JPH0890779A - ノズルプレートの撥水膜形成方法 - Google Patents
ノズルプレートの撥水膜形成方法Info
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- JPH0890779A JPH0890779A JP22921094A JP22921094A JPH0890779A JP H0890779 A JPH0890779 A JP H0890779A JP 22921094 A JP22921094 A JP 22921094A JP 22921094 A JP22921094 A JP 22921094A JP H0890779 A JPH0890779 A JP H0890779A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- nozzle
- plate
- film
- nozzle plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 撥水膜を容易に且つ適切に形成すること。
【構成】 金型のキャビティー内に溶融樹脂を射出して
ノズル孔が形成されたノズルプレートを成形し、固定側
型板と可動側型板101とを型開きした後、前記ノズル
プレートが可動側型板101及びコア110に収納され
た状態のまま、前記ノズルプレートのインク噴射側面
に、前記撥水膜となる撥水液11のスプレー10により
湿潤被膜を形成する。次に、前記湿潤被膜が形成された
前記ノズルプレートを金型から取り出し、前記湿潤被膜
を乾燥被膜化する。
ノズル孔が形成されたノズルプレートを成形し、固定側
型板と可動側型板101とを型開きした後、前記ノズル
プレートが可動側型板101及びコア110に収納され
た状態のまま、前記ノズルプレートのインク噴射側面
に、前記撥水膜となる撥水液11のスプレー10により
湿潤被膜を形成する。次に、前記湿潤被膜が形成された
前記ノズルプレートを金型から取り出し、前記湿潤被膜
を乾燥被膜化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクが噴射される複
数のノズルが形成されたインクジェットヘッドのノズル
プレートに、撥水膜を形成する方法に関するものであ
る。
数のノズルが形成されたインクジェットヘッドのノズル
プレートに、撥水膜を形成する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ドロップオンデマンド方式のイン
クジェットヘッドとして、例えば、圧電セラミックスの
変形によってインク流路の容積を変化させ、その容積減
少時にインク流路内のインクをノズルから液滴として噴
射し、容積増大時にインク導入口からインク流路内にイ
ンクを導入するようにしたものがある。そして、所要の
印字データに従って所要の位置のノズルからインク滴を
噴射させることにより、インクジェットヘッドと対向す
る紙面上等に所望する文字や画像を形成するものであ
る。
クジェットヘッドとして、例えば、圧電セラミックスの
変形によってインク流路の容積を変化させ、その容積減
少時にインク流路内のインクをノズルから液滴として噴
射し、容積増大時にインク導入口からインク流路内にイ
ンクを導入するようにしたものがある。そして、所要の
印字データに従って所要の位置のノズルからインク滴を
噴射させることにより、インクジェットヘッドと対向す
る紙面上等に所望する文字や画像を形成するものであ
る。
【0003】この種のインクジェットヘッドとしては、
例えば特開昭63−247051号公報に記載されてい
るものがある。このインクジェットヘッドは、圧電セラ
ミックスの隔壁によって隔てられた複数の平行なインク
流路を形成し、前記インク流路の一端をノズルプレート
の前記ノズルに連通し、他端をインクを供給するインク
供給手段に接続し、前記隔壁の変形によってインク流路
の容積を変化させて前記ノズルからインクを噴射するも
のである。
例えば特開昭63−247051号公報に記載されてい
るものがある。このインクジェットヘッドは、圧電セラ
ミックスの隔壁によって隔てられた複数の平行なインク
流路を形成し、前記インク流路の一端をノズルプレート
の前記ノズルに連通し、他端をインクを供給するインク
供給手段に接続し、前記隔壁の変形によってインク流路
の容積を変化させて前記ノズルからインクを噴射するも
のである。
【0004】上述のようなインクジェットヘッドのノズ
ルプレートの製造方法として、例えば、特開平3−29
7651号公報に開示されているように、高分子樹脂材
料で射出成形した後、ノズルをレーザ加工により形成す
る方法が知られている。また、射出成形法によってノズ
ル孔をも形成する方法が試みられている。
ルプレートの製造方法として、例えば、特開平3−29
7651号公報に開示されているように、高分子樹脂材
料で射出成形した後、ノズルをレーザ加工により形成す
る方法が知られている。また、射出成形法によってノズ
ル孔をも形成する方法が試みられている。
【0005】また、ノズル孔周縁部がインクで濡れる
と、インクの吐出方向が曲げられるため、安定噴射が行
えない。この問題を解決するために、従来からノズルプ
レートのインク噴射面の少なくともノズル孔周縁部には
撥水膜が別途形成される。そして、上述のような射出成
形法などで製造されるノズル孔が形成されたノズルプレ
ートに撥水膜を形成する方法としては、転写法、スピン
コート法、スプレー法などがあげられる。
と、インクの吐出方向が曲げられるため、安定噴射が行
えない。この問題を解決するために、従来からノズルプ
レートのインク噴射面の少なくともノズル孔周縁部には
撥水膜が別途形成される。そして、上述のような射出成
形法などで製造されるノズル孔が形成されたノズルプレ
ートに撥水膜を形成する方法としては、転写法、スピン
コート法、スプレー法などがあげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
撥水膜形成方法はノズルプレートの成形後に改めて行う
ものであり、上述したようなノズル孔が形成されたノズ
ルプレートにおいては、上記方法で撥水膜を形成する
と、撥水膜となる撥水液がノズル孔に流れ込む虞があっ
た。撥水液がノズル孔に流れ込むと、ノズルが詰まった
り、ノズル内面にも撥水膜が形成されたりしてしまい、
その結果メニスカスの起点が不均一になり安定噴射が行
えず、かえって印字品質が悪くなるという問題点があっ
た。
撥水膜形成方法はノズルプレートの成形後に改めて行う
ものであり、上述したようなノズル孔が形成されたノズ
ルプレートにおいては、上記方法で撥水膜を形成する
と、撥水膜となる撥水液がノズル孔に流れ込む虞があっ
た。撥水液がノズル孔に流れ込むと、ノズルが詰まった
り、ノズル内面にも撥水膜が形成されたりしてしまい、
その結果メニスカスの起点が不均一になり安定噴射が行
えず、かえって印字品質が悪くなるという問題点があっ
た。
【0007】また、上述したように周知の方法は、撥水
膜形成工程をノズルプレート製造工程とは別工程にして
製造を行っているので、工程数及び製造設備が多くな
り、製造コストが高かった。また、大量生産性が悪い。
膜形成工程をノズルプレート製造工程とは別工程にして
製造を行っているので、工程数及び製造設備が多くな
り、製造コストが高かった。また、大量生産性が悪い。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ノズル内面に撥水膜を形成する
ことなく量産性に優れたノズルプレートの撥水膜形成方
法を提示することにある。
になされたものであり、ノズル内面に撥水膜を形成する
ことなく量産性に優れたノズルプレートの撥水膜形成方
法を提示することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のノズルプレートの撥水膜形成方法は、ノズル
孔が形成されたインクジェットヘッドに用いられるノズ
ルプレートの表面に撥水膜を形成する手法であり、それ
は、射出成形金型により形成されたキャビティー内にノ
ズルプレートの素材となる溶融樹脂を射出する工程と、
射出成形されたノズルプレートの少なくともインク噴射
側面の型板を型開きする工程と、前記キャビティー内部
に配置される型部材により前記ノズル孔が塞がれた状態
のまま、前記ノズルプレートのインク噴射側面に、撥水
膜の素材となる撥水液による被膜を少なくとも各ノズル
孔周縁部に形成する工程と、前記被膜が形成された前記
ノズルプレートを全ての金型から取り出す工程とからな
る。
に本発明のノズルプレートの撥水膜形成方法は、ノズル
孔が形成されたインクジェットヘッドに用いられるノズ
ルプレートの表面に撥水膜を形成する手法であり、それ
は、射出成形金型により形成されたキャビティー内にノ
ズルプレートの素材となる溶融樹脂を射出する工程と、
射出成形されたノズルプレートの少なくともインク噴射
側面の型板を型開きする工程と、前記キャビティー内部
に配置される型部材により前記ノズル孔が塞がれた状態
のまま、前記ノズルプレートのインク噴射側面に、撥水
膜の素材となる撥水液による被膜を少なくとも各ノズル
孔周縁部に形成する工程と、前記被膜が形成された前記
ノズルプレートを全ての金型から取り出す工程とからな
る。
【0010】尚、前記撥水膜となる撥水液をスプレー法
により塗布して前記被膜を形成してもよい。
により塗布して前記被膜を形成してもよい。
【0011】尚、前記型部材は、前記インク噴射側面の
型板に対向し、前記キャビティーの一部を形成する型板
より突出した山部形状を有し、その型板と一体に形成さ
れていてもよい。
型板に対向し、前記キャビティーの一部を形成する型板
より突出した山部形状を有し、その型板と一体に形成さ
れていてもよい。
【0012】尚、前記被膜は、その形成時においては湿
潤被膜であり、前記ノズルプレートを全ての金型から取
り外した後において、前記湿潤被膜は乾燥被膜化されて
前記撥水膜を形成するものであってもよい。
潤被膜であり、前記ノズルプレートを全ての金型から取
り外した後において、前記湿潤被膜は乾燥被膜化されて
前記撥水膜を形成するものであってもよい。
【0013】
【作用】上記の構成を有する本発明のインクジェットヘ
ッドの撥水膜形成方法においては、射出成形にてノズル
プレートが形成され、前記金型を型開きした後、射出成
形された前記ノズルプレートが前記キャビティーに配設
された型部材により前記ノズル孔が塞がれた状態のま
ま、前記ノズルプレートのインク噴射側面に、前記撥水
膜となる撥水液の被膜を形成するので、各ノズル孔の内
面に撥水液が流れ込まない。
ッドの撥水膜形成方法においては、射出成形にてノズル
プレートが形成され、前記金型を型開きした後、射出成
形された前記ノズルプレートが前記キャビティーに配設
された型部材により前記ノズル孔が塞がれた状態のま
ま、前記ノズルプレートのインク噴射側面に、前記撥水
膜となる撥水液の被膜を形成するので、各ノズル孔の内
面に撥水液が流れ込まない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0015】図3、図4及び図5に示すように、インク
ジェットヘッド300は、圧電セラミックスプレート3
02とカバープレート320とノズルプレート1とマニ
ホールド部材301とから構成されている。
ジェットヘッド300は、圧電セラミックスプレート3
02とカバープレート320とノズルプレート1とマニ
ホールド部材301とから構成されている。
【0016】その圧電セラミックスプレート302は、
チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)等のセラミックス材
料で形成され、圧電セラミックスプレート302には、
ダイヤモンドブレード等により切削加工された複数の横
溝303が形成されている。また、その横溝303の側
面となる隔壁306は矢印305の方向に分極されてい
る。それらの横溝303は同じ深さであり、かつ平行で
あり、圧電セラミックスプレート302の対向する端面
302a、302bに開口して加工されている。
チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)等のセラミックス材
料で形成され、圧電セラミックスプレート302には、
ダイヤモンドブレード等により切削加工された複数の横
溝303が形成されている。また、その横溝303の側
面となる隔壁306は矢印305の方向に分極されてい
る。それらの横溝303は同じ深さであり、かつ平行で
あり、圧電セラミックスプレート302の対向する端面
302a、302bに開口して加工されている。
【0017】また、圧電セラミックスプレート302の
端面302aには、縦溝311aが横溝303に連通す
るように1つ置きに形成されている。圧電セラミックス
プレート302の端面302bには、縦溝311bが横
溝303に連通するように1つ置きに形成されている。
そして、縦溝311a、311bは交互に形成されてお
り、縦溝311aと縦溝311bとは、隣合う横溝30
3に形成されている。尚、縦溝311aは、両外側の横
溝303に設けられている。また、圧電セラミックプレ
ート302の横溝303加工側に対して反対側の面30
2cには、パターン324、325が形成されている。
端面302aには、縦溝311aが横溝303に連通す
るように1つ置きに形成されている。圧電セラミックス
プレート302の端面302bには、縦溝311bが横
溝303に連通するように1つ置きに形成されている。
そして、縦溝311a、311bは交互に形成されてお
り、縦溝311aと縦溝311bとは、隣合う横溝30
3に形成されている。尚、縦溝311aは、両外側の横
溝303に設けられている。また、圧電セラミックプレ
ート302の横溝303加工側に対して反対側の面30
2cには、パターン324、325が形成されている。
【0018】そして、圧電セラミックスプレート302
の溝加工面、且つ端面302aに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極308、309、310が形成される(矢印
330a、330bの方向から蒸着される)。尚、圧電
セラミックスプレート302の端面302a及び隔壁3
06の天頂部に金属電極が形成されないようにマスクし
ておく。すると、図3に示すように、金属電極308は
横溝303の両側面の上半分の領域に形成され、金属電
極309は、縦溝311aが形成されていない横溝30
3の端面302a側の側面の一部及び底面の一部に形成
され、金属電極310は縦溝311aの側面のうち端面
302a側に形成される。尚、金属電極308と金属電
極309とは電気的に接続され、金属電極308と金属
電極310とは電気的に接続されている。
の溝加工面、且つ端面302aに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極308、309、310が形成される(矢印
330a、330bの方向から蒸着される)。尚、圧電
セラミックスプレート302の端面302a及び隔壁3
06の天頂部に金属電極が形成されないようにマスクし
ておく。すると、図3に示すように、金属電極308は
横溝303の両側面の上半分の領域に形成され、金属電
極309は、縦溝311aが形成されていない横溝30
3の端面302a側の側面の一部及び底面の一部に形成
され、金属電極310は縦溝311aの側面のうち端面
302a側に形成される。尚、金属電極308と金属電
極309とは電気的に接続され、金属電極308と金属
電極310とは電気的に接続されている。
【0019】次に、圧電セラミックスプレート302の
面302c、且つ端面302bに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極316、317が形成される(矢印331
a、331bの方向から蒸着される)。尚、圧電セラミ
ックスプレート302の端面302b及び面302cの
パターン324、325が形成された領域に金属電極が
形成されないようにマスクしておく。すると、図5に示
すように、その金属電極316は、圧電セラミックスプ
レート302の面302cにおいて縦溝311aの底面
より端面302a側の領域及び縦溝311a内面の側面
の一部に形成される。このとき、縦溝311aに形成さ
れた金属電極310上にも金属電極316が形成され
て、縦溝311aの側面に形成された金属電極316が
金属電極310を介して金属電極308と電気的に接続
される。このため、縦溝311aが形成された横溝30
3aの片側の隔壁306に形成された金属電極308
が、その隔壁306によって構成される横溝303bを
挟む他の横溝303aにおける前記横溝303bを構成
するもう一つの隔壁306に形成された金属電極308
と電気的に接続される。また、金属電極316はパター
ン324に電気的に接続される。
面302c、且つ端面302bに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極316、317が形成される(矢印331
a、331bの方向から蒸着される)。尚、圧電セラミ
ックスプレート302の端面302b及び面302cの
パターン324、325が形成された領域に金属電極が
形成されないようにマスクしておく。すると、図5に示
すように、その金属電極316は、圧電セラミックスプ
レート302の面302cにおいて縦溝311aの底面
より端面302a側の領域及び縦溝311a内面の側面
の一部に形成される。このとき、縦溝311aに形成さ
れた金属電極310上にも金属電極316が形成され
て、縦溝311aの側面に形成された金属電極316が
金属電極310を介して金属電極308と電気的に接続
される。このため、縦溝311aが形成された横溝30
3aの片側の隔壁306に形成された金属電極308
が、その隔壁306によって構成される横溝303bを
挟む他の横溝303aにおける前記横溝303bを構成
するもう一つの隔壁306に形成された金属電極308
と電気的に接続される。また、金属電極316はパター
ン324に電気的に接続される。
【0020】そして、図4及び図5に示すように、金属
電極317は、圧電セラミックスプレート302の面3
02cにおいて縦溝311bの底面より圧電セラミック
スプレート302の中央側から端面302b側の領域、
縦溝311b内面の側面の全部及び縦溝311bの端面
302b側に形成される。このとき、縦溝311bと連
通する横溝303bの金属電極308上にも金属電極3
17が形成されて、縦溝311bの側面に形成された金
属電極317と電気的に接続される。このため、縦溝3
11bが形成された横溝303bの全ての金属電極30
8が金属電極317によって電気的に接続される。ま
た、金属電極317はパターン325に電気的に接続さ
れる。
電極317は、圧電セラミックスプレート302の面3
02cにおいて縦溝311bの底面より圧電セラミック
スプレート302の中央側から端面302b側の領域、
縦溝311b内面の側面の全部及び縦溝311bの端面
302b側に形成される。このとき、縦溝311bと連
通する横溝303bの金属電極308上にも金属電極3
17が形成されて、縦溝311bの側面に形成された金
属電極317と電気的に接続される。このため、縦溝3
11bが形成された横溝303bの全ての金属電極30
8が金属電極317によって電気的に接続される。ま
た、金属電極317はパターン325に電気的に接続さ
れる。
【0021】次に、前記圧電セラミックスプレート30
2の少なくとも金属電極308、309、317をスピ
ンコート法によりエポキシ樹脂の保護膜77(図7)で
被覆する。
2の少なくとも金属電極308、309、317をスピ
ンコート法によりエポキシ樹脂の保護膜77(図7)で
被覆する。
【0022】尚、スピンコート法によるエポキシ樹脂膜
のほか、ディッピング法、CVD法、などによりアクリ
ル樹脂などの他の有機材質或はSiO2などの無機材質
の保護膜77で被覆してもよい。
のほか、ディッピング法、CVD法、などによりアクリ
ル樹脂などの他の有機材質或はSiO2などの無機材質
の保護膜77で被覆してもよい。
【0023】尚、金属電極310及び後述する空気室3
27を形成する横溝303aに形成されている金属電極
308はインクに接しないので、保護膜77により必ず
しも被覆する必要はない。
27を形成する横溝303aに形成されている金属電極
308はインクに接しないので、保護膜77により必ず
しも被覆する必要はない。
【0024】次に、カバープレート320はセラミック
ス材料、ガラス材料または樹脂材料等から形成されてお
り、圧電セラミックスプレート302の横溝303加工
側の面と、カバープレート320とをエポキシ系接着剤
120(図7)によって接着する。従って、インクジェ
ットヘッド300には、横溝303の上面が覆われて、
縦溝311bと連通するインク室304(図7参照)及
び縦溝311aと連通する非噴射領域としての空気室3
27(図7参照)が構成される。尚、インク室304は
横溝303bに対応しており、空気室327は横溝30
3aに対応している。インク室304及び空気室327
は長方形断面の細長い形状であり、全てのインク室30
4はインクが充填され、空気室327は空気が充填され
る領域である。
ス材料、ガラス材料または樹脂材料等から形成されてお
り、圧電セラミックスプレート302の横溝303加工
側の面と、カバープレート320とをエポキシ系接着剤
120(図7)によって接着する。従って、インクジェ
ットヘッド300には、横溝303の上面が覆われて、
縦溝311bと連通するインク室304(図7参照)及
び縦溝311aと連通する非噴射領域としての空気室3
27(図7参照)が構成される。尚、インク室304は
横溝303bに対応しており、空気室327は横溝30
3aに対応している。インク室304及び空気室327
は長方形断面の細長い形状であり、全てのインク室30
4はインクが充填され、空気室327は空気が充填され
る領域である。
【0025】そして、圧電セラミックスプレート302
の端面302a及びカバープレート320の端面に、各
インク室304の位置に対応した位置にノズル2が設け
られたノズルプレート1を接着する。このノズルプレー
ト1に形成されているノズル2は、図2に示すようにテ
ーパ部3及びオリフィス部4から成る。そして、ノズル
プレート1のインク噴射側の面5の表面には撥水膜20
が形成されている。
の端面302a及びカバープレート320の端面に、各
インク室304の位置に対応した位置にノズル2が設け
られたノズルプレート1を接着する。このノズルプレー
ト1に形成されているノズル2は、図2に示すようにテ
ーパ部3及びオリフィス部4から成る。そして、ノズル
プレート1のインク噴射側の面5の表面には撥水膜20
が形成されている。
【0026】そして、図5に示すように、マニホールド
部材301が、圧電セラミックスプレート302の端面
302b及び圧電セラミックスプレート302の面30
2cにおける縦溝311b側に接着される。マニホール
ド部材301にはマニホールド322が形成されてお
り、そのマニホールド322は縦溝311bを包囲して
いる。
部材301が、圧電セラミックスプレート302の端面
302b及び圧電セラミックスプレート302の面30
2cにおける縦溝311b側に接着される。マニホール
ド部材301にはマニホールド322が形成されてお
り、そのマニホールド322は縦溝311bを包囲して
いる。
【0027】圧電セラミックスプレート302の面30
2cに形成されたパターン324、325は、図示しな
いフレキシブルプリント基板の配線パターンと接続され
る。そのフレキシブルプリント基板の配線パターンは、
後述する制御部に接続された図示しないリジット基板に
接続されている。
2cに形成されたパターン324、325は、図示しな
いフレキシブルプリント基板の配線パターンと接続され
る。そのフレキシブルプリント基板の配線パターンは、
後述する制御部に接続された図示しないリジット基板に
接続されている。
【0028】次に、制御部のブロック図を示す図6によ
って、制御部の構成を説明する。圧電セラミックスプレ
ート302の面302cに形成されたパターン324、
325は、前記フレキシブルプリント基板、前記リジッ
ト基板を介して各々個々にLSIチップ151に接続さ
れ、クロックライン152、データライン153、電圧
ライン154及びアースライン155もLSIチップ1
51に接続されている。LSIチップ151は、クロッ
クライン152から供給された連続するクロックパルス
に基づいて、データライン153上に現れるデータか
ら、どのノズル12からインク滴の噴射を行うべきかを
判断し、噴射するインク室304の両側の空気室327
の金属電極308に導通するパターン324に、電圧ラ
イン154の電圧Vを印加する。また、他のパターン3
24及びインク室304の金属電極308に導通するパ
ターン325をアースライン155に接続する。
って、制御部の構成を説明する。圧電セラミックスプレ
ート302の面302cに形成されたパターン324、
325は、前記フレキシブルプリント基板、前記リジッ
ト基板を介して各々個々にLSIチップ151に接続さ
れ、クロックライン152、データライン153、電圧
ライン154及びアースライン155もLSIチップ1
51に接続されている。LSIチップ151は、クロッ
クライン152から供給された連続するクロックパルス
に基づいて、データライン153上に現れるデータか
ら、どのノズル12からインク滴の噴射を行うべきかを
判断し、噴射するインク室304の両側の空気室327
の金属電極308に導通するパターン324に、電圧ラ
イン154の電圧Vを印加する。また、他のパターン3
24及びインク室304の金属電極308に導通するパ
ターン325をアースライン155に接続する。
【0029】次に、本実施例のインクジェットヘッド3
00の動作を説明する。図7(b)のインク室304b
からインク滴を噴射するために、そのインク室304b
の両側の空気室327b、327cのインク室304b
側の金属電極308c、308fに対し電圧パルスをパ
ターン324を介して与え、他の金属電極308には、
他のパターン324、パターン325を介して接地す
る。すると、隔壁306bには矢印113b方向の電界
が発生し、隔壁306cには矢印113c方向の電界が
発生して、隔壁306bと306cとが互いに離れるよ
うに動く。インク室304bの容積が増えて、ノズル1
2付近を含むインク室304b内の圧力が減少する。こ
の状態をL/aで示される時間だけ維持する。すると、
その間縦溝311bを介してマニホールド322からイ
ンクがインク室304bに供給される。尚、上記L/a
は、インク室304内の圧力波が、インク室304の長
手方向(縦溝311bからノズルプレート14まで、ま
たはその逆)に対して、片道伝播するに必要な時間であ
り、インク室304の長さLとインク中での音速aによ
って決まる。
00の動作を説明する。図7(b)のインク室304b
からインク滴を噴射するために、そのインク室304b
の両側の空気室327b、327cのインク室304b
側の金属電極308c、308fに対し電圧パルスをパ
ターン324を介して与え、他の金属電極308には、
他のパターン324、パターン325を介して接地す
る。すると、隔壁306bには矢印113b方向の電界
が発生し、隔壁306cには矢印113c方向の電界が
発生して、隔壁306bと306cとが互いに離れるよ
うに動く。インク室304bの容積が増えて、ノズル1
2付近を含むインク室304b内の圧力が減少する。こ
の状態をL/aで示される時間だけ維持する。すると、
その間縦溝311bを介してマニホールド322からイ
ンクがインク室304bに供給される。尚、上記L/a
は、インク室304内の圧力波が、インク室304の長
手方向(縦溝311bからノズルプレート14まで、ま
たはその逆)に対して、片道伝播するに必要な時間であ
り、インク室304の長さLとインク中での音速aによ
って決まる。
【0030】圧力波の伝播理論によると、前記の立ち上
げからちょうどL/aの時間経つとインク室304b内
の圧力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミング
に合わせて電極308c、308fに印加されている電
圧を0Vに戻す。すると、隔壁306bと306cは変
形前の状態(図7(a))に戻り、インクに圧力が加え
られる。その時、前記正に転じた圧力と隔壁306b、
306cが変形前の状態に戻って、発生した圧力とが足
し合わされ、比較的高い圧力がインク室304b内のイ
ンクに与えられて、インク滴がノズル12から噴出され
る。
げからちょうどL/aの時間経つとインク室304b内
の圧力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミング
に合わせて電極308c、308fに印加されている電
圧を0Vに戻す。すると、隔壁306bと306cは変
形前の状態(図7(a))に戻り、インクに圧力が加え
られる。その時、前記正に転じた圧力と隔壁306b、
306cが変形前の状態に戻って、発生した圧力とが足
し合わされ、比較的高い圧力がインク室304b内のイ
ンクに与えられて、インク滴がノズル12から噴出され
る。
【0031】ここで、上述のノズルプレート1の製造方
法を説明する。まず、図2に示すようなテーパ部3及び
オリフィス部4が形成されたノズルプレート1を、樹脂
材料であるポリサルホンで射出成形する。このときの金
型構造の概略図を図8(a)、図8(b)に示す。図8
(b)は図8(a)のA−A断面を示す。図8中、山部
103は前記ノズル2に対応している。尚、山部103
は、山部103が連なった形状をワイヤカットでコア1
10に一体に形成し、ダイシング加工を用いて分断する
ことにより容易に形成することができる。そして、射出
成形時、射出成形材料はゲート100から導入され、固
定側型板104、可動側型板101、山部103が形成
されたコア110とで形成される空間に充填される。こ
のときの金型温度は150℃であり、材料温度は370
℃であり、樹脂材料を充填する圧力は1200〜150
0kg/cm2 である。
法を説明する。まず、図2に示すようなテーパ部3及び
オリフィス部4が形成されたノズルプレート1を、樹脂
材料であるポリサルホンで射出成形する。このときの金
型構造の概略図を図8(a)、図8(b)に示す。図8
(b)は図8(a)のA−A断面を示す。図8中、山部
103は前記ノズル2に対応している。尚、山部103
は、山部103が連なった形状をワイヤカットでコア1
10に一体に形成し、ダイシング加工を用いて分断する
ことにより容易に形成することができる。そして、射出
成形時、射出成形材料はゲート100から導入され、固
定側型板104、可動側型板101、山部103が形成
されたコア110とで形成される空間に充填される。こ
のときの金型温度は150℃であり、材料温度は370
℃であり、樹脂材料を充填する圧力は1200〜150
0kg/cm2 である。
【0032】その後、固定側型板104と可動側型板1
01とを型開きする。このとき、ノズルプレート1は可
動側型板101側に収まった状態であり、ノズル2には
山部103が挿入された状態である。
01とを型開きする。このとき、ノズルプレート1は可
動側型板101側に収まった状態であり、ノズル2には
山部103が挿入された状態である。
【0033】次に、図1に示すように可動側型板101
に収まった状態のノズルプレート1のインク噴射側の面
5の表面に撥水膜となる撥水液11としての溶媒可溶性
アモルファスフッ素樹脂サイトップCTX(旭硝子製)
のスプレー10により撥水膜となる撥水液11の湿潤被
膜が形成される。
に収まった状態のノズルプレート1のインク噴射側の面
5の表面に撥水膜となる撥水液11としての溶媒可溶性
アモルファスフッ素樹脂サイトップCTX(旭硝子製)
のスプレー10により撥水膜となる撥水液11の湿潤被
膜が形成される。
【0034】次に、エジェクトピン102を矢印106
の方向に移動し、撥水膜となる撥水液の湿潤被膜が形成
されたノズルプレート1を可動側型板101より取り出
す。そして、可動側型板101より取り出されたノズル
プレート1を加熱オーブンに挿入して150℃で処理す
る。これにより前記湿潤被膜が乾燥被膜化される。
の方向に移動し、撥水膜となる撥水液の湿潤被膜が形成
されたノズルプレート1を可動側型板101より取り出
す。そして、可動側型板101より取り出されたノズル
プレート1を加熱オーブンに挿入して150℃で処理す
る。これにより前記湿潤被膜が乾燥被膜化される。
【0035】以上の方法により、インク噴射側の面5に
撥水膜20が形成されたノズルプレート1が製作される
(図2参照)。
撥水膜20が形成されたノズルプレート1が製作される
(図2参照)。
【0036】なお、ノズルプレート1の材質としては、
ポリサルホンのほか、液晶ポリマー、ポリアセタール、
ポリフェニルサルホン、ポリフタルアミド、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサ
ルホン、ポリカーボネートなどの樹脂材料を用いること
ができる。
ポリサルホンのほか、液晶ポリマー、ポリアセタール、
ポリフェニルサルホン、ポリフタルアミド、ポリフェニ
レンオキサイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサ
ルホン、ポリカーボネートなどの樹脂材料を用いること
ができる。
【0037】また、撥水膜20としてはサイトップCT
Xのほか、フッ素シリコーン系コーティング剤、テトラ
フルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体、
ジパーフルオロアルキルフマレートスチレン共重合体、
四フッ化エチレンビニルエステル共重合体などを用いる
ことができる。また、撥水膜20の素材として、湿潤被
膜を形成せず、常温にて、塗布後直ちに自然乾燥するよ
うな撥水液を使用することも可能である。その場合、最
後の加熱オーブンによる加熱処理を省略することができ
る。
Xのほか、フッ素シリコーン系コーティング剤、テトラ
フルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体、
ジパーフルオロアルキルフマレートスチレン共重合体、
四フッ化エチレンビニルエステル共重合体などを用いる
ことができる。また、撥水膜20の素材として、湿潤被
膜を形成せず、常温にて、塗布後直ちに自然乾燥するよ
うな撥水液を使用することも可能である。その場合、最
後の加熱オーブンによる加熱処理を省略することができ
る。
【0038】さらに、撥水膜20を形成する方法とし
て、スプレー法のほか、転写法などを用いることができ
る。
て、スプレー法のほか、転写法などを用いることができ
る。
【0039】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々の変更
が可能である。例えば、前記実施例においては、まず駆
動電圧をインク室304bの容積が増加する方向に印加
し、次に、駆動電圧の印加を停止しインク室304bの
容積を自然状態に減少してインク室304bからインク
滴を噴射していたが、まず駆動電圧をインク室304b
の容積が減少するように印加してインク室304bから
インク滴を噴射し、次に、駆動電圧の印加を停止してイ
ンク室304bの容積を前記減少状態から自然状態へと
増加させてインク室304b内にインクを供給してもよ
い。
ものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々の変更
が可能である。例えば、前記実施例においては、まず駆
動電圧をインク室304bの容積が増加する方向に印加
し、次に、駆動電圧の印加を停止しインク室304bの
容積を自然状態に減少してインク室304bからインク
滴を噴射していたが、まず駆動電圧をインク室304b
の容積が減少するように印加してインク室304bから
インク滴を噴射し、次に、駆動電圧の印加を停止してイ
ンク室304bの容積を前記減少状態から自然状態へと
増加させてインク室304b内にインクを供給してもよ
い。
【0040】尚、本実施例では、隔壁306は、圧電セ
ラミックスで形成されていたが、隔壁の上半分の領域を
圧電セラミックスで形成し、下半分をアルミナ等の圧電
セラミックスでない材料で形成してもよい。
ラミックスで形成されていたが、隔壁の上半分の領域を
圧電セラミックスで形成し、下半分をアルミナ等の圧電
セラミックスでない材料で形成してもよい。
【0041】更に、本実施例では、隔壁306の上半分
の領域による圧電変形によって、インク室304からイ
ンクを噴射していたが、隔壁の上半分の領域の圧電セラ
ミックスの分極方向と反対方向の分極方向である圧電セ
ラミックスで隔壁の下半分の領域を形成し、隔壁の側面
全面に金属電極を形成して、隔壁全体の圧電変形によっ
て、インク室からインクを噴射させてもよい。
の領域による圧電変形によって、インク室304からイ
ンクを噴射していたが、隔壁の上半分の領域の圧電セラ
ミックスの分極方向と反対方向の分極方向である圧電セ
ラミックスで隔壁の下半分の領域を形成し、隔壁の側面
全面に金属電極を形成して、隔壁全体の圧電変形によっ
て、インク室からインクを噴射させてもよい。
【0042】また、ノズル2を形成する山部103(図
8参照)は、本実施例において、コア110と一体形成
された構造をとっているが、山部103を別途コア11
0に取り付けた構造でもよいし、更に、コア110と分
離可能な構造をとってもよい。
8参照)は、本実施例において、コア110と一体形成
された構造をとっているが、山部103を別途コア11
0に取り付けた構造でもよいし、更に、コア110と分
離可能な構造をとってもよい。
【0043】また、本実施例では、圧電セラミックスを
用いたインクジェットヘッドであったが、周知のバブル
ジェット式のインクジェットヘッドであっても良い。
用いたインクジェットヘッドであったが、周知のバブル
ジェット式のインクジェットヘッドであっても良い。
【0044】以上説明したように、本実施例では、ノズ
ルプレート1が可動側型板101側に収まった状態で撥
水膜となる撥水液を塗布するのでノズル2内に撥水膜が
形成されない。よって、噴射特性が良好である。また、
ノズルプレート1の射出成形時に撥水膜20を形成でき
るので、製造コスト上昇が比較的小さい。
ルプレート1が可動側型板101側に収まった状態で撥
水膜となる撥水液を塗布するのでノズル2内に撥水膜が
形成されない。よって、噴射特性が良好である。また、
ノズルプレート1の射出成形時に撥水膜20を形成でき
るので、製造コスト上昇が比較的小さい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のノズルプレートの撥水膜形成方法によれば、射出
成形法により形成され、ノズル孔が形成されたノズルプ
レートの撥水膜形成方法において、射出成形金型キャビ
ティー内に、射出成形されたノズルプレートが前記キャ
ビティーの一部を形成する型板内に収納された状態のま
ま、前記ノズルプレートのインク噴射側面に、前記撥水
膜となる撥水液の被膜を形成するので、前記ノズル孔の
内面に前記撥水膜となる撥水液が流れ込むことなく、ノ
ズルのつまりやインクメニスカス起点の不均一が防止さ
れ、インクの吐出の安定したノズルプレートを作製でき
る。また、ノズルプレートの作製過程の中で撥水膜の形
成を行うため、製造設備の構成が比較的容易となり、そ
の分、加工コスト、大量生産性に優れる。
発明のノズルプレートの撥水膜形成方法によれば、射出
成形法により形成され、ノズル孔が形成されたノズルプ
レートの撥水膜形成方法において、射出成形金型キャビ
ティー内に、射出成形されたノズルプレートが前記キャ
ビティーの一部を形成する型板内に収納された状態のま
ま、前記ノズルプレートのインク噴射側面に、前記撥水
膜となる撥水液の被膜を形成するので、前記ノズル孔の
内面に前記撥水膜となる撥水液が流れ込むことなく、ノ
ズルのつまりやインクメニスカス起点の不均一が防止さ
れ、インクの吐出の安定したノズルプレートを作製でき
る。また、ノズルプレートの作製過程の中で撥水膜の形
成を行うため、製造設備の構成が比較的容易となり、そ
の分、加工コスト、大量生産性に優れる。
【0046】また、前記撥水膜となる撥水液をスプレー
法により塗布して前記被膜を形成すれば、製造設備の構
成が容易となり、更に、製造コストの低減、大量生産性
に優れる。
法により塗布して前記被膜を形成すれば、製造設備の構
成が容易となり、更に、製造コストの低減、大量生産性
に優れる。
【図1】本発明の一実施例の撥水膜の湿潤被膜形成方法
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】前記実施例のインクジェットヘッドのノズル部
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】前記実施例のインクジェットヘッドを示す斜視
図である。
図である。
【図4】前記実施例の圧電セラミックスプレートを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】前記実施例のインクジェットヘッドを示す斜視
図である。
図である。
【図6】前記実施例のインクジェットヘッドの制御部を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図7】前記実施例のインクジェットヘッドの作動状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図8】前記実施例のノズルプレートを製造するための
射出成形金型を示す断面図である。
射出成形金型を示す断面図である。
1 ノズルプレート 2 ノズル 10 スプレー 11 撥水液 20 撥水膜 101 可動側型板 102 エジェクトピン 104 固定側型板 110 コア 300 インクジェットヘッド
Claims (4)
- 【請求項1】 ノズル孔が形成されたインクジェットヘ
ッドに用いられるノズルプレートの表面に撥水膜を形成
するノズルプレートの撥水膜形成方法において、 射出成形金型により形成されたキャビティー内にノズル
プレートの素材となる溶融樹脂を射出する工程と、 射出成形されたノズルプレートの少なくともインク噴射
側面の型板を型開きする工程と、 前記キャビティー内部に配置される型部材により前記ノ
ズル孔が塞がれた状態のまま、前記ノズルプレートのイ
ンク噴射側面に、撥水膜の素材となる撥水液による被膜
を少なくとも各ノズル孔周縁部に形成する工程と、 前記被膜が形成された前記ノズルプレートを全ての金型
から取り出す工程とからなることを特徴とするノズルプ
レートの撥水膜形成方法。 - 【請求項2】 前記撥水膜となる撥水液をスプレー法に
より塗布して前記被膜を形成することを特徴とする請求
項1記載のノズルプレートの撥水膜形成方法。 - 【請求項3】 前記型部材は、前記インク噴射側面の型
板に対向し、前記キャビティーの一部を形成する型板よ
り突出した山部形状を有し、その型板と一体に形成され
ていることを特徴とする請求項1記載のノズルプレート
の撥水膜形成方法。 - 【請求項4】 前記被膜は、その形成時においては湿潤
被膜であり、前記ノズルプレートを全ての金型から取り
外した後においては、前記湿潤被膜は乾燥被膜化されて
前記撥水膜を形成することを特徴とする請求項1記載の
ノズルプレートの撥水膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22921094A JPH0890779A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | ノズルプレートの撥水膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22921094A JPH0890779A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | ノズルプレートの撥水膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890779A true JPH0890779A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16888551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22921094A Pending JPH0890779A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | ノズルプレートの撥水膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890779A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1120173A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Brother Ind Ltd | 記録ヘッドのノズルプレートの製造方法 |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP22921094A patent/JPH0890779A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1120173A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Brother Ind Ltd | 記録ヘッドのノズルプレートの製造方法 |
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