JPH089197Y2 - フエルトバットカッター - Google Patents

フエルトバットカッター

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JPH089197Y2
JPH089197Y2 JP7623289U JP7623289U JPH089197Y2 JP H089197 Y2 JPH089197 Y2 JP H089197Y2 JP 7623289 U JP7623289 U JP 7623289U JP 7623289 U JP7623289 U JP 7623289U JP H089197 Y2 JPH089197 Y2 JP H089197Y2
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浄 川島
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、バットカッターに関し、特に、抄紙用フエ
ルトにおける基布表面に接合する繊維バットを長さ方向
に切断するバットカッター装置に関する。
[従来の技術] 紙を抄くのにフエルトは必須のものとされている。
新聞紙等の紙の抄紙主工程は、一般に、ワイヤーパー
ト(漉網部)から、フエルトで水を含んだ紙料(湿紙)
を受けとり、プレスパート(圧搾部)を通して、湿紙か
ら、当該フエルトにより、水を絞り、次いで、ドライパ
ート(乾燥部)に送って、乾燥させる工程よりなり、こ
れにより紙として仕上げる。
フエルトの一例断面は、第4図に示すように、基布1
とその両面に成層された繊維バット層2,3とから成る。
基布1は、経糸と緯糸を用いて織成したもので、繊維
バツト層2,3は、合成繊維などのバット繊維よりなる。
第4図に示すような、ニードルフエルト4にあって
は、図示のように、刺(とげ)のある針(ニードル)5
を、繊維バット層2,3中を通過させ、バット繊維を基布
1に植え込み、それと同時にバット繊維を相互に絡み合
せて密度の高いニードルフエルト4とする。
当該フエルトにあっては、ニードリング工程あるいは
その前後において、幅寸法の調整等の為に、長さ方向
に、繊維バット(基布が接合されている場合も含む)を
切断する必要があるときがある。
しかし、当該バットは、綿状のふかふかしたものでそ
の切断が非常にやっかいである。
従来から当該バットの切断方法として、鋏を用いるこ
とが行われてきたが、バットが鋏にからみつきやすく、
切口もじぐざぐ状になり易く、その切断には熟練を要
し、人手も必要となるために、自動化することが提案さ
れている。
第6図および第7図に、従来の自動化を図ったバット
カッターの例を示す。
当該バットカッターは、これら図示のように、フロア
ーラチス(lattice)6とインクライン(incline)ラチ
ス7間に、ロール8を設置し、このロール8に円盤型下
刃9を取付け、上方から可動式の円盤型上刃10を前記下
刃9に押し付け、基布1上の繊維バット2(3)[以
下、繊維バット2として表わす。」を切断するものであ
った。
しかし、このようにロール8上の所定位置で、当該繊
維バット2の切断を円滑に行うためには、当該バット2
にドラフト(延伸)を加えねばならず、フエルトの品質
上問題があった。すなわち、フエルトに、厚さの不均一
性や密度の不均一な部分が存在すると、それに対応して
紙に水分斑や厚さ斑が発生し、フエルトマークと称され
るマークを紙に発生させ、紙の機能性を低下させ、商品
価値も低下させることになる。
本考案はかかる従来技術の有する欠点を解消し、切断
時にドラフトを不要とし、従来技術では円滑な切断が難
しかった繊維バットを円滑に自動切断することができ、
フエルトの品質上も悪影響を与えることのない技術を提
供することを目的とする。
本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成する為の本考案は、 (1)コンベアラチス上を移送されるフエルトの繊維バ
ットを長さ方向に切断するバットカッターであって、当
該バットカッターは、駆動機構と該駆動機構により駆動
するクランク機構と該クランク機構を介して作動する鋏
とを備えて成り、かつ、該鋏は前記クランク機構を介し
て可動する可動上刃と固定された固定下刃とを有して成
り、当該可動上刃を前記繊維バット表面に当接し、当該
繊維バットを長さ方向に切断するようにして成ることを
特徴とするバットカッター、 好ましい態様として、 (2)上記バットカッターが、クランク機構に繊維バッ
ト表面を押えるバット押えを付設して成る上記記載のバ
ットカッター、 (3)コンベアラチス上に、バット下ガイドを設置し、
当該ガイドライン上で繊維バットの切断を行うようにし
た上記記載のバットカッターに存する。
[作用] 本考案では、バットカッターの主要部のカッターに、
綿状でふかふかした繊維バットの切断に有利な鋏を用い
る。一般の鋏は上刃も下刃も両者共可動できるが、本考
案では、下刃を固定し、上刃のみ可動するようにする。
すなわち、下刃を固定して、繊維バットの裏面に当
て、上刃を可動させ、繊維バット(以下単にバットとい
う)表面に当接し、当該可動する上刃にて、当該バット
を長さ方向に切断するようにする。これにより固定され
た下刃の上に上刃が位置して、次々バットを当該位置で
切断していくので、同じ均一幅での円滑なバットの切断
を可能とすることができる。
当該鋏の上刃の可動は、当該鋏にクランク機構を連結
し、さらに、当該クランク機構を駆動機構に接続する。
当該駆動機構は、可変速モーターと回転体とを有してな
り、このように、スピードをコントロールできるモータ
ーを用いることにより、コンベアラチス上を移送されて
くるバットのスピードに合わせることができるし、バッ
トの厚みの変化などにも対応できる。
回転体には前記クランク機構を連結し、当該回転体の
回転運動を直線運動に変換し、さらに、クランク機構の
直線運動に連動させて鋏の上刃を上下に可動させるよう
にした。
このように、クランク機構を介して鋏を作動させるの
で鋏へのバットのからみつきなどがなく円滑な切断を可
能とする。
鋏の下刃をバット下に固定し、その上刃を上記のよう
に作動させるので、本考案では従来例の如く、フロアー
ラチスとインクラインラチスとの間にロールや円盤型下
刃や円盤型上刃を設置して切断するバットカッター装置
と異なり、コンベアラチスは一体に構成したものを使用
でき、従来例の如きドラフトを不要とする。
鋏にバットがからみ付き、バットが浮き上るときに
は、バット押えをクランク機構などに付設して、バット
表面を押さえるようにすると、より一層円滑なバットの
切断を可能とすることができる。
さらに、コンベアラチス上にバット下ガイドを設け、
当該ガイドライン上でバットの切断を行うようにする
と、当該ガイド上でバットが切断し易いように持ち上げ
られ切断が容易となり、また、より一層均一な幅のバッ
トを得ることができる。
[実施例] 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に、本考案のバットカッター装置の全体とその
使用状態を示す。
バットカッター装置の装置本体11の側面には、円盤状
の回転体12が取付けられ、該回転体12の片面には、クラ
ンク機構13の二本のクランクアーム14,15の上端部が固
着されている。一方のクランクアーム14の下端部は、こ
れらクランクアーム14,15の下部のリンク16の一端部に
連結され、他方のクランクアーム15の下端部は、リンク
16に一端部を連結したバット押え17の腕18に連結されて
いる。
これらクランクアーム14,15は、バット押え17の腕18
との間で形成される二等辺三角形の二辺を構成してい
る。
バット押え17の腕18の先端部には、コンベアラチス19
上を移送されてくるバット2表面を下方向に押圧する押
圧部20が取付けられている。
リンク16の下部には、固定下刃21と可動上刃22とから
成る鋏23が取付けられ、固定下刃21の端部は装置本体11
の下部に連結バー24を介して固定されている。
第2図にその作動状態を示すように、装置本体11内に
内蔵された可変速モーターMを駆動させると、駆動軸25
を介して連結された回転体12が矢標方向に回転し、それ
に伴ないクランクアーム14,15およびリンク16が矢標で
示すように直線運動(上下運動)し、鋏23の可動上刃22
を矢標で示すように上下に可動する。これらクランクア
ーム14,15およびリンク16よりなるクランク機構の作動
により、バット押え17も矢標で示すようにバット2を押
えあるいはその押えを解く。
バット2の切断に際し、可動上刃22が上下に動き、当
該バットを切断する際に、当該上刃22に付着して、当該
バットが浮き上ることがある。
第3図に模式的に示すように、バット押え17の押圧部
20により、バット2表面を押えると、当該上刃22へのか
らみ付きを抑え、円滑なバット切断を可能とする。
コンベアラチス19はラチス(格子)状に構成されてい
る。従来は、フロアーラチスとインクラインラチスとの
間に、バット切断の為に、間隔を置いているが、本考案
では、一体に構成したコンベアラチスを用いることがで
きる。当該コンベアラチス19は、従来のインクラインラ
チス様のすなわち傾斜のつけられたコンベアとするとよ
い。
第5図に示すように、当該コンベアラチス19上には、
そのラチスの流れ方向にバット下ガイド26をバット切断
位置に敷設した図を例示しているが、バット2の両端部
を切断する場合には、コンベアラチス19の両端部に敷設
する。
当該バット下ガイド26は、例えば、押出ポリ塩化ビニ
ル被覆電線により構成され、バット2がこのバット下ガ
イド26上に載置され移送されてくると、バット2が、当
該ガイドライン27上で持ち上げられ、バット切断が容易
となり、また、ガイドライン27に沿ってバットの切断が
行われるようになるので、均一幅のバットを得ることが
できる。
バット下ガイド26の一端部は、第1図に示すように,
コンベアラチス19の端縁より突出し、下方向に垂らして
おけばよい。
本考案のバットカッター装置の装置本体11の上部に
は、高さ調整ハンドル28を備設し、当該ハンドル28を回
転させることにより、プレバットホルダー29の上下方向
に当該装置を矢標で示すようにスライドさせることがで
き、それにより、鋏23のバット2からの高さを調整でき
る。
装置本体11とプレバットホルダー29との間は、固定レ
バー30により連結され、上記高さ調整後の装置本体11を
当該レバー30により固定することができる。
プレバットホルダー29の上部に連設した連結板31の端
部には、貫通孔を孔設し、当該貫通孔にスライドバー32
を挿通させて、当該連結板31を当該スライドバー32に懸
架し、プレバットホルダー29に,固定レバー30により固
定したバットカッター装置を、当該スライドバー32の左
右にスライドできるようにする。
その際、フレーム33にストッパー34を付設し、連結板
31の上端から上方に突出させた突出部35を当該ストッパ
ー34に当接させて、バットカッター装置の移動距離をコ
ントロールするようにする。
[考案の効果] 以上本考案によれば、従来技術の有する欠点を解消し
て、切断時にドラフトを不要とし、従来技術では円滑な
切断が難しかった繊維バットを円滑に自動切断すること
ができ、フエルトの品質上も悪影響を与えることのない
技術を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す側面図、第2図は本考案
の実施例を示す説明図、第3図は本考案の実施例を示す
要部側面図、第4図はフェルトの一例断面図、第5図は
本考案の実施例を示す説明図、第6図は従来例を示す説
明図、第7図は従来例を示す説明図である。 1……基布 2,3……繊維バット層 6……フロアーラチス 7……インクラインラチス 11……バットカッター装置本体 12……回転体 13……クランク機構 14,15……クランクアーム 16……リンク 17……バツト押え 18……腕 19……コンベアラチス 21……固定下刃 22……可動上刃 23……鋏 25……駆動軸 26……バット下ガイド 27……ガイドライン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベアラチス上を移送されるフエルトの
    繊維バットを長さ方向に切断するバットカッターであっ
    て、当該バットカッターは、駆動機構と該駆動機構によ
    り駆動するクランク機構と該クランク機構を介して作動
    する鋏とを備えて成り、かつ、該鋏は前記クランク機構
    を介して可動する可動上刃と固定された固定下刃とを有
    して成り、当該可動上刃を前記繊維バット表面に当接
    し、当該繊維バットを長さ方向に切断するようにして成
    ることを特徴とするバットカッター。
  2. 【請求項2】バットカッターが、クランク機構に繊維バ
    ット表面を押えるバット押えを付設して成る、請求項1
    に記載のバットカッター。
  3. 【請求項3】コンベアラチス上に、バット下ガイドを設
    置し、当該ガイドライン上で繊維バットの切断を行なう
    ようにした、請求項1に記載のバットカッター。
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JP4620799B2 (ja) * 2006-04-28 2011-01-26 武佳 大塚 自動開脚する先端出し切断機

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