JPH088978A - 信号伝送回路 - Google Patents

信号伝送回路

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JPH088978A
JPH088978A JP14144694A JP14144694A JPH088978A JP H088978 A JPH088978 A JP H088978A JP 14144694 A JP14144694 A JP 14144694A JP 14144694 A JP14144694 A JP 14144694A JP H088978 A JPH088978 A JP H088978A
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signal
transmission
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Kazukiyo Haga
和清 羽賀
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送信号に減衰回路の存在による反射波形が
入り込むことを防止する。スイッチング時の高周波雑音
を伝送信号から除去する。 【構成】 信号送信回路BDとして、伝送線路対TMに
固有な特性インピーダンスと等しい出力インピーダンス
を有するものを適用し、減衰回路ATとして、その入力
インピーダンス及び出力インピーダンスが伝送線路対に
固有な特性インピーダンスに等しい平衡4端子網回路R
11〜R15、C1でなるものを適用した。また、減衰
回路ATとして、伝送信号の速度に応じた高域遮断特性
を有するものを適用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペア線等の伝送線路対
を通じて2値信号の送受信を行なう信号伝送回路に関
し、例えば、B−ISDN等の通信システムにおける交
換装置や伝送装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、B−ISDN等の通信システムに
おいては省電力化要求が大きく、ペア線などの伝送線路
対を通じて2値信号の送受信を行なう信号伝送回路にお
いてもかかる要求を満足するように構成されている。
【0003】図2は、従来の信号伝送回路を示してお
り、伝送線路対TM1を挾んだ送信側に信号送信回路B
D1及び減衰回路AT1が設けられ、受信側に終端抵抗
R4及び信号受信回路BR1が設けられている。送信側
において、2値送信信号INは、信号送信回路BD1に
よって相補信号に変換されて送信側の終端回路でもある
減衰回路AT1に与えられ、この減衰回路AT1によっ
て相補信号間の振幅(電位差)が減衰されて伝送線路対
TM1に送信される。一方、受信側においては、伝送線
路対TM1からの相補信号を、伝送線路対TM1の特性
インピーダンスとの整合をとる終端回路としての終端抵
抗R4を介して信号受信回路BR1が取込み、差動増幅
して十分な振幅を有する2値信号OUTに変換する。
【0004】減衰回路AT1を設けることで、伝送線路
対TM1の駆動電圧(相補信号)を一段と小さくして消
費電力を小さくするようにしている。かかる機能を担う
減衰回路AT1は、従来、図2に示すように、信号送信
回路BD1との一対の接続点e0及びe1間に直列に接
続された3個の抵抗R1、R3及びR2で構成されてお
り、抵抗分圧による抵抗R3の両端電圧を伝送線路対T
M1の駆動電圧(相補信号)とするものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号伝送回路には、以下のような問題点があった。
【0006】(1)減衰回路AT1は、上述した3個の
抵抗R1、R2及びR3の接続構成でなっているため、
その入力端子側e0及びe1から見た入力インピーダン
スと、その出力端子側f0及びf1から見た出力インピ
ーダンスとが一致しない。そのため、信号送信回路BD
1及び減衰回路AT1間、若しくは、減衰回路AT1及
び伝送線路対TM1間において伝送信号の反射が生じ
る。
【0007】(2)低速信号の伝送ではスイッチング時
に生じるリンギングやオーバーシュートやアンダーシュ
ート等の高周波雑音は無視できる場合が多い。しかし、
今後、益々伝送信号が高速信号になる傾向にある。高速
信号の伝送になると信号の高周波成分が増大し、スイッ
チング時に生じるリンギングやオーバーシュートやアン
ダーシュート等の高周波雑音を無視できなくなる。すな
わち、従来の信号伝送回路においては、送信側で信号成
分の帯域制限をしていないため、信号受信回路BR1で
取り出した伝送信号の波形に上記高周波雑音が含まれ
る。その結果、信号受信回路の入力余裕が劣化する。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、送信側構成として、入力された
2値伝送信号を相補信号に変換する2個のプッシュプル
型出力段を有する信号送信回路と、この信号送信回路か
らの相補信号を減衰させて伝送線路対に送出する減衰回
路とを備えた信号伝送回路を、以下のようにした。
【0009】すなわち、信号送信回路として、伝送線路
対に固有な特性インピーダンスと等しい出力インピーダ
ンスを有するものを適用し、減衰回路として、その入力
インピーダンス及び出力インピーダンスが伝送線路対に
固有な特性インピーダンスに等しい平衡4端子回路でな
るものを適用した。
【0010】ここで、減衰回路が、伝送信号の速度に応
じた高域遮断特性を有することは好ましい。
【0011】
【作用】本発明においては、信号送信回路として、伝送
線路対に固有な特性インピーダンスと等しい出力インピ
ーダンスを有するものを適用し、減衰回路として、その
入力インピーダンス及び出力インピーダンスが伝送線路
対に固有な特性インピーダンスに等しい平衡4端子回路
でなるものを適用したことにより、低消費電力化を期し
て減衰回路を設けたとしても、信号送信回路及び減衰回
路間での反射波形や、減衰回路及び伝送線路対間での反
射波形が、伝送線路対へ送出された伝送信号に入り込む
ことを防止できる。
【0012】ここで、減衰回路が、伝送信号の速度に応
じた高域遮断特性を有するものであれば、スイッチング
時のリンギングやオーバーシュートやアンダーシュート
等の高周波雑音を伝送信号から除去できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による信号伝送回路の一実施例
を図面を参照しながら詳述する。ここで、図1がこの実
施例の構成を示すブロック図であり、図3がその各部信
号波形図である。
【0014】なお、この実施例の説明においては、入力
2値伝送信号と同じ波形変化を有する信号を正極性2値
伝送信号と呼び、入力2値伝送信号と対称的な波形変化
を有する信号を負極性2値伝送信号と呼ぶことにする。
【0015】図1において、この実施例の信号伝送回路
も、伝送線路対TMを挾んだ送信側に信号送信回路BD
及び減衰回路ATが設けられ、受信側に終端抵抗R16
及び信号受信回路BRが設けられている構成を有する。
【0016】信号送信回路BDは、2値伝送信号INが
入力される反転出力端子及び非反転出力端子を有するイ
ンバータ回路INV1と、このインバータ回路INV1
の非反転出力端子からの正極性2値伝送信号を反転する
インバータ回路INV2と、インバータ回路INV1の
反転出力端子からの負極性2値伝送信号を反転するイン
バータ回路INV3と、インバータ回路INV1の非反
転出力端子からの正極性2値伝送信号及びインバータ回
路INV2からの負極性2値伝送信号によってプッシュ
プル動作する第1のプッシュプル出力段D11と、イン
バータ回路INV1の反転出力端子からの負極性2値伝
送信号及びインバータ回路INV2からの正極性2値伝
送信号によってプッシュプル動作する第2のプッシュプ
ル出力段D12とから構成されている。
【0017】第1のプッシュプル出力段D11は、電源
端子(電源電圧をVTTとする)及びグランド(電圧を
GNDで表す)間に直列に接続された2個のNチャネル
MOS型電界効果トランジスタQ11及びQ12でな
る。トランジスタQ11のゲートにはインバータ回路I
NV1の非反転出力端子からの正極性2値伝送信号が与
えられ、トランジスタQ12のゲートにインバータ回路
INV2からの負極性2値伝送信号が与えられ、両トラ
ンジスタQ11及びQ12の接続点a0から駆動電圧
(正極性2値伝送信号)が出力されるようになされてい
る。
【0018】第2のプッシュプル出力段D12も同様
に、電源端子(電圧VTT)及びグランド(電圧GN
D)間に直列に接続された2個のNチャネルMOS型電
界効果トランジスタQ13及びQ14でなる。トランジ
スタQ13のゲートにはインバータ回路INV1の反転
出力端子からの負極性2値伝送信号が与えられ、トラン
ジスタQ14のゲートにインバータ回路INV3からの
正極性2値伝送信号が与えられ、両トランジスタQ13
及びQ14の接続点a1から駆動電圧(負極性2値伝送
信号)が出力されるようになされている。
【0019】以上のように、信号送信回路BDは、入力
2値伝送信号を相補信号(正極性2値伝送信号及び負極
性2値伝送信号)に変換し、一対の出力端子a0及びa
1から出力させる。
【0020】なお、第1のプッシュプル出力段D11及
び第2のプッシュプル出力段D12に対する電源電圧V
TTは、インバータ回路INV1〜INV3の電源電圧
VDDより小さく選定されており、信号送信回路BDか
らの相補信号(正極性2値伝送信号及び負極性2値伝送
信号)の振幅を小さくし、低消費電力化に寄与できるよ
うになされている。
【0021】また、各プッシュプル出力段D11、D1
2を構成するNチャネルMOS型電界効果トランジスタ
Q11、Q12、Q13、Q14のオン状態での出力イ
ンピーダンスは、伝送線路対TMに固有な特性インピー
ダンス(例えば100Ω)にほぼ等しい。ここで、プッ
シュプル出力段D11は、常に、トランジスタQ11又
はQ12のいずれか一方がオン状態で他方がオフ状態で
あるため、プッシュプル出力段D11の出力インピーダ
ンスは伝送線路対TMに固有な特性インピーダンスにほ
ぼ等しいと言える。プッシュプル出力段D12について
も同様である。すなわち、信号送信回路BDの出力イン
ピーダンスが伝送線路対TMに固有な特性インピーダン
スに等しくなされている。
【0022】減衰回路ATは、基本的には、信号送信回
路BDから出力された相補信号を減衰させて伝送線路対
TMに送出するものである。この実施例の減衰回路AT
は平衡4端子回路で構成されている。すなわち、減衰回
路ATは、信号送信回路BDの一対の出力端子a0及び
a1に接続されている当該減衰回路ATの一対の入力端
子b0及びb1から見た入力インピーダンスと、伝送線
路対TMへの当該減衰回路ATの一対の出力端子c0及
びc1から見た出力インピーダンスとが等しいものとな
っている。
【0023】これら入力インピーダンス及び出力インピ
ーダンスは、伝送線路対TMの特性インピーダンス(例
えば100Ω)に選定されている。
【0024】この減衰回路ATは、5個の抵抗R11〜
R15と1個のコンデンサC1とでなる。入力端子b0
及び出力端子c0間には入力端子b0側から抵抗R11
及びR12が直列に接続され、また、入力端子b1及び
出力端子c1間には入力端子b1側から抵抗R14及び
R15が直列に接続され、さらに、抵抗R11及びR1
2の接続点と抵抗R14及びR15の接続点との間に
は、抵抗R13及びコンデンサC1の並列回路が接続さ
れている。
【0025】ここで、少なくとも抵抗R11、R12、
R14及びR15の抵抗値を同じにしており、平衡回路
を実現している。
【0026】この減衰回路ATも、基本的には、両入力
端子a0及びa1間に直列に接続された抵抗R11、R
13及びR14による抵抗分圧によって減衰させるもの
であり、抵抗R13の両端電圧を抵抗R12、R15を
それぞれ介して伝送線路対TMに対して駆動電圧として
送出するものである(なお、コンデンサC1の動作の影
響は当然に受ける)。抵抗R12及びR15は、減衰機
能を担う抵抗R11、R13及びR14だけでは、入力
インピーダンス及び出力インピーダンスを等しくできな
いので、設けられたものである。
【0027】減衰回路ATにおけるコンデンサC1は、
スイッチング時に生じるリンギングやオーバーシュート
やアンダーシュート等の高周波雑音を除去するために設
けられたものである。コンデンサC1の値は、伝送信号
の速度に応じた遮断周波数を実現できるように選定され
ている。すなわち、当該減衰回路ATの出力端子c0及
びc1の伝送信号波形におけるスイッチング動作時の立
ち上がり時間及び立ち下がり時間が鈍化させることによ
り、高周波雑音を除去させるような値に選定されてい
る。
【0028】以上のように、この実施例の減衰回路AT
は、(1) 波形減衰による低消費電力化、(2) インピーダ
ンス整合による反射波防止、(3) 高周波雑音除去の機能
を担っている。
【0029】なお、減衰回路ATは、信号送信回路BD
と同一の半導体集積回路に形成されているものであって
も良く、異なる半導体集積回路に形成されているもので
あっても良い。
【0030】伝送線路対(TM−0及びTM−1)TM
は、例えばプリント基板に形成されたマイクロストリッ
プ線やストリップ線やペア線等であり、一般にはツィス
トされているものである。
【0031】伝送線路対TMは、受信端において終端回
路を構成する抵抗(終端抵抗)R16により相互に接続
されている。この終端抵抗R16の抵抗値は、伝送線路
対TMの固有の特性インピーダンスに等しく設定されて
おり、反射波を防止するようになされている。
【0032】信号受信回路BRは、例えば差動増幅器A
MPによって構成されており、伝送線路対TMに接続さ
れているの入力端子d0及びd1からの相補信号(正極
性2値伝送信号及び負極性2値伝送信号)を差動増幅
し、十分な振幅を有する2値伝送信号OUTに変換して
出力する。
【0033】なお、信号受信回路BRは、逆方向の伝送
に係る信号送信回路BD(や減衰回路AT)と同一の半
導体集積回路に形成されているものであっても良く、異
なる半導体集積回路に形成されているものであっても良
い。一般には、信号受信回路BRが形成されている半導
体集積回路には、その受信信号の処理構成も形成されて
いる。
【0034】次に、実施例の信号伝送回路の動作を、図
3の信号波形図を参照しながら詳述する。
【0035】信号送信回路BDに、図3(A)に示す2
値伝送信号INが入力されると、信号送信回路BDの出
力端子a0及びa1からは、図3(B)に示す論理レベ
ルが相補的に変化する相補信号が出力される。具体的に
は、2値伝送信号INが論理“H”のときには、第1の
プッシュプル出力段D11のトランジスタQ11がオン
動作し、トランジスタQ12がオフ動作して出力端子a
0から論理“H”の信号が出力され、一方、第1のプッ
シュプル出力段D12のトランジスタQ13がオフ動作
し、トランジスタQ14がオン動作して出力端子a1か
ら論理“L”の信号が出力される。逆に、2値伝送信号
INが論理“L”のときには、第1のプッシュプル出力
段D11のトランジスタQ11がオフ動作し、トランジ
スタQ12がオン動作して出力端子a0から論理“L”
の信号が出力され、一方、第1のプッシュプル出力段D
12のトランジスタQ13がオン動作し、トランジスタ
Q14がオフ動作して出力端子a1から論理“H”の信
号が出力される。
【0036】ここで、第1のプッシュプル出力段D11
及び第2のプッシュプル出力段D12の電源電圧VTT
は、他の構成の電源電圧VDDより小さく選定されてお
り、出力端子a0及びa1からの出力信号の振幅は電圧
VTTより小さくなる。
【0037】減衰回路ATにおいては、信号送信回路B
Dの出力端子a0及びa1からの2値伝送信号の振幅を
減衰させ、その減衰させた図3(C)に示す2値伝送信
号を伝送線路対TMに送出する。2値伝送信号INが論
理“H”のときには、電源電圧VTT、トランジスタQ
11、抵抗R11、抵抗R13及びコンデンサC1の並
列回路、抵抗R14、トランジスタQ14並びにグラン
ドGNDの経路で電流が流れると共に、電源電圧VT
T、トランジスタQ11、抵抗R11、抵抗R12、伝
送線路TM−0、終端抵抗R16、伝送線路TM−1、
抵抗R15、抵抗R14、トランジスタQ14並びにグ
ランドGNDの経路で電流が流れ、抵抗R13に流れる
電流で決まる電圧が、駆動電圧(抵抗R12側が高く、
抵抗R15側が低い)として送出される。逆に、2値伝
送信号INが論理“L”のときには、電源電圧VTT、
トランジスタQ13、抵抗R14、抵抗R13及びコン
デンサC1の並列回路、抵抗R11、トランジスタQ1
2並びにグランドGNDの経路で電流が流れると共に、
電源電圧VTT、トランジスタQ14、抵抗R14、抵
抗R14、伝送線路TM−1、終端抵抗R16、伝送線
路TM−0、抵抗R12、抵抗R11、トランジスタQ
12並びにグランドGNDの経路で電流が流れ、抵抗R
13に流れる電流で決まる電圧が、駆動電圧(抵抗R1
5側が高く、抵抗R12側が低い)として送出される。
【0038】ここで、2値伝送信号INが論理“H”か
ら“L”に変化したときや、2値伝送信号INが論理
“L”から“H”に変化したときには、信号送信回路B
Dの出力端子a0及びa1からの2値伝送信号にリンギ
ングやオーバーシュートやアンダーシュート等の高周波
雑音が入ろうとすると、これらの高周波雑音はコンデン
サC1によって除去され、減衰回路ATからの出力信号
(伝送線路対TMの駆動電圧)には含まれない。また、
減衰回路ATは、その入力インピーダンス及び出力イン
ピーダンスが等しいので、反射波形が当該減衰回路AT
からの出力信号に入ることもない。
【0039】伝送線路対TMに送出された相補信号は、
伝送線路対TMの伝搬遅延時間の後、信号受信回路BR
の相補入力端子d0及びd1に到達する。伝送線路対T
Mは、受信端にて終端抵抗R16によって終端がとら
れ、インピーダンス整合が図られているので、減衰回路
ATの相補出力端子c0及びc1における図3(C)に
示す伝送信号振幅及び信号波形を、図3(D)に示すよ
うにほぼ忠実に信号受信回路BRの相補入力端子d0及
びd1に伝送することができる。
【0040】相補入力端子d0及びd1における相補信
号が、信号受信回路BRによって差動増幅され、図3
(E)に示すように、受信側において、2値伝送信号O
UTが再生される。
【0041】上記実施例によれば、信号送信回路BDと
してその出力インピーダンスが伝送線路対TMに固有な
特性インピーダンスに等しいものを適用すると共に、信
号送信回路BDの後段に、入力インピーダンス及び出力
インピーダンスが伝送線路対TMに固有な特性インピー
ダンスと等しい減衰回路ATを設けているので、減衰に
よる低消費電力化を、反射波形の発生を押さえながら達
成することができる。
【0042】また、上記実施例によれば、減衰回路AT
として、高周波雑音を除去する回路素子C1を備えるも
のを適用したので、スイッチング時におけるリンギング
やオーバーシュートやアンダーシュート等の高周波雑音
が除去することができる。その結果、伝送信号の速度が
高い場合にも、良好に伝送させることができる。
【0043】さらに、上記実施例によれば、減衰回路A
T内の各抵抗R11、…、R15の値を適宜選定するこ
とによって、伝送距離に応じた伝送信号の振幅設定を容
易に行なうことができる。ここで、抵抗R13以外の4
個の抵抗R11、R12、R14、R15は同一抵抗値
であるので、かかる設計はし易いものである。
【0044】なお、上記実施例においては、減衰回路A
Tが図1に示す回路構成のものを示したが、その回路構
成と等価な平衡4端子回路を適用しても良いことは勿論
である。
【0045】また、信号伝送回路が対象とする伝送速度
が低いものであれば、高周波雑音除去構成を省略し、平
衡性だけを達成する減衰回路を適用しても良い。
【0046】さらに、本発明は、減衰回路構成に大きな
特徴を有するものであり、信号送信回路BDや信号受信
回路BRの構成は、実施例のものと異なっていても良
い。但し、信号送信回路BDの出力段が、相補信号を送
出する2個のプッシュプル出力段で構成されていること
を要する。例えば、各プッシュプル出力段として、Nチ
ャネルMOS型電界効果トランジスタ及びPチャネルM
OS型電界効果トランジスタを縦続接続したCMOS構
成のものを適用しても良い。この場合には、両トランジ
スタへのゲート電圧は同じものとなる。
【0047】本発明の信号伝送回路は、2値信号の伝送
を必要とする装置に広く適用でき、交換装置や伝送装置
などの通信装置だけでなく、コンピュータ装置等の電子
回路装置にも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、信号送
信回路として、伝送線路対に固有な特性インピーダンス
と等しい出力インピーダンスを有するものを適用し、減
衰回路として、その入力インピーダンス及び出力インピ
ーダンスが伝送線路対に固有な特性インピーダンスに等
しい平衡4端子回路でなるものを適用したので、信号送
信回路及び減衰回路間での反射波形や、減衰回路及び伝
送線路対間での反射波形が、伝送線路対へ送出された伝
送信号に入り込むことを防止できる。
【0049】また、その減衰回路として、伝送信号の速
度に応じた高域遮断特性を有するものを適用した場合に
は、スイッチング時のリンギングやオーバーシュートや
アンダーシュート等の高周波雑音を伝送信号から除去さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例の各部信号波形図である。
【符号の説明】
BD…信号送信回路、D11、D12…プッシュプル出
力段、AT…減衰回路、TM…伝送線路対、R16…終
端抵抗、BR…信号受信回路、R11〜R15…減衰回
路を構成する抵抗、C1…減衰回路を構成するコンデン
サ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側構成として、入力された2値伝送
    信号を相補信号に変換する2個のプッシュプル型出力段
    を有する信号送信回路と、この信号送信回路からの相補
    信号の振幅を減衰させて伝送線路対に送出する減衰回路
    とを備えた信号伝送回路において、 上記信号送信回路として、上記伝送線路対に固有な特性
    インピーダンスと等しい出力インピーダンスを有するも
    のを適用し、 上記減衰回路として、その入力インピーダンス及び出力
    インピーダンスが上記伝送線路対に固有な特性インピー
    ダンスに等しい平衡4端子回路でなるものを適用したこ
    とを特徴とする信号伝送回路。
  2. 【請求項2】 上記減衰回路が、伝送信号の速度に応じ
    た高域遮断特性を有することを特徴とする請求項1に記
    載の信号伝送回路。
  3. 【請求項3】 上記減衰回路が、 その一方の入力端子及び一方の出力端子間に直列に接続
    された第1及び第2の抵抗と、 他方の入力端子及び他方の出力端子間に直列に接続され
    た第3及び第4の抵抗と、 第1及び第2の抵抗の接続点と第3及び第4の抵抗の接
    続点との間に接続された、第5の抵抗及びコンデンサの
    並列回路とでなることを特徴とする請求項2に記載の信
    号伝送回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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