JPH0888167A - 可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置 - Google Patents

可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置

Info

Publication number
JPH0888167A
JPH0888167A JP25012094A JP25012094A JPH0888167A JP H0888167 A JPH0888167 A JP H0888167A JP 25012094 A JP25012094 A JP 25012094A JP 25012094 A JP25012094 A JP 25012094A JP H0888167 A JPH0888167 A JP H0888167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
surface plate
control device
signal
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25012094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Makita
義範 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25012094A priority Critical patent/JPH0888167A/ja
Publication of JPH0888167A publication Critical patent/JPH0888167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動体の位置決め時間を短縮し、位置決め精
度を向上させる。 【構成】 目標位置近傍までは速度重視の制御モードで
移動させ、目標位置近傍に達したら停止位置精度重視の
制御モードに切り替えて可動体を位置決めする可動体6
の位置決め制御装置において、現在位置信号と与えられ
る目標位置信号に基づき速度指令信号を出力する速度指
令手段1において得られる速度指令値に基づいて可動体
の重心位置移動情報と可動体の反作用力情報を生成し、
これを可動体を搭載する定盤の姿勢制御装置に出力する
位置/加速度生成手段30を具備する。また、定盤の姿
勢制御装置は、定盤25を目標位置に維持すべく位置信
号および加速度信号をフィードバックしてアクチュエー
タ24を駆動することによって定盤を目標位置に維持す
るものであり、前記位置/加速度生成手段30の出力に
基づいて、アクチェータへの駆動指令信号を補正するた
めの補正信号を出力する補正信号生成手段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体露光装置のXY
ステージの位置決め等に適用される可動体の位置決め制
御装置と半導体露光装置のアクティブサスペンションマ
ウント等に適用される定盤の姿勢制御装置に関するもの
である。かかる本発明の位置決め制御装置および姿勢制
御装置は、外部の振動を嫌いかつ高速で加工物や検査物
を移動する必要のある高精度NCマシンや高精度検査装
置等にも利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体露光装置のXYス
テージ位置決め制御装置と定盤の姿勢制御装置は図8に
示す様にそれぞれ独立して制御を行なうものである。図
8は従来例に係る位置決め制御装置と姿勢制御装置を示
すブロック図であり、図4及び図5はそのような位置決
め制御装置が適用されるXYステージの外観を示す斜視
図であり、図6はそのような姿勢制御装置が適用される
定盤マウントの外観を示す斜視図であり、図7はXYス
テージと定盤マウントの関係を示す概念図である。
【0003】従来、半導体露光装置の図4及び図5に示
すようなXYステージの位置決め制御装置は、図8に示
すように、位置決めされるXまたはYステージである可
動体6、可動体6を移動させるためのモータ5、可動体
6上部に固定されたミラーを用いて可動体6の現在位置
を測り可動体6の現在位置信号Psを出力するレーザ測
長器である位置計測器7、入力される現在位置信号Ps
に微分演算を行い現在速度信号Vsを出力する微分器
8、可動体6の目標位置を指示する位置指令信号Ds1
と可動体6の現在位置信号Psが入力され電流指令信号
Ss1を出力する位置アンプ3、可動体6の目標位置を
指示する位置指令信号Ds1と可動体6の現在位置信号
Psが入力され速度指令信号Ds2を演算し出力する速
度指令演算部1、速度指令信号Ds2と微分器8が出力
する速度信号Vsが入力され電流指令信号Ss2を出力
する速度アンプ2、速度アンプ2が出力する電流指令信
号Ss2と位置アンプ3が出力する電流指令信号Ss1
を選択しドライバアンプ4に出力する制御モード選択ス
イッチ9、制御モード選択スイッチ9が選択した電流指
令信号Ss1またはSs2が入力され電流増幅を行いモ
ータ5に電流Isを出力するドライバアンプ4によって
構成されている。
【0004】外部から目標位置指令信号Ds1が指令さ
れると、速度指令演算部1が現在位置信号Psとの偏差
である位置偏差を求め、位置偏差に応じた速度指令信号
Ds2を演算し、速度アンプ2に出力する。制御モード
選択スイッチ9は、まず目標位置近傍まで速度アンプ2
が出力する電流指令信号Ss2を選択するa側に接続
し、次に目標位置近傍で位置アンプ3が出力する電流指
令信号Ss1を選択するb側に接続する。速度アンプ2
及び位置アンプ3の制御ゲインは装置の立ち上げ時に要
求された位置決め時間及び位置決め精度を満たすように
設定される。なお、速度アンプ2及び位置アンプ3の制
御ゲインは比例ゲインのみとは限らず、必要に応じて微
分ゲイン、積分ゲイン等も含む場合もありえる。また、
必要に応じて上記のPID制御の様な線形要素以外にも
クリップ、不感帯、ヒステリシス等の非線形要素を含む
場合もありえる。
【0005】また、半導体露光装置の定盤の姿勢制御装
置は図8に示すように、ステージ6を搭載し、一定位置
に姿勢制御される定盤25、定盤25のマウントを駆動
するエアーシリンダのエアーを駆動電流Imに応じて制
御するエアーバルブ24、定盤25のマウント部に設置
されマウント部の加速度信号Amを出力する加速度計で
ある加速度検出器26、定盤25のマウント部に設置さ
れマウント部の現在位置信号Pmを出力する静電容量セ
ンサである位置検出器27、定盤25のマウント部の目
標位置を指示する位置指令信号Dmを設定する位置設定
器21、位置指令信号Dmとマウント部の現在位置信号
Pmが入力され電流指令信号Smを出力する位置アンプ
22、および、電流指令信号Smとマウント部の加速度
信号Amが入力され電流増幅を行いバルブ24に電流I
mを出力するドライバアンプ23によって構成されてい
る。位置設定器21が出力する位置指令信号Dmは装置
の立ち上げ時に1度設定され、その後変更することはな
い。なお、位置アンプ22の制御ゲインは比例ゲインの
みとは限らず、必要に応じて微分ゲイン、積分ゲイン等
も含む場合もありえる。また、必要に応じて上記のPI
D制御の様な線形要素以外にもクリップ、不感帯、ヒス
テリシス等の非線形要素を含む場合もありえる。
【0006】なお、同様な装置として、フィリップス/
ASMによる「力が補償されるマシンフレームを有する
光リソグラフ装置」(特開平5−121294号公報)
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、ステージ位置決め装置と定盤の姿勢制御
装置とは独立して制御されていたため、定盤上のステー
ジが移動を行う毎に定盤の姿勢制御装置は、ステージの
移動による重心位置の変化とステージ反作用力を受け、
大きく姿勢が乱れることになる。通常この種の定盤の固
有振動数及び制御周波数は数Hz前後であり、目標位置
に収束するために通常数秒かかる。一方、ステージの位
置決め制御では、20mmステップを、速度制御系で加
減速制御を行う時間は0.1秒前後であり、その後、停
止位置精度重視の位置制御系で位置決め制御を行うので
あるが、定盤の姿勢変動が外乱となり、位置決め時間の
短縮と位置決め精度の向上を果たすことが困難になる。
【0008】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、可動体の位置決め制御装置および可動体を
搭載する定盤の姿勢制御装置において、可動体の位置決
め時間を短縮し、位置決め精度を向上させることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
するため本発明では、可動体を移動するためのモータ
と、可動体の現在位置を検出し現在位置信号を出力する
位置検出器と、この現在位置信号と与えられる目標位置
信号に基づき速度指令信号を出力する速度指令手段とを
有し、目標位置近傍までは前記速度指令信号に基づいて
前記モータを駆動することにより可動体を速度重視の制
御モードで移動させ、目標位置近傍に達したら前記目標
位置信号と現在位置信号との偏差に基づいて前記モータ
を駆動することにより可動体を停止位置精度重視の制御
モードに切り替えて位置決めする可動体の位置決め制御
装置において、前記速度指令手段において得られる速度
指令値に基づいて可動体の重心位置移動情報と可動体の
反作用力情報を生成し、これを可動体を搭載する定盤の
姿勢制御装置に出力する位置/加速度生成手段を具備す
ることを特徴とする。
【0010】また、可動体を搭載した定盤の位置を維持
するためのアクチェータと、定盤の位置を計測し位置信
号を出力する位置検出器と、定盤の加速度を計測し加速
度信号を出力する加速度検出器とを有し、定盤を目標位
置に維持すべく前記位置信号および加速度信号をフィー
ドバックして前記アクチュエータを駆動することによっ
て定盤を前記目標位置に維持する定盤の姿勢制御装置に
おいて、可動体の移動に伴う可動体の重心位置移動情報
と可動体の反作用力情報を可動体の位置決め制御装置か
ら取り込み、これら情報に基づいて、前記アクチェータ
への駆動指令信号を補正するための補正信号を出力する
補正信号生成手段を具備することを特徴とする。
【0011】この構成において、上位のCPUから移動
先を示す目標位置信号が与えられると、位置決め制御装
置は、速度指令手段が時系列な一連の速度指令値を得た
時点で、それに基づき位置/加速度生成手段が可動体の
予定される位置と加速度の時系列を求め、定盤の姿勢制
御装置へ送出する。これを受け取ると、姿勢制御装置の
補正信号生成手段は、アクチェータへの駆動指令信号を
補正するための補正信号を生成し、これによって補正さ
れる駆動指令信号によりアクチュエータが駆動され、定
盤の姿勢制御が行なわれる。すなわち、従来は可動体を
目標位置に位置決めした後でなければ検出できなかった
可動体の移動に伴う全体の重心移動と反作用力に応じた
補正値が、位置決め前に検出され、その補正が行なわれ
る。したがって、定盤上に搭載された可動体の移動にと
もなう重心の移動により生じる定盤の姿勢変化と、可動
体の移動にともなう可動体の反作用力により生じる定盤
の姿勢変化が最小限に抑えられ、可動体の移動終了後に
定盤の姿勢変化を補償するための姿勢制御装置による引
き戻しとして発生する定盤の振動が減少する。すなわち
可動体の移動後の外乱である定盤の姿勢変化が最小に押
さえられ、ステージの位置決め時間の短縮と位置決め精
度の向上が達成される。
【0012】また、本発明では、姿勢制御装置に対する
重心位置移動情報と反作用力情報の出力は、それら情報
の基礎となる速度指令信号により可動体が移動する前に
あらかじめ行なわれ、姿勢制御装置に取り込まれて前記
補正信号が出力され、これにより補正された駆動指令信
号がアクチュエータに出力されることを特徴とする。よ
り具体的には、姿勢制御装置において、駆動指令信号
は、アクチェータを含む制御ループの持つむだ時間(応
答遅れ)を考慮してアクチェータに出力される。これに
より、アクチェータに出力する駆動指令信号に「時間進
み」補正が行なわれ、したがって、床振動を効果的に除
去できるが応答が遅い、すなわち「むだ時間」の大きい
エアーサスペンションマウントのエアー量をバルブによ
り制御する定盤の姿勢制御装置においても定盤の姿勢変
化が効果的に押えられる。すなわち、定盤の姿勢制御系
の持つむだ時間要素(応答遅れ)による姿勢制御精度の
劣化が、むだ時間要素の補正演算を予め行うことによっ
てさらに減少され、ステージの位置決め時間の短縮と位
置決め精度のさらなる向上が達成される。
【0013】さらに本発明は、定盤の姿勢制御装置が制
御可能な、すなわち定盤の姿勢制御系が姿勢変化を起こ
さないで制御できる可動体の最大加速度を可動体の最大
加速度として可動体の位置決め制御装置における速度指
令信号を出力することを特徴とする。これによれば、定
盤の振動の発生が押さえられるため、可動体の位置決め
時間の短縮と位置決め精度がさらに向上する。
【0014】さらに本発明では、前記定盤の姿勢制御装
置を定盤の複数箇所に対して複数系統備え、これら系統
における各目標位置は、それら系統の数より少ない数の
パラメータで特定することが可能であり、このパラメー
タの値を設定することにより前記各目標位置を特定する
目標位置特定手段を有し、補正信号生成手段はこれによ
って設定されたパラメータの値に基づいて各系統におけ
る目標位置を含むものとして各系統に補正信号を出力す
るものであることを特徴とする。これによれば、従来は
各系統の姿勢制御装置ごとに有していた目標位置設定器
により各系統ごとに目標位置設定値の調整が必要であっ
たのに対し、より少ない設定値の調整を行なえばよく、
この設定値に基づき補正信号生成手段により各系統にお
ける設定値が演算され、各系統に分配されるため、目標
位置設定値の調整時間が短縮される。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る可動体の位置
決め制御装置および定盤の姿勢制御装置の1系統におけ
る構成を示すブロック図であり、本発明の特徴を最もよ
く表わしている。図2はこの可動体の位置決め制御装置
および定盤の姿勢制御装置の全体の構成を示すブロック
図である。図1において、図8と同一の符号を付したも
のは、図8の場合と同一の構成要素を示す。すなわち、
図8の構成に対して、位置/加速度演算部10および重
心/反力演算部30を付加したものとなっている。図1
において、要素1〜10がXYステージの位置決め制御
装置を構成しており、この位置決め装置はXとY軸方向
の制御のために、図2に示すように2系統使用される。
図1の21〜27が定盤の姿勢制御装置を構成してお
り、この姿勢制御装置は、図2に示すように、定盤25
を支持する4本の各マウント部についてX、Y、Z方向
の姿勢を制御するために3系統使用され、したがって全
体として計12系統使用される。
【0016】すなわち、図2において、6xおよび6y
はそれぞれ定盤25上に搭載されたXステージおよびY
ステージ、10xおよび10yはそれぞれXステージお
よびYステージ用の位置/加速度演算部、11xおよび
11yはそれぞれXステージおよびYステージ用の1軸
のステージ位置決め制御部、28x、28y、28zは
それぞれx、y、z方向の1軸の定盤マウント姿勢制御
部、29a、29b、29c、29dはそれぞれ定盤マ
ウント姿勢制御部28x、28y、28zで構成される
3軸の定盤マウント姿勢制御部である。
【0017】各マウント部は、図6に示すように、定盤
マウントアクチュエータ部32および定盤マウント支柱
33で構成される。図4および図5はXYステージ部分
の斜視図である。図5において、71はXステージ、7
2はYステージ、73はヨーガイド、74はエアパッ
ド、75はXステージ駆動用リニアモータ、76はYス
テージ駆動用リニアモータ、77は計測ミラー、78は
Yステージ計測用ミラー面、79はXステージ計測用ミ
ラー面、80はXステージ計測用レーザ光、81はYス
テージ計測用レーザ光である。
【0018】この構成において、上位のコンピュータ
(図2におけるCPU40)から次に移動する目標位置
Ds1がステージ位置決め制御装置に与えられると、速
度指令演算部1は、目標位置Ds1と位置計測器7から
得られる現在位置Psとの位置偏差すなわちステージ6
の駆動量を求める。求めた駆動量が十分大きい場合は、
さらに時系列の形で表される速度指令列Vs[i](i
=1,2,3,…,n)を作成し、作成した速度指令列
を順次、一定時間△t間隔で速度指令Ds2=Vs
[i](i=1,2,3,…,n)として出力する。
【0019】位置/加速度演算部10は、速度指令演算
部1で作成した速度指令列(Vs[i]から位置情報P
s[i](i=1,2,3,…,n)と加速度情報As
[i](i=1,2,3,…,n)を作成し、定盤の姿
勢制御装置に転送する。位置情報Ps[i]と加速度情
報As[i]は数1式の演算で求める。
【0020】
【数1】 ここで、Ps[0]は指令演算時の現在位置すなわち前
回の目標位置であり、Vs[0]=0とする。
【0021】重心/反作用力演算部30は、位置/加速
度演算部10から転送されたステージ位置情報Ps
[i]とステージ加速度情報As[i]からそれぞれ、
装置全体の重心位置の移動によるZ、ピッチ、ヨー方向
を補正駆動するエアーバルブの駆動指令と、装置全体に
かかるステージ反作用力のX、Y、θ、ピッチ、ヨー方
向を補正駆動するエアーバルブの駆動指令を演算し、加
算して位置アンプ22に出力する。
【0022】定盤25、Xステージ6x、Yステージ6
yに対し、座標系を図7のように構成すると、各マウン
トのX方向の加重は数2式の演算で求められる。
【0023】
【数2】 また、各マウントのY方向の加重は数3式の演算で求め
る。
【0024】
【数3】 また、各マウントのZ方向の加重は数4式の演算で求め
る。
【0025】
【数4】 ここでmx 、my 、MはそれぞれXステージの重量、Y
ステージの重量、定盤の重量、gは重力加速度、Lx
y はそれぞれX方向のマウント間隔、Y方向のマウン
ト間隔、Zx 、Zy はそれぞれXステージの重心の高
さ、Yステージの重心の高さである。また、x[i]及
びax [i]はXステージ制御系の出力する位置情報P
s[i]及び加速度情報As[i]であり、y[i]及
びay [i]はYステージ制御系の出力する位置情報P
s[i]及び加速度情報As[i]であり、Xステージ
は(x[i],y[i])に移動し、Yステージは
(0,y[i])に移動するものとしている。また、各
マウントの作用点の位置はそれぞれ(+Lx /2,+L
y /2,0)、(+Lx /2,−Ly /2,0)、(−
x /2,−Ly /2,0)、(−Lx /2,+Ly
2,0)であり、Xステージ、Yステージ、定盤の重心
位置はそれぞれ(x[i],y[i],Zx )、(0,
y[i],Zy )、(0,0,0)である。
【0026】さらに本発明の第2の目的を達成するた
め、重心/反作用力演算部30は定盤の姿勢制御装置の
持つ応答遅れ(むだ時間要素)の補正を行って、位置ア
ンプ22に出力する。サンプリング時間を△t、むだ時
間をδtとすると、数5式で出力する。
【0027】
【数5】 この方法により、定盤の姿勢制御装置がむだ時間δtを
持っていても最適な姿勢制御が可能となる。
【0028】さらに本発明の第3の目的に対しては、定
盤の姿勢制御装置の出力可能な最大の駆動力をFxmax
びFymaxとすると、Xステージ及びYステージが移動す
る最大加速度は、数2式及び数3式より数6式となる。
【0029】
【数6】 したがって、XYステージの位置が定盤の中心から離れ
るにしたがい、すなわち|x[i]|、|y[i]|が
大きい場合は数6式の演算に従って、速度指令演算部1
が演算する速度指令列Vs[i]の最大加速度を押さえるこ
とにより、定盤に制御不能な振動が発生するのを防止す
ることが可能になる。
【0030】図3は本発明の他の実施例に係る可動体の
位置決め制御装置および定盤の姿勢制御装置の構成を示
すブロック図である。この構成においては、図1の構成
から定盤加速度検出器26が除去されている。図1の実
施例及び従来例では、定盤に外乱として加わる床振動や
他のユニットからの振動を定盤姿勢制御部28の加速度
検出器26により除去できるという効果があるが、おも
な振動源であるステージの重心移動及び、ステージの反
作用力は位置/加速度演算部10及び重心/反作用力演
算部30により補正できるので、床振動や他のユニット
からの振動が十分無視できる場合は、加速度検出器26
を除去することができる。
【0031】さらに本発明の第4の目的を達成するため
に、図1の実施例では12個ある位置設定器21を除去
し、かわりにX、Y、Z、ヨー、ロール、およびピッチ
の位置をそれぞれ設定する6個の位置設定器31を重心
/反作用力演算部30に持ち、重心/反作用力演算部3
0はこれらによって設定される位置により各姿勢制御部
における目標位置を演算し、これを加味して上述の補正
用の駆動指令値を求め、各マウントのX、Y、Zの各姿
勢制御部の各位置アンプ22に分配する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動体が移動した場合の定盤の重心移動及び可動体の反
作用力を予め定盤の姿勢制御部に与えることによって、
定盤の姿勢変動が最小限に押さえられ、ステージの位置
決め時間の短縮及び位置決め精度の向上を計ることが可
能となる。
【0033】また、可動体の重心移動情報と反作用力情
報を可動体の移動前に前もって得られるため、制御周波
数の低い、従って、応答遅れの多い定盤姿勢制御装置の
応答を仮想的に早めることができ、さらに定盤の姿勢変
動を少なくすることができる。したがって、さらに可動
体の位置決め時間及び位置決め精度の向上を計ることが
可能となる。
【0034】また、定盤の姿勢制御系が姿勢変化を起こ
さないで制御できる最大加速度を可動体の最大加速度と
することにより、定盤の振動の発生を押さえる効果があ
り、さらに定盤の姿勢変動を少なくできるので、さらに
ステージの位置決め時間及び位置決め精度の向上を計る
ことが可能となる。
【0035】また、目標位置特定手段により、姿勢制御
装置の系統の数より少ない数のパラメータで各系統にお
ける目標位置を特定し、補正信号生成手段を介して各系
統の姿勢制御部に配分するようにしたため、従来は各系
統ごとに必要であった位置設定器をより少なくすること
ができ、目標位置の調整時間の短縮を計ることも可能で
ある。
【0036】さらに、図3の実施例のように、従来必要
であった、姿勢制御装置における高価な加速度検出器を
多数除去することができ、大幅なコストダウンを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るステージ位置決め制
御装置と定盤姿勢制御装置の制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1のステージ位置決め制御装置と定盤姿勢
制御装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の他の実施例に係るステージ位置決め
制御装置と定盤姿勢制御装置の制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 図1、図3、および図8の位置決め装置が適
用される半導体露光装置のXYステージの外観を示す斜
視図である。
【図5】 図1、図3、および図8の位置決め装置が適
用される半導体露光装置の他のXYステージの外観を示
す斜視図である。
【図6】 図1、図3、および図8の姿勢制御装置が適
用される半導体露光装置の定盤マウントの外観を示す斜
視図である。
【図7】 図1、図3、および図8の位置決め装置と姿
勢制御装置が適用される半導体露光装置のXYステージ
と定盤マウントの関係を示す概念図である。
【図8】 従来例のステージ位置決め装置と定盤姿勢制
御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1:速度指令演算部、2:速度アンプ、3:位置アン
プ、4:ドライバアンプ、5:モータ、6:ステージ、
7:位置計測器、8:微分器、9:スイッチ、10,1
0x,10y:位置/加速度演算部、11,11x,1
1y:1軸のステージ位置決め制御部、21:位置設定
器、22:位置アンプ、23:ドライバアンプ、24:
エアーバルブ、25:定盤、26:加速度検出器、2
7:位置検出器、28,28x,28y,28z:1軸
の定盤マウント姿勢制御部、29a,29b,29c,
29d:3軸の定盤マウント姿勢制御部、30:重心/
反作用力演算部、31:位置設定器、32:定盤マウン
トアクチェータ部、33:定盤マウント支柱、40:C
PU、71:Xステージ、72:Yステージ、73:ヨ
ーガイド、74:エアパッド、75:Xステージ駆動用
リニアモータ、76:Yステージ駆動用リニアモータ、
77:計測ミラー、78:Yステージ計測用ミラー面、
79:Xステージ計測用ミラー面、80:Xステージ計
測用レーザ光、81:Yステージ計測用レーザ光、Ds
1:目標位置指令信号、Ds2:目標速度指令信号、P
s:現在位置信号、Vs: 現在速度信号、Ss1, Ss
2:電流指令信号、Is:モータ電流、Ts:モータト
ルク、Dm:目標位置指令信号、Sm:電流指令信号、
Im:バルブ電流、Mm:エアー圧力、Pm:現在位置
信号、Am:現在加速度信号、Cm:重心/反力補償信
号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23Q 15/22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動体を移動するためのモータと、可動
    体の現在位置を検出し現在位置信号を出力する位置検出
    器と、この現在位置信号と与えられる目標位置信号に基
    づき速度指令信号を出力する速度指令手段とを有し、目
    標位置近傍までは前記速度指令信号に基づいて前記モー
    タを駆動することにより可動体を速度重視の制御モード
    で移動させ、目標位置近傍に達したら前記目標位置信号
    と現在位置信号との偏差に基づいて前記モータを駆動す
    ることにより可動体を停止位置精度重視の制御モードに
    切り替えて位置決めする可動体の位置決め制御装置にお
    いて、前記速度指令手段において得られる速度指令値に
    基づいて可動体の重心位置移動情報と可動体の反作用力
    情報を生成し、これを可動体を搭載する定盤の姿勢制御
    装置に出力する位置/加速度生成手段を具備することを
    特徴とする可動体の位置決め制御装置。
  2. 【請求項2】 前記姿勢制御装置に対する重心位置移動
    情報と反作用力情報の出力は、それら情報の基礎となる
    前記速度指令信号により可動体が移動する前にあらかじ
    め行なわれることを特徴とする請求項1記載の可動体の
    位置決め制御装置。
  3. 【請求項3】 可動体を搭載した定盤の位置を維持する
    ためのアクチェータと、定盤の位置を計測し位置信号を
    出力する位置検出器と、定盤の加速度を計測し加速度信
    号を出力する加速度検出器とを有し、定盤を目標位置に
    維持すべく前記位置信号および加速度信号をフィードバ
    ックして前記アクチュエータを駆動することによって定
    盤を前記目標位置に維持する定盤の姿勢制御装置におい
    て、可動体の移動に伴う可動体の重心位置移動情報と可
    動体の反作用力情報を可動体の位置決め制御装置から取
    り込み、これら情報に基づいて、前記アクチェータへの
    駆動指令信号を補正するための補正信号を出力する補正
    信号生成手段を具備することを特徴とする定盤の姿勢制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記重心位置移動情報と反作用力情報
    は、その原因となる可動体の移動が行なわれる前にあら
    かじめ取り込まれて前記補正信号が出力され、これによ
    り補正された駆動指令信号が前記アクチュエータに出力
    されることを特徴とする請求項3記載の定盤の姿勢制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動指令信号は、前記アクチェータ
    を含む制御ループの持つ応答遅れを考慮して前記アクチ
    ェータに出力されることを特徴とする請求項4記載の定
    盤の姿勢制御装置。
  6. 【請求項6】 定盤の姿勢制御装置が制御可能な可動体
    の最大加速度を可動体の最大加速度として前記速度指令
    信号を出力することを特徴とする請求項1記載の可動体
    の位置決め制御装置。
  7. 【請求項7】 前記定盤の姿勢制御装置を定盤の複数箇
    所に対して複数系統備え、これら系統における各目標位
    置は、それら系統の数より少ない数のパラメータで特定
    することが可能であり、このパラメータの値を設定する
    ことにより前記各目標位置を特定する目標位置特定手段
    を有し、補正信号生成手段はこれによって設定されたパ
    ラメータの値に基づいて各系統における目標位置を含む
    ものとして各系統に補正信号を出力するものであること
    を特徴とする定盤の姿勢制御装置。
  8. 【請求項8】 XYステージを可動体とする、請求項1
    記載の可動体の位置決め制御装置、および請求項3記載
    の定盤の姿勢制御装置を備え、前記位置決め制御装置に
    目標位置信号が付与された後、前記XYステージの位置
    移動情報と反作用力情報が前記XYステージの移動前に
    予め、前記姿勢制御装置に送られることを特徴とする半
    導体露光装置。
JP25012094A 1994-09-20 1994-09-20 可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置 Pending JPH0888167A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25012094A JPH0888167A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25012094A JPH0888167A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0888167A true JPH0888167A (ja) 1996-04-02

Family

ID=17203125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25012094A Pending JPH0888167A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0888167A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2790115A1 (fr) * 1999-02-23 2000-08-25 Micro Controle Procede et dispositif pour deplacer un mobile sur une base montee elastiquement par rapport au sol
JP2009258195A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Hitachi High-Technologies Corp プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板移動方法、及び表示用パネル基板の製造方法
JP2012142542A (ja) * 2010-12-17 2012-07-26 Canon Inc リソグラフィーシステム、及びそれを用いた物品の製造方法
JP2013055256A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Canon Inc リソグラフィシステム及び物品の製造方法
US8857585B2 (en) 2010-12-29 2014-10-14 Newport Corporation Tunable vibration dampers and methods of manufacture and tuning
JP2014203365A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 オムロン株式会社 制御システムおよび制御方法
WO2022138800A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ制御装置、モータ制御方法、および、プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2790115A1 (fr) * 1999-02-23 2000-08-25 Micro Controle Procede et dispositif pour deplacer un mobile sur une base montee elastiquement par rapport au sol
EP1031883A1 (fr) * 1999-02-23 2000-08-30 Micro Controle Sa Procédé et dispositif pour déplacer un mobile sur une base montée élastiquement par rapport au sol
JP2009258195A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Hitachi High-Technologies Corp プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板移動方法、及び表示用パネル基板の製造方法
JP2012142542A (ja) * 2010-12-17 2012-07-26 Canon Inc リソグラフィーシステム、及びそれを用いた物品の製造方法
US8857585B2 (en) 2010-12-29 2014-10-14 Newport Corporation Tunable vibration dampers and methods of manufacture and tuning
JP2013055256A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Canon Inc リソグラフィシステム及び物品の製造方法
JP2014203365A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 オムロン株式会社 制御システムおよび制御方法
WO2022138800A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ制御装置、モータ制御方法、および、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3184044B2 (ja) 微動位置決め制御装置
JP3265670B2 (ja) ステージ装置、ステージ駆動方法、及び露光装置
EP0557100B1 (en) Stage driving system
EP1120698A1 (en) Position controller
JP2000339032A (ja) 同期位置制御装置および方法
JPH05308044A (ja) 精密位置決め装置
EP0737844A2 (en) Alignment apparatus and method
JPH0888167A (ja) 可動体の位置決め制御装置及び定盤の姿勢制御装置及びそれらを使用した半導体露光装置
JP2002242983A (ja) 能動的除振装置
JP4639417B2 (ja) ロボットの制御装置
JP4165844B2 (ja) 除振装置
JP3969850B2 (ja) 電動式ベンダの制御方法および制御装置
JP4313865B2 (ja) 除振装置
JP2006526223A (ja) 加速度のフィードフォワードを使用した正確な動作制御
JP3202308B2 (ja) 複合位置決め装置
JPH10277771A (ja) X−yステージの制御装置
JP3153099B2 (ja) 位置決め装置
KR100659479B1 (ko) 스테이지 장치용 반력 처리 시스템
JP2004164029A (ja) 弾性振動の制御装置
JPH1082448A (ja) 除振装置
JP2000208402A (ja) 除振装置
JPH08297508A (ja) 位置決め装置
JPH11204406A (ja) 位置決め装置、位置決め方法および露光装置
JP2001345244A (ja) ステージ制御方法、ステージ装置、露光装置およびデバイス製造方法
US20030097205A1 (en) Control scheme and system for active vibration isolation