JPH089350B2 - 小型走行ロボット - Google Patents

小型走行ロボット

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JPH089350B2
JPH089350B2 JP3241829A JP24182991A JPH089350B2 JP H089350 B2 JPH089350 B2 JP H089350B2 JP 3241829 A JP3241829 A JP 3241829A JP 24182991 A JP24182991 A JP 24182991A JP H089350 B2 JPH089350 B2 JP H089350B2
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JP
Japan
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coil
coils
magnet
small
traveling robot
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JP3241829A
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太吉 石井
昭吉 佐原
誠 名佐原
一雄 若林
喜尚 川嶋
直人 岡
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セイコー電子工業株式会社
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Publication date
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  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型走行ロボットに関
する。
【0002】
【従来の技術】傾斜面や平面上を移動する小型走行ロボ
ットの駆動源は、電磁石式や圧電式の振動を用いたもの
が一般的である。これは、小型軽量化の必要上、市販モ
ータを使用することができないからである。図4は電磁
式の小型走行ロボットの例で、図4(a)は、これを構
成する駆動素子の側面図である。ここで、13はコイ
ル、15は走行用の斜毛、14は上アーム、16は下ア
ーム、17は板バネ、18は床面である。この小型走行
ロボットは、図4(b)の正面図に示すように、上記駆
動素子の一対が平行に組み合わされて小型ロボットを構
成している。
【0003】図示しないリード線により、遠隔的にコイ
ル13に間欠繰り返し電力を供給すると、電磁力による
吸引力と板バネ17の反発力とが下アーム16に交互に
作用して下アーム16を上下に振動させる。この振動は
下アーム16の下部に取りつけられた斜毛15に伝えら
れ、斜毛15の前後方向の摩擦力の差により小型ロボッ
トは移動する。この例では、斜毛15が左側に向けて傾
斜して下アーム16の下部に植立されているので、右方
向へ走行する。そして、両駆動素子の給電電力をそれぞ
れ制御することにより方向変換、速度変換などが自在に
できるものである。
【0004】図5は圧電式の小型走行ロボットの例で、
図5(a)は、これを構成する駆動素子の側面図であ
る。ここで、19は圧電素子、20はこれを直列に接続
する導体、21および22はそれぞれ摩擦力を異にした
爪足で、ここでは22の方が摩擦力が大きいように構成
されている。図示しないリード線により圧電素子に電力
を給電すると、圧電素子19の動きは、その直列接続に
より拡大され、爪足21および22の振幅は増大する。
そして、増大した振動は爪足21および22に伝えら
れ、この振動により摩擦力の少ない右方向にロボットは
走行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の小型走
行ロボットは、上述したように、振動を利用しているの
で歩幅に相当する振幅が充分にとれない欠点がある。こ
れは床面の粗さと振幅との関係から床面の粗さに制約を
与えることになる。また、振動を利用するため、その摩
擦係数の低下は避けられず、傾斜面での操縦性能が著し
く悪化し、走行動作の早い、安定した小型走行ロボット
を得ることは困難であった。
【0006】本発明は、従来のロボットのもつこのよう
な欠点を解消し、傾斜面での操縦性を高め、動作の早い
小型走行ロボットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の小型走
行ロボットの操縦性能と走行動作を改善するために、以
下に記載する構成とした。 すなわち、本発明は、小型走
行ロボットにおいて、それぞれが少なくとも2つの極性
の磁極を持つ2つの永久磁石と、2つの永久磁石を保持
する永久磁石保持手段と、2つの永久磁石のそれぞれの
磁極と相対する位置にある2つのコイルと、2つのコイ
ルのそれぞれが2つの永久磁石のそれぞれの磁極に対し
て往復運動可能となるように2つのコイルを保持するコ
イル保持手段と、2つのコイルのそれぞれと一体に動作
し小型走行ロボットが接地面に対して所定の方向に移動
するための動作を行う歩行用脚部と、2つのコイルを磁
化するために2つのコイルのそれぞれに別々に所定の交
番電流を供給するコイル駆動回路とを有する構成とし
た。 そして、本発明により、歩行ストロークが大きく、
動作速度が早く、操縦性の良い小型走行ロボットが得ら
れる。
【0008】
【作用】本発明は、上記の構成としたので、上記磁石の
両面に配置されたコイルに交番電流を供給すると、コイ
ルと場所的に極性を異にして磁化された磁石との間に吸
引力および反発力が発生し、この力が総合的に働いてコ
イルが動かされる。この吸引力および反発力は、交番電
流により交互に変わるので、コイルは往復動を繰り返
し、その動きは各コイルの下端に設けられた歩行用脚部
に伝えられ、歩行動作を行う。
【0009】このコイルの往復動は、場所的に極性を異
にして磁化された磁石面に沿って移動するために、その
振幅は大きなものが得られ、また、早い動作が可能とな
る。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す斜視図で、
図2は、その動作を説明する図である。図1において、
1および2は両面が着磁された磁石素子、3および4は
空芯コイル、5はガイドフレーム、6はガイドフレーム
に摺動自在に取り付けられたガイドブッシュ、7は脚用
ホルダー、8は斜毛を示す。
【0011】磁石素子1および2はそれぞれの面が着磁
されており、その端面が互いに着磁された面の極性を異
ならせて接合されて一つの磁石Aを構成している。ガイ
ドフレーム5は磁石Aにその一部が接着されており、磁
石Aの着磁された両面にに対して、それぞれコイル3お
よび4の端面を一定の間隙を設けて対向して配置される
ように、ガイドブッシュ6を介して支持している。ガイ
ドブッシュ6は、筒状をなし、フレームガイド5の水平
枠に緩く嵌め込まれてその枠に沿って摺動自在に往復動
できるように構成されており、その側面は、空芯コイル
3および4の磁石Aから離れた端面にそれぞれ接着され
ている。そのため、これに接着されたコイル3および4
もガイドフレームに対して摺動可能であり、それぞれ独
立して動くことができる。
【0012】そこで、コイル3および4に交流電流を供
給することにより、本発明のロボットの走行は、直線、
回転、方向転換、速度変更など自在に行うことができる
ものである。このコイルへの給電は、リード線などによ
り遠隔的に行う。また、脚用ホルダー7は、コイル3お
よび4の両側面に接着され、その下端に斜毛8が歩行用
脚部として取りつけられている。
【0013】なお、この実施例では、上記磁石素子1お
よび2に、Sm ・Co 系稀土類磁石を用い、コイルは、
コイルの線径0.1mm、410ターンの空芯コイルを使
用した。図2は、図1の動作原理を説明する図で、磁石
素子1および2は、両側面が着磁されており、お互いに
極性を異にして接着されている。すなわち、磁石素子1
の右側は、N極に、左側は、S極に着磁されており、磁
石素子2の右側はS極に、左側はN極に着磁されてい
る。この磁石の両側面には、これにコイル面を対向させ
てコイル3および4が間隙をおいて配置されている。
【0014】図2(a)は、コイル3方向からみて、コ
イル3および4に時計回りに通電した場合の動作を示し
ている。このとき、コイル3の磁石側はN極となり、磁
石素子1との間に反発力が働き、一方、磁石素子2とは
吸引力が働くので、コイル3には下向きの力が作用す
る。また、コイル4の磁石素子側はS極となり、上と同
様に磁石素子1とは反発力が、磁石素子2とは吸引力が
働き、コイル4にも下向きの力が作用する。
【0015】図2(b)は、コイル3方向からみて、コ
イル3および4に反時計回りに通電した場合の動作を示
している。このとき、コイル3の磁石側はS極となり、
磁石素子2との間に反発力が働き、一方、磁石素子1と
は吸引力が働くので、コイル3には上向きの力が作用す
る。また、コイル4の磁石素子側はN極となり、上と同
様に磁石素子2とは反発力が、磁石素子1とは吸引力が
働き、コイル4にも上向きの力が作用する。
【0016】以上の説明は、コイル3および4に、同一
の向きに力が働くように給電した場合であるが、コイル
3および4は、それぞれ独立して給電できるので、両コ
イルの供給電力をコントロールすることにより、直線走
行は勿論、走行速度の変更、回転、方向転換など自由に
できることは当然である。図3は、本発明の他の実施例
で、床面の状態など必要に応じて脚部11を簡単に取り
替えることが出来るように構成したもので、一方のコイ
ルおよび脚部のみを示している。
【0017】ここで、9はコイル3の端面に固着された
コイルホルダー、10はコイルホルダー9の下部に設け
られた突起、6はコイルホルダー9の側面に設けられた
ガイドブッシュ、9aはコイルホルダー9とコイルとを
固定するための引っかけフックである。11は歩行用脚
部で、その上部には突起10を嵌め込むための孔12が
開けられている。
【0018】この構成によれば、脚部11に種々のもの
を用意することにより、床面の状況に応じて取り替える
ばかりではなく、玩具用として種々の動物の足を模倣し
たものや、スキーの板、船のかいなど種々の形状のもの
を選択してその趣を変えることができる。なお、図1の
実施例においては、磁石素子1および2は扇形をなし、
そのかなめ部同士を接合して磁石Aを構成している。し
かし、この磁石は接合して作る必要はなく、磁化を工夫
することにより始めから一体化した磁石を構成して使用
することもでき、また、その形状についても、必ずし
も、これに限られることはなく、矩形、円形など必要に
応じて、自由に選択できることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、小型走
行ロボットの動力部に、左右の面で極性が異なる磁石を
設け、この磁石面に対向してそれぞれコイルを配置し、
このコイルを励磁することにより、往復駆動力を得てい
る。そして、このコイルに結合した脚によって歩行動作
をさせる構成としたので、歩行ストロークが大きく取
れ、動作速度も早く、かつ、操縦性も優れた小型走行ロ
ボットを得ることができた。また、コイルに結合する脚
部を取り替え自在にすれば、種々の床面に対応すること
ができるとともに、その形状を異ならせることにより種
々の形態のロボットを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の動作原理を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図4】従来の技術を説明する図である。
【図5】他の従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
A 磁石 1、2 磁石素子 3、4 コイル 5 ガイドフレーム 6 ガイドブッシュ 7 脚用ホルダー 8 歩行用脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 33/16 A (72)発明者 若林 一雄 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内 (72)発明者 川嶋 喜尚 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内 (72)発明者 岡 直人 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−147195(JP,U) 実公 昭58−28465(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に磁極を有する2個の永久磁石を
    前記磁極が形成されていない面同志をつき合わせた形で
    一体化した磁石を構成すると共に前記一体化した磁石の
    両端部ではそれぞれ極性の異なる2個の磁石が隣接する
    構成とし、 前記一体化した磁石の両端部の磁極面に対向
    してコイルの中心軸が前記両端部の磁極面に向かうよう
    にしてそれぞれ第1のコイルと第2のコイルとが設けら
    れ、 前記第1と第2のコイルの下部にはそれぞれ第1と第2
    の歩行用脚部が取り付けられており、 前記第1と第2のコイルには、交番電流が供給されて移
    動する動作を行うことを 特徴とする小型走行ロボット。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2のコイルの中心軸がそれ
    ぞれ前記両端部の磁極にほぼ垂直となっている請求項1
    記載の小型走行ロボット。
  3. 【請求項3】 前記第1と第2の歩行用脚部は、それぞ
    れ前記第1と第2のコイルに着脱可能に組み込まれてい
    る請求項1記載の小型走行ロボット。
  4. 【請求項4】 ガイドフレームが前記一体化された磁石
    と前記第1と第2のコイルの周囲に設けられており、 前記ガイドフレームは前記一体化された磁石の磁極が形
    成さていない面に固着され、 前記第1と第2のコイルに対向する前記ガイドフレーム
    の部分にはそれぞれ第1と第2のガイドブッシュが往復
    運動可能に取り付けられ、 前記第1と第2のガイドブッシュは、それぞれ前記第1
    と第2のコイルを保持している請求項2記載の小型走行
    ロボット。
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JPH0577771A JPH0577771A (ja) 1993-03-30
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JPS5828465U (ja) * 1981-08-19 1983-02-24 株式会社日立製作所 フアクシミリ信号処理回路

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