JPH0892556A - 重合性液晶組成物 - Google Patents

重合性液晶組成物

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JPH0892556A
JPH0892556A JP6228250A JP22825094A JPH0892556A JP H0892556 A JPH0892556 A JP H0892556A JP 6228250 A JP6228250 A JP 6228250A JP 22825094 A JP22825094 A JP 22825094A JP H0892556 A JPH0892556 A JP H0892556A
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浩史 長谷部
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2,6−置換ナフタレン骨格を有する単官能
アクリレート化合物又は単官能メタクリレート化合物を
含有し、液晶相を示すことを特徴とする重合性液晶組成
物。 【効果】 本発明の重合性液晶組成物は、化学的に安定
な2,6−置換ナフタレン骨格を有する単官能アクリレ
ート化合物または単官能メタクリレート化合物を含有し
ているので、重合性液晶組成物の屈折率の異方性を大き
くすることができ、また重合して得られる光学異方体の
黄色の着色も低減・解消できる。したがって、透明性に
優れ、且つ複屈折率の大きな光学異方体を製造すること
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学、表示、記録材料
等として利用される重合性液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイ素子の表示品位
の向上と軽量化の両立に対する要求から、補償板として
内部の分子の配向構造が制御された高分子フィルムが求
められている。これに応える技術として、液晶性高分子
を用いる方法(特開平3−28822号公報、特開平4
−3022号公報、特開平4−55813号公報、特開
平5−27235号公報、特開平5−61039号公
報)や、2官能液晶性アクリレート化合物又は組成物を
用いる方法(特開平3−14029号公報)が知られて
いるが、これらの技術はフィルム内部の分子の配向構造
の均一性や、フィルムの耐熱性に問題があった。この問
題を解決するために本発明者等は、室温において液晶性
を有する重合性液晶組成物とその組成物を光重合して得
られる内部の配向構造が制御された高分子フィルム(光
学異方体)を先に提案した。
【0003】しかしながら、該発明の光学異方体は、内
部の分子の配向構造の均一性や耐熱性には問題ないもの
の、屈折率の異方性の大きな重合性液晶組成物を用いて
光学異方体を製造した際に、得られた光学異方体は、透
明ではなく黄色に薄く着色してしまうという問題を有し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、屈折率の異方性の大きな重合性液晶組成物
の光重合による光学異方体製造の際に、得られた光学異
方体において、黄色の着色が低減・解消されるような重
合性液晶組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決する手段について鋭意検討した結果、かかる課題が
重合性液晶組成物の構成成分として、特定の重合性化合
物を含有することによって解決できることを見いだし本
発明を提供するに到った。
【0006】即ち、本発明は、2,6−置換ナフタレン
骨格を有する単官能アクリレート化合物又は単官能メタ
クリレート化合物を含有し、液晶相を示すことを特徴と
する重合性液晶組成物を提供する。
【0007】即ち、本発明は屈折率の異方性が大きく、
化学的に安定な2,6−置換ナフタレン骨格を有する単
官能アクリレート化合物又は単官能メタクリレート化合
物を重合性液晶組成物の構成成分として含有することに
より、光重合によって得られる光学異方体の着色の低減
・解消を図ったものである。
【0008】本発明の重合性液晶組成物で用いることが
できる2,6−置換ナフタレン骨格を有する単官能アク
リレート化合物又は単官能メタクリレート化合物として
は一般式(III)
【0009】
【化9】
【0010】(式中、R11は水素原子又はメチル基を表
わし、tは0又は1を表わし、tが0のときsは0〜1
2の整数を表わし、tが1のときsは1〜12の整数を
表わし、R12は炭素原子数1〜12のアルキル基又はア
ルコキシ基を表わし、Y6は−CH2CH2−、−COO
−、−OCO−、−COCH2−又は−CH2CO−を表
わし、環f及び環gのうち一方は、
【0011】
【化10】
【0012】を表わし、他方は、
【0013】
【化11】
【0014】を表わす。)で表わされる化合物を挙げる
ことができ、一般式(III)で表わされる化合物にお
いて、Y6は−OCO−である化合物が好ましい。本発
明に係わる2,6−置換ナフタレン骨格を有する単官能
アクリレート化合物又は単官能メタクリレート化合物の
重合性液晶組成物中における好ましい含有量は、重合性
液晶組成物の屈折率の異方性の大きさによって適宜調整
されるが、5重量%以上が好ましい。
【0015】また、本発明は、一般式(I)
【0016】
【化12】
【0017】(式中、Xは水素原子又はメチル基を表わ
し、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
【0018】
【化13】
【0019】を表わし、nは0又は1の整数を表わし、
mは1から4の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独
立的に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−O
CH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−C
H=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH
2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH2
CHCH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表わ
し、Y3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原
子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基又はアルケニルオキシ基を表わす。)で表わされる第
1の単官能アクリレート化合物又は第1の単官能メタク
リレート化合物及び前述の2,6−置換ナフタレン骨格
を有する単官能アクリレート化合物又は単官能メタクリ
レート化合物含有することを特徴とする重合性液晶組成
物を提供する。上記一般式(I)において、その中でも
特に、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
【0020】
【化14】
【0021】を表わし、mは1又は2の整数を表わし、
1及びY2はそれぞれ独立的に、単結合又は−C≡C−
を表わし、Y3はハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数
1〜20のアルキル基又はアルコキシ基を表わす化合物
が好ましい。
【0022】このような化合物の代表的なものの例と、
その相転移温度を以下に示すが、本発明で使用すること
ができる第1の単官能アクリレート又は第1の単官能メ
タクリレート化合物は、これらの化合物に限定されるも
のではない。
【0023】
【化15】
【0024】
【化16】
【0025】(上記中、シクロヘキサン環はトランスシ
クロヘキサン環を表わし、また相転移温度スキームのC
は結晶相、Nはネマチック相、Sはスメクチック相、I
は等方性液体相を表わし、数字は相転移温度を表わ
す。)また、これとは別に、本発明は、一般式(II)
【0026】
【化17】
【0027】(式中、R1は水素原子又はメチル基を表
わし、pは2〜12の整数を表わし、qは0又は1を表
わし、Y4は単結合、−COO−又は−OCO−を表わ
し、環D及びEはそれぞれ独立的に、
【0028】
【化18】
【0029】を表わし、lは1から4の整数を表わし、
kは0又は1を表わし、R2は水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基、アル
コキシ基、アルケニル基又はフェニル基を表わす。)で
表わされる第2の単官能アクリレート化合物又は第2の
単官能メタクリレート化合物及び、前述の2,6−置換
ナフタレン骨格を有する単官能アクリレート化合物又は
単官能メタクリレート化合物を含有し、室温でエナンチ
オトロピックなネマチック液晶相を示すことを特徴とす
る重合性液晶組成物をも提供する。
【0030】この一般式(II)で表わされる化合物と
しては、例えば、
【0031】
【化19】
【0032】(式中、R3、R4及びR5はそれぞれ独立
的に、水素原子又はメチル基を表わし、h、i及びjは
それぞれ独立的に2〜12の整数を表わし、R6はシア
ノ基、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルコキシ基又
はフェニル基を表わす)で表わされる化合物、あるい
は、
【0033】
【化20】
【0034】(式中、R7及びR8はそれぞれ独立的に水
素原子又はメチル基を表わし、R9及びR10はそれぞれ
独立的に炭素原子数1〜6のアルキル基を表わす)で表
わされる化合物を挙げることができる。
【0035】本発明の重合性液晶組成物において、2,
6−置換ナフタレン骨格を有する単官能アクリレート化
合物又は単官能メタクリレート化合物と併用できる化合
物として、上記したような第1の単官能(メタ)アクリ
レート化合物、第2の単官能(メタ)アクリレート化合
物が好ましい。また、第1の単官能(メタ)アクリレー
ト化合物及び第2の単官能(メタ)アクリレートを共に
含有するものであってもよく、第1及び第2の単官能
(メタ)アクリレートを併用する場合は、第2の単官能
(メタ)アクリレートの含有量は、第1の単官能(メ
タ)アクリレートに対して50重量%以下であることが
好ましい。これは第2の単官能(メタ)アクリレートの
含有量が増えるに従って、得られる光学異方体の機械的
強度及び耐熱性が劣る傾向があるからである。
【0036】また、本発明の重合性液晶組成物には、重
合性官能基を有していない液晶化合物を重合性液晶組成
物中の総量が10重量%を超えない範囲で添加してもよ
い。重合性官能基を有していない液晶化合物としては、
ネマチック液晶化合物、スメクチック液晶化合物、コレ
ステリック液晶化合物等、通常、この技術分野で液晶と
認識されるものであれば特に制限なく用いることができ
る。しかしながら、その添加量が増えるに従い、得られ
る光学異方体の機械的強度が低下する傾向にあるので、
添加量を適宜調整する必要がある。
【0037】また、重合性官能基を有しているが、液晶
性を示さない化合物も添加することができる。このよう
な化合物としては、通常、この技術分野で高分子形成性
モノマーあるいは高分子形成性オリゴマーとして認識さ
れるものであればよいが、アクリレート化合物が特に好
ましい。
【0038】これらの液晶化合物又は重合性化合物は適
宜選択して組み合わせて添加してもよいが、少なくとも
得られる重合性液晶組成物の液晶性が失われないよう
に、各成分の添加量を調整することが必要である。
【0039】また、本発明の重合性液晶組成物には、そ
の重合反応性を向上させることを目的として、光重合開
始剤や増感剤を添加してもよい。ここで使用することが
できる光重合開始剤としては、例えば、公知のベンゾイ
ンエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、
ベンジルケタール類等を挙げることができる。その添加
量は、重合性液晶組成物に対して10重量%以下が好ま
しく、5重量%以下が特に好ましい。
【0040】また、本発明の重合性液晶組成物には、そ
の保存安定性を向上させるために、安定剤を添加しても
よい。ここで使用することができる安定剤としては公知
のヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル
類、第三ブチルカテコール等を挙げることができる。そ
の安定剤の添加量は0.05重量%以下が好ましい。
【0041】更に、本発明の重合性液晶組成物には、重
合性液晶組成物を光重合させて製造される光学異方体中
にねじれネマチック配向、又はコレステリック配向等の
螺旋構造を導入する目的で、光学活性化合物を添加して
もよい。ここで使用することができる光学活性化合物
は、それ自体が液晶性を示す必要はなく、また重合性官
能基を有していても、有していなくてもよい。またその
ねじれの向きは使用する目的によって適宜選択すること
ができる。そのような光学活性化合物としては、例え
ば、光学活性基としてコレステリル基を有するペラルゴ
ン酸コレステロール、ステアリン酸コレステロール、光
学活性基として2−メチルブチル基を有する「CB−1
5」、「C−15」(以上BDH社製)、「S108
2」(メルク社製)、「CM−19」、「CM−2
0」、「CM」(以上チッソ社製)、光学活性基として
1−メチルヘプチル基を有する「S−811」(メルク
社製)、「CM−21」、「CM−22」(以上チッソ
社製)を挙げることができる。この光学活性化合物の好
ましい添加量は、製造される光学異方体の用途による。
カイラルネマチック配向又はコレステリック配向の螺旋
構造を導入し、例えば液晶表示素子の視角補償板として
用いる場合には、コレステリック構造に由来する選択反
射光の波長が可視光領域からはずれるように、螺旋構造
のピッチ(P)を0.25ミクロン以下もしくは0.5
ミクロン以上になるように調整するのが好ましく、例え
ば特定波長の反射板として用いる場合には、選択反射光
の波長が可視光領域にあるように螺旋構造のピッチ
(P)を0.25〜0.5ミクロンになるように調整す
るのが好ましい。また、特にスーパー・ツイステッド・
ネマチック(STN)型液晶表示素子やツイステッド・
ネマチック型液晶表示素子の光学補償に用いる場合に
は、得られる光学異方体の厚み(d)を光学異方体中で
の螺旋ピッチ(P)で除した値(d/P)が0.25〜
0.75の範囲になるように添加量を調整することが特
に好ましい。
【0042】また、本発明の重合性液晶組成物を用いた
偏光板等の光学素子の作製を目的として、本発明の重合
性液晶組成物に染料、顔料、色素等を添加することもで
きる。
【0043】以上のような本発明の重合性液晶組成物
は、光学異方体を製造する際に、液晶状態での光重合に
おいて意図しない熱重合の誘起を避け、均一な配向状態
の固定を可能にするために、室温において液晶相を示す
ように、特に室温においてエナンチオトロピックなネマ
チック相を示すように、各成分の添加量を調整するのが
好ましい。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。 (実施例1) 式(a)
【0045】
【化21】
【0046】の化合物50重量部及び 式(c)
【0047】
【化22】
【0048】の化合物50重量部からなる重合性液晶組
成物(A)を調製した。得られた重合性液晶組成物
(A)は室温でネマチック液晶相を示し、25℃におけ
る屈折率の異方性は0.075であった。この重合性液
晶組成物(A)85重量部及び、式(IX)
【0049】
【化23】
【0050】の化合物15重量部からなる重合性液晶組
成物(B)を調製した。得られた重合性液晶組成物
(B)は室温でネマチック液晶相を示し、25℃におけ
る屈折率の異方性は0.090であり、式(IX)の化
合物の添加により、屈折率の異方性の増大が認められ
た。 (応用例1)実施例1で得られた重合性液晶組成物
(B)99重量部及び、光重合開始剤「IRG−65
1」(チバガイギー社製)1重量部からなる重合性液晶
組成物(C)を調製した。次に、ポリイミド配向膜を形
成し、ラビング処理した2枚のガラス基板を、ポリイミ
ド配向膜の面が内側になるように10ミクロンの間隔を
もって対向させ、この間に重合性液晶組成物(C)を挟
持させた。この時の2枚のガラス基板のラビング方向は
互いに左向きに85度の角度をなすようにした。この2
枚のガラス基板に挟持された重合性液晶組成物(C)
を、透過軸が直交するように配置した2枚の偏光板の間
において観察したところ、均一なツイステッドネマチッ
ク配向していることが確認できた。この重合性液晶組成
物(C)にUVランプ(UVP社製、UVGL−25)
を用いて160mJ/cm2の光量の紫外線を照射して
光重合を行い、2枚のガラス基板に挟持された光学異方
体を得た。これを150℃に10分間保った後、室温に
おいて冷却した。室温まで冷却後、光学異方体から、1
枚のガラス基板を剥離して、1枚のガラス基板に担持さ
れた光学異方体を得た。この光学異方体を、2枚の偏光
板の間に置いて観察したところ、光重合前の均一なツイ
ステッドネマチック配向が光重合によって固定化されて
いることが確認できた。この光学異方体は120℃の温
度に保っても、耐熱性には何ら問題はなく、また黄色の
着色も観察されなかった。 (実施例2) 式(a)
【0051】
【化24】
【0052】の化合物50重量部及び 式(l)
【0053】
【化25】
【0054】の化合物25重量部及び式(m)
【0055】
【化26】
【0056】の化合物25重量部からなる重合性液晶組
成物(D)を調製した。得られた重合性液晶組成物
(D)は室温でネマチック液晶相を示し、25℃におけ
る屈折率の異方性は0.110であった。この重合性液
晶組成物(D)60重量部及び、式(IX)
【0057】
【化27】
【0058】の化合物40重量部からなる重合性液晶組
成物(E)を調製した。得られた重合性液晶組成物
(E)は室温でネマチック液晶相を示し、25℃におけ
る屈折率の異方性は0.135であり、式(IX)の化
合物の添加により、屈折率の異方性の増大が認められ
た。 (応用例2)実施例2で得られた重合性液晶組成物
(B)99重量部及び、光重合開始剤「IRG−65
1」(チバガイギー社製)1重量部からなる重合性液晶
組成物(F)を調製した。応用例1において、重合性液
晶組成物(C)に代えて、上記で得られた重合性液晶組
成物(F)を用いた以外は応用例1と同様にして光学異
方体を作製した。この光学異方体を、2枚の偏光板の間
に置いて観察したところ、光重合前の均一なツイステッ
ドネマチック配向が光重合によって固定化されているこ
とが確認できた。この光学異方体は120℃の温度に保
っても、耐熱性には何ら問題はなく、また黄色の着色も
観察されなかった。
【0059】
【発明の効果】本発明の重合性液晶組成物は、化学的に
安定な2,6−置換ナフタレン骨格を有する単官能アク
リレート化合物又は単官能メタクリレート化合物を含有
しているので、重合性液晶組成物の屈折率の異方性を大
きくすることが可能であり、また重合して得られる光学
異方体の黄色の着色も低減・解消できる。従って、透明
性に優れ、かつ複屈折率の大きな光学異方体を製造する
ことが可能である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,6−置換ナフタレン骨格を有する単
    官能アクリレート化合物又は単官能メタクリレート化合
    物を含有し、液晶相を示すことを特徴とする重合性液晶
    組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの6員環を有する液晶性
    骨格を部分構造として有する環状アルコール、フェノー
    ル又は芳香族ヒドロキシ化合物のアクリル酸又はメタク
    リル酸エステルである第1の単官能アクリレート化合物
    又は第1の単官能メタクリレート化合物を含有すること
    を特徴とする請求項1記載の重合性液晶組成物。
  3. 【請求項3】 第1の単官能アクリレート化合物又は第
    1のメタクリレート化合物が一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子又はメチル基を表わし、6員環
    A、B及びCはそれぞれ独立的に、 【化2】 を表わし、nは0又は1の整数を表わし、mは1から4
    の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、単結
    合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−C
    OO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−
    CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2
    −、−OCH2CH2CH2−、−CH2=CHCH2CH2
    −又は−CH2CH2CH=CH−を表わし、Y3は水素
    原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20の
    アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基又はアルケニ
    ルオキシ基を表わす。)で表わされる化合物であること
    を特徴とする請求項2記載の重合性液晶組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(I)において、6員環A、B及
    びCはそれぞれ独立的に、 【化3】 を表わし、mは1又は2の整数を表わし、Y1及びY2
    それぞれ独立的に、単結合又は−C≡C−を表わし、Y
    3はハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のア
    ルキル基又はアルコキシ基を表わすことを特徴とする請
    求項3記載の重合性液晶組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(II) 【化4】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、pは2
    〜12の整数を表わし、qは0又は1を表わし、Y4
    単結合、−COO−又は−OCO−を表わし、環D及び
    Eはそれぞれ独立的に、 【化5】 を表わし、lは1から4の整数を表わし、kは0又は1
    を表わし、R2は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、
    炭素原子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アル
    ケニル基又はフェニル基を表わす。)で表わされる第2
    の単官能アクリレート化合物又は第2の単官能メタクリ
    レート化合物を含有し、室温でエナンチオトロピックな
    ネマチック液晶相を示すことを特徴とする請求項1記載
    の重合性液晶組成物。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の一般式(I)で表
    わされる第1の単官能アクリレート化合物又は第1の単
    官能メタクリレート化合物を含有することを特徴とする
    請求項5記載の重合性液晶組成物。
  7. 【請求項7】 2,6−置換ナフタレン骨格を有する単
    官能アクリレート化合物又は単官能メタクリレート化合
    物が一般式(III) 【化6】 (式中、R11は水素原子又はメチル基を表わし、tは0
    又は1を表わし、tが0のときsは0〜12の整数を表
    わし、tが1のときsは1〜12の整数を表わし、R12
    は炭素原子数1〜12のアルキル基又はアルコキシ基を
    表わし、Y6は−CH2CH2−、−COO−、−OCO
    −、−COCH2−又は−CH2CO−を表わし、環f及
    び環gのうち一方は、 【化7】 を表わし、他方は、 【化8】 を表わす。)で表わされる化合物であることを特徴とす
    る請求項1乃至6記載の重合性液晶組成物。
  8. 【請求項8】 一般式(III)において、Y6は−O
    CO−を表わすことを特徴とする請求項7記載の重合性
    液晶組成物。
JP22825094A 1993-12-24 1994-09-22 重合性液晶組成物 Expired - Lifetime JP3734041B2 (ja)

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