JPH0890988A - 楕円定規 - Google Patents

楕円定規

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JPH0890988A
JPH0890988A JP25867994A JP25867994A JPH0890988A JP H0890988 A JPH0890988 A JP H0890988A JP 25867994 A JP25867994 A JP 25867994A JP 25867994 A JP25867994 A JP 25867994A JP H0890988 A JPH0890988 A JP H0890988A
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axis
arm
housing
ellipse
shafts
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JP25867994A
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Masuhiro Yamada
益弘 山田
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MAI WORKS KK
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MAI WORKS KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 楕円定規において、看板や壁面等に大型の楕
円形を容易かつ正確に描くことができる楕円定規を提供
する。 【構成】 ベース部10にX軸スライド機構部とY軸ス
ライド機構部とアーム部とを構成する。X軸スライド機
構部には、シャフト支持部20a、20bとX軸スライ
ドシャフト22、24と該X軸スライドシャフト22、
24に沿って摺動するX軸ハウジング30が設けられ、
Y軸スライド機構においても、同様にシャフト支持部4
0a、40b、40c、Y軸スライドシャフト42、4
4、Y軸ハウジング50、ロックジョイント60等が設
けられる。ここで、X軸ハウジング30及びY軸ハウジ
ング50にはベアリングが設けられ、シャフトに沿った
摺動を容易にし、2本のシャフトに支持されるのでハウ
ジングが回転することがない。アーム部は第1アーム部
70とこれに接続される第2アーム部とが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は楕円定規に関するもので
あり、特に、看板等に大型の楕円を描くのに使用する楕
円定規に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より楕円を描く方法として、例えば
原始的な方法としては二焦点XYに糸を渡して糸の両端
を固定し、糸に鉛筆をかけて張らせながらこの鉛筆を移
動させて楕円を描く方法があり、さらには、製図用具の
一種で楕円を描くための楕円定規が存在している。
【0003】ここで、看板や壁面等に大きな楕円を描こ
うとした場合に、従来からある製図用具としての楕円定
規によってはそのような大きな楕円を描くことができな
いので、取り得る方法としては、上記の原始的な方法に
よるか、あるいは、段ボール等を楕円の形状に切断して
得た楕円形の型紙を用意して、この型紙の外周に沿って
筆記具を移動させて楕円を描く方法、さらにはフリーハ
ンドで描く等の方法が取られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フリーハンド
はもとより、上記のような鉛筆を糸を張らせた状態で移
動させる方法でも正確な楕円を描くことができず、ま
た、楕円を描くのに時間が掛ってしまう。また、楕円形
状に段ボールを切断する方法は正確な形状に切断をしな
いと描かれる楕円が正確でなくなり、また、異なる大き
さの楕円を描こうとした場合に一々その大きさの型紙を
用意しなければならない等非常に面倒であった。そこ
で、本発明は、看板や壁面等に大型の楕円形を容易かつ
正確に描くことができる楕円定規を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、楕円
を描くための楕円定規であって、ベース部と、X軸スラ
イド機構部と、Y軸スライド機構部と、第1アーム部
と、第2アーム部とを有し、上記ベース部は把手を有
し、上記X軸スライド機構部は、上記ベース部上方に支
持された2本のX軸シャフトと、該X軸シャフトに沿っ
て摺動するX軸ハウジングであって、ベアリングを備え
た2つの挿通穴で上記X軸シャフトが挿通される挿通穴
を有するX軸ハウジングとを有し、上記Y軸スライド機
構部は、上記ベース部上方に上記X軸シャフトに直交し
て支持された2本のY軸シャフトと、該Y軸シャフトに
沿って摺動するY軸ハウジングであって、ベアリングを
備えた2つの挿通穴で上記Y軸シャフトが挿通される挿
通穴を有するY軸ハウジングと、該Y軸ハウジングに対
して回動自在に設けられ、上記アーム部を着脱自在に保
持するアーム保持部とを有し、上記第1アーム部は、上
記X軸ハウジングに回動自在に固定され、第2アーム部
との接続手段を有し、上記第2アーム部は、筆記具を保
持するペンホルダで、軸方向に位置調整可能なペンホル
ダを有するとともに、第1アーム部との接続手段を有す
ることを特徴とするものである。
【0006】また、第2には、上記第1の構成におい
て、第1アーム部に設けられた接続手段が、第1アーム
部の先端に設けられた爪部と挿通穴とネジ穴と該ネジ穴
に設けられたボール付螺頭とを有し、第2アーム部に設
けられた接続手段が、上記爪部に係止するための溝部
と、上記挿通穴に挿通する軸部とを有することを特徴と
するものである。さらに、第3には、上記第1又は第2
の構成において、ベース部の外周の少なくとも一部が円
弧状を呈し、ベース部が円弧状の開口部を有することを
特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明における楕円定規においては、本発明の
楕円定規を楕円を描く被描画面に配置し、ペンホルダに
筆記具を保持させて第1アーム部及び第2アーム部をX
軸ハウジングとY軸ハウジングをシャフトに摺動させな
がら回転させて楕円を描く。楕円の大きさや形状の調整
は、第2アームにおけるペンホルダの位置を調整し、ま
たは、第1アーム部のアーム保持部への取付け位置を調
整して行う。
【0008】本発明では、X軸ハウジング、Y軸ハウジ
ングともに挿通穴を有し、この挿通穴にシャフトが挿通
されるのでX軸ハウジング、Y軸ハウジングが各シャフ
トに沿って摺動するよう確実に固定される。また、各ハ
ウジングにはベアリングが設けられているので、各ハウ
ジングの摺動がスムーズになり、また、特に、両ハウジ
ングとも2本のスライドシャフトに設けられているの
で、ハウジングがシャフトの軸を中心に回転することが
なく、第1アーム部等の回転を損ねることがない。ま
た、ベース部に把手が設けられているので、壁面に楕円
を描く場合も容易に描くことができる。
【0009】また、第2の構成の場合には、第2アーム
部の溝部を第1アーム部の爪部に係止させた上で、第2
アーム部の軸部を挿通穴に挿通する。第1アーム部には
ボール付螺頭が設けられているので、第1アーム部に接
続される第2アーム部の上下の揺動幅を小さくでき、扱
いやすくなる。また、ボール付螺頭の数を調整すること
により第2アーム部の重量によって第2アーム部を所定
角度に保つことができる。
【0010】さらに、上記第3の構成においては、ベー
ス部の外周の少なくとも一部が円弧状を呈し、ベース部
には円弧状の開口部が設けられているので、円も容易に
描くことができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面を利用して説明する。
本発明に基づく楕円定規Aは図1に示すように、ベース
部10にX軸スライド機構部とY軸スライド機構部とが
設けられ、上記各スライド機構部における摺動部材に支
持されたアームを回転させることにより楕円を描く構成
である。
【0012】すなわち、より詳しく説明すると、上記ベ
ース部10は略台形形状の板状を呈し、軽量化を図るた
めに左右に開口部12が設けられている。このベース部
10の具体的な大きさは図7に示すように下辺が810
mm、上辺が476mmで高さが410mmで従来から
の製図用具としての楕円定規とは異なり大型となってい
る。また、図1、図2に示すように、ベース部10の下
辺は直線定規として使用できるようにその断面が楔形状
になっている。また、上記ベース部10の左右の両端に
は把手14a、14bがベース部10の底面より螺着さ
れている。
【0013】次に、上記ベース部10の下辺に沿ってX
軸スライド機構部が設けられている。すなわち、まず、
図1、図2に示すように、ベース部10の下端付近の両
端にはシャフト支持部20a、20bが設けられ、この
2つのシャフト支持部20aとシャフト支持部20b間
に2本のX軸スライドシャフト22、24が支持されて
いる。上記シャフト支持部20a、20bはアルミ鋳物
製であり、上記シャフト支持部20a、20bとX軸ス
ライドシャフト22、24とは圧入により取り付けられ
ている。また、上記X軸スライドシャフト22、24は
ステンレスの焼入れパイプであり、下記のX軸ハウジン
グ30にベアリングを使用してもX軸スライドシャフト
22、24の耐久性を向上させるようにしている。
【0014】さらに、上記X軸スライドシャフト22、
24には、図1、図2、図3に示すように、このX軸ス
ライドシャフト22、24に沿ってX軸ハウジング30
が摺動可能に設けられている。つまり、X軸ハウジング
30には、図3(a)、(b)に示すように、X軸スラ
イドシャフト22、24を挿通するための挿通穴34
a、34bが設けられ、該挿通穴34a、34bにはベ
アリング36a、36bが設けられている。また、上記
X軸ハウジング30は図3(a)、(b)に示すように
突出部32を有し、この突出部32には穴部32aが設
けられている。この穴部32aには図3(a)、(b)
に示すように、DUブッシュ35が内設されている。こ
のDUブッシュ35により、挿通されるボルト38aと
X軸ハウジング30の摩擦を軽減してX軸ハウジング3
0の減りを防止することができる。
【0015】また、上記ベース部10にはY軸スライド
機構部が設けられている。すなわち、図1に示すように
ベース部10の略中央上端にシャフト支持部40aが設
けられるとともに、略中央下端にはシャフト支持部40
bおよび40cが設けられ、上記各シャフト支持部間に
Y軸スライドシャフトが設けられている。すなわち、シ
ャフト支持部40aとシャフト支持部40b間にはY軸
スライドシャフト42が設けられ、また、シャフト支持
部40aとシャフト支持部40c間にはY軸スライドシ
ャフト44が設けられている。上記シャフト支持部40
a、40b、40cはベース部10の底面から螺着され
ている。また、上記シャフト支持部40a、40b、4
0cはアルミ製であり、上記シャフト支持部40a、4
0b、40cとY軸スライドシャフト42、44とは上
記X軸スライド機構部の場合と同様に圧入により固定さ
れている。また、上記Y軸スライドシャフト42、44
もステンレスの焼入れパイプであり、下記のY軸ハウジ
ング50にベアリングを使用してもY軸スライドシャフ
ト42、44の耐久性を向上させるようにしている。
【0016】また、上記Y軸スライドシャフト42、4
4には図1、図4に示すように、Y軸ハウジング50が
上記Y軸スライドシャフト42、44に沿って摺動可能
に取り付けられている。つまり、Y軸ハウジング50
は、図4に示すように、突出部52を有して平面視で略
凸状を呈し、2つの挿通穴54a、54bを有してい
る。この挿通穴54a、54bには上記X軸ハウジング
30の場合と同様にベアリングが取り付けられている。
また、突出部52には穴部52aが設けられ、後述する
アーム保持部としてのロックジョイント60と回動自在
とするための軸部56が挿通されるようになっている。
この穴部52aにも、X軸ハウジング30の場合と同様
に、軸部56とY軸ハウジング50の摩擦を軽減するた
めにDUブッシュが内設されている。
【0017】次に、ロックジョイント60は図4に示す
ように、略平面視ベース状を呈し、中央に溝を有して両
側に突出部62を有する構成である。このロックジョイ
ント60は鉄製である。また、該ロックジョイント60
の略先端には挿通穴66が設けられている。また、上記
左右の突出部62の上面にはネジ穴64a、64b、6
4cが設けられ、また、先端の側面には小径の挿通穴6
4dが設けられている。ここで、この挿通穴64dはネ
ジ69dを挿通するためのものであり、ネジ69dは、
この挿通穴64dを介して上記軸部56のネジ穴56a
に螺着されて、ロックジョイント60をY軸ハウジング
50に対して回動自在に固定する。さらに、ロックジョ
イント60にはプレート68が設けられ、このプレート
68は、ネジ69a、69b、69cをロックジョイン
ト60のネジ穴64a、64b、64cに螺子着するこ
とによりロックジョイント60に固定される。その際、
ロックジョイント60の突出部62間に形成される溝部
にアーム部70(図1参照)のアーム本体72が配置さ
れ、上記ネジ69a、69b、69cをロックジョイン
ト60に締め付けることによりアーム本体72にロック
ジョイント60を固定する。
【0018】次に、上記X軸ハウジング30とロックジ
ョイント60には、図1に示すように、第1アーム部7
0が支持される。ここで、第1アーム部70は、アーム
本体72とアームホルダ74とを有し、アーム本体72
は鉄をメッキして形成された平板棒状の部材である。
【0019】また、アームホルダ74は、図2、図5に
示すように略平板棒状の部材で、一方の端部の上面には
アーム本体72を収納するための溝部75が設けられ、
この溝部75にはネジ穴78dが設けられ、ネジ79b
により該アームホルダ74にアーム本体72が固着され
る。また、アームホルダ74の他方の端部には下方にや
や突出した突出部が形成され、この突出部には挿通穴7
8bとネジ穴78cが3つ設けられている。このネジ穴
78cにはボール付螺頭79aが螺着される。図5では
このボール付螺頭79aは1つ設けられているが、必要
に応じ3つまで取付け可能である。本実施例のような楕
円定規は大型であるので、第1アーム部70及びこれに
連結される第2アーム部80(図2、図6参照)も必然
的に長くなるが、ボール付螺頭79aを使用することに
より連結される連結アーム80の上下の揺動幅がそれほ
ど大きくならず楕円定規の扱いを容易にする。さらに、
このアームホルダ74の略中央には挿通穴78aが設け
られ、この挿通穴78aの前記挿通穴78b側にはヒン
ジ部76が突設されている。このヒンジ部76は上端に
引掛け爪76aが設けられている。
【0020】また、上記アームホルダ74とX軸ハウジ
ング30の取付けは、図2、図3(b)及び図5に示す
ように、ボルト38aとナット39bと座金38cとば
ね座38dとカラー38eとによって行なわれる。次
に、図2に示すように、上記第1アーム部70には第2
アーム部80が着脱自在に取り付けられる。つまり、図
1においては、第2アーム部80は省略されているが、
第1アーム部70の先端に取り付けられるのである。
【0021】ここで、第2アーム部80は、図6に示す
ように、揺動ヒンジ82と先端金具88とペンホルダ8
6とペンホルダシャフト84a、84bとを有し、上記
揺動ヒンジ82は基端部に上記アームホルダ74の引掛
け爪76aに引っ掛けるための溝部82aが設けられ、
略中央には開口穴82bが設けられ、この開口穴82b
には略円柱状の軸部82cが軸82dにより軸支されて
いる。一方、先端の先端金具88には把持部88aが取
り付けられ、上記揺動ヒンジ82と先端金具88間には
ペンホルダシャフト84a、84bが設けられている。
【0022】ここで、このペンホルダシャフト84a、
84bと上記揺動ヒンジ82、先端金具88の取付け
は、揺動ヒンジ82、先端金具88に設けられた穴部に
圧入後、揺動ヒンジ82、先端金具88の上面と底面間
を貫通する穴を開けパイプ89を挿通して固定したもの
である。また、このペンホルダシャフト84a、84b
にはペンホルダ86が摺動自在に取り付けられ、このペ
ンホルダ86は上方板部86aと下方板部86bとを一
端で連結した構成で、上方板部86aの上面にペン挿通
部86cを有して内部に鉛筆等の筆記具を挿通できるよ
うになっている。挿通された筆記具はペン締付具86d
によりペン挿通部86cに固定支持される。また、この
ペンホルダ86にはホルダ固定具86eが設けられ、こ
のホルダ固定具8ecを締め付けることによりペンホル
ダシャフト84a、84bに固定できる。
【0023】上記の構成の第2アーム部80の第1アー
ム部70への接続は、図2に示すように行なわれ、揺動
ヒンジ82の溝部82aをヒンジ部76の引掛け爪76
aに引っ掛けながら、第2アーム部80の軸部82cを
アームホルダ74の挿通穴78bに挿通する。すると、
アームホルダ74のネジ穴78cにはボール付螺頭79
aが取り付けられているので、第2アーム部80は上下
に揺動することになる。
【0024】上記構成に基づく楕円定規の使用状態につ
いて説明する。まず、本実施例の楕円定規を楕円を描き
たい所望の場所に配置する。そして、連結アーム80を
第1アーム部70に接続する。すなわち、連結アーム8
0の揺動ヒンジ82に設けられた溝部82aをアームホ
ルダ74のヒンジ部76の引掛け爪76aに引っ掛け、
揺動ヒンジ82の軸部82cをアームホルダ74の挿通
穴78bに挿通して接続する。次に、連結アーム80の
ペンホルダ86に鉛筆等の筆記具を支持させる。つま
り、ペン挿通部86cに筆記具を挿通してペン締付具8
6dにより固定する。
【0025】楕円を描くには、第1アーム部70及び第
2アーム部80をX軸スライドシャフト22、24とほ
ぼ平行になる位置とし、第2アーム部80の先端金具8
8の把持部88aを持ってこの把持部99aを回転させ
ながらX軸ハウジング30及びY軸ハウジング50をス
ライドさせて、把持部88aを左右の一端から他端へ移
動させることによりペンホルダ86に支持された筆記具
で描く。この一回の動作で楕円の半分を描くことができ
るので、今度は楕円定規Aを上下反対向きとして残りの
半分の楕円を描く。
【0026】ここで、楕円の横幅を変化させる、すなわ
ち図8でいう線分A´−Aの長さを変化させようとする
場合には、第2アーム部80におけるペンホルダ86の
位置を変える。つまり、線分A´−Aの長さを長くする
場合には、ペンホルダ86の位置を先端金具88側に移
動させる。
【0027】一方、楕円の縦幅を変化させる、すなわち
図8でいう線分B−B´の長さを変化させようとする場
合には、第1アーム部70におけるアーム本体72のロ
ックジョイント60への取付け位置を変化させる。つま
り、線分B−B´の長さを長くする場合には、ロックジ
ョイント60の取付け位置をX軸ハウジング30側にす
る。このようにして楕円の大きさ、形状を変化させるこ
とができる。ここで、連結アーム80につき長さの異な
る複数種類の連結アーム80を用意しておけば、異なる
大きさの楕円を描くのにに広く対応することができる
が、長い連結アーム80を使用する場合には、アームホ
ルダ74の先端に掛かる加重が大きくなるので、アーム
ホルダ74に取り付けるボール付螺頭の数を多くしてそ
の加重に耐えられるようにすることができる。
【0028】また、楕円を壁面等に描く場合でもベース
部10に把手14a、14bが設けられているので、1
人が両把手を持って壁面等に楕円定規Aを固定しつつ、
他の1人が第1アーム部70及び第2アーム部80を回
転させることにより壁面にも容易に楕円を描くことがで
きる。
【0029】本実施例の楕円定規によれば、X軸ハウジ
ング30とY軸ハウジング50に挿通穴が設けられ、こ
の挿通穴にスライドシャフトが挿通されて各ハウジング
が支持されるので、ハウジングが各シャフトに沿って摺
動するよう確実に固定される。また、各ハウジングには
ベアリングが設けられているので、各ハウジングの摺動
がスムーズになり、また、特に、両ハウジングとも2本
のスライドシャフトに設けられているので、ハウジング
が軸を中心に回転することがなく、第1アーム部70等
の回転を損ねることがない。
【0030】また、第1アーム部70と第2アーム部8
0とは一直線上に配置されるので、ペンホルダ86と楕
円を描く被描画面との距離が大きくならず、楕円の描画
を困難にすることがない。また、上記楕円定規Aにおい
ては、ベース部10、シャフト支持部20a、20b、
40a、40b、40c、X軸ハウジング30、Y軸ハ
ウジング50等がアルミニウムで形成されているので軽
量化を図ることができる。
【0031】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例に係る楕円定規は、図9に示すように、楕円を描
くための機構的には上記第1実施例とほぼ同様である
が、ベース部の形状が異なる。すなわち、本実施例のベ
ース部10´は図9に示すように半円状の外形を有し、
円弧状に形成された開口部12a〜12dが左右対象に
設けられている。ここで、ベース部10´の下辺長さは
850mmであり、高さは425mmである。上記各開
口部12a〜12dは所定幅を有し、各開口部間も所定
間隔で配置されている。例えば、開口部12a〜12d
の幅をtcmとし、各開口部間の間隔もtcmとするこ
とにより所定長さの径の円を容易に描くことができる。
ベース部10´に円の半径の大きさを示す数字を描いて
おけば容易に円の半径を知ることもできる。このような
ベース部10´を有する楕円定規とすることにより、楕
円を描くとともに円も容易に描くことができ、円を描く
ための大型コンパスを容易する必要がない。
【0032】
【発明の効果】本発明に基づく第1の構成の楕円定規に
おいては、X軸ハウジング、Y軸ハウジングともに挿通
穴にシャフトが挿通されるのでX軸ハウジング、Y軸ハ
ウジングが各シャフトに沿って摺動するよう確実に固定
される。また、各ハウジングにはベアリングが設けられ
ているので、各ハウジングの摺動がスムーズになり、ま
た、特に、両ハウジングとも2本のスライドシャフトに
設けられているので、ハウジングがシャフトの軸を中心
に回転することがなく、第1アーム部等の回転を損ねる
ことがない。また、ベース部に把手が設けられているの
で、壁面に楕円を描く場合も容易に描くことができる。
【0033】また、第2の構成の場合には、第1アーム
部にはボール付螺頭が設けられているので、第1アーム
部に接続される第2アーム部の上下の揺動幅を小さくで
き、扱いやすくなる。また、ボール付螺頭の数を調整す
ることにより第2アーム部の重量によって第2アーム部
を所定角度に保つことができる。さらに、上記第3の構
成においては、ベース部の外周の少なくとも一部が円弧
状を呈し、ベース部には円弧状の開口部が設けられてい
るので、円も容易に描くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく楕円定規を示す要
部斜視図である。
【図2】本発明に基づく楕円定規を示す要部斜視図であ
る。
【図3】X軸ハウジングの構成を示す図であり、(a)
はX軸ハウジングの横断面図、(b)はX軸ハウジング
の縦断面図である。
【図4】Y軸ハウジングとロックジョイントの構成を示
す分解斜視図である。
【図5】第1アーム部の構成とX軸ハウジングとの接続
状態を示す分解斜視図である。
【図6】第2アーム部の構成を示す斜視図である。
【図7】ベース部の外形を示す説明図である。
【図8】描かれる楕円を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に基づく楕円定規を示す要
部斜視図である。
【符号の説明】
A 楕円定規 10 ベース部 12 開口部 14a、14b 把手 20a、20b シャフト支持部 22、24 X軸スライドシャフト 30 X軸ハウジング 40a、40b、40c シャフト支持部 42、44 Y軸スライドシャフト 50 Y軸ハウジング 60 ロックジョイント 70 第1アーム部 76a ヒンジ部 78b 挿通穴 78c ネジ穴 80 第2アーム部 82 揺動ヒンジ 82a 溝部 82c 軸部 86 ペンホルダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楕円を描くための楕円定規であって、 ベース部と、X軸スライド機構部と、Y軸スライド機構
    部と、第1アーム部と、第2アーム部とを有し、 上記ベース部は把手を有し、 上記X軸スライド機構部は、上記ベース部上方に支持さ
    れた2本のX軸シャフトと、該X軸シャフトに沿って摺
    動するX軸ハウジングであって、ベアリングを備えた2
    つの挿通穴で上記X軸シャフトが挿通される挿通穴を有
    するX軸ハウジングとを有し、 上記Y軸スライド機構部は、上記ベース部上方に上記X
    軸シャフトに直交して支持された2本のY軸シャフト
    と、該Y軸シャフトに沿って摺動するY軸ハウジングで
    あって、ベアリングを備えた2つの挿通穴で上記Y軸シ
    ャフトが挿通される挿通穴を有するY軸ハウジングと、
    該Y軸ハウジングに対して回動自在に設けられ、上記ア
    ーム部を着脱自在に保持するアーム保持部とを有し、 上記第1アーム部は、上記X軸ハウジングに回動自在に
    固定され、第2アーム部との接続手段を有し、 上記第2アーム部は、筆記具を保持するペンホルダで、
    軸方向に位置調整可能なペンホルダを有するとともに、
    第1アーム部との接続手段を有することを特徴とする楕
    円定規。
  2. 【請求項2】 第1アーム部に設けられた接続手段が、
    第1アーム部の先端に設けられた爪部と挿通穴とネジ穴
    と該ネジ穴に設けられたボール付螺頭とを有し、第2ア
    ーム部に設けられた接続手段が、上記爪部に係止するた
    めの溝部と、上記挿通穴に挿通する軸部とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の楕円定規。
  3. 【請求項3】 ベース部の外周の少なくとも一部が円弧
    状を呈し、ベース部が円弧状の開口部を有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の楕円定規。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6158133A (en) * 1998-12-23 2000-12-12 Fiskars Inc. Oval cutter
US6668461B2 (en) 1998-08-26 2003-12-30 Alterra Holdings Corporation Hand-held cutting device
CN104960360A (zh) * 2015-06-25 2015-10-07 李涛 螺旋式数学教学演示器

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