JPH088750B2 - 配電線遠方監視制御方式 - Google Patents

配電線遠方監視制御方式

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JPH088750B2
JPH088750B2 JP61073720A JP7372086A JPH088750B2 JP H088750 B2 JPH088750 B2 JP H088750B2 JP 61073720 A JP61073720 A JP 61073720A JP 7372086 A JP7372086 A JP 7372086A JP H088750 B2 JPH088750 B2 JP H088750B2
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一夫 西島
照信 宮崎
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、配電系統に設置した親局と複数の子局間の
通信方式に係り、特に配電線系統の状態変化を検出する
に好適な配電線遠方監視制御方式に関する。
〔従来の技術〕
配電線を信号伝送路として用いるいわゆる電力線搬送
方式は、配電用トランスの2次側に親局を設置し、配電
用トランスの2次側からの電気が供給されているあらゆ
る箇所に子局を設置してなるものであり、その電気の供
給されるあらゆる箇所と通信ができるという長所があ
る。しかしながら、この電力搬送方式は、例えば、断線
事故、開閉器の「入」から「切」への状態変化等配電線
路が途中で断たれた場合、その点以降の停電区間とは全
く通信できなくなるという短所がある。
したがつて、系統状態を監視するうえで、系統に設置
した多数の散在した子局との通信の可否を常時親局が把
握していなければならないという重大な欠点があつた。
それでは、前記電力線搬送方式について、零相キヤリ
ア伝送方式を例にとつて、以下に説明することにする。
配電系統において、適用される零相キヤリア伝送方式
は、第9図に示すように構成されている。すなわち、配
電用トランス10の二次側に接続された送信部TXは、三相
のうちの一相(本例ではA相とする)と大地間に、少容
量のインピーダンス11(本例ではコンデンサとする)
を、第10図(a)の送信入力に示すような伝送付号に合
わせて送信用スイング装置12を入切するように構成され
ている。このような送信部TXにより平衡状態にある対地
静電容量13のうち、A相のみわずかに変化させることに
より、A相の対地間電圧を変化させる。
同様に、トランス10の二次側に接続された受信部RX
は、コンデンサ分割器14,15と、その分割器14,15からの
電圧を取り込み、第10図(b)のごとき零相電圧Voを得
るベクトル合成回路16に、ベクトル合成回路16からの零
相電圧VoとA相の分圧電圧とから同期検波して第10図
(c)のごとき信号を得る同期検波回路17と、この回路
17からの信号から高調波成分を除去して第10図(d)の
ごとき信号を得る高調波成分除去回路18とから構成され
ている。
三相の対地間電圧をコンデンサ分割器14,15を介して
取り出し、これをベクトル合成器16に入力してベクトル
合成し、第10図(b)に示す零相電圧Voを得る。該零相
電圧Voは、常時は零に近い値であるから、この零相電圧
の変化分のみを抽出することにより、大きなSN(信号対
雑音)比が得られることになる。さらに、伝送信頼度向
上のため、前述の零相電圧と、基準相としたA相の対地
間電圧をベクトル合成器16で積演算することにより同期
検波を行い、第10図(c)に示すような直流成分と、第
2高調波成分からなる波形を得る。該波形から直流成分
のみを取り出し、受信信号として送信信号を復調する
(第10図<d>)。これが零相キヤリア伝送方式の原理
である。
また、親局2は、上記送信部TXと、受信部RXと、処理
装置PUとからなつている。同様に、子局4は、上記送信
部TXと受信部RXと制御装置CTLとからなつている。
このような親局2と子局4とを備えてシステムについ
て、第11図を参照しながら説明する。
配電用トランス1の二次高圧配電線上に零相キヤリア
伝送の送受信機能を有した親局2を設置し、また、前記
高圧配電線上に設置された開閉器3の状態を監視し、制
御を実行し、零相キヤリア伝送の送受信機能を有した子
局4を各開閉器と1対1で設置した配電系統群5が一つ
の配電用トランス1の2次に複数設けられている。親局
2から子局4、子局4から親局2の双方向性の通信が可
能である。
また、上記伝送方式の場合、送信および受信タイミン
グは、系統周波数を基準クロツクとしているので、シス
テム同期を容易にとることができるという特徴を有して
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この零相キヤリア伝送方式をはじめ電力線搬送方式が
通信するためには、同一の系統で電気が配られている範
囲に限定される。例えば、第11図の開閉器3−1が切状
態であつたとすると、その開閉器3−1以降が停電であ
るような場合、またはその開閉器3−1が切状態で開閉
器3−2までが他の配電用トランスから逆送されている
場合などは、親局2と子局4−2、子局4−nは通信不
能状態となる。
このため、親局2は全開閉器3の状態を把握すること
はもちろんのこと、全子局2との通信可否も把握しなけ
ればならない。
その方法の一つとして、ポーリング方式がある。ポー
リング方式というのは、親局が監視、制御の対象とする
全ての子局に対して、順次子局1台ずつと通信を行い、
開閉器状態等の情報を収集すると同時に、当該子局との
通信可否をも把握する方式である。本方式によれば、開
閉器の状態変化、通信不能な子局等をも検出することが
できるが、子局の数だけ通信を繰り返すため、系統全体
を把握するためには、長時間を要するという問題があつ
た。また、電力線搬送方式は、伝送速度を系統周波数に
依存するため、一般の通信システムのように、システム
に応じて伝達速度を選ぶ(通信路の選択等)ことができ
ないという問題もある。
一般に、配電系統における開閉器の状態変化は頻繁に
発生することはなく、断線発生などは稀であるが、需要
家の停電等の早期検出の目的から、一刻も早く検出した
方が好ましいことは当然である。したがつて、滅多に発
生しない状態変化を常時監視するには、短時間の周期で
繰り返し系統全体を把握する手法の確率が切望されてい
た。
本発明の目的は、親局が系統の運用状態を把握し、状
態変化を早急に検出するとともに、該状態変化の内容を
早急に検出する配電線遠方監視制御方式を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決し、目的を達成する本発明は、配電
用変電所からの配電線に接続され、配電系統の状態監視
を行うとともに、制御等を行うための各種の指令を発生
する親局と、配電線路に接続され、その線路上に設置さ
れた開閉器等の状態を取り込んでその情報を親局に送出
可能にするとともに親局からの指令を基に開閉器の開閉
制御を行う複数の子局からなる配電線遠方監視制御方式
において、前記親局は配電用変電所から配電している末
端の開閉器を監視する子局からの情報を基に配電系統の
状態変化を検出することを特徴とするものである。
〔作用〕
系統の運用状態を親局が把握したのち、配電の末端に
ある開閉器のみの状態変化を監視すれば、系統全体の状
態変化を検出できることになる。つまり、電力線搬送伝
送方式は、信号路である配電線が健全(配電されている
状態)でなければ、親局と配電の末端に位置した開閉器
を監視制御する子局との通信ができないという原理に基
づいて上述のように問題点を解決している。
すなわち、通信の対象としている末端の子局が、親局
に対して通信しないときは、 (1) 当該子局までの一つの配電線上に設置された開
閉器のいずれかに、状態変化(入→切)が発生した場合 (2) 当該子局までの一つの配電線上のどこかで断線
が発生した場合 (3) 当該子局に異常が発生した場合 が予想される。そこで、親局は当該配電線上の他子局と
通信を行い、原因を突き止めるものとする。
また、末端に位置した開閉器の状態変化は、常時の通
信により検出できる。
当然のことであるが、末端の子局に状態変化がなく、
通信が正常に行われていれば、系統全体に状態変化がな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〈第1実施例〉 第1図は、開閉器の遠方監視制御を行う上での対象と
なる配電系統の一部を例として示すブロツク図である。
第1図(A)において、配電用トランス1の二次高圧
配電線に、該配電線を信号伝送路とした電力線搬送方式
による送受信機能を有した親局2を配置し、前記配電線
に設置された遮断容量を有する開閉器3−1,3−2を経
て、各配電区間を管理する開閉器3−3〜3−10が設置
されている。各開閉器3−1〜3−10には、監視・制御
を目的とし、配電線を信号伝送路とした電力線搬送方式
による送受信機能を有した子局4−1〜4−10を設置す
る。
なお、第1図(B),(C)は、開閉器の「入」,
「切」の状態を説明するために示す図である。
上述の系統において、遮断容量を有する開閉器3−1,
3−2および開閉器3−3〜3−10の接続情報を第2図
に示す。開閉器3−1〜3−10には、全て順送,逆送の
向きを固定に設置し、子局4−1〜4−10の制御電源
は、全て順送方向が健全であるときのみ通信可能という
状態にする。ここで、子局4が1対1で監視制御する開
閉器3が逆送から給電され、かつ入状態にあれば、当該
子局4が通信でき得る状態にあることは明白である。例
えば、第1図において、開閉器3−1,3−3,3−6,3−9
が「入」で、開閉器3−10が「切」の場合、子局4−10
が送信すると、開閉器3−9,3−6,3−3,3−1を介して
親局2に信号が伝送されるが、開閉器3−2,3−4,3−7,
3−10が「入」で、開閉器3−9が「切」の場合、子局
4−10が送信すると、開閉器3−10,3−7,3−4,3−2を
経て親局2へ信号が伝送される。
さて、システム立上げ時に親局2は、系統状態を以下
の手順で把握する。第2図から、順送接続のない開閉器
3−1,3−2が、系統の最上位であることがわかる。ま
ず、開閉器3−1の状態を子局4−1と通信し、「入」
状態であることを知る。次に、開閉器3−1の接続情報
は、逆送接続の開閉器3−3のみであるから、開閉器3
−3の接続情報により、未だ状態把握していない開閉器
3−5および3−6について、子局4−5,4−6とそれ
ぞれ個別に通信を行う。親局2は、この手順を繰り返し
て面状に広がつている系統状態を一つの配電ルートに展
開し、系統の運用テーブルを作り上げるのであるが、上
記までの情報で作成中の運用テーブルを第3図に示す。
次に、開閉器3−5の接続情報により、開閉器3−8
の状態を子局4−8と通信し、該状態が「切」であるこ
とより、配電ルート1の末端が開閉器3−9と認識す
る。また、開閉器3−9,3−10,3−7の順に子局4−9,4
−10,4−7と通信し、開閉器3−7が「切」であること
から、配電ルート2の末端が開閉器3−7と認識する。
同様に、開閉器3−2,3−4の順に子局4−2,4−4と通
信を行い、状態を把握するが、開閉器3−4の接続情報
にある全ての開閉器の状態は、すでに把握済みであるこ
とより、全開閉器3の状態把握が終了したことになる。
この時点で親局2が作成した系統の運用テーブルを第4
図に示す。
ここで、各配線ルートの末端にあると認識した開閉器
(本例では、開閉器3−8,3−7,3−4)の中で、「切」
状態の開閉器(本例では、開閉器3−8,3−7)に着目
する。つまり、開閉器が「切」であれば、該開閉器と対
になる子局は、順送側にのみ返信するのだから、配電ル
ートは返信する方向に属さねばならない。したがつて、
開閉器3−8の順送接続は開閉器3−5であり、同じ逆
電ルート1内であり、修正の必要はないが、開閉器3−
7の順送接続は開閉器3−4であり、配電ルートが異な
つていることがわかる。つまり、開閉器3−7は、配電
ルート2ではなく、配電ルート3に属するように修正す
る必要がある。したがつて、親局2が作成する系統の運
用テーブルは第5図のようになる。
以上の処理手順を整理する。
系統の最上位(配電用トランス2次と直結する)開閉
器を把握し、配電ルートの起点とする(第7図ステツプ
100)。開閉器状態が「入」であれば、当該開閉器の接
続情報に従い、状態の把握していない開閉器のみを通信
により調査する(7図ステツプ101)。ただし、接続が
複数になるときは、配電ルートを新しく作る。上記ステ
ツプ101に従つて、通信を進めていくうち、接続情報の
全てがすでに調査済み、または当該開閉器が「切」状態
であつたとき、当該開閉器が配電ルートの末端であると
する(第7図ステツプ102)。全ての面状に広がつて開
閉器の状態を調査し終えて、運用テーブルに配電ルート
を作成完了した時点で、各配電ルートの末端開閉器の中
で「切」状態の開閉のみ、子局の伝達方向を考慮し、該
開閉器の順送接続にある開閉器と同一の配電ルートにデ
ータを移し、系統の運用テーブル作成処理が完了する
(第7図ステツプ103)。
以上が、現在の配電状態の末端開閉器を操す手法の一
例であるが、このシステム立上げ時の処理(システムの
イニシヤル処理)が済んだ後は、系統の常時監視を以下
の方法により行えば、系統の全体を把握することができ
る。
系統の運用テーブルの末端にある開閉器以外の全ての
開閉器は「入」状態であり、かつ末端の開閉器を監視・
制御する子局4と親局2の通信は、前記運転用テーブル
の給電ルートを信号伝送路としていることから、親局2
は系統の運用テーブルの末端に位置する開閉器3の子局
4と常時通信し、通信の可否と末端開閉器の状態変化発
生有無を監視すればよいことになる。
すなわち、末端に位置する開閉器3の子局4との通信
ができるということは、親局2と当該子局4との間の信
号伝送路が健全であることを意味し、該信号伝送路上に
設置されている開閉器3は「入」状態のまま、状態変化
がないことに外ならず、さらに、系統の断線事故等が発
生していないことも明白である。また、末端の開閉器状
態は当該子局4との通信により常時監視するのだから、
状態変化発生の有無を把握できることはいうまでもな
い。
いま、第1図に示す系統図で、系統の運用テーブルが
第5図であるとき、開閉器3−9が「入」から「切」に
状態変化したときの状態変化の検出と、状態変化発生の
開閉器を検出する手順例について第8図(I)を参照し
ながら説明することにする。
親局2は、系統の運用テーブル(第5図)から、末端
に位置する開閉器3−8,3−10,3−7を順番に子局4−
8,4−10,4−7と通信を行うようにする(第8図
(I))。開閉器3−9が「入」から「切」に状態変化
すると、子局4−10は親局2からの送信に対し返信不能
となり、親局2は子局4−10が通信不能であると認識
し、開閉器3−10を末端とする配電ルートから、 開閉器3−1,3−3,3−,3−9のいずれかに「入」か
ら「切」に状態変化が発生したこと、 配電用トランス1と開閉器3−10との間に断線が発
生したこと、 を推定し、系統に状態変化があつたと認識する。もちろ
ん、 子局4−10に異常が発生したこと、 外乱(雷サージ等)による一時的な通信不良等も考
えられるが、それは以下に述べる確認方法の一例により
検出できる。
親局2は、末端に状態変化が発生したと認識すると、
開閉器3−10を末端とする配電ルート上に設置されてい
る開閉器3−1,3−3,3−6,3−9の状態を「二分法」に
より監視する。つまり、系統の運用テーブルから、開閉
器3−1と3−10の中間の開閉器3−6の状態を子局4
−6と通信を行い、「入」状態であることを認識する。
次に、開閉器3−6と開閉器3−10との中間にある開閉
器3−9の状態を子局4−9と通信を行い「切」状態で
あることを認識し、開閉器3−9が「入」から「切」に
状態変化したことを検出する。
以上のように、通信不能となつた子局4が監視制御し
ている開閉器3と、親局2を結ぶ配電線上の開閉器状態
を順次監視することにより、状態変化の発生した開閉器
3を検出する。本例では、「二分法」を用いているが、
系統の運用テーブルの順番に開閉器の状態を監視するこ
とも、本例と同様の効果があることはいうまでもない。
また、開閉器3の状態変化ではなく、断線事故が発生
した場合には、次の検出手順により把握できる。いま、
開閉器3−6と3−9の間に断線事故が発生したとす
る。子局4−10が通信不能となるため、前述のように開
閉器3−6の状態を子局4−6と通信を行い、「入」状
態であることを認識する。次に、開閉器3−9の状態を
子局4−9と通信を行い、子局4−9は親局2からの送
信に対して返信せず、親局2は子局4−9との通信が不
能であることを認識する。そこで、開閉器3−6と3−
9の中間にある開閉器を監視しようとするが、運用テー
ブルから、開閉器3−9は3−6に接続していることが
わかり、かつ開閉器3−6が「入」状態であることよ
り、開閉器3−6と3−9間に断線事故が発生したと認
識する。ここで、開閉器3−9以降に設置した子局4は
全て通信不能であることは、当該給電ルートの末端子局
4−10が通信不能であることにより裏付けされる。
また、給電ルート上の全開閉路3が各子局4との通信
により「入」であることがわかつた場合には、再度通信
不能であつた末端子局4と通信を行い、一時的な通信不
良でなかつたかを把握する。この通信においても、当該
子局4が返信しない場合には、 (イ) 当該末端開閉器3と同一給電ルートにある隣接
開閉器3間に断線事故が発生した。
(ロ) 当該末端子局4に異常が発生した。
として、親局2は認識する。
親局2の認識した内容は、親局2の処理装置Pu内に設
けられた系統状態表示盤、デイプレイ、プリンタ、警報
等の出力により運転員に連絡,記録,表示することは、
従来の遠方監視制御システムと同様である。
本実施例によれば、従来、系統全体を常時監視するた
めに必要とした通信対象子局数は、監視制御する開閉器
の数だけあつたものを、各配電ルートの末端の子局だけ
でよく、多大な通信効率の向上がある。第1図の運用系
統においては、常時10台を監視する必要があつたのに対
し、本発明による方法では、3台を通信対象とするだけ
で全体を把握できる。
また、本方式によれば、系統に発生した継線事故がど
の区間にあるかをも検出できるという、遠方監視制御の
機能向上がある。
〈第2実施例〉 第2実施例の動作について、第8図(II)を参照しな
がら説明する。
上記第1実施例では、親局2と子局4の通信を親局2
と特定の子局4に限定した1対1の通信による方法を述
べたが、以下に親局2と複数の子局4との1対Nの通信
方法による第2実施例を述べる。
親局2は、システムのイニシヤル処理により、系統の
運用テーブルを第5図のように作成したのち、第8図
(II)に示すように、各子局4に対して、「配電ルート
ナンバー」、「返信待機時間1」、「末端フラグ」、
「返信待機時間2」を送信し、子局4には、不揮発生の
書き換え用メモリを設け、親局2からの指示に従い記憶
する。第5図に示した系統の運用テーブルを基に、親局
2が各子局4に送信し、記憶させるデータを第6図に示
す。該データを各子局4に送信後、親局2は「末端フラ
グ」が「1」の子局4のみ「返信待機時間2」経過後、
該子局4の監視している開閉器の状態を返信させる「末
端子局一斉監視指令」を発生する。
親局2からの指令を受信した子局4は、親局2から指
定され記憶されたデータのうち、「末端フラグが「1」
であるか判断し、「1」でなければ、親局2に返信せ
ず、「1」であれば、「返信待機時間2」にセツトされ
たデータと、子局1台が親局2に返信するに必要な時間
を乗算した時間だけ待ち、当該子局4が監視している開
閉器の状態を返信始める(第8図(II))。返信に際し
て、システムの通信は同期がとられなければならない
が、電力線搬送方式では、系統周波数を信号の送受信ク
ロツクとして親局2、子局4が利用しているため、複数
の子局4が返信を必要としても、親局2からの指令を受
信完了した時点をシステム同期として、返信待機時間に
相当する系統周波数によるクロツクをカウントすること
により、子局同士の返信信号が衝突することはない。
親局2と特定の子局4が1対1で通信を行うために
は、当該子局4−mに限定するためのアドレスを通信の
中に含まなければならないこと、子局4−mが返信する
ためには、親局2が送信しなければならないことが必須
条件であるが、本実施例では、親局2が一回の送信によ
り監視する必要がある全子局4が順次返信するため、系
統全体を把握するための通信時間をさらに短縮すること
ができる。親局2は、「末端子局一斉監視指令」発生
後、返信されてきた時期により、どの開閉器の情報であ
るかを識別することができる。
以上の方法により、系統の運用テーブルの末端開閉器
の状態を、親局2と複数の末端子局との1対N通信によ
り、一回で把握することができる。また、返信しない子
局をも同時に検出することができる。通信不能な子局か
ら系統に状態変化が発生したことは、第1実施例で述べ
た通りである。第2実施例では、通信不能な末端子局を
検出したのちは、親局2は、該末端開閉器が属する配電
ルートを、運用テーブルから判断し、当該配電ルートを
対象とした「配電ルート状態一斉監視指令」を発生す
る。該指令の中で、「配電ルートナンバー」は2進数
で、各子局に予め指定しているため、配電ルートの指定
は、2進数の特定桁数を用いる。つまり、親局2から
「配電ルート状態一斉監視指令」を受信した子局4は、
「配電ルートナンバー」の指定桁数が、当該子局が記憶
している「配電ルートナンバー」のデータにおいて、
「1」でなければ親局に返信せず、「1」であれば、
「返信待機時間1」にセツトされたデータと、子局1台
が親局2に返信するに必要な時間を掛け合わせた時間だ
け待ち、その後当該子局4が監視している開閉器状態の
返信を開始する。システム同期のとり方は、前述の「末
端子局一斉監視」と同じである。
具体例として、開閉器3−9が「入」から「切」に変
化したときの処理手順を述べる。
親局2は、「末端子局一斉監視」を常時繰り返し行つ
ており(第8図(II)参照)、子局4−10が返信しない
ことを検出し、第1実施例と同様に、系統に状態変化が
発生したことを認識する。第5図の運用テーブルから、
子局4−10が配線ルートナンバー2の末端であることを
判別し、「配電ルート状態一斉監視指令」を配電ルート
ナンバーの2桁目を指定して発生する。該指令を受信し
た子局は、自局の配電ルートナンバーの2桁目をチエツ
クし、子局4−1,4−3,4−6,4−10が、親局2に対して
返信する。該5台の子局4−1,4−3,4−6,4−9は、
「返信待機時間1」のデータに従つて、返信を開始する
までの時間だけ待機し、その後それぞれ監視している開
閉器状態を返信開始する。親局2は、子局4からの返信
情報と返信時期から、指定した配電ルートの各開閉器の
状態と、返信はない子局4とを識別することができる。
したがつて、開閉器3−9が「入」から「切」に状態変
化したことを検出することができる。
また、開閉器状態と子局からの返信有無により、第1
実施例で述べた系統の断線事故とその区間を検出可能で
あることはいうまでもない。
本実施例によれば、第1実施例の効果に加えて、さら
に系統状態把握のための通信所要時間が短かくなるとい
う大きな効果がある。
第1実施例、第2実施例ともに、まず、末端に位置す
る子局が通信不能であることを判断するうえで、一回の
通信でなく複数回の通信を行い(リトライ処理)、RAS
機能を設けて、伝送信頼度向上を図りうることもまた、
いうまでもない。
また、系統状態変化発生後は、状態変化の内容に応じ
て、系統の運用テーブルを修正し、現在の配電ルートを
認識し、各末端に位置する子局との通信を行い、次の系
統の状態変化に対応できるようにする。
なお、現在の配電運用上、末端に位置する開閉器を検
出するために、第2の実施例で述べた親局と複数子局と
の1対N通信処理において、当該系統の全子局を対象と
して現在の全開閉器状態を把握し、該状態情報と第2図
に示した接続情報から、運用テーブルを作成するに要す
るシステムのイニシヤル処理時間を短縮できることも明
白である。さらに、配電系統の運用においては、常時
「切」状態とする開閉器(他S/Sとの並列運転用開閉
器、同一S/S内でのループ用開閉器等)があり、接続情
報中に当該開閉器情報を入力しておくことにより、シス
テムの立上げ時の運用テーブルを、各開閉器状態把握の
ための通信処理を行うことなく作成し、常時監視処理を
実行しても、現在の運用状態を掌握できることも明白で
ある。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、系統の運用状態
を開閉器の接続状態も含めて親局が管理するとともに、
系統に散在する複数の子局全てと通信するのではなく、
特定の子局と通信を行うことにより、系統全体を監視で
きるので、開閉器の状態変化を早期に検出できるという
多大な効果があり、また、開閉器の状態変化だけでな
く、系統の断線事故の発生とその断線発生区間を検出で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロツク図、第2図ない
し第6図は同動作を説明するために示す説明図、第7図
は同動作を説明するために示すフローチヤート、第8図
(I),(II)は同動作を説明するために示すタイムチ
ヤート、第9図は零相キヤリア伝送方式の原理を示す回
路図、第10図は同動作の原理を説明するために示すタイ
ムチヤート、第11図は同原理を適用した配電線を示す系
統図である。 1……配電用トランス、2……親局、3……開閉器、4
……子局、TX……送信部、RX……受信部、PU……処理装
置、CTL……制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電用変電所からの配電線に接続され、配
    電系統の状態監視を行うとともに、制御等を行うための
    各種の指令を発生する親局と、配電線路に接続され、そ
    の線路上に設置された開閉器等の状態を取り込んでその
    情報を親局に送出可能にするとともに、親局からの指令
    を基に開閉器の開閉制御を行う複数の子局からなる配電
    線遠方監視制御方式において、前記親局は配電用変電所
    から配電している末端の開閉器を監視する子局からの情
    報を基に配電系統の状態変化を検出することを特徴とし
    た配電線遠方監視制御方式。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、親局は配
    電線路上に設置された全開閉器の各隣接した開閉器との
    接続情報を予め記憶しておき、系統の状態変化が発生し
    たときに発生内容と状態変化の発生した開閉器を把握す
    ることを特徴とする配電線遠方監視制御方式。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、親局は配
    電用変電所からの配電している末端の開閉器を監視制御
    している子局のみが返信するように、当該子局に返信責
    務,返信方法等を指定し、子局はこの指定に基づいて現
    在の配電系統の末端に位置する子局のみが応答すること
    により状態一斉監視を常時行うことを特徴とする配電線
    遠方監視方式。
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