JPH0890948A - 印刷ロールおよび印刷機 - Google Patents

印刷ロールおよび印刷機

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JPH0890948A
JPH0890948A JP25894194A JP25894194A JPH0890948A JP H0890948 A JPH0890948 A JP H0890948A JP 25894194 A JP25894194 A JP 25894194A JP 25894194 A JP25894194 A JP 25894194A JP H0890948 A JPH0890948 A JP H0890948A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキの切替時に洗浄し易く、耐久的ゴミ除
去機能とゴースト解消機能を有するゴミ取りロールを得
る。 【構成】 ロール母材12の周面に軟質クッション層1
3を積層し、その上に繊維粉末を有し軟質クッション層
13よりも硬い表面層14を積層したロール本体15
を、軸材16に回転自在、且つ、軸芯方向17に摺動自
在に支持してゴミ取りロール11を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてオフセット印
刷機に使用する印刷ロールに関するものであり、更に詳
しく言えば、版面に付着しているインキ乾燥皮膜の破
片、印刷用紙の紙粉、工場内に浮遊する塵埃等のヒッキ
ーと称されるゴミを除去するゴミ除去機能と、版面を加
湿する水棒ロールの表面の水膜の厚みや版面にインキを
供給するインキフオームロールの表面のインキ膜の厚み
の斑によって印刷物に生じるゴーストと称される印刷不
良を解消するゴースト抑制機能を有する印刷ロールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維粉末を練り込んだゴムを成形
したJIS−Aゴム硬質が20〜40度のゴムロールの
表面を切削処理し、その繊維粉末の一部を細かく表面に
突出させたロールが、版面のゴミを除去するゴミ取りロ
ールとして、オフセット印刷機のインキフオームロール
や水棒ロールを兼ねて、或いは、単独でインキフオーム
ロールと水棒ロールの間に取り付けて使用されている。
本発明者は、表面がパイル立毛に覆われていてゴミ取り
ロールに適した種々の印刷ロールの発明をし、特開昭5
8−220751(特公平5−7182)、特開昭59
−20670、特開昭59−20671、特開昭59−
20672等に開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴミ取りロールは、版
面に接し、版面の回転に追随して回転するように取り付
けられており、それを長期使用すると表面のパイル立毛
が次第に摩耗して版面との接触圧(摩擦力)が低下し、
その回転速度が低下してゴミ除去機能が次第に低下す
る。
【0004】また、ゴミ取りロールが定位置で版面に擦
れ合って回転しているので、版面の凹凸(画線部と非画
線部の平滑度合の差)に応じてパイル立毛が偏って摩耗
し、そのゴミ取りロールの摩耗の部分的程度差によって
ゴミ除去機能も部分的に変化し、ゴミ取りロール全体と
してゴミ除去機能が次第に低下する。
【0005】そして、ゴミ取りロールをインキフオーム
や水棒ロールを兼ねて使用する場合には、その表面のパ
イル立毛の摩耗によって、インキフオーム或いは水棒ロ
ールとしてのロール表面のインキや水分の付着・保持容
量も低下し、版面の画線部にインキ或いは水分を転写し
た箇所と、版面の画線部に接触せずインキ或いは水分を
転写しなかった箇所との間にインキ或いは水分の付着・
保持量の差(ロール表面のインキ膜或いは水膜の厚みの
斑)が生じ易く、その付着斑が版面を介して印刷物にイ
ンキゴースト或いは水ゴーストとなって現われ易くな
る。
【0006】特に、パイル立毛が部分的に偏って摩耗し
た場合には、その摩耗の程度差によるロール表面のイン
キ膜或いは水膜の厚みの分布斑が、版面を介して印刷物
に連続して現われることになるので、その偏って摩耗し
たゴミ取りロールは使用し得ないものとなる。
【0007】この点でパイル立毛が比較的長く、そのパ
イル立毛層が厚いゴミ取りロールでは、パイル立毛が多
少摩耗してもパイル立毛層全体の厚みが左程変化せず、
インキゴーストや水ゴーストは現れ難いが、そのように
パイル立毛層が厚いゴミ取りロールでは、それをインキ
の切替時に洗浄する際、それに付着・保持されているイ
ンキの量も多く、溶剤をかけても30分間以上も印刷機
を空回転しても完全には洗浄し得ず、結局ゴミ取りロー
ルを印刷機から取り外して手で洗浄せざるを得なくなる
場合もあり、その洗浄に手間取り多大な労力を要する。
【0008】
【発明の目的】そこで本発明は、パイル立毛の長さを極
短くしてインキの切替時に洗浄し易くすると共に、パイ
ル立毛の摩耗によってゴミ除去機能が低下せず、長期に
わたって使用し得、インキフオームロールや水棒ロール
を兼ねて使用しても、パイル立毛の摩耗によるインキゴ
ーストや水ゴーストが生じ難いゴミ取りロールを得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゴミ取りロ
ール11は、ロール母材12の周面に軟質クッション層
13を積層し、その上に繊維粉末を有し軟質クッション
層13よりも硬い表面層14を積層したロール本体15
を、軸材16に回転自在、且つ、軸芯方向17に摺動自
在に支持したことを特徴とするものである。
【0010】軟質クッション層13と表面層14には、
軟質塩化ビニル樹脂、ニトリル・ブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、ウレタンゴム等の耐油性を有する高分子
物質を主材とする樹脂組成物を使用し、その樹脂組成物
を構成する高分子物質や可塑剤の種類や配合量等によっ
て、軟質クッション層13のJIS−Aゴム硬度が15
〜40度となり、表面層14のJIS−Aゴム硬度が3
0〜70度で軟質クッション層13よりも硬くなるよう
に調製する。ここに『JIS−Aゴム硬度』とは、JI
S−K−6253に規定されるデュロメーター硬さ試
験、より詳しく言えば、タイプAデュロメーター硬さ試
験において測定される硬度を意味する。
【0011】表面層14を構成する樹脂組成物には木
綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル繊維等の繊維長
さが1〜6mmで単糸デニールが1〜10デニール、好
ましくは、3〜8デニールの繊維粉末を5〜15重量
%、好ましくは、単糸デニールと繊維の種類が異なる数
種の繊維粉末を混合して配合するとよい。特に、木綿や
レーヨン等の吸湿性を有する親水性繊維の粉末とナイロ
ンやポリエステル繊維等の吸湿性に劣る非親水性(親油
性)繊維の粉末を混用するとインキゴーストと水ゴース
トの双方の解消に効果的である。又、ナイロンやポリエ
ステル繊維等の熱可塑性合成繊維にあっては、繊維軸芯
が細かく折れ曲がった捲縮(クリンプ)のある合成繊維
を用いると、その捲縮によるアンカリング効果が生じて
繊維粉末が表面層14から脱落し難く、ゴミ取りロール
11は耐摩耗性に優れたものとなる。表面層14の厚み
は1〜6mmとし、軟質クッション層は表面層よりも厚
くし、表面層と軟質クッション層を合わせた厚みが10
〜15mmになるようにするとよい。
【0012】表面層14の表面には繊維粉末の先端が極
僅かに突出し、その表面のザラツキによってゴミ除去機
能が生じるが、特に、その表面に刃先を当てて表面層1
4の表皮を切削すると、その当てた刃先に押さえられて
一旦表面層(14)内部へと僅かに押し込まれた繊維粉
末の先端部分が、表面層14の有する弾性回復力によっ
て刃先の通過後に切削面に押し出され、繊維粉末の先端
が緻密且つ細かく突出したゴミ取りロール11が得られ
る。
【0013】
【作用】本発明において、表面層14の下側に軟質クッ
ション層13を積層する理由は、ゴミ取りロール11を
版面46に圧着させて印刷機に取り付けると、その表面
に突き出た繊維先端の摩耗に無関係に、版面46と軸材
16との間に挟まれて軟質クッション層13に生じる弾
性回復力によって常に表面層14が版面46に密着する
ことになり、表面層14と版面46の間に隙間が生じる
ことなく、版面46の回転に追随して常に一定の速度で
回転し、その表面の有するゴミ除去機能が長期にわたっ
て発揮されるようになるからである。
【0014】表面層14のゴム硬度を軟質クッション層
13よりも高く(硬く)する理由は、表面層14が版面
46に接して弾性変形し難く、それが回転する度に弾性
変形(歪)して繊維粉末が脱落し易くならないようにす
るためである。
【0015】又、軸芯方向17に摺動自在にロール本体
15を支持する理由は、第一には、表面層14が軸芯方
向17に摺動することによって版面46との接触位置が
変化し、版面46の画線部と非画線部に表面層14が等
しく接触し、表面層14が部分的に偏って摩耗しないよ
うにするためであり、第二には、ゴミ取りロール11を
インキフオームロール41・42・43や水棒ロール3
9を兼ねて印刷機に取り付けた場合、その軸芯方向17
に摺動するゴミ取りロール11が版面46によって軸芯
方向17に撫でられ、インキフオームロール41・42
・43や水棒ロール39を兼ねるゴミ取りロール11の
表面のインキ膜や水膜の厚みが平均化され、その厚み斑
によるゴーストが生じ難くなるようにするためである。
【0016】従って、ゴミ取りロール11は、それ自体
に、軸芯方向17にロール本体15を往復駆動する装置
(25)を内蔵させるか、又は、軸芯方向に往復駆動さ
れるライダーロール38やデイストリビューターロール
37に転がり接触させ、それらのロール37・38の往
復移動に追随してロール本体15が軸芯方向17に往復
移動するようにするとよい。
【0017】印刷機が版面46にインキを供給する複数
本のインキフオームロール40・41・42・43を具
備する場合には、それら複数本のインキフオームロール
の中の最後に版面46にインキを供給するインキフオー
ムロール40を除く何れか少なくとも1本のインキフオ
ームロール(41・42・43)に、好ましくは、複数
本のインキフオームロールの中の最初に版面46にイン
キを供給するインキフオームロール43にゴミ取りロー
ル11を使用するとよい。ロール本体15を軸材16に
対し回転自在且つ摺動自在に支持するには、両者の間に
スライドメタル、スライドベアリング、ニードルベアリ
ング等を介在させればよい。
【0018】
【実施例】以下、図示する実施例により本発明を説明す
る。図1は、軸材16とロール本体15の間にスプリン
グ22を介在させたゴミ取りロール11を図示する。ス
プリング22は、その一端は軸材16に固定され、その
他端はロール母材12の内面に固定されたリング21に
ベアリング18を介して圧接しており、リング21を介
してロール本体15を軸芯方向17に押し返すようにな
っている。19は、ロール本体15と軸材16の間に装
着されたアンギュラ・スラストベアリング付きニードル
ベアリングである。
【0019】ゴミ取りロール11は、軸芯方向17に往
復駆動されるライダーロール38やデイストリビュータ
ーロール37に転がり接触し、それらのロール37・3
8に追随して軸芯方向17に移動したロール本体15
が、再びそのロール37・39に追随して逆方向に移動
する際に、そのスプリング22に付勢されて移動し易く
すると共に、その追随して移動する過程においてスプリ
ング22に一定の弾性回復力が蓄積される度に、その弾
性回復力によって、その追随するロール37・38に逆
らってロール本体15が瞬時逆方向に移動し、その断続
的な繰り返しにより生じる振動によってゴミ取りロール
11の表面が軸芯方向17に向けて一層効果的に版面4
6に撫でられると同時に、その逆らうライダーロール3
8やデイストリビューターロール37によっても軸芯方
向に撫でられるようになっている。
【0020】このように、ロール本体15が軸芯方向1
7に移動しつつ回転するようにするために、ロール本体
15が軸材16に回転自在に支持される。軸芯方向17
に移動するロール本体15は、軸材16に取り付けたカ
ラー23に突き当たって止まるようになっており、その
カラー23を固定する押ネジ24を緩めて取付位置を変
え、それによってロール本体16の軸芯方向への移動距
離が調節出来るようになっている。
【0021】図2は、軸材16とロール本体15の間に
スプリング22とエアーシリンダー25を介在させたゴ
ミ取りロール11の片側を図示するものであり、これら
のスプリング22とエアーシリンダー25はゴミ取りロ
ール11の他の片側にも取り付けられている。エアーシ
リンダー25は、軸材16に外嵌し、軸材16に付けら
れた段差31によって軸材16の中央部への移動が止め
られた円筒形キャップ27と、そのキャップ27に内嵌
し、軸材16に外嵌して軸芯方向17に摺動する円筒形
キャリヤ28とによって構成されている。
【0022】軸材16には気密室26に続く通気孔34
が付けられており、気密室26にエアーが出入するとき
キャップの内側面29とキャリヤの内側面30の間が拡
縮変化し、キャリヤ28がキャップ27から出没する。
軸材16には軸芯方向17に向けて溝32が付けられて
おり、その溝32にキャリヤ28の突起33が突き出て
いるので、キャリヤ28は回転することなく溝32に沿
って軸芯方向17に移動する。ロール本体15は、アン
ギュラ・スラストベアリング付きニードルベアリング1
9を介してキャリヤ28に回転自在に搭載されており、
エアーシリンダー25によって駆動されるキャリア28
と共に軸芯方向17に移動し得ると共に、アンギュラ・
スラストベアリング付きニードルベアリング19とニー
ドルベアリング20によって軸材16に対し回転自在に
なっている。
【0023】そのようにエアーシリンダー25は、ロー
ル本体15を軸芯方向17に積極的に駆動するために使
用することも出来るが、気密室26にエアーを出入させ
ない状態においては、ライダーロール38やデイストリ
ビューターロール37に転がり接触して軸芯方向17に
追随するロール本体15をスプリング22と共に押し返
すクッション手段としても使用することが出来る。
【0024】ロール本体15と軸材16には、それぞれ
互いに向き合うカラー35・36が取り付けられてお
り、軸材16に取り付けられるカラー36の取付位置を
替えてロール本体15の軸芯方向17への移動距離を調
節することが出来るようになっている。このロール本体
の軸芯方向への移動距離は、ロール本体と版面の左右の
枕部(突起・ベアラー)との接触を避ける範囲、一般に
は20mm以下となる範囲で調節されるが、その版面左
右の枕部(突起)と接触しない範囲において出来るだけ
大きく、概して5〜17mmにすると、ゴミ除去効果も
ゴース抑制効果もよく、インキ切替時にゴミ取りロール
を短時間で洗浄することが出来る。図3は、オフセット
印刷機の要部断面図であり、39は水棒ロールであり、
45は版胴であり、47はブランケット胴である。
【0025】
【実験例】軟質ウレタンゴム原料100重量部に硬化剤
としてジイソシアネートを混合し、硬さがJIS−Aゴ
ム硬度20度、厚みが5mmの軟質クッション層を、回
転可能で軸芯方向に摺動自在に軸材に支持された上記の
円筒形ロール母材(12)の周面に形成し、その上に軟
質ウレタンゴム原料100重量部に硬化剤としてジイソ
シアネートを混合し、長さが5mm前後で単糸デニール
が9デニールの木綿粉末3重量部と、長さが5mm前後
で単糸デニールが3デニールのナイロン粉末4重量部と
を配合し、硬さがJIS−Aゴム硬度60度、厚みが5
mmの表面層を形成したロール母材が軸材に回転可能に
支持されて軸芯方向に摺動自在なゴミ取りロールAと、
前記の軟質ウレタンゴム原料100重量部に硬化剤とし
てジイソシアネートを混合し、硬さがJIS−Aゴム硬
度20度、厚みが5mmの軟質クッション層を、軸材と
一体になったロール母材の周面に形成し、その上に前記
の軟質ウレタンゴム原料100重量部に硬化剤としてジ
イソシアネートを混合し、長さが5mm前後で単糸デニ
ールが9デニールの木綿粉末3重量部と、長さが5mm
前後で単糸デニールが3デニールのナイロン粉末4重量
部とを配合し、硬さがJIS−Aゴム硬度60度、厚み
が5mmの表面層を形成した軸芯方向に摺動しないゴミ
取りロールBを、それぞれ株式会社コモリコーポレーシ
ョン製オフセット印刷機(商品名;菊全4色機・リスロ
ン440)のバイブレーションロール(デイストリビュ
ーターロール37)と版胴(45)に接触して回転する
インキフオームロール(43)に試用した。
【0026】その結果、軸芯方向に摺動しないゴミ取り
ロールBのヒッキー除去率は30〜40%で経時低下し
たが、軸芯方向に摺動するゴミ取りロールAのヒッキー
除去率は70〜85%と向上し経時低下は認められなか
った。又、軸芯方向に摺動しないゴミ取りロールBを使
用して印刷した印刷終了直前の印刷物にはインキゴース
トが認められたが、軸芯方向に摺動するゴミ取りロール
Aを使用して印刷した印刷終了直前の印刷物にはインキ
ゴーストが認められなかった。又、印刷終了後のインキ
の切替時に溶剤を供給しつつ印刷機を空回転すると、軸
芯方向に摺動しないゴミ取りロールBでは30分間かけ
ても完全には洗浄されなかったが、軸芯方向に摺動する
ゴミ取りロールAは5分後に洗浄が完了した。
【0027】同様の結果は、上記の軟質ウレタンゴム原
料に代えて軟質塩化ビニル樹脂を使用した軸芯方向に摺
動しないゴミ取りロールBと軸芯方向に摺動するゴミ取
りロールAとの比較実験、及び、軟質ウレタンゴム原料
に代えてニトリル・ブタジエンゴム原料を使用した軸芯
方向に摺動しないゴミ取りロールBと軸芯方向に摺動す
るゴミ取りロールAとの比較実験でも見られた。又、軟
質ウレタンゴム原料100重量部に配合する繊維粉末
を、長さが2mm前後で単糸デニールが9デニールの木
綿粉末1重量部と、長さが5mm前後で単糸デニールが
9デニールの木綿粉末1重量部と、長さが5mm前後で
単糸デニールが5デニールのナイロン粉末2重量部と、
長さが5mm前後で単糸デニールが5デニールのポリエ
ステル繊維粉末2重量部と、長さが4mm前後で単糸デ
ニールが3デニールのレーヨン粉末1重量部とした軸芯
方向に摺動するゴミ取りロールCのヒッキー除去率は8
0〜95%となり、上記のゴミ取りロールAのヒッキー
除去率よりも更に10〜15%向上した。
【0028】
【発明の効果】上記の通り本発明によると、インキの切
替時に洗浄し易く、版面46の回転に追随して常に一定
の速度で回転し、耐久的ゴミ除去機能とゴースト解消機
能を有するゴミ取りロールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴミ取りロールの断面平面図であ
る。
【図2】本発明に係るゴミ取りロールの片側の断面平面
図である。
【図3】オフセット印刷機の要部側面図である。
【符号の説明】
11 ゴミ取りロール 12 ロール母材 13 クッション層 14 表面層 15 ロール本体 16 軸材 17 軸芯方向 18 ベアリング 19 アンギュラ・スラストベアリング付きニードルベ
アリング 20 ニードルベアリング 21 リング 22 スプリング 23 カラー 24 押ネジ 25 エアーシリンダー 26 気密室 27 キャップ 28 キャリヤ 29 キャップの内側面 30 キャリヤの内側面 31 段差 32 溝 33 突起 34 通気孔 35 カラー 36 カラー 37 デイストリビューターロール 38 ライダーロール 39 水棒ロール 40 インキフオームロール 41 インキフオームロール 42 インキフオームロール 43 インキフオームロール 45 版胴 46 版面 47 ブランケット胴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール母材の周面に軟質クッション層を
    積層し、その上に繊維粉末を有し軟質クッション層より
    も硬い表面層を積層したロール本体を、軸材に回転自
    在、且つ、軸芯方向に摺動自在に支持したことを特徴と
    する印刷ロール。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の印刷ロールにおい
    て、その軟質クッション層のJIS−Aゴム硬度が15
    〜40度であり、表面層のJIS−Aゴム硬度が30〜
    70度であることを特徴とする印刷ロール。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の印刷ロールにおい
    て、その軟質クッション層と表面層が、塩化ビニル樹
    脂、ニトリル・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウ
    レタンゴムの何れかを主材とする樹脂組成物によって構
    成されており、その表面層を構成する樹脂組成物に長さ
    が1〜6mmで単糸デニールが1〜10デニールの繊維
    粉末が5〜15重量%配合されており、表面層の厚みが
    1〜6mmであり、軟質クッション層が表面層よりも厚
    いことを特徴とする印刷ロール。
  4. 【請求項4】 版面にインキを供給する複数本のインキ
    フオームロールを具備し、その複数本のインキフオーム
    ロールの中の最後に版面にインキを供給するインキフオ
    ームロールを除く何れか少なくとも1本のインキフオー
    ムロールが、前掲請求項1に記載の印刷ロールによって
    構成されていることを特徴とする印刷機。
  5. 【請求項5】 前掲請求項4に記載の印刷機において、
    複数本のインキフオームロールの中の最初に版面にイン
    キを供給するインキフオームロールが、前掲請求項1に
    記載の印刷ロールによって構成されていることを特徴と
    する印刷機。
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