JPH08903U - ティッシュペーパー重複取出防止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 箱内に収納されているティシュペーパーの取 出しを容易にし取出し「ロス」をなくする用具 に関するものである。

〔従来の技術〕

箱内に収納されている使用状態のティシュペ ーパーは、使用に伴い収納量の減少と共にティ シュペーパーのつまみ部分が箱内に落込み易く なり、一旦落込むとその後の引出しが難しくな り、無理に引出そうとすると、数枚つまんで必 要でない分迄引出すことが、しばしばあり「ロ ス」が多く消費者の悩みのたねになっている。

〔考案が解決しようとする課題〕

箱内に収納されているティシュペーパーの取 出については、上記のような問題点がある。

従来のものはティシュペーパーの量が減少す るに従って引出した紙の後部で、次の紙の前部 （折曲げて交互に半分程重ね合せてある）を引 上げても、取出口（５）と紙面の間がひらいて くるため、次の紙の前部が立上らずにひらたく なり、次に引出す時につまみにくい、それを図 面に示すような絞具（１）を挿入して、次のつ まみ部分が、かならず立上るようにしたもので ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題に基づいて解決した本考案の一例 を、図に基づいて次に詳述する。

第１図は、本考案の絞具（１）を箱（２）の中 に挿入したもので、ほぼ中央部に引出口（３） を開口してある。

第２図は、絞具（１）の四辺を曲線に切り、絞 具（１）の箱内面との摩擦を少なくしたもので ある。

第３図は、引出口（３）とほぼ同心楕円として、 より上下左右に動き易くしたものである。

第６図は、金属、線状プラスチック等にて作っ た場合のものである。

第９図は、絞具（１）の両端を曲げて、絞具の 箱内高さを一定に保ったもので、ティシュペー パーの箱内落込みを防止したものである。

第１０、１１、１２、１３図は、実際の使用状 況を表現したものである。

〔作用・実施例〕

その作用を実施例とともに説明すれば、次の 如くである。

（例１） 軽いプラスチック板を材料として、箱には まるように試作し、ほぼ中央部にティシュペー パーが引出せるように、引出口（３）を開口し、 箱の天井とティシュペーパーとの間に挿入し、 ティシュペーパーを取出口より引出せば１０図 （縦断面図）の様に絞具（１）によって引出そ うとするティシュペーパーが収納されて平面に なっている時よりも紙面が絞られ、図（１）の 引出口（３）で絞られるから、引いたティシュ ペーパーの後部が、次のティシュペーパーの前 部を絞りながら立上がらせて、次の引出の準備 を完了するものである。

この絞具がないとティシュペーパーの量が減 少するに伴い、ティシュペーパーの後部が次の ティシュペーパーの前部を引上げてはくるが、 空間が高くなるため、ティシュペーパーの前部 と後部の結合が解けて、ティシュペーパーが立 上がらずに、平たく底部にひろがる。

然しながら、本考案の絞具はティシュペーパ ーを引出せばティシュペーパーに添って上がり ティシュペーパーを引抜けば、次のティシュペ ーパーを絞って立上がらせ、立上がらせたまま、 紙の量が減少しても図（１２，１３）の様に、 次の引出しに対応してくれる。

紙量が減少して取出口（５）以上にティシュ ペーパーの頭がのぞかなくても、絞具（１）の 絞りがきいてティシュペーパーが取出し易い。

尚、第９図に示すように、絞具の両端を折曲 げて脚とし、その長さが箱の高さの、ほぼ半分 位にしたものを試作試験をしたら、同様の効果 が得られた。

（例２） 図（２，３，４，５，６，７，８）の様に、 形状を違えて試作試験を実施してみたが同等の 効果が得られた。

〔考案の効果〕 箱内に収納されたティシュペーパーは、 特別な操作をすることなく最後の一枚まで重複 せず、思い通りに取出すことが出来る。

現在使用のティシュペーパーの箱には、 紙量が減少すると底部から押上げるように装置 がついているが、その必要はなくなった。

従来ティシュペーパーのつまみの部分が 箱内に落込んでしまうと、なかなかつまみ上げ にくく、いらいらして一度に数枚もつまみ出す ことがしばしばあったが、そのような「ロス」 は一枚もでなくなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の絞具装着上面図 第２図は、絞具の四辺を切抜いた平面図 第３図は、絞具の楕円形のものの平面図 第４、５図は、側面図 第６図は、絞具の線形にて試作した平面図 第７、８図は、同側面図 第９図は、絞具の両端を折曲げて脚とし、絞 具の一定高さを保定した使用断面図 第10図は、本考案の使用説明図（縦断面図） 第11図は、同上横断面図 第12、13図は、ティシュペーパーが箱内に落 込んでも、絞具の作用によりティシュペーパ ーが立上り、次の取出しを容易にした、使用 説明図 １．絞具 ２．箱 ３．絞具の引出口 ４．ティシュペーパー ５．箱の取出口

【手続補正書】

【提出日】平３．４．２６

【考案の名称】ティッシュペーパー収納ケース

【実用新案登録請求の範囲】

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 箱内に収納されているティッシュペーパーの摘み部分
が箱内に落ち込み、折り畳まれた状態になって、取り出
し難くなるのを防止すると共に、重複取り出しによるロ
スを無くした収納ケースに関するものである。 ［従来の技術］ 箱内に収納されている使用状態のティッシュペーパー
は、使用による減少と共にその摘み部分が箱内に落ち込
み易くなり、一旦落ち込んでしまうとその後の引き出し
がし難くなる。そして、無理に引き出そうとすると数
枚、或いは十数枚を引き出してしまうことが多く、ロス
のもとになっている。これを避けるため、ティッシュペ
ーパーの量が減少するのに伴って、ティッシュペーパー
全体を押し上げる方策が種々試みられている。しかし、
押し上げ効果やコストなどとの関係から、その殆どが実
現していない。 ［考案が解決しようとする課題］ ティッシュペーパーの引き出し口と最上段のティッシ
ュペーパーとの間に落ち込み防止具を挿入し、摘み部分
が常に立ち上がっている状態を保つ事の出来るティッシ
ュペーパー収納ケースを提供する。 ［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決した本考案の落ち込み防止具の一例を
図に基づいて次ぎに詳述する。 第１図〜第３図は本考案落ち込み防止具の一例を示す
平面図で、折り畳まれたティッシュペーパーの最上段上
に置く事により解決した。第４図〜第６図はその使用状
態の一例を示す断面図である。 図に於いて、落ち込み防止具(1・1′・1″)は厚紙やプ
ラスチック板・金属線などで作られ、ティッシュペーパ
ーが通過する通過口(2)の形状は、従来からのティッシ
ュペーパー収納ケースに見られる引き出し口(3)の形状
に酷似し、その外形は収納ケース内を自在に上下動し易
い適宜な形状になっている。 ［作用］ 従来のティッシュペーパー収納ケースは、ティッシュ
ペーパーの量が減少してくると、ティッシュペーパー引
き出し口(3)と、ティッシュペーパー(4)との距離が開
き、立ち上がっているティッシュペーパー(5)が折り畳
まれていた時の状態に戻ろうとして、その自重によって
箱内に落ち込んでしまっていた。 本考案のティッシュペーパー落ち込み防止具を用いる
と、ティッシュペーパー(5)を引き抜く時の落ち込み防
止具(1)は、第４図に見られる如く、収納ケースの引き
出し口(3)近く迄上昇し、従来からの収納ケースの場合
と同様な状態になる。そして、ティッシュペーパーを引
き抜き終わると、落ち込み防止具(1)の重さによって、
立ち上がっていたティッシュペーパー(5)は箱の底方向
に押し戻され、第５図に示す如くなる。 折り畳まれたティッシュペーパーの上面近く迄下がっ
た落ち込み防止具の通過口(2)は、ティッシュペーパー
が多量に収納されている時と同様な環境となり、この位
置からティッシュペーパーを立ち上げた状態にする。一
般的に、引き抜き終わった時に立ち上がっていた部分の
ティッシュペーパー(5)の高さは、箱の深さの２倍近く
あるので、箱内のティッシュペーパーが殆ど無くなった
様な状態の時でも、箱の深さ程度のティッシュペーパー
が収納ケースの上面から出ている事になる。 ［実施例］ ティッシュペーパー収納ケースの引き出し口を構成
している厚紙を用い、第１図に示す外形の落ち込み防止
具(1)を試作した。この例では、ティッシュペーパー引
き出し口(3)に通常使用されているプラスチックシート
をそのまま使用した。異なる形状の引き出し口(3)を有
する類似外形の収納ケースに挿入し、その効果を調べ
た。ティッシュペーパーの量が減少してきたとき、収納
ケースを揺するなどして落ち込みを促進させたが、最後
の１枚まで確実に引き出すことが出来た。 従来からのティッシュペーパー収納ケースに於いて、
ティッシュペーパーを引き出すとき、僅かなタイミング
の取り方などによって、次のティッシュペーパーの摘み
部分(6)の引き出しが不完全に行われ、立ち上がってい
たティッシュペーパーが箱内に落ち込み、折り畳まれて
しまう事があった。しかし、この様な場合、本考案の落
ち込み防止具を使用すると第６図に示す如くなり、摘み
部分(6)は箱内に落ち込むが箱内で立ち上がっている。
したがって、この部分を摘む事によって次のティッシュ
ペーパーを容易に引き出し出来る事を確認できた。 厚さ１mmの硬質塩化ビニール樹脂板を用い、第２図
に示す落ち込み防止具(1′)を試作して、例の場合と
同様にその効果を調べた。この例では、ティッシュペー
パー引き出し口(3)に通常使用されているプラスチック
シートを使用しなかったが、例の場合と同様に、最後
の１枚まで確実に引き出す事が出来た。 太さ１mmの鋼鉄線を用い、第３図に示す落ち込み防
止具(1″)を試作して、例の場合と同様にその効果を
調べた。その結果、前例と同様に最後の１枚まで確実に
引き出すことができた。 ［考案の効果］ 箱内に収納されたティッシュペーパーは、特別な操
作をする事もなく、最後の１枚まで、重複する事もな
く、確実に引き出す事が出来た。 近年は、ティッシュペーパー収納ケースを化粧箱
や、刺繍したカバーなどの中に入れる事が流行ってい
る。この様な使い方になると、紙量が減少してきたと
き、従来講じられている箱の底の一部を折り上げる様な
方法では対応できず、本考案のみによって解決出来るよ
うになった。 従来、ティッシュペーパーの引き抜き部がケース内
に落ち込んでしまうと、引き抜き部を箱から出ている状
態にするまでに、数枚から十数枚のティッシュペーパー
を摘み出してしまうのが普通であった。この余分に摘み
出してしまったティッシュペーパーが意外に邪魔にな
り、その多くが捨てられるなどして、乱費のもとになっ
ていた。また、この様にして摘み出した引き抜き部も、
その後再び落ち込んでしまうのが普通であった。しか
し、本考案によってその様な事がなくなった。 従来、ティッシュペーパー引き出し口の裏面にプラ
スチックフィルムを使用し、ティッシュペーパーの落ち
込み防止を図っていた。しかしながら、ティッシュペー
パーの量が著しく減少してくると、その効果は殆ど失わ
れてきていた。しかし、本考案によってその様な落ち込
みがなくなった。また、プラスチックフィルムを使用し
なくても落ち込みを防止出来るので、その接着工程を省
略し、製造コストを低減させる事が可能になる。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第３図は本考案落ち込み防止具の一例を示す
平面図、第４図はティッシュペーパーの引き抜き過程に
於ける落ち込み防止具の状態を示す断面図、第５図はテ
ィッシュペーパーを引き抜き終わったときの状態を示す
断面図、第６図は次のティッシュペーパーの引き出しが
不完全に行われ、摘み部分が箱内に落ち込んだときの摘
み部分の状態を示す断面図である。 １・１′・１″…落ち込み防止具、２…落ち込み防止
具のティッシュペーパー通過口、３…収納ケースのティ
ッシュペーパー引き出し口、４…折り畳まれたティッシ
ュペーパー、５…立ち上がっているティッシュペーパ
ー、６…摘み部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 図面に示すように、箱の中に収納されて
   いる ティツシュペーパーと箱の天井との間に、ティ ツシュペーパーを取出す時に、ティシュペーパ ーが、そこを通ればティシュペーパーの形状が 絞られるようになる引出口を形成した絞具（紙 板、合成樹脂板、線状プラスチック等を用いて 形成し、ティシュペーパーを取出す時にティシュ ペーパーをつまみ上げる力に連動して上下し、 次のティシュペーパーを箱内でもつまみ易いよ うに立上らせ、その次のティシュペーパーの取 出しを容易にする。 尚、絞具の両端を曲げて箱内所定の高さに絞 具の高さを保ことも出来る）を挿入し、収納さ れているティシュペーパーを最後の一枚迄重複 することなく、一枚づつ完全に取出すことを特 長とするティシュペーパー重複取出防止具。