JPH0891525A - コンベア用メッシュベルト - Google Patents

コンベア用メッシュベルト

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Publication number
JPH0891525A
JPH0891525A JP25286794A JP25286794A JPH0891525A JP H0891525 A JPH0891525 A JP H0891525A JP 25286794 A JP25286794 A JP 25286794A JP 25286794 A JP25286794 A JP 25286794A JP H0891525 A JPH0891525 A JP H0891525A
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JP
Japan
Prior art keywords
belt
bottom wall
unit
circumferential direction
belts
Prior art date
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Pending
Application number
JP25286794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakamura
浩之 中村
Shiyuuhei Arikita
周平 有北
Yoshinori Hama
良典 浜
Toshiharu Arita
俊治 有田
Takashi Aida
尚 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】搬送部20の底壁21と巻き掛け部30とは周方向に
間隔をおいた複数位置で連結される。その搬送部20を構
成するベルト周方向に沿って並列する複数の単位ベルト
40は、その底壁21においてはベルト幅方向回りの螺旋に
沿うと共にその底壁21の両端から立ち上がる側壁22、23
においては立ち上がり方向回りの螺旋に沿う線材により
構成される。その線材の隙間に、隣接する単位ベルト40
を構成する螺旋状の線材が位置される。相隣接する単位
ベルト40を連結する各連結材41を構成する線材であっ
て、その底壁21においてはベルト幅方向に沿うと共にそ
の側壁22、23においては前記立ち上がり方向に沿う線材
は、相隣接する単位ベルト40を構成する一対の螺旋状の
線材により囲まれる空間に挿入される。相隣接する単位
ベルト40は、前記底壁21においてはベルト周方向に相対
的に最も伸長した状態よりも収縮した状態とされる。 【効果】その側壁の引っ張り力により破損を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンベア用メッシュベル
トであって、その搬送部が底壁の両端から立ち上がる側
壁を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】ベルトコンベアにより搬送される搬送対
象物の熱処理、乾燥、洗浄等を行なうため、そのコンベ
ア用ベルトとしてガスや液体が流通可能なメッシュベル
トが用いられている。
【0003】図9、図10に示すコンベア用メッシュベ
ルト101は、搬送対象物の載置用底壁102と、スプ
ロケット(図示省略)に巻き掛けられて周回駆動される
一対のチェーン103とを備え、その底壁102と各チ
ェーン103とは周方向に間隔をおいた複数位置で支持
部材104を介し連結されている。その底壁102は、
ベルト周方向(図9において矢印A方向)に沿って並列
する複数の単位ベルト105と、相隣接する単位ベルト
105を連結する連結材106とを有する。
【0004】図11、図12に示すように、各単位ベル
ト105はベルト幅方向(図9、図10、図11の
(1)において矢印B方向)回りの螺旋に沿う金属線材
により偏平に構成され、各連結材106はベルト幅方向
に沿う金属線材により構成される。各単位ベルト105
を構成する螺旋状の線材の隙間δに、隣接する単位ベル
ト105を構成する螺旋状の線材が位置され、各連結材
106を構成する線材が、相隣接する単位ベルト105
を構成する一対の螺旋状の線材により囲まれる空間10
7に挿入される。図11の(2)に示すように、相隣接
する単位ベルト105はベルト周方向に相対的に最も伸
長した状態とされ、相隣接する単位ベルト105はベル
ト周方向に相対的にそれ以上伸長するのは連結材106
により阻止される。また、前記各支持部材104は、ベ
ルト周方向に間隔をおいた複数位置において、その単位
ベルト105を構成する螺旋状の線材に囲まれる空間1
08に挿入され、その単位ベルト105に対しリベット
等を介し固定され、その各端部は前記チェーン103を
構成するリンク103aにリベット等を介し固定され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなメッシュ
ベルト101では、底壁102に載置した搬送対象物が
側方から落下するおそれがある。また、図10において
仮想線Cで示すように、搬送対象物が安息角の小さな粉
粒体等であると、その底壁102の幅方向両端近傍では
搬送対象物の高さが制限され、搬送対象物をベルト幅方
向に亘り均一な高さで搬送することができない。そのた
め、例えばメッシュベルト101に高温ガスを流通させ
て搬送対象物の熱処理を行なうような場合、均一な熱処
理を行なえなくなる。
【0006】そこで、前記底壁102の両端を折り曲げ
ることで、その底壁102から立ち上がる側壁を形成す
ることが考えられる。しかし、その底壁102において
は相隣接する単位ベルト105はベルト周方向に相対的
に最も伸長した状態とされている。また、底壁102と
チェーン103とを連結する支持部材104のピッチは
一定である。そのため、前記チェーン103がスプロケ
ットや案内ローラー等に沿い屈曲する位置で、その底壁
における曲率半径よりも側壁の先端側における曲率半径
の方が大きくなると、各側壁の先端側において相隣接す
る単位ベルト105はベルト周方向に相対的に引っ張り
合うことになる。その引っ張り力は、その側壁の立ち上
がり量が僅かであれば、その単位ベルト105や連結材
106の弾性変形により吸収できる。しかし、その側壁
の立ち上がり量が大きくなると、その引っ張り力により
ベルト101が破損してしまう。
【0007】そこで、図13の比較例に示すように、そ
の側壁109における連結材の長さを一つおきに側壁1
09の立ち上がり量Hよりも短くすることで、その側壁
109の先端側において、各単位ベルト105が周方向
一方において隣接する単位ベルト105に対しベルト周
方向に相対的に伸長し得るようにした。なお、長尺の連
結材106aは相隣接する単位ベルト105の双方に溶
接し、短尺の連結材106bは相隣接する単位ベルト1
05の双方に連結しなかった。この構成によれば、その
側壁109の立ち上がり量Hが大きくなっても、そのチ
ェーン103の屈曲位置で相隣接する単位ベルト105
がベルト周方向に相対的に引っ張り合うことはない。
【0008】しかし、短尺の連結材106bにより連結
される相隣接する単位ベルト105を構成する螺旋状の
線材は、そのチェーン103の屈曲位置で隣接する単位
ベルト105を構成する螺旋状の線材の隙間から抜け出
てしまうため、その側壁109の先端側では相隣接する
単位ベルト105同志の間に間隙Sが生じた。そうする
と、チェーン103の屈曲が解除されても、その側壁1
09の先端側における単位ベルト105を構成する螺旋
状の線材が、隣接する単位ベルト105を構成する螺旋
状の線材の隙間に再び入り込むことができなくなり、側
壁109の機能が損なわれてしまった。
【0009】本発明は、上記課題を解決することのでき
るコンベア用メッシュベルトを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送対象物の
載置用底壁の両端から立ち上がる側壁を有する搬送部
と、駆動部材に巻き掛けられて周回駆動される巻き掛け
部とを備え、その搬送部の底壁と巻き掛け部とは周方向
に間隔をおいた複数位置で連結されるコンベア用メッシ
ュベルトにおいて、その搬送部は、ベルト周方向に沿っ
て並列する複数の単位ベルトと、相隣接する単位ベルト
を連結する連結材とを有し、各単位ベルトは、前記底壁
においてはベルト幅方向回りの螺旋に沿うと共に前記側
壁においては前記立ち上がり方向回りの螺旋に沿う線材
により構成され、各連結材は、前記底壁においてはベル
ト幅方向に沿うと共に前記側壁においては前記立ち上が
り方向に沿う線材により構成され、各単位ベルトを構成
する螺旋状の線材の隙間に、隣接する単位ベルトを構成
する螺旋状の線材が位置され、各連結材を構成する線材
は、相隣接する単位ベルトを構成する一対の螺旋状の線
材により囲まれる空間に挿入され、相隣接する単位ベル
トは、前記底壁においてはベルト周方向に相対的に最も
伸長した状態よりも収縮した状態とされることを特徴と
する。各連結材を構成する線材の直径をD1 、各単位ベ
ルトを構成する螺旋状の線材の直径をD2 、相隣接する
単位ベルトがベルト周方向に相対的に最も伸長した状態
における連結材のピッチをWmax 、前記底壁における連
結材41の平均ピッチをWとすると、そのWが2Wmax
>2W≧(Wmax +D1 +2D2 )を満たすように設定
されているのが好ましい。
【0011】前記底壁と巻き掛け部とのベルト周方向に
おける連結間隔をL、その巻き掛け部の曲率が最も大き
な位置における曲率半径をr、前記側壁の立ち上がり高
さをH、各連結材を構成する線材の直径をD1 、各単位
ベルトを構成する螺旋状の線材の直径をD2 、相隣接す
る単位ベルトがベルト周方向に相対的に最も伸長した状
態における連結材のピッチをWmax 、Z=2〔(r+
H)/L〕×sin-1(L/2r)、Y=2Wmax /
(Wmax +D1 +2D2 )として、Y≧Zを満足するよ
うにWmax が設定されているのが好ましい。
【0012】
【発明の作用および効果】本発明の構成によれば、搬送
部は底壁の両端から立ち上がる側壁を有するので、その
底壁に載置した搬送対象物が側方から落下するのを防止
でき、安息角の小さな粉粒体等の搬送対象物をベルト幅
方向に亘り均一な高さで搬送することができる。
【0013】その底壁において、相隣接する単位ベルト
はベルト周方向に相対的に最も伸長した状態よりも収縮
した状態とされているので、巻き掛け部が屈曲する位置
で、底壁における曲率半径よりも側壁の先端側における
曲率半径の方が大きくなっても、各側壁の先端側におい
て相隣接する単位ベルトはベルト周方向に相対的に伸長
することができる。これにより、その側壁の先端側にお
いて各単位ベルトに作用する引っ張り力を低減し、ある
いは無くすことができるので、その側壁の立ち上がり量
が大きくても、ベルトが破損することはない。また、側
壁における連結材の長さを側壁の立ち上がり量よりも短
くする必要はないので、その側壁において単位ベルトを
構成する螺旋状の線材が隣接する単位ベルトを構成する
螺旋状の線材の隙間から抜け出ることはなく、側壁の機
能は損なわれない。具体的に、その底壁において相隣接
する単位ベルトがベルト周方向に相対的に最も伸長した
状態よりも収縮した状態とするためには、2Wmax >2
W≧(Wmax +D1 +2D2 )を満たすようにWを設定
すればよい。
【0014】2(r+H)×sin-1(L/2r)は、
搬送部と巻き掛け部とのベルト周方向における連結間隔
Lでの側壁の先端が、巻き掛け部の曲率が最も大きな位
置において描く円弧長さであるから、その円弧長さを搬
送部と巻き掛け部とのベルト周方向における連結間隔L
で割った値Zは、必要とされるベルトの伸び率を示す。
一方、2Wmax は、相隣接する一対の単位ベルトがベル
ト周方向に相対的に最も伸長した状態における、連結材
と一つおいた連結材とのピッチであり、Wmax+D1
2D2 は、相隣接する一対の単位ベルトがベルト周方向
に相対的に最も収縮した状態における、連結材と一つお
いた連結材とのピッチであるから、Yの値は、得ること
のできるベルトの最大伸び率を示す。よって、Y≧Zで
あれば、得ることのできるベルトの最大伸び率は必要と
されるベルトの伸び率以上になる。これにより、巻き掛
け部が屈曲する位置で、側壁の先端側において相隣接す
る単位ベルトをベルト周方向に相対的に伸長させる際
に、各単位ベルトに作用する引っ張り力を無くすことが
できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0016】図1および図2は、例えば金属粉末の製造
に用いられるベルトコンベア式処理装置1を示し、密閉
式容器である中空の環状体2と、その環状体2の内部に
設置されたベルトコンベア3とを備えている。図2に示
すように、その環状体2の横断面形状は略矩形であり、
ベース8により支持されている。そのベルトコンベア3
は、その環状体2内において周回駆動されるガス流通可
能な無端ベルト9を有し、そのベルト9の搬送部20
は、その環状体2の一部により構成される炉体25内に
形成された処理室24内に配置される。すなわち、その
炉体25は環状体2の上部により構成され、ベルト9の
搬送部20の略全域を囲むものであり、その内部が処理
室24とされている。その炉体25は断熱材26により
覆われ、その断熱材26により処理室24を囲む複数の
ヒーター(加熱手段)27が支持されている。なお、断
熱材26は前記ベース8上に支柱26aを介し支持され
ている。各ヒーター27は端子ボックス28を介し制御
装置(図示省略)に接続され、所望温度に処理室24の
温度を制御する。なお、その炉体25の両端近傍におい
て環状体2を構成する部分はベローズ管29とされ、温
度変化に応じ収縮することで熱応力の発生を防止する。
【0017】その炉体25の下部から下方に向かい4本
のガス導入用ダクト部25aが突出し、各ガス導入用ダ
クト部25aは前記断熱材26を貫通し、その下端にガ
ス供給用第1、第2配管4a、4bが接続されている。
そのガス供給用第1配管4aは、最も搬送方向上流に位
置するガス導入用ダクト部25aに接続され、例えば窒
素ガスの供給源(図示省略)に接続される。そのガス供
給用第2配管4bは三叉部を介し他の3本のガス導入用
ダクト部25aに接続され、例えば窒素ガスと水素ガス
の混合ガスの供給源(図示省略)に接続される。各ガス
供給用配管4a、4bを介し処理室24に導入されたガ
スは、そのベルト9の搬送部20にベルト周回軌道の内
側から供給される。その際、そのガスを搬送部20に均
一に分散供給するため、各ガス導入用ダクト部25aと
ベルト9との間にそれぞれ多孔を有するガス分散板10
が配置されている。その分散板10を通過したガスが、
ベルト9の搬送部20の外側方を通過することなく搬送
部20に効果的に供給されるように、炉体25の内面と
搬送部20との間を覆うバッフル65が炉体25に取り
付けられている。
【0018】なお、ガス分散板10としては多孔板、焼
結金属板、金網型、キャップ型等種々の形状のものが採
用できる。ベルト9の有効加熱処理長さに合わせて1枚
の分散板10を設置してもよいし、数枚の分散板10を
ベルト9の搬送方向に連続して設置しても良い。また、
そのガスの供給は、ガス分散板10、ベルト9および搬
送対象物等をガスが流通する際の圧力損失以上の吐出圧
力を有するブロアー等により行なわれる。
【0019】その炉体25の上部から上方に向かいガス
排出用ダクト部25bが突出し、ガス排出用ダクト部2
5bは前記断熱材26を貫通し、その上端にガス排出用
配管5が接続されている。そのガス排出用配管5は環状
体2の気密性を保持するために水封槽13に接続されて
いる。これにより、処理室24に導入されたガスはガス
排出用配管5および水封槽13を介し環状体2の外部に
排出可能とされている。
【0020】その処理室24の外部において、ベルト9
の搬送部20の搬送方向上流に被処理物を搬送対象物と
して供給可能とするため、環状体2に原料貯留槽11
が、例えばスクリューフィーダーにより構成される原料
フィーダー6を介し接続される。その処理室24の外部
において、ベルト9の搬送部20の搬送方向下流から落
下する搬送対象物を、環状体2に接続された製品貯留槽
12に弁体14を介し案内する排出ガイド7が環状体2
内に設けられている。なお、原料貯留槽11と製品貯留
槽12の内部は、還元性ガスおよび還元物が直接大気と
接触することがないように、ガス出入口15、16、1
7、18を介し出入りする窒素ガス等によりパージされ
る。
【0021】上記処置装置1により例えば金属粉末を製
造する場合、含水酸化鉄や酸化鉄等を含む鉄化合物粉末
を造粒した被還元物を、原料貯留槽11から原料フィー
ダー6によりベルト9の搬送部20上に搬送対象物とし
て連続的に供給する。一方、環状体2の外部において熱
交換器により加熱された純水素ガス、COガスあるいは
これらに不活性成分を含有した混合ガス等の還元性ガス
を、処理室24に導入し、分散板10を介しベルト9の
搬送部20に周回軌道の内側から分散供給する。これに
より、その還元ガスは搬送部20により搬送される被還
元物に至り、その被還元物はベルトコンベア3により搬
送されつつ連続的に加熱還元され、金属粉末が還元物と
して得られる。その際、その処理室24はヒーター27
により加熱されて温度保持される。その得られた還元物
は製品貯留槽12内に回収される。また、被還元物の還
元に供されたガスは水封槽13を介し環状体2の外部に
排出される。なお、ガス流速、処理室24内の滞留時
間、処理温度等は、処理目的や搬送対象物の種類や粒径
に応じ適宜設定され、その滞留時間は、ベルトの周回速
度を変化させることで調整可能とされている。
【0022】上記処置装置1によれば、周回駆動される
コンベアベルト9が中空の環状体2内に配置されるの
で、その環状体2内部からのガス漏れ防止のためのガス
シールを、周回駆動されるベルト9と環状体2との間で
行なう必要がなく、環状体2のガスシールを行なえば足
りるため、充分なガスシールを容易に行なうことができ
る。さらに、被還元物が外気と接触することがなく、大
気中で不安定となる還元物を処理することができる。ま
た、ガス流通可能なベルト9の周回軌道の内側からベル
ト搬送部20上の搬送対象物にガスが至るため、搬送対
象物を均一に処理できる。さらに、そのベルト搬送部2
0は、その環状体2の一部により構成される炉体25内
に形成された処理室24に配置されるので、その搬送部
20上の搬送対象物の処理空間を限定でき、より均一に
搬送対象物を処理できる。その処理室24を囲むように
ヒーター27が設けられることで、その処理室24内を
均一に加熱することができる。なお、その処理室24の
加熱手段はヒーター27に限定されない。
【0023】上記ベルトコンベア3を構成する無端ベル
ト9は、図4、図5に示すように、搬送対象物の載置用
底壁21の両端から立ち上がる側壁22、23を有する
搬送部20と、図1に示すように、駆動部材である一対
の駆動スプロケット31、従動スプロケット32及びチ
ェーンガイド33、34に巻き掛けられる一対のチェー
ン(巻き掛け部)30とを備える。その駆動スプロケッ
ト31がモータ等により回転駆動されることでベルト9
は周回駆動される。その底壁21とチェーン30とは、
後述のように周方向に間隔をおいた複数位置で支持部材
50を介し連結されている。なお、環状体2の下部には
ベルト9の支持体66が設けられている。
【0024】図3に示すように、各駆動スプロケット3
1の回転軸71は軸受を介し環状体2により支持され、
その回転軸71はチェーン巻き掛け伝導機構72を介し
減速機73の出力軸に接続され、その減速機73の入力
軸はチェーン巻き掛け伝導機構74を介しギア付モータ
75の出力軸に接続されている。なお、その回転軸71
と環状体2との間はガスシールをするために軸シール7
6が設けられる。
【0025】図1に示すように、その従動スプロケット
32は環状体2に固定されたレール35に移動可能に支
持されたスライダー36に取り付けられ、そのスライダ
ー36に重り37が連結されることでチェーン30に張
力が付与される。
【0026】図4に示すように、その搬送部20は、ベ
ルト周方向(図4において矢印A方向)に沿って並列す
る複数の単位ベルト40と、相隣接する単位ベルト40
を連結する連結材41とを有する。
【0027】図6の(1)、(2)に示すように、各単
位ベルト40は、前記底壁21においてはベルト幅方向
(図4、図5、図6の(1)において矢印B方向)回り
の螺旋に沿うと共に前記側壁22、23においては前記
立ち上がり方向(図5において矢印C方向)回りの螺旋
に沿う金属線材により偏平に構成される。各連結材41
は、前記底壁21においてはベルト幅方向に沿うと共に
前記側壁22、23においては前記立ち上がり方向に沿
う金属線材により構成される。
【0028】各単位ベルト40を構成する螺旋状の線材
の隙間δに、隣接する単位ベルト40を構成する螺旋状
の線材が位置され、各連結材41を構成する線材は、相
隣接する単位ベルト40を構成する一対の螺旋状の線材
により囲まれる空間42に挿入される。さらに、図7に
示すように、一つの連結材41は一つの単位ベルト40
にのみ各側壁22、23の先端において溶接部49を介
し接続され、その単位ベルト40のベルト周方向一端側
に位置される。その溶接後に各単位ベルト40を構成す
る線材と各連結材41を構成する線材とを折り曲げるこ
とで、底壁21と両側壁22、23とを形成する。これ
により、その搬送部20はメッシュ構造とされる。な
お、そのメッシュの目開き、すなわち各単位ベルト40
を構成する螺旋状の線材の隙間δは、例えば粒径が2m
m以上の粉粒体を搬送する場合は1.5mm以下とされ
る。
【0029】図6の(2)に示すように、相隣接する単
位ベルト40は、前記底壁21においてはベルト周方向
に相対的に最も伸長した状態よりも収縮した状態とされ
る。すなわち、従来例で示した単位ベルト105では、
相隣接する単位ベルト105はベルト周方向に相対的に
それ以上伸長するのが連結材106により阻止されるの
に対し、本実施例の相隣接する単位ベルト40はベルト
周方向に相対的にそれ以上伸長するのが連結材41によ
り阻止されることはない。本実施例では、相隣接する一
対の単位ベルト105がベルト周方向に相対的に最も収
縮した状態とされ、その状態での連結材41のピッチの
平均をW、相隣接する単位ベルト40がベルト周方向に
相対的に最も伸長した状態における連結材のピッチをW
max として、2W=(Wmax +D1 +2D2 )とされ
る。
【0030】また、前記各支持部材50は、ベルト周方
向に間隔をおいた複数位置において、前記底壁21にお
いて単位ベルト40を構成する螺旋状の線材に囲まれる
空間43に挿入され、その単位ベルト40に対しリベッ
ト等により固定され、その各端部は前記チェーン30を
構成するリンク30aにリベット等により固定される。
【0031】図8に示すように、その底壁21とチェー
ン30との周方向における連結間隔Lを152mmと
し、そのチェーン30の曲率が最も大きな駆動スプロケ
ット31と従動スプロケット32への巻き掛け位置にお
ける曲率半径rを227mmとし、各側壁22、23の
立ち上がり高さHを82mmとし、各連結材41を構成
する線材の直径D1 を1.6mmとし、各単位ベルト4
0を構成する螺旋状の線材の直径D2 を1.2mmとし
た。これにより、得ることのできるベルト9の最大伸び
率Y=2Wmax /(Wmax +D1 +2D2 )を要求され
るベルト9の伸び率Z=2〔(r+H)/L〕×sin
-1(L/2r)以上とするには、Wmax ≧(D1 +2D
2 )Z/(2−Z)=9.1mmとなるようにWmax を
設定する必要があることから、Wmax を9.9mmとし
た。
【0032】上記ベルト9の構成によれば、ベルト9の
搬送部20は底壁21の両端から立ち上がる側壁22、
23を有するので、その底壁21に載置した搬送対象物
が側方から落下するのを防止でき、安息角の小さな粉粒
体等の搬送対象物をベルト幅方向に亘り均一な高さで搬
送することができる。
【0033】その底壁21において、相隣接する単位ベ
ルト40はベルト周方向に相対的に最も伸長した状態よ
りも収縮した状態とされているので、チェーン30が屈
曲する位置で、底壁21における曲率半径よりも側壁2
2、23の先端側における曲率半径の方が大きくなって
も、図7に示すように、各側壁22、23の先端側にお
いて相隣接する単位ベルト40はベルト周方向に相対的
に伸長することができる。これにより、その側壁22、
23の先端側において各単位ベルト40に作用する引っ
張り力を低減し、あるいは無くすことができるので、そ
の側壁22、23の立ち上がり量が大きくても、ベルト
9が破損することはない。また、側壁22、23におけ
る連結材41の長さを側壁22、23の立ち上がり量よ
りも短くする必要はないので、その側壁22、23にお
いて単位ベルト40を構成する螺旋状の線材が隣接する
単位ベルト40を構成する螺旋状の線材の隙間から抜け
出ることはなく、側壁22、23の機能は損なわれな
い。
【0034】さらに、上記実施例では、得ることのでき
るベルト9の最大伸び率Yは要求されるベルト9の伸び
率Z以上とされているので、チェーン30が屈曲する位
置で、各側壁22、23の先端側において相隣接する単
位ベルト40をベルト周方向に相対的に伸長させる際
に、各単位ベルト40に作用する引っ張り力を無くすこ
とができる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、上記実施例ではWmax を下限値の9.1m
mより大きく設定して余裕をみているので、その余裕分
だけ2Wを(Wmax +D1 +2D2 )よりも大きくして
もよく、その場合でも各単位ベルト40に作用する引っ
張り力を無くすことができる。また、Wmax を下限値
9.1mmよりも僅かであれば小さく設定してもよく、
その場合は各単位ベルト40に作用する引っ張り力を完
全に無くすことはできないが、僅かの引っ張り力であれ
ばベルト9の弾性変形により吸収できる。また、ベルト
コンベア式処理装置1に用いられる以外のコンベア用メ
ッシュベルトにも本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のベルトコンベア式処理装置の
側断面図
【図2】そのベルトコンベア式処理装置の正断面図
【図3】そのベルトコンベア式処理装置の駆動部の平面
【図4】本発明の実施例のメッシュベルトの部分平面図
【図5】その実施例のメッシュベルトの部分正断面図
【図6】その実施例のメッシュベルトの(1)は部分拡
大平面図、(2)は部分拡大断面図
【図7】その実施例のメッシュベルトの側壁の作用説明
【図8】その実施例のメッシュベルトの寸法関係の説明
【図9】従来例のメッシュベルトの部分平面図
【図10】その従来例のメッシュベルトの部分正断面図
【図11】その従来例のメッシュベルトの(1)は部分
拡大平面図、(2)は部分拡大断面図
【図12】その従来例のメッシュベルトの構成説明用分
解図
【図13】比較例の問題点を示す図
【符号の説明】
3 ベルトコンベア 9 ベルト 20 搬送部 21 底壁 22、23 側壁 30 チェーン(巻き掛け部) 40 単位ベルト 41 連結材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送対象物の載置用底壁の両端から立ち
    上がる側壁を有する搬送部と、駆動部材に巻き掛けられ
    て周回駆動される巻き掛け部とを備え、その搬送部の底
    壁と巻き掛け部とは周方向に間隔をおいた複数位置で連
    結されているコンベア用メッシュベルトにおいて、その
    搬送部は、ベルト周方向に沿って並列する複数の単位ベ
    ルトと、相隣接する単位ベルトを連結する連結材とを有
    し、各単位ベルトは、前記底壁においてはベルト幅方向
    回りの螺旋に沿うと共に前記側壁においては前記立ち上
    がり方向回りの螺旋に沿う線材により構成され、各連結
    材は、前記底壁においてはベルト幅方向に沿うと共に前
    記側壁においては前記立ち上がり方向に沿う線材により
    構成され、各単位ベルトを構成する螺旋状の線材の隙間
    に、隣接する単位ベルトを構成する螺旋状の線材が位置
    され、各連結材を構成する線材は、相隣接する単位ベル
    トを構成する一対の螺旋状の線材により囲まれる空間に
    挿入され、相隣接する単位ベルトは、前記底壁において
    はベルト周方向に相対的に最も伸長した状態よりも収縮
    した状態とされることを特徴とするコンベア用メッシュ
    ベルト。
  2. 【請求項2】 各連結材を構成する線材の直径をD1
    各単位ベルトを構成する螺旋状の線材の直径をD2 、相
    隣接する単位ベルトがベルト周方向に相対的に最も伸長
    した状態における連結材のピッチをWmax 、前記底壁に
    おける連結材41の平均ピッチをWとすると、そのWが
    2Wmax >2W≧(Wmax +D1 +2D2 )を満たすよ
    うに設定されている請求項1に記載のコンベア用メッシ
    ュベルト。
  3. 【請求項3】 前記底壁と巻き掛け部とのベルト周方向
    における連結間隔をL、その巻き掛け部の曲率が最も大
    きな位置における曲率半径をr、前記側壁の立ち上がり
    高さをH、各連結材を構成する線材の直径をD1 、各単
    位ベルトを構成する螺旋状の線材の直径をD2 、相隣接
    する単位ベルトがベルト周方向に相対的に最も伸長した
    状態における連結材のピッチをWmax 、Z=2〔(r+
    H)/L〕×sin-1(L/2r)、Y=2Wmax /
    (Wmax +D1 +2D2 )として、Y≧Zを満足するよ
    うにWmax が設定されている請求項1または請求項2に
    記載のコンベア用メッシュベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104192486A (zh) * 2014-08-28 2014-12-10 浙江神龙链传动有限公司 用于网带炉的传输链
CN106144408A (zh) * 2015-04-15 2016-11-23 新疆科立机械设备有限公司 一种固体废弃物筛分输送装置

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