JPH0894350A - 車両用端部位置表示装置 - Google Patents

車両用端部位置表示装置

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JPH0894350A
JPH0894350A JP22626094A JP22626094A JPH0894350A JP H0894350 A JPH0894350 A JP H0894350A JP 22626094 A JP22626094 A JP 22626094A JP 22626094 A JP22626094 A JP 22626094A JP H0894350 A JPH0894350 A JP H0894350A
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JP
Japan
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vehicle
real image
virtual image
image
optical
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Withdrawn
Application number
JP22626094A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Koie
和俊 鯉江
Yoshiaki Fukatsu
喜明 深津
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0894350A publication Critical patent/JPH0894350A/ja
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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 障害物がどのような状態であっても、車両端
部と障害物との相対的な位置を運転者に認識させる車両
用端部位置表示装置を提供する。 【構成】 本発明は、虚像4を表示する虚像表示器2と
実像5を表示する実像表示器3とから構成される。虚像
4は車両前左側端部の位置を示す虚像である。一方、実
像5は壁面11に投影され、車両端部13が壁面11か
ら、あらかじめ設定した距離だけ離れた位置にある時
に、実像5の焦点が合うように実像表示器3を配置す
る。また同時に、虚像4と実像5とが重なって運転者1
0に認識されるように実像表示器2を配置する。運転者
10は、虚像4により車両端部13の位置を認識すると
同時に、実像5のピントの状態によって壁面11の位置
を認識することができる。その結果、運転者10は、車
両端部13と壁面11との相対的な位置を認識すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドアップディスプ
レイ装置を利用した車両用端部位置表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用端部位置表示装置に関する
ものとしては、例えば特開昭62−34824号公報が
開示されている。前記特開昭62−34824号公報で
は、車両の端部を視認できる表示装置として、ヘッドア
ップディスプレイ(以下、HUDと略す)装置を用い、
端部表示マークを車両の端部の近傍に虚像として結像さ
せて表示することにより、ドライバーは運転中に前方視
界から視線をそらすことなく、車両端部の位置を認識す
ることができるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭62−34824号公報にあるようなHUD方式を
用いた車両用端部位置表示装置の場合、障害物が無地の
壁など場合、壁自体の位置を認識するための視覚的情報
が乏しく、認識しにくい。そのため、虚像によって車両
端部の位置を表示しても、壁と虚像との相対的な位置を
認識しにくいという問題が生じる。また、虚像による表
示自体が一般的ではないので、虚像によって車両端部の
障害物に対する相対的な位置を認識するためには、運転
者にある程度の慣れが要求されるという問題が生じる。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、障害物がどのような状態であっても、車両端部の位
置が視認できるとともに、車両端部と障害物との相対的
な位置を、運転手がより容易に認識できる表示装置の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1は、虚像を車両端部の近傍に結像させて表
示する光学的虚像表示手段と、実像を車両の障害物に投
影し、結像させて表示する光学的実像表示手段とから構
成され、前記虚像と前記実像とを表示することによっ
て、車両端部と前記障害物との相対的位置を運転者に認
識させるという技術的手段を採用するものである。
【0006】また請求項2は、請求項1において、障害
物からあらかじめ設定した距離だけ離れた位置に車両端
部がある際に、前記実像の焦点が合うように前記光学的
実像表示手段が構成されているという技術的手段を採用
するものである。さらに請求項3は、請求項1または2
において、運転者に前記虚像と前記実像とが重なって認
識されるように、前記光学的虚像表示手段と前記光学的
実像表示手段とが配置されるという技術的手段を採用す
るものである。
【0007】さらに請求項4は、請求項1または2にお
いて、前記光学的虚像表示手段の光軸と前記光学的実像
表示手段の光軸とが、車両端部からあらかじめ設定した
距離で交差するよう前記光学的虚像表示手段と前記光学
的実像表示手段とが配置されるという技術的手段を採用
するものである。さらに、請求項5は、請求項1ないし
4のいずれか一つにおいて、表示を、前記虚像と前記実
像の両者、または前記虚像のみと切り換えることができ
るという技術的手段を採用するものである。
【0008】さらに、請求項6は、請求項1ないし5の
いずれか一つにおいて、前記光学的虚像表示手段と、前
記光学的実像表示手段とを車両の前部および後部のうち
少なくともいずれか一方に配置し、車両の前側端部およ
び後側端部のうち少なくともいずれか一方のそれぞれの
位置を示すような構成とするという技術的手段を採用す
るものである。
【0009】さらに請求項7は、請求項1ないし6のい
ずれか一つにおいて、前記虚像が、白色光以外の色で発
色して表示されるという技術的手段を採用するものであ
る。さらに請求項8は、請求項1ないし6のいずれか一
つにおいて、前記実像が、白色光以外の色で発色して表
示されるという技術的手段を採用するものである。さら
に請求項9は、請求項1ないし6のいずれか一つにおい
て、前記虚像と前記実像とが、異なった色で発色して表
示されるという技術的手段を採用するものである。
【0010】
【作用及び発明の効果】請求項1に示したように、実像
を障害物に投影することで、障害物の位置を認識するた
めの視覚的情報を増大させ、運転者は実像によって障害
物の位置を認識できる。同時に、虚像によって車両端部
の位置を認識することができるので、障害物と車両端部
の相対的な位置を認識することができる。
【0011】また、請求項2では、請求項1と同様の作
用と効果が得られるとともに、実像の焦点の状態によっ
て運転者に車両端部と障害物との相対的な位置を認識さ
せるので、より容易に運転者に車両端部と障害物との相
対的な位置を認識させることができる。さらに請求項3
では、請求項1または2と同様の作用と効果が得られる
とともに、運転者は視線を大きく動かすことなく、実像
と虚像を同時に認識することができる。
【0012】さらに請求項4では、請求項1または2と
同様の作用と効果が得られるとともに、車両端部と障害
物との距離によって実像と虚像の間隔が変化する。車両
端部が障害物からあらかじめ設定した距離だけ離れた位
置にある際に、実像と虚像は重なる。その結果、運転者
は車両端部と障害物との相対的位置を、より容易に認識
できる。
【0013】さらに請求項5では、請求項1ないし4の
いずれか一つと同様の作用が得られるとともに、障害物
が実像を投影しにくい状態であれば、虚像のみによる表
示に切り換えることができる。そのため、障害物の状態
に応じた表示とすることができる。さらに請求項6で
は、請求項1ないし5のいずれか一つと同様の作用と効
果が得られるとともに、障害物と、前側および後側のう
ち少なくともいずれか一方の車両端部の相対的位置を認
識することができる。
【0014】さらに請求項7では、請求項1ないし6の
いずれか一つと同様の作用が得られるとともに、太陽光
などの白色光の下でも、虚像を認識しやすい。さらに請
求項8では、請求項1ないし6のいずれか一つと同様の
作用が得られるとともに、太陽光などの白色光の下で
も、実像を認識しやすい。さらに請求項9では、請求項
1ないし6のいずれか一つと同様の作用が得られるとと
もに、虚像と実像とが異なった色で表示されるので、視
認性が高まり、運転者は車両端部と障害物との相対的位
置を、より容易に認識できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〔実施例1〕図1は、実施例1を示す模式的な正面図で
あり、図2は実施例1を示す模式的な平面図である。本
発明である車両用端部位置表示装置1は、虚像4を表示
する光学的虚像表示手段である虚像表示器2と、実像5
を表示する光学的実像表示手段である実像表示器3とか
ら構成される。
【0016】図1において、ダッシュボードの下に配置
された虚像表示器2は、コンバイナとなるフロントガラ
ス8にオレンジ色の矢印の虚像4を表示する。虚像4
は、車両前左側端部である車両端部13の位置を示す虚
像である。一方、ダッシュボード上に配置された実像表
示器3は障害物である壁面11に実像5を表示する。実
像5は、壁面11に対して車両端部13の相対的な位置
をつかみやすいように、オレンジ色の地に黒い線で書か
れた格子といった模様で表示される。
【0017】虚像表示器2は、虚像表示体6と凹面鏡7
とから構成される。凹面鏡7は、虚像表示体6から出た
光が凹面鏡7で反射した後、ダッシュボード上の開口部
12を通って、フロントガラス8上の反射点9で反射
し、運転者10の目に入射するように配置される。この
際、反射点9が、運転者10の目と車両端部13とを結
んだ直線上にあるように凹面鏡7の角度と位置を設定す
る。また、同時に、虚像表示体6は、凹面鏡7によって
遠方拡大されて、虚像4が車両端部13にあるように運
転者10に認識できるように凹面鏡7の位置を設定す
る。
【0018】図3は、実像表示器3の一部破断図であ
る。実像表示器3は、オレンジ色のカラーフィルタ14
と、レンズ15と、表示される実像5のパターンを記し
たターゲット16と、ソケット付ハロゲンランプ装置2
3と、ステンレスからなるハウジング材17、18とか
ら構成される。ハウジング材17は、円筒状の円筒部1
7aと、円筒部17aの径よりも大きな径をもつ円板状
の底部17bとを有している。円筒部17aの軸方向か
らみると、円筒部17aの軸心と底部17bの軸心とは
偏心しており、それぞれの円周の一点で接している。ま
たハウジング材17の両端は開口している。図3におい
て右端となる、底部17bを有する側の開口部17dの
径は、図3において左端となる側の開口部17cの径よ
りも大きい。また、ハウジング材17の内周部は、スト
ッパー材19、20、21を固定させるためにねじ状と
なっている。なお、底部17bにはハウジング材18を
固定させるためのねじ穴(図示なし)があいている。
【0019】カラーフィルタ14はオレンジ色のガラス
フィルタで、その径は円筒部17aの内径にほぼ等し
く、図3において円筒部17aの左端にはめこまれる。
続いて、外周部がねじ状でドーナツ状の形状をした、ス
テンレスからなるストッパー部材19を円筒部17a内
部にねじこむ。カラーフィルタ14は、ハウジング材1
7の左端と、ストッパー材19によって固定される。さ
らに、レンズ15が続いてストッパー部材19と同様の
形状でより大径のストッパー部材20が円筒部17aに
ねじこまれる。レンズ15は、ストッパー部材19、2
0によって固定される。
【0020】ストッパー部材21は、ストッパー部材2
0と同様の形状であるが、円筒部17aにはめこまれた
際に底部17b側となる面にねじ穴(図示なし)を有す
る。ターゲット16は厚さの薄い鉄板であり、障害物で
ある壁面11に投影した際に、実像5が格子状となるよ
うにくり抜いてある。なお、ターゲット16は、ストッ
パー部材21に固定させるためにねじ穴(図示なし)を
有しており、ねじ22によってストッパー部材21に固
定される。ターゲット16を固定させたストッパー部材
21は、ストッパー部材20と間隔を開けて円筒部17
aにねじこまれる。
【0021】このようにして、ハウジング材17の内部
に、ターゲット16の前方にはレンズ15が、レンズ1
5の前方にはカラーフィルタ14が配置される。この
際、車両端部13が障害物である壁面11からあらかじ
め設定した距離だけはなれた位置となった時に、ちょう
どターゲット16に記録された実像5のピントが合うよ
うに、レンズ15とターゲット16とは適切な間隔をも
って配置される。
【0022】一方、ハウジング材18は円筒形であり、
ステンレスからなる。その一端は開口しているが、他端
は閉口している。ただし、ハウジング材18の閉口部1
8aには、内部にハロゲンランプを有するソケット付ハ
ロゲンランプ装置23のリード線25を通すための穴1
8bがあいている。なお、ハウジング材18の外径の大
きさは、ハウジング材17の底部17bの外径に等し
い。
【0023】回転放物面形状のリフレクター24を取り
付けたソケット付ハロゲンランプ装置23は、リード線
25を穴18bにとおし、ソケットのある側をハウジン
グ材18の閉口部18a側にして、ハウジング材18の
内部に配置する。この後、ストッパー部材20と同様の
形状のストッパー部材26をねじこみ、ソケット付ハロ
ゲンランプ装置23を固定する。
【0024】ソケット付ハロゲンランプ装置23を取り
付けたハウジング材18は、ねじ27によってハウジン
グ材17に取り付けられる。この際、ハウジング材17
の底部17bとハウジング材18の開口部18aを重ね
てねじ27を締める。このように取り付けることによっ
て、ターゲット16の後方に、ソケット付ハロゲンラン
プ装置23が配置される。
【0025】なお、壁面11に投影される実像5が、運
転者10には虚像4と重なって認識できるように、実像
表示器3を適切な角度で設置する。続いて、本実施例の
作動について説明する。虚像表示体6から出た光は、凹
面鏡7で反射し、遠方拡大した虚像4となる。続いてフ
ロントガラス8上の反射点9で反射し、運転者10の目
に入射する。このため、運転者10は虚像4が車両端部
13と同じ位置にあるように認識することができる。ま
た、フロントガラス8上の反射点9は車両端部13と運
転者10の目とを結んだ直線上にあるので、運転者10
は車両端部13と同じ方向に虚像4を認識することがで
きる。
【0026】同時に実像5は、車両端部13と運転者1
0の目とを結んだ直線の延長線と壁面11とが交差した
部分に投影される。したがって、図1、2にあるよう
に、運転者10は虚像4と実像5とが重なっているよう
に認識することができる。駐車などのために、車両を壁
面11に近づける場合、運転者10は虚像4によって車
両端部13の位置を認識することができる。それと同時
に、壁面11が近づくにつれて、虚像4と重なって見え
る実像5のピントが合っていく。これを認識することに
よって、壁面11の位置を認識することができるととも
に、車両の前左側端部である車両端部13と壁面11と
の相対的位置を認識することができる。
【0027】以上のように、虚像4による車両端部13
の位置表示に加え、障害物である壁面11に投影した実
像5のピントの状態によって障害物である壁面11の位
置を認識する方法を併用することによって、虚像4のみ
による車両端部13の位置表示に比べて、車両端部13
と障害物である壁面11との相対的位置をさらに把握し
やすくすることができる。
【0028】また、障害物が無地の壁面などの、視覚的
情報の乏しく、その位置を認識しにくい状態であって
も、実像5を投影することによって、視覚的情報を増大
させることができる。同時に、虚像4によって車両端部
13の位置を認識することができる。したがって、障害
物自体の位置を認識できると同時に、実像5を投影した
障害物と車両端部13との相対的位置を認識することが
できる。
【0029】ただし、障害物が金網や、電柱などの縦方
向に延びた細長い物体などの、実像5を投影させにくい
場合は、運転者10は虚像4のみによって、車両端部1
3の位置を認識する。以上のように、表示方法として虚
像4と実像5を併用することによって、障害物がどのよ
うな状態であっても、運転手10は車両端部13と障害
物との相対的な位置を認識することができる。
【0030】また、虚像4と実像5をそれぞれ色をつけ
て投影することで、太陽光などの白色光の下でも、虚像
4と実像5とを認識しやすくすることが可能である。ま
た、凹面鏡7を用いることによって、虚像表示体6に記
録された虚像4を遠方拡大することができる。そのた
め、虚像表示体6を小型化することができ、それに伴
い、虚像表示器2を小型化することもできる。また、虚
像4を遠方拡大すると同時に、虚像4の光路を変更させ
るので、レンズを用いる方式に比べて虚像表示器2の構
成部品数を減らすことができ、製造コストを低減でき
る。
【0031】また、虚像表示器2および実像表示器3の
両者を室内に配置するため、車体の外観上の美観は損な
われない。 〔実施例2〕次に、虚像が投影される光軸と実像が投影
される光軸とが、車両端部からあらかじめ設定した距離
だけ離れた位置で交差するような構成である実施例につ
いて述べる。
【0032】図4は、実施例2を示す模式的正面図であ
る。実像表示器28によって、オレンジ色の地に黒い線
で書かれた二重丸が実像29として投影される。一方、
虚像表示器2によって、オレンジ色の矢印が虚像4とし
て投影される。なお、虚像4は実施例1と同様に、車両
前左側端部である車両端部13の位置を示す虚像であ
る。
【0033】実像表示器28はバンパーの中に組み込ま
れて配置される。この際、障害物である無地の壁面11
に対して実像29が投影される光軸が、虚像4が投影さ
れる光軸と、車両端部13からあらかじめ設定した距離
だけ離れた位置で交差するように、実像表示器28の出
射角度を調節し、配置する。つまり、車両端部13が壁
面11からあらかじめ設定した距離だけ離れた位置とな
った時に、実像29の二重丸の内側に、虚像4の矢印が
入るように認識されるようにする。なお、虚像表示器2
の構成は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
また、実像表示器28の構成は実施例1とほぼ同様であ
るが、ターゲット30は、障害物である壁面11に投影
した際に、実像29が二重丸に投影されるようにくり抜
いてある。
【0034】続いて、本実施例の作動について説明す
る。壁面11に投影された二重丸の実像29は、運転者
10には虚像4と離間した状態で認識される。その間隔
は、実像表示器28(すなわち車両)と壁面11との距
離によって変化する。駐車するために障害物である壁面
11に車両を接近させる場合、車両端部13が壁面11
に近づくにつれて、運転者10には実像29と虚像4と
の間隔は小さくなるように認識される。車両端部13が
あらかじめ設定された距離だけ壁面11から離れた位置
に到達すると、運転者10には実像29と虚像4とが重
なった状態で認識される。それとともに、実施例1と同
様に、実像29のピントがあった状態となる。
【0035】以上のように、運転者10は実施例1と同
様に、虚像4によって車両端部13の位置を認識すると
ともに、実像29のピントの状態を認識することによっ
て壁面11の位置を認識する。その結果、運転者10は
車両端部13と障害物である壁面11との相対的な位置
を認識することができる。それと同時に、虚像4と実像
29との間隔によっても運転者10は車両端部13と障
害物である壁面11との相対的な位置を認識することが
でき、運転者10はさらに容易に車両端部13と障害物
である壁面11との相対的な位置を把握することができ
る。
【0036】〔実施例3〕次に、虚像と実像によって、
車両の前左側端部および後左側端部の位置を表示する実
施例について述べる。図5は実施例3を示す模式的な正
面図であり、図6は実施例3を示す模式的な平面図であ
る。車両の前側に配置される虚像表示器2と実像表示器
28は実施例2と同様の構成および作動であるので、説
明を省略する。
【0037】虚像表示器31と実像表示器32とは、車
両の後側に配置される。虚像表示器31は虚像33を表
示し、実像表示器32は実像34を表示する。虚像33
は車両の後左側端部である車両端部36の位置を示す虚
像である。虚像表示器31から出た光は、リヤウインド
ウ37上の反射点38で反射し、運転者10に認識され
る。一方、実像34は車両の後部にある壁面35に投影
される。実施例2と同様に、障害物である無地の壁面3
5に対して実像34が投影される光軸が、虚像33が投
影される光軸と、車両端部36からあらかじめ設定した
距離だけ離れた位置で交差するように、実像表示器32
の出射角度を調節し、配置する。なお、虚像表示器31
および実像表示器32の構成は実施例1と同様であるの
で、説明を省略する。
【0038】また、虚像33と実像34とによる、後側
の車両端部36と障害物である壁面35との相対的位置
を認識する方法は、前側の車両端部13と障害物である
壁面11との相対的位置を認識する方法、つまり実施例
2と同様であるので、説明を省略する。以上のように、
虚像表示器2、31と実像表示器28、32とを、車両
の前側および後側に配置することによって、障害物であ
る壁面11、35と前側および後側の車両端部13、3
6との相対的位置を、運転者10は認識することができ
る。
【0039】以上の実施例では、車両の前左側端部の位
置を表示する車両用端部位置表示装置について述べた
が、実像と虚像を投影する方向を調節すれば、車両の他
の部位の端部、例えば前中央の端部や前右側端部などに
ついても表示可能であり、本発明によって表示される端
部をこれに限定するものではない。また、実像表示器を
後部に設けるとともに、実像および虚像を後方に向かっ
て投影すれば、後部端部の位置を表示させることも可能
であり、本発明によって表示される端部を、車両前方に
ある端部に限定するものではない。
【0040】また、以上の実施例では、虚像表示器をダ
ッシュボードの下に配置させたが、ルームミラーの裏側
やコンソールボックスまたは、天井などに配置させるこ
とも可能であり、虚像表示器の配置部位を、これに限定
するものではない。また、以上の実施例では、実像表示
器をダッシュボード上に、またはバンパーの中に組み込
んで配置したが、実像をさえぎることなく障害物に投影
することができる部位であれば、実像表示器の配置部位
は、これらに限定されるものではない。
【0041】また、以上の実施例では、実像と虚像とを
同時に投影させたが、虚像のみ投影する/虚像と実像を
同時に投影するというように、障害物の状態によって表
示状態を切り換えることも可能である。また、以上の実
施例では実像および虚像を、オレンジ色に発色させて表
示したが、他の色で発色させることも可能であり、実像
および虚像の色をこれに限定するものではない。また、
実像をオレンジ色に、虚像を緑色に発色させるというよ
うに、実像と虚像を異なった色で発色させることも可能
であり、この場合、より認識しやすくすることができ
る。
【0042】また、以上の実施例ではコンバイナとし
て、フロントガラスを用いたが、車室内または車室外に
ハーフミラーなどのコンバイナを別途設けることもでき
る。このようにすることによって、凹面鏡などの光学系
をある程度自由に設置することが可能となる。また、コ
ンバイナの運転者側の面を、もう一方の面と比べて反射
率を高める加工をすると、光源の消費電力を小さくでき
るとともに、裏面反射による虚像の二重像をわかりにく
くすることができる。
【0043】また、以上の実施例では一つの虚像を表示
させたが、二つの虚像を表示させ、一つの虚像は車両の
端部の位置を示すものとし、もう一つの虚像は車両の端
部の近傍、例えば車両の端部からあらかじめ設定した距
離だけ離れた位置を示すものとすることも可能である。
この場合、運転者は二つの虚像の相対的な位置を認識す
ることにより、より容易に車両と障害物とのの相対的な
位置を認識することができる。このように、表示される
虚像の数は一つに限定されるものではなく、複数である
ことも可能である。
【0044】また、実施例1において、表示される虚像
を矢印とし、表示される実像を格子状の模様としたが、
両者の形状をこれに限定するものではない。同様に実施
例2において、虚像を矢印とし、虚像が投影される光軸
と実像が投影される光軸とが交差する際に、実像を虚像
がその内部に入るよう二重丸としたが、両者が重ね合わ
せやすい形状であればよく、これに形を限定するもので
はない。また、実像を虚像と重なるように同じ形状とし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す正面模式図である。
【図2】実施例1を示す平面模式図である。
【図3】実像表示器の一部半断面図である。
【図4】実施例2を示す模式的正面図である。
【図5】実施例3を示す模式的正面図である。
【図6】実施例3を示す模式的平面図である。
【符号の説明】
1 車両用端部位置表示装置 2 光学的虚像表示手段である虚像表示器 3 光学的実像表示手段である実像表示器 4 虚像 5 実像 10 運転者 11 障害物である壁面 13 車両端部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 虚像を車両端部の近傍に結像させて表示
    する光学的虚像表示手段と、実像を車両の障害物に投影
    し、結像させて表示する光学的実像表示手段とから構成
    され、前記虚像と前記実像とを表示することによって、
    車両端部と前記障害物との相対的位置を運転者に認識さ
    せることを特徴とする車両用端部位置表示装置。
  2. 【請求項2】 障害物からあらかじめ設定した距離だけ
    離れた位置に車両端部がある際に、前記実像の焦点が合
    うように前記光学的実像表示手段が構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の車両用端部位置表示装置。
  3. 【請求項3】 運転者に前記虚像と前記実像とが重なっ
    て認識されるように、前記光学的虚像表示手段と前記光
    学的実像表示手段とが配置されたことを特徴とする請求
    項1または2記載の車両用端部位置表示装置。
  4. 【請求項4】 前記光学的虚像表示手段の光軸と前記光
    学的実像表示手段の光軸とが、車両端部からあらかじめ
    設定した距離で交差するよう前記光学的虚像表示手段と
    前記光学的実像表示手段とが配置されたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の車両用端部位置表示装置。
  5. 【請求項5】 表示を、前記虚像と前記実像の両者、ま
    たは前記虚像のみと切り換えることができることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の車両用
    端部位置表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光学的虚像表示手段と、前記光学的
    実像表示手段とを車両の前部および後部のうち少なくと
    もいずれか一方に配置し、車両の前側端部および後側端
    部のうち少なくともいずれか一方のそれぞれの位置を示
    すような構成としたことをことを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれか一つに記載の車両用端部位置表示装
    置。
  7. 【請求項7】 前記虚像が、白色光以外の色で発色して
    表示されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か一つに記載の車両用端部位置表示装置。
  8. 【請求項8】 前記実像が、白色光以外の色で発色して
    表示されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か一つに記載の車両端部位置表示装置。
  9. 【請求項9】 前記虚像と前記実像とが、異なった色で
    発色して表示されることを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか一つに記載の車両用端部位置表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015121324A (ja) * 2015-01-20 2015-07-02 Ntn株式会社 配光可変型前照灯装置用すべり軸受

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