JPH0888030A - 湿式太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

湿式太陽電池およびその製造方法

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JPH0888030A
JPH0888030A JP6273057A JP27305794A JPH0888030A JP H0888030 A JPH0888030 A JP H0888030A JP 6273057 A JP6273057 A JP 6273057A JP 27305794 A JP27305794 A JP 27305794A JP H0888030 A JPH0888030 A JP H0888030A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分子固体電解質であって、薄膜化が容易で
あり、高効率、高電流で作動でき、信頼性にすぐれた湿
式太陽電池の提供。 【構成】 一般式(1) CH2 C(R1 )CO[OQ]z NHCOOR2 ……
(1) (R1 ;Hまたはメチル基、R2 ;オキシアルキレン基
を含む有機鎖、Q;CH2 、CH(CH3 )夫々が0ま
たは1〜5個の任意の順で結合したアルキレン基、zは
0または1〜10を示す。)で表される(メタ)アクリ
ロイルカルバミド酸エステルの重合体または共重合体を
含む高分子固体電解質である湿式太陽電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウレタン結合を有するオ
リゴオキシアルキル側鎖および架橋基が導入された高分
子を含んだ高イオン伝導性の高分子固体電解質を電解質
層に用いた固体型湿式太陽電池およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】固体電解質はアイオニクス分野でのダウ
ンサイジング、全固体化という流れの中で、従来の電解
質溶液にかわる新しいイオン伝導体として、湿式太陽電
池の固体化、全固体一次および二次電池および電気二重
層コンデンサ等の素子への応用が盛んに試みられてい
る。
【0003】湿式太陽電池は電気化学的光電池ともよば
れ、現在用いられている固体太陽電池に比較して、半導
体界面/電解質の接合形成の容易さ、多結晶半導体の使
用の余地が大きい等の素子作成面での簡易さ、高効率等
の理由から最近多くの研究がなされている。例えば、
J.Electrochem.Soc.Vol.13
4,No.5,P1064〜1070(1987)で
は、カドミウムカルコゲナイド/ポリスルフィド水溶液
系湿式太陽電池が報告されている。1992年秋日本化
学会講演要旨集、1E404にはITO/HBr−Br
2 /シリコン湿式太陽電池で量子効率14.9%という
高効率のものが得られている。
【0004】現在の電解質溶液を用いた湿式太陽電池で
は、電極の腐食、部品外部への液漏れあるいは電極物質
の溶出などが発生しやすいために長期信頼性に問題があ
る。それに対して、固体電解質を用いたものはそのよう
な問題がなく、また薄膜化することも容易であり、さら
に耐熱性にも優れ、湿式太陽電池作製工程にも有利であ
る。特に、高分子を主成分とした固体電解質を使用した
ものは、素子の柔軟性が増し、種々の形状に加工できる
というメリットがある。例えば、第10回国際電気自動
車シンポジウム(1990)では、ポリエチレンオキサ
イド/KI/I2 またはポリエチレンオキサイド/Na
2 S/ポリサルファイドをレドックス電解質層に用いた
湿式太陽電池が提案されている。しかしながら、これま
で検討されてきたものは、高分子固体電解質のイオン伝
導度が低いため、取りだし電流が小さく量子効率が低い
という問題を残していた。
【0005】これらの高分子固体電解質の例として、
「ブリティッシュ・ポリマー・ジャーナル(Br.Po
lym.J)第319巻、137ページ、1975年」
には、ポリエチレンオキサイドと無機アルカリ金属塩の
複合物がイオン伝導性を示すことが記載されているが、
その室温におけるイオン伝導性は10-7S/cmと低
い。
【0006】最近、オリゴオキシエチレンを側鎖に導入
した櫛型高分子が、イオン伝導性を担っているオキシエ
チレン鎖の熱運動性を高め、イオン伝導性が改良される
ことが多数報告されている。例えば、「ジャーナル・オ
ブ・フィジカル・ケミストリイ(J.Phys.Che
m)、第89巻、987ページ、1984年」にはポリ
メタクリル酸の側鎖にオリゴオキシエチレンを付加した
ものにアルカリ金属塩を複合化した例が記載されてい
る。更に、「ジャーナル・オブ・アメリカン・ソサイエ
ティ(J.Am.Chem.Soc.)、第106巻、
6854ページ、1984年」には、オリゴオキシエチ
レン側鎖を有するポリホスファゼンにアルカリ金属塩を
複合化した例が記載されている。
【0007】上記に例を示したこれらの高分子固体電解
質のイオン伝導度は、櫛型高分子系でようやく室温にお
ける値で10-4〜10-5S/cmまで改善されたもの
の、電解液に比較するとなお二桁以上低いレベルであ
る。また0℃以下の低温になると、更に極端にイオン伝
導度が低下する。
【0008】また、これらの高分子固体電解質に可塑剤
等を加えて、比較的イオン伝導度を高くすることは可能
であるが、流動性を付与することとなるため、完全な固
体としては取り扱えず膜強度や成膜性に劣り、素子に用
いた場合短絡し易いという問題もある。
【0009】更に、これら高分子固体電解質を薄膜にし
て湿式太陽電池に組み込む場合、電極との複合化や接着
性確保等の面での加工性に難があり、製造技術上のほか
の問題点を発生することとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は膜とした場合
も強度が良好で、室温、低温でのイオン伝導度が高く、
加工性に優れた高分子固体電解質を使用することによ
り、薄膜化が容易であり、高効率、高電流で作動でき、
サイクル性が良好であり、信頼性にすぐれた湿式太陽電
池を開発することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極の少なく
とも一方が半導体である2つの電極の間に酸化還元種を
含むイオン伝導性物質を配置した湿式太陽電池におい
て、イオン伝導性物質が一般式(1) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOOR2 …… (1) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、R2 はオキ
シアルキレン基を少なくとも1個以上含む有機鎖を表
す。該有機鎖は直鎖状、分岐状、環状構造のいずれから
なるものでもよく、炭素、水素および酸素以外の元素が
1個以上含まれていても良い。Qは−(CH2x −お
よび−[CH(CH3 )]y −からなり、xおよびyが
0または1〜5の整数で任意の順で結合したアルキレン
基を表す。但しxとyが同時に0になることはない。z
は0または1〜10を表す。)
【0012】で表されるアクリロイルカルバミド酸エス
テル、アクリロイルオキシアルキルカルバミド酸エステ
ル(以下ACEという。)もしくはメタクリロイルカル
バミド酸エステル、メタクリロイルオキシアルキルカル
バミド酸エステル(以下MCEという。)から選ばれた
少なくとも一種の化合物から得られる重合体および/ま
たは該化合物を共重合成分とする共重合体を含む高分子
固体電解質であることを特徴とする湿式太陽電池、およ
【0013】電極の少なくとも一方が半導体である2つ
の電極の間に酸化還元種を含むイオン伝導性物質を配置
し、湿式太陽電池において、イオン伝導性物質が一般式
(2) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOO(R3 O)n4 …… (2)
【0014】(式中、R1 は水素またはメチル基を表
し、Qは−(CH2x −および−[CH(CH3 )]
y −からなり、xおよびyが0または1〜5の整数で任
意の順で結合したアルキレン基を表す。但しxとyが同
時に0になることはない。R3はそれぞれが独立に−
(CH22 −または−CH(CH3 )CH2 −を表
し、[本発明において「それぞれが独立に」ということ
は、(R3 O)n のnヶのR 3 がそれぞれ独立に−(C
22 −、−CH(CH3 )CH2 −の基を任意に選
べることを意味する。以下R6 においても同じ。]R4
は炭素数が1乃至10の範囲のアルキル基、−CONH
(Q’O)w COCH=CH2 または−CONH(Q’
O)w COC(CH3 )=CH2 を表し、Q’は−(C
2x'−および−[CH(CH3 )]y'−からなり、
x’およびy’は0または1〜5の整数で任意の順で結
合したアルキレン基を表す。但しx’とy’は同時に0
になることはない。nは1以上の数、w、zは0または
1〜10を表す。)
【0015】で表されるACEもしくはMCE、または
一般式(3) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOO {(R6 O)m CONHR5 NHCOO}k (R3 O)n4 …… (3)
【0016】(式中、R1 は水素またはメチル基を表
し、Qは−(CH2x −および−[CH(CH3 )]
y −からなり、xおよびyが0または1〜5の整数で任
意の順で結合したアルキレン基を表す。但しxとyが同
時に0になることはない。zは0または1〜10の整数
を表す。R3 およびR6 はそれぞれが独立に−(C
32 −または−CH(CH3 )CH2 −を表し、R4
は炭素数が1乃至10の範囲のアルキル基、−CON
H(Q’O)w COCH=CH2 または−CONH
(Q’O)w COC(CH3 )=CH2 を表し、R5
炭素数1乃至20の範囲のアルキレン基、アリレン基、
アリーレン基、またはオキシアルキレン基を表し、Q’
は−(CH2x −および−[CH(CH3 )]y −か
らなり、xおよびyは0または1〜5の整数で任意の順
で結合したアルキレン基を表す。但しxとyは同時に0
になることはない。n、m、kはそれぞれ1以上の数、
w、zは0または1〜10の数を表す。)
【0017】で表される化合物、から選ばれる少なくと
も一種の化合物から得られる重合体および/または該化
合物を共重合成分とする共重合体を含む高分子固体電解
質であることを特徴とする湿式太陽電池および前記一般
式(1)で表されるACEもしくはMCEから選ばれる
少なくとも一種の化合物を含有する重合性モノマー混合
物またはこれに可塑剤が添加された重合性モノマー混合
物を、湿式太陽電池の構造体内に入れ、または支持体上
に配置し、かかる重合性モノマー混合物を重合すること
を特徴とする湿式太陽電池の製造方法、および
【0018】前記一般式(2)で表されるACEまたは
MCEまたは前記一般式(3)で表される化合物から選
ばれる少なくとも一種の化合物を含有する重合性モノマ
ー混合物、またはこれに可塑剤が添加された重合性モノ
マー混合物を、湿式太陽電池構成用構造体内に入れ、ま
たは支持体上に配置し、かかる重合性モノマー混合物を
重合する工程を有することを特徴とする湿式太陽電池の
製造方法を開発することにより上記の目的を達成した。
【0019】尚、本発明において、オキシアルキルとい
う表現にはオキシアルキレン基を少なくとも1個以上含
むオリゴオキシアルキレンおよびポリオキシアルキレン
も含まれ、『側鎖』という表現には架橋鎖も含まれ、ま
たオリゴオキシアルキルとは、−CH2 CH2 −O−ま
たは−CH(CH3 )CH2 −O−からなる構造単位を
少なくとも1個以上含むオキシアルキレン鎖を表す。
【0020】本発明で用いる前記一般式(1)で表され
る化合物であるACEおよびMCEの具体例としては、
前記一般式(2)で表されるMCE、ACE等で1つな
いし2つの重合性基を有する化合物、前記一般式(3)
で表される化合物のように複数のウレタン基を有してい
るもの、または、前記一般式(1)のRがクラウンエー
テルのような環状のオキシアルキレン基を含む化合物等
が挙げられる。
【0021】本発明に用いる高分子固体電解質のモノマ
ーである一般式(1)あるいは一般式(2)で表される
化合物のACEまたはMCEの合成法としては、それぞ
れが対応するメタクリロイルイソシアナート類(以下M
I類という。)またはアクリロイルイソシアナート類
(以下AI類という。)とオリゴアルキレングリコール
とを加熱反応させることにより、容易に得られる。
【0022】更にまた、一般式(3)で表される、複数
のウレタン基を有する化合物は、例えば、下記の2つの
反応スキームに従って、ヘキサメチレンジイソシアナー
トやトリレンジイソシアナートのような2つのイソシア
ナート基を有する化合物aモルとアルキレングリコール
aモルおよびモノアルキルアルキレングリコールbモル
との反応によりbモルの生成物を得て、次いでかかる生
成物と等モルの上記MI類あるいはAI類を反応させる
ことにより得られる。
【0023】 a(OCNR5 NCO)+a(HO(R6 O)m H) +b(HO(R3 O)n4 ) ───→ bHO{(R6 O)m CONHR5 NHCOO}a/b (R3 O)n4 (式中、a、bは数であり、a>b、a/b=kの関係を有する。) HO{(R6 O)m CONHR5 NHCOO}k (R3 O)n4 +MI類またはAI類 ───→ 一般式(3)の化合物 一般式(3)で表される化合物の別合成法としては、下
記の2つの反応スキームに従っても製造できる。すなわ
ち、2つのイソシアネート基を有する化合物cモルとア
ルキレングリコール(c+d)モルとの反応でdモルの
生成物を得て、次いでかかる生成物と2倍モルのMI類
またはAI類を反応させる方法もある。
【0024】 c(OCNR5 NCO)+(c+d)(HO(R6 O)m H) ───→ dHO{(R6 O)m CONHR5 NHCOO}c/d (R6 O)m H (式中、c、dは数であり、c>d、c/d=kの関係を有する。) HO{(R6 O)m CONHR5 NHCOO}k (R6 O)m H +2(MI類またはAI類) ──→ 一般式(3)の化合物
【0025】尚、本明細書の記載において、『アルキレ
ングリコール』という表現には、オリゴアルキレングリ
コールおよびポリアルキレングリコールも含まれる。ま
た、同じく『モノアルキルアルキレングリコール』とい
う表現にはモノアルキルオリゴアルキレングリコールお
よびモノアルキルポリアルキレングリコールも含まれ
る。
【0026】これら一般式(1)で表される化合物の中
で、一般式(2)で表される化合物が、得られる重合体
中の側鎖中にウレタン基とオキシアルキレン基をより多
く導入できることから、好ましい。本発明の湿式太陽電
池に用いられる高分子固体電解質に含まれるACEおよ
び/またはMCEの重合体あるいはこれらを成分に含む
共重合体(以下(M)ACE重合体という。)は、前記
一般式(1)で表されるACEもしくはMCEから選ば
れる少なくとも一種の化合物を重合し、あるいは該化合
物を共重合成分として重合することにより得られる。重
合は、これらモノマーのアクリロイル基もしくはメタク
リロイル基の重合性を利用した一般的な方法を採用する
ことができる。
【0027】すなわち、これらモノマーを、あるいはこ
れらモノマーと他の重合性化合物、例えば、(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド、N−ビニ
ルアセトアミド等を混合した後に、アゾビスイソブチロ
ニトリル、ベンゾイルパーオキサイド等のラジカル重合
触媒、CF3 COOH等のプロトン酸、BF3 、AlC
3 等のルイス酸等のカチオン重合触媒、あるいはブチ
ルリチウム、ナトリウムナフタレン、リチウムアルコキ
シド等のアニオン重合触媒を用いて、ラジカル、カチオ
ンあるいはアニオン重合させることができる。また、か
かる重合性モノマー混合物を膜状等の形に成形後、重合
させることも可能である。(M)ACE重合体を、本発
明のような湿式太陽電池に用いる場合には、特にこのよ
うに、重合性モノマー混合物を成膜後に重合することが
有利である。
【0028】すなわち、一般式(1)または一般式
(2)で表されるACEもしくはMCEまたは一般式
(3)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種の
化合物とイオウ、セレン、ヨウ素、臭素、フェロセン、
金属イオン等の酸化還元性物質を混合し、場合によって
はアルカリ金属塩、4級アンモニウム塩、4級ホスホニ
ウム塩または遷移金属塩のごとき少なくとも一種の電解
質とを混合し、更に場合によっては他の重合性化合物、
可塑剤および/または溶媒を添加混合し、これら重合性
モノマー混合物を前記触媒の存在下あるいは非存在下
に、場合によっては加熱および/または光等の電磁波を
照射して重合させる。特に該重合性モノマー混合物を膜
状等の形状に成形後に、例えば加熱および/または光等
の電磁波を照射して重合させ、膜状重合物とすることに
より、湿式太陽電池の組立や加工面での自由度が広が
り、応用上の大きなメリットとなる。
【0029】溶媒を用いる場合には、一般式(1)で表
される化合物の種類や重合触媒の有無にもよるが、重合
を阻害しない溶媒であればいかなる溶媒でも良く、例え
ば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、トルエン等
を用いることができる。重合させる温度としては、一般
式(1)で表される化合物の種類によるが、重合が起こ
る温度であれば良く、通常は、0℃から200℃の範囲
で行えばよい。電磁波照射により重合させる場合には、
一般式(1)で表される化合物の種類によるが、例え
ば、ベンジルメチルケタール、ベンゾフェノン等の開始
剤を使用して、数mW以上の紫外光またはγ線等を照射
して重合させることができる。
【0030】本発明の湿式太陽電池に用いられる(M)
ACE重合体は、前記のように、一般式(1)で表され
るACEまたはMCEの単独重合体であっても、2種以
上のACEまたはMCEの共重合体であっても、あるい
は少なくとも一種のACEまたはMCEと他の重合性化
合物との共重合体であってもよい。また、本発明の湿式
太陽電池に用いられる高分子固体電解質に含まれる重合
体は、かかる(M)ACE重合体と他の重合体との混合
物であってもよい。
【0031】例えば、(M)ACE重合体と、ポリエチ
レンオキサイド、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエ
ン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル類、ポリホスファ
ゼン類、ポリシロキサンあるいはポリシラン等のポリマ
ーとの混合物を、本発明の湿式太陽電池に用いられる高
分子固体電解質に用いてもよい。上記の共重合体あるい
は重合体混合物の中に含まれる一般式(1)で表される
ACEまたはMCE由来の構造単位の量としては、かか
る共重合体あるいは重合体混合物の20重量%以上であ
れば、そのウレタン結合の特性を十分に発揮できる。さ
らに50重量%以上であることがより好ましい。
【0032】本発明の湿式太陽電池に用いられる高分子
固体電解質に含まれる前記(M)ACE重合体の分子量
は1000以上100万以下が好ましく、5000以上
5万以下が特に好ましい。重合体の分子量がこの範囲を
越え高くなると加工後の膜強度等の膜特性が良好となる
反面、キャリアーイオン移動に重要な熱運動に制約を生
じ、イオン伝導性を低下させたり、溶剤にも溶けにくく
なり、加工面で不利になる。逆に、分子量が低過ぎる
と、成膜性、膜強度等が悪化し、基本的な物理特性が劣
ることになる。
【0033】本発明の湿式太陽電池に用いられる高分子
固体電解質に含まれる前記(M)ACE重合体を得るた
めに用いられるMCEあるいはACEは、1つまたは2
つの重合性基を有しているため、重合により櫛型高分子
または網目状高分子が得られる。従って、MCEまたは
ACEの化合物を適当に混合することにより、熱運動性
が大きく、膜強度が良好な重合体を得ることができる。
重合体の側鎖となるオキシアルキル基中のオキシアルキ
レン鎖数(すなわち前記一般式(1)におけるR2 およ
び[OQ]z 中に含まれるオキシアルキレン基の数、あ
るいは例えば、前記一般式(2)における(R3 O)n
および[OQ]z 中に含まれるオキシアルキレン基の
数、あるいは前記一般式(3)における(R3 O)n
【化1】 および[OQ]z 中に含まれるオキシアルキレン基の
数)は1〜1000の範囲が好ましく、5〜50の範囲
が特に好ましい。
【0034】本発明の湿式太陽電池に用いられる高分子
固体電解質は、可塑剤として有機化合物を添加すること
によりイオン伝導度が更に向上する。添加する有機化合
物としては、前記(M)ACE重合体との相溶性が良好
で、誘電率が大きく、沸点が100℃以上であり、電気
化学的安定範囲が広い化合物が適している。そのような
可塑剤としては、トリエチレングリコールメチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のオ
リゴエーテル類、エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、炭酸ビニレン等の
カーボネート類、ベンゾニトリル、トルニトリル等の芳
香族ニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、N−メチルピロリドン、N−ビニルピロリド
ン、スルホラン66等の硫黄化合物、リン酸エステル類
等が挙げられる。この中でオリゴエーテル類およびカー
ボネート類が好ましく、カーボネート類が特に好まし
い。
【0035】可塑剤の添加量が多いほど高分子固体電解
質のイオン伝導度は高くなるが、多過ぎると高分子固体
電解質の機械的強度が低下する。好ましい添加量として
は、(M)ACE重合体重量の5倍量以下である。ま
た、可塑剤として炭酸ビニレン、N−ビニルピロリドン
のような重合性の化合物を、適度に非重合性可塑剤と併
用してACEまたはMCE等と共重合することにより、
機械的強度を低下させずに、可塑剤の添加量を増加さ
せ、イオン伝導度を改善することもできる。
【0036】本発明の湿式太陽電池に用いられる高分子
固体電解質中の前記(M)ACE重合体と共に用いる酸
化還元性物質としては、半導体電極との組み合せもあ
り、特に限定されないが、一般的な例としては、nS2-
/Sn 2- ,nSe2-/Sen 2-,nTe2-/Ten 2-
のカルコゲナイド/ポリカルコゲナイドイオン系、V3+
/V2+、Fe3+/Fe2+、[Fe(CN)63-/4-
が挙げられる。これらの濃度としては、高分子固体電解
質との相溶性もあり、特に限定されないが、効率的には
できるだけ高濃度が好ましく、通常は高分子固体電解質
1リットルに対し、0.1mol以上溶解させて用いら
れる。
【0037】本発明の湿式太陽電池に用いられる高分子
固体電解質中にはイオン伝導性を高くするために他の電
解質を加えてもよい。複合に用いる電解質の種類は特に
限定されるものではなく、高分子固体電解質中での解離
定数が大きいことが望ましく、アルカリ金属塩、4級ア
ンモニウム塩、4級ホスホニウム塩、遷移金属塩あるい
はプロトン酸、各種有機酸が挙げられる。
【0038】アルカリ金属塩の種類としては、例えば、
LiCF3 SO3 、LiPF6 、LiClO4 、Li
I、LiBF4 、LiSCN、LiAsF6 、NaCF
3 SO3 、NaPF6 、NaClO4 、NaI、NaB
4 、NaAsF6 、KCF3SO3 、KPF6 、K
I、NaOH、LiOH等を挙げることができる。4級
アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩の例としては(C
34 NBF4、(CH3 CH24 NBF4 、(C
3 CH23 (CH3 CH2 CH2 CH2 )NBF
4 、(CH3 CH2 CH2 CH24 NClO4 、(C
34 PBF4 、(CH3 CH24 NBF4 等が挙
げられる。
【0039】遷移金属塩としては、AgClO4 、Ag
I,CuSO4 等が挙げられる。プロトン酸、有機酸と
しては塩酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸、硫酸、酢
酸、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等が挙
げられる。電解質の混合比は特に限定されないが、イオ
ン伝導度の点では、側鎖のエーテル酸素原子2個〜10
0個に対し、電解質分子1個の割合が好ましい。混合に
用いる電解質がエーテル酸素原子の1/2より大きい比
率で存在すると、イオンの移動が大きく阻害され、逆に
1/100より小さい比率では、イオンの絶対量が不足
となってイオン伝導度が小さくなる。
【0040】本発明の湿式太陽電池に用いる半導体電極
は無機あるいは有機半導体のいづれでもよい。無機半導
体としては、シリコン、ガリウムリン、ガリウムヒ素、
インジウムリン、硫化銅インジウム、硫化カドミウム、
カドミウムセレナイド、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタ
ン、炭化ケイ素、硫化モリブデン、タングステンセレナ
イドおよびこれらの誘導体が挙げられる。
【0041】有機半導体としては、ポルフィリンおよび
その誘導体、フタロシアニンおよびその誘導体、導電性
高分子等が挙げられる。導電性高分子の例としては、ポ
リアニリンおよびその誘導体、ポリアセチレンおよびそ
の誘導体、ポリパラフェニレンおよびその誘導体、ポリ
ピロールおよびその誘導体、ポリチエニレンおよびその
誘導体、ポリピリジンジイルおよびポリイソチアナフテ
ンおよびポリフリレンおよびポリセレノフェンおよびそ
の誘導体、ポリフェニレンビニレン、ポリチエニレンビ
ニレン、ポリフリレンビニレン、ポリナフテニレンビニ
レン、ポリセレノフェンビニレン、ポリピリジンジイル
ビニレン等のポリアリーレンビニレンおよびそれらの誘
導体等が挙げられる。
【0042】次に、本発明の湿式太陽電池の製造方法の
一例について詳しく説明する。蒸着もしくは塗布法によ
り透明導電性基盤上に成膜した半導体電極を電極とし
て、片方しか半導体電極を使用しない場合には、白金、
金、インジウムオキサイド、インジウム/スズオキサイ
ド等の導電性物質をもう一方の電極とし、両極をお互い
に接触しないように湿式太陽電池構成用構造体内に入
れ、または支持体上に配置する。例えば、電極の端に適
当な厚みのスペーサーを介して両極をはり合わせて、前
記構造体内に入れ、この間に一般式(1)で表されるA
CEまたはMCEから選ばれる少なくとも一種の重合体
または共重合体、少なくとも一種の酸化還元性化合物、
少なくとも一種の電解質を混合し、場合によっては、更
に他の重合性化合物および/または可塑剤を添加混合し
て調製した重合性モノマー混合物を注入した後、例え
ば、加熱および/または電磁波照射により重合する等、
前述の(M)ACE重合体を得る場合の重合方法と同様
の方法で重合することにより、あるいは、更に、重合後
必要に応じてエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂で封止するこ
とにより、電極と電解質が良好に接触した湿式太陽電池
が得られる。
【0043】尚、かかる重合性モノマー混合物を調製す
る場合、混合する各成分の比率は、目的とする湿式太陽
電池により適切なものとする。また、本発明の湿式太陽
電池の形状は、筒状、箱状、シート状その他いかなる形
状でもよい。このようにして製造される本発明の湿式太
陽電池の一例として、概略断面図を図1に示す。図中、
1は電極、2は高分子固体電解質、3は対極、4はスペ
ーサー、5は太陽光に対し透明な基盤A、6はリード
線、7は基盤B、である。尚、5の基盤Aは、インジウ
ム/スズオキサイド/ガラス透明電極でもよく、その場
合リード線6は対極3からではなく基盤Aに接続するこ
とができる。
【0044】
【作用】本発明は、オキシアルキル基を側鎖および架橋
基に導入した櫛形架橋高分子において、特に側鎖にウレ
タン結合を導入することにより、膜強度が良好で、イオ
ン伝導度が高い高分子固体電解質が得られること、この
高分子固体電解質を湿式太陽電池に用いることにより、
上記問題が改善されることを見出した。
【0045】即ち、本発明の湿式太陽電池に用いられる
高分子固体電解質は、その原料である重合性モノマー混
合物から容易に成膜、複合できる、ウレタン結合を有す
るオキシアルキル基を側鎖に導入した櫛形高分子または
網目状高分子からなる高イオン伝導性の固体電解質であ
り、膜強度も良好であり、薄膜加工性にも優れている。
本発明の湿式太陽電池は、イオン伝導性物質として前記
高分子固体電解質を用いることにより、薄膜化などの加
工も容易であり、エネルギー効率が高く、長寿命であ
る。また、本発明の湿式太陽電池の製造方法によれば、
種々の形状に容易に製造することができ、特に湿式太陽
電池の薄型化が容易であり、高効率で長寿命の信頼性に
優れた湿式太陽電池を製造することができ、また製造コ
スト的に安価とすることが可能である。
【0046】本発明は、固体溶媒として用いる高分子化
合物の櫛形架橋高分子の側鎖にウレタン結合を有するオ
リゴオキシエチル基を側鎖に導入することにより膜強度
を高め、かつイオン伝導性を高く維持できたものであ
り、係る高分子化合物を固体溶媒として用いることによ
り加工も容易であり、箔膜でも短絡の恐れがなく、取り
出し電流が大きく、信頼性の高い全固体型電池が開発さ
れた。
【0047】
【実施例】以下に本発明について代表的な例を示し、更
に具体的に説明する。尚、これらは説明のための単なる
例示であって、本発明はこれらになんら制限されるもの
ではないことは言うまでもない。
【0048】(実施例1) 《2−メタクリロイルオキシエチルカルバミド酸ω−メ
チルオリゴオキシエチルエステル(MCOA(55
0))の合成》 [式(2)においてR1 =R4 =CH3 、R3 =(CH
22 、Q=(CH22 、Z=1] 2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MO
I)0.1mol(15.5g)、平均分子量550の
モノメチルオリゴエチレングリコール0.1mol(5
5g)を窒素雰囲気中でよく精製したTHF100ml
に溶解した後、0.66gのジブチルチンジラウレート
を添加する。
【0049】その後30℃以下で約3時間反応させるこ
とにより、無色の粘稠液体としてMCOA(550)を
得た。その 1H−NMR、IR及び元素分析の結果か
ら、MOIとモノメチルオリゴエチレングリコールは1
対1で反応し、更にMOIのイソシアナート基が消失
し、ウレタン結合が生成していることを確認した。
【0050】《2−アクリロイルオキシエチルカルバミ
ド酸2−アクリロイルオキシエチルカルバモイルオリゴ
オキシエチルエステル(ACAC(1000))の合
成》 [式(2)においてR1 =H、R3 =(CH22 、R
4 =CONH(CH22 OCOCH=CH2 、Q=
(CH22 、Z=1] 2−アクリロイルオキシエチルイソシアナート(AO
I)0.2mol(28.2g)、平均分子量1000
のオリゴエチレングリコール0.1mol(100g)
を窒素雰囲気中でよく生成したTHF100mlに溶解
した後、0.66gのジブチルチンジラウレートを添加
する。その後、50℃で約3時間反応させることにより
無色の粘稠液体としてACAC(1000)を得た。そ
1H−NMR、IRおよび元素分析から、AOIとオ
リゴエチレングリコールは2対1で反応し、更にAOI
のイソシアナート基が消失し、ウレタン結合が生成して
いることを確認した。
【0051】《MCOA(550)/ACAC(100
0)共重合系高分子固体電解質の作製と評価》上記で合
成したMCOA(550)2.00gと実施例2で合成
したACAC(1000)0.80g、NaBF4 0.
2g、NaI0.2g、I2 0.02gをプロピレンカ
ーボネート(PC)7gに溶解して高分子固体電解質用
モノマー混合物を粘稠液体として得た。アルゴン雰囲気
下、この混合物をガラス板状に塗布後、100℃で1時
間加熱したところ、MCOA(550)/ACAC(1
000)共重合体/NaBF4 /NaI/PC複合体が
約100μmの透明なフィルムとして得られた。このフ
ィルムの25℃でのイオン電導度をインピーダンス法に
て測定したところ、3×10-3S/cmであった。
【0052】〈Cd(Se,Te)光電極の製造〉ジャ
ーナル オブ エレクトロケミカルソサエティー、19
85年、132巻、1077ページで報告されている方
法に従い、4×5cmのチタン電極上にCdSO4 、S
eO2 、TeO2 の硫酸水溶液から、電析させることに
より約1μmの厚さのCd(Se,Te)光電極を製造
した。
【0053】〈湿式太陽電池の製造、評価〉上記で製造
したCd(Se,Te)光電極の端部約1mm四方を5
μmのポリイミドフィルムで被覆し、次に、実施例3で
調製した高分子固体電解質用モノマー混合物を塗布した
後、市販のインジウム/スズオキサイド/ガラス透明電
極を重ね、次いで100℃で1時間加熱することにより
図1に示すような高分子固体電解質を用いた湿式太陽電
池を製造した。光源として、500Wのタングステン−
ハロゲンランプを用い、1時間照射した場合の開回路電
圧は、0.4Vであった。また、開回路では0.1mA
/cm2 で30分以上の電流が流れ、光電池として作動
していることが分かった。
【0054】(実施例2) 《メタクリロイルオリゴカルバミド酸エステル(MOC
(750))の合成》 [式(3)においてR1 =CH3 、R3 =(CH2
2 、R4 =CH3 、R5=(CH26 、R6 =(CH2
2 、Q=(CH22 、n=3、Z=1] ヘキサメチレンジイソシアナート0.1mol(16.
8g)、平均分子量400のポリエチレングリコール
0.1mol(40g)、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル0.1mol(16.4g)を窒素雰囲
気中でよく精製したTHF100mlに溶解した後、
0.66gのジブチルチンジラウレートを添加する。そ
の後、60℃で約1時間反応させることにより、無色の
粘稠液体生成物を得た。その 1H−NMR、IRの結果
から、ヘキサメチレンジイソシアナートのイソシアナー
ト基が消失し、ウレタン結合が生成していることがわか
った。また、このGPCの結果では、得られた生成物の
ポリエチレングリコール換算の平均分子量は約750で
あった。
【0055】上記方法によって得た化合物75gと2−
メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOI)
0.1mol(15.5g)を再度窒素雰囲気中でよく
精製したTHF100mlに溶解した後、0.66gの
ジブチルチンジラウレートを添加する。その後、50℃
で約3時間反応させることにより、無色の粘稠液体とし
て生成物を得た。その 1H−NMR、IRおよび元素分
析の結果から、MOIのイソシアナート基が消失してお
り、ウレタン結合が増加していることがわかった。
【0056】このモノマー2.69gをTHF10cc
に溶解させ、LiCF3 SO3 0.14gを加えてよく
混合した。次いで、この溶液をアルゴン雰囲気下ガラス
板上に塗布後、100℃で1時間加熱したところ約10
0μmの透明な自立フィルムとして得られた。このフィ
ルムの25℃でのイオン伝導度をインピーダンス法にて
測定したところ1×10-5S/cmであった。
【0057】《ビスアクリロイルオリゴカルバミド酸エ
ステル(BAC(1000))の合成》 [式(3)においてR1 =H、R3 =(CH22 、R
4 =CONH(CH22 OCOCH=CH2 、R5
(CH26 、R6 =(CH22 、Q=(CH2
2 、Z=1] ヘキサメチレンジイソシアナート0.1mol(16.
8g)、平均分子量400のポリエチレングリコール
0.2mol(80g)を窒素雰囲気中でよく精製した
THF100mlに溶解した後、0.66gのジブチル
チンジラウレートを添加する。その後、60℃で約1時
間反応させることにより、白色の固体生成物を得た。そ
1H−NMR、IRの結果から、ヘキサメチレンジイ
ソシアナートのイソシアナート基が消失し、ウレタン結
合が生成していることがわかった。また、このGPCの
結果では、得られた生成物のポリエチレングリコール換
算の平均分子量は約1000であった。
【0058】この化合物50gと2−アクリロイルオキ
シエチルイソシアナート(AOI)0.1mol(1
4.1g)を再度窒素雰囲気中でよく精製したTHF1
00mlに溶解した後、0.66gのジブチルチンジラ
ウレートを添加する。その後、50℃で約3時間反応さ
せることにより、白色固体として生成物を得た。その 1
H−NMR、IRおよび元素分析の結果から、AOIの
イソシアナート基が消失しており、ウレタン結合が増加
していることがわかった。
【0059】《MOC(750)/BAC(1000)
共重合系高分子固体電解質の作製と評価》上記で合成し
たMOC(750)2.69g及びBAC(1000)
0.74g、NaBF4 0.2g、NaI0.2g、I
2 0.02gをプロピレンカーボネート(PC)7gに
溶解して高分子固体電解質用モノマー混合物を粘稠液体
として得た。アルゴン雰囲気下、この混合物をガラス板
上に塗布後、100℃で1時間加熱したところ約300
μmの透明な自立フィルムとして可塑化高分子固体電解
質が得られた。このフィルムの25℃でのイオン伝導度
をインピーダンス法にて測定したところ1×10-3S/
cmであった。
【0060】〈湿式太陽電池の製造、評価〉実施例1で
製造したCd(Se,Te)光電極の端部約1mm四方
を5μmのポリイミドフィルムで被覆し、次に、上記で
調製した高分子固体電解質用モノマー混合物を塗布した
後、市販のインジウム/スズオキサイド/ガラス透明電
極を重ね、次いで100℃で1時間加熱することにより
図1に示すような高分子固体電解質を用いた湿式太陽電
池を製造した。光源として、500Wのダングステン−
ハロゲンランプを用い、1時間照射した場合の開回路電
圧は、0.4Vであった。また、閉回路では0.1mA
/cm2 で30分以上の電流が流れ、光電池として作動
していることがわかった。
【0061】(実施例3) 《メタクリロイルカルバミド酸ω−メチルオリゴオキシ
エチルエステル(MCA(550))の合成》 [式(2)においてR1 =CH3 、R3 =(CH2
2 、R4 =CH3 、Z=0] メタクリロイルイソシアナート(MAI)(日本ペイン
ト社製)0.1mol(11.1g)、平均分子量55
0のモノメチルオリゴエチレングリコール0.1mol
(55g)を窒素雰囲気中でよく精製したTHF100
mlに溶解した後、0.66gのジブチルチンジラウレ
ートを添加する。
【0062】その後30℃以下で約3時間反応させるこ
とにより、無色の粘稠液体としてMCA(550)を得
た。その 1H−NMR、IRおよび元素分析の結果か
ら、MAIとモノメチルオリゴエチレングリコールは1
対1で反応し、更にMAIのイソシアナート基が消失
し、ウレタン結合が生成していることを確認した。
【0063】《メタクリロイルカルバミド酸メタクリロ
イルカルバモイルオリゴ(オキシエチル/オキシプロピ
ル)エステル(MCM(800))の合成》 [式(2)においてR1 =CH3 、R3 ={CH(CH
3 )CH2 および−(CH22 −}、R4 =CONH
COC(CH3 )=CH2 、Z=0、w=0] メタクリロイルイソシアナート(MAI)0.2mol
(22.2g)、平均分子量800のエチレングリコー
ル/プロピレングリコールランダム共重合体0.1mo
l(80g)を窒素雰囲気中でよく生成したTHF10
0mlに溶解した後、0.66gのジブチルチンジラウ
レートを添加する。その後、50℃で約3時間反応させ
ることにより無色の粘稠液体としてMCM(800)を
得た。その 1H−NMR、IRおよび元素分析から、M
AIとエチレングリコール/プロピレングリコール共重
合体は2対1で反応し、更にMAIのイソシアナート基
が消失し、ウレタン結合が生成していることを確認し
た。
【0064】《MCA(550)/MCM(800)共
重合系高分子固体電解質の作製と評価》上記で合成した
MCA(550)1.80gと実施例2で合成したMC
M(800)0.60g、NaBF4 0.2g、NaI
0.2g、I2 0.02gをプロピレンカーボネート
(PC)7gに溶解して高分子固体電解質用モノマー混
合物を粘稠液体として得た。アルゴン雰囲気下、この混
合物をガラス板上に塗布後、100℃で1時間加熱した
ところ、MCA(550)/MCM(800)共重合体
/NaBF4 /NaI/PC複合体が約100μmの透
明なフィルムとして得られた。このフィルムの25℃で
のイオン電導度をインピーダンス法にて測定したとこ
ろ、1×10-3S/cmであった。
【0065】〈湿式太陽電池の製造、評価〉実施例1で
製造したCd(Se,Te)光電極の端部約1mm四方
を5μmのポリイミドフィルムで被覆し、次に、上記で
調製した高分子固体電解質用モノマー混合物を塗布した
後、市販のインジウム/スズオキサイド/ガラス透明電
極を重ね、次いで100℃で1時間加熱することにより
図1に示すような高分子固体電解質を用いた湿式太陽電
池を製造した。光源として、500Wのタングステン−
ハロゲンランプを用い、1時間照射した場合の開回路電
圧は、0.4Vであった。また、閉回路では0.1mA
/cm2 で30分以上の電流が流れ、光電池として作動
していることが分かった。
【0066】
【発明の効果】本発明の湿式太陽電池に用いられる高分
子固体電解質は、ウレタン結合により結合したオキシア
ルキル基を側鎖に有する高分子と少なくとも一種の電解
質との複合体から構成されており、膜強度が良好な薄膜
として得られ易く、また高イオン伝導性という特徴を有
している。
【0067】上記高分子固体電解質を用いた本発明の湿
式太陽電池はイオン伝導性物質が固体であるため、電極
の腐食や液漏れの危険はなく長期間安定して使用でき
る。また高分子固体電解質層を塗布法で形成させること
で薄型の湿式太陽電池を簡便に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による湿式太陽電池の一例として示す、
薄型の固体湿式太陽電池の一実施例の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電極 2 高分子固体電解質 3 対極 4 スペーサー 5 基盤A 6 リード線 7 基盤B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極の少なくとも一方が半導体である2
    つの電極の間に酸化還元種を含むイオン伝導性物質を配
    置した湿式太陽電池において、イオン伝導性物質が一般
    式(1) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOOR2 …… (1) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、R2 はオキ
    シアルキレン基を少なくとも1個以上含む有機鎖を表
    す。該有機鎖は直鎖状、分岐状、環状構造のいずれから
    なるものでもよく、炭素、水素および酸素以外の元素が
    1個以上含まれていても良い。Qは−(CH2x −お
    よび−[CH(CH3 )]y −からなり、xおよびyは
    0または1〜5の整数で任意の順で結合したアルキレン
    基を表す。但しxとyは同時に0になることはない。z
    は0または1〜10の整数を表す。)で表される(メ
    タ)アクリロイルカルバミド酸エステルもしくは(メ
    タ)アクリロイルオキシアルキルカルバミド酸エステル
    から選ばれた少なくとも一種の化合物から得られる重合
    体および/または該化合物を共重合成分とする共重合体
    を含む高分子固体電解質であることを特徴とする湿式太
    陽電池。
  2. 【請求項2】 電極の少なくとも一方が半導体である2
    つの電極の間に酸化還元種を含むイオン伝導性物質を配
    置した湿式太陽電池において、イオン伝導性物質が一般
    式(2) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOO(R3 O)n4 …… (2) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、Qは−(C
    2x −および−[CH(CH3 )]y −からなり、
    xおよびyが0または1〜5の整数で任意の順で結合し
    たアルキレン基を表す。但しxとyが同時に0になるこ
    とはない。R3はそれぞれが独立に−(CH22 −ま
    たは−CH(CH3 )CH2 −を表し、R4 は炭素数が
    1乃至10の範囲のアルキル基、−CONH(Q’O)
    w COCH=CH2 または−CONH(Q’O)w CO
    C(CH3 )=CH2 を表し、Q’は−(CH2x'
    および−[CH(CH3 )]y'−からなり、x’および
    y’は0または1〜5の整数で任意の順で結合したアル
    キレン基を表す。但しx’とy’は同時に0になること
    はない。nは1以上の数、w、zは0または1〜10の
    数を表す。)で表される(メタ)アクリロイルカルバミ
    ド酸エステルもしくは(メタ)アクリロイルオキシアル
    キルカルバミド酸エステル、または一般式(3) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOO {(R6 O)m CONHR5 NHCOO}k (R3 O)n4 …… (3) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、Qは−(C
    2x −および−[CH(CH3 )]y −からなり、
    xおよびyが0または1〜5の整数で任意の順で結合し
    たアルキレン基を表す。但しxとyが同時に0になるこ
    とはない。zは0または1〜10の整数を表す。R3
    よびR6 はそれぞれが独立に−(CH22 −または−
    CH(CH3 )CH2 −を表し、R4 は炭素数が1乃至
    10の範囲のアルキル基、−CONH(Q’O)w CO
    CH=CH2 または−CONH(Q’O)w COC(C
    3 )=CH2 を表し、R5 は炭素数1乃至20の範囲
    のアルキレン基、アリレン基、アリーレン基、またはオ
    キシアルキレン基を表し、Q’はそれぞれが独立に−
    (CH2x'−および−[CH(CH3 )]y'−からな
    り、x’およびy’は0または1〜5の整数で任意の順
    で結合したアルキレン基を表す。但しx’とy’は同時
    に0になることはない。n、m、kはそれぞれ1以上の
    数、w、zは0または1〜10の数を表す。)で表され
    る化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物から得ら
    れる重合体および/または該化合物を共重合成分とする
    共重合体を含む高分子固体電解質であることを特徴とす
    る湿式太陽電池。
  3. 【請求項3】 高分子固体電解質に可塑剤が添加されて
    いる請求項1または2記載の湿式太陽電池。
  4. 【請求項4】 一般式(1) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOOR2 …… (1) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、R2 はオキ
    シアルキレン基を少なくとも1個以上含む有機鎖を表
    す。該有機鎖は直鎖状、分岐状、環状構造のいずれから
    なるものでもよく、炭素、水素および酸素以外の元素が
    1個以上含まれていても良い。Qは−(CH2x −お
    よび−[CH(CH3 )]y −からなり、xおよびyは
    0または1〜5の整数で任意の順で結合したアルキレン
    基を表す。但しxとyは同時に0になることはない。z
    は0または1〜10の整数を表す。)で表される(メ
    タ)アクリロイルカルバミド酸エステルもしくは(メ
    タ)アクリロイルオキシアルキルカルバミド酸エステル
    から選ばれる少なくとも一種の化合物を含有する重合性
    モノマー混合物またはこれに可塑剤が添加された重合性
    モノマー混合物を、湿式太陽電池の構造体内に入れ、ま
    たは支持体上に配置し、かかる重合性モノマー混合物を
    重合することを特徴とする湿式太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(2) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOO(R3 O)n4 …… (2) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、Qは−(C
    2x −および−[CH(CH3 )]y −からなり、
    xおよびyは0または1〜5の整数で任意の順で結合し
    たアルキレン基を表す。但しxとyが同時に0になるこ
    とはない。R3はそれぞれが独立に−(CH22 −ま
    たは−CH(CH3 )CH2 −を表し、R4 は炭素数が
    1乃至10の範囲のアルキル基、−CONH(Q’O)
    w COCH=CH2 または−CONH(Q’O)w CO
    C(CH3 )=CH2 を表し、Q’は−(CH2x'
    および−[CH(CH3 )]y'−からなり、x’および
    y’は0または1〜5の整数で任意の順で結合したアル
    キレン基を表す。但しx’とy’は同時に0になること
    はない。nは1以上の数、w、zは0または1〜10の
    数を表す。)で表される(メタ)アクリロイルカルバミ
    ド酸エステルもしくは(メタ)アクリロイルオキシアル
    キルカルバミド酸エステル、または一般式(3) CH2 =C(R1 )CO[OQ]z NHCOO {(R6 O)m CONHR5 NHCOO}k (R3 O)n4 …… (3) (式中、R1 は水素またはメチル基を表し、Qは−(C
    2x −および−[CH(CH3 )]y −からなり、
    xおよびyは0または1〜5の整数で任意の順で結合し
    たアルキレン基を表す。但しxとyが同時に0になるこ
    とはない。zは0または1〜10の整数を表す。R3
    よびR6 はそれぞれが独立に−(CH22 −または−
    CH(CH3 )CH2 −を表し、R4 は炭素数が1乃至
    10の範囲のアルキル基、−CONH(Q’O)w CO
    CH=CH2 または−CONH(Q’O)w COC(C
    3 )=CH2 を表し、R5 は炭素数1乃至20の範囲
    のアルキレン基、アリレン基、アリーレン基、またはオ
    キシアルキレン基を表し、Q’は−(CH2x'−およ
    び−[CH(CH3 )]y'−からなり、x’およびy’
    は0または1〜5の整数で任意の順で結合したアルキレ
    ン基を表す。但しx’とy’は同時に0になることはな
    い。n、m、kはそれぞれ1以上の数、w、zは0また
    は1〜10の数を表す。)で表される化合物から選ばれ
    る少なくとも一種の化合物を含有する重合性モノマー混
    合物、またはこれに可塑剤が添加された重合性モノマー
    混合物を、湿式太陽電池構成用構造体内に入れ、または
    支持体上に配置し、かかる重合性モノマー混合物を重合
    する工程を有することを特徴とする湿式太陽電池の製造
    方法。
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