JPH089167A - 画像符号化復号化方法および画像符号化復号化装置 - Google Patents

画像符号化復号化方法および画像符号化復号化装置

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JPH089167A
JPH089167A JP6158222A JP15822294A JPH089167A JP H089167 A JPH089167 A JP H089167A JP 6158222 A JP6158222 A JP 6158222A JP 15822294 A JP15822294 A JP 15822294A JP H089167 A JPH089167 A JP H089167A
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Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字画像と写真画像が混在しているような原
稿画像を効率良く符号化圧縮できるとともに、復号化後
に得られた画像の画質を向上できる画像符号化復号化方
法および画像符号化復号化装置を提供することを目的と
している。 【効果】 ブロック単位で多値符号化処理または二値符
号化処理が適用されるので、文字画像と写真画像が適切
に符号化処理され、復号化後に得られる画像の画質が良
好になるという効果を得る。また、ブロック内の画素を
予測処理で生成できる場合には、そのブロックについて
は、符号データを作成せず、復号化時に予測処理で生成
するようにしているので、符号化効率が大幅に向上する
という効果も得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像データを所定
形状のブロック単位に符号化する画像符号化復号化方法
および画像符号化復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、スキャナなどで読み取っ
て得た多値画像をそのままの状態で伝送したり、蓄積し
たいという要求がある。一般に、多値画像の情報量は膨
大であり、これをそのままの状態で伝送したり蓄積する
ことは非現実的である。そこで、多値画像を効率良く圧
縮できる多値画像符号化方式が各種提案されている。
【0003】例えば、多値画像を直接符号化する方式と
しては、いわゆるJPEG方式がある。このJPEG方
式では、白黒多階調の画像やカラー画像を効率良く符号
化圧縮できるようにしている。
【0004】一方、二値画像についても、より効率のよ
い二値画像符号化方式が求められている。すなわち、ス
キャナなどの読取解像度が大幅に向上したため、1ペー
ジ当たりの画像情報量が膨大になり、したがって、従来
適用されてきた二値画像符号化方式、例えば、MH符号
化方式やMR符号化方式では、符号化後に得られる符号
データのデータ量が十分に小さくはならないという事態
を生じる。
【0005】このため、いわゆるJBIG方式という二
値画像符号化方式が提案され、標準化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、フ
ァクシミリ装置でやりとりしようとする原稿には、文字
原稿と写真原稿が1枚の原稿に混在しているものがあ
り、かかる場合、1ページ分の画像データを多値画像符
号化方式で符号化圧縮すると、復号化して得られた画像
の文字の部分が不鮮明になるという事態を生じ、また、
かかる画像データを二値画像符号化方式のみで符号化圧
縮すると、復号化して得られた画像の写真の部分の階調
性が失われて、画質が劣化するという事態を生じる。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、文字画像と写真画像が混在しているような原
稿画像を効率良く符号化圧縮できるとともに、復号化後
に得られた画像の画質を向上できる画像符号化復号化方
法および画像符号化復号化装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多値画像デー
タを所定形状のブロック単位に符号化する画像符号化復
号化方法において、符号化時、おのおののブロックにつ
いて、符号化対象の注目画素に関し、その注目画素に隣
接する複数の周囲画素の画素値に基づいて上記注目画素
の予測画素値を演算する予測処理を適用するとともに、
上記注目画素の画素値と上記予測画素値との予測誤差を
算出し、その予測誤差について所定の統計処理を適用
し、その統計処理結果に基づいてそのブロックについて
二値符号化処理を適用するか、多値符号化処理を適用す
るか、あるいは、符号化処理を適用しないかを判定し、
二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そのブ
ロックの各画素について所定の二値符号化処理を適用し
てそれによって得た二値符号データとその符号データが
二値符号データであることを識別する第1の識別符号を
そのブロックの符号データとして出力し、多値符号化処
理を適用すると判定した場合には、そのブロックの各画
素について所定の多値符号化処理を適用してそれによっ
て得た多値符号データとその符号データが多値符号デー
タであることを識別する第2の識別符号をそのブロック
の符号データとして出力し、符号化処理を適用しないと
判定した場合には、そのブロックについて符号化処理を
適用していない旨をあらわす第3の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力する一方、復号化時、符号
データに上記第1の識別符号が含まれているときには、
そのブロックについて所定の二値復号化処理を適用して
元の画像データを形成し、符号データに上記第2の識別
符号が含まれているときには、そのブロックについて所
定の多値復号化処理を適用して元の画像データを形成
し、符号データに上記第3の識別符号が含まれていると
きには、上記予測処理を実行し、その予測結果に基づい
てそのブロック内の画像データを形成するようにしたも
のである。
【0009】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化方法において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤差
の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてその
算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基づ
いて、そのブロックについて二値符号化処理を適用する
か、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化処
理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用する
と判定した場合には、そのブロックの各画素について所
定の二値符号化処理を適用してそれによって得た二値符
号データとその符号データが二値符号データであること
を識別する第1の識別符号をそのブロックの符号データ
として出力し、多値符号化処理を適用すると判定した場
合には、そのブロックの各画素について所定の多値符号
化処理を適用してそれによって得た多値符号データとそ
の符号データが多値符号データであることを識別する第
2の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、その
ブロックについて符号化処理を適用していない旨をあら
わす第3の識別符号をそのブロックの符号データとして
出力する一方、復号化時、符号データに上記第1の識別
符号が含まれているときには、そのブロックについて所
定の二値復号化処理を適用して元の画像データを形成
し、符号データに上記第2の識別符号が含まれていると
きには、そのブロックについて所定の多値復号化処理を
適用して元の画像データを形成し、符号データに上記第
3の識別符号が含まれているときには、上記予測処理を
実行し、その予測結果に基づいてそのブロック内の画像
データを形成するようにしたものである。
【0010】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化方法において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤差
の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてその
算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基づ
いて、そのブロックについて二値符号化処理を適用する
か、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化処
理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用する
と判定した場合には、そのブロックの各画素について所
定の二値符号化処理を適用してそれによって得た二値符
号データとその符号データが二値符号データであること
を識別する第1の識別符号をそのブロックの符号データ
として出力し、多値符号化処理を適用すると判定した場
合には、そのブロックの各画素について所定の多値符号
化処理を適用してそれによって得た多値符号データとそ
の符号データが多値符号データであることを識別する第
2の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、その
ブロックについて符号化処理を適用していない旨をあら
わす第3の識別符号をそのブロックの符号データとして
出力する一方、復号化時、符号データに上記第1の識別
符号が含まれているときには、そのブロックについて所
定の二値復号化処理を適用して元の画像データを形成
し、符号データに上記第2の識別符号が含まれていると
きには、そのブロックについて所定の多値復号化処理を
適用して元の画像データを形成し、符号データに上記第
3の識別符号が含まれているときには、上記予測処理を
実行し、その予測結果に基づいてそのブロック内の画像
データを形成するとともに、上記所定の閾値を外部から
変更可能にしたものである。
【0011】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化方法において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤差
について所定の統計処理を適用し、その統計処理結果に
基づいてそのブロックについて二値符号化処理を適用す
るか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化
処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用す
ると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予
測誤差について所定の二値符号化処理を適用してそれに
よって得た二値符号データとその符号データが二値符号
データであることを識別する第1の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力し、多値符号化処理を適用
すると判定した場合には、そのブロックの各画素の予測
誤差について所定の多値符号化処理を適用してそれによ
って得た多値符号データとその符号データが多値符号デ
ータであることを識別する第2の識別符号をそのブロッ
クの符号データとして出力し、符号化処理を適用しない
と判定した場合には、そのブロックについて符号化処理
を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をそのブ
ロックの符号データとして出力する一方、復号化時、符
号データに上記第1の識別符号が含まれているときに
は、そのブロックについて所定の二値復号化処理を適用
して予測誤差を形成するとともに、そのブロックについ
て上記予測処理を適用して予測値を算出し、その算出し
た予測誤差と予測値を合成して元の画像データを形成
し、符号データに上記第2の識別符号が含まれていると
きには、そのブロックについて所定の多値復号化処理を
適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロックに
ついて上記予測処理を適用して予測値を算出し、その算
出した予測誤差と予測値を合成して元の画像データを形
成し、符号データに上記第3の識別符号が含まれている
ときには、上記予測処理を実行し、その予測結果に基づ
いてそのブロック内の画像データを形成するようにした
ものである。
【0012】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化方法において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤差
の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてその
算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基づ
いて、そのブロックについて二値符号化処理を適用する
か、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化処
理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用する
と判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予測
誤差について所定の二値符号化処理を適用してそれによ
って得た二値符号データとその符号データが二値符号デ
ータであることを識別する第1の識別符号をそのブロッ
クの符号データとして出力し、多値符号化処理を適用す
ると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予
測誤差について所定の多値符号化処理を適用してそれに
よって得た多値符号データとその符号データが多値符号
データであることを識別する第2の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力し、符号化処理を適用しな
いと判定した場合には、そのブロックについて符号化処
理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をその
ブロックの符号データとして出力する一方、復号化時、
符号データに上記第1の識別符号が含まれているときに
は、そのブロックについて所定の二値復号化処理を適用
して予測誤差を形成するとともに、そのブロックについ
て上記予測処理を適用して予測値を算出し、その算出し
た予測誤差と予測値を合成して元の画像データを形成
し、符号データに上記第2の識別符号が含まれていると
きには、そのブロックについて所定の多値復号化処理を
適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロックに
ついて上記予測処理を適用して予測値を算出し、その算
出した予測誤差と予測値を合成して元の画像データを形
成し、符号データに上記第3の識別符号が含まれている
ときには、上記予測処理を実行し、その予測結果に基づ
いてそのブロック内の画像データを形成するようにした
ものである。
【0013】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化方法において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤差
の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてその
算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基づ
いて、そのブロックについて二値符号化処理を適用する
か、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化処
理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用する
と判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予測
誤差について所定の二値符号化処理を適用してそれによ
って得た二値符号データとその符号データが二値符号デ
ータであることを識別する第1の識別符号をそのブロッ
クの符号データとして出力し、多値符号化処理を適用す
ると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予
測誤差について所定の多値符号化処理を適用してそれに
よって得た多値符号データとその符号データが多値符号
データであることを識別する第2の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力し、符号化処理を適用しな
いと判定した場合には、そのブロックについて符号化処
理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をその
ブロックの符号データとして出力する一方、復号化時、
符号データに上記第1の識別符号が含まれているときに
は、そのブロックについて所定の二値復号化処理を適用
して予測誤差を形成するとともに、そのブロックについ
て上記予測処理を適用して予測値を算出し、その算出し
た予測誤差と予測値を合成して元の画像データを形成
し、符号データに上記第2の識別符号が含まれていると
きには、そのブロックについて所定の多値復号化処理を
適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロックに
ついて上記予測処理を適用して予測値を算出し、その算
出した予測誤差と予測値を合成して元の画像データを形
成し、符号データに上記第3の識別符号が含まれている
ときには、上記予測処理を実行し、その予測結果に基づ
いてそのブロック内の画像データを形成するようにした
ものである。
【0014】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化装置において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理手段と、上記注目画素の画素値と上記予測画
素値との予測誤差を算出し、その予測誤差について所定
の統計処理を適用し、その統計処理結果に基づいてその
ブロックについて二値符号化処理を適用するか、多値符
号化処理を適用するか、あるいは、符号化処理を適用し
ないかを判定する判定手段と、上記判定手段が二値符号
化処理を適用すると判定した場合には、そのブロックの
各画素について所定の二値符号化処理を適用してそれに
よって得た二値符号データとその符号データが二値符号
データであることを識別する第1の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力し、多値符号化処理を適用
すると判定した場合には、そのブロックの各画素につい
て所定の多値符号化処理を適用してそれによって得た多
値符号データとその符号データが多値符号データである
ことを識別する第2の識別符号をそのブロックの符号デ
ータとして出力し、符号化処理を適用しないと判定した
場合には、そのブロックについて符号化処理を適用して
いない旨をあらわす第3の識別符号をそのブロックの符
号データとして出力する画像符号化手段と、復号化時、
符号データに上記第1の識別符号が含まれているときに
は、そのブロックについて所定の二値復号化処理を適用
して元の画像データを形成し、符号データに上記第2の
識別符号が含まれているときには、そのブロックについ
て所定の多値復号化処理を適用して元の画像データを形
成し、符号データに上記第3の識別符号が含まれている
ときには、上記予測処理を実行し、その予測結果に基づ
いてそのブロック内の画像データを形成する画像復号化
手段を備えたものである。
【0015】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化装置において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手段
と、その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾
値に基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、そ
の分類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号
化処理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あ
るいは、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段
と、二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
のブロックの各画素について所定の二値符号化処理を適
用してそれによって得た二値符号データとその符号デー
タが二値符号データであることを識別する第1の識別符
号をそのブロックの符号データとして出力し、多値符号
化処理を適用すると判定した場合には、そのブロックの
各画素について所定の多値符号化処理を適用してそれに
よって得た多値符号データとその符号データが多値符号
データであることを識別する第2の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力し、符号化処理を適用しな
いと判定した場合には、そのブロックについて符号化処
理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をその
ブロックの符号データとして出力する画像符号化手段
と、復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含ま
れているときには、そのブロックについて所定の二値復
号化処理を適用して元の画像データを形成し、符号デー
タに上記第2の識別符号が含まれているときには、その
ブロックについて所定の多値復号化処理を適用して元の
画像データを形成し、符号データに上記第3の識別符号
が含まれているときには、上記予測処理を実行し、その
予測結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成
する画像復号化手段を備えたものである。
【0016】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化装置において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手段
と、その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾
値に基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、そ
の分類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号
化処理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あ
るいは、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段
と、二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
のブロックの各画素について所定の二値符号化処理を適
用してそれによって得た二値符号データとその符号デー
タが二値符号データであることを識別する第1の識別符
号をそのブロックの符号データとして出力し、多値符号
化処理を適用すると判定した場合には、そのブロックの
各画素について所定の多値符号化処理を適用してそれに
よって得た多値符号データとその符号データが多値符号
データであることを識別する第2の識別符号をそのブロ
ックの符号データとして出力し、符号化処理を適用しな
いと判定した場合には、そのブロックについて符号化処
理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をその
ブロックの符号データとして出力する画像符号化手段
と、復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含ま
れているときには、そのブロックについて所定の二値復
号化処理を適用して元の画像データを形成し、符号デー
タに上記第2の識別符号が含まれているときには、その
ブロックについて所定の多値復号化処理を適用して元の
画像データを形成し、符号データに上記第3の識別符号
が含まれているときには、上記予測処理を実行し、その
予測結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成
する画像復号化手段を備え、上記判定手段が適用する所
定の閾値を外部から変更可能にしたものである。
【0017】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化装置において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手段
と、その予測誤差について所定の統計処理を適用し、そ
の統計処理結果に基づいてそのブロックについて二値符
号化処理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、
あるいは、符号化処理を適用しないかを判定する判定手
段と、二値符号化処理を適用すると判定した場合には、
そのブロックの各画素の上記予測誤差について所定の二
値符号化処理を適用してそれによって得た二値符号デー
タとその符号データが二値符号データであることを識別
する第1の識別符号をそのブロックの符号データとして
出力し、多値符号化処理を適用すると判定した場合に
は、そのブロックの各画素の予測誤差について所定の多
値符号化処理を適用してそれによって得た多値符号デー
タとその符号データが多値符号データであることを識別
する第2の識別符号をそのブロックの符号データとして
出力し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、
そのブロックについて符号化処理を適用していない旨を
あらわす第3の識別符号をそのブロックの符号データと
して出力する画像符号化手段と、復号化時、符号データ
に上記第1の識別符号が含まれているときには、そのブ
ロックについて所定の二値復号化処理を適用して予測誤
差を形成するとともに、そのブロックについて上記予測
処理を適用して予測値を算出し、その算出した予測誤差
と予測値を合成して元の画像データを形成し、符号デー
タに上記第2の識別符号が含まれているときには、その
ブロックについて所定の多値復号化処理を適用して予測
誤差を形成するとともに、そのブロックについて上記予
測処理を適用して予測値を算出し、その算出した予測誤
差と予測値を合成して元の画像データを形成し、符号デ
ータに上記第3の識別符号が含まれているときには、上
記予測処理を実行し、その予測結果に基づいてそのブロ
ック内の画像データを形成する画像復号化手段を備えた
ものである。
【0018】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化装置において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手段
と、その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾
値に基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、そ
の分類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号
化処理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あ
るいは、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段
と、二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
のブロックの各画素の上記予測誤差について所定の二値
符号化処理を適用してそれによって得た二値符号データ
とその符号データが二値符号データであることを識別す
る第1の識別符号をそのブロックの符号データとして出
力し、多値符号化処理を適用すると判定した場合には、
そのブロックの各画素の上記予測誤差について所定の多
値符号化処理を適用してそれによって得た多値符号デー
タとその符号データが多値符号データであることを識別
する第2の識別符号をそのブロックの符号データとして
出力し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、
そのブロックについて符号化処理を適用していない旨を
あらわす第3の識別符号をそのブロックの符号データと
して出力する画像符号化手段と、復号化時、符号データ
に上記第1の識別符号が含まれているときには、そのブ
ロックについて所定の二値復号化処理を適用して予測誤
差を形成するとともに、そのブロックについて上記予測
処理を適用して予測値を算出し、その算出した予測誤差
と予測値を合成して元の画像データを形成し、符号デー
タに上記第2の識別符号が含まれているときには、その
ブロックについて所定の多値復号化処理を適用して予測
誤差を形成するとともに、そのブロックについて上記予
測処理を適用して予測値を算出し、その算出した予測誤
差と予測値を合成して元の画像データを形成し、符号デ
ータに上記第3の識別符号が含まれているときには、上
記予測処理を実行し、その予測結果に基づいてそのブロ
ック内の画像データを形成する画像復号化手段を備えた
ものである。
【0019】また、多値画像データを所定形状のブロッ
ク単位に符号化する画像符号化復号化装置において、符
号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の注
目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画素
の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算す
る予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素値
と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手段
と、その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾
値に基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、そ
の分類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号
化処理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あ
るいは、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段
と、二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
のブロックの各画素の上記予測誤差について所定の二値
符号化処理を適用してそれによって得た二値符号データ
とその符号データが二値符号データであることを識別す
る第1の識別符号をそのブロックの符号データとして出
力し、多値符号化処理を適用すると判定した場合には、
そのブロックの各画素の上記予測誤差について所定の多
値符号化処理を適用してそれによって得た多値符号デー
タとその符号データが多値符号データであることを識別
する第2の識別符号をそのブロックの符号データとして
出力し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、
そのブロックについて符号化処理を適用していない旨を
あらわす第3の識別符号をそのブロックの符号データと
して出力する画像符号化手段と、復号化時、符号データ
に上記第1の識別符号が含まれているときには、そのブ
ロックについて所定の二値復号化処理を適用して予測誤
差を形成するとともに、そのブロックについて上記予測
処理を適用して予測値を算出し、その算出した予測誤差
と予測値を合成して元の画像データを形成し、符号デー
タに上記第2の識別符号が含まれているときには、その
ブロックについて所定の多値復号化処理を適用して予測
誤差を形成するとともに、そのブロックについて上記予
測処理を適用して予測値を算出し、その算出した予測誤
差と予測値を合成して元の画像データを形成し、符号デ
ータに上記第3の識別符号が含まれているときには、上
記予測処理を実行し、その予測結果に基づいてそのブロ
ック内の画像データを形成する画像復号化手段を備えた
ものである。
【0020】また、前記予測処理では、前記注目画素に
対応する隣接画素が存在しないときには、所定画素値を
もつ仮想的な画素を隣接画素として採用するとよい。ま
た、前記二値復号化処理を適用して元の画像データを形
成するとき、その二値復号化処理で得た二値画像データ
を、所定の多値画像データに変換するようにするとよ
い。
【0021】
【作用】したがって、ブロック単位で多値符号化処理ま
たは二値符号化処理が適用されるので、文字画像と写真
画像が適切に符号化処理され、復号化後に得られる画像
の画質が良好になる。また、ブロック内の画素を予測処
理で生成できる場合には、そのブロックについては、符
号データを作成せず、復号化時に予測処理で生成するよ
うにしているので、符号化効率が大幅に向上する。ま
た、ブロック単位に適用する符号化処理を判定するとき
の条件を、適宜に設定できるので、ユーザが所望する画
質、または、処理速度を適宜に選択することができ、符
号化復号化処理の利用性が向上する。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例にかかるファク
シミリ装置を示している。
【0024】同図において、システム制御部1は、この
ファクシミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシ
ミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモ
リ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラ
ム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各
種データなどを記憶するとともに、システム制御部1の
ワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ
3は、このファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶
するためのものである。
【0025】多値スキャナ4は、所定の解像度で原稿画
像を多値に読み取るものであり、多値プロッタ5は、所
定の解像度で画像を多値で記録出力するものであり、操
作表示部6は、このファクシミリ装置を操作するための
もので、各種の操作キー、および、各種の表示器からな
る。
【0026】多値符号化復号化部7は、ブロック単位に
多値画像を符号化するJPEG方式の多値画像符号化復
号化処理を適用して、多値の画信号を符号化圧縮すると
ともに、符号化圧縮されている多値画情報を元の画信号
に復号化するためのものであり、二値符号化復号化部8
は、多値の画信号を二値化処理するとともに、ブロック
単位に二値化画信号を符号化するJBIG方式の二値画
像符号化復号化処理を適用して、二値化画信号を符号化
圧縮するとともに、符号化圧縮されている二値画情報を
元の二値化画信号に復号化して、それによって得た二値
化画信号を所定の多値画信号に変換するものである。
【0027】画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態
の画情報を多数記憶するためのものであり、グループ3
ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリの
モデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号
をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデ
ム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速
モデム機能(V.17モデム、V.29モデム、V.2
7terモデムなど)を備えている。
【0028】網制御装置11は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0029】これらの、システム制御部1、システムメ
モリ2、パラメータメモリ3、多値スキャナ4、多値プ
ロッタ5、操作表示部6、多値符号化復号化部7、二値
符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファク
シミリモデム10、および、網制御装置11は、内部バ
ス12に接続されており、これらの各要素間でのデータ
のやりとりは、主としてこの内部バス12を介して行わ
れている。
【0030】また、網制御装置11とグループ3ファク
シミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0031】さて、本実施例では、次のような方法によ
り、多値スキャナ4で読み取って得た多値画像データを
符号化圧縮する。
【0032】まず、多値画像データを、図2(a)に示
したように、8×8サイズのブロックBLKに分割す
る。そして、このブロックBLKの全ての画素に対し、
同図(b)に示したようなテンプレートTPを適用し
て、処理対象となる注目画素Xの画素予測値を算出し、
その算出した画素予測値と実際の注目画素Xの画素値と
の誤差(以下、予測誤差という)を算出して、1ブロッ
ク分の予測誤差を形成する。
【0033】ここで、画素予測値は、例えば、注目画素
Xの直前ラインの同一画素位置の隣接画素Aの画素値
と、注目画素Xの同一ラインの直前位置の隣接画素Bの
画素値の単純平均((A+B)/2)を算出して求め
る。また、例えば、ブロック内座標が(1,1)、
(1,2)(1,3)、(1,4)、(1,5)、
(1,6)(1,7)、(1,8)(2,1)、(3,
1)、(4,1)、(5,1)、(6,1)、(7,
1)、(8,1)の、隣接画素A,Bが存在しない注目
画素Xについては、それぞれ隣接画素A,Bの値として
仮想的な値を適用する。この仮想値としては、例えば、
多値画像データが取り得る値の中間値を用いることがで
きる。なお、このように、同一ブロック内に隣接画素
A,Bが存在しない注目画素Xの隣接画素A,Bとし
て、隣接ブロックの対応する画素の画素値を用いること
もできる。
【0034】次に、1ブロック分の予測誤差値の平均値
DAと、最大値DMを算出し、そのブロックの予測誤差
の統計的傾向を分類し、そのブロックについて多値画像
符号化を適用するか、二値画像符号化を適用するか、あ
るいは、符号データを作成しないかを判定する。
【0035】ここで、符号データを作成しなかったブロ
ックについては、復号化時、上述した予測演算を適用す
ることで、1ブロック分の多値画像データを作成する。
この場合、当然のことながら、復号化して得られる多値
画像データには誤差が含まれるが、その誤差が許容範囲
内であれば、そのブロックについての画質劣化が少な
く、1ページ分の画像全体としての画質劣化は問題にな
らない程度にすることができる。また、この画質劣化の
程度は、予測誤差の統計的傾向を分類するときの判断条
件の設定状態により、適宜に設定することができる。
【0036】このようにして、符号化処理した後、おの
おののブロックBLKについて、図3(a)に示したよ
うなブロック符号データを形成する。このブロック符号
データは、1ブロック分の符号データの先頭に、そのブ
ロックの符号データの種別をあらわす2ビットのフラグ
を付加したものである。
【0037】そして、上述した符号化処理により、符号
化処理が行われなかったブロックについては、同図
(b)に示すように、データ「00」のフラグFNのみ
がブロック符号データとして配置される。
【0038】また、二値画像符号化処理が適用されたブ
ロックについては、同図(c)に示すように、データ
「01」のフラグFAと、そのブロックの二値符号デー
タをこの順序に配置したブロック符号データが形成され
る。
【0039】また、多値画像符号化処理が適用されたブ
ロックについては、同図(d)に示すように、データ
「11」のフラグFBと、そのブロックの多値符号デー
タをこの順序に配置したブロック符号データが形成され
る。
【0040】図4は、本発明の一実施例にかかる1ペー
ジ分の原稿画像の符号化時の処理例を示している。
【0041】まず、多値スキャナ4により1ページ分の
原稿画像が読み取られ、それによって得られた多値画像
データは、例えば、システムメモリ2に形成されている
読込ページバッファなどに一時的に保存される。
【0042】この状態で、1ブロック分の多値画像デー
タを、読込ページバッファから抽出し(処理101)、
上述した予測演算を適用して、1ブロック分の予測誤差
値を算出し(処理102,103)、その予測誤差値の
平均値DAと、最大値DMを算出する(処理104)。
【0043】そして、平均値DAが所定の閾値R1以下
になっているかどうかを調べ(判断105)、判断10
5の結果がYESになるときには、最大値DMが所定の
閾値R2以下になっているかどうかを調べる(判断10
6)。
【0044】判断106の結果がYESになるときに
は、そのブロックの予測誤差が全体的に小さく、かつ、
そのブロックには、画像のエッジ部分のような画像部分
が含まれていない場合なので、この場合には、そのブロ
ックについて符号データを形成しないと判定する。そし
て、そのブロックの符号データとして、フラグFNを符
号バッファに保存する(処理107)。ここで、符号バ
ッファは、システムメモリ2の所定領域に形成されるバ
ッファ領域である。
【0045】判断105の結果がNOになるとき、ある
いは、判断106の結果がNOになるときには、そのブ
ロックについて符号データを形成する。そこで、最大値
DMが所定の閾値R3(>R2)よりも大きくなってい
るかどうかを調べる(判断108)。
【0046】判断108の結果がYESになるときに
は、画素の画素値変化が非常に大きくなるエッジ部分の
画像が、そのブロックに含まれている場合であり、この
場合には、そのブロックにあらわれているエッジ部分の
画像を保存できるように、二値画像符号化を適用すると
判定する。
【0047】すなわち、この場合、そのブロックの1ブ
ロック分の多値画像データを二値符号化復号化部8によ
って符号化圧縮し(処理109)、そのブロックの符号
データとして、フラグFAおよび二値符号化復号化部8
が形成した二値符号データを、順次符号バッファに保存
する(処理110,111)。
【0048】判断108の結果がNOになるときには、
そのブロックにはエッジ部分の画像が含まれていない場
合であり、かかる場合には、画像の再現性を向上するた
めに多値画像符号化を適用すると判定する。
【0049】したがって、この場合、そのブロックの1
ブロック分の多値画像データを多値符号化復号化部7に
よって符号化圧縮し(処理112)、そのブロックの符
号データとして、フラグFBおよび多値符号化復号化部
7が形成した多値符号データを、順次符号バッファに保
存する(処理113,114)。
【0050】このようにして、1ブロック分の符号デー
タの作成と、符号バッファへの保存を終了すると、その
ときに1ページ分の多値画像データについての処理が終
了したかどうかを調べ(判断115)、判断115の結
果がNOになるときには、処理101に戻り、残りのブ
ロックの符号化処理を実行する。
【0051】また、1ページ分の符号化処理を終了した
場合で、判断115の結果がYESになるときには、符
号バッファに保存した1ページ分の符号データを、その
ときに指定されている出力先に出力して(処理11
6)、この処理を終了する。なお、1ページ分の符号化
処理を終了すると、ページバッファに保存されている処
理対象ページの多値画像データは、通常、消去される。
【0052】ここで、閾値R1,R2,R3の値は、そ
のときに読取処理する原稿画像に指定された画質に応じ
て、適宜な値に設定することができる。この指定は、ユ
ーザが操作表示部6を操作することでなされる。
【0053】例えば、閾値R1は、1ブロック分の画素
の全体的な予測誤差の度合を検査するものであり、この
値を大きく設定すると、符号データが形成されないブロ
ックが増えるので、形成された符号データのデータ量は
小さくなるが、画質の劣化が大きくなる。また、閾値R
1の値を小さく設定すると、符号データが形成されない
ブロックが減少するので、画質の劣化の度合が減少し
て、画質が向上するが、符号データが形成されるブロッ
クが増えるので、符号データのデータ量が大きくなる。
【0054】また、閾値R2は、予測誤差が小さいが、
エッジ画像を含むようなブロックを検出するためのもの
である。したがって、この値を小さくすると、エッジ画
像を検出する割合が大きくなり、符号データを形成しな
いブロック数が減少する。逆に、この値を大きくする
と、エッジ画像を検出する割合が小さくなり、符号デー
タを形成しないブロック数が増大する。
【0055】また、閾値R3は、符号化するブロック
に、エッジ画像を含むかどうかを判定するためのもので
ある。したがって、この値を小さくすると、エッジ画像
を検出する割合が大きくなり、文字の部分の画像の画質
を向上できる。また、この値を小さくすると、エッジ画
像を検出する割合が小さくなり、写真の部分の画像の画
質をより向上できる。
【0056】したがって、例えば、ユーザにより、「画
質優先;写真」が指定された場合には、符号データを形
成しないブロック数を減少させ、かつ、写真画像として
判定されるブロック数を多くするため、閾値R1を小さ
く、閾値R2を小さく、閾値R3を大きくする。また、
「画質優先;文字」が指定された場合には、閾値R1を
小さく、閾値R2を小さく、閾値R3を小さくする。
【0057】また、「伝送時間短縮」が指定された場合
には、符号データを形成しないブロック数を増大させる
ために、閾値R1を大きく、閾値R2を大きく、閾値R
3を小さくする。なお、閾値R3を小さい値に設定する
と、より二値画像符号化されるブロック数が増大し、符
号データのデータ量を低減できる。
【0058】また、符号データを形成しないブロック数
が増えるほど、1ページ分の符号化処理時間を短縮でき
るので、閾値R1,R2,R3の値を適宜に設定するこ
とで、符号化処理時間と画質との調整をとることができ
る。
【0059】図5は、1ページ分の符号データを元の多
値画像データに復号化するときの処理例を示している。
【0060】まず、符号データから2ビットのフラグを
抽出(処理201)し、その内容がフラグFN(=「0
0」)であるかフラグFA(=「01」)であるかフラ
グFB(=「11」)であるかを調べる(判断202,
203)。
【0061】抽出したフラグがフラグFNの場合で、判
断202の結果がYESになるときには、上述した予測
演算を1ブロック分の全ての画素について適用し、それ
によって形成した1ブロック分の予測画素値を、そのと
きのブロックのブロックアドレスに対応したページバッ
ファのブロック領域に保存する(処理204,20
5)。ここで、ページバッファは、1ページ分の多値画
像データを一時的に保存するためのものであり、システ
ムメモリ2に形成される。また、ブロックアドレスと
は、おのおののブロックが配置される領域を示すための
アドレスデータである。
【0062】抽出したフラグがフラグFAの場合で、判
断203の結果がYESになるときには、1ビットの符
号データを抽出して、その符号データを二値符号化復号
化部8に転送して二値画像復号化処理を実行させ(処理
206)、それにより、二値符号化復号化部8から出力
される復号データ(多値画像データ)を、ブロックバッ
ファの対応する画素アドレス領域に保存する(処理20
7)。ここで、ブロックバッファは、1ブロック分の多
値画像データを保存するためのものであり、システムメ
モリ2に形成される。
【0063】このようにして、符号データの1ビットに
ついての復号化処理を終了すると、そのときに、ブロッ
クバッファに1ブロック分の多値画像データがそろった
かどうかを調べ(判断208)、判断208の結果がN
Oになるときには、処理206に戻り、次の符号データ
の復号化処理を実行する。
【0064】1ブロック分の多値画像データがそろった
場合で、判断208の結果がYESになると、そのとき
のブロックバッファの内容を、そのときのブロックに対
応したページバッファのアドレス空間の領域に保存する
(処理209)。
【0065】抽出したフラグがフラグFBの場合で、判
断203の結果がNOになるときには、1ビットの符号
データを抽出して、その符号データを多値符号化復号化
部7に転送して多値画像復号化処理を実行させ(処理2
10)、それにより、多値符号化復号化部7から出力さ
れる復号データ(多値画像データ)を、ブロックバッフ
ァの対応する画素アドレス領域に保存する(処理21
1)。
【0066】このようにして、符号データの1ビットに
ついての復号化処理を終了すると、そのときに、ブロッ
クバッファに1ブロック分の多値画像データがそろった
かどうかを調べ(判断212)、判断212の結果がN
Oになるときには、処理210に戻り、次の符号データ
の復号化処理を実行する。
【0067】1ブロック分の多値画像データがそろった
場合で、判断212の結果がYESになると、そのとき
のブロックバッファの内容を、そのときのブロックに対
応したページバッファのアドレス空間の領域に保存する
(処理213)。
【0068】このようにして、1ブロック分の復号化処
理を終了すると、その時点で、ページバッファに1ペー
ジ分の多値画像データが保存されているかどうかを調べ
て(判断214)、判断214の結果がNOになるとき
には、処理201に戻り、次のブロックの復号化処理を
実行する。
【0069】また、1ページ分の復号化処理を終了した
場合で、判断214の結果がYESになるときには、そ
のときのページバッファに保存されている1ページ分の
多値画像データを、そのときに指定されている出力先に
転送して(処理215)、1ページ分の画像復号化処理
を終了する。
【0070】このようにして、本実施例では、ブロック
単位に、そのブロックに適用する符号化方式を判定する
とともに、画質劣化の問題がない場合には、符号データ
を形成しないようにしているから、符号データのデータ
量を大幅に低減することができる。
【0071】また、画質の設定は、閾値R1,R2,R
3の値を適宜に調整することで、ある程度変動させるこ
とができるので、ユーザが要求する画質と、符号化効率
との兼合いを、適切に釣り合わせることができる。この
画質と閾値R1,R2,R3との関係は、あらかじめ実
験により決定しておき、ユーザの画質の選択肢に応じた
値を設定するようにすることが好ましい。
【0072】図6は、本発明の他の実施例にかかる1ペ
ージ分の画像符号化時の処理例を示している。なお、こ
の場合にも、上述した実施例と同様に、あらかじめ多値
スキャナ4により1ページ分の原稿画像が読み取られ、
それによって得られた多値画像データは、例えば、シス
テムメモリ2に形成されている読込ページバッファなど
に一時的に保存されている。
【0073】この状態で、1ブロック分の多値画像デー
タを、読込ページバッファから抽出し(処理301)、
上述した予測演算を適用して、1ブロック分の予測誤差
値を算出し(処理302,303)、その予測誤差値の
平均値DAと、最大値DMを算出する(処理304)。
【0074】そして、平均値DAが所定の閾値R1以下
になっているかどうかを調べ(判断305)、判断30
5の結果がYESになるときには、そのブロックの予測
誤差が全体的に小さい場合なので、この場合には、その
ブロックについて符号データを形成しないと判定する。
そして、そのブロックの符号データとして、フラグFN
を符号バッファに保存する(処理306)。
【0075】判断305の結果がNOになるときには、
そのブロックについて符号データを形成する。そこで、
最大値DMが所定の閾値R2よりも大きくなっているか
どうかを調べる(判断307)。
【0076】判断307の結果がYESになるときに
は、画素の画素値変化が非常に大きくなるエッジ部分の
画像が、そのブロックに含まれている場合であり、この
場合には、そのブロックにあらわれているエッジ部分の
画像を保存できるように、二値画像符号化を適用すると
判定する。
【0077】すなわち、この場合、そのブロックの1ブ
ロック分の多値画像データを二値符号化復号化部8によ
って符号化圧縮し(処理308)、そのブロックの符号
データとして、フラグFAおよび二値符号化復号化部8
が形成した二値符号データを、順次符号バッファに保存
する(処理309,310)。
【0078】判断307の結果がNOになるときには、
そのブロックにはエッジ部分の画像が含まれていない場
合であり、かかる場合には、画像の再現性を向上するた
めに多値画像符号化を適用すると判定する。
【0079】したがって、この場合、そのブロックの1
ブロック分の多値画像データを多値符号化復号化部7に
よって符号化圧縮し(処理311)、そのブロックの符
号データとして、フラグFBおよび多値符号化復号化部
7が形成した多値符号データを、順次符号バッファに保
存する(処理312,313)。
【0080】このようにして、1ブロック分の符号デー
タの作成と、符号バッファへの保存を終了すると、その
ときに1ページ分の多値画像データについての処理が終
了したかどうかを調べ(判断314)、判断314の結
果がNOになるときには、処理301に戻り、残りのブ
ロックの符号化処理を実行する。
【0081】また、1ページ分の符号化処理を終了した
場合で、判断314の結果がYESになるときには、符
号バッファに保存した1ページ分の符号データを、その
ときに指定されている出力先に出力して(処理31
5)、この処理を終了する。なお、1ページ分の符号化
処理を終了すると、ページバッファに保存されている処
理対象ページの多値画像データは、通常、消去される。
【0082】この場合には、閾値R1のみを用いて、ブ
ロックの符号データを形成するか否かを判定している。
この場合でも、上述と同様の効果が得られる。ただし、
この場合には、ブロック全体の予測誤差が小さく、か
つ、エッジ画像が含まれるようなブロックについても符
号化処理が行われないので、その分、文字部分の画質が
悪くなるというおそれがある。
【0083】ところで、上述した実施例では、多値画像
データを直接符号化処理しているが、画像の内容によっ
ては、予測誤差の値を符号化処理した方が、符号化効率
が向上する場合がある。
【0084】図7は、予測誤差値を符号化する場合の1
ページ分の符号化処理の一例を示している。なお、この
場合も、上述した実施例と同様に、あらかじめ多値スキ
ャナ4により1ページ分の原稿画像が読み取られ、それ
によって得られた多値画像データは、例えば、システム
メモリ2に形成されている読込ページバッファなどに一
時的に保存されている。
【0085】この状態で、1ブロック分の多値画像デー
タを、読込ページバッファから抽出し(処理401)、
上述した予測演算を適用して、1ブロック分の予測誤差
値を算出し(処理402,403)、その予測誤差値の
平均値DAと、最大値DMを算出する(処理404)。
【0086】そして、平均値DAが所定の閾値R1以下
になっているかどうかを調べ(判断405)、判断40
5の結果がYESになるときには、最大値DMが所定の
閾値R2以下になっているかどうかを調べる(判断40
6)。
【0087】判断406の結果がYESになるときに
は、そのブロックの予測誤差が全体的に小さく、かつ、
そのブロックには、画像のエッジ部分のような画像部分
が含まれていない場合なので、この場合には、そのブロ
ックについて符号データを形成しないと判定する。そし
て、そのブロックの符号データとして、フラグFNを符
号バッファに保存する(処理407)。ここで、符号バ
ッファは、システムメモリ2の所定領域に形成されるバ
ッファ領域である。
【0088】判断405の結果がNOになるとき、ある
いは、判断406の結果がNOになるときには、そのブ
ロックについて符号データを形成する。そこで、最大値
DMが所定の閾値R3(>R2)よりも大きくなってい
るかどうかを調べる(判断408)。
【0089】判断408の結果がYESになるときに
は、画素の画素値変化が非常に大きくなるエッジ部分の
画像が、そのブロックに含まれている場合であり、この
場合には、そのブロックにあらわれているエッジ部分の
画像を保存できるように、二値画像符号化を適用すると
判定する。
【0090】すなわち、この場合、そのブロックの1ブ
ロック分の予測誤差値を二値符号化復号化部8によって
符号化圧縮し(処理409)、そのブロックの符号デー
タとして、フラグFAおよび二値符号化復号化部8が形
成した二値符号データを、順次符号バッファに保存する
(処理410,411)。
【0091】判断408の結果がNOになるときには、
そのブロックにはエッジ部分の画像が含まれていない場
合であり、かかる場合には、画像の再現性を向上するた
めに多値画像符号化を適用すると判定する。
【0092】したがって、この場合、そのブロックの1
ブロック分の予測誤差値を多値符号化復号化部7によっ
て符号化圧縮し(処理412)、そのブロックの符号デ
ータとして、フラグFBおよび多値符号化復号化部7が
形成した多値符号データを、順次符号バッファに保存す
る(処理413,414)。
【0093】このようにして、1ブロック分の符号デー
タの作成と、符号バッファへの保存を終了すると、その
ときに1ページ分の多値画像データについての処理が終
了したかどうかを調べ(判断415)、判断415の結
果がNOになるときには、処理401に戻り、残りのブ
ロックの符号化処理を実行する。
【0094】また、1ページ分の符号化処理を終了した
場合で、判断415の結果がYESになるときには、符
号バッファに保存した1ページ分の符号データを、その
ときに指定されている出力先に出力して(処理41
6)、この処理を終了する。なお、1ページ分の符号化
処理を終了すると、ページバッファに保存されている処
理対象ページの多値画像データは、通常、消去される。
【0095】図8は、このようにして形成された1ペー
ジ分の符号データを復号化するときの処理の一例を示し
ている。
【0096】まず、符号データから2ビットのフラグを
抽出(処理501)し、その内容がフラグFN(=「0
0」)であるかフラグFA(=「01」)であるかフラ
グFB(=「11」)であるかを調べる(判断502,
503)。
【0097】抽出したフラグがフラグFNの場合で、判
断502の結果がYESになるときには、上述した予測
演算を1ブロック分の全ての画素について適用し、それ
によって形成した1ブロック分の予測画素値を、そのと
きのブロックのブロックアドレスに対応したページバッ
ファのブロック領域に保存する(処理504,50
5)。ここで、ページバッファは、1ページ分の多値画
像データを一時的に保存するためのものであり、システ
ムメモリ2に形成される。また、ブロックアドレスと
は、おのおののブロックが配置される領域を示すための
アドレスデータである。
【0098】抽出したフラグがフラグFAの場合で、判
断503の結果がYESになるときには、1ビットの符
号データを抽出して、その符号データを二値符号化復号
化部8に転送して二値画像復号化処理を実行させ(処理
506)、それにより、二値符号化復号化部8から出力
される復号データ(予測誤差値(多値画像データ))
を、ブロックバッファの対応する画素アドレス領域に保
存する(処理507)。ここで、ブロックバッファは、
1ブロック分の多値画像データを保存するためのもので
あり、システムメモリ2に形成される。
【0099】このようにして、符号データの1ビットに
ついての復号化処理を終了すると、そのときに、ブロッ
クバッファに1ブロック分の予測誤差値がそろったかど
うかを調べ(判断508)、判断508の結果がNOに
なるときには、処理506に戻り、次のビットの符号デ
ータの復号化処理を実行する。
【0100】1ブロック分の多値画像データがそろった
場合で、判断508の結果がYESになると、上述した
予測演算をブロックバッファに保存されている1ブロッ
ク分の全ての画素について適用して、1ブロック分の予
測画素値を算出し(処理509)、その形成した予測画
素値とブロックバッファに保存されている予測誤差を合
成して、1ブロック分の多値画像データを形成し、その
多値画像データの内容でブロックバッファの内容を書換
える(処理510)。そして、そのブロックバッファの
内容を、そのときのブロックに対応したページバッファ
のアドレス空間の領域に保存する(処理511)。
【0101】抽出したフラグがフラグFBの場合で、判
断503の結果がNOになるときには、1ビットの符号
データを抽出して、その符号データを多値符号化復号化
部7に転送して多値画像復号化処理を実行させ(処理5
12)、それにより、多値符号化復号化部7から出力さ
れる復号データ(予測誤差値)を、ブロックバッファの
対応する画素アドレス領域に保存する(処理513)。
【0102】このようにして、符号データの1ビットに
ついての復号化処理を終了すると、そのときに、ブロッ
クバッファに1ブロック分の予測誤差値がそろったかど
うかを調べ(判断514)、判断514の結果がNOに
なるときには、処理512に戻り、次の符号データの復
号化処理を実行する。
【0103】1ブロック分の多値画像データがそろった
場合で、判断514の結果がYESになると、上述した
予測演算をブロックバッファに保存されている1ブロッ
ク分の全ての画素について適用して、1ブロック分の予
測画素値を算出し(処理515)、その形成した予測画
素値とブロックバッファに保存されている予測誤差を合
成して、1ブロック分の多値画像データを形成し、その
多値画像データの内容でブロックバッファの内容を書換
える(処理516)。そして、そのブロックバッファの
内容を、そのときのブロックに対応したページバッファ
のアドレス空間の領域に保存する(処理517)。
【0104】このようにして、1ブロック分の復号化処
理を終了すると、その時点で、ページバッファに1ペー
ジ分の多値画像データが保存されているかどうかを調べ
て(判断518)、判断518の結果がNOになるとき
には、処理501に戻り、次のブロックの復号化処理を
実行する。
【0105】ところで、上述した実施例では、おのおの
のブロックの符号データの最後には、ブロックの終了を
あらわす符号を付加していないが、このようなブロック
終了をあらわす符号を付加してもよい。その場合、この
ブロック終了符号を参照して、1ブロック分の符号デー
タの終了を判定できるので、1ブロック分の復号化終了
判定処理をより簡単にすることができる。
【0106】ただし、上述した実施例のJPEG方式や
JBIG方式のように、元々がブロック毎に区切った画
像単位に画像符号化するような符号化方式では、符号デ
ータの終端部にブロックの終了をあらわす符号が付加さ
れていたり、あるいは、符号データの先端部に1ブロッ
ク分の符号データ長さを表示するような符号が付加され
ていることがあるので、それらの符号を参照して1ブロ
ック分の符号データの区切りを判別することができる。
【0107】また、上述した実施例では、多値画像符号
化方式としてJPEG方式を適用し、二値画像符号化方
式としてJBIG方式を適用した場合を説明したが、そ
れ以外の符号化方式を用いることもできる。例えば、二
値画像符号化方式としては、MH符号化方式、MR符号
化方式、あるいは、MMR符号化方式を用いることがで
きる。
【0108】また、上述した実施例では、本発明をファ
クシミリ装置について適用したが、本発明は、それ以外
の装置についても同様にして適用することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブロック単位で多値符号化処理または二値符号化処理が
適用されるので、文字画像と写真画像が適切に符号化処
理され、復号化後に得られる画像の画質が良好になると
いう効果を得る。
【0110】また、ブロック内の画素を予測処理で生成
できる場合には、そのブロックについては、符号データ
を作成せず、復号化時に予測処理で生成するようにして
いるので、符号化効率が大幅に向上するという効果も得
る。
【0111】また、ブロック単位に適用する符号化処理
を判定するときの条件を、適宜に設定できるので、ユー
ザが所望する画質、または、処理速度を適宜に選択する
ことができ、符号化復号化処理の利用性が向上するとい
う効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるファクシミリ装置を
示したブロック図。
【図2】符号化処理の概略を説明するための概略図。
【図3】符号データの信号形式の一例を示した概略図。
【図4】本発明の一実施例にかかる1ページ分の画像の
符号化処理の一例を示したフローチャート。
【図5】本発明の一実施例にかかる1ページ分の復号化
処理の一例を示したフローチャート。
【図6】本発明の他の実施例にかかる1ページ分の画像
の符号化処理を示したフローチャート。
【図7】本発明のさらに他の実施例にかかる1ページ分
の画像の符号化処理を示したフローチャート。
【図8】本発明のさらに他の実施例にかかる1ページ分
の復号化処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 システムメモリ 7 多値符号化復号化部 8 二値符号化復号化部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 B 1/415

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化方法において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤
    差について所定の統計処理を適用し、その統計処理結果
    に基づいてそのブロックについて二値符号化処理を適用
    するか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号
    化処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用
    すると判定した場合には、そのブロックの各画素につい
    て所定の二値符号化処理を適用してそれによって得た二
    値符号データとその符号データが二値符号データである
    ことを識別する第1の識別符号をそのブロックの符号デ
    ータとして出力し、多値符号化処理を適用すると判定し
    た場合には、そのブロックの各画素について所定の多値
    符号化処理を適用してそれによって得た多値符号データ
    とその符号データが多値符号データであることを識別す
    る第2の識別符号をそのブロックの符号データとして出
    力し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、そ
    のブロックについて符号化処理を適用していない旨をあ
    らわす第3の識別符号をそのブロックの符号データとし
    て出力する一方、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して元の画像データを形成し、符号データに
    上記第2の識別符号が含まれているときには、そのブロ
    ックについて所定の多値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像符号化復号化方法。
  2. 【請求項2】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化方法において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤
    差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてそ
    の算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基
    づいて、そのブロックについて二値符号化処理を適用す
    るか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化
    処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用す
    ると判定した場合には、そのブロックの各画素について
    所定の二値符号化処理を適用してそれによって得た二値
    符号データとその符号データが二値符号データであるこ
    とを識別する第1の識別符号をそのブロックの符号デー
    タとして出力し、多値符号化処理を適用すると判定した
    場合には、そのブロックの各画素について所定の多値符
    号化処理を適用してそれによって得た多値符号データと
    その符号データが多値符号データであることを識別する
    第2の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、その
    ブロックについて符号化処理を適用していない旨をあら
    わす第3の識別符号をそのブロックの符号データとして
    出力する一方、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して元の画像データを形成し、符号データに
    上記第2の識別符号が含まれているときには、そのブロ
    ックについて所定の多値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像符号化復号化方法。
  3. 【請求項3】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化方法において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤
    差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてそ
    の算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基
    づいて、そのブロックについて二値符号化処理を適用す
    るか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化
    処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用す
    ると判定した場合には、そのブロックの各画素について
    所定の二値符号化処理を適用してそれによって得た二値
    符号データとその符号データが二値符号データであるこ
    とを識別する第1の識別符号をそのブロックの符号デー
    タとして出力し、多値符号化処理を適用すると判定した
    場合には、そのブロックの各画素について所定の多値符
    号化処理を適用してそれによって得た多値符号データと
    その符号データが多値符号データであることを識別する
    第2の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、その
    ブロックについて符号化処理を適用していない旨をあら
    わす第3の識別符号をそのブロックの符号データとして
    出力する一方、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して元の画像データを形成し、符号データに
    上記第2の識別符号が含まれているときには、そのブロ
    ックについて所定の多値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    とともに、 上記所定の閾値を外部から変更可能にしたことを特徴と
    する画像符号化復号化方法。
  4. 【請求項4】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化方法において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤
    差について所定の統計処理を適用し、その統計処理結果
    に基づいてそのブロックについて二値符号化処理を適用
    するか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号
    化処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用
    すると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記
    予測誤差について所定の二値符号化処理を適用してそれ
    によって得た二値符号データとその符号データが二値符
    号データであることを識別する第1の識別符号をそのブ
    ロックの符号データとして出力し、多値符号化処理を適
    用すると判定した場合には、そのブロックの各画素の予
    測誤差について所定の多値符号化処理を適用してそれに
    よって得た多値符号データとその符号データが多値符号
    データであることを識別する第2の識別符号をそのブロ
    ックの符号データとして出力し、符号化処理を適用しな
    いと判定した場合には、そのブロックについて符号化処
    理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をその
    ブロックの符号データとして出力する一方、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロ
    ックについて上記予測処理を適用して予測値を算出し、
    その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像デー
    タを形成し、符号データに上記第2の識別符号が含まれ
    ているときには、そのブロックについて所定の多値復号
    化処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブ
    ロックについて上記予測処理を適用して予測値を算出
    し、その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像符号化復号化方法。
  5. 【請求項5】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化方法において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤
    差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてそ
    の算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基
    づいて、そのブロックについて二値符号化処理を適用す
    るか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化
    処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用す
    ると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予
    測誤差について所定の二値符号化処理を適用してそれに
    よって得た二値符号データとその符号データが二値符号
    データであることを識別する第1の識別符号をそのブロ
    ックの符号データとして出力し、多値符号化処理を適用
    すると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記
    予測誤差について所定の多値符号化処理を適用してそれ
    によって得た多値符号データとその符号データが多値符
    号データであることを識別する第2の識別符号をそのブ
    ロックの符号データとして出力し、符号化処理を適用し
    ないと判定した場合には、そのブロックについて符号化
    処理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をそ
    のブロックの符号データとして出力する一方、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロ
    ックについて上記予測処理を適用して予測値を算出し、
    その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像デー
    タを形成し、符号データに上記第2の識別符号が含まれ
    ているときには、そのブロックについて所定の多値復号
    化処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブ
    ロックについて上記予測処理を適用して予測値を算出
    し、その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像符号化復号化方法。
  6. 【請求項6】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化方法において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出し、その予測誤
    差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に基づいてそ
    の算出した平均値と最大値を分類し、その分類結果に基
    づいて、そのブロックについて二値符号化処理を適用す
    るか、多値符号化処理を適用するか、あるいは、符号化
    処理を適用しないかを判定し、二値符号化処理を適用す
    ると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記予
    測誤差について所定の二値符号化処理を適用してそれに
    よって得た二値符号データとその符号データが二値符号
    データであることを識別する第1の識別符号をそのブロ
    ックの符号データとして出力し、多値符号化処理を適用
    すると判定した場合には、そのブロックの各画素の上記
    予測誤差について所定の多値符号化処理を適用してそれ
    によって得た多値符号データとその符号データが多値符
    号データであることを識別する第2の識別符号をそのブ
    ロックの符号データとして出力し、符号化処理を適用し
    ないと判定した場合には、そのブロックについて符号化
    処理を適用していない旨をあらわす第3の識別符号をそ
    のブロックの符号データとして出力する一方、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロ
    ックについて上記予測処理を適用して予測値を算出し、
    その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像デー
    タを形成し、符号データに上記第2の識別符号が含まれ
    ているときには、そのブロックについて所定の多値復号
    化処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブ
    ロックについて上記予測処理を適用して予測値を算出
    し、その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像符号化復号化方法。
  7. 【請求項7】 前記予測処理は、前記注目画素に対応す
    る隣接画素が存在しないときには、所定画素値をもつ仮
    想的な画素を隣接画素として採用することを特徴とする
    請求項1または請求項2または請求項3または請求項4
    または請求項5または請求項6記載の画像符号化復号化
    方法。
  8. 【請求項8】 前記二値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成するとき、その二値復号化処理で得た二値
    画像データを、所定の多値画像データに変換することを
    特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載
    の画像符号化復号化方法。
  9. 【請求項9】 多値画像データを所定形状のブロック単
    位に符号化する画像符号化復号化装置において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理手段と、 上記注目画素の画素値と上記予測画素値との予測誤差を
    算出し、その予測誤差について所定の統計処理を適用
    し、その統計処理結果に基づいてそのブロックについて
    二値符号化処理を適用するか、多値符号化処理を適用す
    るか、あるいは、符号化処理を適用しないかを判定する
    判定手段と、 上記判定手段が二値符号化処理を適用すると判定した場
    合には、そのブロックの各画素について所定の二値符号
    化処理を適用してそれによって得た二値符号データとそ
    の符号データが二値符号データであることを識別する第
    1の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、多値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
    のブロックの各画素について所定の多値符号化処理を適
    用してそれによって得た多値符号データとその符号デー
    タが多値符号データであることを識別する第2の識別符
    号をそのブロックの符号データとして出力し、符号化処
    理を適用しないと判定した場合には、そのブロックにつ
    いて符号化処理を適用していない旨をあらわす第3の識
    別符号をそのブロックの符号データとして出力する画像
    符号化手段と、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して元の画像データを形成し、符号データに
    上記第2の識別符号が含まれているときには、そのブロ
    ックについて所定の多値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    画像復号化手段を備えたことを特徴とする画像符号化復
    号化装置。
  10. 【請求項10】 多値画像データを所定形状のブロック
    単位に符号化する画像符号化復号化装置において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手
    段と、 その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に
    基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、その分
    類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号化処
    理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あるい
    は、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段と、 二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そのブ
    ロックの各画素について所定の二値符号化処理を適用し
    てそれによって得た二値符号データとその符号データが
    二値符号データであることを識別する第1の識別符号を
    そのブロックの符号データとして出力し、多値符号化処
    理を適用すると判定した場合には、そのブロックの各画
    素について所定の多値符号化処理を適用してそれによっ
    て得た多値符号データとその符号データが多値符号デー
    タであることを識別する第2の識別符号をそのブロック
    の符号データとして出力し、符号化処理を適用しないと
    判定した場合には、そのブロックについて符号化処理を
    適用していない旨をあらわす第3の識別符号をそのブロ
    ックの符号データとして出力する画像符号化手段と、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して元の画像データを形成し、符号データに
    上記第2の識別符号が含まれているときには、そのブロ
    ックについて所定の多値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    画像復号化手段を備えたことを特徴とする画像符号化復
    号化装置。
  11. 【請求項11】 多値画像データを所定形状のブロック
    単位に符号化する画像符号化復号化装置において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手
    段と、 その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に
    基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、その分
    類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号化処
    理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あるい
    は、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段と、 二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そのブ
    ロックの各画素について所定の二値符号化処理を適用し
    てそれによって得た二値符号データとその符号データが
    二値符号データであることを識別する第1の識別符号を
    そのブロックの符号データとして出力し、多値符号化処
    理を適用すると判定した場合には、そのブロックの各画
    素について所定の多値符号化処理を適用してそれによっ
    て得た多値符号データとその符号データが多値符号デー
    タであることを識別する第2の識別符号をそのブロック
    の符号データとして出力し、符号化処理を適用しないと
    判定した場合には、そのブロックについて符号化処理を
    適用していない旨をあらわす第3の識別符号をそのブロ
    ックの符号データとして出力する画像符号化手段と、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して元の画像データを形成し、符号データに
    上記第2の識別符号が含まれているときには、そのブロ
    ックについて所定の多値復号化処理を適用して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    画像復号化手段を備え、 上記判定手段が適用する所定の閾値を外部から変更可能
    にしたことを特徴とする画像符号化復号化装置。
  12. 【請求項12】 多値画像データを所定形状のブロック
    単位に符号化する画像符号化復号化装置において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手
    段と、 その予測誤差について所定の統計処理を適用し、その統
    計処理結果に基づいてそのブロックについて二値符号化
    処理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、ある
    いは、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段
    と、 二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そのブ
    ロックの各画素の上記予測誤差について所定の二値符号
    化処理を適用してそれによって得た二値符号データとそ
    の符号データが二値符号データであることを識別する第
    1の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、多値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
    のブロックの各画素の予測誤差について所定の多値符号
    化処理を適用してそれによって得た多値符号データとそ
    の符号データが多値符号データであることを識別する第
    2の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、その
    ブロックについて符号化処理を適用していない旨をあら
    わす第3の識別符号をそのブロックの符号データとして
    出力する画像符号化手段と、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロ
    ックについて上記予測処理を適用して予測値を算出し、
    その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像デー
    タを形成し、符号データに上記第2の識別符号が含まれ
    ているときには、そのブロックについて所定の多値復号
    化処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブ
    ロックについて上記予測処理を適用して予測値を算出
    し、その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    画像復号化手段を備えたことを特徴とする画像符号化復
    号化装置。
  13. 【請求項13】 多値画像データを所定形状のブロック
    単位に符号化する画像符号化復号化装置において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手
    段と、 その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に
    基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、その分
    類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号化処
    理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あるい
    は、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段と、 二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そのブ
    ロックの各画素の上記予測誤差について所定の二値符号
    化処理を適用してそれによって得た二値符号データとそ
    の符号データが二値符号データであることを識別する第
    1の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、多値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
    のブロックの各画素の上記予測誤差について所定の多値
    符号化処理を適用してそれによって得た多値符号データ
    とその符号データが多値符号データであることを識別す
    る第2の識別符号をそのブロックの符号データとして出
    力し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、そ
    のブロックについて符号化処理を適用していない旨をあ
    らわす第3の識別符号をそのブロックの符号データとし
    て出力する画像符号化手段と、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロ
    ックについて上記予測処理を適用して予測値を算出し、
    その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像デー
    タを形成し、符号データに上記第2の識別符号が含まれ
    ているときには、そのブロックについて所定の多値復号
    化処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブ
    ロックについて上記予測処理を適用して予測値を算出
    し、その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    画像復号化手段を備えたことを特徴とする画像符号化復
    号化装置。
  14. 【請求項14】 多値画像データを所定形状のブロック
    単位に符号化する画像符号化復号化装置において、 符号化時、おのおののブロックについて、符号化対象の
    注目画素に関し、その注目画素に隣接する複数の周囲画
    素の画素値に基づいて上記注目画素の予測画素値を演算
    する予測処理を適用するとともに、上記注目画素の画素
    値と上記予測画素値との予測誤差を算出する予測処理手
    段と、 その予測誤差の平均値と最大値を算出し、所定の閾値に
    基づいてその算出した平均値と最大値を分類し、その分
    類結果に基づいて、そのブロックについて二値符号化処
    理を適用するか、多値符号化処理を適用するか、あるい
    は、符号化処理を適用しないかを判定する判定手段と、 二値符号化処理を適用すると判定した場合には、そのブ
    ロックの各画素の上記予測誤差について所定の二値符号
    化処理を適用してそれによって得た二値符号データとそ
    の符号データが二値符号データであることを識別する第
    1の識別符号をそのブロックの符号データとして出力
    し、多値符号化処理を適用すると判定した場合には、そ
    のブロックの各画素の上記予測誤差について所定の多値
    符号化処理を適用してそれによって得た多値符号データ
    とその符号データが多値符号データであることを識別す
    る第2の識別符号をそのブロックの符号データとして出
    力し、符号化処理を適用しないと判定した場合には、そ
    のブロックについて符号化処理を適用していない旨をあ
    らわす第3の識別符号をそのブロックの符号データとし
    て出力する画像符号化手段と、 復号化時、符号データに上記第1の識別符号が含まれて
    いるときには、そのブロックについて所定の二値復号化
    処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブロ
    ックについて上記予測処理を適用して予測値を算出し、
    その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像デー
    タを形成し、符号データに上記第2の識別符号が含まれ
    ているときには、そのブロックについて所定の多値復号
    化処理を適用して予測誤差を形成するとともに、そのブ
    ロックについて上記予測処理を適用して予測値を算出
    し、その算出した予測誤差と予測値を合成して元の画像
    データを形成し、符号データに上記第3の識別符号が含
    まれているときには、上記予測処理を実行し、その予測
    結果に基づいてそのブロック内の画像データを形成する
    画像復号化手段を備えたことを特徴とする画像符号化復
    号化装置。
  15. 【請求項15】 前記予測処理は、前記注目画素に対応
    する隣接画素が存在しないときには、所定画素値をもつ
    仮想的な画素を隣接画素として採用することを特徴とす
    る請求項9または請求項10または請求項11または請
    求項12または請求項13または請求項14記載の画像
    符号化復号化装置。
  16. 【請求項16】 前記二値復号化処理を適用して元の画
    像データを形成するとき、その二値復号化処理で得た二
    値画像データを、所定の多値画像データに変換すること
    を特徴とする請求項9または請求項10または請求項1
    1記載の画像符号化復号化装置。
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