JPH08930U - 布地類の引張り試験装置 - Google Patents

布地類の引張り試験装置

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JPH08930U
JPH08930U JP70095U JP70095U JPH08930U JP H08930 U JPH08930 U JP H08930U JP 70095 U JP70095 U JP 70095U JP 70095 U JP70095 U JP 70095U JP H08930 U JPH08930 U JP H08930U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布地類に多方向から引張り荷重を作用させて
伸縮特性を正しく調べることができ、しかも、引張り荷
重の調整および伸縮特性の測定を容易に能率良く行なう
ことができるようにする。 【構成】 複数軸上に試料止着部材3を移動可能に配置
するとともに、各試料止着部材3を移動させる駆動手段
と、伸び検出手段と、荷重検出手段と、上記駆動手段を
制御する制御手段20と、演算処理手段30と、表示手
段40とを備え、上記制御手段20により定荷重試験用
制御と定伸長試験用制御とを選択的に行ない、上記演算
処理手段30により定荷重試験の場合と定伸長試験の場
合とに応じて伸び検出信号もしくは荷重検出信号に基づ
いてデータを作成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、布地やこれに類するシートの伸縮性を調べる引張り試験装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、衣服等に用いられる布地類の開発段階での伸縮特性試験や製造段階 での品質管理などのための引張り試験装置として、布地類に一軸方向の引張り力 を加えるようにした試験装置は種々市販され、広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、着心地の良い衣服を提供するため多方向に適度の伸縮性を備えた布 地類の設計、製造を行なうような場合に、布地類に多方向から同時に引張り力を 加えてその伸び特性や回復特性を調べたいという要求がある。このような要求に 対し、上記の一軸方向の試験装置では、試料となる布地類の方向を変えて何度か にわたり試験を行なったとしても、同時に多方向から引張り荷重を加える場合と は荷重作用条件が異なるため正しく伸び特性を調べることができず、かつ、作業 性も悪くなる。
【0004】 なお、最近、上記要求に対処するため、布地類に多方向から引張り荷重を加え る多方向引張り試験装置が開発されつつあるが、従来のこの種の多方向引張り試 験装置とそれによる試験方法は、その機構が複雑であるとともに、操作が面倒で 非能率的なものであった。
【0005】 本考案は上記の事情に鑑み、布地類に多方向から引張り荷重を作用させて伸縮 特性を正しく調べることができ、しかも、引張り荷重の調整および伸縮特性の測 定を容易に能率良く行なうことができ、その上、布地類に加える荷重を設定値と するように制御しつつ伸びを調べる定荷重試験と布地類の伸びを設定値とするよ うに制御しつつ荷重を調べる定伸長試験とを選択的に行なうことができ、布地類 の種類、用途等に応じた効果的な試験を行なうことができる布地類の引張り試験 装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の布地類の引張り試験装置は、布地等のシート状の試料の周辺部に対す る止着部を備えた複数の試料止着部材と、これらの試料止着部材を試料台上の一 点を中心とした放射状の複数軸上に位置させて各軸の方向に移動可能に保持する 止着部材保持部と、上記各試料止着部材を移動させる駆動手段と、上記試料止着 部材の移動量に対応する試料の伸びを検出する伸び検出手段と、上記試料止着部 材によって試料に加えられる引張り荷重を検出する荷重検出手段と、上記各検出 手段の検出信号を入力し、上記引張り荷重の検出値が設定値となる状態にまで上 記各試料止着部材を移動させるように上記駆動手段を制御する定荷重試験用制御 と上記伸びの検出値が設定値となる状態にまで上記各試料止着部材を移動させる ように上記駆動手段を制御する定伸長試験用制御とを指令に応じて選択的に行な う制御手段と、この制御手段による制御に対応して、上記定荷重試験用制御が行 なわれる場合は上記伸び検出手段の検出信号を、また上記定伸長試験用制御が行 なわれる場合は上記荷重検出手段の検出信号を読み取って、その読み取った検出 信号に基づき検出データを作成する演算処理手段と、この演算処理手段から出力 されるデータを表示する表示手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】
上記引張り試験装置によると、多方向に引張り力を加えた状態での各軸方向の 伸縮特性を調べる試験が実行され、とくに試料に対する多方向への引張り荷重の 付与、および伸縮特性のデータの作成、表示が自動的に行なわれる。また、布地 類に加える荷重を設定値とするように制御しつつ伸びを調べる定荷重試験と、布 地類の伸びを設定値とするように制御しつつ荷重を調べる定伸長試験とを選択的 に行なうことが可能となる。
【0008】
【実施例】
図1乃至図5は本考案の試験装置の実施例を示している。これらの図において 、1は基枠2の上端に設けられた平板状の試料台、3は試料台1上の周辺部に配 設された複数の試料止着部材であり、各試料止着部材3は、試料台1の中央部の 一点を中心とした放射状の複数軸上に位置し、各軸の方向に移動可能となってい る。当実施例では、上記試料台1が略正八角形に形成されるとともに、その中心 を通る4軸方向(図2中に一点鎖線で示す)の各両側にそれぞれ試料止着部材3 が配置され、つまり同一軸の両側に位置する2つを1組とした4組(8個)の試 料止着部材3が配設されている。
【0009】 上記各試料止着部材3は、布地等のシート状の試料Aの周辺部に対する止着部 4を有するとともに、ボールスクリュー6に螺合するナット部5を備えており、 上記ナット部5と止着部4との間には荷重検出手段としてのロードセル7が組込 まれている。上記止着部4は、例えば図3に示すように、上面に多数の針を突出 させ、この針を試料Aの周辺部に刺し通して止着するようになっている。なお、 安全性確保のため、止着状態で試料Aの上方に針が突出する部分には適当なカバ ーを被せるようにすることが望ましい。あるいは図4に示すように、下面に多数 の針を突出させた上下に回動可能なプレート4aとその下方に位置して上記針に 対応する針挿通孔を有する受け板4bとで、その間に試料Aの周辺部を止着する ように止着部4を構成してもよく、このほかにも止着部4の具体的構造は種々変 更可能である。
【0010】 また、上記ボールスクリュー6は試料台1に設けられたブラケット8にベアリ ングを介して回動自在に保持されている。このボールスクリュー6およびブラケ ット8により試料止着部材3を移動可能に保持する止着部材保持部が構成され、 ボールスクリュー6が回転されることにより上記ナット部5が変位して試料止着 部材3が移動するようになっている。
【0011】 上記ボールスクリュー6の端部にはプーリ9,9′が設けられている。また、 試料台1の下方には、上記4軸方向にそれぞれ駆動軸10が配設されており、各 試料止着部材3が1組ずつそれぞれの駆動軸10によって駆動され、かつ、駆動 軸10の回転に伴い1組をなす両試料止着部材3が互いに反対方向に移動して両 者間の距離が変化するように、同一軸上の両側のボールスクリュー6と駆動軸1 0とが連動されている。このように試料止着部材3を移動させるには、例えば図 5に示すように、駆動軸10の一端側に設けたプーリ11にベルト12a、12 bを介して一方のボールスクリュー6のプーリ9を連結するとともに、駆動軸1 0の他端側にギヤ12c,12d、プーリ12e、ベルト12fを介して他方の ボールスクリュー6のプーリ9′を連結する等より、駆動軸10の回転に応じて 同一軸上の両側のボールスクリュー6が互いに逆方向に回転するようにしておけ ばよい。あるいは両側のボールスクリュー6のねじを互いに逆向きとしておいて 、これらを同方向に回転させるようにしてもよい。
【0012】 上記各駆動軸10はそれぞれ、図5に示すようにモータ13により減速機14 を介して駆動される。これらにより、試料止着部材3に対する駆動手段が構成さ れている。
【0013】 また、上記4組の試料止着部材3の各組毎の少なくとも一方に対するボールス クリュー6と上記駆動軸10との間のベルト伝動機構には中間プーリ15が設け られ、このプーリ15と同軸に、試料Aの伸びを検出する伸び検出手段としての エンコーダ16が設けられている。このエンコーダ16は、プーリ15の回転角 をデジタル信号に変換するものであり、これを換算することにより試料止着部材 3の移動量を検出する。
【0014】 上記駆動手段に対する制御手段20および伸縮特性のデータ作成のための演算 処理手段30は、例えば図5に示すようになっている。すなわち、上記制御手段 20は、試料Aに加えられる荷重の設定値を与える荷重設定器21と、試料Aの 伸びの設定値を与える伸び設定器22と、モータ制御部23とを備えており、ロ ードセル7からロードセル用アンプ17を介して送られる荷重検出信号、エンコ ーダ16からカウンタユニット18を介して送られる伸び検出信号および上記設 定器21,22からの信号がモータ制御部23に入力されるようになっている。 上記モータ制御部23は、上記荷重検出信号および伸び検出信号のうちの一方を 設定値と比較して、検出値が設定値となるように、サーボアンプ24を介してモ ータ13を制御するものであり、荷重を設定値とするように制御しつつ伸びを調 べる定荷重試験と伸びを設定値とするように制御しつつ荷重を調べる定伸長試験 とのいずれの場合にも適用できるようになっている。つまり、上記制御手段20 は、操作部36から演算処理手段30を介して与えられる試験方法についての指 令に応じ、引張り荷重の検出値が設定値となる状態にまで上記各試料止着部材3 を移動させるように上記モータ13を制御する定荷重試験用制御と、伸びの検出 値が設定値となる状態にまで上記各試料止着部材3を移動させるように上記モー タ13を制御する定伸長試験用制御とを、選択的に行なうようになっている。
【0015】 上記演算処理手段30は、モード切換部31、インタフェース32、A/D変 換器33、PIO34およびCPU35を備えている。そして、荷重検出信号お よび伸び検出信号を入力し、上記CPU35により、伸び検出信号(定荷重試験 の場合)もしくは荷重検出信号(定伸長試験の場合)に基づき検出値を演算して そのデータの作成を行ない、さらにモータ制御部23との間の交信、およびキー ボード等の操作部36からの信号に応じた試験方法や表示方法等の選択等も行う ようになっている。なお、上記モード切換部31は、場合によって検出値の読込 みを停止する等、処理モードの切換を行なうものである。
【0016】 上記CPU35で作成されたデータは表示部40に出力される。この表示部4 0は、CRT41およびプリンタ42を備え、CRT41による表示とプリンタ 42による表示とを任意に選択できるようになっている。
【0017】 このような引張り試験装置によって行なわれる引張り試験方法の一実施例を次 に説明する。
【0018】 引張り試験に際しては、先ず準備作業として、布地等の試料Aを試料台1上に おいて、その周辺部を上記各試料止着部材3にそれぞれ止着する(図1参照)。
【0019】 準備作業後は、プログラムに従い、制御手段20によってモータ13が駆動さ れるとともに、演算処理手段30によって制御手段20に対する指令、初期設定 とそれに続く検出値の演算、データ作成等の処理が行なわれることにより、試料 Aの伸びと引張り荷重との関係を測定する処理が自動的に行なわれる。この処理 の具体例を定荷重試験の場合について説明すると、上記モータ制御部23におい ては、ロードセル7からロードセル用アンプ17を介して与えられる荷重検出信 号と荷重設定器21からの信号との比較に基づいてモータ13を駆動するフィー ドバック制御により、試料Aの各方向に加わる引張り荷重が設定値となる状態に まで各試料止着部材3を移動させ、それから引張り荷重が一定の初荷重となる状 態まで各試料止着部材3を復帰させ、さらにこのような動作を所定回数(例えば 3回)繰返すという処理を、CPU35からの指令に従って行なう。一方、この ような制御が行なわれている間に、CPU35においては、エンコーダ16から カウンタユニット18を介して与えられる伸び検出信号に基づき、伸縮特性のデ ータを作成し、表示手段40に出力する。
【0020】 このような処理をフローチャートで示すと図6のようになる。
【0021】 すなわち、演算処理のプログラムがスタートすると、先ずモータ13を正転方 向に駆動させ(ステップS1 )、これによって引張り方向に試料止着部材3を移 動させる。そして、初期状態のばらつきをなくすための初期設定として、一定の 初荷重が加わった状態となったか否かを調べ(ステップS2 )、初荷重が加わっ た状態となった時点から、伸び検出信号に基づく試料Aの伸びの演算を開始する (ステップS3 )。さらに、引張り荷重が設定荷重となるまで正転方向へのモー タ13の駆動を続ける(ステップS4 ,S5 )。設定荷重となれば、モータ13 を逆転方向に駆動することにより試料止着部材3を復帰方向に移動させる動作を 、復帰完了となるまで行なう(ステップS6 ,S7 )。このようなステップS4 〜S7 の処理が行なわれている間に、伸び検出信号に基づく伸びの演算は逐次行 なわれる。
【0022】 そして、上記の正転方向へのモータ駆動とその後の逆転方向のモータ駆動を、 ステップS8 での判定に基づいて所定回数(例えば3回)繰返してから、演算さ れた伸びについてのデータを表示手段40に出力し(ステップS9 )、計測を終 了する。
【0023】 表示手段40による表示の仕方は種々考えられるところであり、CRT41に よる場合の表示の仕方の数例を図7乃至図9に示す。図7に示す例では、第1回 目から第3回目までの設定荷重となったときの試料Aの伸びを、前記4軸の各方 向毎に折れ線グラフで表わしている。初荷重にまで復帰したときの伸び(回復特 性)も同様にして表わすようにしてもよい。図8に示す例では、制御動作中に逐 次調べた伸びを連続的な曲線として各方向毎に表わしている。試料Aの伸びは図 8中に示すように長さ(mm)で表わすようにしてもよいし、図7に示すように基 準状態における両側止着箇所間の距離(例えば200mm)に対する伸びの比率( %)で表わすようにしてもよい。また、図9に示す例では、例えば第1回目と第 3回目とについて、各方向の伸びを1つの図に同時に表わしている。
【0024】 表示にあたっては、操作部36における操作に応じて上記ような各種の表示の 仕方を任意に選択できるようにしておくことが望ましい。また、このようなCR T41による表示に代え、またはこれに加え、プリンタ42によってもデータが アウトプットされる。
【0025】 なお、試料Aの伸びと引張り荷重との関係を測定する処理は上記具体例に限定 されず、例えば引張り荷重を設定荷重とした状態を一定時間維持してその間の伸 びの変化を調べる等の方法も採用し得る。また上記具体例では定荷重試験につい て説明したが、定伸長試験の場合、伸び検出信号と伸び設定器22からの信号と の比較に基づいて伸びが設定値となるようにモータ13を制御し、また制御中の 荷重検出信号に応じて荷重を演算するようにすれば、その他は定荷重試験の場合 と同様にして伸縮特性を調べることができる。
【0026】 上記のように定荷重試験と定伸長試験とを選択的に行なうことができるように なっているので、例えば使用時に布地類にどの程度の荷重が加わるかが予測され るような場合は定荷重試験を行ない、使用時の布地類の伸び量が予測されるよう な場合は定伸長試験を行なうというように、試料Aとなる布地類の種類や用途に 応じて試験方法を選択すればよい。
【0027】 このようにして調べた伸び特性や回復特性は工程管理や生地管理等に利用され 、つまり、工程管理では伸び特性等のデータを標準の特性と比較して製品の良否 を調べ、生地管理では伸び特性等に応じて衣服等に用いる場合の寸法調整を行え ばよい。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、本考案の引張り試験装置は、放射状の複数軸上に試料止着部材 を各軸の方向に移動可能に配置するとともに、各試料止着部材を移動させる駆動 手段と、伸び検出手段と、荷重検出手段と、上記駆動手段を制御する制御手段と 、演算処理手段と、表示手段とを備え、上記制御手段により上記駆動手段を制御 して試料に多方向に引張り力を加えるようにしつつ、上記演算処理手段により伸 び、荷重の検出に基づいて試料の伸縮特性のデータを作成するようにしているた め、布地類に多方向に引張り力を加えた状態での伸縮特性を正しく調べることが でき、かつ、この試験を簡単に能率良く行なうことができる。その上とくに、上 記各検出手段により試料に加わる荷重及び伸びをそれぞれ検出するとともに、上 記制御手段により引張り荷重の検出値が設定値となる状態にまで各試料止着部材 を移動させる定荷重試験用制御と上記伸びの検出値が設定値となる状態にまで上 記各試料止着部材を移動させる定伸長試験用制御とを選択的に行ない、上記演算 処理手段により定荷重試験の場合と定伸長試験の場合とに応じて伸び検出信号も しくは荷重検出信号に基づいてデータを作成するようにしているため、定荷重試 験と定伸長試験とを選択することができ、布地類の種類、用途等に応じた効果的 な伸縮特性のデータを得ることができるものである。
【提出日】平成7年3月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の布地類の引張り試験装置は、布地等のシート状の試料の周辺部に対す る止着部を備えた複数の試料止着部材と、これらの試料止着部材を試料台上の一 点を中心とした放射状の複数軸上に位置させた状態で各軸の方向にボールスクリ ューを介して各試料止着部材を移動可能に保持する止着部材保持部と、上記試料 止着部材の配置に対応した複数軸方向の駆動軸及びこの各駆動軸を回転させるモ ータを有して、試料台の下方に配設された駆動手段と、上記駆動軸の回転を上記 止着部材保持部のボールスクリューに伝える伝動手段と、上記試料止着部材の移 動量に対応する試料の伸びを検出する伸び検出手段と、上記試料止着部材によっ て試料に加えられる引張り荷重を検出する荷重検出手段と、上記各検出手段の検 出信号を入力し、上記引張り荷重の検出値が設定値となる状態にまで上記各試料 止着部材を移動させるように上記駆動手段を制御する定荷重試験用制御と上記伸 びの検出値が設定値となる状態にまで上記各試料止着部材を移動させるように上 記駆動手段を制御する定伸長試験用制御とを指令に応じて選択的に行なう制御手 段と、この制御手段による制御に対応して、上記定荷重試験用制御が行なわれる 場合は上記伸び検出手段の検出信号を、また上記定伸長試験用制御が行なわれる 場合は上記荷重検出手段の検出信号を読み取って、その読み取った検出信号に基 づき検出データを作成する演算処理手段と、この演算処理手段から出力されるデ ータを表示する表示手段とを備えたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】
上記引張り試験装置によると、多方向に引張り力を加えた状態での各軸方向の 伸縮特性を調べる試験が実行され、とくに試料に対する多方向への引張り荷重の 付与、および伸縮特性のデータの作成、表示が自動的に行なわれる。また、布地 類に加える荷重を設定値とするように制御しつつ伸びを調べる定荷重試験と、布 地類の伸びを設定値とするように制御しつつ荷重を調べる定伸長試験とを選択的 に行なうことが可能となる。また、試料台上に試料止着部材及び止着部材保持部 が配設される一方、駆動軸及びモータ等の駆動手段は試料台の下方に配置されて いるので、試料台上にモータ等を設置するような場合と比べると、試料台上に試 料をセットする際にモータ等が作業の邪魔にならず、かつ、試料台の上方にモー タ等の配置のためのスペースをとる必要がない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 上記ボールスクリュー6の端部にはプーリ9,9′が設けられている。また、 試料台1の下方には、上記4軸方向にそれぞれ駆動軸10が配設されており、駆 動軸10の回転がベルト等の伝動手段を介してボールスクリュー6に伝えられて 、各試料止着部材3が1組ずつそれぞれの駆動軸10によって駆動され、かつ、 駆動軸10の回転に伴い1組をなす両試料止着部材3が互いに反対方向に移動し て両者間の距離が変化するように、同一軸上の両側のボールスクリュー6と駆動 軸10とが連動されている。このように試料止着部材3を移動させるには、例え ば図5に示すように、駆動軸10の一端側に設けたプーリ11にベルト12a、 12bを介して一方のボールスクリュー6のプーリ9を連結するとともに、駆動 軸10の他端側にギヤ12c,12d、プーリ12e、ベルト12fを介して他 方のボールスクリュー6のプーリ9′を連結する等より、駆動軸10の回転に応 じて同一軸上の両側のボールスクリュー6が互いに逆方向に回転するようにして おけばよい。あるいは両側のボールスクリュー6のねじを互いに逆向きとしてお いて、これらを同方向に回転させるようにしてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 引張り試験に際しては、先ず準備作業として、布地等の試料Aを試料台1上に おいて、その周辺部を上記各試料止着部材3にそれぞれ止着する(図1参照)。 この際、上記各駆動軸10及びモータ13等の駆動手段は試料台1の下方に配置 されているので、上記準備作業の邪魔になることがなく、準備作業を容易に行う ことができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【考案の効果】
以上のように、本考案の引張り試験装置は、放射状の複数軸上に試料止着部材 を各軸の方向に移動可能に配置するとともに、各試料止着部材を移動させる駆動 手段と、伸び検出手段と、荷重検出手段と、上記駆動手段を制御する制御手段と 、演算処理手段と、表示手段とを備え、上記制御手段により上記駆動手段を制御 して試料に多方向に引張り力を加えるようにしつつ、上記演算処理手段により伸 び、荷重の検出に基づいて試料の伸縮特性のデータを作成するようにしているた め、布地類に多方向に引張り力を加えた状態での伸縮特性を正しく調べることが でき、かつ、この試験を簡単に能率良く行なうことができる。その上とくに、上 記各検出手段により試料に加わる荷重及び伸びをそれぞれ検出するとともに、上 記制御手段により引張り荷重の検出値が設定値となる状態にまで各試料止着部材 を移動させる定荷重試験用制御と上記伸びの検出値が設定値となる状態にまで上 記各試料止着部材を移動させる定伸長試験用制御とを選択的に行ない、上記演算 処理手段により定荷重試験の場合と定伸長試験の場合とに応じて伸び検出信号も しくは荷重検出信号に基づいてデータを作成するようにしているため、定荷重試 験と定伸長試験とを選択することができ、布地類の種類、用途等に応じた効果的 な伸縮特性のデータを得ることができる。 また、上記試料止着部材を移動させるための駆動軸及びモータ等からなる駆動 手段を試料台の下方に配置しているため、試料台上の試料止着部材に試料を止着 させる準備作業の際に駆動手段が邪魔になることがなくて、準備作業を容易に行 うことができるとともに、装置をコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による引張り試験装置の斜視
図である。
【図2】上記引張り試験装置の平面図である。
【図3】試料止着部分の拡大側面図である。
【図4】試料に対する止着部の構造の別の例を示す一部
断面拡大側面図である。
【図5】装置全体の構造説明図である。
【図6】引張り試験方法における演算処理の具体例を示
すフローチャートである。
【図7】表示手段による表示の仕方の一例を示す図であ
る。
【図8】表示手段による表示の仕方の別の例を示す図で
ある。
【図9】表示手段による表示の仕方のさらに別の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 試料台 3 試料止着部材 4 止着部 6 ボールスクリュー 7 ロードセル 13 モータ 16 エンコーダ 20 制御手段 30 演算処理手段 40 表示手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布地等のシート状の試料の周辺部に対す
    る止着部を備えた複数の試料止着部材と、 これらの試料止着部材を試料台上の一点を中心とした放
    射状の複数軸上に位置させて各軸の方向に移動可能に保
    持する止着部材保持部と、 上記各試料止着部材を移動させる駆動手段と、 上記試料止着部材の移動量に対応する試料の伸びを検出
    する伸び検出手段と、 上記試料止着部材によって試料に加えられる引張り荷重
    を検出する荷重検出手段と、 上記各検出手段の検出信号を入力し、上記引張り荷重の
    検出値が設定値となる状態にまで上記各試料止着部材を
    移動させるように上記駆動手段を制御する定荷重試験用
    制御と上記伸びの検出値が設定値となる状態にまで上記
    各試料止着部材を移動させるように上記駆動手段を制御
    する定伸長試験用制御とを指令に応じて選択的に行なう
    制御手段と、 この制御手段による制御に対応して、上記定荷重試験用
    制御が行なわれる場合は上記伸び検出手段の検出信号
    を、また上記定伸長試験用制御が行なわれる場合は上記
    荷重検出手段の検出信号を読み取って、その読み取った
    検出信号に基づき検出データを作成する演算処理手段
    と、 この演算処理手段から出力されるデータを表示する表示
    手段とを備えたことを特徴とする布地類の引張り試験装
    置。
JP70095U 1995-02-16 1995-02-16 布地類の引張り試験装置 Expired - Lifetime JP2517852Y2 (ja)

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