JPH0889333A - 繰り出し容器 - Google Patents

繰り出し容器

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JPH0889333A
JPH0889333A JP23107194A JP23107194A JPH0889333A JP H0889333 A JPH0889333 A JP H0889333A JP 23107194 A JP23107194 A JP 23107194A JP 23107194 A JP23107194 A JP 23107194A JP H0889333 A JPH0889333 A JP H0889333A
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cylinder
peripheral surface
seal
outer peripheral
guide
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Toshiaki Kiuchi
俊明 木内
Masaru Tamura
勝 田村
Arihiro Onoda
有弘 小野田
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受皿が円筒形状であり、溶融化粧料を底充填
するための開口部を底部に有する繰り出し容器におい
て、当該容器にシール機能を持たせることを技術的課題
とし、棒状化粧品の揮発成分の放散を防止する。 【構成】 螺筒3と組付け筒5との間に設けたシール筒
7で外装筒4とガイド筒2との間に形成される空隙を遮
断し、外装筒4の底部に貼着したシール片8で当該底部
の開口部15を密封し、さらにキャップ6内の上端部に
設けたシール冠9でガイド筒2の上端開口部を密封する
ことにより、棒状化粧品10に含有される揮発成分の放
散を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香剤等の揮発成分の
放散を防止すべくシール機能を設けた、口紅等の棒状化
粧品を収納する繰り出し容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、揮発成分の放散を防止するシール
機能を設けた繰り出し容器としては、実公平1−126
64号公報に示すものがあり、この従来技術において
は、棒状化粧品を保持する受皿の外周上端部に円周リブ
を設けると共に、キャップ内の上端部に組付く中筒に同
じく円周リブを設けることによってシール性を確保し、
棒状化粧品の揮発成分が放散するのを防止している。
【0003】この従来技術における繰り出し容器は、そ
の棒状化粧品の繰り出しを、受皿の下端に一体設した螺
条杆を、その螺条杆に螺合組付きしたネジ筒内を回転さ
せながら昇降動して達成する単純な螺子構造のものであ
り、また棒状化粧品は、繰り出し容器の上から溶融流し
込みを行ったり、半固形あるいは固形の棒状化粧品を受
皿に挿着するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術は、
受皿が有底筒形状をしているので、受皿と中筒との間、
中筒とキャップとの間のシールを達成することにより、
不使用時における棒状化粧品の密封保持を達成できるの
であるが、一方、受皿の外周面にピンを突設し、そのピ
ンを縦長のガイド孔でガイドしながらピッチの大きい螺
溝内を摺動させながら上下動させる、ガイド孔を有する
と共に溶融化粧料を繰り出し容器の底部に設けた開口部
から充填して固化する種類の繰り出し容器においては、
受皿が基本的には下方に開放された単純な円筒形状であ
るため、上記した従来技術では、棒状化粧品の密封収納
を達成できないと云う問題があった。
【0005】受皿を単純な円筒形状とし、溶融化粧料を
底充填する構成の繰り出し容器は、受皿を有底筒形状と
した繰り出し容器に比べて、受皿に対する棒状化粧品の
成形組付けが容易で確実であり、容器の小型化、特に長
さを短くするのに有利であると云う利点を有するのであ
るが、受皿が下方に開放した単純な円筒形状であるの
で、閉状態での棒状化粧品の密封保持が困難であると云
う問題がある。
【0006】すなわち、下方に開放した筒形状である受
皿と、ガイド孔を有する中筒と、螺溝を刻設した螺筒と
の間には、棒状化粧品の揮発分が通過するに充分な隙間
が形成されているので、例え中筒の上端開口部および底
面の溶融化粧料充填用開口部を密閉したとしても、棒状
化粧品の揮発分は、受皿の下端開口部から受皿と中筒と
の間および中筒と螺筒との間を通って、容器外に放散す
るのである。
【0007】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、筒形状の受
皿を有し、溶融化粧料を底充填するための開口部を底部
に有する繰り出し容器において、当該容器にシール機能
を持たせることを技術的課題とし、棒状化粧品の揮発成
分の放散を防止すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのための手段として、
受筒、ガイド筒、螺筒、外装筒、組付け筒、キャップ、
シール筒、シール片、およびシール冠で構成した。
【0009】受筒は、棒状化粧品を保持すると共に、外
周面に螺合ピンを突設した筒状である。ガイド筒は、受
筒の外周面に組付き、螺合ピンが挿通する縦長ガイド孔
を下部に有すると共に、そのほぼ中間部の外周面に周突
条を有する。
【0010】螺筒は、ガイド筒の下部外周面に回動自在
に組付き、螺合ピンが螺合する螺溝を有するものであ
る。
【0011】外装筒は、螺筒の外周面に不動に組付き、
底部に溶融化粧料充填用の開口部を有している。
【0012】組付け筒は、外装筒の上端部に組付くもの
で、キャップは、その組付け筒に下端部が組付く。
【0013】シール筒は、組付け筒と螺筒とに挟持さ
れ、内周面にガイド筒の外周面に密接するシール内突条
を有すると共に、外周面に外装筒の内周面に密接するシ
ール外突条を有し、さらに内周面下端部に前記ガイド筒
の抜け出しを防止すべく、周突条の上端部に当接する当
接部を有している。
【0014】シール片は、外装筒の開口部を密閉すべ
く、その外装筒の底面に貼着するものである。
【0015】シール冠は、キャップ内の上端部に組付け
られ、内周面にガイド筒の外周面に密接する密周条を周
設したものである。
【0016】
【作用】本発明に係る繰り出し容器は、シール筒、シー
ル片およびシール冠を設けたので、棒状化粧品に含有さ
れている芳香剤等の揮発成分の放散を確実に防止するこ
とができる。
【0017】すなわち、シール筒においては、そのシー
ル内突条がガイド筒の外周面に密接し、シール外突条が
外装筒の内周面に密接するので、受筒下端、縦長ガイド
孔、あるいは螺溝等の空隙を通って組付け筒と外装筒の
組付き部分等から外部へ放散しようとする揮発成分は、
シール内突条およびシール外突条によってその空隙に至
るまでの通路(外装筒とガイド筒との間で形成される通
路)が密に遮断されるため、外部への放散が防止される
ことになる。
【0018】また、シール片は外装筒底面の開口部を密
閉するので、棒状化粧品の揮発成分が当該開口部から外
部へ放散するのを防止することができる。
【0019】さらに、シール冠は、その密周条がガイド
筒の上端部外周面に密接してガイド筒の上端開口部を密
封した状態にあるので、キャップとガイド筒および組付
け筒との間で形成される空隙を通って外部へ放散しよう
とする揮発成分の放散を防ぐことができる。
【0020】なお、本発明の繰り出し容器は、この種の
繰り出し容器同様、次のようにして使用する。
【0021】まず、キャップを外し、ガイド筒と外装筒
とを相互逆方向に回転させ、この回転によって外装筒に
不動に組付けられている螺筒が回転することによって、
当該螺筒の螺溝に螺合している受皿の係合ピンが螺溝に
沿って上昇する。
【0022】この上昇は、螺合ピンが、外装筒および螺
筒と回動自在に組付けられているガイド筒の縦長ガイド
孔に挿通し、当該縦長ガイド孔によってガイドされるこ
とによって達成され、こうした作用によって、受皿に保
持されている棒状化粧品がガイド筒から突出する。
【0023】棒状化粧品を使用した後は、前記とは逆の
方向へガイド筒と外装筒とを回転させて、棒状化粧品を
ガイド筒内へ収納するものである。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を、図1および図2に示
す。これは、棒状化粧品10である口紅を、外装筒4底
面の開口部15から溶融した状態で充填して固化する繰
り出し容器であり、左半分は受筒1が上昇限にある状
態、右半分は下降限にある状態である。
【0025】受筒1は円筒形状で、下端部外周面に相対
向する位置に一対の螺合ピン11を突設しており、この
受筒1の上端部外周面には突周部20を周設し、この突
周部20をガイド筒2の内周面に密に当接することによ
って受筒1とガイド筒2との接触面積を小さくすること
によって受筒1の昇降動を円滑にしている。
【0026】また、受筒1の内周面には、複数の係合突
起25を設けて棒状化粧品10との係合を図り、当該棒
状化粧品10が受筒1から抜け出すのを防止している。
【0027】ガイド筒2は、受筒1を内装した金属製の
円筒形状で、その下半分に受筒1の螺合ピン11が挿通
する縦長ガイド孔12を相対向する位置に一対形成する
と共に、当該縦長ガイド孔12の直上に抜け出し防止の
ための半円弧状の周突条13を形成している。
【0028】螺筒3は、ガイド筒2を内装する円筒形状
で、その内周部に受筒1の螺合ピン11が螺合する螺溝
14を形成し、この螺溝14はピッチを大きく設定した
螺旋状とし、少ない回転で棒状化粧品10の大きな昇降
移動を可能としており、またこの螺筒3の上端面には、
シール性を考慮して、断面楔状の密着凸片23を立設し
ている。
【0029】外装筒4は、螺筒3を不動に内装した略円
筒形状で、その底面には溶融化粧料を充填するための円
形の開口部15を穿設しており、またその底部上面に
は、螺筒3の下端面に当接する当接片26を周設してい
る。
【0030】この当接片26は、外装筒4と螺筒3とを
超音波溶着によって一体的に組付けするためのものであ
り、外装筒4は硬質の合成樹脂製とし、外周面に魅力あ
る模様や色合いを施し、商品価値を高めている。
【0031】組付け筒5は、その下部が外装筒4に不動
に組付けられ、その上部にキャップ6を着脱自在に組付
けており、外装筒4の上端面に対応する部分に周突起2
1を周設しており、周突起21は、組付け筒5を外装筒
4に超音波溶着によって一体的に組付けるためのもので
あり、またその上端部外周面には、キャップ6との組付
き姿勢を維持するための係合凸部22を等間隔に複数設
けている。
【0032】キャップ6は、有頂円筒形状でその下端部
が組付け筒5に組付くことによって繰り出し容器の閉塞
状態を形成し、棒状化粧品10を保護する。
【0033】シール筒7は、シール性を確保すべく軟質
合成樹脂製で組付け筒5と螺筒3との間に位置する略円
筒形状とし、その上端部内周面にシール内突条16を周
設すると共に、下端部外周面にシール外突条17を周設
している。
【0034】シール内突条16をガイド筒2の外周面に
密接し、シール外突条17が外装筒4の内周面に密接さ
せることによって、棒状化粧品10に含まれている芳香
剤等の揮発成分が外部に放散するのを阻止しており、ま
たこのシール筒7の下端面には螺筒3の密着凸片23に
密に当接する密着凹片24を周設し、シール性を高めて
いる。
【0035】また、シール筒7の内周下端部はガイド筒
2の周突条13の上端に当接し、ガイド筒2の抜け出し
を防止する当接部18としており、シール筒7は、組付
け筒5によって外装筒4に不動に組付けられ、そのため
シール筒7の当接部18に周突条13の上端部が当接す
ることによって、ガイド筒2の抜け出しが防止されるの
である。
【0036】シール片8は、肉薄円板形状で、外装筒4
の底面に貼着され、当該底面に形成されている開口部1
5を密閉して棒状化粧品10の揮発成分が開口部15か
ら放散するのを防止するが、このシール片8は、確実な
るシール性を維持するためにアルミ積層フィルムで構成
している。
【0037】シール冠9は、高いシール性を確保するた
めに軟質合成樹脂製とし、キャップ6の上端部に不動に
内装組付けされており、シール冠9の下端部内周面には
密周条19を周設し、この密周条19をガイド筒2の上
端部外周面に密接させることによって、棒状化粧品10
の揮発成分がキャップ6とガイド筒2との間の空隙を通
って外部に放散するのを阻止している。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る繰り出し容器は、シール
筒、シール片およびシール冠を設けたので、棒状化粧品
に含有されている芳香剤等の揮発成分の外部への放散を
確実に防止することができ、これによって棒状化粧品の
品質を長期にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、全体縦断面図(左半
分は受皿が上昇限にある状態、右半分は下降限にある状
態)。
【図2】図1に示す一実施例の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 ; 受筒 2 ; ガイド筒 3 ; 螺筒 4 ; 外装筒 5 ; 組付け筒 6 ; キャップ 7 ; シール筒 8 ; シール片 9 ; シール冠 10; 棒状化粧
品 11; 螺合ピン 12; 縦長ガイ
ド孔 13; 周突条 14; 螺溝 15; 開口部 16; シール内
突条 17; シール外突条 18; 当接部 19; 密周条 20; 突周部 21; 周突起 22; 係合凸部 23; 密着凸片 24; 密着凹片 25; 係合突起 26; 当接片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状化粧品(10)を保持すると共に、外周
    面に螺合ピン(11)を突設した筒状の受筒(1) と、前記受
    筒(1) の外周面に組付き、前記螺合ピン(11)が挿通する
    縦長ガイド孔(12)を下部に有すると共に、略中間部の外
    周面に周突条(13)を有するガイド筒(2) と、前記ガイド
    筒(2) の下部外周面に回動自在に組付き前記螺合ピン(1
    1)が螺合する螺溝(14)を有する螺筒(3) と、前記螺筒
    (3) の外周面に不動に組付き、底部に溶融化粧料充填用
    の開口部(15)を有する外装筒(4)と、前記外装筒(4) の
    上端部に組付く組付け筒(5) と、前記組付け筒(5) に下
    端部が組付くキャップ(6) と、前記組付け筒(5) と前記
    螺筒(3) とに挟持され、内周面に前記ガイド筒(2) の外
    周面に密接するシール内突条(16)を有すると共に、外周
    面に前記外装筒(4) の内周面に密接するシール外突条(1
    7)を有し、さらに内周面下端部に前記ガイド筒(2) の抜
    け出しを防止すべく、前記周突条(13)の上端部に当接す
    る当接部(18)を有するシール筒(7) と、前記外装筒(4)
    の底面に、前記開口部(15)を密閉すべく、貼着されたシ
    ール片(8) と、前記キャップ(6) 内の上端部に組付けら
    れ、内周面にガイド筒(2) の外周面に密接する密周条(1
    9)を周設したシール冠(9) と、から成る繰り出し容器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7553101B2 (en) 2004-02-27 2009-06-30 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Bar-like cosmetic delivering container
JP2010011903A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Daiwa Can Co Ltd 繰り出し容器
JP2010022461A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Daiwa Can Co Ltd 繰り出し容器のクリック機構
JP2010029430A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Daiwa Can Co Ltd 繰り出し容器のガス抜き機構
JP2019216958A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 鈴野化成株式会社 カートリッジ式化粧料容器及びカートリッジ

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