JPH0894643A - 走査型プローブ顕微鏡およびそれを用いた微小異物の検査方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡およびそれを用いた微小異物の検査方法

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JPH0894643A
JPH0894643A JP22656994A JP22656994A JPH0894643A JP H0894643 A JPH0894643 A JP H0894643A JP 22656994 A JP22656994 A JP 22656994A JP 22656994 A JP22656994 A JP 22656994A JP H0894643 A JPH0894643 A JP H0894643A
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JP22656994A
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English (en)
Inventor
Koichiro Hori
浩一郎 堀
Toshikazu Tsutsui
俊和 筒井
Yasukazu Mukogawa
泰和 向川
Atsuko Maekawa
敦子 前川
Masakazu Hirai
政和 平井
Yasuhiro Kimura
泰広 木村
Hiroshi Fukagawa
啓 深川
Masahiro Sekine
正廣 関根
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小異物と探針との位置合わせを迅速かつ確
実に行なうことができる走査型プローブ顕微鏡とそれを
用いた微小異物の検査方法を提供する。 【構成】 走査型プローブ顕微鏡は、X−Y−Z微動素
子アクチュエータ(4),第1および第2のX−Yアク
チュエータ(11,6),探針(5),異物検出用のレ
ーザ源(2,52)および光学顕微鏡(7)を備え、さ
らに、ロータリーアクチュエータ(21),ミラー手段
(53,54)または印字用レーザ(91)の少なくと
も1つを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばシリコンウェ
ハ上などの平面状の試料表面に存在する微小異物の三次
元的形状を測定し得る走査型プローブ顕微鏡およびそれ
を用いた微小異物の検査方法に関し、特に、微小異物と
探針との位置合わせの容易な走査型プローブ顕微鏡およ
びそれを用いた微小異物の検査方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリコンウェハなどの平面状
の試料表面の三次元の微細形状を観察するために、高い
分解能を有する原子間力顕微鏡や走査型トンネル顕微鏡
などの走査型プローブ顕微鏡が用いられている。
【0003】原子間力顕微鏡(AFM)は、Si3 4
の薄膜などからなるカンチレバーの先端に形成されたピ
ラミッド型の突起状の探針を試料の表面まで近づけ、試
料と探針との間に働く原子間力(ファン・デア・ワール
ス力)を一定(通常は10-9N程度)に保つように試料
の高さZを制御しながら、試料をX−Y面内で探針で走
査し、このときのZ軸制御信号をモニタすることによっ
て試料表面の微細な三次元形状を知ることができる装置
である。
【0004】図10は、シリコンウェハなどの試料表面
の観察に用いられている従来の原子間力顕微鏡の主要部
を示す概略的な斜視図である。図10の原子間力顕微鏡
において、試料1の表面を走査するために用いられる探
針5は、カンチレバー13の先端に設けられたSi3
4 からなるピラミッド型の突起である。探針5を試料1
に近づければ、原子同士の接触による斥力によってカン
チレバー13が撓む。すなわち、カンチレバー13の撓
みの大きさは、探針5と試料1との間に働く原子間力の
大きさに比例する。
【0005】カンチレバー13の撓みの検出には、カン
チレバー13の反射面に半導体レーザなどの発光素子1
5から照射される撓み検出用レーザ光16の反射方向の
変化を利用して検出される(この検出方法は、光てこ方
式と呼ばれる)。カンチレバー13からの反射光は、フ
ォトダイオードなどの受光素子17によって検出され
る。
【0006】カンチレバー13の撓みを一定に保つよう
に試料高さZを制御しながら、X−Y−Z微動素子アク
チュエータ4を駆動してX−Y面内で試料1を走査する
ことによって、試料1の表面の三次元形状が測定され
る。このときX−Y−Z微動素子アクチュエータ4に加
えられる各軸の制御信号はマイクロコンピュータに入力
され、画像処理された後に試料表面の三次元測定結果と
して表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の走査型プローブ
顕微鏡は、単にシリコンウェハなどの試料表面上の任意
の位置に探針を接触させて走査するものであるので、そ
の任意の位置の試料表面の状態のみを観察する装置であ
る。したがって、従来の走査型プローブ顕微鏡では、シ
リコンウェハなどの表面に存在するごく少数でかつサブ
ミクロン単位の微細な結晶欠陥などの異物のみを見つけ
出して検査するという要求に対して、探針を異物の存在
する位置に合わせることは極めて困難である。
【0008】このような従来の技術における課題に鑑
み、本発明は、試料表面の微小異物の存在位置と探針の
位置との位置合わせを容易になし得る走査型プローブ顕
微鏡およびそれを用いた微小異物の検査方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
る試料表面の三次元像を測定するための走査型プローブ
顕微鏡は、試料を探針に近接せしめてその試料に対して
探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微動素子ア
クチュエータと、試料の表面の微小異物を検出するため
の異物検出用ビーム光の光源と、異物検出用ビーム光の
微小異物による散乱光を検出するための散乱光検出器
と、試料表面の微小異物の存在位置を決定するための第
1のX−Yアクチュエータと、探針の位置を決定するた
めの第2のX−Yアクチュエータと、試料をX−Y平面
内で回転させるためのロータリーアクチュエータとを備
えていることを特徴としている。
【0010】本発明のもう1つの態様による微小異物の
検査方法は、走査型プローブ顕微鏡において、異物検出
用のビーム光の入射方向と微小異物の形状と散乱光検出
器の位置との関係から、散乱光検出器が微小異物からの
散乱光を十分には検出し得ない場合に、ロータリーアク
チュエータを駆動させ、散乱光検出器が微小異物からの
散乱光を十分に検出し得る状態になったときにロータリ
ーアクチュエータを停止させ、その後に試料表面の三次
元形状が測定されることを特徴としている。
【0011】本発明のさらにもう1つの態様による走査
型プローブ顕微鏡は、探針を支持するカンチレバーと、
そのカンチレバーの撓みを検出するための撓み検出用ビ
ーム光源および撓み検出用ビーム光検出器と、ミラー手
段とをさらに備え、異物検出用ビーム光源と撓み検出用
ビーム光源として同一の光源が用いられ、ミラー手段は
その同一光源から射出されたビーム光を異物検出用ビー
ム光または撓み検出用ビーム光として切換えるように働
くことを特徴としている。
【0012】本発明のさらにもう1つの態様による微小
異物の検査方法は、走査型プローブ顕微鏡において、散
乱光検出器から得られた情報から微小異物の大きさを推
定し、第1および第2のX−Yアクチュエータから得ら
れる微小異物と探針との位置情報に基づいて微小異物と
探針を接近させ、探針を螺旋状に発散するようにX−Y
平面内で走査させ、このとき走査線の間隔は微小異物の
推定された大きさ以下になるように設定し、螺旋状の走
査によって微小異物が検知された後はその検知点から少
なくとも微小異物の大きさ以上の半径を含む領域を必要
な精度に対応した密な走査間隔で探針による三次元像の
測定を行なうことを特徴としている。
【0013】本発明のさらにもう1つの態様による微小
異物の検査方法は、走査型プローブ顕微鏡において、第
1および第2のX−Yアクチュエータから得られる位置
情報に基づいて第1と第2のX−Yアクチュエータを駆
動することによって微小異物と探針を水平面方向におい
て接近させ、散乱光検出器によって検出される散乱光の
強度が最も高くなるように第1のX−Yアクチュエータ
によって微小異物の位置をさらに微調整し、X−Y−Z
微動素子アクチュエータを駆動して微小異物と探針を垂
直方向に接近させ、探針からの散乱光が散乱光検出器に
よって最も高い強度で観測されるように第2のX−Yア
クチュエータで探針の位置をさらに微調整することによ
って確実かつ迅速に微小異物と探針の位置合わせをし、
その後に探針の走査による試料表面の三次元像が測定さ
れることを特徴としている。
【0014】本発明のさらにもう1つの態様による微小
異物の検査方法は、走査型プローブ顕微鏡において、第
1のX−Yアクチュエータにおいて任意の第1の微小異
物の位置座標(X1 ,Y1 )を求め、第2のX−Yアク
チュエータにおいて探針の位置座標(X0 ,Y0 )を求
め、第1と第2のX−Yアクチュエータの少なくとも一
方を駆動することによって第1の微小異物と探針との位
置を相対的に座標差(X1 −X0 ,Y1 −Y0 )だけ移
動させることによって第1の微小異物と探針とを近接さ
せ、探針を走査して第1の微小異物を探査し、第1の微
小異物と探針との上記近接点と探査によって得られた微
小異物点の座標差を(ΔX0 ,ΔY0 )と定め、次に第
1のX−Yアクチュエータにおいて任意の第2の微小異
物の位置座標(X2 ,Y2 )を求め、第1と第2のX−
Yアクチュエータの少なくとも一方を駆動して第2の微
小異物と探針との位置を相対的に(X2 −X0 −Δ
0 ,Y2 −Y0 −ΔY0 )だけ移動させることによっ
て第2の微小異物を探針による探査の中心近傍に迅速に
位置決めし得ることを特徴としている。
【0015】本発明のさらにもう1つの態様による試料
表面の三次元像を測定するための走査型プローブ顕微鏡
は、試料表面に印を付けるためのレーザ源をさらに備え
ていることを特徴としている。
【0016】本発明のさらにもう1つの態様による微小
異物の検査方法は、走査型プローブ顕微鏡において、試
料上の任意の既知の位置を原点としてレーザビームを用
いて第1の印を形成し、発見された微小異物の位置座標
を第1の印を基準として(X 1 ,Y1 )と定め、微小異
物から微小距離(ΔX1 ,ΔY1 )だけ離れた位置にお
いてレーザビームを用いて第2の印を形成し、その後
は、第1と第2の印を利用して同一の微小異物を容易に
発見し得ることを特徴としている。
【0017】
【作用】本発明の1つの態様によれば、走査型プローブ
顕微鏡はX−Y平面内で回転させるためのロータリーア
クチュエータとを備えているので、微小異物の形状や試
料表面の凹凸にかかわらずその微小異物を確実に検出す
ることができ、試料表面の三次元像を的確に測定するこ
とができる。
【0018】本発明のもう1つの態様によれば、ウェハ
手段を利用することによって、異物検出用のビーム光源
とカンチレバーの撓み検出用のビーム光源として同一の
光源が用いられるので、安価な走査型プローブ顕微鏡を
提供することができる。
【0019】本発明のさらにもう1つの態様によれば、
散乱光を検出器から得られる情報に基づいて微小異物の
大きさが推定され、その大きさ以下の走査間隔で探針を
螺旋状に発散するように走査させて微小異物を探査する
ので、微小異物の検出が迅速に行なわれ得る。
【0020】本発明のさらにもう1つの態様によれば、
微小異物からの散乱光と探針からの散乱光が最も高い強
度で観測されるように微小異物と探針との位置合わせが
行なわれるので、微小異物と探針との位置合わせがより
正確に行なわれ得る。
【0021】本発明のさらにもう1つの態様によれば、
第1の微小異物と探針とを近接させた後の位置決め長を
利用して任意の第2の微小異物と探針との位置合わせに
おける補正を行なうので、第2の微小異物と探針との位
置合わせをより迅速かつ的確に行なうことができる。
【0022】本は発明のさらにもう1つの態様によれ
ば、走査型プローブ顕微鏡は試料表面に印を付けるため
のレーザ源をさらに備えているので、そのレーザ源によ
って試料表面に形成された印を利用することによって同
一の微小異物を何回でも容易に検知することができる。
【0023】
【実施例】図1(A)は本発明の一実施例による走査型
プローブ顕微鏡の一例である原子間力顕微鏡の主要部を
概略的に示す斜視図であり、図1(B)はこの原子間力
顕微鏡で調べられる試料上の微小異物による光の散乱を
図解している。図1において、試料1の平面状の表面に
存在する異物8を検出するための異物検出用ビーム光3
を照射するためにArレーザ2が設けられている。第1
のX−Yアクチュエータ11は、試料1を載せたX−Y
−Z微動素子アクチュエータ4をX−Y面内で移動させ
るために設けられている。カンチレバー13は、AFM
制御系14を介して第2のX−Yアクチュエータ6に接
続されている。さらに、試料1をX−Y面内で回転させ
るためのロータリーアクチュエータ21が設けられてい
る。
【0024】図1に示されているような原子間力顕微鏡
において、試料1(たとえばシリコンウェハであって、
予め表面異物検査装置によって異物のおおよその存在位
置が観測されている試料)の表面に、Arレーザ2を用
いて異物検出用レーザ光3が照射される。次に、X−Y
−Z微動素子アクチュエータ4を駆動し、探針5を試料
1の表面位置に接近させる。そして、第2のX−Yアク
チュエータ6を駆動して異物検出用レーザ光3をおおよ
そで探針5の先端近傍に照射し、Arレーザ2側の暗視
野部から光学顕微鏡7で反射光を観察しながらArレー
ザ2と探針5の位置関係を調整する。このとき、第2の
X−Yアクチュエータ6の示す座標を(X0 ,Y0 )と
する。なお、顕微鏡7の焦点位置は、試料1上の異物検
出用レーザ光3が反射する位置に予め調整されている。
【0025】次に、試料1の表面において観察したい異
物8があると思われる位置(前述の予め観測しておいた
位置)の近傍に異物検出用レーザ光3を照射する。この
とき、光路上に異物8がなければ異物検出用レーザ光3
は試料1の表面において正反射されるので、顕微鏡7を
用いて暗視野部から反射レーザ光10を観察することは
できない。その場合、第1のX−Yアクチュエータ11
を駆動しながら、試料1の表面を暗視野部に配置された
顕微鏡7によって観察する。光路3上に異物8があれ
ば、第1のX−Yアクチュエータ11の座標(X1 ,Y
1 )において異物8による散乱光12が観測される(図
1(B)参照)。
【0026】図2は、異物検出用ビーム光3を試料表面
に照射したときに、ビーム光照射領域とそこに存在する
異物8からの散乱光12を顕微鏡7を用いて暗視野部か
ら観察したときの模式図を示している。図2において、
暗視野部に設置された顕微鏡7の観察視野範囲2Aが、
試料2上に照射される異物検出用ビーム光3の有する試
料1上のスポット径2Bを含むように示されている。す
なわち、図2からわかるように、スポット径2Bの内部
にある異物8の存在位置は顕微鏡7による散乱光12の
観察によって特定することができる。一方、同じスポッ
ト径2Bの内部であっても、異物8が存在しない部分は
検出用ビーム光3を完全に正反射させるので、暗視野部
に設置された顕微鏡7では何も観察されない。これらの
ことから、異物8よりはるかに大きいスポット径2Bを
有する異物検出用ビーム光3を用いても、暗視野部に設
置された顕微鏡7を用いて異物8による散乱光12を観
察することができ、その結果として、スポット径2B内
にある異物の位置を容易に高精度で特定することができ
る。
【0027】その後、第1のX−Yアクチュエータ11
または第2のX−Yアクチュエータ6の少なくともいず
れか一方を駆動して試料1を(X1 −X0 ,Y1
0 )だけ移動(すなわち微小異物8を試料観察位置に
移動)させ、X−Y−Z微動素子アクチュエータ4を調
整することによって試料表面に探針5を10-9Nの電子
間力(斥力)が加わるように接触させ、原子間力顕微鏡
による三次元像の測定が行なわれる。
【0028】ところで、異物8の形が球状でない場合や
試料1に凹凸が存在する場合、異物検出用レーザ光3の
入射方向によっては異物8からの散乱光12が顕微鏡7
の方向に向かわないために、異物8の明確な観察ができ
ないことがある。たとえば、図3(A)で示されている
状態の試料1に対する異物検出用レーザ光3の入射方向
で顕微鏡によって異物8からの散乱光が十分には観測で
きない場合、図3(B)に示されているようにロータリ
ーアクチュエータ21を回転させてX−Y−Z微動ステ
ージとともに試料1をX−Y面内で回転させる。
【0029】このとき、Arレーザ2と顕微鏡7はロー
タリーアクチュエータ21の回転によっては移動しない
ので、試料1に対する異物検出用レーザ光3の入射方向
が変わり、異物8からの散乱光12が顕微鏡7で観測で
きる状態が得られる。したがって、その後に前述の異物
8と探針5の位置合わせや試料表面の三次元形状の測定
を的確に行なうことが可能となる。
【0030】図4と図5は、本発明のもう1つの実施例
による原子間力顕微鏡の主要部を概略的な斜視図で示し
ており、図1に示された原子間力顕微鏡と同一の部分に
は同一の参照符号が付されている。図4と図5に示され
た原子間力顕微鏡において、Arレーザ51からレーザ
光52が照射される。レーザ光52は、その光路中に挿
入され得るミラー53によって光路が切換えられ得る。
【0031】まず図4に示されているように、ミラー5
3をレーザ光52の光路から外せば、レーザ光52はミ
ラー54を経由した後に異物検出用レーザ光3として試
料1上に照射される。このとき、カンチレバー13の撓
みを検出する必要がないので、撓み検出用レーザ光16
が照射されていなくても問題を生じない。
【0032】一方、図5に示されているように、ミラー
53をレーザ光52の光路中に挿入すれば、レーザ光5
2はミラー53で反射され、光度調整用の減光フィルタ
55を通過した後撓み検出用レーザ光16としてカンチ
レバー13上に照射される。このときは、試料1上の異
物からの散乱光を検出する必要はないので、異物検出用
レーザ光が照射されていなくても問題を生じない。
【0033】以上のように、図4と図5に示された実施
例においては図1に示された2つのビーム光源2および
15を1つのレーザ源51で置き換えることができるの
で、原子間力顕微鏡の構造が簡略化されてコストも低減
され得ることになる。
【0034】図6は、本発明のさらにもう1つの実施例
による微小異物の検査方法におけるプローブの走査手順
を説明するための試料面上の平面図である。図6の実施
例においては、前述の実施例の場合と同様に異物8の位
置を検出した後に走査型プローブの探針5を走査し、試
料表面の異物8を探査する。このとき、図6(A)に示
されているように、前述の実施例と同様に試料ステージ
を(X1 −X0 ,Y1−Y0 )だけ移動して求めた点6
1から走査62を開始する。走査62は、走査の間隔6
3が異物8の大きさ64に等しいかまたはそれ以下にな
るように設定され、発散する渦巻き状に行なわれる。な
お、異物8の大きさ64は、予め測定されている異物の
大きさと散乱強度との関係に基づいて、当該測定される
べき異物8からの散乱光を観察したときの光強度から求
められる。
【0035】図6(A)において、走査の間隔63が異
物8の大きさ64より大きくないので、異物8の近傍に
走査62が達すれば、必ず異物8の一部を走査62が横
断し、異物8を探針5で検知できることになる。
【0036】次に、図6(B)に示されているように、
走査62が異物8を検知した中点65からX−Y方向に
それぞれ異物の大きさ64だけ離れた点66から走査6
7を開始する。走査67は、必要とする測定精度に併せ
た走査間隔で行なわれ、点66から点65方向にX−Y
方向のそれぞれ異物の大きさ64の2倍だけ離れた点6
8まで走査する。なお、図6(B)においては、図面の
煩雑化を避けるために、走査線67の中間部分は省略さ
れて示されている。
【0037】すなわち、図6に示されているように、走
査型プローブで異物8を探査する場合に、異物8の大き
さの情報を活用することによって、素早く確実に異物8
をプローブで検知することができる。
【0038】図7は、本発明のさらにもう1つの実施例
による微小異物の検査方法における異物と探針との位置
合わせの手順を図解している。図7の実施例において
も、前述の実施例と同様に探針5の位置座標(X0 ,Y
0 )と異物8の位置座標(X1,Y1 )が測定される。
次に、第1のX−Yアクチュエータ11を(X1
1)に移動しかつ第2のX−Yアクチュエータ6を
(X0 ,Y0 )へ移動させ、異物検出用レーザ光3を照
射する。そして、第1のX−Yアクチュエータ11を用
いてX−Y平面内における走査を行ない、図7(A)に
示されているような異物8からの散乱光12の強度が最
も高く観測されるように第1のX−Yアクチュエータ1
1の位置を微調整する。その後、X−Y−Z微動素子ア
クチュエータ4を駆動して探針5と試料1の表面を接近
させるとともに、第2のX−Yアクチュエータ6を用い
てX−Y面内での走査を行ない、図7(B)に示されて
いるような探針5からの散乱光71(異物8からの散乱
光12が重畳されている)の強度が最も高く観測される
ように第2のX−Yアクチュエータ6の位置が微調整さ
れる。係る微調整によって探針5と異物8とを正確に近
接させた後に、X−Y−Z微動素子アクチュエータ4を
駆動して、探針5による異物8の三次元測定が行なわれ
る。
【0039】このように図7の実施例においては、異物
8と探針5の位置座標を利用した位置合わせの後に、再
度異物検出用レーザ光3を利用して位置の微調整が行な
われるので、異物8と探針5のずれが最小にされ、測定
時間の減少とさらに確実な異物8の三次元測定が可能と
なる。
【0040】図8は、本発明のさらにもう1つの実施例
による微小異物の検査方法における異物と探針との位置
合わせの手順を図解している。図8の実施例において
は、まず任意の第1の異物8について前述の実施例と同
様にして走査型プローブの探針5に関する第2のX−Y
アクチュエータ6の位置座標(X0 ,Y0 )と異物8に
関する第1のX−Yアクチュエータ11の位置座標(X
1 ,Y1 )が求められる。そして、図8(A)に示され
ているように、第1または第2のX−Yアクチュエータ
11または6を駆動して試料1を(X1 −X0 ,Y1
0 )だけ移動させることによって異物8を観察位置に
移動させ、図8(B)に示されているように探針5によ
る探査の中心点61が定められる。このとき、探針5で
異物8を探査する範囲の中心点61と異物8の座標の差
を(ΔX0 ,ΔY0 )とする。
【0041】次に、図8(C)に示されているような任
意の第2の異物81の測定を行なう際に、前述の実施例
と同様に異物81に関する第1のX−Yアクチュエータ
11の位置座標(X2 ,Y2 )が求められる。そして、
第1または第2のX−Yアクチュエータ11または6を
用いて、試料1が(X2 −X0 −ΔX0 ,Y2 −Y0
ΔY0 )だけ移動させられる。すなわち、図8の実施例
によれば、最初に測定される任意の異物に関して上述の
座標差(ΔX0 ,ΔY0 )が求められて、2回目以降の
任意の異物と探針5との位置合わせにおいてはその座標
差(ΔX0 ,ΔY0 )が補正されるので、2回目以降の
異物について探針と異物との位置合わせを迅速に行なう
ことができる。
【0042】図9は、本発明のさらにもう1つの実施例
による原子間力顕微鏡の主要部を概略的に示す斜視図で
ある。図9の実施例における特徴は試料表面に印を付け
るためのレーザ源91が設けられていることであり、図
1に示された原子間力顕微鏡と同一の部分には同一の参
照符号が付されている。
【0043】図9に示されているような原子間力顕微鏡
においては、試料1(たとえばシリコンウェハであっ
て、表面異物検査装置を用いて異物のおおよその存在位
置が観測されている試料)の表面にArレーザ2を用い
て異物検出用レーザ光5が照射される。次に、試料1の
任意の既知の位置に印字レーザ91を用いて原点印を付
け、Arレーザ2を動かすことによってレーザ光3がそ
の原点印に照射されるように調整する。すなわち、Ar
レーザ2からのレーザ光3が照射される試料位置に、印
字レーザ91によって原点印が付けられるのである。レ
ーザ光3が原点印上に一致すれば、散乱光が光学顕微鏡
7によって観測される。
【0044】次に、試料1の表面において観測したい異
物8があると思われる位置(前述の予め観測しておいた
位置)の近傍に異物検出用レーザ光3が照射されるよう
に第1のX−Yアクチュエータ11が駆動される。この
とき、レーザ光3の光路上に異物8がなければ異物検査
用レーザ光3は試料1の表面において正反射されるの
で、暗視野部から光学顕微鏡7によって反射レーザ10
を観察することができない。その場合、第1のX−Yア
クチュエータ11を駆動しながら、試料1の表面が暗視
野部に配置された光学顕微鏡7によって同様に観察さ
れ、レーザ光3の光路上に異物8が存在すれば、第1の
X−Yアクチュエータ11の座標(X1 ,Y 1 )におい
て散乱光12が観測される(図1(B)参照)。
【0045】そこで、第1のX−Yアクチュエータ11
を(ΔX1 ,ΔY1 )だけ移動させて、印字レーザ91
によって試料1の表面に原点印以外の第2の印を付け
る。
【0046】すなわち、図9に示された実施例において
は、微小異物の近傍に印字レーザ91を用いて原点印と
第2の印を付けることにより、同一の微小異物を何回で
も容易に検知することが可能となり、また、他の走査型
電子顕微鏡(SEM)などの観測装置に試料を移した後
でも同一の異物を容易に検知することが可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、試料表面
の凹凸や微小異物の形状にかかわらずその異物を的確に
検出して三次元像を測定し得る走査型プローブ顕微鏡を
提供することができる。また、測定されるべき異物と探
針との位置合わせを迅速かつ確実になし得る走査型プロ
ーブ顕微鏡とそれを用いた微小異物の検査方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による原子間力顕微鏡の主
要部を示す図である。
【図2】 異物検出用ビーム光と異物からの散乱光およ
び光学顕微鏡による観察領域の関係を示す平面図であ
る。
【図3】 図1の実施例におけるロータリーアクチュエ
ータの機能を説明するための斜視図である。
【図4】 本発明のもう1つの実施例による原子間力顕
微鏡の主要部を示す斜視図である。
【図5】 図4に示された原子間力顕微鏡の異なる状態
を示す斜視図である。
【図6】 本発明のさらにもう1つの実施例による微小
異物の測定手順を説明するための平面図である。
【図7】 本発明のさらにもう1つの実施例による微小
異物の測定方法の手順を説明するための側面図である。
【図8】 本発明のさらにもう1つの実施例による微小
異物の測定方法の手順を説明するための図である。
【図9】 本発明のさらにもう1つの実施例による原子
間力顕微鏡の主要部を示す概略的な斜視図である。
【図10】 従来の原子間力顕微鏡の主要部を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 試料、2 Arレーザ、3 異物検出用レーザ光、
4 X−Y−Z微動素子アクチュエータ、5 探針、6
第2のX−Yアクチュエータ、7 光学顕微鏡、8
微小異物 10 異物検出用レーザ光3の正反射光、1
1 第1のX−Yアクチュエータ、12 異物8からの
散乱光、13 カンチレバー、14 AFM制御系、1
5 カンチレバー13の撓み測定用レーザ光源、17
光検知器、21 ロータリーアクチュエータ、51 異
物検出用およびカンチレバー撓み測定用のレーザ源、5
2 レーザ源51からのビーム光、53,54 ミラ
ー、55 減光フィルタ、61 探針による探査の中心
点、62 走査線、63 走査線の間隔、64 異物の
大きさ、65 走査線62が異物を横切る中点、66三
次元形状測定用の走査の開始点、67 三次元形状測定
用の走査線、68三次元形状測定用の走査線の終了点、
71 探針からの散乱光、81 任意の2番目に観測さ
れる異物、91 印字用レーザ。
フロントページの続き (72)発明者 前川 敦子 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 平井 政和 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 木村 泰広 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 深川 啓 兵庫県伊丹市東有岡4−42−8 株式会社 エルテック内 (72)発明者 関根 正廣 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させるX−Y−Z微動
    素子アクチュエータと、 前記試料の表面の微小異物を検出するための異物検出用
    ビーム光の光源と、 前記異物検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を
    検出するための散乱光検出器と、 前記試料表面の微小異物の存在位置を決定するための第
    1のX−Yアクチュエータと、 前記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュ
    エータと、 前記試料をX−Y平面内で回転させるためのロータリー
    アクチュエータとを備えたことを特徴とする試料表面の
    三次元像を測定するための走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させるX−Y−Z微動
    素子アクチュエータと、前記試料の表面の微小異物を検
    出するための異物検出用ビーム光の光源と、前記異物検
    出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を検出するた
    めの散乱光検出器と、前記試料表面の微小異物の存在位
    置を決定するための第1のX−Yアクチュエータと、前
    記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュエ
    ータと、前記試料をX−Y平面内で回転させるためのロ
    ータリーアクチュエータとを備えた走査型プローブ顕微
    鏡において、 前記異物検出用ビーム光の入射方向と前記微小異物の形
    状と前記散乱光検出器の位置との関係から、前記散乱光
    検出器が前記微小異物からの散乱光を十分には検出し得
    ない場合に、 前記ロータリーアクチュエータを駆動させ、 前記散乱光検出器は前記微小異物からの散乱光を十分に
    検出し得る状態になったときに前記ロータリーアクチュ
    エータを停止させ、 その後に、前記試料表面の三次元像が測定されることを
    特徴とする微小異物の検査方法。
  3. 【請求項3】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微
    動素子アクチュエータと、 前記試料の表面の微小異物を検出するための異物検出用
    ビーム光の光源と、 前記異物検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を
    検出するための散乱光検出器と、 前記試料表面の微小異物の存在位置を決定するための第
    1のX−Yアクチュエータと、 前記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュ
    エータと、 前記探針を支持するカンチレバーと、 前記カンチレバーの撓みを検出するための撓み検出用ビ
    ーム光の光源および撓み検出用ビーム光検出器と、 ミラー手段とを備え、 前記異物検出用ビーム光源と前記撓み検出用ビーム光源
    として同一の光源が用いられ、 前記ミラー手段は前記同一光源から射出されたビーム光
    を前記異物検出用ビーム光または前記撓み検出用ビーム
    光として切換えるように働くことを特徴とする試料表面
    の三次元像を測定するための走査型プローブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微
    動素子アクチュエータと、前記試料の表面の微小異物を
    検出するための異物検出用ビーム光の光源と、前記異物
    検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を検出する
    ための散乱光検出器と、前記試料表面の微小異物の存在
    位置を決定するための第1のX−Yアクチュエータと、
    前記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュ
    エータとを備えた走査型プローブ顕微鏡において、 前記散乱光検出器から得られた情報から前記微小異物の
    大きさを推定し、 前記第1および第2のX−Yアクチュエータから得られ
    る前記微小異物と前記探針との位置情報に基づいて前記
    微小異物と前記探針を接近させ、 前記探針を螺旋状に発散するように走査させ、このとき
    走査線の間隔は前記微小異物の前記推定された大きさ以
    下になるように設定し、 前記螺旋状の走査によって前記微小異物が検知された後
    は、その検知の中心点から少なくとも前記微小異物の大
    きさ以上の半径を含む領域を必要な精度に対応した密な
    走査間隔で探針による三次元像の測定を行なうことを特
    徴とする微小異物の検査方法。
  5. 【請求項5】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微
    動素子アクチュエータと、前記試料の表面の微小異物を
    検出するための異物検出用ビーム光の光源と、前記異物
    検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を検出する
    ための散乱光検出器と、前記試料表面の微小異物の存在
    位置を決定するための第1のX−Yアクチュエータと、
    前記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュ
    エータとを備えた走査型プローブ顕微鏡において、 前記第1および第2のX−Yアクチュエータから得られ
    る位置情報に基づいて前記第1と第2のX−Yアクチュ
    エータの少なくとも一方を駆動することによって前記微
    小異物と前記探針を水平面方向において接近させ、 前記散乱光検出器によって検出される前記微小異物から
    の散乱光の強度が最も高くなるように、前記第1のX−
    Yアクチュエータによって微小異物の位置をさらに微調
    整し、 前記X−Y−Z微動素子アクチュエータを駆動して前記
    微小異物と前記探針を垂直方向に接近させ、 前記探針からの散乱光が前記散乱光検出器によって最も
    高い強度で観測されるように、前記第2のX−Yアクチ
    ュエータで前記探針の位置をさらに微調整することによ
    って正確かつ迅速に前記微小異物と前記探針の位置合わ
    せをし、その後に前記探針の走査による前記試料表面の
    三次元像を測定することを特徴とする微小異物の検査方
    法。
  6. 【請求項6】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微
    動素子アクチュエータと、前記試料の表面の微小異物を
    検出するための異物検出用ビーム光の光源と、前記異物
    検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を検出する
    ための散乱光検出器と、前記試料表面の微小異物の存在
    位置を決定するための第1のX−Yアクチュエータと、
    前記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュ
    エータを備えた走査型プローブ顕微鏡において、 前記第1のX−Yアクチュエータにおいて任意の第1の
    微小異物の位置座標(X1 ,Y1 )を求め、 前記第2のX−Yアクチュエータにおいて前記探針の位
    置座標(X0 ,Y0 )を求め、 前記第1と第2のX−Yアクチュエータの少なくとも一
    方を駆動することによって前記第1の微小異物と前記探
    針との位置を相対的に座標差(X1 −X0 ,Y 1
    0 )だけ移動させることによって前記第1の微小異物
    と前記探針とを近接させ、 前記探針を走査して前記第1の微小異物を探査し、 前記第1の微小異物と前記探針との前記近接点の座標と
    前記探査によって得られた微小異物点の座標との座標差
    を(ΔX0 ,ΔY0 )と定め、 次に前記第1のX−Yアクチュエータにおいて任意の第
    2の微小異物の位置座標(X2 ,Y2 )を求め、 前記第1と第2のX−Yアクチュエータの少なくとも一
    方を駆動することによって前記第2の微小異物と前記探
    針との位置を相対的に(X2 −X0 −ΔX0 ,Y2 −Y
    0 −ΔY0 )だけ移動させることによって前記第2の微
    小異物を前記探針による探査の中心近傍に迅速に位置決
    めし得ることを特徴とする微小異物の検査方法。
  7. 【請求項7】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微
    動素子アクチュエータと、前記試料の表面の微小異物を
    検出するための異物検出用ビーム光の光源と、前記異物
    検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を検出する
    ための散乱光検出器と、 前記試料表面の微小異物の存在位置を決定するための第
    1のX−Yアクチュエータと、前記探針の位置を決定す
    るための第2のX−Yアクチュエータと、 試料表面に印を付けるためのレーザ源を備えたことを特
    徴とする試料表面の三次元像を測定するための走査型プ
    ローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 試料を探針に近接せしめて前記試料に対
    して前記探針を相対的に微小走査させ得るX−Y−Z微
    動素子アクチュエータと、前記試料の表面の微小異物を
    検出するための異物検出用ビーム光の光源と、前記異物
    検出用ビーム光の前記微小異物による散乱光を検出する
    ための散乱光検出器と、前記試料表面の微小異物の存在
    位置を決定するための第1のX−Yアクチュエータと、
    前記探針の位置を決定するための第2のX−Yアクチュ
    エータと、試料表面に印を付けるためのレーザ源を備え
    た走査型プローブ顕微鏡において、 前記試料上の任意の既知の位置を原点として前記レーザ
    ビームを用いて第1の印を形成し、 発見された微小異物の位置座標を前記原点を基準として
    (X1 ,Y1 )と定め、 前記微小異物から微小距離(ΔX1 ,ΔY1 )だけ離れ
    た位置において前記レーザビームを用いて第2の印を形
    成し、 その後は、前記第1と第2の印を利用して同一の前記微
    小異物を容易に発見し得ることを特徴とする微小異物の
    検査方法。
JP22656994A 1994-09-21 1994-09-21 走査型プローブ顕微鏡およびそれを用いた微小異物の検査方法 Withdrawn JPH0894643A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005292136A (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 General Electric Co <Ge> 多重解像度検査システム及びその動作方法
WO2006054631A1 (ja) * 2004-11-17 2006-05-26 Pioneer Corporation 記録媒体、記録装置及び方法、再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2015040785A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社東芝 走査型プローブ顕微鏡
JP2015175626A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 国立研究開発法人産業技術総合研究所 走査型プローブ顕微鏡

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