JPH0892444A - スチレン系樹脂組成物および成形品 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物および成形品

Info

Publication number
JPH0892444A
JPH0892444A JP6225183A JP22518394A JPH0892444A JP H0892444 A JPH0892444 A JP H0892444A JP 6225183 A JP6225183 A JP 6225183A JP 22518394 A JP22518394 A JP 22518394A JP H0892444 A JPH0892444 A JP H0892444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
styrene
moldability
composition
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6225183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3313247B2 (ja
Inventor
Fusaki Fujibayashi
房樹 藤林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP22518394A priority Critical patent/JP3313247B2/ja
Publication of JPH0892444A publication Critical patent/JPH0892444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313247B2 publication Critical patent/JP3313247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンジオタクティックポリスチレンとアタク
ティックポリスチレンのそれぞれ優れた特性を損なうこ
となく、耐薬品性、耐熱性、成形性を同時に満足するス
チレン系樹脂組成物および成形品を提供する。 【構成】 特定の重量平均分子量比あるいは溶融粘度比
を満足する(A)シンジオタクティックポリスチレン9
0〜10重量%、および(B)アタクティックポリスチ
レン10〜90重量%からなるスチレン系樹脂組成物お
よび成形品。 【効果】 従来のスチレン系樹脂成形品に比較して耐薬
品性、耐熱性、成形性を同時に満足する組成物および成
形品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なスチレン系樹脂
組成物に関するものである。さらに詳しくは、耐薬品
性、耐熱性に優れ、しかも射出成形性、ブロー成形性、
発泡成形性、プレス成形性等の成形性に優れたスチレン
系樹脂組成物およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からラジカル重合法により製造され
るスチレン系重合体は、立体構造がアタクティックであ
るため、非晶性樹脂であり、耐薬品性、耐熱性に劣ると
いう欠点があった。この欠点を克服するため、立体規則
性がシンジオタクティックなスチレン系重合体(以下シ
ンジオタクティックポリスチレン)が開発され、さらに
シンジオタクティックポリスチレンに他の成分を配合し
た組成物が提案された(特開昭62−104818号公
報、同62−257948号公報、同62−25795
0号公報、特開平1−182344)。
【0003】これらのシンジオタクティックポリスチレ
ンあるいはその組成物は、アタクティック構造のスチレ
ン系重合体(以下アタクティックポリスチレン)あるい
はその組成物に比較して耐熱性に優れたものであった
が、シンジオタクティックポリスチレンの少ない組成物
ではその耐薬品性を十分に発揮することができなく、し
かもこれらの組成物を成形するには結晶化させるために
高い金型温度が要求され、成形性という観点からは劣る
ものであった。
【0004】そこで、成形性を改善する目的で、これら
のシンジオタクティックポリスチレンあるいはその組成
物に、有機酸の金属塩や有機リン化合物からなる結晶核
剤を配合した組成物が提案された(特開平1−2013
50号公報)。しかしながら、この方法によると確かに
結晶化速度が速くなり従来よりも低い金型温度で結晶化
させることが可能となり射出成形性に優れるが、従来の
アタクティック構造のスチレン系重合体あるいはその組
成物が有していたその他の成型方法には適さない。しか
もシンジオタクティックポリスチレンの少ない組成物で
はその耐薬品性を十分に発揮することができないという
欠点については改良されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような事情を鑑み、射出成形性のみならず、ブロー成形
性、発泡成形性、プレス成形性等の、従来のアタクティ
ックポリスチレンあるいはその組成物が有していた優れ
た成形性を持ち、なおかつ従来のアタクティックポリス
チレンあるいはその組成物の欠点である耐薬品性、耐熱
性についてシンジオタクティックポリスチレンが少ない
配合量の組成物においても十分に改良されたスチレン系
樹脂組成物を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題を
解決するために研究を重ねた結果、特定の分子量比ある
いは溶融粘度比のシンジオタクティックポリスチレンと
アタクティックポリスチレンの組み合わせからなる組成
物および成形品によって課題を解決するにいたった。
【0007】すなわち本発明は、(A)沸騰メチルエチ
ルケトンに対する不溶成分が70重量%以上であり、不
溶成分の13C−NMR法により定量されるラセミペンタ
ッドでのシンジオタクティシティーが50%以上である
スチレン系重合体90〜10重量%、および(B)アタ
クティックな立体構造を有するスチレン系重合体10〜
90重量%からなり、0.5≦MwA/MwB≦1.5あ
るいは0.5≦ηA/ηB≦5の関係を満たすスチレン系
樹脂組成物およびその製造補法に関するものであり(た
だし、MwAおよびMwBは(A)および(B)成分の重
量平均分子量、ηAおよびηBは300℃、剪断速度12
00sec-1で測定した溶融粘度(poise)を表
す。)、さらにこの組成物を用いた成形品に関するもの
である。
【0008】本発明に用いられる(A)沸騰メチルエチ
ルケトンに対する不溶成分が70重量%以上であり、不
溶成分の13C−NMR法により定量されるラセミペンタ
ッドでのシンジオタクティシティーが50%以上である
スチレン系重合体(シンジオタクティックポリスチレ
ン)は、炭素−炭素結合から形成される主鎖に対してフ
ェニル基あるいは置換フェニル基が交互に反対方向に位
置する立体構造を有するものであり、そのタクティシテ
ィーは同位体炭素による核磁気共鳴法(13C−NMR
法)により定量される。13C−NMR法により測定され
るタクティシティーは、連続する複数個の構成単位の存
在割合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合は
トリアッド、5個の場合はペンタッドによって示すこと
ができる。
【0009】本発明に言うシンジオタクティックポリス
チレンとは、沸騰メチルエチルケトンに対する不溶成
分、すなわちメチルエチルケトンを溶媒とするソックス
レー抽出後の残渣が、通常70重量%以上、好ましくは
80重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上であ
り、不溶成分のシンジオタクティシティーが、通常ラセ
ミペンタッドで50%以上、好ましくは80%以上、さ
らに好ましくは90%以上である下記一般式(I)
【0010】
【化1】
【0011】(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子また
は炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原
子、セレン原子、ケイ素原子およびスズ原子のいずれか
1種類以上を含む置換基を示し、mは1〜3の整数を示
す。但し、mが複数の時は、各Rは同一でも異なるもの
であっても良い。)で表される芳香族ビニル化合物から
なる重合体あるいはこれらの重合体の水素化重合体であ
る。
【0012】沸騰メチルエチルケトンに対する不溶成分
が70重量%未満の場合、成形性が良好な組成物を得る
ことができるが、耐薬品性、耐熱性に劣った組成物とな
る。さらに、沸騰メチルエチルケトンに対する不溶成分
が70重量%以上であっても、不溶成分のシンジオタク
ティシティーが50%未満であっては、これも同様に成
形性が良好な組成物を得ることができるが、耐薬品性、
耐熱性に劣った組成物となる。
【0013】ここで使用される好ましい芳香族ビニル化
合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、タ
ーシャリーブチルスチレン、フェニルスチレン、ビニル
スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、フルオロ
スチレン、クロロメチルスチレン、メトキシスチレン、
エトキシスチレン等があり、これらは1種または2種以
上で使用される。これらのうちさらに好ましい芳香族ビ
ニル化合物としては、スチレン、p−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−ターシャリーブチルスチレ
ン、p−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−フ
ルオロスチレンである。
【0014】このシンジオタクティックポリスチレンの
熱的性質は、JIS K7121に準拠し示差走査熱量
測定(DSC)によって、20℃/minの温度変化率
で測定した融解ピーク温度(Tpm)が220〜280
℃、結晶化ピーク温度(Tpc)が150〜250℃の範
囲であり、JIS K7122に準拠しDSCによっ
て、20℃/minの温度変化率で測定した融解エンタ
ルピー(ΔHm)および結晶化エンタルピー(ΔHc)の
それぞれの絶対値が15J/g以上である。
【0015】このシンジオタクティックポリスチレン
は、その分子量については特に制限はないが、一般に、
重量平均分子量が10,000以上、好ましくは50,000以上で
ある。ここで、重量平均分子量が10,000未満のもので
は、得られる成形品の熱的性質、機械的性質が低下し好
ましくない。さらに、分子量分布についても広狭の制限
はなく、様々のものを充当することができる。このよう
なシンジオタクティックポリスチレンは、例えば、特開
昭63−268709号公報に開示されている技術を参
考にして製造することができる。すなわち不活性炭化水
素溶媒中または溶媒の不存在下で、チタン化合物および
水とトリアルキルアルミニウムとの縮合化合物であるア
ルモキサンを触媒として、スチレン系単量体をを重合す
ることによって製造することができる。
【0016】本発明に用いられる(B)アタクティック
な立体構造を有するスチレン系重合体(以下アタクティ
ックポリスチレンと称す)は、ゴム状重合体の存在下あ
るいは不存在下で、溶液重合、塊状重合、懸濁重合、塊
状−懸濁重合などの重合方法によって得られる、下記一
般式(II)
【0017】
【化2】
【0018】(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子また
は炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原
子、セレン原子、ケイ素原子およびスズ原子のいずれか
1種類以上を含む置換基を示し、mは1〜3の整数を示
す。但し、mが複数の時は、各Rは同一でも異なるもの
であっても良い。)で表される1種類以上の芳香族ビニ
ル化合物からなる重合体、あるいは1種類以上の芳香族
ビニル化合物と共重合可能な1種類以上の他のビニル単
量体の共重合体、これらの重合体の水素化重合体、およ
びこれらの混合物である。
【0019】ここで使用される好ましい芳香族ビニル化
合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、タ
ーシャリーブチルスチレン、フェニルスチレン、ビニル
スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、フルオロ
スチレン、クロロメチルスチレン、メトキシスチレン、
エトキシスチレン等があり、これらは1種または2種以
上で使用される。これらのうちさらに好ましい芳香族ビ
ニル化合物としては、スチレン、p−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−ターシャリーブチルスチレ
ン、p−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−フ
ルオロスチレンである。
【0020】共重合可能な他のビニル単量体としては、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルシア
ン化合物、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルア
クリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリ
レート等のアクリル酸アルキルエステル、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、
オクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタ
クリレート、オクタデシルメタクリレート、フェニルメ
タクリレート、ベンジルメタクリレート等のメタクリル
酸アルキルエステル、マレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N
−ラウリルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−(p−ブロモフェニ
ル)マレイミド等のマレイミド系化合物等がある。
【0021】また、ゴム状重合体としては、ポリブタジ
エン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン等のジエン系
ゴム、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
α−オレフィン−ポリエン共重合体、ポリアクリル酸エ
ステル等の非ジエン系ゴム、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体、水素化スチレン−ブタジエンブロック共
重合体、エチレン−プロピレンエラストマー、スチレン
グラフトエチレン−プロピレンエラストマー、エチレン
系アイオノマー樹脂、水素化スチレン−イソプレンブロ
ック共重合体等が挙げられる。
【0022】このアタクティックポリスチレンは、その
分子量については特に制限はないが、一般に、重量平均
分子量が10,000以上、好ましくは50,000以上である。こ
こで、重量平均分子量が10,000未満のものでは、得られ
る成形品の熱的性質、機械的性質が低下し好ましくな
い。さらに、分子量分布についても広狭の制限はなく、
様々のものを充当することができる。
【0023】本発明において(A)および(B)成分の
重量平均分子量あるいは溶融粘度の関係は、それぞれの
重量平均分子量をMwA、MwBとし、それぞれの300
℃、剪断速度1200sec-1で測定した溶融粘度をη
A、ηBとすると、0.5≦MwA/MwB≦1.5あるい
は0.5≦ηA/ηB≦5、好ましくは0.7≦MwA
MwB≦1.3あるいは0.7≦ηA/ηB≦3、さらに
好ましくは0.85≦MwA/MwB≦1.15あるいは
0.85≦ηA/ηB≦1.5である。
【0024】(A)および(B)成分の重量平均分子量
比および溶融粘度比がこの範囲を逸脱する場合、組成物
の内部構造が(A)成分が海相、(B)成分が島相ある
いは(B)成分が海相、(A)成分が島相となる海−島
構造となるために、耐薬品性、耐熱性、成形性を同時に
満足する事ができない。耐薬品性、耐熱性、成形性を同
時に満足することができるのは、(A)および(B)成
分の重量平均分子量比あるいは溶融粘度比がこの範囲を
満足するときだけであり、組成物および成形品の内部構
造が前述の海−島構造ではなく、(A)成分の結晶ラメ
ラ相が(A)成分の非晶相と(B)成分によって形成さ
れる非晶相中に均一に分散している時のみである。
【0025】本発明において(A)および(B)成分の
配合量は、課題を解決するための耐薬品性、耐熱性およ
び成形性を考慮した場合、次の関係を満たす必要があ
る。(A)成分の配合量は、(A)および(B)の合計
重量に対して90〜10重量%、好ましくは80〜20
重量%である。配合量が90重量%を超えるともはや成
形性を改良することができず、10重量%未満では耐薬
品性、耐熱性が劣った組成物になる。
【0026】(B)成分の配合量は、(A)および
(B)の合計重量に対して10〜90重量%、好ましく
は20〜80重量%である。配合量が10重量%未満で
は成形性の改良効果が現れず、90重量%を超えると成
形性は良好だが耐薬品性、耐熱性に劣った組成物にな
る。本発明のスチレン系重合体組成物は、(A)および
(B)成分を溶融混練して得ることができる。溶融混練
は、単軸押出機、二軸押出機等の公知の溶融混練装置を
用いることができるが、好ましくはベント付き二軸押出
機である。各成分を溶融混練するときの溶融混練温度
は、通常270〜370℃の範囲、好ましくは280〜
330℃の範囲に設定される。溶融混練温度が270℃
より低いと、原料の溶融が不十分となるため均一な組成
物を得ることができない。溶融混練温度が370℃より
高いと、原料の分解が発生するため好ましくない。
【0027】本発明の組成物には、(A)および(B)
成分を溶融混練する際、耐衝撃性を改良する目的でエラ
ストマーおよび/または剛性を改良する目的で無機充填
剤を、組成物の耐薬品性、耐熱性および成形性を損なわ
ない範囲において添加することができる。好ましいエラ
ストマーとしては、オレフィン系エラストマーおよびス
チレン系エラストマーから選ばれる少なくとも1種類以
上が挙げられる。
【0028】上記オレフィン系エラストマーとしては、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等の
α−オレフィン相互の共重合体、あるいはこれらと非共
役ジエンとの共重合体、あるいは1−ヘキセン等の高級
α−オレフィンの単独重合体であって、エラストマー状
の重合体であり、100℃で測定したムーニー粘度ML
1+4が、通常1〜200、好ましくは5〜150、さら
に好ましくは10〜100の範囲のものである。
【0029】これらオレフィン系エラストマーの中では
エチレン系エラストマーが品質および安定性の点で好ま
しい。具体的には、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
(EPM)、エチレン・1−ブテン共重合体ゴム、エチ
レン・プロピレン・1−ブテン共重合体ゴム、エチレン
・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム(EPD
M)、エチレン・1−ブテン・非共役ジエン共重合体ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン・非共役ジエン
共重合体ゴム等がある。
【0030】上記非共役ジエンの具体例としては、ジシ
クロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオク
タジエン、ジシクロオクタジエン、メチレンノルボルネ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−
2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、
5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,
6−オクタジエン等を挙げることができる。
【0031】上記スチレン系エラストマーとしては、ス
チレン、α−メチルスチレン等のスチレン系化合物と、
1,3−ブタジエン、イソプレン等の共役ジエンとのエ
ラストマー状ランダムまたはブロック共重合体およびこ
れらの共重合体の水素添加物である。これらスチレン系
エラストマーの中では、スチレン系化合物と共役ジエン
とのブロック共重合体が好ましく、これらのブロック共
重合体の一般式としては、(A−B)n+1、またはA−
(B−A)n、またはB−(A−B)n+1で表されるもの
が最適である。(ただし式中のAはスチレン系化合物よ
りなる重合体ブロック、Bは共役ジエン重合体ブロック
であり、nは1〜20の整数、Aブロックの全体の分子
に占める割合は1〜50重量%である。)これらの共重
合体の平均分子量は10,000〜1,000,000、好ましくは30,
000〜500,000である。
【0032】これらスチレン系エラストマーの具体例と
しては、スチレン・ブタジエンランダム共重合体、スチ
レン・イソプレンランダム共重合体、スチレン・ブタジ
エン・スチレントリブロック共重合体、スチレン・イソ
プレン・スチレントリブロック共重合体、ポリスチレン
ブロックが末端であるスチレン・イソプレンラジアルブ
ロック共重合体、スチレン・ブタジエンマルチブロック
共重合体、スチレン・イソプレンマルチブロック共重合
体等のスチレン・共役ジエンブロック共重合体、および
これらを水素添加した生成物等を挙げることができる。
【0033】エラストマーの配合量は、(A)および
(B)の合計100重量部に対して5〜50重量、好ま
しくは10〜40重量部である。5重量部未満ではエラ
ストマーを配合する効果が無く、50重量部を超えると
配合量に相当する効果はなく、むしろ得られる組成物の
成形性を損なうことになる。好ましい無機充填剤として
は、酸化鉄、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウムなどの酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム等
の水和金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
等の炭酸塩、タルク、クレー、ベントナイト等のケイ酸
塩、ホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛等のホウ酸塩、ガラス
繊維、チタン酸カリウム繊維、金属被覆ガラス繊維、セ
ラミック繊維、ウオラストナイト、繊維状マグネシウム
オキシサルフェート等の繊維状充填剤等を挙げることが
できる。この中でも特に、タルク、ガラス繊維、チタン
酸カリウム繊維および繊維状マグネシウムオキシサルフ
ェートが物性面、取扱性および経済性の観点から好まし
い。
【0034】無機充填剤の配合量は、(A)および
(B)の合計100重量部に対して5〜50重量、好ま
しくは10〜40重量部である。5重量部未満では無機
充填剤を配合する効果が無く、50重量部を超えると配
合量に相当する効果はなく、むしろ得られる組成物の成
形性を損なうことになる。さらに本発明の組成物には、
(A)および(B)成分を溶融混練する際、組成物の耐
薬品性、耐熱性および成形性を損なわない範囲におい
て、他の成分、例えば顔料、染料、熱安定剤、酸化防止
剤、耐候剤、核剤、滑剤、帯電防止剤、他の重合体等を
添加することができる。
【0035】本発明の組成物は、成形性に優れるため、
従来公知のアタクティックポリスチレンの成形に採用さ
れている熱成形法等の種々の成形法、具体的にはプレス
成形、ブロー成形、射出成形、押出成形、真空成形、注
入成形、注型成形、一軸延伸、二軸延伸等の手法によっ
て各種形状の成形品に容易に加工できるが、好ましくは
射出成形、プレス成形、ブロー成形、発泡成形が特に適
している。なお、成形の際のスチレン系樹脂組成物の溶
融温度は、270〜370℃の範囲、好ましくは280
〜330℃の範囲で加熱溶融しておく。溶融温度が27
0℃より低いと、組成物の溶融が不十分となるため均一
な物性の成形品を得ることができない。溶融混練温度が
370℃より高いと、組成物の分解が発生するため好ま
しくない。金型温度は40℃以上であればよく、好まし
くは70℃以上、さらに好ましくは100℃以上であ
る。
【0036】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら
の実施例に何ら制約されるものではない。本発明の実施
例および比較例で用いた各種物性は、以下の試験方法に
基づいて測定した。 (1)溶融粘度 キャピラリー式溶融粘度測定装置(東洋精機(株)製キ
ャピログラフ)を使用して、設定温度300℃、剪断速
度1200sec-1における溶融粘度を測定した。 (2)耐薬品性 23℃のメチルエチルケトンに24時間放置した後の試
験片の外観変化を以下の基準で目視判断した。
【0037】◎:試験前後で変化なし。 ○:試験前後で若干の変化が見られるが、使用可能。 ×:試験前後で変化が激しい、あるいは完全に溶解し、
使用不可能。 (3)耐熱性 試験片を、5mm×5mm×2mmの大きさに切り出
し、JIS K7196に準拠して、軟化温度を測定し
た。 (4)成形性 成形性の尺度として、JIS K7121に準拠し、示
差走査熱量測定(DSC)によって、組成物を310℃
で10分間加熱し、冷却速度10℃/minで測定した
結晶化ピーク温度(Tpc)および補外結晶化開始温度
(Tic)を測定した。Tpc、icが低いほど金型内での
急激な固化が起こりにくく、成形性に優れている。
【0038】また、本発明の実施例および比較例で用い
た(A)、(B)の各成分は、次に挙げたものを用い
た。 (A)シンジオタクティックポリスチレン A−1:1,2,4−トリクロロベンゼンを溶媒とし、
130℃でゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
て測定した重量平均分子量が260,000、重量平均分子量
/数平均分子量が2.5、沸騰メチルエチルケトン不溶
成分が94重量%、不溶成分の13C−NMRの分析によ
るラセミペンタッドでのシンジオタクティシティーが9
7%、溶融粘度(300℃、剪断速度1200se
-1)が1040poiseであるシンジオタクティッ
クポリスチレン。
【0039】A−2:1,2,4−トリクロロベンゼン
を溶媒とし、130℃でゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにて測定した重量平均分子量が310,000、重
量平均分子量/数平均分子量が2.6、沸騰メチルエチ
ルケトン不溶成分が96重量%、不溶成分の13C−NM
Rの分析によるラセミペンタッドでのシンジオタクティ
シティーが97%、溶融粘度(300℃、剪断速度12
00sec-1)が1120poiseであるシンジオタ
クティックポリスチレン。
【0040】A−3:1,2,4−トリクロロベンゼン
を溶媒とし、130℃でゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにて測定した重量平均分子量が520,000、重
量平均分子量/数平均分子量が2.7、沸騰メチルエチ
ルケトン不溶成分が94重量%、不溶成分の13C−NM
Rの分析によるラセミペンタッドでのシンジオタクティ
シティーが97%、溶融粘度(300℃、剪断速度12
00sec-1)が1570poiseであるシンジオタ
クティックポリスチレン。 (B)アタクティックポリスチレン B−1:クロロホルムを溶媒とし、40℃でゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにて測定した重量平均分
子量が270,000、重量平均分子量/数平均分子量が2.
2、溶融粘度(300℃、剪断速度1200sec-1
が730poiseである熱重合により重合したホモポ
リスチレン。
【0041】B−2:クロロホルムを溶媒とし、40℃
でゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて測定し
た重量平均分子量が360,000、重量平均分子量/数平均
分子量が2.3、溶融粘度(300℃、剪断速度120
0sec-1)が850poiseである、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)トリメチルシクロヘキサンを
開始剤として重合したホモポリスチレン。
【0042】B−3:クロロホルムを溶媒とし、40℃
でゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて測定し
た重量平均分子量が190,000、重量平均分子量/数平均
分子量が2.1、溶融粘度(300℃、剪断速度120
0sec-1)が590poiseである熱重合により重
合したホモポリスチレン。
【0043】また、添加可能なその他の成分として
(C)エラストマーおよび(D)無機充填剤を以下の通
り選択した。 (C)エラストマー C−1:スチレン−水素化ブタジエンブロック共重合体
(商品名 H1052 旭化成工業(株)製) C−2:スチレン−水素化ブタジエンブロック共重合体
(商品名 H1272 旭化成工業(株)製) (D)無機充填剤 D−1:ガラスファイバー(直径13μm、長さ3m
m) D−2:タルク(平均粒径2.1μm)
【0044】
【実施例1】表1に示す所定量にて(A)成分と(B)
成分をドライブレンドして調整した。これを、ベント付
き同方向回転二軸押出機(内径40mm、L/D=4
6)を使用して、バレル設定温度300℃で溶融混練し
ペレットを作成した。なお、溶融混練の際、酸化防止剤
として(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリストールジホスファイトを0.1重量部
およびテトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−
t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)〕を0.1重
量部、核剤としてメチレンビス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェノール)アシッドホスフェートナトリウムを0.
5重量部添加した。
【0045】得られたペレットを、成形温度300℃、
金型温度120℃で射出成形し、100mm×100m
m×2mmの試験片を得た。
【0046】
【実施例2〜11】組成を表1に示すようにすること以
外は、実施例1と同様である。
【0047】
【実施例12〜14】組成を表1に示すようにし、得ら
れたペレットを、溶融温度300℃、金型温度120℃
でプレス成形し、100mm×100mm×2mmの試
験片を得た以外は実施例1と同様である。
【0048】
【比較例1〜14】組成を表2に示すようにすること以
外は、実施例1と同様である。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シンジオタクティックポリスチレンとアタクティックポ
リスチレンのそれぞれ優れた特性を損なうことなく、耐
薬品性、耐熱性、成形性を同時に満足する組成物および
成形品を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)沸騰メチルエチルケトンに対する
    不溶成分が70重量%以上であり、不溶成分の13C−N
    MR法により定量されるラセミペンタッドでのシンジオ
    タクティシティーが50%以上であるスチレン系重合体
    90〜10重量%、および(B)アタクティックな立体
    構造を有するスチレン系重合体10〜90重量%からな
    り、0.5≦MwA/MwB≦1.5あるいは0.5≦η
    A/ηB≦5の関係を満たすスチレン系樹脂組成物。(た
    だし、MwAおよびMwBは(A)および(B)成分の重
    量平均分子量、ηAおよびηBは300℃、剪断速度12
    00sec-1で測定した溶融粘度(poise)を表
    す。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物を用いてなる成
    形品であって、(A)成分の結晶ラメラ相が、(A)成
    分の非晶相部分と(B)成分によって形成される非晶相
    中に均一に分散した内部構造をとることを特徴とする成
    形品。
JP22518394A 1994-09-20 1994-09-20 スチレン系樹脂組成物および成形品 Expired - Lifetime JP3313247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22518394A JP3313247B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 スチレン系樹脂組成物および成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22518394A JP3313247B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 スチレン系樹脂組成物および成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0892444A true JPH0892444A (ja) 1996-04-09
JP3313247B2 JP3313247B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=16825269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22518394A Expired - Lifetime JP3313247B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 スチレン系樹脂組成物および成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313247B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000355613A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Idemitsu Petrochem Co Ltd スチレン系重合体および該重合体を成形してなる成形体
WO2001025329A1 (fr) * 1999-10-05 2001-04-12 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Matiere a mouler, procede de production d'article moule et article moule
WO2002077098A1 (fr) * 2001-03-23 2002-10-03 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de polymère de styrène et article moulé en cette matière
JP2002356592A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Idemitsu Petrochem Co Ltd 耐薬品性ポリスチレン系樹脂組成物及び成形品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01182346A (ja) * 1988-01-14 1989-07-20 Idemitsu Kosan Co Ltd フィルム,シートまたはテープ、およびその製造方法
JPH01182344A (ja) * 1988-01-14 1989-07-20 Idemitsu Kosan Co Ltd スチレン系重合体樹脂組成物
JPH0292947A (ja) * 1988-09-30 1990-04-03 Idemitsu Kosan Co Ltd 難燃性樹脂組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01182346A (ja) * 1988-01-14 1989-07-20 Idemitsu Kosan Co Ltd フィルム,シートまたはテープ、およびその製造方法
JPH01182344A (ja) * 1988-01-14 1989-07-20 Idemitsu Kosan Co Ltd スチレン系重合体樹脂組成物
JPH0292947A (ja) * 1988-09-30 1990-04-03 Idemitsu Kosan Co Ltd 難燃性樹脂組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000355613A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Idemitsu Petrochem Co Ltd スチレン系重合体および該重合体を成形してなる成形体
WO2001025329A1 (fr) * 1999-10-05 2001-04-12 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Matiere a mouler, procede de production d'article moule et article moule
US6635712B1 (en) 1999-10-05 2003-10-21 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Molding material, process for producing molded article, and molded article
WO2002077098A1 (fr) * 2001-03-23 2002-10-03 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de polymère de styrène et article moulé en cette matière
JP2002356592A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Idemitsu Petrochem Co Ltd 耐薬品性ポリスチレン系樹脂組成物及び成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3313247B2 (ja) 2002-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5418275A (en) Polystyrene composition
US6469098B1 (en) Styrene resin composition and method of manufacturing the same, and method of manufacturing styrene resin molded products
KR19980087442A (ko) 자동차 내외장재용 폴리프로필렌 수지조성물
JP3683409B2 (ja) 自動車内外装用ポリプロピレン樹脂組成物
JP3591559B2 (ja) シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物
JPH0762175A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2007500781A (ja) スチレン系熱可塑性樹脂組成物
JP4083467B2 (ja) 自動車外装用樹脂組成物
JP3313247B2 (ja) スチレン系樹脂組成物および成形品
JPH05295184A (ja) 表面外観に優れた樹脂組成物
JP3421439B2 (ja) スチレン系樹脂成形品の製造方法
JP7249777B2 (ja) ポリスチレン系樹脂組成物
JP2011207951A (ja) ポリスチレン系樹脂組成物
US6635712B1 (en) Molding material, process for producing molded article, and molded article
JP3241281B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JPH0952959A (ja) 衝撃性スチレン系樹脂成形品の成形方法
JPH11302480A (ja) スチレン系樹脂組成物
JP2000281849A (ja) インク接触部品
KR102412172B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 형성된 성형품
JPH09100377A (ja) 耐衝撃性ポリスチレン系樹脂組成物
JPH0463853A (ja) 熱可塑性樹脂成形物
JPH111589A (ja) 樹脂の組成物およびic用耐熱トレー
JP2618360B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH08151492A (ja) 耐衝撃性ポリスチレン系樹脂組成物
JPH0952958A (ja) 樹脂成形品の成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140531

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term