JPH0893644A - ハイドロフルオロカーボン用圧縮機 - Google Patents
ハイドロフルオロカーボン用圧縮機Info
- Publication number
- JPH0893644A JPH0893644A JP25727694A JP25727694A JPH0893644A JP H0893644 A JPH0893644 A JP H0893644A JP 25727694 A JP25727694 A JP 25727694A JP 25727694 A JP25727694 A JP 25727694A JP H0893644 A JPH0893644 A JP H0893644A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- oil
- refrigerant
- hfc
- oils
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラッジの発生や油脂の低温固化を起こすこ
とのないHFC冷媒用圧縮機を提供する。 【構成】 冷媒のHFC−134aに接触する可能性の
あるケーシング1、電動機2、クランクシャフト3、ピ
ストン4、シリンダー5、エンド封止部材8等を、HF
C−134aに溶解可能な油脂を用いて加工し、且つ、
組み付けた。
とのないHFC冷媒用圧縮機を提供する。 【構成】 冷媒のHFC−134aに接触する可能性の
あるケーシング1、電動機2、クランクシャフト3、ピ
ストン4、シリンダー5、エンド封止部材8等を、HF
C−134aに溶解可能な油脂を用いて加工し、且つ、
組み付けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍装置の圧縮機に
関するものであり、特に詳しくは冷媒にハイドロフルオ
ロカーボン(以下、HFCと云う)を使用する冷凍装置
の圧縮機に関するものである。
関するものであり、特に詳しくは冷媒にハイドロフルオ
ロカーボン(以下、HFCと云う)を使用する冷凍装置
の圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮機の構造部材や摺動部材と云った主
要部品は、一般に鉄を主体とする硬い金属によって構成
されている。そして、金属機械加工、すなわち、鋼板・
棒鋼等の切断・切削・プレス・穿孔・絞り・研摩等を行
う際に、割れや疵を生じることがないように潤滑油を適
宜使用している。
要部品は、一般に鉄を主体とする硬い金属によって構成
されている。そして、金属機械加工、すなわち、鋼板・
棒鋼等の切断・切削・プレス・穿孔・絞り・研摩等を行
う際に、割れや疵を生じることがないように潤滑油を適
宜使用している。
【0003】また、加工済みの部品を組み付ける際に
も、ピストンとシリンダ等は潤滑油を用いないと摺動し
難いので組み立てが困難なだけでなく、疵を付けること
になるし、組み立てた後も金属表面が空気に触れて錆び
ることがないように、鉄製部品の表面には防錆油が塗布
されている。
も、ピストンとシリンダ等は潤滑油を用いないと摺動し
難いので組み立てが困難なだけでなく、疵を付けること
になるし、組み立てた後も金属表面が空気に触れて錆び
ることがないように、鉄製部品の表面には防錆油が塗布
されている。
【0004】また、電動機を内蔵した圧縮機において
は、マグネットワイヤ塗布油が使用されている。
は、マグネットワイヤ塗布油が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧縮機の製造
に従来使用している潤滑油や部品加工油等は、鉱油をベ
ースとしたものであり、これらの油は冷媒として従来使
用してきた特定フロン(例えば、CFC−11、−12
等)とは相溶性が良いが、特定フロンの代替物質になる
と期待されているHFC−134a等とは相溶性が極め
て悪く、これらには殆ど溶解しない。
に従来使用している潤滑油や部品加工油等は、鉱油をベ
ースとしたものであり、これらの油は冷媒として従来使
用してきた特定フロン(例えば、CFC−11、−12
等)とは相溶性が良いが、特定フロンの代替物質になる
と期待されているHFC−134a等とは相溶性が極め
て悪く、これらには殆ど溶解しない。
【0006】このため、例えば図2に例示した冷凍サイ
クルにおいて、HFC−134aを冷媒として圧縮機5
1→凝縮器52→キャピラリーチューブ53→蒸発器5
4→アキュムレータ55→圧縮機51の方向に循環させ
ると、圧縮機51の製造時に使用されて残留している油
脂は、圧縮機51で圧縮されて高圧・高温になった冷媒
と共に圧縮機51より冷媒管路に流れ出て、圧力と温度
が急激に下がるキャピラリーチューブ53の出口部で分
離固化し、スラッジとなって冷媒管路を閉塞すると云っ
た問題点があり、この点の解決が課題となっていた。
クルにおいて、HFC−134aを冷媒として圧縮機5
1→凝縮器52→キャピラリーチューブ53→蒸発器5
4→アキュムレータ55→圧縮機51の方向に循環させ
ると、圧縮機51の製造時に使用されて残留している油
脂は、圧縮機51で圧縮されて高圧・高温になった冷媒
と共に圧縮機51より冷媒管路に流れ出て、圧力と温度
が急激に下がるキャピラリーチューブ53の出口部で分
離固化し、スラッジとなって冷媒管路を閉塞すると云っ
た問題点があり、この点の解決が課題となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、被圧縮流体
と接触する圧縮機の部品加工および組立を、HFCに溶
解する油脂の利用もしくは相溶性が悪い油の中でアルキ
ルベンゼン系油を限定して行い、上記従来技術の課題を
解決したものである。
と接触する圧縮機の部品加工および組立を、HFCに溶
解する油脂の利用もしくは相溶性が悪い油の中でアルキ
ルベンゼン系油を限定して行い、上記従来技術の課題を
解決したものである。
【0008】
【作用】圧縮機の製造時に使用されて残留していた潤滑
油・部品加工油・組立油等は、封入されたHFC冷媒に
溶解して冷媒管路を循環するので、低圧・低温となるキ
ャピラリーチューブの出口部でスラッジとして析出・分
離することがないし、圧縮機においても冷媒に溶解した
前記油脂類がシリンダとピストン等の摺動部分の潤滑性
を高めるので、摺動面の摩耗が少なく、疵付き難い。こ
のため、摺動部分で発熱して冷凍機油や冷媒が劣化する
ことが防止される。
油・部品加工油・組立油等は、封入されたHFC冷媒に
溶解して冷媒管路を循環するので、低圧・低温となるキ
ャピラリーチューブの出口部でスラッジとして析出・分
離することがないし、圧縮機においても冷媒に溶解した
前記油脂類がシリンダとピストン等の摺動部分の潤滑性
を高めるので、摺動面の摩耗が少なく、疵付き難い。こ
のため、摺動部分で発熱して冷凍機油や冷媒が劣化する
ことが防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて更
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【0010】図1は本発明になるレシプロ式圧縮機の概
要を示す説明図であり、この圧縮機は切断・絞り・溶接
等によって作成した鉄製のケーシング1の内部に、電動
機2、この電動機の回転軸に直結したクランクシャフト
3が駆動するピストン4、このピストンのためのシリン
ダー5等を有し、吸入口6から吸入した冷媒、例えばH
FC−134aをピストン4の往復動作により圧縮して
吐出口7から吐出するものである。
要を示す説明図であり、この圧縮機は切断・絞り・溶接
等によって作成した鉄製のケーシング1の内部に、電動
機2、この電動機の回転軸に直結したクランクシャフト
3が駆動するピストン4、このピストンのためのシリン
ダー5等を有し、吸入口6から吸入した冷媒、例えばH
FC−134aをピストン4の往復動作により圧縮して
吐出口7から吐出するものである。
【0011】金属機械加工時の潤滑油としてHFC−1
34aに溶解可能なエステル油もしくはアルキルベンゼ
ン油をベースとした加工油を、研削・切削・ラップ加工
等に、エステル油もしくはアルキルベンゼン油をプレス
加工・マグネットワイヤ2aの巻線加工等に用いて、電
動機2、クランクシャフト3、ピストン4、シリンダー
5、エンド封止部材8等を加工して製作した。
34aに溶解可能なエステル油もしくはアルキルベンゼ
ン油をベースとした加工油を、研削・切削・ラップ加工
等に、エステル油もしくはアルキルベンゼン油をプレス
加工・マグネットワイヤ2aの巻線加工等に用いて、電
動機2、クランクシャフト3、ピストン4、シリンダー
5、エンド封止部材8等を加工して製作した。
【0012】そして、上記の加工油を用いて加工・製作
した部品を、例えばアルキルベンゼン油を組み立て油と
して組み付け、前記図1の構成の圧縮機を組み立てた。
した部品を、例えばアルキルベンゼン油を組み立て油と
して組み付け、前記図1の構成の圧縮機を組み立てた。
【0013】上記のようにして製作した圧縮機を図2の
圧縮機51として使用し、例えばポリオルエステルを冷
凍機油とし、冷媒にHFC−134aを用いた冷凍サイ
クルを構成して冷房運転を行ったところ、キャピラリー
チューブ53の出口部においても製造時に使用した潤滑
油・部品加工油等が固化して管路を閉塞すると云った不
都合は全く起こらず、長時間に渡って冷房運転を継続す
ることが出来た。
圧縮機51として使用し、例えばポリオルエステルを冷
凍機油とし、冷媒にHFC−134aを用いた冷凍サイ
クルを構成して冷房運転を行ったところ、キャピラリー
チューブ53の出口部においても製造時に使用した潤滑
油・部品加工油等が固化して管路を閉塞すると云った不
都合は全く起こらず、長時間に渡って冷房運転を継続す
ることが出来た。
【0014】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0015】例えば、圧縮機51の製作時に使用する油
としては、実施例に示したもの以外にもエーテル系、フ
ッ素系等が使用できる。
としては、実施例に示したもの以外にもエーテル系、フ
ッ素系等が使用できる。
【0016】また、圧縮機51は電動機2を内蔵しない
外部駆動式としたり、ケーシング1を鋳物製とすること
もできる。また、レシプロ式以外のロータリ式やターボ
式の圧縮機であっても良い。
外部駆動式としたり、ケーシング1を鋳物製とすること
もできる。また、レシプロ式以外のロータリ式やターボ
式の圧縮機であっても良い。
【0017】
【発明の効果】この発明は上記したように、被圧縮流体
と接触する部品の加工および組立を、HFCに溶解する
油脂を用いて行ったことを特徴とするHFC用圧縮機で
あるので、
と接触する部品の加工および組立を、HFCに溶解する
油脂を用いて行ったことを特徴とするHFC用圧縮機で
あるので、
【0018】冷媒管路に特定フロンの代替物質であるH
FC−134a等を封入して冷凍サイクルを構成して
も、圧縮機の製造時に使用して残留していた加工油・組
立油・防錆油等は冷媒に溶解して冷媒管路を循環する。
このため、低圧・低温となるキャピラリーチューブの出
口でスラッジとして析出・分離することがないし、圧縮
機においても冷媒に溶解した前記油脂がシリンダとピス
トン等の摺動部分の潤滑性を高めるので、摺動面の摩耗
が少なく、疵付き難い。したがって、摺動部分で発熱し
て冷凍機油や冷媒が劣化することが防止される。
FC−134a等を封入して冷凍サイクルを構成して
も、圧縮機の製造時に使用して残留していた加工油・組
立油・防錆油等は冷媒に溶解して冷媒管路を循環する。
このため、低圧・低温となるキャピラリーチューブの出
口でスラッジとして析出・分離することがないし、圧縮
機においても冷媒に溶解した前記油脂がシリンダとピス
トン等の摺動部分の潤滑性を高めるので、摺動面の摩耗
が少なく、疵付き難い。したがって、摺動部分で発熱し
て冷凍機油や冷媒が劣化することが防止される。
【図1】一部を破断して示す圧縮機の説明図である。
【図2】冷凍サイクルの説明図である。
1 ケーシング 2 電動機 3 クランクシャフト 4 ピストン 5 シリンダー 6 吸入口 7 吐出口 8 エンド封止部材 51 圧縮機 52 凝縮器 53 キャピラリーチューブ 54 蒸発器 55 アキュムレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 被圧縮流体と接触する部品の加工および
組立を、ハイドロフルオロカーボンに溶解する油脂を用
いて行ったことを特徴とするハイドロフルオロカーボン
用圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25727694A JPH0893644A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | ハイドロフルオロカーボン用圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25727694A JPH0893644A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | ハイドロフルオロカーボン用圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893644A true JPH0893644A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17304134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25727694A Pending JPH0893644A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | ハイドロフルオロカーボン用圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0893644A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103470468A (zh) * | 2012-06-05 | 2013-12-25 | F.I.A.C.股份公司 | 容积式往复压缩机 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP25727694A patent/JPH0893644A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103470468A (zh) * | 2012-06-05 | 2013-12-25 | F.I.A.C.股份公司 | 容积式往复压缩机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040820 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040824 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050125 |