JP2981117B2 - 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法 - Google Patents

微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法

Info

Publication number
JP2981117B2
JP2981117B2 JP6121313A JP12131394A JP2981117B2 JP 2981117 B2 JP2981117 B2 JP 2981117B2 JP 6121313 A JP6121313 A JP 6121313A JP 12131394 A JP12131394 A JP 12131394A JP 2981117 B2 JP2981117 B2 JP 2981117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
sample
microscope
scanning probe
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6121313A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0829354A (ja
Inventor
善嗣 中川
房美 添田
直彦 藤野
勇 狩野
理 和田
博志 黒川
浩一郎 堀
信美 服部
正廣 関根
雅司 大森
一雄 倉本
淳二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6121313A priority Critical patent/JP2981117B2/ja
Publication of JPH0829354A publication Critical patent/JPH0829354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2981117B2 publication Critical patent/JP2981117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばシリコンウェ
ハや液晶表示素子用のガラス基板上など平面状の試料表
面に存在する微小異物の存在位置を検出する方法、さら
に詳しくは、あらかじめ座標が定義されたパーティクル
検査装置により検出、位置特定された微小異物の存在位
置を走査型プローブ顕微鏡などの他の分析装置のもつ座
標と座標リンクすることにより、その特定された微小異
物についてその3次元的形状も含めて、簡単に観察、分
析、検査、評価できるようにするための微小異物の検出
および検査方法、そのための機能を付加した走査型プロ
ーブ顕微鏡などの他の分析装置ならびにこれらを用いた
半導体素子もしくは液晶表示素子の製法に関するもので
ある。
【0002】ここに微小異物とは、試料表面に突出する
付着粒子のほか、試料表面の窪みや結晶欠陥などを含む
試料表面の異常部分を意味する。また、走査型プローブ
顕微鏡などの他の分析装置とは、原子間力顕微鏡(AF
M)、走査型トンネル顕微鏡(STM)、磁気力顕微鏡
(MFM)などのもつ観察装置、分析装置、検査装置、
評価装置をいう。
【0003】
【従来の技術】4M、16Mビット−DRAMなどに代
表される超高集積LSIの製造における歩留りは、ウェ
ハ付着異物に起因する不良に、ほとんど左右されるとい
われている。
【0004】これはパターン幅が微細化されるに従い、
前工程の製造プロセスにおいてウェハに付着する、従来
では問題とされなかった微小サイズの異物が汚染源とな
るためである。一般的にこの問題となる微小異物の大き
さは、製造しようとする超高集積LSIのもつ最小配線
幅の数分の一といわれており、このことから16Mビッ
ト−DRAM(最小配線幅0.5μm)においては、直
径0.1μmレベルの微小異物が対象となっている。こ
のような微小異物は汚染物質となって回路パターンの断
線、ショートを引き起こすなどの原因となり不良の発生
や品質、信頼性の低下に大きくつながっている。そのた
め微小異物の付着状態などの実態を定量的に精度よく計
測および分析して把握し、管理することが、歩留り向上
のキーポイントとなっている。
【0005】これを行う手段として、従来より、シリコ
ンウェハなどの平面状試料の表面に存在する微小異物の
存在位置を検出できるパーティクル検査装置が用いられ
ている。なお、従来のパーティクル検査装置としては、
日立電子エンジニアリング(株)製、商品名;IS−2
000、LS−6000あるいは米国、Tencor社
製、商品名;サーフスキャン6200、Estek社
製、商品名;WIS−9000などがある。またこれら
のパーティクル検査装置に用いられる測定原理やそれを
実現するための装置構成については、たとえば文献、
「高性能半導体プロセス用分析・評価技術」、111〜
129頁、半導体基盤技術研究会編、(株)リアライズ
社発行に詳細に記載されている。
【0006】図11はパーティクル検査装置LS−60
00を用いて、実際の6インチシリコンウェハ上に存在
する微小異物(0.1μm以上)について計測した結果
を表わすCRTの表示画面を示す。すなわちこの表示画
面には微小異物のおおよその位置と大きさごとの個数お
よびその粒度分布しか示されない。図11中に示される
円は、6インチシリコンウェハの外周を表現し、その中
に存在する点が、微小異物の存在する位置に対応してあ
る。
【0007】しかし、図11からもわかるように従来の
パーティクル検査装置からえられる情報は、シリコンウ
ェハなどの試料表面に存在する微小異物の大きさおよび
試料表面上での存在位置のみであるため、その微小異物
が何であるかなどの実態についての同定はできない。
【0008】さらに、従来より、シリコンウェハなどの
平面状の試料表面の3次元の微細形状を観察するために
高い分解能を有する原子間力顕微鏡や走査型トンネル顕
微鏡などの走査型プローブ顕微鏡が用いられている。
【0009】原子間力顕微鏡(AFM)は、カンチレバ
ーの先端に形成されたSi34などからなるピラミッド
型の突起状の探針を試料の表面まで近づけ、試料と探針
とのあいだに働く原子間力(van der Waal
s力)を一定(通常は10-9N程度)に保つように試料
の高さzを制御しながら、試料をx−y面内で走査し、
このときのz軸制御信号をモニタすることによって、試
料表面の3次元形状を知る装置である。
【0010】図12は、シリコンウェハなどの試料表面
の観察に用いられている従来の原子間力顕微鏡(たとえ
ばディジタル インスツルメンツ(Digital I
nstruments)社製 、商品名ナノスコープ
エイ エフ エム(NanoScope AFM))の
基本構成を示す説明図である。
【0011】図12において1は試料2の表面を走査す
るために用いられる探針であり、カンチレバー3の先端
に設けられたSi34からなるピラミッド型の突起であ
る。探針1を試料2に近づけると原子同士の接触による
斥力によってカンチレバーがたわむ。そのため、カンチ
レバー3のたわみの大きさは、探針1と試料2とのあい
だに働く原子間力の大きさに比例する。カンチレバー3
のたわみの検出には、カンチレバー3の反射面に半導体
レーザなどのレーザ光源5である発光素子から照射され
たたわみ検出用レーザ光4の反射方向の変化を利用して
検出される(光てこ方式)。カンチレバー3からの反射
光はフォトダイオードなどの受光素子6によって検出さ
れる。このカンチレバー3のたわみを一定に保つように
試料高さzを制御しながら、xyz微動素子アクチュエ
ータ7をx−y面内で走査することにより試料表面の3
次元形状を測定する。このときのxyz微動素子アクチ
ュエータ7に加えられる各軸の制御信号は、マイコンに
入力され、画像処理のあと試料表面の3次元測定結果と
して表示される。
【0012】走査型トンネル顕微鏡(STM)は、金属
製探針を試料の極めて近傍(約1nm)まで近づけ、試
料と金属製探針とのあいだに流れるトンネル電流を一定
に保つように試料の高さzを制御しながら、金属製探針
をx−y面内で走査し、このときのz軸制御信号をモニ
タすることによって、試料表面の3次元形状を知る装置
である。
【0013】図13は、シリコンウェハなどの試料表面
の観察に用いられている従来の走査型トンネル顕微鏡
(たとえばディジタル インスツルメンツ(Digit
alInstruments)社製、商品名ナノスコー
プ エス ティー エム(NanoScope ST
M))の基本構成を示す説明図である。
【0014】図13において、21は試料2の表面を走
査するために用いられる金属製探針であり、たとえばタ
ングステン線が用いられ、その先端は電解研摩によって
鋭い形状に形成されている。金属製探針21と試料2と
のあいだには直流電源23によってバイアス電圧が印加
されている。
【0015】試料表面の3次元測定は、まず、バイアス
電圧が印加された金属製探針21をxyz微動素子アク
チュエータ27を用いて試料2の表面近傍に近づけ、電
流計24で計測管理された所定量のトンネル電流が両者
間に流れるようにする。つぎに、トンネル電流の大きさ
が一定になるように金属製探針21の高さzを制御しな
がら、金属製探針21をxyz微動素子アクチュエータ
27を用いて、金属製探針21をx−y面内で走査す
る。このときのxyz微動素子アクチュエータ27に加
えられる各軸の制御信号は、マイコンに入力され、画像
処理のあと試料表面の3次元測定結果として表示され
る。
【0016】なお、従来の原子間力顕微鏡または走査型
トンネル顕微鏡については、たとえば東レリサーチセン
ター(株)発行、「ザ ティー アール シー ニュー
ス(THE TRC NEWS)」第38号(1992
年1月)33〜39頁、(株)日立製作所発行、「気楽
に読めるSTM読本」(1991年)に詳細に記載され
ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】走査型プローブ顕微鏡
などの適当な分析装置を用いることにより、個々の微小
異物を直接観察したりあるいは組成分析してその実態を
同定することが望まれている。しかし、従来の分析装置
についてみると、たとえば、走査型プローブ顕微鏡は、
単にシリコンウェハなどの試料表面上の任意の位置に探
針を接触させ、走査するものであるため、その任意の位
置の試料表面の状態のみを観察する装置である。そのた
め、シリコンウェハなどの表面に存在するごく少数で、
かつ、サブミクロンあるいはそれ以下の単位の微細な結
晶欠陥などの異物のみを見つけ出して検査するという要
求に対して、走査型プローブ顕微鏡の探針を異物の存在
する位置に合わせることは極めて困難である。たとえ
ば、6インチのシリコンウェハの面積を佐渡島の面積に
たとえると、0.3μmの異物の大きさはゴルフボール
の大きさに相当するため、このような大きさの異物の存
在する位置を検出し、かつ、特定し、その位置に探針を
合わせることは、極めて困難である。したがって、任意
のサブミクロン単位またはサブサブミクロン単位の微細
な結晶欠陥などの異物のみを見つけ出して3次元観察す
ることは不可能に近い。また、位置検出のために予めパ
ーティクル検査装置を用いるとしても、個々の微小異物
が存在するウェハ上の位置は、パーティクル検査装置の
もつ座標において定義されるため、分析装置がもつ座標
に一致させることが困難である。また、個々の微小異物
が存在するウェハ上の位置は、パーティクル検査装置の
もつウェハ上でのレーザ光の集積面積に依存したピクセ
ル(通常は20μm×200μmの領域)により定義さ
れるため、用いられるピクセルのもつ面積に相当する分
だけの誤差を本来的に有してしまう。また、パーティク
ル検査装置で異物検査したウェハなどの試料を走査型プ
ローブ顕微鏡などのパーティクル検査装置でない分析装
置にセッティングするばあい、どうしても新たなセッテ
ィングに伴う座標ずれ誤差が発生してしまう。そのた
め、微小異物の実態同定を行うには、何らかの方策を用
いることにより、パーティクル検査装置のもつ座標と走
査型プローブ顕微鏡などの分析装置のもつ座標を完全に
リンクさせ、かつピクセルに依存した誤差をなくすか、
あるいはパーティクル検査装置から特定された微小異物
の位置を新たに再検出するなどの方法により走査型プロ
ーブ顕微鏡などの分析装置のもつ座標に登録することに
より誤差をなくすことが必要となる。なお、従来のパー
ティクル検査装置のもつレーザ光の集光面積について
は、たとえば文献、「高性能半導体プロセス用分析・評
価技術」111〜129頁、半導体基盤技術研究会編、
(株)リアライズ社発行に詳細に記載されており、おお
よそ20μm×200μmである。
【0018】そこで、パーティクル検査装置および走査
型プローブ顕微鏡などの分析装置のxyステージがもつ
座標について調べた。その結果、ほとんどの装置におい
て採用されるxyステージの座標は、x−y座標系であ
ることがわかった。また、被測定試料であるウェハに対
しての各装置のもつ座標軸および原点位置の決め方は、
(1)ウェハがもつオリフラのフラット線方向をx軸
(もしくはy軸)方向とし、ウェハ面内でのその法線方
向をy軸(もしくはx軸)方向とし、かつ、ウェハの最
外周とy軸との交点を(0、y)とし、x軸との交点を
(x、0)として定義する方法、あるいは(2)ウェハ
がもつオリフラのフラット線方向をx軸(もしくはy
軸)方向とし、ウェハ面内でその法線方向をy軸(もし
くはx軸)方向とし、かつ、ウェハの最外周を3点以上
測定して(ただし、オリフラの部分は避ける)、これを
円あるいは楕円の方程式に当てはめることで、ウェハの
中心位置を求め、(0、0)として定義する方法が採用
されている。
【0019】しかし、これらの方法では、各ウェハがも
つオリフラ部やウェハの最外周部の表面精度あるいは微
妙な大きさの違い、またはウェハの試料台上でのセッテ
ィングの加減あるいは微妙なウェハのそりなどによっ
て、どうしても座標軸および原点位置あるいは中心位置
が、各ウェハごとあるいはセッティングごとにずれを生
じ、その結果としてこの方法を採用した装置間(パーテ
ィクル検査装置と走査型プローブ顕微鏡などの分析装置
間)では、どうしても個々のウェハに対する座標軸およ
び原点位置にずれが生じる。そこで前記理由により発生
するずれ量について、格子状のパターンを刻んだウェハ
複数枚を用いて、種々の装置について調査したところ、
精度のいい装置間(日立電子エンジニアリング(株)
製、パーティクル検査装置、商品名;IS−2000と
(株)日立製作所製、測長SEM、商品名;S−700
0)でさえ、x−y座標表示において、原点位置あるい
は中心位置およびその中に定義できる任意の点に対し概
ね(±100μm、±100μm)のずれ量をもつこと
が判明した。そのため、パーティクル検査装置で検出さ
れるウェハ上の任意の位置にある微小異物について、走
査型プローブ顕微鏡などの分析装置を用いて観察あるい
は分析し、評価しようとするばあい、少なくとも、パー
ティクル検査装置で検出される微小異物の存在すると考
えられる位置を中心として、(±100μm、±100
μm)以上の範囲を網羅した範囲(200μm×200
μm=40000μm2)において、走査型プローブ顕
微鏡などの分析装置を用いて観察し、その微小異物の位
置を確認したのちに、その部分を拡大するなどの何らか
の方法により、当初の目的であるその微小異物を観察
し、あるいは分析することが必要となる。そのため、か
なりの時間を要することになる。
【0020】いま、この領域の大きさが微小異物に対し
てどのような大きさであるかの理解を試みる。現在、比
較的高い分解能をもつと考えられる100万画素のCC
Dカメラでこの40000μm2(200μm×200
μm)の範囲を観察したと仮定して、そのCCDカメラ
の1画素が占める検出範囲(面積)を計算し、検出が可
能であると考えられる最小微小異物の大きさについて考
察する。前記の条件下において1画素の占める検出範囲
は、計算から0.04μm2(4万μm2÷100万=
0.2μm×0.2μm)と求まる。一方、1画素に満
たない大きさの物の識別は困難であるから、微小異物の
検出限界は0.04μm2(0.2μm×0.2μm)
となる。すなわち、投影面積が0.04μm2以下の大
きさ(直径約0.2μm)の微小異物を直接100万画
素のCCDカメラを用い検出することは、困難であり、
その位置を特定することは不可能に近いと思われる。
【0021】このことから、従来、パーティクル検査装
置で検出される直径約0.2μm以下の微小異物につい
て、パーティクル検査装置のもつ座標をもとにして、走
査型プローブ顕微鏡などの分析装置のもつ座標とリンク
させることにより、その微小異物の位置を特定して、直
接微小異物を観察あるいは評価することが困難であった
ことも理解できるように思われる。
【0022】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、試料表面の微小な異物の存在する位置
を簡単に見つけ出す微小異物の検出方法、見つけ出した
試料表面の欠陥部分のみを選択的に3次元観察を行うこ
とができる微小異物の検査方法およびそのための走査型
プローブ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0023】また、パーティクル検査装置のもつ座標上
において位置が求められた微小異物に対して、走査型プ
ローブ顕微鏡などの他のパーティクル検査装置でない分
析装置のもつ座標上においてその微小異物を再び見つけ
だすことにより、その微小異物の位置を精度よく分析装
置のもつ座標とリンクさせまたは登録し、微小異物の観
察、分析および評価をできるようにするための方法およ
びそのための装置を提供することを目的とする。
【0024】さらに、本発明は、分析装置のもつ座標上
においてパーティクル検査装置で検出できなかった微小
異物についても新しく見つけだすことにより、その微小
異物の位置を精度よく分析装置のもつ座標に登録し、微
小異物の観察、分析および評価をできるようにするため
の方法およびそのための装置を提供することを目的とす
る。
【0025】本発明のさらに他の目的は半導体素子もし
くは液晶表示素子の製造工程において、前記走査型プロ
ーブ顕微鏡を用いてウェハやガラスなどの絶縁性透明基
板表面の微小異物を検査することにより、半導体素子も
しくは液晶表示素子などの歩留りを向上し、かつ、信頼
性を向上することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の微小異物の検出
方法は、試料表面に微小異物検出用のビーム光を照射
し、該微小異物による前記ビーム光の変化を観察するこ
とにより前記試料の微小異物のx−y面内の存在位置を
検出することを特徴とする。
【0027】前記ビーム光としてレーザ光を使用するこ
とが、光の指向性が強く異物によるビーム光の変化であ
るコントラスト比を高めることができ、異物を確実に観
察でき、異物の位置を正確に特定化できるため好まし
い。
【0028】前記ビーム光の変化を観察するには前記ビ
ーム光の暗視野部から前記ビーム光の乱反射光を検出す
ることにより、または前記ビーム光の明視野部から前記
ビーム光の暗部を検出することにより行える。
【0029】また、前記ビーム光の変化の観察は前記試
料表面の前記ビーム光スポットに顕微鏡の焦点を合わ
せ、または前記ビーム光のスポットに受光素子を対向せ
しめることにより行うことが、微小異物を簡単にしかも
確実に検出することができて好ましい。
【0030】本発明の微小異物の検査方法は、試料表面
に微小異物検出用のビーム光を照射し、該微小異物によ
る前記ビーム光の変化を観察することにより前記試料の
微小異物のx−y面内の存在位置を検出し、走査型プロ
ーブ顕微鏡の探針の位置と前記試料の微小異物の存在位
置の位置合わせをし、ついで前記走査型プローブ顕微鏡
により前記微小異物の3次元像を測定する微小異物の検
査方法であって、前記試料は、あらかじめパーティクル
検査装置により表面の微小異物とその位置を検出された
ものであり、前記ビーム光による微小異物の存在位置の
検出は、前記パーティクル検査装置の座標と前記走査型
プローブ顕微鏡の座標とのずれを視野内に網羅できる広
さの視野で行ない、あらかじめ前記パーティクル検査装
置の座標に対して位置検出のされた微小異物をあらため
て走査型プローブ顕微鏡の座標上の位置として検出する
ことを特徴とする。
【0031】また、前記走査型プローブ顕微鏡の探針を
前記試料に近接させて該探針による前記微小異物検出用
のビーム光の変化を観察することにより前記探針のx−
y面内での位置(x0、y0)を設定し、前記微小異物の
x−y面内の存在位置(x1、y1)の検出値により前記
走査型プローブ顕微鏡の探針または前記試料を(x1
0、y1−y0)だけ移動させて前記走査型プローブ顕
微鏡の探針と前記試料の微小異物の存在位置の位置合わ
せをすることができて好ましい。
【0032】前記検査方法における試料が製造工程の途
中における半導体素子または液晶表示素子あるいはこれ
らの素子が形成されつつある半導体ウェハまたは絶縁性
透明基板であるばあい、半導体素子または液晶表示素子
の歩留りを向上させることができるため好ましい。
【0033】さらに、本発明の走査型プローブ顕微鏡
は、あらかじめ表面上の微小異物とその位置をパーティ
クル検査装置によって検査された試料の表面の微小異物
を検査する走査型プローブ顕微鏡であって、試料に走査
型プローブ顕微鏡の探針を近接せしめるための試料また
は探針を3次元的に微動せしめるxyz微動素子アクチ
ュエータと、前記試料表面の異物を検出するための異物
検出用ビーム光源と、該ビーム光源からの光の異物によ
る乱反射光を検出するための暗視野部に設けられ、前記
パーティクル検査装置の座標と前記走査型プローブ顕微
鏡の座標とのずれを視野内に網羅できる広さの視野を有
するビーム光の変化検出器と、前記試料表面の異物の存
在位置を前記走査型プローブ顕微鏡の座標上の位置とし
検出するx−yアクチュエータとを備え、前記試料表
面の3次元像を測定するものである。
【0034】前記ビーム光の変化検出器はビーム光源か
らの光の異物による暗部を検出するため、明視野部に設
けられてもよい。
【0035】前記ビーム光源はレーザ光源であることが
好ましい。
【0036】さらに、本発明の原子間力顕微鏡は、カン
チレバーと、該カンチレバーの先端に設けられた試料表
面に近接する探針と、該カンチレバーのたわみを検出す
るための発光素子および受光素子と、前記試料またはカ
ンチレバーを3次元的に微動せしめるxyz微動素子ア
クチュエータとからなり、前記試料表面の3次元像を測
定する原子間力顕微鏡であって、前記試料表面の異物を
検出するための異物検出用ビーム光源と、前記試料表面
の位置を検出できるx−yアクチュエータとがさらに具
備されているものである。
【0037】さらに、本発明の走査型トンネル顕微鏡
は、試料表面に近接され、該試料とのあいだにトンネル
電流が流される金属製探針と、該金属製探針または前記
試料を3次元的に微動せしめるxyz微動素子アクチュ
エータとからなり、前記試料表面の3次元像を測定する
走査型トンネル顕微鏡であって、前記試料表面の異物を
検出するための異物検出用ビーム光源と、前記試料表面
の位置を特定し、かつ、登録することができるx−yア
クチュエータとがさらに具備されているものである。
【0038】本発明の微小異物の検出方法は、パーティ
クル検査装置において試料表面の微小異物の位置を求
め、該試料を走査型プローブ顕微鏡の座標ステージ上に
移し、前記パーティクル検査装置で求められた微小異物
の位置を該走査型プローブ顕微鏡のステージの座標に大
まかにリンクさせ、前記パーティクル検査装置の座標と
前記走査型プローブ顕微鏡の座標とのずれを網羅できる
広さの領域にビーム光を照射し、該微小異物を再度検出
して前記走査型プローブ顕微鏡の座標に該再度検出され
た微小異物の位置を前記走査型プローブ顕微鏡の座標上
の位置として登録することを特徴とする。
【0039】
【0040】前記ビーム光をレーザ光とすることによ
り、スポット部内の暗部を検出するときも、スポット部
の光の指向性がより高まり、前記スポット部内部の暗部
とそうでないところのコントラスト比を高めたり、乱反
射光の散乱強度を高めることができるため、より容易に
微小異物を検出することができて好ましい。
【0041】さらに、前記ビーム光を偏光板を通過させ
るなどの方法によりS偏光とすることにより、光の指向
性がより高まり、前記スポット部内部のコントラスト比
をさらに高め、より容易に微小異物を検出することがで
きて好ましい。
【0042】前記微小異物の再度の検出は、前記ビーム
光の暗視野部から、前記ビーム光の乱反射光を検出する
ことによるものであっても、前記ビーム光の明視野部か
ら、前記ビーム光の乱反射による暗部を検出することに
よるものであってもよく、また、それは前記走査型プロ
ーブ顕微鏡に設けられた顕微鏡を試料表面の前記ビーム
光のスポットに焦点を合わせて観察されることによりな
されるのが好ましい。
【0043】前記顕微鏡の接眼部にCCDカメラが取り
つけられると、画像情報をCRTで出力できるため、顕
微鏡での観察がより容易になり、またビーム光観察に伴
う観察者への安全が確保できて好ましい。
【0044】前記CCDカメラがイメージインテンシフ
ァイヤーを搭載していると、微弱な乱反射光の検出も可
能となって好ましい。
【0045】また、前記微小異物の再度の検出は、前記
分析装置に設けられた受光素子を用いてなされてもよ
い。
【0046】前記顕微鏡の視野範囲もしくは前記受光素
子が反射光を感知する前記試料表面上の領域範囲が、前
パーティクル検査装置と前記走査型プローブ顕微鏡の
座標とのずれ誤差の範囲となる領域より広いと、パーテ
ィクル検査装置で検出できた微小異物を走査型プローブ
顕微鏡で検出もれすることがなくなるため好ましい。
【0047】前記走査型プローブ顕微鏡は、原子間力顕
微鏡または走査型トンネル顕微鏡であることが、微小異
物の位置特定後、その微小異物の3次元像を正確に観察
できるため好ましい。
【0048】前記検出方法における試料が製造工程の途
中における半導体素子または液晶表示素子あるいはこれ
らの素子が形成されつつある半導体ウェハまたは絶縁性
透明基板であるばあい、半導体素子または液晶表示素子
の歩留りを向上することができるため好ましい。
【0049】本発明の半導体素子の製法は、洗浄工程、
イオン注入、拡散工程、CVD工程、エッチング工程、
露光工程、熱処理工程からなる半導体装置の製法におい
て、前記各工程の少なくとも1つの工程が検査工程を伴
い、前記検査工程のうちの少なくとも1つが前記微小異
物の検出方法、検査方法または走査型プローブ顕微鏡を
用いて行う検査であることが、製造工程において確実に
微小異物を検出し、対策を講ずることができ、歩留り向
上とともに信頼性が向上するため好ましい。
【0050】また本発明の液晶表示素子の製法は、絶縁
性透明基板に少なくとも薄膜トランジスタと画素電極と
が設けられたTFT基板と、絶縁性透明基板に少なくと
も対向電極が設けられた対向基板とを一定間隙を保持し
て周囲で貼着し、該間隙に液晶材料を注入する液晶表示
素子の製法であって、前記TFT基板または対向基板の
製造工程である洗浄工程、成膜工程、露光工程、エッチ
ング工程、イオン注入工程、CVD工程、熱処理工程の
少なくとも1つの工程が検査工程を伴い、該検査工程の
少なくとも1つが前記微小異物の検出方法、検査方法ま
たは走査型プローブ顕微鏡を用いて行う検査であること
が、製造工程において確実に微小異物を検出し、対策を
講ずることができ、歩留り向上とともに信頼性が向上す
るため好ましい。
【0051】
【作用】本発明によれば、試料表面に照射される異物検
出用ビーム光の試料表面での変化を暗視野部または明視
野部から検出することにより、微小異物の存在位置を検
出している。たとえば、暗視野部からビーム光のスポッ
トを観察しながら試料をx−y面内で移動すると、該照
射位置に異物が存在しないとき、ビーム光はすべて正反
射され、暗視野部から乱反射光が観察されることはな
い。一方、異物が存在するとき、ビーム光はその大きさ
に依存した形で乱反射されるため、暗視野部から乱反射
光が観察されることになる。このばあい、たとえ異物の
大きさが試料表面のビーム光のあたるスポット部の大き
さよりかなり小さくても、同様に観察が可能である。そ
のため必ずしもビーム光を異物の大きさと同等の大きさ
まで絞り込む必要はない。また、ビーム光の当たるスポ
ット部を大きくすることにより、異物の存在の有無を判
断できる試料上の評価面積を大きくすることができる。
その結果、サブミクロンに限らず、サブサブミクロンま
たはそれ以下の数nm程度の微小異物の存在位置
(x1、y1)をも容易に検出することができる。
【0052】また、試料表面から反射されるビーム光を
明視野部から検出するばあい、たとえば、照射位置に異
物が存在しなければ、ビーム光はすべて正反射され、明
視野部からスポット部内部に暗部は観察されない。一
方、異物が存在するとき、照射される光は、微小異物な
どの表面形状に依存した形で乱反射する。そのためその
光の光軸は歪められ、それ以外の鏡面状の試料表面から
の正反射光の光軸とは、大きくはずれる。このように微
小異物などが正反射を阻害した部分が暗部となり、前述
のようなサブサブミクロン程度の微小異物でも容易にそ
の存在位置が検出される。なお、明視野部から観察され
る前記スポット部内部の暗部の位置と微小異物などが存
在する位置は一致する。その結果試料表面から反射され
るビーム光を明視野部から検出することにより、微小異
物の存在位置(x1、y1)を容易に検出することができ
る。
【0053】また、本発明によれば、走査型プローブ顕
微鏡などの分析装置とともにパーティクル検査装置を用
いるばあい、これらの各々の装置のもつ座標を大まかに
リンクさせたときに生ずるずれを網羅する試料表面上の
範囲において、微小異物の検出を行い、分析装置のもつ
座標にその存在位置を(x1、y1)として新たに登録す
るものである。そのため、パーティクル検査装置と分析
装置の座標のずれが大きくても、容易に微小異物の位置
を精度よく検出できる。たとえば、そのずれがたとえ数
千μmであったとしても、5倍程度の対物レンズを用い
ることで、パーティクル検査装置で検出された微小異物
の位置を顕微鏡の視野内に網羅できる。
【0054】本発明の微小異物の位置を定める手段で
は、スポット照射したビーム光の変化を観察することに
より微小異物を検出してその異物の位置を決めるため、
対象となる微小異物がパーティクル検査装置で検出でき
ないような微小異物に対しても、分析装置の座標上にお
いて存在を検出し、その位置を定めることができる。
【0055】前述の微小異物の存在位置が走査型プロー
ブ顕微鏡の探針の位置と一致するように、前記試料また
は前記探針を移動させることにより、容易に位置合わせ
をすることができ、微小異物の3次元像を測定でき、検
査できる。たとえば試料表面のビーム光照射位置近傍に
走査型プローブ顕微鏡の探針を近づけると、探針にビー
ム光が照射され、探針部でビーム光の乱反射光または暗
部が生じるため、暗視野部または明視野部からこの乱反
射光または暗部を観察することにより、容易に探針の先
端の位置(x0、y0)を設定することができる。たとえ
探針の先端にビーム光があたらなくても、探針の幾何学
的構造が既知であることにより、探針の先端の位置は容
易にわかる。そのため探針の先端上の位置(x0、y0
を設定することができる。
【0056】つぎに走査型プローブ顕微鏡の探針の位置
(x0、y0)に、ビーム光の暗視野部からの観察により
検出した微小異物の存在位置(x1、y1)を(x1
0、y1−y0)だけ相対的に移動するように試料また
は走査型プローブ顕微鏡の探針を移動させることによ
り、微小異物の位置を試料観察位置に容易に合わせるこ
とができる。これによって走査型プローブ顕微鏡の探針
を異物に直接、接触させることができるため、走査型プ
ローブ顕微鏡を用いて、微小異物の3次元像を容易に検
査することができる。
【0057】なお、前述の暗視野部または明視野部から
の乱反射光または暗部の検出は、顕微鏡または受光素子
を暗視野部または明視野部側に配設し、しかも顕微鏡の
焦点を、ビーム光の試料表面でのスポット部に位置合わ
せするか、または受光素子を試料表面でのビーム光のス
ポット部に対向させることにより、簡単に、しかも確実
に検出することができる。
【0058】本発明の半導体素子または液晶表示素子の
製法によれば、半導体素子または液晶表示素子の各製造
工程ごとまたはいずれかの工程で、抜取りによりまたは
全数について前記微小異物の検査方法により半導体ウェ
ハまたは絶縁性透明基板などの表面を検査するため、そ
のプロセスにフィードバックすることにより改善した
り、不良品を排除することができ、歩留りを向上できる
とともに信頼性が向上する。
【0059】
【実施例】
[実施例1]図1は本発明の微小異物の検出および検査
方法の一実施例において用いられる走査型プローブ顕微
鏡の一例である原子間力顕微鏡の基本構成を示す説明図
である。図1において13は平面状の試料表面に存在す
る異物11を検出するための異物検出用ビーム光8を照
射するために設けられたArレーザである。12は試料
2を載せたxyz微動素子アクチュエータ7をx−y面
内で移動するために設けられたx−yアクチュエータで
ある。カンチレバー3は、これをx−y面内で移動する
ために設けられた第2のx−yアクチュエータ15にA
FM制御系17を介して接続されている。なお、図中、
図12と同一の符号は、同一または相当部分を示す。
【0060】図1(a)に示されるように、鏡面研磨さ
れた試料2(三菱マテリアルシリコン(株)製CZ(面
方位;100)シリコンウェハ)で、日立電子エンジニ
アリング(株)製表面検査装置IS−2000を用い、
異物のおおよその存在位置を観測した試料)の表面にA
rレーザ13を用い異物検出用ビーム光8を照射する。
つぎにxyz微動素子アクチュエータ7を駆動して探針
1を試料2の表面近傍まで下げるとともに第2のx−y
アクチュエータ15をx−y面内で操作し、異物検出用
ビーム光8を探針1の最先端近傍におおよそ照射し、A
rレーザ13側の暗視野部から顕微鏡16またはフォト
ダイオード、フォトトランジスタなどのビーム光の変化
検出器で反射光を観察しながらArレーザ13と探針1
の位置関係を調整する。このときの第2のx−yアクチ
ュエータ15の示す座標を(x0、y0)とする。なお、
顕微鏡16の焦点位置は、試料2上の異物検出用ビーム
光8が反射する位置に調整してある。また、顕微鏡の代
りにフォトダイオードなどの受光素子を使用するばあい
は、受光素子が試料2上の異物検出用ビーム光8が反射
する位置に対向するように配設されている。
【0061】つぎに、試料2の表面において、観察した
い異物11があると思われる位置(前述のあらかじめ観
察しておいた位置)の近傍に異物検出用ビーム光8を照
射する。図2は異物検出用ビーム光8を試料表面に照射
したときのビーム光照射位置と、そこに存在する異物1
1の示す乱反射光10を顕微鏡16を用いて暗視野部か
ら観察したときの模式図である。図2に示す観察系は暗
視野部に設置した顕微鏡16の観察視野範囲Aが、試料
2上に照射される異物検出用ビーム光8の有する試料2
上のスポット径Bを覆う形で記してある。図2に示すよ
うに、スポット径Bの内部に在る異物11のその存在位
置は、試料2上において乱反射光10の発生があるた
め、顕微鏡16による乱反射光10の観察によって特定
できる。一方、同じスポット径の内部でも、異物11の
存在しない部分は、検出用ビーム光8のビームは完全に
正反射するため、暗視野部に設置した顕微鏡16でなに
も観察できない。これらのことから、異物よりはるかに
大きいスポット径Bを有する異物検出用ビーム光8を用
いても、暗視野部に設置した顕微鏡16から異物11に
よる乱反射光10を観察することができ、その結果スポ
ット径内にある位置特定を容易に高精度で行える。
【0062】なお、たとえ使用する光の波長より短い長
さの異物に対しても、乱反射は生ずるため、その異物の
存在する位置は、少なくとも用いた光の波長の長さの1
/2の範囲で正確に特定することができる。そのため、
対象とする異物の大きさは、サブミクロンに限らず、サ
ブサブミクロンまたはそれ以下の数nm程度の大きさま
で検出することができる。その結果、大きな試料内の非
常に小さな異物でも容易にその異物の存在位置を用いた
光の波長の1/2の長さの測定精度で正確に特定するこ
とができ、効率的に検査をすることができる。
【0063】つぎにx−yアクチュエータ12をx−y
面内で操作しながら、試料2の表面を同様に暗視野部か
ら観察する。光路上に異物11があればx−yアクチュ
エータ12の座標(x1、y1)において乱反射光10が
観察される(図1(b)、図2参照)。
【0064】そこで、x−yアクチュエータ12または
第2のx−yアクチュエータ15を(x1−x0、y1
0)だけ移動(すなわち微小異物11を試料観察位置
に移動)させ、xyz微動素子アクチュエータ7を調整
することにより、試料表面に探針を10-9N程度の原子
間力(斥力)が加わるように接触させ、たとえばレーザ
光源5からの反射光を受光素子6により観測することに
より、原子間力顕微鏡による測定を行う。
【0065】このようにすることによって、(x1
1)において観察された異物11の3次元形状を原子
間力顕微鏡により測定することができる。図3に測定結
果の一例を示す。図3は半導体ウェハの表面のファセッ
トからなる窪みの例で、(a)は平面図、(b)、
(c)はそれぞれ(a)のb−b線、c−c線に沿って
観察した異物の深さプロファイルである。図3(a)〜
(c)から異物11はシリコンウェハ表面に存在するb
−b線方向に約1400nm、c−c線方向に約560
nm、最大の深さ約300nmの窪みであることがわか
る。
【0066】なお、本実施例では異物検出用ビーム光の
光源として、Arレーザを用いたが、レーザ光は指向性
の強いビーム光がえられるため、ビームスポット径のコ
ントラストを明瞭にすることができ、小さな異物でも正
確にその位置を検出することができて好ましい。しか
し、異物検出用ビーム光の光源としてはArレーザに限
定されるものではなく、半導体レーザなどの他のレーザ
光、または赤外線光、白色光、可視光、紫外線光を光学
レンズなどでビーム状に絞った光で、ビーム光がえられ
るものであれば、いかなる光源であってもよい。以下の
実施例においても異物検出用ビーム光源としてArレー
ザを用いた例で説明するが、同様にこれに限定されな
い。なお、フォトダイオードのばあいは、CCD画像素
子のように配列することにより、観察することができ
る。
【0067】[実施例2]図4は本発明の微小異物の検
出方法の他の実施例を説明するための走査型プローブ顕
微鏡として原子間力顕微鏡を用いた他の実施例の説明図
である。
【0068】本実施例では異物検出用ビーム光の異物に
よる変化や探針1の先端による変化をArレーザ13の
ビーム光の明視野部から顕微鏡20により観測すること
により、異物の位置を検出したり、異物と探針の位置関
係を調整するものである。他の部分は実施例1と同じで
あり、図4において図1と同じ部分には同じ符号を付し
てある。また、試料2や試料2と探針1の位置合わせな
どは実施例1と同じ条件により行った。
【0069】本実施例のビーム光の明視野部からビーム
光の変化を検出する方法について説明する。試料2の表
面に照射される異物検出用ビーム光8のスポット部18
内に異物が存在しなければ、異物検出用ビーム光8は試
料2の表面において正反射されるため、正反射される反
射ビーム光9を観察する明視野部からの顕微鏡20によ
る観察においては、スポット部18内全面が明るく、暗
部を観察することはできない。一方、スポット部18内
に異物が存在するときは、異物に向かったビーム光8は
異物により正反射が妨げられる。そのため、明視野部か
ら反射ビーム光9を観察すると異物部分に暗部19が観
察される(図4(b)参照)。そのため、暗部19が観
察された位置の座標(x1、y1)を知ることができ、実
施例1と同様にx−yアクチュエータ12または第2の
x−yアクチュエータ15を(x1−x0、y1−y0)だ
け移動させ、探針1の位置と異物の位置合わせをし、異
物11の3次元形状を原子間力顕微鏡により測定するこ
とができる。なお本実施例では反射ビーム光9の観察を
顕微鏡20で行ったが、ビーム光の変化を検出できるも
のであればよく、フォトダイオードやフォトトランジス
タなどの受光素子をスポット部に対向させたビーム光の
変化を検出するビーム光の変化検出器であればよい。な
お、フォトダイオードなどのばあいはCCD画像素子の
ように配列することにより、暗部での観察をすることが
できる。
【0070】[実施例3]図5は本発明の微小異物の検
出方法の他の実施例において用いられる走査型プローブ
顕微鏡の他の例である走査型トンネル顕微鏡の基本構成
を示す説明図である。図5において13は試料表面に異
物11を検出するための異物検出用ビーム光8を照射す
るために設けられたArレーザである。12は試料2を
x−y面内で走査するために設けられたx−yアクチュ
エータである。なお、金属製探針21はこれをx−y面
内で移動するために設けられた第2のx−yアクチュエ
ータ15にSTM制御系28を介して接続されている。
図中、図1もしくは図12、13において用いられた符
号と同一の符号は、同一または相当部分を示す。
【0071】図5(a)に示されるように、実施例1と
同じ三菱マテリアルシリコン(株)製CZ(面方位;1
00)シリコンウェハからなる鏡面研磨された試料2の
表面にArレーザ13を用いて異物検出用ビーム光8を
照射する。つぎにxyz微動素子アクチュエータ27を
駆動して金属製探針21を試料2の表面近傍まで下げる
とともに第2のx−yアクチュエータ15をx−y面内
で操作することにより、異物検出用ビーム光8が金属製
探針21の最先端近傍におおよそ照射されるように暗視
野部から顕微鏡16またはフォトダイオードなどのビー
ム光変化検出器により反射光を観察しながら調整する。
このときの第2のx−yアクチュエータ15の示す座標
は(x3、y3)である。なお、顕微鏡16の焦点位置
は、試料2の表面上で異物検出用ビーム光8が反射する
位置に調整してある。また顕微鏡に代えてフォトダイオ
ードを使用するばあいは、試料2上の異物検出用ビーム
光8が反射する位置にフォトダイオードが対向するよう
に配設されている。
【0072】つぎに試料2の表面において、観察したい
異物11のあると思われる位置近傍に異物検出用ビーム
光8を照射する。このとき光路上に異物11がなけれ
ば、異物検出用ビーム光8は試料2の表面において正反
射されるため、暗視野部からの反射レーザ光9の観察は
できない。つぎにx−yアクチュエータ12をx−y方
向に操作しながら、試料2の表面を実施例1と同様に暗
視野部から観察する。光路内に異物11があればx−y
アクチュエータ12の座標(x4、y4)において乱反射
光10が観察される(図5(b)参照)。
【0073】そこで、x−yアクチュエータ12または
第2のx−yアクチュエータ15を(x4−x3、y4
3)だけ移動(すなわち、微小異物11の位置を試料
観察位置に移動)させ、そののち、xyz微動素子アク
チュエータ27を調整することにより、試料表面に金属
製探針21を接触させて走査型トンネル顕微鏡による測
定を行う。
【0074】このようにすることによって、(x4
4)において観察された異物11は、実施例1の結果
と同様の3次元測定の結果がえられた。
【0075】[実施例4]図6は本発明の微小異物の検
出方法の他の実施例で、走査型プローブ顕微鏡として走
査型トンネル顕微鏡を用いた他の実施例を説明する図で
ある。
【0076】本実施例では異物検出用ビーム光の異物に
よる変化や探針1の先端による変化をArレーザ13の
ビーム光の明視野部から顕微鏡20により観察すること
により異物の位置を検出したり、異物と探針の位置関係
を調整するものである。他の部分は実施例3と同じであ
り、図6において図5と同じ部分には同じ符号を付して
ある。また、試料2や試料2と探針1の位置合わせなど
は実施例1と同じ条件により行った。
【0077】本実施例のビーム光の明視野部からビーム
光の変化を検出する方法は実施例2で説明した方法と同
じで、ビーム光8のスポット部18内に異物が存在しな
ければ顕微鏡20などのビーム光の変化検出器によって
は暗部が観察されず、スポット部18内に異物が存在す
るときは異物部分に暗部19が観察され、異物の位置
(x3、y3)を知ることができる。このばあい、顕微鏡
20の焦点位置は前述と同様に、試料2の表面上で異物
検出用ビーム光8が反射する位置、すなわちスポット部
18に合わせてある。またフォトダイオードなどの受光
素子のばあいはスポット部18に対向するように配置さ
れる。
【0078】そのため、走査型トンネル顕微鏡の探針2
1と異物の位置合わせをし、異物の3次元形状を同様に
測定することができた。
【0079】[実施例5]図7は本発明の微小異物の検
出方法の他の実施例において用いられる走査型プローブ
顕微鏡の一例である原子間力顕微鏡の基本構成を示す説
明図である。図7においてArレーザ13の出力は15
mWであり、ビーム光8は、偏光板33により、各方向
に偏光できるようになっている。Arレーザ13が照射
される試料2表面を暗視野部から観察するために設けら
れた顕微鏡16には、イメージインテンシファイヤーを
搭載したCCDカメラ31が取りつけられ、CRT32
により観察位置の画像が出力される。本実施例では試料
2としてシリコンウェハが用いられる。これを載せたx
yz微動素子アクチュエータ7(8インチ径シリコンウ
ェハまで搭載可能)をx−y面内で移動するためにx−
yアクチュエータ12が設けられる。図7において、図
1および図12と同一の符号は、同一または相当部分を
示す。
【0080】まず、複数枚の鏡面研磨されたシリコンウ
ェハ2{三菱マテリアルシリコン(株)製CZ(面方
位;100)6インチ径シリコンウェハ}を、パーティ
クル検査装置{米国;Tencor社製・商品名;サー
フスキャン6200}にかけ、シリコンウェハ2上に存
在する異物のおおよその大きさおよびそのおおよその存
在位置を観測する。シリコンウェハ2上には、たとえ
ば、それぞれランダムな位置に平均0.1〜0.2μm
レベル径の異物が約80個、0.2〜0.3μmレベル
径の異物が約3個存在する。
【0081】つぎに、シリコンウェハ2がもつオリフラ
のフラット線方向をx軸方向とし、ウェハ面内でのその
法線方向をy軸方向とし、かつ、ウェハの最外周を3点
測定して(ただし、オリフラの部分は避ける)、これを
円の方程式に当てはめることで、ウェハの中心位置を求
め、(0、0)とすることで、シリコンウェハ2をxy
z微動素子アクチュエータ7上にセッティングし、図7
(a)に示されるように、鏡面研磨されたシリコンウェ
ハ2の表面にArレーザ13を用い異物検出用ビーム光
8を照射する。つぎにxyz微動素子アクチュエータ7
を駆動して探針1をシリコンウェハ2表面近傍まで下げ
るとともに第2のx−yアクチュエータ15をx−y面
内で操作し、異物検出用ビーム光8を探針1の最先端近
傍に照射し、Arレーザ13の暗視野部から顕微鏡16
またはフォトダイオードなどを介したCRT32などで
反射光を観察しながらArレーザ13と探針1の位置関
係を調整し、探針1の最先端位置を顕微鏡の視野の中心
にもっていく(なお必ずしも中心とする必要はなく予め
決めた顕微鏡の視野内の所定の位置にすればよい)。な
お、今回用いた顕微鏡の対物レンズは5倍で、接眼レン
ズは20倍であり、その顕微鏡が網羅できる視野の直径
は約2mmの範囲であった。このときの第2のx−yア
クチュエータ15の示す座標を(x0、y0)とする。な
お、顕微鏡16の焦点位置は、シリコンウェハ2上の異
物検出用ビーム光8が反射する位置に調整してある。な
お、ビーム光の大きさは約2mm×4mmであった。ま
た、顕微鏡の代わりにフォトダイオードを使用するばあ
いは、フォトダイオードがシリコンウェハ2上の異物検
出用ビーム光8が反射する位置に対向するように配置さ
れている。
【0082】つぎにxyz微動素子アクチュエータ7を
駆動して探針1をシリコンウェハ2表面近傍から遠ざけ
る。
【0083】つぎに、異物検出用ビーム光8が照射され
る位置に、第2のx−yアクチュエータ15を駆動させ
ることにより、予めパーティクル検査装置を用いおおま
かに座標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物1
1のあると思われる位置(前述の予め観測していた位
置)にシリコンウェハ2を移動させる。
【0084】つぎにx−yアクチュエータ12をx−y
方向に操作しながら、シリコンウェハ2の表面を同様に
暗視野部から観察する。光路上に異物11があればx−
yアクチュエータ12の座標(x1、y1)において乱反
射光10が観測される(図7(b)参照)。
【0085】なおこのとき、光路上に異物11がなけれ
ば異物検出用ビーム光8はシリコンウェハ2表面におい
て正反射されるため、暗視野部からの反射ビーム光9を
観察することはできない。この観察状態は図2の模式図
で示され、実施例1のばあいと同様に説明される。
【0086】なお、今回評価したシリコンウェハ2につ
いては、予めパーティクル検査装置を用いおおまかに座
標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物11のあ
ると思われる位置において、顕微鏡が網羅できる直径約
2mmの範囲の視野に確実に1カ所以上の乱反射光を確
認できた(なお、ほとんどのばあいにおいて、1カ所で
の乱反射光が観察され、2カ所以上の観察は希であっ
た)。なお、観察された乱反射光の強さは、Arレーザ
13の出力を強くするにつれ強くなり、また、0.1〜
0.2μmレベル径の異物より、0.2〜0.3μmレ
ベル径の異物の方が強かった。また、CRT32により
出力される乱反射光の強さは、イメージインテンシファ
イヤーを搭載したCCDカメラ31の検出感度を高くす
るほど強くなった。また、シリコンウェハ表面に対し
て、ビーム光をS偏光としたばあいに最も明るくなりS
/Nもよかった。そこでそれぞれの乱反射光が観察され
た位置nmを異物nの存在する位置と仮定して、顕微鏡
の視野の中心にもっていき(なお必ずしも中心とする必
要はなく予め決めた顕微鏡の視野内の所定の位置にすれ
ばよい)、x−yアクチュエータ12の座標(xn
m)に異物nの存在位置として登録した。
【0087】そこで、x−yアクチュエータ12または
第2のx−yアクチュエータ15を(xn−x0、ym
0)だけ移動(すなわち微小異物nを探針1の最先端
位置に移動)させ、xyz微動素子アクチュエータ7を
調整することにより、シリコンウェハ2表面に探針1を
10-9N程度の原子間力(斥力)が加わるように接触さ
せ、原子間力顕微鏡による測定を行った。このようにす
ることによって、(xn、ym)において観測された異物
nの3次元形状を原子間力顕微鏡により測定することが
できた。観測された異物には、盛り上がったものや、ス
クラッチのようなものなど種々のものがあった。
【0088】[実施例6]図8は本発明の微小異物の検
出方法の他の実施例において用いられる走査型トンネル
顕微鏡の基本構成を示す説明図である。図8において金
属製探針21はこれをx−y面内で移動するために設け
られた第2のx−yアクチュエータ15に走査型トンネ
ル顕微鏡の制御系28を介して接続されている。その他
図中において図1、図7、図12および図13と同一の
符号は、同一または相当部分を示す。
【0089】まず、シリコンウェハ2をx−yアクチュ
エータ12上にセッティングし、図8(a)に示される
ように、鏡面研磨されたシリコンウェハ2の表面にAr
レーザ13を用い異物検出用ビーム光8を照射する。つ
ぎにxyz微動素子アクチュエータ27を駆動して金属
製探針21をシリコンウェハ2表面近傍まで下げるとと
もに第2のx−yアクチュエータ15をx−y面内で操
作することにより、異物検出用ビーム光8が金属製探針
21の最先端近傍に照射されるように暗視野部から顕微
鏡16またはフォトダイオードなどを介したCRT32
などで乱反射光を観察しながら調整し、金属製探針21
の最先端の位置を顕微鏡の視野の中心にもっていく(な
お必ずしも中心とする必要はなく予め決めた顕微鏡の視
野内の所定の位置にすればよい)。なお、今回用いた顕
微鏡の対物レンズは5倍で、接眼レンズは20倍であ
り、その顕微鏡が網羅できる視野の直径は約2mmの範
囲であった。このときの第2のx−yアクチュエータ1
5の示す座標は(x3、y3)である。なお顕微鏡16の
焦点位置は、シリコンウェハ2表面上で異物検出用ビー
ム光8が反射する位置に調整してある。また顕微鏡に代
えてフォトダイオードなどを使用するばあいはシリコン
ウェハ2上の異物検出用ビーム光8が反射する位置に、
フォトダイオードが対向するように配置されている。
【0090】つぎに、xyz微動素子アクチュエータ2
7を駆動して探針21をシリコンウェハ2表面近傍から
遠ざける。
【0091】つぎに、異物検出用ビーム光8が照射され
る位置に、第2のx−yアクチュエータ15を駆動させ
ることにより、予めパーティクル検査装置を用いおおま
かに座標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物1
1のあると思われる位置(前述の予め観測していた位
置)にシリコンウェハ2を移動させる。
【0092】つぎにx−yアクチュエータ12をx−y
方向に操作しながらシリコンウェハ2の表面を暗視野部
から観察する。異物があればx−yアクチュエータ12
の座標(x4、y4)において乱反射光10が観測される
(図8(b)参照)。なお、今回評価したシリコンウェ
ハ2については、予めパーティクル検査装置を用いおお
まかに座標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物
11のあると思われる位置において、顕微鏡が網羅でき
る直径約2mmの範囲の視野に確実に1カ所以上の乱反
射光を確認できた。なお、シリコンウェハ2の表面に対
して、偏光板33を調整し、S偏光としたときに最もコ
ントラスト比がよく、評価しやすかった。そこでそれぞ
れの乱反射光が観察された位置nnを異物nの存在する
位置と仮定して、顕微鏡の視野の中心にもっていき、x
−yアクチュエータ12の座標(xnn、ymm)に異物n
の存在位置として登録した。
【0093】そこで、x−yアクチュエータ12または
第2のx−yアクチュエータ15を(xnn−x3、ymm
−y3)だけ移動させ、その後、xyz微動素子アクチ
ュエータ27を調整することにより、シリコンウェハ2
表面に金属製探針21を近づけて走査型トンネル顕微鏡
による測定を行う。
【0094】このようにすることによって、(xnn、y
mm)において観測された異物nは、実施例5と同様の3
次元形状の測定結果がえられた。
【0095】[実施例7]図9は本発明の微小異物の検
出方法の一実施例において用いられる走査型プローブ顕
微鏡の一例である原子間力顕微鏡の基本構成を示す説明
図である。図9において顕微鏡20には、イメージイン
テンシファイヤーを搭載したCCDカメラ31が取りつ
けられ、CRT32により観察位置の画像が出力され
る。図1、図4、図7および図12と同一の符号は、同
一または相当部分を示す。
【0096】まず、実施例5と同様に図9(a)に示さ
れるように、シリコンウェハ2をxyz微動素子アクチ
ュエータ7上にセッティングし、実施例5と同様にして
Arレーザ13と探針1の位置関係を調整し、探針1の
最先端位置を顕微鏡の視野の中心にもっていったときの
第2のx−yアクチュエータ15の示す座標を(x0
0)とする。なお、顕微鏡20の焦点位置は、シリコ
ンウェハ2上に異物検出用ビーム光8が反射する位置に
調整してある。また、顕微鏡の代わりにフォトダイオー
ドなどを使用するばあいは、フォトダイオードがシリコ
ンウェハ2上の異物検出用ビーム光8が反射する位置に
対向するように配置されている。
【0097】つぎに、xyz微動素子アクチュエータ7
を駆動して探針1をシリコンウェハ2表面近傍から遠ざ
ける。
【0098】つぎに、異物検出用ビーム光8が照射され
る位置に、第2のx−yアクチュエータ15を駆動させ
ることにより、予めパーティクル検査装置を用いおおま
かに座標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物1
1のあると思われる位置(前述の予め観測していた位
置)にシリコンウェハ2を移動させる。
【0099】つぎにx−yアクチュエータ12をx−y
方向に操作しながら、シリコンウェハ2の表面を同様に
明視野部に設置した顕微鏡20を用い観察する。Arレ
ーザ13がシリコンウェハ2表面に照射される位置であ
るスポット部18上に異物11があれば異物11に向か
ったビーム光8は異物11により正反射を妨げられる。
そのため明視野部から反射ビーム光9を観察すると異物
の部分に暗部19が観察される(図9(b)参照)。そ
のため暗部19が観察された位置の座標(x1、y1)を
知ることができ、実施例5と同様にx−yアクチュエー
タ12または第2のx−yアクチュエータ15を(x1
−x0、y1−y0)だけ移動させ、探針1の位置と異物
の位置合わせをし、異物11の3次元形状を原子間力顕
微鏡により測定することができる。なおこのとき、スポ
ット部18上に異物11がなければ異物検出用ビーム光
8はシリコンウェハ2表面において正反射されるため、
明視野部からの暗部19を観察することはできない。こ
れらのことから、異物よりはるかに大きいスポット径を
もつ検出用ビーム光8を用いても、明視野部に設置した
顕微鏡20から異物11により暗部19を観察すること
ができ、その結果スポット半径内にある位置特定は容易
に高精度で行える。
【0100】なお、今回評価したシリコンウェハ2につ
いては、予めパーティクル検査装置を用いおおまかに座
標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物11のあ
ると思われる位置において、顕微鏡が網羅できる直径約
2mmの範囲の視野に確実に1カ所以上の暗部19が確
認できた(なお、ほとんどのばあいにおいて、1カ所で
の暗部19が観察され、2カ所以上の観察は希であっ
た)。なお、観察された暗部のコントラストは、0.1
〜0.2μmレベル径の異物より、0.2〜0.3μm
レベル径の異物の方が強かった。
【0101】なお、シリコンウェハ2表面に対してビー
ム光8を偏光板33を調整することでS偏光としたとき
に最もS/Nがよくなった。そこでそれぞれの暗部19
が観察された位置nmを異物nの存在する位置と仮定し
て、顕微鏡の視野の中心にもっていき(なお必ずしも中
心とする必要はなく予め決めた顕微鏡の視野内の所定の
位置にすればよい)、x−yアクチュエータ12の座標
(xn、ym)に異物nの存在位置として登録した。
【0102】そこで、x−yアクチュエータ12または
第2のx−yアクチュエータ15を(xn−x0、ym
0)だけ移動(すなわち微小異物nを探針1の最先端
位置に移動)させ、xyz微動素子アクチュエータ7を
調整することにより、シリコンウェハ2表面に探針1を
10-9Nの原子間力(斥力)が加わるように接触させ、
原子間力顕微鏡による測定を行った。このようにするこ
とによって、(xn、ym)において観測された異物nの
3次元形状を実施例5と同様に原子間力顕微鏡により測
定することができた。
【0103】[実施例8]図10は本発明の微小異物の
検出方法の他の実施例において用いられる走査型トンネ
ル顕微鏡の基本構成を示す説明図である。図10におい
て20はArレーザ13が照射されるシリコンウェハ2
表面を明視野部から観察するために設けられた顕微鏡で
ある。顕微鏡20には、CCDカメラ31が取りつけら
れ、CRT32により観察位置の画像が出力される。金
属製探針21は第2のx−yアクチュエータ15に走査
型トンネル顕微鏡の制御系28を介して接続されてい
る。図中、図1、図4、図5、図8および図13と同一
の符号は同一または相当部分を示す。
【0104】まず、実施例5と同じ、複数枚の鏡面研磨
されたシリコンウェハ2をパーティクル検査装置にか
け、シリコンウェハ2上に存在する異物のおおよその大
きさおよびそのおおよその存在位置を観測した。
【0105】つぎに、実施例6と同様にして、シリコン
ウェハ2をx−yアクチュエータ12にセッティング
し、図10(a)に示されるようにシリコンウェハ2の
表面にArレーザ13を用い検出用ビーム光8を照射す
る。つぎにxyz微動素子アクチュエータ27を駆動し
て金属製探針21をシリコンウェハ2表面近傍まで下げ
るとともに第2のx−yアクチュエータ15をx−y面
内で操作することにより、異物検出用ビーム光8が金属
製探針21の最先端近傍におおよそ照射されるように明
視野部から顕微鏡20またはフォトダイオードなどを介
したCRT32などで観察しながら調整し、金属製探針
21の最先端の位置を顕微鏡の視野の中心にもっていく
(なお必ずしも中心とする必要はなく予め決めた顕微鏡
の視野内の所定の位置にすればよい)。なお、今回用い
た顕微鏡の対物レンズは5倍で、接眼レンズは20倍で
あり、その顕微鏡が網羅できる視野の直径は約2mmの
範囲であった。このときの第2のx−yアクチュエータ
15の示す座標は(x3、y3)である。なお顕微鏡20
の焦点位置は、シリコンウェハ2表面上で異物検出用ビ
ーム光8が反射する位置に調整してある。また顕微鏡に
代えてフォトダイオードなどを使用するばあいはシリコ
ンウェハ2上に異物検出用ビーム光8が反射する位置に
フォトダイオードなどが対向するように配置されてい
る。
【0106】つぎにxyz微動素子アクチュエータ27
を駆動して金属製探針21をシリコンウェハ2表面近傍
から遠ざける。
【0107】つぎに、異物検出用ビーム光8が照射され
る位置に、第2のx−yアクチュエータ15を駆動させ
ることにより、予めパーティクル検査装置を用いおおま
かに座標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物1
1のあると思われる位置(前述の予め観測していた位
置)にシリコンウェハ2を移動させる。
【0108】つぎにx−yアクチュエータ12をx−y
方向に操作しながら、シリコンウェハ2の表面を同様に
明視野部から観察する。スポット部18上に異物11が
あればx−yアクチュエータ12の座標(x4、y4)に
おいて暗部19が観測される(図10(b)参照)。
【0109】なお、今回評価したシリコンウェハ2につ
いては、予めパーティクル検査装置を用いおおまかに座
標観測をしていたシリコンウェハ2表面の異物11のあ
ると思われる位置において、顕微鏡が網羅できる直径約
2mmの範囲の視野に確実に1カ所以上の暗部19が確
認できた。なお、シリコンウェハ2表面に対して、偏光
板33を調整し、S偏光としたとき最もコントラスト比
がよく、評価しやすかった。そこでそれぞれの暗部19
が観察された位置nnを異物nの存在する位置と仮定し
て、顕微鏡の視野の中心にもっていき、x−yアクチュ
エータ12の座標(xnn、ymm)に異物nの存在位置と
して登録した。
【0110】そこで、x−yアクチュエータ12または
第2のx−yアクチュエータ15を(xnn−x3、ymm
−y3)だけ移動させ、そののち、xyz微動素子アク
チュエータ27を調整することにより、シリコンウェハ
2表面に金属製探針21を接触させて走査型トンネル顕
微鏡による測定を行う。
【0111】このようにすることによって、(xnn、y
mm)において観測された異物nは、実施例5と同様の3
次元測定の結果がえられた。
【0112】[実施例9]本実施例は半導体素子の製法
の一実施例で、半導体素子の製造工程に前述の本発明に
よる原子間力顕微鏡を用いて半導体ウェハ表面の異物を
検査する例である。
【0113】たとえば、シリコンウェハ表面の絶縁膜上
にアルミニウム配線を形成するため、前面にたとえばス
パッタリングなどによりアルミニウム膜を0.05〜
0.5μm程度の厚さ成膜する。そののち従来のパーテ
ィクル検査装置によりシリコンウェハ表面の異物の存在
する大まかな位置を調べ、そのx、y座標を調べる。
【0114】ついで原子間力顕微鏡のx−yステージ上
にシリコンウェハをそのオリフラ部分とシリコンウェハ
円周上の3点で求めた中心により位置合わせをして載置
する。
【0115】パーティクル検査装置と原子間力顕微鏡の
x−yステージ上でのx、y座標の相関は±100〜±
500μm程度が限度である。前述のパーティクル検査
装置で調べた微小異物の存在位置であるx、y座標近傍
の領域に原子間力顕微鏡の異物検出用ビーム光を当て、
前述の方法で微小異物の位置を正確に特定するととも
に、その形状を測定する。パーティクル検査装置と原子
間力顕微鏡のx、y座標には前述のように±100〜±
500μm程度の誤差が生じるが、前述のように異物検
出用ビーム光はそのスポット径が2000〜5000μ
m程度で、位置ずれをカバーする範囲にあり、微小異物
の位置を簡単に正確に特定することができる。
【0116】従来のパーティクル検査装置による検査で
は比較的大きい異物でその存在しか知れなかったため、
その異物が半導体素子に悪影響するのか否かについては
判定できなかった。しかし本発明によれば、微小異物の
位置を正確に特定するとともに、原子間力顕微鏡により
直接その異物の形状を3次元的に知ることができ、たと
えば凸状の異物か凹状の異物か、また凹状の深さおよび
幅などを直ちに知ることができる。あとでパターニング
して配線を形成するばあい、凸状の異物部分は問題とな
りにくいが、凹状の異物部分はアルミニウム膜がなかっ
たり、薄くなっていたり、あるいは配線幅が狭くなって
いたりするため、断線の原因となる。そのため、その深
さおよび幅によっては重要な欠陥となる。サブミクロン
ルールでは配線幅が0.5μm以下で一般にこの1/5
以上の欠陥部があると信頼性上好ましくないと言われて
おり、0.1μm以上の幅で成膜した膜厚の1/5以上
の凹部があると信頼性上よくない。したがってパーティ
クル検査装置で調べた異物の数のうち5%以上がそのよ
うな凹状異物であればそのアルミニウムの成膜工程に発
塵、発塵物のはがれに伴う膜の剥離などの欠陥があると
してフィードバックし、改善することができる。また、
微小異物の位置が正確に特定できているため、不良とな
る微小異物に伴なうチップを特定することもできる。
【0117】本実施例では配線形成のためのアルミニウ
ム膜成膜後の検査工程について説明したが、半導体素子
には洗浄、イオン拡散、成膜工程、露光、エッチングな
どの種々の工程が繰り返され、その各々の工程ごとに抜
取りで、または全数検査で同様に行うことができる。
【0118】さらに本実施例では原子間力顕微鏡を用い
て検査を行ったが、原子間力顕微鏡以外に走査型トンネ
ル顕微鏡など他の走査型プローブ顕微鏡によっても同様
に検査をすることができる。
【0119】本実施例によれば、半導体素子の製造プロ
セスにおいて、半導体ウェハ上の微小異物を正確に特定
することができ、製造プロセスにフィードバックして改
善することができるとともに不良品を排除できるため、
超LSIの製造においても歩留りを向上し、さらに信頼
性を向上することができる。
【0120】さらに本実施例によれば、従来のパーティ
クル検査装置では検出できなかった0.1μm以下の微
小異物でもみつけることができ、パーティクル検査装置
でみつかった微小異物近傍のさらに微小の異物をも検査
することができ、パーティクル検査装置でみつかるよう
な微小異物の発生原因の究明に役立つばあいもある。
【0121】[実施例10]本実施例は液晶表示素子の
製法の一実施例で、液晶表示素子の製造工程に前述の本
発明による分析装置のうち、原子間力顕微鏡を用いて絶
縁性透明基板上の異物の分析を行った例である。
【0122】すなわち、液晶表示素子はたとえばガラス
などの絶縁性透明基板に各画素のスイッチング素子とし
ての薄膜トランジスタ(以下、TFTという)や各画素
間に設けられるゲート配線、ソース配線、画素電極など
が設けられたTFT基板と、対向電極などが設けられた
対向基板とが一定間隙を保持して周囲で貼着され、その
間隙に液晶材料が注入されることより製造される。最近
の液晶表示素子は高精細化、開口率の向上などの要請に
ともない、ゲート配線などの信号配線は狭幅化し、画素
電極などとの間隙も狭くなり、信号配線の断線や配線間
短絡などが生じ易くなっている。
【0123】本発明ではこのTFT基板の製造プロセス
において、成膜工程や露光、エッチング工程など種々の
工程が行われるが、たとえばゲート電極およびゲート配
線を形成するため、絶縁性透明基板の全面にタングステ
ンなどの金属膜が0.1〜1μm程度の厚さに形成され
たあとに、原子間力顕微鏡を用いて成膜表面の異物を検
査し、分析した。
【0124】半導体ウェハのばあいと同様にパーティク
ル検査装置により成膜表面の異物の存在する大まかな位
置を調べる。ついで原子間力顕微鏡のx−yステージ上
に絶縁性透明基板をその位置決めマークを基準に位置合
わせをして載置する。
【0125】パーティクル検査装置と原子間力顕微鏡の
x−yステージ上でのx、y座標の相関は±100〜±
500μm程度が限度であるが、本発明の位置決め方法
により前記実施例9のばあいと同様に微小異物の位置を
正確に特定できた。
【0126】そののち、原子間力顕微鏡により異物を観
測した結果、その3次元形状を知ることができた。その
結果、その異物が凸状か凹状かにより、またその大きさ
や深さにより不良となる原因の異物が存在するばあいは
その異物が発生しないように製造プロセスにフィードバ
ックすることにより異物不良を減ずることができる。
【0127】本実施例では配線形成のためのアルミニウ
ム膜成膜線の分析について説明したが、絶縁膜の成膜工
程やエッチング工程後など、あらゆる工程のあとで抜き
取りまたは全数検査により分析することができる。
【0128】さらに本実施例では原子間力顕微鏡を用い
たが、原子間力顕微鏡以外に走査型トンネル顕微鏡を用
いることができる。
【0129】本実施例によれば、液晶表示素子の製造プ
ロセスにおいて、絶縁性透明基板上の微小異物を正確に
特定することができ、製造プロセスにフィードバックし
て改善することができるとともに、不良品を排除できる
ため、超精細化した多画素の液晶表示素子においても高
い歩留りがえられ信頼性が向上する。
【0130】前記各実施例では異物検出用ビーム光をう
るためArレーザを使用したが、Arレーザに限定され
ず、ビーム光がえられるものであれば、半導体レーザな
ど他のレーザあるいは赤外線光、白色光、可視光、紫外
光を光学レンズなどでビーム状に絞ったいかなる光であ
ってもよい。またx−yアクチュエータ12で試料(シ
リコンウェハ)2を移動させたが、第2のx−yアクチ
ュエータにより顕微鏡の探針側を移動させてもよく、相
対的に位置合わせをすればよい。また前記各実施例では
第2のx−yアクチュエータを設けて最初の探針の位置
を求めたが、探針の位置は固定したままで、最初の探針
の位置を測定しておけば、第2のx−yアクチュエータ
は必ずしも必要ではない。さらに前述の説明以外の他の
構成部分は従来の原子間力顕微鏡または走査型トンネル
顕微鏡と同じ構成で、その機能を発揮する範囲で変更し
うる。
【0131】なお、実施例5〜8では試料2としてシリ
コンウェハを例にあげて述べたが、絶縁性透明基板など
他の平面状基板(少しは表面に凹凸があってもよい)で
も、同様の効果がえられ、試料2が必ずしもシリコンウ
ェハに限定されるものではない。
【0132】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は、試料表
面に異物を検出するための検出用ビーム光を照射すると
共に、暗視野部または明視野部での試料表面からの乱反
射光または暗部をたとえば、顕微鏡もしくはフォトダイ
オードなどのビーム光の変化検出器により検出すること
により、微小異物の存在位置を見つけ出し、かつ走査型
プローブ顕微鏡の探針のある位置と、その微小異物の位
置とを相対的に移動させているため、微小異物の部分の
みに走査型プローブ顕微鏡の探針を接触させることがで
きる。また、さらに、微小異物の検出にパーティクル検
査装置をあわせて用いるとき、それがもつ座標と分析装
置のもつ座標をリンクさせたときにたとえ数千μmのず
れが生じたとしても、これを網羅する試料表面上の範囲
にスポット照射されたビーム光の変化を観察することに
より、微小異物の存在を検出し、その位置を分析装置の
座標上に定めることができる。
【0133】たとえパーティクル検査装置で検出できな
いような微小異物であっても、本発明の走査型プローブ
顕微鏡において検出が可能なものもあり、検出のもれを
防止できる。
【0134】したがって、広い試料の中で微小な異物を
簡単に検出することができ、微小異物の存在する範囲の
みに選択的に3次元測定をすることができるため、測定
時間を大幅に短縮し、早期に試料の品質評価を行うこと
ができる。
【0135】また、本発明の半導体素子または液晶表示
素子の製法によれば、半導体ウェハまたは絶縁性透明基
板上の微小異物を正確に把握できて対応処理ができるた
め、サブミクロン以下の微細なパターンでも欠陥を防止
することができ、集積度が非常に高い超LSIにおいて
も歩留りを向上できるとともに、使用途中で不良になる
欠陥も防止することができて、信頼性が大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微小異物の検査方法の一実施例を説
明する図で、原子間力顕微鏡の基本構成を示す説明図で
ある。
【図2】 ビーム光の異物による乱反射光を暗視野部か
ら観察したときの模式図である。
【図3】 本発明の原子間力顕微鏡により測定された異
物の像を示す図で、(a)はAFM像、(b)、(c)
はそれぞれ(a)のb−b線、c−c線に沿って観察さ
れた異物の深さプロファイルである。
【図4】 原子間力顕微鏡を用いた本発明の微小異物の
検査方法の他の実施例を説明する図である。
【図5】 本発明の微小異物の検査方法の他の実施例を
説明する図で、走査型トンネル顕微鏡の基本構成を示す
説明図である。
【図6】 走査型トンネル顕微鏡を用いた本発明の微小
異物の検査方法のさらに他の実施例を説明する図であ
る。
【図7】 本発明の微小異物の検査方法の他の実施例を
説明する図で、原子間力顕微鏡の基本構成を示す説明図
である。
【図8】 本発明の微小異物の検査方法の一実施例を説
明する図で、走査型トンネル顕微鏡の基本構成を示す説
明図である。
【図9】 原子間力顕微鏡を用いた本発明の微小異物の
検査方法のさらに他の実施例を説明する図である。
【図10】 走査型トンネル顕微鏡を用いた本発明の微
小異物の検査方法のさらに他の実施例を説明する図であ
る。
【図11】 パーティクル検査装置LS−6000でシ
リコンウェハ上の微小異物について計測した結果の一例
を示す。
【図12】 従来の原子間力顕微鏡の基本構成を示す説
明図である。
【図13】 従来の走査型トンネル顕微鏡の基本構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 探針、2 試料(シリコンウェハ)、3 カンチレ
バー、5 レーザ光源、6 受光素子、7 xyz微動
素子アクチュエータ、8 異物検出用ビーム光、10
乱反射光、11 異物、12 x−yアクチュエータ、
13 Arレーザ、15 第2のx−yアクチュエー
タ、16 顕微鏡、19 暗部、20 顕微鏡、21
金属製探針、27 xyz微動素子アクチュエータ、3
1 CCDカメラ、32 CRT、33 偏光板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狩野 勇 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 和田 理 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 黒川 博志 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 堀 浩一郎 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 北伊丹製作所内 (72)発明者 服部 信美 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 関根 正廣 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 北伊丹製作所内 (72)発明者 大森 雅司 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 北伊丹製作所内 (72)発明者 倉本 一雄 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 小林 淳二 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (56)参考文献 特開 平2−93304(JP,A) 特開 平4−58102(JP,A) 特開 平2−186248(JP,A) 特開 昭57−67844(JP,A) 特開 平5−218163(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 37/00 G01N 21/84 - 21/91 G01B 11/30 H01L 21/66

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面に微小異物検出用のビーム光を
    照射し、該微小異物による前記ビーム光の変化を観察す
    ることにより前記試料の微小異物のx−y面内の存在位
    置を検出し、走査型プローブ顕微鏡の探針の位置と前記
    試料の微小異物の存在位置の位置合わせをし、ついで前
    記走査型プローブ顕微鏡により前記微小異物の3次元像
    を測定する微小異物の検査方法であって、 前記試料は、あらかじめパーティクル検査装置により表
    面の微小異物とその位置を検出されたものであり、 前記ビーム光による微小異物の存在位置の検出は、前記
    パーティクル検査装置の座標と前記走査型プローブ顕微
    鏡の座標とのずれを視野内に網羅できる広さの視野で行
    ない、あらかじめ前記パーティクル検査装置の座標に対
    して位置検出のされた微小異物をあらためて走査型プロ
    ーブ顕微鏡の座標上の位置として検出する ことを特徴と
    する微小異物の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記走査型プローブ顕微鏡の探針を前記
    試料に近接させて該探針による前記微小異物検出用のビ
    ーム光の変化を観察することにより前記探針のx−y面
    内での位置(x0、y0)を設定し、前記微小異物のx−
    y面内の存在位置(x1、y1)の検出値により前記走査
    型プローブ顕微鏡の探針または前記試料を(x1−x0
    1−y0)だけ移動させて前記走査型プローブ顕微鏡の
    探針と前記試料の微小異物の存在位置の位置合わせをす
    ることを特徴とする請求項1記載の微小異物の検査方
    法。
  3. 【請求項3】 前記試料が製造工程の途中における半導
    体素子もしくは該素子が形成されつつある半導体ウェハ
    である請求項1または2記載の微小異物の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記試料が製造工程の途中における液晶
    表示素子もしくは該素子が形成されつつある絶縁性透明
    基板である請求項1または2記載の微小異物の検査方
    法。
  5. 【請求項5】 あらかじめ表面上の微小異物とその位置
    をパーティクル検査装置によって検査された試料の表面
    の微小異物を検査する走査型プローブ顕微鏡であって、
    試料に走査型プローブ顕微鏡の探針を近接せしめるため
    の試料または探針を3次元的に微動せしめるxyz微動
    素子アクチュエータと、前記試料表面の異物を検出する
    ための異物検出用ビーム光源と、該ビーム光源からの光
    の異物による乱反射光を検出するための暗視野部に設け
    られ、前記パーティクル検査装置の座標と前記走査型プ
    ローブ顕微鏡の座標とのずれを視野内に網羅できる広さ
    の視野を有するビーム光の変化検出器と、前記試料表面
    の異物の存在位置を前記走査型プローブ顕微鏡の座標上
    の位置として検出するx−yアクチュエータとを備え
    前記試料表面の3次元像を測定する走査型プローブ顕微
    鏡。
  6. 【請求項6】 あらかじめ表面上の微小異物とその位置
    をパーティクル検査装置によって検査された試料の表面
    の微小異物を検査する走査型プローブ顕微鏡であって、
    試料に走査型プローブ顕微鏡の探針を近接せしめるため
    の試料または探針を3次元的に微動せしめるxyz微動
    素子アクチュエータと、前記試料表面の異物を検出する
    ための異物検出用ビーム光源と、該ビーム光源からの光
    の異物による暗部を検出するための明視野部に設けら
    、前記パーティクル検査装置の座標と前記走査型プロ
    ーブ顕微鏡の座標とのずれを視野内に網羅できる広さの
    視野を有するビーム光の変化検出器と、前記試料表面の
    異物の存在位置を前記走査型プローブ顕微鏡の座標上の
    位置として検出するx−yアクチュエータとを備え、前
    記試料表面の3次元像を測定する走査型プローブ顕微
    鏡。
  7. 【請求項7】 前記ビーム光源がレーザ光源である請求
    項5または6記載の走査型プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記走査型プローブ顕微鏡が、カンチレ
    バーと、該カンチレバーの先端に設けられ、試料表面に
    近接する探針と、該カンチレバーのたわみを検出するた
    めの発光素子および受光素子と、前記試料またはカンチ
    レバーを3次元的に微動せしめるxyz微動素子アクチ
    ュエータとからなり、前記試料表面の3次元像を測定す
    る原子間力顕微鏡である請求項5または6記載の走査型
    プローブ顕微鏡
  9. 【請求項9】 前記走査型プローブ顕微鏡が、試料表面
    に近接され、該試料とのあいだにトンネル電流が流され
    る金属製探針と、該金属製探針または前記試料を3次元
    的に微動せしめるxyz微動素子アクチュエータとから
    なり、前記試料表面の3次元像を測定する走査型トンネ
    ル顕微鏡である請求項5または6 記載の走査型プローブ
    顕微鏡
  10. 【請求項10】 パーティクル検査装置において試料表
    面の微小異物の位置を求め、該試料を走査型プローブ顕
    微鏡の座標ステージ上に移し、前記パーティクル検査装
    置で求められた微小異物の位置を該走査型プローブ顕微
    鏡の座標ステージの座標に大まかにリンクさせ、前記パ
    ーティクル検査装置の座標と前記走査型プローブ顕微鏡
    の座標とのずれを網羅できる広さの領域にビーム光を照
    射し、該微小異物の存在位置前記走査型プローブ顕微
    鏡の座標上の位置として再度検出して前記走査型プロー
    ブ顕微鏡の座標に該再度検出された微小異物の位置を登
    録する微小異物の検出方法。
  11. 【請求項11】 前記ビーム光がレーザ光である請求項
    0記載の微小異物の検出方法。
  12. 【請求項12】 前記ビーム光がS偏光である請求項1
    0または11記載の微小異物の検出方法。
  13. 【請求項13】 前記微小異物の再度の検出は、前記ビ
    ーム光の暗視野部から、前記ビーム光の乱反射光を検出
    することによるものである請求項10、11または12
    記載の微小異物の検出方法。
  14. 【請求項14】 前記微小異物の再度の検出は、前記ビ
    ーム光の明視野部から、前記ビーム光の乱反射による暗
    部を検出することによるものである請求項10、11ま
    たは12記載の微小異物の検出方法。
  15. 【請求項15】 前記微小異物の再度の検出は、顕微鏡
    を通しての観察によりなされ、該顕微鏡の焦点は、前記
    試料表面の前記ビーム光のスポットに合わせられる請求
    項10、11、12、13または14記載の微小異物の
    検出方法。
  16. 【請求項16】 前記顕微鏡の接眼部にCCDカメラが
    取りつけられている請求項15記載の微小異物の検出方
    法。
  17. 【請求項17】 前記CCDカメラがイメージインテン
    シファイヤーを搭載している請求項16記載の微小異物
    の検出方法。
  18. 【請求項18】 前記顕微鏡の視野範囲が、前記パーテ
    ィクル検査装置と前記走査型プローブ顕微鏡の座標との
    ずれ誤差の範囲となる領域より広い請求項1516
    たは17記載の微小異物の検出方法。
  19. 【請求項19】 前記微小異物の再度の検出は、受光素
    子を用いてなされる請求項10、11、12、13また
    は14記載の微小異物の検出方法。
  20. 【請求項20】 前記受光素子が反射光を感知する前記
    試料表面上の領域範囲が、前記ずれ誤差の範囲となる領
    域より広い請求項19記載の微小異物の検出方法。
  21. 【請求項21】 前記走査型プローブ顕微鏡が請求項8
    記載の原子間力顕微鏡である請求項10記載の微小異物
    の検出方法。
  22. 【請求項22】 前記走査型プローブ顕微鏡が請求項9
    記載の走査型トンネル顕微鏡である請求項10記載の微
    小異物の検出方法。
  23. 【請求項23】 前記試料が製造工程の途中における半
    導体素子もしくは該素子が形成されつつある半導体ウェ
    ハである請求項10、11、12、13、14、15、
    16、17、18、19、20、21または22記載の
    微小異物の検出方法。
  24. 【請求項24】 前記試料が製造工程の途中における液
    晶表示素子もしくは該素子が形成されつつある絶縁性透
    明基板である請求項10、11、12、13、14、1
    5、16、17、18、19、20、21または22
    載の微小異物の検出方法。
  25. 【請求項25】 洗浄工程、イオン注入、拡散工程、C
    VD工程、エッチング工程、露光工程、熱処理工程から
    なる半導体素子の製法において、前記各工程の少なくと
    も1つの工程が検査工程を伴い、前記検査工程のうちの
    少なくとも1つが請求項10記載の微小異物の検出方法
    によって検出された位置を検査する工程である半導体素
    子の製法。
  26. 【請求項26】 洗浄工程、イオン注入、拡散工程、C
    VD工程、エッチング工程、露光工程、熱処理工程から
    なる半導体素子の製法において、前記各工程の少なくと
    も1つの工程が検査工程を伴い、前記検査工程のうちの
    少なくとも1つが請求項1または2記載の微小異物の検
    査方法である半導体素子の製法。
  27. 【請求項27】 洗浄工程、イオン注入、拡散工程、C
    VD工程、エッチング工程、露光工程、熱処理工程から
    なる半導体素子の製法において、前記検査工程の少なく
    とも1つの工程が検査工程を伴い、前記検査工程のうち
    の少なくとも1つが請求項5または6記載の走査型プロ
    ーブ顕微鏡を用いて微小異物の検査をする工程である半
    導体素子の製法。
  28. 【請求項28】 絶縁性透明基板に少なくとも薄膜トラ
    ンジスタと画素電極とが設けられたTFT基板と、絶縁
    性透明基板に少なくとも対向電極が設けられた対向基板
    とを一定間隙を保持して周囲で貼着し、該間隙に液晶材
    料を注入する液晶表示素子の製法であって、前記TFT
    基板または対向基板の製造工程である洗浄工程、成膜工
    程、露光工程、エッチング工程、イオン注入工程、CV
    D工程、熱処理工程の少なくとも1つの工程が検査工程
    を伴い、該検査工程の少なくとも1つが請求項10記載
    の方法により微小異物の検査をする工程である液晶表示
    素子の製法。
  29. 【請求項29】 絶縁性透明基板に少なくとも薄膜トラ
    ンジスタと画素電極とが設けられたTFT基板と、絶縁
    性透明基板に少なくとも対向電極が設けられた対向基板
    とを一定間隙を保持して周囲で貼着し、該間隙に液晶材
    料を注入する液晶表示素子の製法であって、前記TFT
    基板または対向基板の製造工程である洗浄工程、成膜工
    程、露光工程、エッチング工程、イオン注入工程、CV
    D工程、熱処理工程の少なくとも1つの工程が検査工程
    を伴い、該検査工程の少なくとも1つが請求項1または
    2記載の微小異物の検査方法である液晶表示素子の製
    法。
  30. 【請求項30】 絶縁性透明基板に少なくとも薄膜トラ
    ンジスタと画素電極とが設けられたTFT基板と、絶縁
    性透明基板に少なくとも対向電極が設けられた対向基板
    とを一定間隙を保持して周囲で貼着し、該間隙に液晶材
    料を注入する液晶表示素子の製法であって、前記TFT
    基板または対向基板の製造工程である洗浄工程、成膜工
    程、露光工程、エッチング工程、イオン注入工程、CV
    D工程、熱処理工程の少なくとも1つの工程が検査工程
    を伴い、該検査工程の少なくとも1つが請求項5または
    6記載の走査型プローブ顕微鏡を用いて微小異物の検査
    をするものである液晶表示素子の製法。
JP6121313A 1993-06-08 1994-06-02 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法 Expired - Lifetime JP2981117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6121313A JP2981117B2 (ja) 1993-06-08 1994-06-02 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13719093 1993-06-08
JP5-137190 1993-12-24
JP5-327774 1993-12-24
JP32777493 1993-12-24
JP6121313A JP2981117B2 (ja) 1993-06-08 1994-06-02 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9343374A Division JPH10153603A (ja) 1993-06-08 1997-12-12 微小異物の検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0829354A JPH0829354A (ja) 1996-02-02
JP2981117B2 true JP2981117B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=27314223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6121313A Expired - Lifetime JP2981117B2 (ja) 1993-06-08 1994-06-02 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2981117B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3287227B2 (ja) * 1996-08-08 2002-06-04 三菱電機株式会社 微小異物検出方法及びその検出装置
JP3938227B2 (ja) * 1997-08-07 2007-06-27 株式会社ルネサステクノロジ 異物検査方法および装置
US6986280B2 (en) * 2002-01-22 2006-01-17 Fei Company Integrated measuring instrument
WO2007076828A1 (de) * 2006-01-04 2007-07-12 Jpk Instruments Ag Verfahren zum betreiben eines messsystems mit einem rastersondenmikroskop und messsystem
JP4408902B2 (ja) * 2007-01-24 2010-02-03 株式会社ルネサステクノロジ 異物検査方法および装置
KR100941980B1 (ko) * 2007-11-14 2010-02-11 한국표준과학연구원 고속 대면적 정밀측정 장치 및 방법
JP6723633B2 (ja) * 2015-12-10 2020-07-15 株式会社ディスコ 検査装置
CN112649444A (zh) * 2019-10-10 2021-04-13 超能高新材料股份有限公司 半导体元件内部影像信息检测方法
CN112309885A (zh) * 2020-11-11 2021-02-02 西安奕斯伟硅片技术有限公司 一种用于目视检测硅片的装置、设备及方法
CN117346694B (zh) * 2023-12-04 2024-02-23 常州微亿智造科技有限公司 复合面型样品的检测方法、检测系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5767844A (en) * 1980-10-15 1982-04-24 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Surface inspecting device
JPH0293304A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Toshiba Corp 顕微鏡装置
JPH07104288B2 (ja) * 1989-01-13 1995-11-13 キヤノン株式会社 表面状態検査装置
JPH0458102A (ja) * 1990-06-28 1992-02-25 Kosaka Kenkyusho:Kk 光学式顕微鏡付走査型トンネル顕微鏡とその探針の位置合わせ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0829354A (ja) 1996-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0928950B1 (en) Method for detecting and examining slightly irregular surface states, and its use for fabricating liquid crystal display devices
US9759666B2 (en) Defect detection method and defect detection device and defect observation device provided with same
KR100187612B1 (ko) 미소 이물질의 위치 결정 방법과 분석 방법 그리고 이에 사용되는 분석기
US6986280B2 (en) Integrated measuring instrument
US6392229B1 (en) AFM-based lithography metrology tool
US8513625B2 (en) Track-based metrology method and apparatus
JP3130222B2 (ja) 微小異物の分析方法、分析装置およびこれらを用いる半導体素子もしくは液晶表示素子の製法
US7476872B2 (en) Method and apparatus for observing inside structures, and specimen holder
JP5009506B2 (ja) 試料の1つ又は複数の特性を決定するための方法とシステム
US7842920B2 (en) Methods and systems of performing device failure analysis, electrical characterization and physical characterization
JP2981117B2 (ja) 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法
US20040212380A1 (en) Failure analyzer
JPS60218845A (ja) 異物検査装置
JPH10153603A (ja) 微小異物の検出方法
JPH0982771A (ja) 半導体材料の評価方法およびその装置
KR101360251B1 (ko) 웨이퍼 디펙트 검사장치 및 그 방법
JP2010237200A (ja) 試料観察方法及び装置、並びにそれらを用いた試料検査方法及び装置
JP3280531B2 (ja) 微小異物の分析方法、分析装置およびこれらを用いる半導体素子もしくは液晶表示素子の製法
JP2000077019A (ja) 電子顕微鏡
JPH0894643A (ja) 走査型プローブ顕微鏡およびそれを用いた微小異物の検査方法
KR20060035159A (ko) 반도체 기판 검사 장치
JPH06308039A (ja) 異物分析装置
KR20020024684A (ko) 결함 검출장치
JP2001153815A (ja) 基板表面の評価方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term