JPH08946A - 排ガスの脱臭方法 - Google Patents

排ガスの脱臭方法

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JPH08946A
JPH08946A JP6164684A JP16468494A JPH08946A JP H08946 A JPH08946 A JP H08946A JP 6164684 A JP6164684 A JP 6164684A JP 16468494 A JP16468494 A JP 16468494A JP H08946 A JPH08946 A JP H08946A
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JP
Japan
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exhaust gas
dryer
cooling
cleaned
combustion
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JP6164684A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nakagawa
健一 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水分の多い原材料を乾燥させる空気導入式乾
燥機からの排ガス中に含まれる悪臭成分を、設備費や燃
費の経済的負担を増すことなく、効果的に燃焼脱臭でき
るようにした排ガスの脱臭方法を提供する。 【構成】 水分を比較的多く含んだ原材料Mを乾燥させ
る空気導入式乾燥機1から排出される排ガスGを、冷却
除湿手段9により冷却除湿したのちに、電気集塵機15
を通して清浄化させ、この清浄化された排ガスGaの大
部分Ga1 を上記乾燥機1の空気導入側に帰還させる一
方、上記清浄化された排ガスGaの残部Ga2 を燃焼設
備19で燃焼させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば食用油製造工
場、魚腸骨処理場、発酵食料品製造工場などで運用され
るもので、製品加工に伴う各種残渣物のように比較的水
分の多い原材料を乾燥処理する際に排出される排ガスの
脱臭方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の残渣物のように水分の
多い原材料は、たとえばステイ―ム・チユ―ブ・ドライ
ヤ―(以下、STDという)のような空気導入式乾燥機
により乾燥処理されるが、この乾燥機から排出される排
ガスには、大量の水分はもとより、原材料中にもともと
含まれていた悪臭成分や、乾燥機内での熱分解にて生成
する悪臭成分が相当量含まれており、これが、そのまま
大気中に放出されると、悪臭を放つことになる。
【0003】たとえば、食用油製造工場などでは、大豆
やとうもろこしなどから油を抽出する工程での残渣物を
乾燥処理した際に、イソ吉草酸アルデヒドのようなイキ
値が0.000053ppmと極めて低い悪臭成分が数
種含まれており、僅かな排ガス量でも、かなりきつい悪
臭となる。
【0004】この対策として、上記した工場などでは、
水洗工程、アルカリ洗浄工程および活性汚泥吸収工程な
どを備えた湿式の脱臭処理手段を採用しているところも
あるが、イソ吉草酸アルデヒドのようなイキ値の極めて
低い悪臭成分を含んでいる排ガスに対しては、期待でき
るほどの脱臭効果は得られにくい。このような点からし
て、上記ような悪臭成分を含有した排ガスに対しては、
燃焼による脱臭法を採用するのが最適であるといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、燃焼による
脱臭方法では、乾燥機からの排ガスに大量の水分が取り
込まれているので、この排ガスを燃焼設備、たとえばボ
イラ―の燃焼空気としてそのまま送り込むだけでは、排
ガスの一定の燃焼量に対する悪臭成分の脱臭量が小さ
く、脱臭効率の悪い結果となる。しかも、排ガスが大量
の水分を含んだままで燃焼されるので、多大な燃費がか
かることになる。
【0006】また、排ガスをすべてボイラ―に送り込む
ためには、排ガス抜き出し(輸送)用ダクトとして、か
なり大径のものを用意する必要がある。さらに、ボイラ
―が乾燥機の近辺にあれば、対応しやすいものの、通
常、上記したような工場では、ボイラ―が乾燥機から数
百メ―トルも離れている場合が多く、上記大径の抜き出
しダクトを長い距離にわたつて配設するとなると、設備
に対する経済的負担がかなり大きくなり、採用し難くな
る。
【0007】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
空気導入式乾燥機から排出される排ガス中の悪臭成分を
効果的に燃焼脱臭させることができるうえに、燃費や設
備費などの負担が少なく、容易に実施することが可能と
なる排ガスの脱臭方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る排ガスの脱臭方法は、水分を
含んだ原材料を乾燥させる空気導入式乾燥機から排出さ
れる悪臭成分を含有する排ガスを、冷却除湿手段により
冷却除湿したのち、電気集塵機を通して清浄化させ、こ
の清浄化された排ガスの大部分を上記乾燥機の空気導入
側に帰還させる一方、上記清浄化された排ガスの残部を
燃焼設備で燃焼させるようにしたものである。また、請
求項2の発明に係る排ガスの脱臭方法は、上記冷却除湿
手段において生成する凝縮水を、さらに脱臭処理するよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、水分の多い原材料が
空気導入式乾燥機内に投入されて乾燥処理されると、こ
の乾燥機からは湿分の多い排気ガスが悪臭成分を含んで
排出されるが、この排ガスは冷却除湿手段により冷却除
湿されたのち、電気集塵機を経て清浄化され、清浄化さ
れた排ガスの大部分が上記乾燥機側の空気導入側に帰還
されて再利用される一方、清浄化された排ガスの残部の
みが燃焼設備に送られ、排ガス中の悪臭成分が燃焼除去
される。
【0010】ところで、上記冷却除湿手段においては、
高温で高湿度の排ガスが露点以下の冷却媒体に直接また
はコンデンサを介して間接的に接触するので、その際、
粒子径の極めて小さい高密度のミストが多量に発生し、
このままでは、排ガス帰還用ダクトや乾燥機の空気導入
口などに上記ミスト粒子が付着し、空気の流通障害など
を招くおそれがあり、さらに、上記乾燥機内で発生した
ダストのうち、冷却除湿手段で除湿されずに通過したも
のが上記ミストと一体となつてスケ―ル状のものとな
り、上記ダクトなどを腐食させる要因となる。また、上
記乾燥機からは少量ではあるが、原材料の焦げ成分がタ
―ル状のミストとなつて発生し、これが上記ダクトなど
に付着堆積することになる。
【0011】しかるに、本発明では、排ガスを冷却除湿
したのちに電気集塵機を通過させることにより、上記ミ
ストやダストなどが確実に吸着除去されるので、清浄化
された排ガスを得ることができる。また、この清浄化さ
れた排ガスのうちの大部分を乾燥機の空気導入側に帰還
させ、残りの僅かな排ガスを燃焼設備に送給するように
しているので、水分のない一定のガス量に対して悪臭成
分が濃縮された状態で燃焼脱臭が行われ、脱臭効率が高
められる一方、排ガス中の水分が除去されているので、
燃焼効率も高められ、低燃費化が図られる。
【0012】しかも、上記の排ガス抜き出し用ダクトも
小径のもので対応可能であるので、乾燥機から燃焼設備
までの距離が長い場所でも、敷設備が割安となり、実用
化を進め易い。また、請求項2の発明では、冷却除湿手
段における凝縮水も脱臭処理されるので、凝縮水からの
臭気の発生もなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面にしたがつて
説明する。図1は、本発明の排ガスの脱臭方法を適用し
た装置の概略構成図である。
【0014】図1において、1は空気導入式乾燥機、た
とえばSTDであり、とうもろこしのフイ―ド(残渣
物)のような水分を多く含む原材料Mが空気aとともに
シユ―ト2から投入されると、複数の加熱管を回転させ
ながら上記原材料Mを通過させて乾燥処理するようにな
つており、乾燥能力は、この例では、たとえば17トン
/時間である。もちろん、STD以外に、バンド乾燥
機、ロ―タリ―ドライヤ―、フラツシユドライヤ―など
の各種乾燥機を使用できる。
【0015】乾燥機1で乾燥処理された乾燥品Nは取出
口3から取り出される一方、上記空気aは乾燥処理によ
る発生水分を含んだ状態で、高温高湿度の排ガスGとし
て、排風機4により排出される。5は排気筒、6は上記
排風機4と排気筒5との間に介在されたダンパ―であ
り、常時は閉成されている。
【0016】乾燥機1から排出される排ガスGは、排風
機4によりサイクロン式ダストコレクタ7に送給され、
このダストコレクタ7により大まかなダストの除去が行
われたのち、誘因フアン8により、冷却除湿手段として
の冷水直接接触形の冷却減湿塔9に送給される。この冷
却減湿塔9では、循環ポンプ10により冷却循環水Wを
プレ―ト式熱交換器11に通過させることにより、この
熱交換器11の冷却水Waと熱交換させて冷却させてか
ら上部の散水用パイプ12により散水させており、この
冷却循環水Wの散水により上記排ガスGは冷却減湿され
たのち、上部から飽和ガスとして排出される。
【0017】ここで、乾燥機1から排出されて誘因フア
ン8で冷却減湿塔9に送られる排ガスGが、たとえば2
50m3 /分、温度90℃(188Nm3 /分)で、水
分が0.47Kg/Kg・ウエツトガスであれば、冷却減湿
塔9を経た排ガスGは、133m3 /分、温度40℃
(116Nm3 /分)で、水分が0.048Kg/Kg・ド
ライガスとなり、排ガスG中の水分量は約1/10とな
る。このとき、循環ポンプ10は、52トン/時間の水
量で、75℃の冷却循環水Wを下部からプレ―ト式熱交
換器11を通すことにより、30℃に冷却させている。
なお、プレ―ト式熱交換器11に使用する冷却水Wa
は、84トン/時間、温度25℃で供給され、50℃で
排出される。
【0018】冷却減湿塔9で排ガスGを冷却減湿した際
に生成する凝縮水Wdは、悪臭成分を多少含んでいるの
で、これは配管13を介して、たとえば既設の活性汚泥
式排水処理装置14に送給させる。この装置14によ
り、上記凝縮水Wdは分解,脱臭されて、無害に廃棄処
理される。また、上記既設の治性汚泥排水処理装置14
を利用することにより、新規な処理設備に投資する必要
がなく、上記の処理をすぐに実行に移すことができる。
【0019】一方、冷却減湿塔9で冷却除湿された排ガ
スGは、電気集塵機15に送り込まれるので、冷却除湿
塔9での熱交換時に発生したミスト、さらには乾燥機1
で発生したダストやタ―ル状物質が上記電気集塵機15
内で有効に吸着除去され、清浄化された排ガスGaとな
る。この電気集塵機15における排水Weも上記活性汚
泥式排水処理装置14に送られて無害に処理される。
【0020】清浄化された排ガスGaは、流量を制御す
る弁16を介して、その大部分、たとえば80〜90%
(106〜113m3 /分)のものGa1 が、帰還用ダ
クト17により前記の乾燥機1の空気導入側、つまりシ
ユ―ト2に帰還されるようになつており、乾燥機1での
燃焼媒体として有効利用される。また、清浄化された排
ガスGaのうちの残部、たとえば20〜10%(27〜
20m3 /分)のものGa2 は、抜き出しダクト18を
介して燃焼設備、たとえば既設のボイラ―19に対して
二次燃焼用空気の一部として送給させており、このボイ
ラ―19での燃焼により排ガスGa2 に含まれる悪臭成
分が脱臭される。
【0021】この場合、清浄化された排ガスGaのうち
の10〜20%の排ガスGa2 のみがボイラ―19に送
られるので、一定のガス量における悪臭成分が濃縮され
ることになる。すなわち、排ガスGaの一定の燃焼量に
対して悪臭成分を高い比率で脱臭させることができ、イ
キ値の低い悪臭成分も有効に脱臭される。また、ボイラ
―19に送られる清浄化された排ガス量の比率が小さ
く、かつ水分が除去されているので、高い燃焼効率で燃
費を著しく節約することができる。
【0022】さらに、排ガスGa2 の量が少ないので、
抜き出しダクト18は小径のもので対応可能であり、ボ
イラ―19までの距離が長い場合でも、敷設備などを最
少限に抑えることができ、容易に実施化することができ
る。なおまた、排ガスGa2の量が少ないことから、ボ
イラ―19に限らず、直燃式焼却炉や触媒燃焼脱臭装置
などで燃焼脱臭させることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、空気導入式乾燥機からの排ガスを冷却除湿したのち
に除塵し、清浄化された排ガスの大部分を上記乾燥機側
に帰還させて循環利用する一方、残りを燃焼設備で燃焼
させるようにしたので、一定の排ガス量に対し悪臭成分
が濃縮され、効率的に燃焼脱臭きるとともに、燃費や設
備費などの経済的負担を軽減でき、実用的である。ま
た、請求項2の発明によれば、排ガスを冷却除湿する工
程における凝縮水も、活性炭汚泥式水処理装置などで脱
臭させることにより、この凝縮水の無害化処理も達成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排ガスの脱臭方法を適用した装置の概
略構成図である。
【符号の説明】
1 空気導入式乾燥機 9 冷却除湿手段 15 電気集塵機 19 燃焼設備 a 空気 G 排ガス Ga,Ga1 ,Ga2 清浄化された排ガス M 原材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 7/06 ZAB A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分を含んだ原材料を乾燥させる空気導
    入式乾燥機から排出される悪臭成分を含有する排ガス
    を、冷却除湿手段により冷却除湿したのち、電気集塵機
    を通して清浄化させ、この清浄化された排ガスの大部分
    を上記乾燥機の空気導入側に帰還させる一方、上記清浄
    化された排ガスの残部を燃焼設備で燃焼させるようにし
    たことを特徴とする排ガスの脱臭方法。
  2. 【請求項2】 上記の冷却除湿手段において生成する凝
    縮水を、脱臭処理するようにした請求項1に記載の排ガ
    スの脱臭方法。
JP6164684A 1994-06-22 1994-06-22 排ガスの脱臭方法 Pending JPH08946A (ja)

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JP6164684A JPH08946A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 排ガスの脱臭方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11218318A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Air Liquide Japan Ltd 排ガス処理設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11218318A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Air Liquide Japan Ltd 排ガス処理設備

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