JPH0889077A - 地盤特性改良材及び地盤特性改良方法 - Google Patents

地盤特性改良材及び地盤特性改良方法

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JPH0889077A
JPH0889077A JP6231603A JP23160394A JPH0889077A JP H0889077 A JPH0889077 A JP H0889077A JP 6231603 A JP6231603 A JP 6231603A JP 23160394 A JP23160394 A JP 23160394A JP H0889077 A JPH0889077 A JP H0889077A
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JP
Japan
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water
soil
ethylene oxide
improving
ground
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Pending
Application number
JP6231603A
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English (en)
Inventor
Osamu Kakishita
修 垣下
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥地域での塩害の発生を防止しつつ植物の
生育に必要な水分を補給し植物の生育を促進する地盤特
性改良材及び地盤特性改良方法を提供する。 【構成】 エチレンオキシドを主成分とする樹脂を架橋
した吸水性樹脂からなることを特徴とする地盤特性改良
材及びその改良材を地盤に敷設する地盤特性改良方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土壌の保水性を改良した
り、路肩、堤防、ゴルフ場等の造成地の緑化を促進させ
る地盤特性改良材及び地盤特性改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば砂漠地帯などの乾燥地域で
は、水分が不足し植物の生育が困難であった。また乾燥
地域においては、地表水に限らず毛管現象で地表面に移
行した地下水も水分が蒸散し、含有されていた塩類が地
表面に残留蓄積し、いわゆる塩害によって植物の生育を
不能にしている。
【0003】一方、吸水性樹脂の保水性を利用して植物
の生育を促進しようとする技術は数多く提案されてお
り、また塩害を防止すべく地盤の下層部に不透水層を造
成しかつその上層部に吸水性樹脂を用いる改良法は提案
されているが(特開平3−66819)作業性に乏しい
のが難点であった。
【0004】また岩盤等土壌が少なく植生培地としての
機能が乏しい地盤の場合は培地を人工的に造成しなけれ
ば緑化は困難であった。植生機能を高める手段としては
保水性の良い土壌を用いるか、ベントナイト等の無機質
保水剤やポリアクリル酸ソーダ系等の吸水性樹脂を混入
する方法等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、乾燥地域で
の塩害の発生を防止しながら植物の生育に必要な水分の
補給を助け、砂塵の発生を防止し、植物の生育を促進す
る地盤特性改良材及び地盤特性改良方法に関するもの
で、目的とする効果を作業性よく提供することを目的と
するものである。
【0006】また混入した吸水樹脂が流出したり、急激
な吸水に伴う膨脹により土壌構造の破壊や植物根の切断
を起したり、過剰な土壌水による根ぐされを起すことの
ない緑化シートとして使用可能な地盤特性改良材を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決しようとするものであり、その要旨はエチレンオキシ
ドを主成分とする樹脂を架橋した吸水性樹脂からなるこ
とを特徴とする地盤特性改良材及び前記吸水性樹脂を多
孔状に加工したことを特徴とする緑化シート及びエチレ
ンオキシドを主成分とする樹脂を架橋した吸水性樹脂層
と疎水性合成樹脂層とからなることを特徴とする地盤特
性改良材及び土壌の保水性を改良するにあたり、地盤の
下層部に積層された前記地盤改良材を吸水性樹脂層の面
を上面にして敷設することを特徴とする地盤特性改良方
法にある。
【0008】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0009】エチレンオキシドを主体とする樹脂は熱可
塑性であるため加工が容易で大量生産に適し、また塩を
多く含んだ水、例えば泥水等に対しても真水と同等の吸
水能力を有することから、土壌の保水性を改良したり、
路肩、堤防、ゴルフ場等の造成地の緑化を促進させた
り、地盤特性を改良する用途に最適である。
【0010】本発明はエチレンオキシドを主成分とする
樹脂をシート状に成形した後、網目状、孔あき状に打ち
抜く等加工を施し、さらに架橋させることにより得られ
る吸水性シートを、土層下側面あるいは土層内に敷設し
土層の植生機能を促進するものである。
【0011】粉末状の吸水性樹脂は植物の根の周囲に均
一に存在させるのは非常に困難であるが、本発明による
シートを使用すれば容易に達成することができる。
【0012】又シートを多孔状に加工すれば孔を通して
植物根は伸長することができ、根切れ根ぐされ等を起こ
すことなく、緑化の促進の効果がある。
【0013】またエチレンオキシドを主成分とする樹脂
を架橋した吸水性樹脂層と疎水性合成樹脂層とを2層と
すれば疎水性樹脂層により乾燥地域において塩類濃度の
高い地下水が地表面へ移行することを遮り塩害の発生を
防止しながら、エチレンオキシド架橋層により植物の生
育に必要な水分の補給を助け、砂塵の発生を防止し植物
の生育を促進させる。
【0014】従来使用されている吸水性樹脂は粉末状ま
たは顆粒状であって作業性が非常に悪かったが、本発明
で用いる吸水性樹脂はシート状または板状のエチレンオ
キシドを主成分とする樹脂の架橋体であって、作業性が
よくかつその吸水性が浸透圧によらず親水性によるため
本用途の様に塩類溶液の吸水には最適である。
【0015】前記の疎水性合成樹脂層としてはポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィンがコスト面等
から好ましく用いられる。
【0016】また、本発明で使用するエチレンオキシド
を主成分とする樹脂には特に制限はないが、活性水素基
を2個有する有機化合物にエチレンオキシドを主成分
(好適には90%以上、さらに好適には95%以上)と
するアルキレンオキシドを付加重合せしめた重合体と、
多価カルボン酸、多価カルボン酸無水物、多価カルボン
酸の低級アルキルエステルまたはジイソシアネートを反
応させて得られる高分子量化合物が熱成形性も良好で好
適な樹脂である。
【0017】ここで活性水素基2個を有する有機化合物
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ビスフェノールA、アニリンプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどがあり、これに
付加するエチレンオキシドを主成分とするアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド単独、またはこれと
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキ
シド、α−オレフィンエポキシドなどとの混合物が挙げ
られる。
【0018】また多価カルボン酸としては、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、セバシン酸、ダイマー
酸、ピロメリット酸、およびこれらの無水物あるいは低
級アルキルエステルが挙げられ、その低級アルキルエス
テルとしては、メチルエステル、ジメチルエステル、ジ
エチルエステルなどがある。
【0019】またジイソシアネートとしては、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリデンジイ
ソシアネートなどがある。
【0020】エチレンオキシドを主成分とする樹脂から
のシートの製造方法としては、溶液流延法、溶融押出
法、カレンダー法などがある。エチレンオキシドの単独
重合体であれば、水溶液にして流延法または押出法によ
りシート状にして乾燥することによりシートを得ること
ができる。また上記の樹脂であれば、良好な熱可塑性を
利用して溶融押出成形により容易にシート化できる。シ
ート中には、熱安定剤、酸化防止剤、着色剤などを必要
に応じ含有させることができる。
【0021】シートの架橋は、電離性放射線または紫外
線を照射して行なうことができる。電離性放射線として
は電子線、γ線、X線などを利用することができる。照
射は、窒素などの不活性ガスで置換するなどして実質上
無酸素の状態で行うのが好ましい。
【0022】電離性放射線の照射量は、0.5Mrad
よりも小さいと架橋度が少なすぎ必要な吸水性が得られ
ず、また20Mradを越えると極端に吸水性が低下す
るので、吸収線量で0.5〜20Mradの範囲が好ま
しい。また架橋方法としては、エチレンオキシドを主成
分とする樹脂中に架橋剤を配合して加熱架橋することも
可能である。
【0023】前記のエチレンオキシドを主成分とする樹
脂を架橋した吸水樹脂層と疎水性合成樹脂層とからなる
複合シートを用いて土壌の保水性を改良する場合は吸水
性樹脂層の面を上面にして地盤の下層部に敷設すればよ
い。乾燥した塩害で植物の成育が困難な地帯に上記のよ
うに複合シートを敷設すれば疎水性合成樹脂層が塩類濃
度の高い地下水の地表面への移行を遮断し、吸水性樹脂
層が水分補給を行うことにより土壌の保水性を改良す
る。
【0024】また岩盤等の土壌の少ない地盤に客土を入
れて緑化を図る場合は客土層の下側面または客土中にエ
チレンオキシドを主成分とする樹脂を架橋した吸水性樹
脂からなる開口を有するシートを敷設することにより植
物根の伸長を妨げることなく保水性を改良できる。
【0025】また上記吸水樹脂シートは地中溝に敷い
て、吸水させることにより防震効果を奏することがで
き、土木建築等の振動公害あるいは自動車等による交通
振動公害の防止にも有効である。
【0026】
【実施例】次に本発明を実施例に基ずき説明する。 実施例1 エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加せしめ
たポリエチレングリコール(重量平均分子量10,00
0)100部にジメチルテレフタレート2.2部を配合
し、ポリエステル化反応して重量平均分子量130,0
00の化合物を得た後、単軸押出機によりTダイ温度1
20℃の条件下で押出し、厚さ0.2mmのシートを採
取した。
【0027】その後網目の各シートの部分が1cm巾と
なる様に、寸法2cm×3cmの孔を打ち抜き、図1の
様な多孔シートを得た。
【0028】さらに加速電圧200kV、吸収線量15
Mradで電子線照射したところ自重の約10倍の水を
吸収する緑化シートが得られた。
【0029】このシートを敷設固定し、その上に土層を
形成させ、植生を施したところ、必要十分な水を保持
し、植物に水を供給し、植物根はシートの孔を通して伸
長し、根切れ根ぐされ等を起こすことなく緑化の促進の
効果があった。
【0030】
【発明の効果】本発明の地盤特性改良材はエチレンオキ
シドを主体とする樹脂を架橋した吸水性材料からなるた
め、熱可塑性成形が可能で加工が容易で大量生産に適
し、地盤特性改良材として用いた場合は泥水等のイオン
を多く含んだ水をイオン濃度に関係なく吸水することが
できるため、塩害で植物の成育が困難な地盤であっても
土壌の保水性を著しく高めることができ、土壌構造の破
壊や植物根の切断を起こしたり、過剰な土壌水による根
ぐされを発生させることなく路肩、堤防、ゴルフ場等の
造成地の緑化を促進させることができる。
【0031】また本発明の地盤特性改質材を地中溝に敷
いて吸水させることにより土木建築等の振動公害あるい
は自動車等による交通振動公害にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に使用される本発明の地盤特性改良材
の上面図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンオキシドを主成分とする樹脂を
    架橋した吸水性樹脂からなることを特徴とする地盤特性
    改良材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸水性樹脂を多孔状に加
    工したことを特徴とする緑化シート。
  3. 【請求項3】 エチレンオキシドを主成分とする樹脂を
    架橋した吸水性樹脂層と疎水性合成樹脂層とからなるこ
    とを特徴とする地盤特性改良材。
  4. 【請求項4】 土壌の保水性を改良するにあたり、地盤
    の下層部に、前記請求項3記載の地盤特性改良材を吸水
    性樹脂層の面を上面にして敷設することを特徴とする地
    盤特性改良方法。
JP6231603A 1994-09-27 1994-09-27 地盤特性改良材及び地盤特性改良方法 Pending JPH0889077A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003002689A1 (en) * 2001-06-27 2003-01-09 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Water-holding material for soil

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003002689A1 (en) * 2001-06-27 2003-01-09 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Water-holding material for soil

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