・ビットは、それ自
身からもとの情報を復元できるものを用いるようにし
た。従って、簡単なプロトコル、比較的短いバッファを
用いても、高いスループットを実現することができる。
【0040】
【実施例】以下図面に添って本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0041】図1は、本発明の一実施例の信号伝送手順
で、これは、F.Argentiらの方式を改良したも
のを示す。
で、これは、F.Argentiらの方式を改良したも
のを示す。
【0042】図1において折り返し遅延時間(RTD)
中にN個のブロックが送信できるとすると、1回の送信
で連続するM個のブロック(M<N)を1グループとし
て、1回目の送信で最初のM個のブロックを連続的に送
信し、受信側でこのMブロックに順次誤り検出を行い、
ACK/NAKを送り返す。
中にN個のブロックが送信できるとすると、1回の送信
で連続するM個のブロック(M<N)を1グループとし
て、1回目の送信で最初のM個のブロックを連続的に送
信し、受信側でこのMブロックに順次誤り検出を行い、
ACK/NAKを送り返す。
【0043】今、i番目のブロックに誤りが検出された
とすると、i番目のブロック以降、M番目までのブロッ
クは廃棄され、送信側にi番目のブロックに対するNA
Kが返される。NAKを受けた送信側では、もう一度i
番目のブロックからM番目のブロックとそれに続くi+
1番目からM+i−1番目のブロックを送信する。受信
側ではこれに対して、1回目の場合と同じく順次誤り検
出を行い、ACK/NAKを送り返す。このような処理
を繰り返して、以下、全てのブロックが受信されるまで
続ける。
とすると、i番目のブロック以降、M番目までのブロッ
クは廃棄され、送信側にi番目のブロックに対するNA
Kが返される。NAKを受けた送信側では、もう一度i
番目のブロックからM番目のブロックとそれに続くi+
1番目からM+i−1番目のブロックを送信する。受信
側ではこれに対して、1回目の場合と同じく順次誤り検
出を行い、ACK/NAKを送り返す。このような処理
を繰り返して、以下、全てのブロックが受信されるまで
続ける。
【0044】この実施例では、2回目以後の送信時にお
いても、1回目の送信時と同じ数の連続するブロックを
送信するので、高いスループットを維持したまま従来よ
りアルゴリズムを簡略化でき、バッファのオーバーフロ
ーを防ぎ、通信状態の悪いところで急激にスループット
が劣化するのを防止できる。
いても、1回目の送信時と同じ数の連続するブロックを
送信するので、高いスループットを維持したまま従来よ
りアルゴリズムを簡略化でき、バッファのオーバーフロ
ーを防ぎ、通信状態の悪いところで急激にスループット
が劣化するのを防止できる。
【0045】また、更にこの方式に誤り訂正符号を効率
よく組み合わせることで、通信路の状態が悪い場合のス
ループットの急激な劣化を防止する事ができる。
よく組み合わせることで、通信路の状態が悪い場合のス
ループットの急激な劣化を防止する事ができる。
【0046】図2は、本発明の他の実施例の送信手順で
ある。ここではN=5、M=2の場合で説明する。また
図3は、図2の各ブロックに対する処理の内容を示す。
ある。ここではN=5、M=2の場合で説明する。また
図3は、図2の各ブロックに対する処理の内容を示す。
【0047】図2の例では、受信側で誤りが検出されな
かつた場合は、ACKが返され、受信内容はそのままユ
ーザに出力される。i番目のブロックで誤りが検出され
ると、受信側は送信側にNAKを返し、ブロックi,
(i+1)をバッファに保存する。NAKを受けた送信
側は2回目の送信でブロックi,(i+1)の再送ブロ
ックi´,(i+1)´を送信する。
かつた場合は、ACKが返され、受信内容はそのままユ
ーザに出力される。i番目のブロックで誤りが検出され
ると、受信側は送信側にNAKを返し、ブロックi,
(i+1)をバッファに保存する。NAKを受けた送信
側は2回目の送信でブロックi,(i+1)の再送ブロ
ックi´,(i+1)´を送信する。
【0048】ここで、再送ブロックi´,(i+1)´
はそれぞれ1回目に送信されたブロックi,(i+1)
を情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビットか
らなる。
はそれぞれ1回目に送信されたブロックi,(i+1)
を情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビットか
らなる。
【0049】つぎに、1回目の送信ブロックiと2回目
の再送ブロックi´とを合わせて誤り訂正を行う。ここ
で誤り訂正符号は、パリティ・ビットを次々と追加する
ことによって、より訂正能力の高い符号となりうる符号
を用いる。
の再送ブロックi´とを合わせて誤り訂正を行う。ここ
で誤り訂正符号は、パリティ・ビットを次々と追加する
ことによって、より訂正能力の高い符号となりうる符号
を用いる。
【0050】誤り訂正の結果、誤りが訂正出来た場合
は、ACKが返される。誤りが訂正出来なかった場合
は、送信側にNAKを返して、3回目の再送ブロック
i″を受信する。そしてブロックi,i´,i″を合わ
せて誤り訂正を行う。このような操作を誤りが訂正でき
るまで、或いはパリティ・ビットからなるブロックが最
大のL−1個付加されるまで繰り返される。誤りが訂正
できた場合には、ブロックiをユーザに出力し、送信側
にACKを返す。
は、ACKが返される。誤りが訂正出来なかった場合
は、送信側にNAKを返して、3回目の再送ブロック
i″を受信する。そしてブロックi,i´,i″を合わ
せて誤り訂正を行う。このような操作を誤りが訂正でき
るまで、或いはパリティ・ビットからなるブロックが最
大のL−1個付加されるまで繰り返される。誤りが訂正
できた場合には、ブロックiをユーザに出力し、送信側
にACKを返す。
【0051】一方、ブロック(i+1)にも受信後、ブ
ロックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックi
よりも先に処理が終了した場合にはバッファに保存さ
れ、ブロック3の処理が終了後出力される。
ロックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックi
よりも先に処理が終了した場合にはバッファに保存さ
れ、ブロック3の処理が終了後出力される。
【0052】図3(a)及び(c)はブロック3、図3
(f)及び(g)はブロック5について、1回目の送信
ブロックと2回目の再送ブロックとを合わせて誤り訂正
が成功した場合を示す。また、図3(b)、(d)およ
び(e)では、ブロック4について3回目の再送で誤り
が訂正された場合を示している。
(f)及び(g)はブロック5について、1回目の送信
ブロックと2回目の再送ブロックとを合わせて誤り訂正
が成功した場合を示す。また、図3(b)、(d)およ
び(e)では、ブロック4について3回目の再送で誤り
が訂正された場合を示している。
【0053】なお、図3(a)〜(h)で、10〜14
は処理を20,21は判断を示し、これ以後の図でも同
じ表現を取る。
は処理を20,21は判断を示し、これ以後の図でも同
じ表現を取る。
【0054】これにより、誤りのレベルに応じて必要最
少限の訂正能力の誤り訂正符号を構成し、訂正すること
ができる。またバッファの大きさはM・(L−1)ブロ
ック分で良い。
少限の訂正能力の誤り訂正符号を構成し、訂正すること
ができる。またバッファの大きさはM・(L−1)ブロ
ック分で良い。
【0055】図4に、本発明のさらに他の実施例の送信
手順を示す。また図5は、図4の各タイミングにおける
処理の内容を示す。
手順を示す。また図5は、図4の各タイミングにおける
処理の内容を示す。
【0056】この例も図2の例と同様にN=5.M=2
の場合で説明する。図4において、1回目の送信で誤り
が検出されなかった場合はACKが返送され、受信内容
がそのままユーザに出力される。誤りが検出された場合
は、NAKが送信側に返され、その後、次のような手順
で処理される。即ち、まず、ブロックiとそれに続くブ
ロック(i+1)がバッファに保存される。そしてNA
Kを受けた送信側では2回目の送信でブロックi´、
(i+1)´を送信する。
の場合で説明する。図4において、1回目の送信で誤り
が検出されなかった場合はACKが返送され、受信内容
がそのままユーザに出力される。誤りが検出された場合
は、NAKが送信側に返され、その後、次のような手順
で処理される。即ち、まず、ブロックiとそれに続くブ
ロック(i+1)がバッファに保存される。そしてNA
Kを受けた送信側では2回目の送信でブロックi´、
(i+1)´を送信する。
【0057】ここで再送ブロックi´、(i+1)´は
それぞれ1回目に送信されたブロックi、(i+1)を
情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビットから
なる。これらの再送ブロックは、受信したブロックi´
に誤りが検出されなかった場合、パリティ・インバータ
によりブロックiが復元され、ユーザに出力される。
(この操作手順は図5(f)と図5(g)にブロック
5、5´の場合で示した。)また、受信したブロックi
´に誤りが検出された場合、図5(c)にブロック3で
示したように、バッファに保存されたブロックiと合わ
せて誤り訂正がなされる。それでもなお誤りがあるとき
は、バッファに保存されたブロックiが廃棄され、代わ
りに2回目に送信されたブロックi´が保存される。同
時にNAKが送信側に返され、送信側から3回目の再送
ブロックとしてブロックi、(i+1)が送信される。
受信側では再送されたブロックiの誤り検出を行い、誤
りがなければそのままユーザに出力し、誤りがあればバ
ッファに保存されたブロックi´と合わせて誤り訂正を
行う。(この操作手順は図5(d)と図5(e)にブロ
ック4、4´の場合で示した。)以下同様の要領で処理
が繰り返される。
それぞれ1回目に送信されたブロックi、(i+1)を
情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビットから
なる。これらの再送ブロックは、受信したブロックi´
に誤りが検出されなかった場合、パリティ・インバータ
によりブロックiが復元され、ユーザに出力される。
(この操作手順は図5(f)と図5(g)にブロック
5、5´の場合で示した。)また、受信したブロックi
´に誤りが検出された場合、図5(c)にブロック3で
示したように、バッファに保存されたブロックiと合わ
せて誤り訂正がなされる。それでもなお誤りがあるとき
は、バッファに保存されたブロックiが廃棄され、代わ
りに2回目に送信されたブロックi´が保存される。同
時にNAKが送信側に返され、送信側から3回目の再送
ブロックとしてブロックi、(i+1)が送信される。
受信側では再送されたブロックiの誤り検出を行い、誤
りがなければそのままユーザに出力し、誤りがあればバ
ッファに保存されたブロックi´と合わせて誤り訂正を
行う。(この操作手順は図5(d)と図5(e)にブロ
ック4、4´の場合で示した。)以下同様の要領で処理
が繰り返される。
【0058】一方ブロック(i+1)には受信後、ブロ
ックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックiよ
りも先に処理が終了した場合にはバッファに保存され、
ブロックiの処理が終了後、出力される。
ックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックiよ
りも先に処理が終了した場合にはバッファに保存され、
ブロックiの処理が終了後、出力される。
【0059】この方式によれば、受信機側の持つバッフ
ァの大きさはMブロック分で良い。また、2回目以降の
送信時においても、1回目送信時と同じ数の連続するブ
ロックを送信することで、効率を高めることができる。
また、通信路の状態が悪化してもスループットが急激に
劣化することなく、通信路の状態の悪いところでも効率
良く伝送することができる。
ァの大きさはMブロック分で良い。また、2回目以降の
送信時においても、1回目送信時と同じ数の連続するブ
ロックを送信することで、効率を高めることができる。
また、通信路の状態が悪化してもスループットが急激に
劣化することなく、通信路の状態の悪いところでも効率
良く伝送することができる。
【0060】図6は本発明の更に他の実施例を説明する
図である。ここではGo−Back−N(GBN)AR
Q方式に本発明を適用している。この場合は、折り返し
遅延時間(RTD)中にも連続的にブロックを送信し続
ける。RTD中に送信できるブロック数をMとして、M
=2の場合について説明する。
図である。ここではGo−Back−N(GBN)AR
Q方式に本発明を適用している。この場合は、折り返し
遅延時間(RTD)中にも連続的にブロックを送信し続
ける。RTD中に送信できるブロック数をMとして、M
=2の場合について説明する。
【0061】図6で、受信側で誤りが検出されなかった
場合は、ACKが返送され、受信内容はそのままユーザ
に出力される。ブロックiに誤りが検出された場合は、
NAKを返し、ブロックi,(i+1)をバッファに保
存する。NAKを受けた送信側では2回目の送信でブロ
ックi,(i+1)の再送ブロックi´,(i+1)´
を送信する。ここで再送ブロックi´,(i+1)´は
それぞれ1回目に送信されたブロックi,(i+1)を
情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビットから
なる。
場合は、ACKが返送され、受信内容はそのままユーザ
に出力される。ブロックiに誤りが検出された場合は、
NAKを返し、ブロックi,(i+1)をバッファに保
存する。NAKを受けた送信側では2回目の送信でブロ
ックi,(i+1)の再送ブロックi´,(i+1)´
を送信する。ここで再送ブロックi´,(i+1)´は
それぞれ1回目に送信されたブロックi,(i+1)を
情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビットから
なる。
【0062】これらの再送ブロックの処理は1回目の送
信ブロックiと2回目の送信ブロックi´とを合わせて
誤りの訂正を行う。この間の処理の内容を図7(a)〜
図7(f)にブロックiをブロック3として示した。
信ブロックiと2回目の送信ブロックi´とを合わせて
誤りの訂正を行う。この間の処理の内容を図7(a)〜
図7(f)にブロックiをブロック3として示した。
【0063】ここで誤り訂正符号は、送信すべきデータ
1ブロックと、それをもとに生成された誤り訂正符号の
パリティ・ビットからなるL−1個のブロックとで構成
される符号で、1回の再送要求に対してパリティ・ビッ
トからなるブロックを1ブロックづつ送信し、送信され
たブロックは前のブロックに次々に、最大L−1ブロッ
クまで付加され、付加される度に訂正能力が高くなる符
号である。
1ブロックと、それをもとに生成された誤り訂正符号の
パリティ・ビットからなるL−1個のブロックとで構成
される符号で、1回の再送要求に対してパリティ・ビッ
トからなるブロックを1ブロックづつ送信し、送信され
たブロックは前のブロックに次々に、最大L−1ブロッ
クまで付加され、付加される度に訂正能力が高くなる符
号である。
【0064】もし1回目の送信ブロックiと2回目の送
信ブロックi´とを合わせて誤りの訂正を行っても誤り
が訂正できなかった場合、送信側にNAKを返して3回
目の再送ブロックi″,(i+1)″を受信する。そし
てブロックi,i´,i″を合わせて誤り訂正を行う。
この操作は誤りが訂正できるまで、又はパリティ・ビッ
トから成るブロックが最大L−1個付加されるまで繰り
返す。
信ブロックi´とを合わせて誤りの訂正を行っても誤り
が訂正できなかった場合、送信側にNAKを返して3回
目の再送ブロックi″,(i+1)″を受信する。そし
てブロックi,i´,i″を合わせて誤り訂正を行う。
この操作は誤りが訂正できるまで、又はパリティ・ビッ
トから成るブロックが最大L−1個付加されるまで繰り
返す。
【0065】誤り訂正ができた場合、ブロックiをユー
ザに出力し、送信側にACKを返す。送信側はACKを
受けて新しいブロック(i+2)を送信する。
ザに出力し、送信側にACKを返す。送信側はACKを
受けて新しいブロック(i+2)を送信する。
【0066】この間、ブロック(i+1)は受信後、ブ
ロックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックi
よりも先に処理が終了した場合にはバッファに保存さ
れ、ブロックiの処理が終了後、出力される。
ロックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックi
よりも先に処理が終了した場合にはバッファに保存さ
れ、ブロックiの処理が終了後、出力される。
【0067】この方法で、マルチパス・フェージング等
による誤りのレベルに応じて必要最少限の訂正能力の誤
り訂正符号を構成し、誤りを訂正することができる。ま
た、バッファの大きさはM・(L−1)ブロック分で良
い。
による誤りのレベルに応じて必要最少限の訂正能力の誤
り訂正符号を構成し、誤りを訂正することができる。ま
た、バッファの大きさはM・(L−1)ブロック分で良
い。
【0068】本発明はまたR.A.Comroe,D.
J.Costelloらの方法と同様の方法に対しても
適用できる。図8はこのように用いた本発明の他の実施
例を示す図である。ここではRTD中に送信されるブロ
ック数Mを、M=2とする。図8において、1回目の送
信で誤りが検出できなかったブロックは、そのままユー
ザに出力される。
J.Costelloらの方法と同様の方法に対しても
適用できる。図8はこのように用いた本発明の他の実施
例を示す図である。ここではRTD中に送信されるブロ
ック数Mを、M=2とする。図8において、1回目の送
信で誤りが検出できなかったブロックは、そのままユー
ザに出力される。
【0069】ブロックiに誤りが検出されるとNAKが
送信側に返され、先ず、ブロックiとそれに続くブロッ
ク(i+1)がバッファに保存される。そしてNAKを
受けた送信側は2回目の送信でブロックi´,(i+
1)´を送信する。ここで再送ブロックi´,(i+
1)´はそれぞれ1回目に送信されたブロックi,(i
+1)を情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビ
ットからなる。これらの再送ブロックは、ブロックi´
に誤りが検出されなかった場合、パリティ・インバータ
によりブロックiが復元され、ユーザに出力される。ま
たブロックi´に誤りが検出された場合、バッファに保
存されたブロックiと合わせて誤り訂正を行う。
送信側に返され、先ず、ブロックiとそれに続くブロッ
ク(i+1)がバッファに保存される。そしてNAKを
受けた送信側は2回目の送信でブロックi´,(i+
1)´を送信する。ここで再送ブロックi´,(i+
1)´はそれぞれ1回目に送信されたブロックi,(i
+1)を情報ビットとする誤り訂正符号のパリティ・ビ
ットからなる。これらの再送ブロックは、ブロックi´
に誤りが検出されなかった場合、パリティ・インバータ
によりブロックiが復元され、ユーザに出力される。ま
たブロックi´に誤りが検出された場合、バッファに保
存されたブロックiと合わせて誤り訂正を行う。
【0070】それでもなお誤りが正せない場合は、バッ
ファに保存されたブロックiを廃棄し、代わりに2回目
に送信されたブロックi´を保存する。同時にNAKを
送信側に返し、送信側から3回目の再送ブロックとして
ブロックi,(i+1)が送られる。
ファに保存されたブロックiを廃棄し、代わりに2回目
に送信されたブロックi´を保存する。同時にNAKを
送信側に返し、送信側から3回目の再送ブロックとして
ブロックi,(i+1)が送られる。
【0071】受信側では再送されたブロックiの誤り検
出を行い、誤りがなければそのままユーザに出力し、誤
りがあればバッファに保存されたブロックi´と合わせ
て誤り訂正を行う。以下同様の要領で処理が繰り返され
る。
出を行い、誤りがなければそのままユーザに出力し、誤
りがあればバッファに保存されたブロックi´と合わせ
て誤り訂正を行う。以下同様の要領で処理が繰り返され
る。
【0072】一方、ブロック(i+1)は受信後、ブロ
ックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックiよ
りも先に処理が終了した場合にはバッファに保存され、
ブロックiの処理が終了後、出力される。この間の処理
は、図9(a)〜(g)にiが3、4、5の場合で示し
た。
ックiと全く同じ処理が行われる。そしてブロックiよ
りも先に処理が終了した場合にはバッファに保存され、
ブロックiの処理が終了後、出力される。この間の処理
は、図9(a)〜(g)にiが3、4、5の場合で示し
た。
【0073】この方式によれば、受信側の持つバッファ
の大きさはMブロック分で良い。
の大きさはMブロック分で良い。
【0074】以上の実施例から分かるように、本発明で
は連続するブロックを再送するため、従来方式よりも簡
単なアルゴリズムで再送、符号訂正などの処理を実現す
ることができる。しかもバッファの容量が少なくてもオ
ーバフローすることがない。
は連続するブロックを再送するため、従来方式よりも簡
単なアルゴリズムで再送、符号訂正などの処理を実現す
ることができる。しかもバッファの容量が少なくてもオ
ーバフローすることがない。
【0075】図10に本発明の更に他の実施例のを示
す。この方法は、SR方式とSAW方式を組み合わせた
モード切り替え方式の改良にあたる。
す。この方法は、SR方式とSAW方式を組み合わせた
モード切り替え方式の改良にあたる。
【0076】図10において、折り返し遅延時間(RT
D)中にN個のブロックが送信できるものとすると、フ
レーム長M=kNブロック(kは自然数)なるフレーム
を構成する。送信側はこのM個のブロックを連続的に送
信し、受信側では順次誤り検出を行い、ACK又はNA
Kを返送する。送信側ではNAKを受けたブロックのみ
を再送する。そうしてM個のブロック全てからACKが
返るまでこの手順を繰り返し、M個のブロックの送信が
完了すれば、次のフレームのブロックを送信する。この
方法では、バッファのサイズは最大kNブロック分で良
い。また、このkの値は通信路の状態に併せて決定し、
通信路の状態がよく、誤りの少ない場合にはkを大き
く、通信路の状態が悪い場合には小さくする事で伝送効
率を向上することができる。。
D)中にN個のブロックが送信できるものとすると、フ
レーム長M=kNブロック(kは自然数)なるフレーム
を構成する。送信側はこのM個のブロックを連続的に送
信し、受信側では順次誤り検出を行い、ACK又はNA
Kを返送する。送信側ではNAKを受けたブロックのみ
を再送する。そうしてM個のブロック全てからACKが
返るまでこの手順を繰り返し、M個のブロックの送信が
完了すれば、次のフレームのブロックを送信する。この
方法では、バッファのサイズは最大kNブロック分で良
い。また、このkの値は通信路の状態に併せて決定し、
通信路の状態がよく、誤りの少ない場合にはkを大き
く、通信路の状態が悪い場合には小さくする事で伝送効
率を向上することができる。。
【0077】図11は図10においてk=2の場合につ
いて示した例である。図11で送信側からは2N個のブ
ロックが順に連続的に送信され、受信側では受け取った
ブロックについて順次誤り訂正を行い、送信側にブロッ
クi及び2Nに対してNAKが、そのほかのブロックに
対してはACKが返ってきたとする。送信側では、NA
Kを受けとるとそのブロックを直ぐに再送する。そして
ブロックi及び2Nに対して共にACKが送信側に返さ
れるまで再送を続け、全てのブロックに対してACKが
返ったら次の2N個のブロックを同じ手順で送信する。
いて示した例である。図11で送信側からは2N個のブ
ロックが順に連続的に送信され、受信側では受け取った
ブロックについて順次誤り訂正を行い、送信側にブロッ
クi及び2Nに対してNAKが、そのほかのブロックに
対してはACKが返ってきたとする。送信側では、NA
Kを受けとるとそのブロックを直ぐに再送する。そして
ブロックi及び2Nに対して共にACKが送信側に返さ
れるまで再送を続け、全てのブロックに対してACKが
返ったら次の2N個のブロックを同じ手順で送信する。
【0078】図12は本発明の更に他の実施例を示す図
である。図12は図11の場合と同じく、k=2の場合
について示している。図12において、送信側から2N
個のブロックが順次連続的に送信され、受信側では受け
取ったブロックについて順次誤り訂正を行い、ブロック
i及び2Nに対してNAK、そのほかのブロックに対し
てはACKを返したとする。送信側では、NAKを受け
とるとそのブロックを直ぐに再送する。ブロックを再送
する方法として、図11では、ブロックiを送信してか
らブロック2Nを送信するまでの間、送信側から何も送
信しない期間が続き、ブロック2Nを再送してからブロ
ックiを再再送するまで、再び空白期間が続くが、図1
2の例では、ブロックiを再送した後ブロック2Nを再
送するまでの間、ブロックiを連続的に再送し続け、ブ
ロック2Nを再送した後ブロックiを再送するまでの間
はブロック2Nを連続的に再送し続ける。こうすること
で再送回数を減らすことができ、伝送効率を更に向上す
ることができる。
である。図12は図11の場合と同じく、k=2の場合
について示している。図12において、送信側から2N
個のブロックが順次連続的に送信され、受信側では受け
取ったブロックについて順次誤り訂正を行い、ブロック
i及び2Nに対してNAK、そのほかのブロックに対し
てはACKを返したとする。送信側では、NAKを受け
とるとそのブロックを直ぐに再送する。ブロックを再送
する方法として、図11では、ブロックiを送信してか
らブロック2Nを送信するまでの間、送信側から何も送
信しない期間が続き、ブロック2Nを再送してからブロ
ックiを再再送するまで、再び空白期間が続くが、図1
2の例では、ブロックiを再送した後ブロック2Nを再
送するまでの間、ブロックiを連続的に再送し続け、ブ
ロック2Nを再送した後ブロックiを再送するまでの間
はブロック2Nを連続的に再送し続ける。こうすること
で再送回数を減らすことができ、伝送効率を更に向上す
ることができる。
【0079】以上の図10〜12の例では通信路の状態
に合わせてフレーム長Mを変更出来るように考えたが、
フレーム長Mだけでなく、1ブロックの長さを最適な値
で伝送することにより、状態変化の激しい通信路におい
て効率よく伝送を行うことができる。
に合わせてフレーム長Mを変更出来るように考えたが、
フレーム長Mだけでなく、1ブロックの長さを最適な値
で伝送することにより、状態変化の激しい通信路におい
て効率よく伝送を行うことができる。
【0080】図13にこの様な方法を用いた1つの実施
例を示す。
例を示す。
【0081】図13ではM=3Nの場合を示している。
この例ではブロック1からブロックNまで送信した結果
が全てACKであったことから送信側は送信状態が良好
であると判断し、残りのN個のブロックについてはブロ
ック長を2倍、すなわち2ブロックを合わせて新たな1
ブロックとして送信する。そうして全てのブロックの送
信が誤りなく完了すると次のMブロックは全て2ブロッ
ク合わせた新たなブロック単位で送信を行う。その後通
信状態を見ながら、もし悪くなれば元のブロック長に戻
って送信を行い、更に良い状態と判断されればブロック
長を更に長くして送信することも可能である。
この例ではブロック1からブロックNまで送信した結果
が全てACKであったことから送信側は送信状態が良好
であると判断し、残りのN個のブロックについてはブロ
ック長を2倍、すなわち2ブロックを合わせて新たな1
ブロックとして送信する。そうして全てのブロックの送
信が誤りなく完了すると次のMブロックは全て2ブロッ
ク合わせた新たなブロック単位で送信を行う。その後通
信状態を見ながら、もし悪くなれば元のブロック長に戻
って送信を行い、更に良い状態と判断されればブロック
長を更に長くして送信することも可能である。
【0082】以上の実施例のいずれの場合についても、
ブロックの誤り率が規定された値よりも小さい場合に
は、たとえNAKの応答があっても全て無視してACK
であった場合と同様の処理を送信側及び受信側で行う方
法をとることもできる。こうすることで、通信状態が非
常に良い場合は、多少の誤りは許す変わりに通信速度を
飛躍的に高くすることができる。
ブロックの誤り率が規定された値よりも小さい場合に
は、たとえNAKの応答があっても全て無視してACK
であった場合と同様の処理を送信側及び受信側で行う方
法をとることもできる。こうすることで、通信状態が非
常に良い場合は、多少の誤りは許す変わりに通信速度を
飛躍的に高くすることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ伝
送装置では、送信要求に応じて行われる2回目以後の送
信時においても、1回目の送信時と同じ数の連続するブ
ロックを送信するようにし、また、送信要求ごとにデー
タとパリティ・ビットが組み合わされて、訂正能力がよ
り高くなる符号を用いるようにし、また、誤り訂正用の
パリティ・ビットは、それ自身からもとの情報を復元で
きるものを用いるようにした。また連続するブロックが
全て正しく受信されれば、次ぎの連続するブロックを送
信し、誤りがあればそのブロックだけを再送する。この
様な方法を用いることにより、通信路状態の悪いところ
でもスループットの急激な劣化を防止する事ができ、ス
ループットの向上を図ることができる。また、アルゴリ
ズムを簡略化でき、バッファを有限な長さで済ますこと
ができ、通信路状態に応じて最適な送信ブロック数を設
定できることから、回路規模を小さくでき、端末の消費
電力を押さえることができる。
送装置では、送信要求に応じて行われる2回目以後の送
信時においても、1回目の送信時と同じ数の連続するブ
ロックを送信するようにし、また、送信要求ごとにデー
タとパリティ・ビットが組み合わされて、訂正能力がよ
り高くなる符号を用いるようにし、また、誤り訂正用の
パリティ・ビットは、それ自身からもとの情報を復元で
きるものを用いるようにした。また連続するブロックが
全て正しく受信されれば、次ぎの連続するブロックを送
信し、誤りがあればそのブロックだけを再送する。この
様な方法を用いることにより、通信路状態の悪いところ
でもスループットの急激な劣化を防止する事ができ、ス
ループットの向上を図ることができる。また、アルゴリ
ズムを簡略化でき、バッファを有限な長さで済ますこと
ができ、通信路状態に応じて最適な送信ブロック数を設
定できることから、回路規模を小さくでき、端末の消費
電力を押さえることができる。
【図1】本発明の一実施例の伝送手順を示す図。
【図2】本発明の他の実施例の伝送手順を示す図。
【図3】図2に伝送手順を示した実施例において受信側
でのブロックの処理方法を示す図。
でのブロックの処理方法を示す図。
【図4】本発明の更に他の実施例の伝送手順を示す図。
【図5】図4に伝送手順を示した実施例において受信側
でのブロックの処理方法を示す図。
でのブロックの処理方法を示す図。
【図6】本発明の更に他の実施例の伝送手順を示す図。
【図7】図6に伝送手順を示した実施例において受信側
でのブロックの処理方法を示す図。
でのブロックの処理方法を示す図。
【図8】本発明の更に他の実施例の伝送手順を示す図。
【図9】図8に伝送手順を示した実施例において受信側
でのブロックの処理方法を示す図。
でのブロックの処理方法を示す図。
【図10】本発明の更に他の実施例の伝送手順を示す
図。
図。
【図11】図10の実施例の伝送手順の具体例を示す
図。
図。
【図12】本発明の更に他の実施例の伝送手順を示す
図。
図。
【図13】本発明の更に他の実施例の伝送手順を示す
図。
図。
【図14】従来例であるSRモードによるTypeIIハ
イブリッドARQの伝送手順を示す図。
イブリッドARQの伝送手順を示す図。
【図15】図14に伝送手順を示した従来例の受信側に
おけるブロックの処理方法を示す図。
おけるブロックの処理方法を示す図。
【図16】SRモードとGBNモードの切替方式による
従来例の伝送手順を示す図。
従来例の伝送手順を示す図。
【図17】SRモードとSTモードの切替方式による従
来例の伝送手順を示す図。
来例の伝送手順を示す図。
ACK 肯定応答(確認応答) NAK 否定応答(再送要求応答) 10〜14 処理 20,21 判断
Claims (7)
- 【請求項1】 送信側から送信されたデータが受信側
で誤りと判断された場合に、送信側からデータの再送を
行うデータ伝送装置において、 Nブロックのデータ信号の送信時間長に相当する折り返
し遅延時間をもつ通信経路に対して、連続するMブロッ
ク(M<N)のデータ信号を送信する送信手段と、 前記送信手段により送信されたデータ信号を受信し、受
信したM個の信号ブロックについてあらかじめ送信側で
各信号ブロックに付加した誤り検出用のビットを用いて
順次誤りを検出する検出手段と、 前記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されな
かった場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に
送信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合に
はそのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を
送り返す応答手段とを具備し、 前記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記
応答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、
誤りの検出された信号ブロックおよびそれに続くM−1
個の信号ブロックを送信することを特徴とするデータ伝
送装置。 - 【請求項2】 送信側から送信されたデータが受信側
で誤りと判断された場合に、送信側からデータの再送を
行うデータ伝送装置において、 ブロック化された送信すべきデータ、或いは送信すべき
データをもとに生成された誤り訂正用のパリティ・ビッ
トからなるブロック化されたデータに対し、誤り検出用
のビットを各信号ブロックに付加する処理を施した後、
Nブロックのデータ信号の送信時間長に相当する折り返
し遅延時間をもつ通信経路に対して、連続するMブロッ
ク(M<N)のデータ信号を送信する送信手段と、 前記送信手段により送信されたデータを受信し、受信し
たM個の信号ブロックについて、あらかじめ送信側で各
信号ブロックに付加された前記誤り検出用のビットを用
いて誤りを検出する検出手段と、 前記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されな
かった場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に
送信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合に
はそのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を
送り返す応答手段と、 前記受信したM個の信号ブロックのうちの前記誤りの検
出された信号ブロックとそれに後続するブロックとを保
持する保持手段と、 再送された信号ブロックと前記保持手段により保持され
た信号ブロックとを用いて誤り訂正を行う訂正手段とを
具備し、 前記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記
応答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、
誤りの検出された信号ブロックおよびそれに続くM−1
個の信号ブロックを送信することを特徴とするデータ伝
送装置。 - 【請求項3】 送信側から送信されたデータが受信側で
誤りと判断された場合に、送信側からデータの再送を行
うデータ伝送装置において、 受信側からの応答信号を待たずに連続して信号ブロック
を送信し、ブロック化された送信すべきデータ、或いは
送信すべきデータをもとに生成された誤り訂正用のパリ
ティ・ビットからなるブロック化されたデータに対し、
誤り検出用のビットを各信号ブロックに付加する処理を
施した後、連続する一定数K個の信号ブロックを送信す
る送信手段と、 前記送信手段により送信されたデータを受信し、受信し
たK個の信号ブロックについて、あらかじめ送信側で各
信号ブロックに付加された前記誤り検出用のビットを用
いて誤りを検出する検出手段と、 前記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されな
かった場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に
送信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合に
はそのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を
送り返す応答手段と、 前記受信したK個の信号ブロックのうちの前記誤りの検
出された信号ブロックとそれに後続する信号ブロックと
を保持する保持手段と、 再送された信号ブロックと前記保持手段により保持され
た信号ブロックとを用いて誤り訂正を行う訂正手段とを
具備し、 前記送信手段は、前記応答手段により送り返された前記
応答を受信し、その応答が再送要求応答であった場合、
誤りの検出された信号ブロックおよびそれに続くK−1
個の信号ブロックを送信することを特徴とするデータ伝
送装置。 - 【請求項4】 送信側から送信されたデータが受信側
で誤りと判断された場合に、送信側からデータの再送を
行うデータ伝送装置において、 Nブロックのデータ信号の送信時間長に相当する折り返
し遅延時間をもつ通信経路に対して、連続するkNブロ
ック(kは自然数)のデータ信号を送信する送信手段
と、 前記送信手段により送信されたデータ信号を受信し、受
信したkN個の信号ブロックについてあらかじめ送信側
で各信号ブロックに付加した誤り検出用のビットを用い
て順次誤りを検出する検出手段と、 前記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されな
かった場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に
送信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合に
はそのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を
送り返す応答手段と、 前記応答手段により送り返された前記応答を受信し、そ
の応答が再送要求応答であった場合、誤りの検出された
信号ブロックを直ぐに再送信する再送信手段とを具備
し、 前記kN個の信号ブロックの全てについて受信側からの
応答が確認応答になるまで前記再送信手段による再送信
を行い、前記kN個の信号ブロックが全部送信完了した
後、前記送信手段が新たに連続するkNブロックのデー
タ信号を送信する事を特徴とするデータ伝送装置。 - 【請求項5】 送信側から送信されたデータが受信側
で誤りと判断された場合に、送信側からデータの再送を
行うデータ伝送装置において、 Nブロックのデータ信号の送信時間長に相当する折り返
し遅延時間をもつ通信経路に対して、連続するkNブロ
ック(kは自然数)のデータ信号を送信する送信手段
と、 前記送信手段により送信されたデータ信号を受信し、受
信したkN個の信号ブロックについてあらかじめ送信側
で各信号ブロックに付加した誤り検出用のビットを用い
て順次誤りを検出する検出手段と、 前記検出手段による誤り検出の結果、誤りが検出されな
かった場合はそのブロックを利用者に出力すると同時に
送信側に確認応答を送り返し、誤りが検出された場合に
はそのブロックを出力しないで送信側に再送要求応答を
送り返す応答手段と、 前記応答手段により送り返された前記応答を受信し、そ
の応答が再送要求応答であった場合、誤りの検出された
信号ブロックを直ぐに再送信し、該再送信するブロック
と次に送信するブロックの間に送信の空白時間がある場
合、該空白時間に前記再送信ブロックを連続して送信す
る再送信手段とを具備し、 前記kN個の信号ブロックの全てについて受信側からの
応答が確認応答になるまで前記再送信手段による再送信
を行い、前記kN個の信号ブロックが全部送信完了した
後、前記送信手段が新たに連続するkNブロックのデー
タ信号を送信する事を特徴とするデータ伝送装置。 - 【請求項6】 前記送信すべきデータをもとに生成さ
れた誤り訂正用のパリティ・ビットとして、それ自身か
らもとの情報を復元することができるパリティ・ビット
を用いることを特徴とする請求項2または3記載のデー
タ伝送装置。 - 【請求項7】 前記送信手段が、 前記通信経路の通信状態に応じて前記自然数kを変える
ことで、1回に送信するブロックの数を適応的に変化す
ることができることを特徴とする請求項4または5記載
のデータ伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30182693A JP3316059B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-12-01 | データ伝送装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-217599 | 1993-09-01 | ||
JP21759993 | 1993-09-01 | ||
JP30182693A JP3316059B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-12-01 | データ伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123079A JPH07123079A (ja) | 1995-05-12 |
JP3316059B2 true JP3316059B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=26522117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30182693A Expired - Fee Related JP3316059B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-12-01 | データ伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3316059B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002051003A (ja) * | 2000-05-22 | 2002-02-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | データ伝送システム及びデータ伝送方法 |
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