JPH089157Y2 - 連続脱炭焼鈍炉 - Google Patents
連続脱炭焼鈍炉Info
- Publication number
- JPH089157Y2 JPH089157Y2 JP1990113444U JP11344490U JPH089157Y2 JP H089157 Y2 JPH089157 Y2 JP H089157Y2 JP 1990113444 U JP1990113444 U JP 1990113444U JP 11344490 U JP11344490 U JP 11344490U JP H089157 Y2 JPH089157 Y2 JP H089157Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- zone
- atmosphere
- partition
- ceiling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は炉内雰囲気の安定化能が高い連続焼鈍炉に関
する。
する。
[従来の技術] 例えばストリップの連続焼鈍炉は、一般に加熱帯、均
熱帯、冷却帯が連設されたものや、加熱帯、脱炭帯、還
元帯および冷却帯が連設されたもの等がある。それぞれ
の帯域では所望の雰囲気ガスとし、連続焼鈍あるいは脱
炭焼鈍が行われる。
熱帯、冷却帯が連設されたものや、加熱帯、脱炭帯、還
元帯および冷却帯が連設されたもの等がある。それぞれ
の帯域では所望の雰囲気ガスとし、連続焼鈍あるいは脱
炭焼鈍が行われる。
表面性状を特に厳しく管理する必要があるストリップ
や、脱炭を必要とするものや更には鋼板表面の酸化層の
形成状況を管理する必要のあるストリップを連続焼鈍す
る場合には、連続焼鈍炉各帯の雰囲気を所望の雰囲気と
する必要がある。
や、脱炭を必要とするものや更には鋼板表面の酸化層の
形成状況を管理する必要のあるストリップを連続焼鈍す
る場合には、連続焼鈍炉各帯の雰囲気を所望の雰囲気と
する必要がある。
かかることから、連続焼鈍炉における各帯の境界には
炉内仕切り等の工夫が加えられ、炉内の雰囲気ガスの混
合を防ぐ提案がされている。例えば特開昭63-24038号公
報では帯境界に設けたシールボックスに、搬送ロールに
対向してシール体を昇降自在に設け、シール体をストリ
ップ板面に接触させて帯域間のシールを行っている。ま
た、実公昭63-19316号公報には帯境界に間隔をおいてシ
ールを設けてシール小室を形成するとともに、該小室に
雰囲気ガス放散管を設けたものが考案されている。これ
らはそれなりの作用効果があり、雰囲気ガスの混合軽減
を果たしている。
炉内仕切り等の工夫が加えられ、炉内の雰囲気ガスの混
合を防ぐ提案がされている。例えば特開昭63-24038号公
報では帯境界に設けたシールボックスに、搬送ロールに
対向してシール体を昇降自在に設け、シール体をストリ
ップ板面に接触させて帯域間のシールを行っている。ま
た、実公昭63-19316号公報には帯境界に間隔をおいてシ
ールを設けてシール小室を形成するとともに、該小室に
雰囲気ガス放散管を設けたものが考案されている。これ
らはそれなりの作用効果があり、雰囲気ガスの混合軽減
を果たしている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、従来の雰囲気仕切を設けた連続焼鈍炉では、
例えば通板材に応じて帯域の雰囲気ガスの露点をかえて
脱炭焼鈍する場合に、脱炭帯内の雰囲気ガスの露点を所
望値にするのに長い時間を要し、また該脱炭帯内に供給
前の雰囲気ガス露点と帯内に供給した後の雰囲気ガス露
点に大きな乖離があり、所定の雰囲気条件下で焼鈍でき
ず、被焼鈍材に品質的に不良箇所が生じる原因となる。
このように製品の材質劣化また生産性の低下をもたらす
問題がある。
例えば通板材に応じて帯域の雰囲気ガスの露点をかえて
脱炭焼鈍する場合に、脱炭帯内の雰囲気ガスの露点を所
望値にするのに長い時間を要し、また該脱炭帯内に供給
前の雰囲気ガス露点と帯内に供給した後の雰囲気ガス露
点に大きな乖離があり、所定の雰囲気条件下で焼鈍でき
ず、被焼鈍材に品質的に不良箇所が生じる原因となる。
このように製品の材質劣化また生産性の低下をもたらす
問題がある。
本考案は炉内雰囲気を早期に所望値に変更し得て、安
定した操業ができる連続焼鈍炉を目的とする。
定した操業ができる連続焼鈍炉を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案者達は炉構造、高温および加熱・冷却下での雰
囲気ガス流れ等を考慮した種々の実験と検討したとこ
ろ、連続焼鈍炉の雰囲気ガスはストリップが通る通板空
間に存在するだけでなく、炉天井壁裏まで回り込みこれ
が有害作用を及ぼしていることを突き止めた。
囲気ガス流れ等を考慮した種々の実験と検討したとこ
ろ、連続焼鈍炉の雰囲気ガスはストリップが通る通板空
間に存在するだけでなく、炉天井壁裏まで回り込みこれ
が有害作用を及ぼしていることを突き止めた。
本考案の要旨は、炉内に仕切りが設けられ雰囲気が異
なる帯域が隣接された連続焼鈍炉において、炉天井壁ま
たは炉天井空間に前記仕切りをはさんで天井仕切板を設
けたことを特徴とする連続焼鈍炉にある。
なる帯域が隣接された連続焼鈍炉において、炉天井壁ま
たは炉天井空間に前記仕切りをはさんで天井仕切板を設
けたことを特徴とする連続焼鈍炉にある。
[実施例] 以下、本考案について一実施例に基づき図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
第1図は連続焼鈍炉の断面を示すもので、この実施例
では連続脱炭焼鈍炉である。ストリップ1がハースロー
ル2による通板されながら加熱、均熱、脱炭され冷却さ
れる。3はヒーターでストリップ1に加熱作用を与える
ものである。
では連続脱炭焼鈍炉である。ストリップ1がハースロー
ル2による通板されながら加熱、均熱、脱炭され冷却さ
れる。3はヒーターでストリップ1に加熱作用を与える
ものである。
4は耐火断熱材例えばレンガ、ファイバー等で構成さ
れた炉壁で、5は天井壁である。6は炉壁4および天井
壁5の外周に設けられた炉鉄皮であり、該炉鉄皮6と天
井壁5の間には炉天井空間7が形成されている。
れた炉壁で、5は天井壁である。6は炉壁4および天井
壁5の外周に設けられた炉鉄皮であり、該炉鉄皮6と天
井壁5の間には炉天井空間7が形成されている。
8は炉内仕切りで、この実施例では均熱し脱炭する脱
炭帯9と冷却帯10の間に設けられ、脱炭帯9では急速に
炭素を除去するように雰囲気ガスの露点を所望値例えば
45℃に保ち、冷却帯10では酸化作用を受けずに冷却でき
るようにドライ雰囲気を確保するように炉内の雰囲気を
仕切るものである。11は雰囲気ガス供給管であり、各帯
の所定の雰囲気ガス例えばH2,N2の1種または2種を含
むガス或いは露点を調整したガスを供給する。
炭帯9と冷却帯10の間に設けられ、脱炭帯9では急速に
炭素を除去するように雰囲気ガスの露点を所望値例えば
45℃に保ち、冷却帯10では酸化作用を受けずに冷却でき
るようにドライ雰囲気を確保するように炉内の雰囲気を
仕切るものである。11は雰囲気ガス供給管であり、各帯
の所定の雰囲気ガス例えばH2,N2の1種または2種を含
むガス或いは露点を調整したガスを供給する。
ところで、前記炉内仕切り8を設け、脱炭帯9と冷却
帯10の雰囲気を仕切りしていて、それぞれの帯域に所定
雰囲気ガスを供給していても、例えば脱炭帯9の雰囲気
条件をガス組成がH2+N2のままで、露点を45℃→65℃に
変更する場合、第3図の(B)に記載するように変更後
3時間でも所定の露点にならない。このように炉内雰囲
気の可変性が悪いことを改良すべく、この実施例では天
井仕切板12を炉天井空間7に且つ炉内仕切り8をはさん
で第2図に示すように設ける。天井仕切板12は例えば耐
熱鋼板或いはファイバー板等で形成され炉天井空間7を
仕切り、炉天井空間7にそれぞれの帯域から侵入した雰
囲気ガスが流通するのを防ぐように炉天井空間7を仕切
るように設けられる。また、該天井仕切板12は炉天井空
間7だけでなく天井壁5内に炉内仕切り8をはさんで炉
天井空間7とは独立に或いは併せて設けることができ
る。
帯10の雰囲気を仕切りしていて、それぞれの帯域に所定
雰囲気ガスを供給していても、例えば脱炭帯9の雰囲気
条件をガス組成がH2+N2のままで、露点を45℃→65℃に
変更する場合、第3図の(B)に記載するように変更後
3時間でも所定の露点にならない。このように炉内雰囲
気の可変性が悪いことを改良すべく、この実施例では天
井仕切板12を炉天井空間7に且つ炉内仕切り8をはさん
で第2図に示すように設ける。天井仕切板12は例えば耐
熱鋼板或いはファイバー板等で形成され炉天井空間7を
仕切り、炉天井空間7にそれぞれの帯域から侵入した雰
囲気ガスが流通するのを防ぐように炉天井空間7を仕切
るように設けられる。また、該天井仕切板12は炉天井空
間7だけでなく天井壁5内に炉内仕切り8をはさんで炉
天井空間7とは独立に或いは併せて設けることができ
る。
次ぎに、作用について述べる。
連続脱炭焼鈍炉Aでストリップ1を連続的に通板して
加熱し均熱し脱炭焼鈍する際、脱炭帯9には露点を高め
られ例えば露点が45℃とされていて、鋼中炭素を短時間
で除くようにしている。一方、脱炭帯9に隣接の冷却帯
10では余分な酸化現象等が生じなくて且つ急速冷却でき
るように露点が低い例えば−40℃冷却ガスを供給し冷却
しているが、この際、各帯域内の雰囲気ガスは、帯域内
から天井壁5等を通り炉天井空間7に入り込んでいる。
この侵入した雰囲気ガスが各帯域に逆流しようとする
が、本考案では天井仕切板12を炉天井空間7に、炉内仕
切り8をはさんで設けているので、係ることが防止され
る。従って、各帯域の雰囲気はそれぞれに適した雰囲気
下に保たれる。特に各帯域の雰囲気条件を変更する場合
には、短時間で各帯は所定の雰囲気下に変えられる。
加熱し均熱し脱炭焼鈍する際、脱炭帯9には露点を高め
られ例えば露点が45℃とされていて、鋼中炭素を短時間
で除くようにしている。一方、脱炭帯9に隣接の冷却帯
10では余分な酸化現象等が生じなくて且つ急速冷却でき
るように露点が低い例えば−40℃冷却ガスを供給し冷却
しているが、この際、各帯域内の雰囲気ガスは、帯域内
から天井壁5等を通り炉天井空間7に入り込んでいる。
この侵入した雰囲気ガスが各帯域に逆流しようとする
が、本考案では天井仕切板12を炉天井空間7に、炉内仕
切り8をはさんで設けているので、係ることが防止され
る。従って、各帯域の雰囲気はそれぞれに適した雰囲気
下に保たれる。特に各帯域の雰囲気条件を変更する場合
には、短時間で各帯は所定の雰囲気下に変えられる。
脱炭帯の雰囲気露点を45℃→65℃に変更した場合の、
3時間後の炉内露点と供給ガス露点の差を、従来の炉と
対比して第3図の(A)に示す。
3時間後の炉内露点と供給ガス露点の差を、従来の炉と
対比して第3図の(A)に示す。
[考案の効果] 以上のように本考案によると連続焼鈍炉の各帯の雰囲
気がそれぞれに適したように、速く変更でき、且つ安定
した雰囲気条件が確保される。
気がそれぞれに適したように、速く変更でき、且つ安定
した雰囲気条件が確保される。
第1図は本考案の一実施例における連続脱炭焼鈍炉を示
す図。第2図は第1図の連続脱炭焼鈍炉において天井仕
切りを拡大して示す図。第3図(A)(B)は連続脱炭
焼鈍炉の脱炭帯において、雰囲気露点を変更した際に、
3時間後の炉内露点と供給ガス露点の差を従来例と共に
示す図。 1……ストリップ、2……ハースロール、3……ヒータ
ー、4……炉壁、5……天井壁、6……炉鉄皮、7……
炉天井空間、8……炉内仕切り、9……脱炭帯、10……
冷却帯、11……雰囲気ガス供給管、12……天井仕切板
す図。第2図は第1図の連続脱炭焼鈍炉において天井仕
切りを拡大して示す図。第3図(A)(B)は連続脱炭
焼鈍炉の脱炭帯において、雰囲気露点を変更した際に、
3時間後の炉内露点と供給ガス露点の差を従来例と共に
示す図。 1……ストリップ、2……ハースロール、3……ヒータ
ー、4……炉壁、5……天井壁、6……炉鉄皮、7……
炉天井空間、8……炉内仕切り、9……脱炭帯、10……
冷却帯、11……雰囲気ガス供給管、12……天井仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桜木 泉 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (56)参考文献 実公 昭63−19316(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】炉内に仕切りが設けられ雰囲気が異なるゾ
ーンが隣接された連続脱炭焼鈍炉において、炉天井壁内
にまたは炉天井空間に前記仕切りをはさんで天井仕切板
を設けたことを特徴とする連続脱炭焼鈍炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113444U JPH089157Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 連続脱炭焼鈍炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113444U JPH089157Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 連続脱炭焼鈍炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0473959U JPH0473959U (ja) | 1992-06-29 |
JPH089157Y2 true JPH089157Y2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=31861037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990113444U Expired - Lifetime JPH089157Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 連続脱炭焼鈍炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089157Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6319316U (ja) * | 1986-07-24 | 1988-02-08 | ||
JPH0246850U (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-30 | ||
JPH0246849U (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-30 |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP1990113444U patent/JPH089157Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0473959U (ja) | 1992-06-29 |
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