JPH0896953A - 破壊電流検出回路 - Google Patents

破壊電流検出回路

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JPH0896953A
JPH0896953A JP6226777A JP22677794A JPH0896953A JP H0896953 A JPH0896953 A JP H0896953A JP 6226777 A JP6226777 A JP 6226777A JP 22677794 A JP22677794 A JP 22677794A JP H0896953 A JPH0896953 A JP H0896953A
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JP
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current
voltage
circuit
breakdown
waveform
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JP6226777A
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English (en)
Inventor
Masahiko Osada
雅彦 長田
Atsuo Torii
厚夫 鳥居
Takeshi Nishioka
健 西岡
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成により、微少破壊を正確に検出す
ることができ、さらに、微少破壊による連鎖破壊を防止
することができるELエージング装置を提供すること。 【構成】 EL素子1に流れる電流を電流検出用抵抗1
0により検出する。パソコン5は、この検出電流波形
と、予め記憶した正常電流波形とを比較して、微少破壊
が生じたか否かを判定し、微少破壊が生じたと判定した
ときには、GPIBコントローラ6,7を介して直流電
源3,4により、EL素子1への電圧印加を瞬時に遮断
し、その後徐々に遮断前の印加電圧まで復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、EL(エレクトロルミ
ネッセント)素子の破壊電流を検出する破壊電流検出回
路等に関する。
【0002】
【従来の技術】EL素子の損傷を抑制する方法として、
EL素子の微少破壊を検出すると駆動を一時停止させる
ことが特開平1−149095号公報、特開平1−14
9096号公報等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、EL素子は容
量性負荷であるといえるため、EL素子が正常であると
きには、図11(A) に示すような高電圧(例えば250
V)のパルス電圧(パルス幅は例えば40μsec程度
である。)がEL素子に印加されると、EL素子には、
図11(B) に実線で示すような充放電電流、すなわち、
印加直後に大きなピーク値をもち、その後、ある時定数
で減少する正常電流が流れる。一方、微少破壊が発生し
たときには、図11(B) に破線で示すような微少破壊電
流、すなわち、正常時の充放電電流のピーク値よりも小
さなピーク値をもつ異常電流が流れる。しかし、異常電
流は上記のように正常電流より小さいため、正常電流と
異常電流とを正確に判別することは一般にパルス幅が小
さくなる程難しい。
【0004】その他、EL素子の微少破壊を検出する方
法として、特開平1−200395号公報には、光を用
いたものが、また、特開平3−1484号公報には、積
分器を用いたものが記載されている。
【0005】しかし、光を用いてEL素子の微少破壊を
検出する方法においては、低輝度のときの破壊を検出す
ることが難しく、また、構造が複雑でコスト高になると
いう問題がある。
【0006】一方、積分器を用いてEL素子の微少破壊
を検出する方法においては、電流を平均化しているた
め、判定の正確性に欠けるという問題がある。
【0007】本発明は、簡単な構成により、微少破壊を
正確に検出することができる破壊電流検出回路を提供す
ることを目的とする。
【0008】また、本発明は、簡単な構成により、微少
破壊を正確に検出することができるEL駆動回路を提供
することを目的とする。
【0009】また、本発明は、簡単な構成により、微少
破壊を正確に検出することができ、さらに、微少破壊に
よる連鎖破壊を防止することができるELエージング装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1では、EL素子
に流れる電流と、前記EL素子と等価な回路に流れる電
流との差を検出することを特徴とする破壊電流検出回路
を採用する。
【0011】請求項2では、前記EL素子と等価な回路
は、少なくともコンデンサ、抵抗、ツェナーダイオード
を前記EL素子と等価な構成で接続してなることを特徴
とする請求項1に記載の破壊電流検出回路を採用する。
【0012】請求項3では、EL素子に流れる電流と、
電圧を印加しない状態でのEL素子と等価な回路の電流
との差を検出し、この検出値と基準値とを比較すること
を特徴とする破壊電流検出回路を採用する。
【0013】請求項4では、EL素子とコンデンサを直
列に接続し、その接続点の電圧と基準電圧とを比較する
ことを特徴とする破壊電流検出回路を採用する。
【0014】請求項5では、EL素子とコンデンサを直
列に接続し、その接続点の電圧と基準電圧とを比較し、
前記接続点の電圧が前記基準電圧以上になったとき、前
記EL素子への電圧印加を遮断することを特徴とするE
L駆動回路を採用する。
【0015】請求項6では、EL素子に電圧を印加して
発光させるEL駆動装置において、前記EL素子に流れ
る電流を検出する電流検出手段と、この検出電流が異常
電流か否かを判定する異常判定手段とを備え、異常電流
と判定したとき、前記EL素子への電圧印加を遮断し、
その後徐々に遮断前の印加電圧まで復帰させることを特
徴とするELエージング装置を採用する。
【0016】請求項7では、前記異常判定手段は、前記
検出電流の波形と、前記EL素子に印加される電源電圧
に応じて予め定めた正常電流の波形とを比較して判定す
ることを特徴とする請求項6に記載のELエージング装
置を採用する。
【0017】請求項8では、前記異常判定手段は、現在
の検出電流の波形と過去の検出電流の波形とを比較して
判定することを特徴とする請求項6に記載のELエージ
ング装置を採用する。
【0018】請求項9では、前記異常判定手段は、前記
検出電流と、前記EL素子と等価な回路に流れる電流と
を比較して判定することを特徴とする請求項6に記載の
ELエージング装置を採用する。
【0019】請求項10では、前記EL素子と等価な回
路は、少なくともコンデンサ、抵抗、ツェナーダイオー
ドを前記EL素子と等価な構成で接続してなることを特
徴とする請求項9に記載のELエージング装置を採用す
る。
【0020】請求項11では、前記異常判定手段は、前
記検出電流と、電圧を印加しない状態での前記EL素子
と等価な回路の電流との差を検出し、この検出値と基準
値とを比較して判定することを特徴とする請求項6に記
載のELエージング装置を採用する。
【0021】
【発明の作用効果】請求項1に係る破壊電流検出回路に
おいて、EL素子に微少破壊が発生すると、EL素子に
は、微少破壊が発生していないときに流れる正常電流と
比べ大きな破壊電流が流れる。従って、EL素子に流れ
る電流と、EL素子と等価な回路に流れる電流との差を
検出することにより、簡単な構成で微少破壊を正確に判
定することができる。
【0022】請求項2に係る破壊電流検出回路は、EL
素子の構造、例えば二重絶縁構造EL素子の構造に応じ
て、等価な回路として、少なくともコンデンサ、抵抗、
ツェナーダイオードを用い、具体化したものである。
【0023】請求項3に係る破壊電流検出回路におい
て、EL素子に微少破壊が発生していないときの発光時
と非発光時とでは、EL素子に流れる電流は、発光時の
方が非発光時よりも伝導電流分だけ多い。しかし、この
伝導電流は、微少破壊時にEL素子に流れる電流と比べ
ると微少である。このため、基準値を伝導電流に対応す
る値よりも大きな適宜値に設定しておくことにより、微
少破壊を正確に判定することができる。なお、「電圧を
印加しない状態でのEL素子」は、換言すると、非発光
時のEL素子となる。また、請求項1に係る破壊電流検
出回路と比べ、構成が簡単になる。
【0024】請求項4に係る破壊電流検出回路におい
て、EL素子に微少破壊が生じていないときのコンデン
サの端子電圧は、微少破壊が生じたときと比べ小さい。
このため、基準電圧を、微少破壊の生じていないときの
端子電圧よりも大きな適宜値に設定しておくことによ
り、微少破壊を正確に判定することができる。また、構
成が極めて簡単となる。
【0025】請求項5に係る破壊電流検出回路は、請求
項4に係る破壊電流検出回路を用い、EL駆動回路であ
り、構成が極めて簡単になる。
【0026】請求項6に係るELエージング装置による
と、異常電流と判定したとき、EL素子への電圧印加を
遮断し、その後徐々に遮断前の印加電圧まで復帰させる
ようにしたため、微少破壊による連鎖破壊を防止するこ
とができる。
【0027】請求項7に係るELエージング装置による
と、検出電流の波形と、EL素子に印加される電源電圧
に応じて予め定めた正常電流の波形とを比較して微少破
壊を判定するようにしたため、簡単な構成で微少破壊を
正確に判定することができる。
【0028】請求項8に係るELエージング装置におい
て、微少破壊発生前には、現在の検出電流の波形と過去
の検出電流の波形とは略同一であるが、微少破壊が発生
すると、現在の検出電流の波形は過去の検出電流の波形
と著しく相違したものとなる。このため、現在の検出電
流の波形と過去の検出電流の波形とを比較することによ
り、簡単な構成で微少破壊を正確に判定することができ
る。
【0029】請求項9に係るELエージング装置では、
異常判定手段として、請求項1に係る破壊電流検出回路
と同様な構成、すなわち、検出電流と、EL素子と等価
な回路に流れる電流とを比較して微少電流を判定するよ
うにした構成を採用する。このため、簡単な構成で微少
破壊を正確に判定することができる。
【0030】請求項10に係るELエージング装置で
は、請求項9に係るELエージング装置において、EL
素子と等価な回路を、少なくともコンデンサ、抵抗、ツ
ェナーダイオードで具体化している。
【0031】請求項11に係るELエージング装置で
は、異常判定手段として、請求項3に係る破壊電流検出
回路と同様な構成、すなわち、検出電流と、電圧を印加
しない状態でのEL素子と等価な回路の電流との差を検
出し、この検出値と基準値とを比較して微少破壊を判定
するようにした構成を採用する。このため、簡単な構成
で微少破壊を正確に判定することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0033】第1実施例 図1は、第1実施例に係るELエージング装置の全体構
成を示している。
【0034】図1において、1は、コモン電極1a側が
アースされたEL素子を表す。EL素子1のセグメント
電極1bには、駆動回路2が接続されている。
【0035】駆動回路2は、正極性の直流電源3及び負
極性の直流電源4から正極性の直流電圧VH1 及び負極
性の直流電圧VL1 の供給を受ける。ここで、直流電圧
VH1 及びVL1 は、それぞれパソコン5からの指示に
従って動作するGPIB(General Purpose Interface
Bus )コントローラ6及び他のGPIBコントローラ7
によって制御され、EL素子1に微少破壊が発生しない
場合には、直流電圧VH1 及びVL1 は、パソコン5で
予めプログラムされた図6に破線で示すようなエージン
グ曲線に沿って変化する。
【0036】また、駆動回路2は、I/Oボード8を介
して入力されてくる入力1 ,入力2及び入力3 (図3)
に従って、EL素子1のセグメント電極1bに出力1
(図3)を印加する。駆動回路2の一例は、具体的には
図2に示すように構成され、入力端子N1 ,N2 及びN
3 に1対1で入力されてくる入力1 ,入力2 及び入力3
(図3)に従ってFET21〜24が各々所定のスイッ
チング動作を行い、出力1 (図3)をセグメント電極1
bに印加する。
【0037】EL素子1のコモン電極1aとアース9と
の間には、EL素子1に流れる電流を検出するための電
流検出用抵抗10が接続されている。EL素子1のコモ
ン電極1aと電流検出用抵抗10との接続点は、電流検
出用抵抗10の端子電圧(アナログ電圧)を所定のサン
プリング周期例えば1μsecでデジタル信号に変換す
るA/Dボード11に接続されている。A/Dボード1
1から出力されるデジタル信号(検出電流波形)は、パ
ソコン5に入力される。
【0038】パソコン5は、A/Dボード11から入力
されてくる検出電流波形を、予め記憶しているEL素子
1の正常電流の波形(微少破壊が生じていないEL素子
1の電流波形、図9(B) 図示実線波形参照)と比較し、
EL素子1に微少破壊が生じたかどうかを判定する。そ
して、EL素子1に微少破壊が生じたと判定したときに
は、図6に実線で示すように、直流電圧VH1 及びVL
1 を瞬時に0Vに遮断し、その後、徐々に(例えば2〜
3分かけて)遮断前の電圧まで復帰させるよう、GPI
Bコントローラ6,7に対する指示を行い、GPIBコ
ントローラ6,7は、この指示に従って直流電源3,4
の直流電圧VH1 ,VL1 を制御する。
【0039】以上説明したように、本実施例のELエー
ジング装置は、EL素子1に流れる電流を電流検出用抵
抗10により検出し、パソコン5により、この検出電流
波形と、予め記憶した正常電流波形とを比較して、微少
破壊が生じたか否かを判定し、微少破壊が生じたと判定
したときには、GPIBコントローラ6,7を介して直
流電源3,4により、EL素子1への電圧印加を瞬時に
遮断し、その後徐々に遮断前の印加電圧まで復帰させる
ようにした。このため、簡単な構成で微少破壊を正確に
判定することが可能になるとともに、微少破壊から派生
する連鎖破壊を防止することができる。
【0040】なお、上記実施例のようにEL素子1のコ
モン電極1a側をアースするのではなく、セグメント電
極1bに高電圧を印加するのと同様、コモン電極1aに
も高電圧を印加する交流駆動方式を採用する場合には、
図4に示すように、電流検出用抵抗10の両端子10
a,10bをA/Dボード11に接続するとともに、コ
モン電極1a側に、図5に示すような電圧波形の出力
1’を出力するコモン駆動回路2aを接続し、また、セ
グメント電極1b側に、図5に示すような電圧波形の出
力1を出力するセグメント駆動回路2bを接続し、EL
素子1に、上述した実施例の出力1 (図3)と同様な電
圧波形となる図5に示すような電圧を印加するよう構成
してもよい。この場合、直流電源4は、負極性ではなく
正極性の直流電圧VL1 を出力する構成とされる。ま
た、コモン駆動回路2aは、セグメント駆動回路2bと
同様な回路構成とされている。なお、コモン電極1a
は、必ずしも複数のセグメント電極1bに対して共通の
電極である必要はなく、各セグメント電極1b毎に1対
1に対応して形成される電極であってもよい。
【0041】第2実施例 第2実施例は、微少破壊発生時には、EL素子1に流れ
る電流が、正常電流波形から異常電流波形に変化するこ
とから、上述したように検出電流波形と正常電流波形と
を比較する代わりに、パソコン5で、現在の検出電流と
過去の検出電流(例えば1周期前の検出電流)の波形を
比較して判定する構成としたものである。このようにし
ても、簡単な構成で微少破壊を正確に判定することがで
きる。
【0042】第3実施例 さらに、第3実施例を図7に示す。
【0043】図7に示す第3実施例においては、EL素
子1と電流検出用抵抗10の直列回路と並列に、EL素
子1の等価回路12とこの等価回路12に流れる電流を
検出するための電流検出用抵抗13の直列回路を接続し
ている。この等価回路12において、コンデンサ12a
は、セグメント電極1b側の絶縁層の静電容量を表す。
また、コンデンサ12b、ツェナーダイオード12c,
12d及び抵抗12eは、発光層を表し、ツェナーダイ
オード12c,12dと抵抗12eの直列回路は、発光
層の発光時に動作し、コンデンサ12bとの並列回路を
生成する回路である。また、コンデンサ12fは、コモ
ン電極1a側の絶縁層の静電容量を表す。また、抵抗1
2gは、EL素子1の内部配線抵抗を表す。そして、E
L素子1と電流検出用抵抗10との接続点を差動アンプ
14の一方の入力端子に接続するとともに、等価回路1
2と電流検出用抵抗13との接続点を差動アンプ14の
他方の入力端子に接続している。さらに、差動アンプ1
4の出力端子はコンパレータ15の一方の入力端子に接
続され、コンパレータ15の他方の入力端子には、基準
電圧16が入力されている。コンパレータ15の出力端
子は、I/Oボード11を介してパソコン5に接続され
ている。その他の構成は、上述した第1実施例と同様で
ある。
【0044】上記のように構成されたELエージング装
置において、EL素子1に微少破壊が生じていないとき
には、EL素子1に流れる電流と等価回路12に流れる
電流が略等しいため、差動アンプ14の出力は基準電圧
16よりも小さく、コンパレータ15は、微少破壊が生
じていない旨の信号をI/Oボード11を介してパソコ
ン5に入力し、パソコン5は、予めプログラムされたエ
ージング曲線(図6)に従った直流電圧VH1 ,VL1
を直流電源3,4が駆動回路2に印加するよう、GPI
Bコントローラ6,7に対し指示をする。
【0045】その後、EL素子1に微少破壊が生じる
と、EL素子1に流れる電流が正常電流よりも大きくな
り、差動アンプ14の出力が基準電圧16を超え、コン
パレータ15は、微少破壊が生じた旨の信号を出力す
る。この信号をI/Oボード11を介して受け取ったパ
ソコン5は、上述した実施例と同様、瞬時に直流電圧V
H1 ,VL1 の印加を遮断し、その後徐々に遮断前の印
加電圧まで復帰させる。
【0046】従って、第3実施例によっても、上述した
実施例と同様、簡単な構成で微少破壊を正確に判定する
ことができるとともに、連鎖破壊を防止できる。
【0047】また、点線で囲まれた部分は、図12のよ
うなものでもよい。図12は、抵抗121e≠抵抗12
2eの場合を示す。もちろん、12cと12dのツェナ
ー電圧は等しいとは限らない。
【0048】第4実施例 図8は、第4実施例の主要部の回路構成を示す。
【0049】第4実施例においては、EL素子1と電流
検出用抵抗10の直列回路と並列に、電圧を印加しない
状態(非発光時)でのEL素子1の等価回路12’とこ
の等価回路12’に流れる電流を検出するための電流検
出用抵抗13の直列回路を接続している。この等価回路
12’において、コンデンサ12aは、セグメント電極
1b側の絶縁層の静電容量を表す。また、コンデンサ1
2bは、発光層の静電容量を表す。また、コンデンサ1
2fは、コモン電極1a側の絶縁層の静電容量を表す。
また、抵抗12gは、EL素子1の内部配線抵抗を表
す。そして、EL素子1と電流検出用抵抗10との接続
点を差動アンプ14の一方の入力端子に接続するととも
に、等価回路12’と電流検出用抵抗13との接続点を
差動アンプ14の他方の入力端子に接続している。その
他の構成は、上述した第3実施例と同様である。
【0050】上記のように構成されたELエージング装
置において、EL素子1に微少破壊が発生していないと
きの非発光時には、EL素子1に流れる電流と等価回路
12’に流れる電流が略等しい。また、EL素子1に微
少破壊が発生していないときの発光時には、EL素子1
の発光層に伝導電流が流れるため、この伝導電流分だ
け、EL素子1に流れる電流が等価回路12’に流れる
電流よりも大きくなる。図9は、このときのEL素子1
の印加電圧( a),EL素子1に流れる電流(b) ,等価回
路12’に流れる電流(c) ,差動アンプ14の出力(d)
の各波形をそれぞれ表している。そして、EL素子1に
微少破壊が発生すると、EL素子1に微少破壊による電
流が流れるようになるが、この電流は、発光時の伝導電
流と比べ著しく大きく、差動アンプ14の出力が基準電
圧16を超えるようになり、コンパレータ15は、微少
破壊が生じた旨の信号をI/Oボード11を介してパソ
コン5に入力させることができる。この旨の信号を受け
たパソコン5は、上述した各実施例と同様、瞬時に直流
電圧VH1 ,VL1 の印加を遮断し、その後徐々に遮断
前の印加電圧まで復帰させる。
【0051】従って、本実施例によっても、上述した実
施例と同様、簡単な構成で微少破壊を正確に判定できる
と共に連鎖破壊を防止できる。
【0052】もちろん、12a、12b、12fは、1
つの合成容量としてもよい。
【0053】第5実施例 図10は、第5実施例の主要部の回路構成を示す。
【0054】第5実施例においては、EL素子1と直列
に、EL素子1の静電容量に比べ十分大きな静電容量の
コンデンサ17を接続し、その接続点をコンパレータ1
5の一方の入力端子と接続している。その他の構成は、
第3実施例と同様である。
【0055】上記のように構成されたELエージング装
置において、EL素子1に微少破壊が生じていないとき
には、コンデンサ17の端子電圧がコンパレータ15の
基準電圧16よりも小さく、コンパレータ15は、微少
破壊が発生していない旨の信号をI/Oボード11を介
してパソコン5に出力する。そして、微少破壊が発生す
ると、破壊電流によりコンデンサ17の端子電圧が上昇
し、基準電圧16を超えるようになり、コンパレータ1
5は、微少破壊が発生した旨の信号をパソコン5に出力
する。この信号を受けたパソコン5は、上記各実施例と
同様、瞬時に直流電圧VH1 ,VL1 の印加を遮断し、
その後徐々に遮断前の印加電圧まで復帰させる。
【0056】従って、本実施例によっても、上述した実
施例と同様、簡単な構成で微少破壊を正確に判定できる
と共に連鎖破壊を防止できる。
【0057】なお、上述した各実施例は、ELエージン
グ装置として説明したが、本発明は、ELエージング装
置のみに限定されるものではなく、ELエージング装置
の主要部である破壊電流検出回路として適用でき、ま
た、EL駆動回路としても適用できる。また、パソコン
は、同じ機能を有するCPUや論理回路としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るELエージング装置の全体構
成図
【図2】駆動回路の一例の構成図
【図3】上記駆動回路の動作波形図
【図4】駆動回路の他の例の構成図
【図5】上記駆動回路の動作波形図
【図6】エージング曲線図
【図7】第3実施例に係るELエージング装置の全体構
成図
【図8】第4実施例に係るELエージング装置の要部構
成図
【図9】上記ELエージング装置の動作波形図
【図10】第5実施例に係るELエージング装置の要部
構成図
【図11】EL素子への印加電圧及び正常電流、異常電
流の波形図
【図12】第3実施例に係るELエージング装置の変形
例に係る要部構成図
【符号の説明】
1 EL素子 2 駆動回路 3,4 直流電源 5 パソコン 10 電流検出用抵抗 12 等価回路 13 電流検出用抵抗 14 差動アンプ 16 基準電圧

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EL素子に流れる電流と、前記EL素子
    と等価な回路に流れる電流との差を検出することを特徴
    とする破壊電流検出回路。
  2. 【請求項2】 前記EL素子と等価な回路は、少なくと
    もコンデンサ、抵抗、ツェナーダイオードを前記EL素
    子と等価な構成で接続してなることを特徴とする請求項
    1に記載の破壊電流検出回路。
  3. 【請求項3】 EL素子に流れる電流と、電圧を印加し
    ない状態でのEL素子と等価な回路の電流との差を検出
    し、この検出値と基準値とを比較することを特徴とする
    破壊電流検出回路。
  4. 【請求項4】 EL素子とコンデンサを直列に接続し、
    その接続点の電圧と基準電圧とを比較することを特徴と
    する破壊電流検出回路。
  5. 【請求項5】 EL素子とコンデンサを直列に接続し、
    その接続点の電圧と基準電圧とを比較し、前記接続点の
    電圧が前記基準電圧以上になったとき、前記EL素子へ
    の電圧印加を遮断することを特徴とするEL駆動回路。
  6. 【請求項6】 EL素子に電圧を印加して発光させるE
    L駆動装置において、前記EL素子に流れる電流を検出
    する電流検出手段と、この検出電流が異常電流か否かを
    判定する異常判定手段とを備え、異常電流と判定したと
    き、前記EL素子への電圧印加を遮断し、その後徐々に
    遮断前の印加電圧まで復帰させることを特徴とするEL
    エージング装置。
  7. 【請求項7】 前記異常判定手段は、前記検出電流の波
    形と、前記EL素子に印加される電源電圧に応じて予め
    定めた正常電流の波形とを比較して判定することを特徴
    とする請求項6に記載のELエージング装置。
  8. 【請求項8】 前記異常判定手段は、現在の検出電流の
    波形と過去の検出電流の波形とを比較して判定すること
    を特徴とする請求項6に記載のELエージング装置。
  9. 【請求項9】 前記異常判定手段は、前記検出電流と、
    前記EL素子と等価な回路に流れる電流とを比較して判
    定することを特徴とする請求項6に記載のELエージン
    グ装置。
  10. 【請求項10】 前記EL素子と等価な回路は、少なく
    ともコンデンサ、抵抗、ツェナーダイオードを前記EL
    素子と等価な構成で接続してなることを特徴とする請求
    項9に記載のELエージング装置。
  11. 【請求項11】 前記異常判定手段は、前記検出電流
    と、電圧を印加しない状態での前記EL素子と等価な回
    路の電流との差を検出し、この検出値と基準値とを比較
    して判定することを特徴とする請求項6に記載のELエ
    ージング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0825633A1 (en) * 1996-08-22 1998-02-25 Thomson Consumer Electronics, Inc. Breakdown event detector

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0825633A1 (en) * 1996-08-22 1998-02-25 Thomson Consumer Electronics, Inc. Breakdown event detector

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