JPH089569B2 - 2―(r)―ハロゲノ―4―フェニル酪酸誘導体の製造方法 - Google Patents
2―(r)―ハロゲノ―4―フェニル酪酸誘導体の製造方法Info
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- JPH089569B2 JPH089569B2 JP62200864A JP20086487A JPH089569B2 JP H089569 B2 JPH089569 B2 JP H089569B2 JP 62200864 A JP62200864 A JP 62200864A JP 20086487 A JP20086487 A JP 20086487A JP H089569 B2 JPH089569 B2 JP H089569B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般式〔1〕 (式中、Rは水素原子又はカルボキシル基の保護基を表
わし、Xは臭素又は塩素原子を表わす。)で表わされる
2−(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体の製造
方法に関する。
わし、Xは臭素又は塩素原子を表わす。)で表わされる
2−(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体の製造
方法に関する。
本発明の前記一般式〔1〕で表わされる2−(R)−
ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体は、光学活性なL−
アミノ酸誘導体と反応させることにより、下記一般式
〔2〕 (式中、Rは前記一般式〔1〕の場合と同様の意味を表
わし、R1は低級アルキル基を表わし、R2は水素原子又は
カルボキシ基の保護基を表わす。)で表わされるN−置
換−L−アミノ酸誘導体を製造することができる。前記
一般式〔2〕で表わされるN−置換−L−アミノ酸誘導
体は、例えばアンジオテンシン変換酵素阻害剤などの有
用な合成中間体となるものである。この合成中間体には
2個の不斉炭素が存在するが、実用上有用な性質を有す
る化合物の立体配置としては両不斉中心点が〔S,S〕配
置のものが望ましい(文献特開昭57-158758,特開昭58-2
03971,特開昭59-130268,特開昭60-58233)。望ましい立
体配置を有するジアステレオマーのみを工業的に入手容
易な出発原料から立体特異的に合成する方法は未だ報告
されておらず、光学分割、異性体分離により、所望の化
合物を得ているのが現状である。
ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体は、光学活性なL−
アミノ酸誘導体と反応させることにより、下記一般式
〔2〕 (式中、Rは前記一般式〔1〕の場合と同様の意味を表
わし、R1は低級アルキル基を表わし、R2は水素原子又は
カルボキシ基の保護基を表わす。)で表わされるN−置
換−L−アミノ酸誘導体を製造することができる。前記
一般式〔2〕で表わされるN−置換−L−アミノ酸誘導
体は、例えばアンジオテンシン変換酵素阻害剤などの有
用な合成中間体となるものである。この合成中間体には
2個の不斉炭素が存在するが、実用上有用な性質を有す
る化合物の立体配置としては両不斉中心点が〔S,S〕配
置のものが望ましい(文献特開昭57-158758,特開昭58-2
03971,特開昭59-130268,特開昭60-58233)。望ましい立
体配置を有するジアステレオマーのみを工業的に入手容
易な出発原料から立体特異的に合成する方法は未だ報告
されておらず、光学分割、異性体分離により、所望の化
合物を得ているのが現状である。
本発明者らはかような現状に鑑み、前記一般式〔2〕
で表わされるN−置換−L−アミノ酸誘導体を立体特異
的に合成する方法について鋭意検討した結果、前記一般
式〔1〕で表わされる2−(R)−ハロゲノ−4−フェ
ニル酪酸誘導体をL−アミノ酸誘導体と縮合させること
により、所望の立体配置を有する、N−置換−L−アミ
ノ酸誘導体に導くことができることを見出し、本発明を
完成したものである。
で表わされるN−置換−L−アミノ酸誘導体を立体特異
的に合成する方法について鋭意検討した結果、前記一般
式〔1〕で表わされる2−(R)−ハロゲノ−4−フェ
ニル酪酸誘導体をL−アミノ酸誘導体と縮合させること
により、所望の立体配置を有する、N−置換−L−アミ
ノ酸誘導体に導くことができることを見出し、本発明を
完成したものである。
2−ハロゲノ−4−フェニル酪酸及びそのエステルは
対応するα−ハロゲノ−ジカルボン酸あるいはそのエス
テルの熱的脱炭酸による方法(文献E.Fischer,W.Schmit
z,Ber.,39,2213(1906),V.Braun,Ber.,59,1944(192
6).;O.P.Goel,U.Krolls,Tetrahedron Lett.,24,163(1
983).)か、あるいは、2−ヒドラジノ−4−フェニ
ル酪酸をハロゲン及びハロ酸によって処理する方法(文
献Darapsky,J.Prackt.Chem.,146,268,284(1936).)
によって製造することが報告されている。しかしなが
ら、上記合成法によって得られる2−ハロゲノ−4−フ
ェニル酪酸誘導体は、いずれもラセミ体であり、しか
も、このラセミ体の合成のための反応条件も比較的高温
を要する点で欠点を有するものである。
対応するα−ハロゲノ−ジカルボン酸あるいはそのエス
テルの熱的脱炭酸による方法(文献E.Fischer,W.Schmit
z,Ber.,39,2213(1906),V.Braun,Ber.,59,1944(192
6).;O.P.Goel,U.Krolls,Tetrahedron Lett.,24,163(1
983).)か、あるいは、2−ヒドラジノ−4−フェニ
ル酪酸をハロゲン及びハロ酸によって処理する方法(文
献Darapsky,J.Prackt.Chem.,146,268,284(1936).)
によって製造することが報告されている。しかしなが
ら、上記合成法によって得られる2−ハロゲノ−4−フ
ェニル酪酸誘導体は、いずれもラセミ体であり、しか
も、このラセミ体の合成のための反応条件も比較的高温
を要する点で欠点を有するものである。
本発明者らは、上記問題点を解決し、所望の化合物の
みを得る方法を検討した結果、下記式〔3〕 で表わされるN−カルバモイル−2−(R)−アミノ−
4−フェニル酪酸を酸性条件下、ジアゾ化剤及びハロゲ
ン化剤と処理することにより、ラセミ化を伴なわず本発
明の前記一般式〔1〕で表わされる光学的に純粋な2−
(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体を容易に得
ることができることを見出した。
みを得る方法を検討した結果、下記式〔3〕 で表わされるN−カルバモイル−2−(R)−アミノ−
4−フェニル酪酸を酸性条件下、ジアゾ化剤及びハロゲ
ン化剤と処理することにより、ラセミ化を伴なわず本発
明の前記一般式〔1〕で表わされる光学的に純粋な2−
(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体を容易に得
ることができることを見出した。
本発明上用いる前記一般式〔3〕で表わされるN−カ
ルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸は
下記式〔4〕 で表わされるD,L−5−フェネチルヒダントインを酵素
化学的に不斉加水分解する方法(文献、H.Yamada,et a
l.,J.Ferment.Technol.,56,484(1978).;山田ら、発酵
と工業、38、937(1980).)により、光学的に純粋な
型で合成される(参考例参照)。前記一般式〔4〕のD,
L−5−フェネチルヒダントインは、β−フェニルプロ
ピオンアルデヒドにより、公知のブッフェラー法(文献
H.T.Bucherer,W.Steiner,J.Prakt.,140,291(193
4).)により容易に合成できる。
ルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸は
下記式〔4〕 で表わされるD,L−5−フェネチルヒダントインを酵素
化学的に不斉加水分解する方法(文献、H.Yamada,et a
l.,J.Ferment.Technol.,56,484(1978).;山田ら、発酵
と工業、38、937(1980).)により、光学的に純粋な
型で合成される(参考例参照)。前記一般式〔4〕のD,
L−5−フェネチルヒダントインは、β−フェニルプロ
ピオンアルデヒドにより、公知のブッフェラー法(文献
H.T.Bucherer,W.Steiner,J.Prakt.,140,291(193
4).)により容易に合成できる。
上記の反応で得られる前記一般式〔3〕で表わされる
N−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル
酪酸は酸性条件下、ジアゾ化剤及びハロゲン化剤と処理
することにより、前記一般式〔1〕で表わされる2−
(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体に変換でき
る。
N−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル
酪酸は酸性条件下、ジアゾ化剤及びハロゲン化剤と処理
することにより、前記一般式〔1〕で表わされる2−
(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体に変換でき
る。
本発明で用いるジアゾ化剤としては一般的に脂肪族ア
ミンに使用しうるすべてのものが利用でき、具体的に
は、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸イソア
ミルなどを例示することができる。用いるジアゾ化剤の
量は、N−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フ
ェニル酪酸に対し、2当量以上使用するのが好ましい。
ミンに使用しうるすべてのものが利用でき、具体的に
は、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸イソア
ミルなどを例示することができる。用いるジアゾ化剤の
量は、N−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フ
ェニル酪酸に対し、2当量以上使用するのが好ましい。
用いるハロゲン化剤としては、塩化ナトリウム、塩化
カリウム、臭素ナトリウム、臭素カリウム、塩化マグネ
シウム等の無機塩又は、塩化アンモニウム、塩化テトラ
アルキルアンモニウム等のハロゲン陰イオン供給剤を使
用することができる。用いるハロゲン化剤は、N−カル
バモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸誘導
体に対して、1〜10当量が望ましい。
カリウム、臭素ナトリウム、臭素カリウム、塩化マグネ
シウム等の無機塩又は、塩化アンモニウム、塩化テトラ
アルキルアンモニウム等のハロゲン陰イオン供給剤を使
用することができる。用いるハロゲン化剤は、N−カル
バモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸誘導
体に対して、1〜10当量が望ましい。
本反応は酸性条件下で行うものである。酸性条件を達
成する酸性試剤としては塩酸、硫酸のようなような鉱酸
が使用できる。これらの鉱酸を添加することにより反応
系の酸性度を0.3〜3.0規定の濃度に保ことが望ましい。
成する酸性試剤としては塩酸、硫酸のようなような鉱酸
が使用できる。これらの鉱酸を添加することにより反応
系の酸性度を0.3〜3.0規定の濃度に保ことが望ましい。
本発明においては、原料であるN−カルバモイル−2
−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸の溶解度を高める
ため、溶媒として酢酸水溶液を使用してもよい。反応は
通常0℃〜100℃で行うことができるが、副反応を抑制
するためには、0℃〜50℃で行うのが好ましい。
−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸の溶解度を高める
ため、溶媒として酢酸水溶液を使用してもよい。反応は
通常0℃〜100℃で行うことができるが、副反応を抑制
するためには、0℃〜50℃で行うのが好ましい。
前記一般式〔1〕中のRのカルボキシル基の保護基と
しては、通常のカルボキシル基の保護基であるアルキル
基、アリール基などを例示できる。また前記一般式
〔1〕中のカルボキシル基のエステル化は通常の方法に
より行うことができる。
しては、通常のカルボキシル基の保護基であるアルキル
基、アリール基などを例示できる。また前記一般式
〔1〕中のカルボキシル基のエステル化は通常の方法に
より行うことができる。
以下本発明の参考例及び実施例によりさらに詳細に説
明する。
明する。
参考例1 公知の方法(文献H.Yamada et al.,J.Ferment.Techno
l.,56,484(1978).)により培養して得たシュードモ
ナス・プチダ(Pseudomonas putida.IFO 12996)のア
セトン処理菌体(1.97g)を、D.L−5−フェネチルヒダ
ントイン(1g)及びpH9に調整した1M塩化アンモニウム
−アンモニア水の緩衝液(100ml)に加え、さらに水を
加えて全体を1にする。再び水酸化ナトリウム水溶液
でpH9に調整した後、37℃で48〜50時間浸透した。反応
液にメタノールを加え遠心分離により菌を除き、上澄を
濃縮し、再びメタノールをくわえ、沈殿物をロートで濾
過した。濾液をさらに濃縮し、残渣を水酸化ナトリウム
水溶液でpH9にし、後塩酸水溶液で氷冷下pH3に調整する
と、目的のN−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4
−フェニル酪酸が定量的に(1.08g,100%)針状結晶で
得られた。
l.,56,484(1978).)により培養して得たシュードモ
ナス・プチダ(Pseudomonas putida.IFO 12996)のア
セトン処理菌体(1.97g)を、D.L−5−フェネチルヒダ
ントイン(1g)及びpH9に調整した1M塩化アンモニウム
−アンモニア水の緩衝液(100ml)に加え、さらに水を
加えて全体を1にする。再び水酸化ナトリウム水溶液
でpH9に調整した後、37℃で48〜50時間浸透した。反応
液にメタノールを加え遠心分離により菌を除き、上澄を
濃縮し、再びメタノールをくわえ、沈殿物をロートで濾
過した。濾液をさらに濃縮し、残渣を水酸化ナトリウム
水溶液でpH9にし、後塩酸水溶液で氷冷下pH3に調整する
と、目的のN−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4
−フェニル酪酸が定量的に(1.08g,100%)針状結晶で
得られた。
NMR(CD3OD):1.78〜2.20(2H,m),2.50〜2.83(2H,
m),4.23(1H,q),7.23(5H,s). 元素分析 計算値:C=59.45 H= 6.35 N=12.60 実測値:C=59.68 H= 6.44 N=12.61 mp 196〜198℃ ▲〔α〕25 D▼−16.8°(c=2,1N NH4OH)IR(KBr)
(cm-1):3500,3300,2450,1920. 実施例1 N−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニ
ル酪酸(100mg,0.45mmol)を50%酢酸水溶液で2Nにした
硫酸溶液(1.5ml)で懸濁し、亜硝酸ナトリウム(37mg,
0.54mmol)を氷冷下少しずつ加え、室温で一晩攪拌す
る。さらに臭化カリウム(374mg,3.15mmol)及び3N硫酸
水溶液(1.5ml,4.68mmol)を加え、氷冷下亜硝酸ナトリ
ウム(99mg,1.44mmol)を分けて加える。0℃で一時
間、室温で3時間攪拌した後エーテルで抽出し、飽和チ
オ硫酸ナトリウム水溶液、水、及び飽和塩化ナトリウム
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
m),4.23(1H,q),7.23(5H,s). 元素分析 計算値:C=59.45 H= 6.35 N=12.60 実測値:C=59.68 H= 6.44 N=12.61 mp 196〜198℃ ▲〔α〕25 D▼−16.8°(c=2,1N NH4OH)IR(KBr)
(cm-1):3500,3300,2450,1920. 実施例1 N−カルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニ
ル酪酸(100mg,0.45mmol)を50%酢酸水溶液で2Nにした
硫酸溶液(1.5ml)で懸濁し、亜硝酸ナトリウム(37mg,
0.54mmol)を氷冷下少しずつ加え、室温で一晩攪拌す
る。さらに臭化カリウム(374mg,3.15mmol)及び3N硫酸
水溶液(1.5ml,4.68mmol)を加え、氷冷下亜硝酸ナトリ
ウム(99mg,1.44mmol)を分けて加える。0℃で一時
間、室温で3時間攪拌した後エーテルで抽出し、飽和チ
オ硫酸ナトリウム水溶液、水、及び飽和塩化ナトリウム
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去すると、2−(R)−ブロモ−4−フェ
ニル酪酸が無色のオイル(101mg,93.5%)で得られる。
ニル酪酸が無色のオイル(101mg,93.5%)で得られる。
NMR(CDCl3):2.0〜2.50(2H,m),2.60〜2.95(2H,m),
4.20(1H,t),7.30(5H,s),9.16(1H,brs). MS(m/e):242(M+). ▲〔α〕20 D▼+65.5°(c=1,CHCl3). 実施例2 実施例1と同様の操作により臭化カリウムの代わりに
塩化カリウム(291mg,3.15mmol)を用い、原料のN−カ
ルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸
(100mg,0.45mmol)から目的の2−(R)−クロロ−4
−フェニル酪酸(105mg,96%)が得られた。
4.20(1H,t),7.30(5H,s),9.16(1H,brs). MS(m/e):242(M+). ▲〔α〕20 D▼+65.5°(c=1,CHCl3). 実施例2 実施例1と同様の操作により臭化カリウムの代わりに
塩化カリウム(291mg,3.15mmol)を用い、原料のN−カ
ルバモイル−2−(R)−アミノ−4−フェニル酪酸
(100mg,0.45mmol)から目的の2−(R)−クロロ−4
−フェニル酪酸(105mg,96%)が得られた。
NMR(CDCl3):1.91〜2.30(2H,m),2.52〜2.81(2H,
m),4.10(1H,m),7.05(5H,s),8.45(1H,brs). ▲〔α〕20 D▼+30.7°(c=1,CHCl3). 実施例3 2−(R)−ブロモ−4−フェニル酪酸(101mg,0.41
mmol)を1mlのエタノールに溶解し、−5℃に冷却して
塩化チオニル(59mg,0.49mmol)を滴下した。徐々に室
温に戻し、一夜室温で攪拌した後、減圧下エタノールを
留去した。酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム、水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を減圧下留去し、薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=5:1)により精製
すると、2−(R)−ブロモ−4−フェニル酪酸エチル
エステルが無色のオルとして定量的に得られた。
m),4.10(1H,m),7.05(5H,s),8.45(1H,brs). ▲〔α〕20 D▼+30.7°(c=1,CHCl3). 実施例3 2−(R)−ブロモ−4−フェニル酪酸(101mg,0.41
mmol)を1mlのエタノールに溶解し、−5℃に冷却して
塩化チオニル(59mg,0.49mmol)を滴下した。徐々に室
温に戻し、一夜室温で攪拌した後、減圧下エタノールを
留去した。酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム、水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を減圧下留去し、薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=5:1)により精製
すると、2−(R)−ブロモ−4−フェニル酪酸エチル
エステルが無色のオルとして定量的に得られた。
NMR(CDCl3):1.30(3H,t),2.20〜2.55(2H,m),2.60
〜2.95(2H,m),4.20(3H,m),7.05〜7.50(5H,m). MS(m/e):272(M+1). ▲〔α〕20 D▼+55°(c=1,CHCl3). 実施例4 実施例3と同様の操作により、2−(R)−クロロ−
4−フェニル酪酸(105mg,0.53mmol)を出発原料として
反応を行うと目的の2−(R)−クロロ−4−フェニル
酪酸エチルエステルが無色のオイルで定量に得られる。
〜2.95(2H,m),4.20(3H,m),7.05〜7.50(5H,m). MS(m/e):272(M+1). ▲〔α〕20 D▼+55°(c=1,CHCl3). 実施例4 実施例3と同様の操作により、2−(R)−クロロ−
4−フェニル酪酸(105mg,0.53mmol)を出発原料として
反応を行うと目的の2−(R)−クロロ−4−フェニル
酪酸エチルエステルが無色のオイルで定量に得られる。
NMR(CDCl3):1.26(3H,t),2.10〜2.45(2H,m),2.60
〜2.90(2H,m),4.0〜4.36(3H,m),7.12〜7.37(5H,
m), MS(m/e):262(M+). ▲〔α〕20 D▼+26.3°(c=1,CHCl3). 参考例2 L−アラニン第3級ブチルエステル塩酸塩(302mg,1.
66mmol)及び炭酸アンモニウム(169mg,1.76mmol)を水
2mlに溶解し攪拌する。ニトロメタン(0.5ml)に溶解し
た2−(R)−ブロモ−4−フェニル酪酸エチルエステ
ル(150mg,0.55mmol)を先に調整した水溶液に加え、50
℃にて一夜攪拌する。さらに、L−アラニン第3級ブチ
ルエステル塩酸塩(100mg,0.55mmol)及び炭酸アンモニ
ウム(53mg,0.55mmol)を加え、50℃で一夜攪拌する。
同様の操作を後2回くり返した後、酢酸エチルで抽出し
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
〜2.90(2H,m),4.0〜4.36(3H,m),7.12〜7.37(5H,
m), MS(m/e):262(M+). ▲〔α〕20 D▼+26.3°(c=1,CHCl3). 参考例2 L−アラニン第3級ブチルエステル塩酸塩(302mg,1.
66mmol)及び炭酸アンモニウム(169mg,1.76mmol)を水
2mlに溶解し攪拌する。ニトロメタン(0.5ml)に溶解し
た2−(R)−ブロモ−4−フェニル酪酸エチルエステ
ル(150mg,0.55mmol)を先に調整した水溶液に加え、50
℃にて一夜攪拌する。さらに、L−アラニン第3級ブチ
ルエステル塩酸塩(100mg,0.55mmol)及び炭酸アンモニ
ウム(53mg,0.55mmol)を加え、50℃で一夜攪拌する。
同様の操作を後2回くり返した後、酢酸エチルで抽出し
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
後、溶媒を減圧留去し、得られる残渣を薄層クロマトグ
ラフィー(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で
精製することにより目的のN−〔1−(S)−エトキシ
カルボニル−3−フェニルプロピル〕−L−アラニン第
3級ブチルエステル145mg(78%)得られた。
ラフィー(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で
精製することにより目的のN−〔1−(S)−エトキシ
カルボニル−3−フェニルプロピル〕−L−アラニン第
3級ブチルエステル145mg(78%)得られた。
NMR(CDCl3):1.20〜1.40(6H,m),1.46(9H,s),1.80
(1H,brs),1.87〜2.13(2H,m),2.60〜2.90(2H,m),
3.14〜3.49(2H,m),4.23(2H,q),7.25(5H,s). MS(m/e):236(M+1). ▲〔α〕20 D▼−21.5°(c=1,CH3OH).
(1H,brs),1.87〜2.13(2H,m),2.60〜2.90(2H,m),
3.14〜3.49(2H,m),4.23(2H,q),7.25(5H,s). MS(m/e):236(M+1). ▲〔α〕20 D▼−21.5°(c=1,CH3OH).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07M 7:00
Claims (1)
- 【請求項1】式 で表わされるN−カルバモイル−2−(R)−アミノ−
4−フェニル酪酸を酸性条件下、ジアゾ化剤及びハロゲ
ン化剤で処理し、次いで所望ならば得られた生成物をエ
ステル化することを特徴とする、一般式 (式中、Rは水素原子又はカルボキシル基の保護基を表
わし、Xは臭素又は塩素原子を表わす。)で表わされる
2−(R)−ハロゲノ−4−フェニル酪酸誘導体の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62200864A JPH089569B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 2―(r)―ハロゲノ―4―フェニル酪酸誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62200864A JPH089569B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 2―(r)―ハロゲノ―4―フェニル酪酸誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6445334A JPS6445334A (en) | 1989-02-17 |
JPH089569B2 true JPH089569B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=16431494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62200864A Expired - Lifetime JPH089569B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 2―(r)―ハロゲノ―4―フェニル酪酸誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089569B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02115162A (ja) * | 1988-09-06 | 1990-04-27 | Lonza Ag | 5―アルキルテトラム酸およびその製造方法 |
KR101101642B1 (ko) | 2010-07-16 | 2012-01-02 | 삼성전기주식회사 | 모터 및 이를 구비하는 디스크 구동 장치 |
-
1987
- 1987-08-13 JP JP62200864A patent/JPH089569B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
TetrahedronLetters,Vol.24,No.2,PP.163−166,1983 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6445334A (en) | 1989-02-17 |
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