JPH0884579A - 果菜の皮むき機 - Google Patents

果菜の皮むき機

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JPH0884579A
JPH0884579A JP24992094A JP24992094A JPH0884579A JP H0884579 A JPH0884579 A JP H0884579A JP 24992094 A JP24992094 A JP 24992094A JP 24992094 A JP24992094 A JP 24992094A JP H0884579 A JPH0884579 A JP H0884579A
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JP
Japan
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rotary blade
fruit
vegetables
arm
support arm
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JP24992094A
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English (en)
Inventor
Narahiko Muro
楢 彦 室
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Muro Corp
Original Assignee
Muro Corp
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 果菜Cの皮むきを行う回転刃38が果菜の両
端を保持するクランプ部材11,12や機体1の他の一
部に接触するのを抑止した果菜の皮むき機を、簡単な構
造によって安価に提供する。 【構成】 対向配置されたクランプ部材11,12によ
り果菜Cの両端を保持して回転させ、機体1上に旋回軸
31により回転自在に取付けた旋回アーム30の先端
に、回転刃支持アーム35を揺動自在に連結し、この回
転刃支持アーム35に設けたカップ状の回転刃38によ
って皮むきを行う。回転刃支持アーム35の両側にはス
トッパー棒50を突設し、回転刃支持アーム35をその
ストッパー棒に対して皮むきのための揺動によりクラン
プ部材11,12に接触する直前で当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グレープフルーツやオ
レンジ、夏ミカン等の略球形状をなす柑橘類や、キウィ
その他の略回転楕円形状をなす果実・野菜類の外皮をむ
くのに適した安全で操作のし易い果菜の皮むき機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、柑橘類ばかりでなく、各種の果菜
の外皮をむくようにした果菜の皮むき機は、種々提案さ
れている。そのような果菜の皮むき機の一例として、特
公昭63−065306号公報に開示されているもの
は、果菜の両端をクランプ部材間で保持して回転させ、
カップ状の回転刃を、支持腕により果菜の回転軸線上に
おいて回転自在に保持させ、該回転刃を果菜表面の回転
軌跡に対する接線に平行し、且つ回転刃が果菜の表面に
対して外側から接触して果菜に切込むような相対的位置
関係で、支持腕により果菜表面に沿って移動可能に配設
したものである。
【0003】この果菜の皮むき機では、上述したよう
に、果菜の外皮をむくために、上記回転刃を支持腕によ
り果菜表面に沿って移動するようにガイドさせるが、い
かなる場合にも回転刃が果菜の両端を保持するクランプ
部材や装置本体の他の一部に接触しないようにする必要
があり、そのため、上記支持腕等に回転刃がクランプ部
材その他に接触するのを抑止するストッパを設けたりし
ているが、逆に、果菜表面全体の皮をむくためには、で
きるだけクランプ部材に近い位置まで回転刃を接近させ
得ることが必要である。
【0004】また、果菜の大きさ、むこうとする皮の厚
さ、形状等に合わせて、皮むき機の各部を調整可能にす
る必要があるが、それらをいかに調整したときでも、上
述したように、回転刃がクランプ部材や装置本体の他の
一部に接触しないようにすると同時に、できるだけクラ
ンプ部材に近い位置まで回転刃を接近させてクランプし
ている部分のごく近くまで皮むきできることが必要であ
る。従来の皮むき機は、このような点についての配慮を
行ってはいるが、それが不十分で必ずしも満足できない
とか、構造的に複雑であるなどの問題点を有しているの
が通例である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、極めて簡単な構造によって回転刃が果菜の両端を保
持するクランプ部材や装置本体の他の一部に接触するの
を抑止し、しかも、できるだけクランプ部材や装置本体
に近い位置まで回転刃を接近させ得る回転刃の動作範囲
制限手段を備えた果菜の皮むき機を安価に提供すること
にある。本発明の他の技術的課題は、果菜の大きさ、む
こうとする皮の厚さ、形状等に合わせて、皮むき機の各
部を調整可能にし、簡単な手段で各種果菜の皮むきを実
現できるようにした果菜の皮むき機を提供することにあ
る。
【0006】本発明の他の技術的課題は、果菜の大き
さ、むこうとする皮の厚さ、形状等に合わせて、皮むき
機の各部を調整したときでも、できるだけクランプ部材
に近い位置まで回転刃を接近させて、クランプしている
部分のごく近くまで皮むきできるようにした果菜の皮む
き機を提供することにある。本発明の他の技術的課題
は、回転刃の旋回軸支持体に対する旋回アームの取付け
位置を、果菜の形状に応じて変更可能にし、回転刃の果
菜に対する切り込み限度を調整可能にした構成と相まっ
て、簡単に果菜の大きさの変化に対応できるようにした
皮むき機を提供することにある。本発明の他の技術的課
題は、操作者の手を皮むきのために回転するカップ状の
回転刃の危険から回避させ、安全に操作できるようにし
た果菜の皮むき機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の果菜の皮むき機は、機体上において、果菜回
転軸線上に対向配置されたクランプ部材により果菜の両
端を保持して回転させるクランプ回転機構を備え、機体
上に取付けた旋回軸支持体に、軸線が上記果菜回転軸線
に直交する平面内において該果菜回転軸線の近くに位置
する旋回軸により、旋回アームを回転自在に取付けると
共に、該旋回アームの先端に、上記旋回軸の軸線を含む
平面内において揺動する回転刃支持アームを揺動自在に
連結し、上記回転刃支持アームは、上記旋回軸の周りに
おいて上記クランプ部材に保持された果菜の表面に沿っ
て移動して皮むきするカップ状の回転刃と、該回転刃を
回転駆動するモータと、果菜の表面に沿った該回転刃の
移動を操作するための操作ハンドルとを備えたものと
し、上記旋回軸支持体から回転刃支持アームの連結位置
の両側に突設され、回転刃支持アームが皮むきのための
揺動によりクランプ部材に接触する直前で当接するスト
ッパー棒を設けたことを特徴とするものである。
【0008】上記皮むき機においては、旋回軸支持体
を、機体上に果菜回転軸線に対して平行に配設した案内
杆に沿って位置調整可能に取付けることができる。ま
た、旋回アーム内に、回転刃を回転駆動するモータの駆
動スイッチを内装し、該スイッチの操作部材を、回転刃
支持アームが皮むきに際して旋回アームに対して接近す
る位置において、該回転刃支持アーム側にばねで付勢し
て突出させ、回転刃支持アームの一部に設けた押圧子を
上記スイッチの操作部材の先端に臨ませ、上記旋回アー
ム内に操作部材の上記ばねに抗する押し込みの限度を設
定するストッパを設けて、該ストッパにより回転刃支持
アームにおける回転刃の果菜に対する切り込み限度を設
定することができる。
【0009】また、上記皮むき機においては、回転刃支
持アームに設けた操作ハンドルを、ロック機構付きのね
じによって、該ねじ先端の突出量を調整自在にして該回
転刃支持アームに螺挿し、そのねじの先端によりスイッ
チの操作部材に臨ませる押圧子を形成させ、上記ねじ先
端の突出量により果菜に対する回転刃の切り込み深さを
調整可能にすることができる。回転刃支持アームには、
カップ状の回転刃の刃先を覆う開閉自在のカバーを設
け、回転刃の移動を操作する操作ハンドルに、上記カバ
ーを開閉する操作子を添設することができる。さらに、
旋回軸支持体に対して旋回アームを取付けるための旋回
軸の取付け位置を、果菜の形状に応じて、果菜回転軸線
に直交する平面内において平行移動した位置に転位可能
にすることができる。
【0010】
【作用】上記皮むき機において、クランプ回転機構のク
ランプ部材により果菜の両端を保持してその果菜を回転
させ、操作ハンドルによって回転刃支持アームを操作し
て、回転刃支持アームの一部に設けた押圧子により、旋
回アームに内装した回転刃のモータを駆動する駆動スイ
ッチの操作部材をばねの付勢力に抗してストッパに当接
するまで押圧し、それによってカップ状の回転刃を回転
させながら果菜の表面に沿って移動させると、上記クラ
ンプ部材に保持させた果菜の皮むきを行うことができ
る。上記操作ハンドルにより回転刃支持アームを操作す
る際に、該ハンドルに添設した操作子を操作してカップ
状の回転刃の刃先を覆うカバーを開くようにしているの
で、操作者の手を皮むきのために回転するカップ状の回
転刃の危険から遠ざけることができる。
【0011】この皮むきを行う場合に、上記旋回軸支持
体から回転刃支持アームの連結位置の両側にストッパー
棒を突設し、回転刃支持アームが皮むきのための揺動に
よりクランプ部材に接触する直前でストッパー棒に当接
するようにしているので、果菜の大きさ、むこうとする
皮の厚さ、形状等に合わせて、皮むき機の各部を調整可
能しても、回転刃をクランプ部材や装置本体の他の一部
に接触させることなしに、クランプ部材に極めて近い部
分から果菜の皮むきを行うことができる。
【0012】また、上記旋回軸支持体を果菜の大きさに
応じて案内杆に沿って位置調整し、あるいは、回転刃支
持アームに設けた操作ハンドルのねじ先端の押圧子の突
出量を調整することにより、果菜に対する回転刃の切り
込み深さを調整し、さらに、旋回軸支持体に対して旋回
アームを取付けるための旋回軸の取付け位置を平行移動
させて果菜の形状に対応させるなど、皮むき機の各部を
調整して、果菜の大きさ、むこうとする皮の厚さ、果菜
の形状等に適合させることが可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。この果菜の皮むき機は、回転している果菜Cの
表皮に沿って、回転する回転刃を手動で移動させて果菜
Cの皮むきを行うもので、その機体1には、高さを調節
できる四つの脚2が設けられている。上記機体1は、そ
の左右に対峙する一対の側板3,4を,複数の連結杆5
(図4)及び案内杆6,7によって連結することにより
形成したもので、それらの側板3,4間に一対のクラン
プ部材11,12により果菜Cの両端を保持して果菜回
転軸線の周りに回転させるクランプ回転機構10が設け
られている。
【0014】このクランプ回転機構10におけるクラン
プ部材11,12は、果菜Cの両端部、特に柑橘類のへ
た部分とその反対側の部分を保持する機能を有するもの
で、その対向面に複数の凸子13,14が設けられ、一
方のクランプ部材11は側板3に回転自在に保持され
て、モータケース15に収容された図示しないモータの
回転軸端に取付けられ、他方のクランプ部材12は、側
板4を貫通する進退自在のクランプ軸16の端部に回動
自在に取付けられている。尚、モータケース15の外面
には、このモータを回転可能にさせる操作スイッチ15
aが配設されるとともに、モータが回転可能状態にある
ことを表示する表示灯15bが設けられている。
【0015】上記クランプ軸16は、側板4及びそれに
固着されたクランプ箱17を貫通して延出し、延出した
先端部にノブ18を取付けるとともに、このノブ18と
上記クランプ箱17との間に縮設したスプリング19に
より、クランプ部材12が後退する方向に付勢してい
る。また、上記クランプ軸16が貫通するクランプ孔2
1を穿設した長板状のクランプ片20を、上記クランプ
箱17内に揺動可能に支持させて上方に突出させ、スプ
リング22により該クランプ片20が傾斜する方向に付
勢させている。従って、ノブ18を押圧してクランプ軸
16の先端の凸子14をクランプ部材11に保持させた
果菜Cに向けて突き刺した後、上記ノブ18の押圧を解
放すれば、スプリング22によるクランプ片20の傾斜
により、クランプ孔21の内縁がクランプ軸16の表面
に圧接されて該クランプ軸16は掴持され、果菜Cはク
ランプ部材11,12により保持される。
【0016】上記側板3,4の上方には、この側板3,
4間に横架させた案内杆6,7が果菜回転軸線と平行に
配設され、この案内杆6,7には、旋回軸支持体24が
装架されている。この旋回軸支持体24は、案内杆6,
7に沿って自由に移動させることができ、背面側に設け
られたクランプハンドル25の回転により適宜位置に固
定可能なものである。そして、この旋回軸支持体24に
おける果菜回転軸線上への突出部分には、旋回アーム3
0を軸支するための支持孔26,27を穿設している
(図4参照)。
【0017】後述するところから明らかなように、果菜
回転軸線上に位置する支持孔26は、例えばオレンジの
ように略球形をなす果菜の皮むきを行う場合に適し、果
菜回転軸線上から若干はずれた位置にある支持孔27
は、例えばキウィのように楕円回転体状の果菜の皮むき
に適したものである。尚、ここでは、旋回アーム30を
支持するため個別に2箇の支持孔26,27を設けた場
合を示しているが、これに限ることなく、例えば両孔を
つなぐ長円孔にして連続的に旋回アーム30の軸支位置
を変更可能にすることもできる。
【0018】旋回アーム30は、その下面に旋回軸31
を選択的に嵌入する軸穴32,33を設け(図5参
照)、軸穴32を上記旋回軸支持体24に穿設した支持
孔26に対応させ、軸穴33を上記旋回軸支持体24に
穿設した支持孔27に対応させ、そして、対応する軸穴
及び支持孔を旋回軸31により回転自在に連結するよう
にしている。この旋回軸31は、軸線が上記果菜回転軸
線に直交する平面内において、該果菜回転軸線の近くに
位置するようにして軸穴32,33に選択的に取付け可
能に設けたものであり、この軸穴のいずれを選択するか
によって、果菜の形状に応じた皮むきを可能にするもの
である。尚、旋回アーム30を支持するために2箇の支
持孔26,27をつなぐ長円孔を設けた場合には、旋回
アーム30に設ける軸穴32,33もそれらをつなぐ長
円孔にすることができる。
【0019】上記旋回アーム30の先端に設けられた軸
支持部30aには、上記旋回軸31の軸線を含む平面内
において揺動するように、回転刃支持アーム35が取付
けられている。その取付けのため、上記回転刃支持アー
ム35は、その基端に設けられた凸部35aを旋回アー
ム30の軸支持部30aにピン36により揺動自在に連
結している。この回転刃支持アーム35は、その外筒3
7の内部に、上記旋回軸31の周りにおいてクランプ部
材11,12に保持された果菜Cの表面に沿って移動し
てその皮むきを行うカップ状の回転刃38と、該回転刃
を回転駆動するモータ39とを備え、さらに、果菜Cの
表面に沿った回転刃38の移動を操作するための操作ハ
ンドル40とを備えたものである。カップ状の回転刃3
8は、皮むきのためにその刃部を外筒37の下部開口部
37aに臨ませている。
【0020】上記旋回アーム30の内部には、図5に詳
細に示すように、回転刃38を回転駆動するモータ39
の駆動スイッチ43を内装し、該スイッチ43の操作部
材44を、該回転刃支持アーム35側にばね45で付勢
して突出させている。上記操作部材44は、そのフラン
ジ部44aによりスイッチ43を動作させるもので、旋
回アーム30の内には、操作部材44の上記ばね45に
抗する押し込みの限度を設定するストッパ46を設けて
いる。
【0021】一方、上記回転刃支持アーム35における
外筒37に設けた操作ハンドル40は、ロック機構48
付きのねじ47によって該外筒37にロック可能に螺挿
し、該ねじ47先端の突出量を調整自在にして、そのね
じ47の先端にスイッチ43の操作部材44に臨ませる
押圧子49を形成させている。そのため、操作ハンドル
40の螺挿深さを調整したうえで、該操作ハンドルによ
り回転刃支持アーム35をスイッチ43におけるばね4
5の付勢力に抗して果菜側に回転させると、上記スイッ
チ43が押圧されて作動し、回転刃38のモータ39が
回転するが、この場合に、ねじ47先端の突出量により
果菜Cに対する回転刃38の切り込み深さを調整するこ
とができ、前記ストッパ46により回転刃支持アーム3
5における回転刃38の果菜に対する切り込み限度が設
定されることになる。
【0022】また、前記旋回軸支持体24の先端には、
回転刃支持アーム35の連結位置の両側に向けたストッ
パー棒50を突設している。このストッパー棒50は、
回転刃支持アーム35の外筒37が、皮むきのための揺
動によりクランプ部材11,12や機体1の一部に接触
する直前で当接するもので、果菜回転軸線に略平行に配
設されるが、実際の皮むき機の設計態様に応じてある程
度湾曲、折曲させることができる。図2において、スト
ッパー棒50の右端の折曲部50aは、側板3を回避す
るために設けたものであり、同左端の折曲部50bは、
クランプ部材12に接近させる余裕があるために設けた
ものである。
【0023】さらに、上記回転刃支持アーム35には、
カップ状の回転刃38の刃先を覆う開閉自在のカバー5
2を設け、回転刃38の移動を操作する操作ハンドル4
0に、上記カバー52を開閉する操作子53を添設して
いる。上記カバー52は、回転刃支持アーム35の外筒
37にピン54により回動自在に支持させたものであ
り、また、上記操作子53もその基端を回転刃支持アー
ム35の外筒37にピン55により連結し、スプリング
56によって操作ハンドル40から離間する方向に付勢
したものであり、そしてこれらのカバー52と操作子5
3の中間部分を連結杆57により回転自在に連結してい
る。従って、操作者が操作子53を操作ハンドル40と
共に把持して皮むき操作を行う時には、回転刃38のカ
バー52が開放した状態に保持され、回転刃38の刃部
が皮むきのために露出する。
【0024】次に、上記構成を有する果菜の皮むき機に
よる果菜Cの皮むき操作について説明する。まず、果菜
Cの中心をクランプ部材11の凸子13に刺し、クラン
プ軸16のノブ18を図1及び図2の実線位置から鎖線
位置まで押して、凸子14を果菜Cに食い込ませ、それ
によって両クランプ部材11,12の間に果菜Cをしっ
かりと保持させる。然る後、果菜Cの大きさや形状によ
って、旋回軸支持体24の案内杆6,7に対する固定位
置、及び旋回アーム30の旋回軸支持体24に対する取
付け位置を決める。更に、操作ハンドル40のねじ込み
量を調節して回転刃38の移動軌跡を調節する。これら
は予め調整しておくこともできる。
【0025】大きい果菜の皮をむく際には、図1ないし
図3からわかるように、それらの図において旋回軸支持
体24を案内杆6,7上において左方に移動させ、操作
ハンドル40のねじ込み量を深くして回転刃38の切込
みを浅くする必要がある。また、グレープフルーツやオ
レンジ、夏ミカン等の略球形状をなす柑橘類の皮をむく
場合には、旋回アーム30を、旋回軸支持体24の果菜
回転軸線上に位置する支持孔26を用いて旋回軸31に
より軸穴32と連結し、回転刃支持アーム35を果菜中
心の周囲で円運動させるのが望ましく、一方、キウィそ
の他の略回転楕円形状をなす果菜の皮むきを行うときに
は、支持孔27と軸穴33とを旋回軸31により連結
し、回転刃支持アーム35の回転の中心を果菜中心から
ずらすのが望ましい。
【0026】そして、操作スイッチ15aをオンにし、
クランプ回転機構のモータを回転させると共に、回転刃
38のモータ39を回転可能状態にする。その後、操作
ハンドル40とカバー52の操作子53とを把持しなが
ら、図4の状態から図5に示すように回転刃支持アーム
35を果菜C側に押しつけ、操作ハンドル40の先端の
押圧子49により旋回アーム30に内装した駆動スイッ
チ43の操作部材44をばね45の付勢力に抗してスト
ッパ46に当接するまで押圧すると、カバー52が開い
て回転刃38の刃部が露出するとともに、スイッチ43
が作動するために、上記果菜Cが図5における矢印方向
に回転するとともに、回転刃38が回転する。なお、図
4において鎖線で示す回転刃支持アーム35は、その最
後退位置を示す。
【0027】このような状態の下において、図3に示す
ように、旋回アーム30を旋回軸31の周りでA位置か
らB位置まで静かに旋回させると、回転刃38は、果菜
Cの表皮に沿って移動して皮むき加工を行う。この皮む
きを行う場合に、上記旋回軸支持体24から回転刃支持
アーム35の連結位置の両側にストッパー棒50を突設
し、回転刃支持アーム35が皮むきのための揺動により
クランプ部材11,12に接触する直前でストッパー棒
50に当接するようにしているので、果菜の大きさ、む
こうとする皮の厚さ、形状等に合わせて、皮むき機の各
部を調整可能しても、回転刃38をクランプ部材11,
12や機体1の他の一部に接触させることなしに、クラ
ンプ部材11,12に極めて近い部分から果菜の皮むき
を行うことができる。この皮むき加工においては、皮む
き開始及び完了位置で回転刃支持アームの外筒23の上
部がストッパー棒50にそれぞれ当接するので、操作者
は皮むき加工の開始及び完了時期を容易に認識すること
ができる。
【0028】皮むきが完了した時には、操作ハンドル4
0により回転刃支持アーム35を図5の位置から図4の
位置に復帰させると、スイッチ43が切れて回転刃38
のモータ39が停止し、そのため、スイッチ15aによ
りクランプ回転機構を停止させたうえで、クランプ箱1
7のクランプ片20を起こすと、クランプ孔21をクラ
ンプ軸16が自由に移動できるようになり、スプリング
19の付勢力でクランプ軸16が後退するので、両クラ
ンプ部材11,12の間から皮むきされた果菜Cを取り
出すことができる。また、上記操作ハンドル40により
回転刃支持アーム35を操作する際に、該ハンドル40
に添設した操作子53を操作してカップ状の回転刃38
の刃先を覆うカバー52を開くようにしているので、操
作者の手を皮むきのために回転するカップ状の回転刃3
8の危険から遠ざけることができる。
【0029】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、極めて
簡単な構造によって、回転刃が果菜の両端を保持するク
ランプ部材や機体の他の一部に接触するのを抑止し、し
かも、できるだけクランプ部材や機体に近い位置まで回
転刃を接近させ得る回転刃の動作範囲制限手段を備えた
果菜の皮むき機を安価に提供することができる。また、
果菜の大きさ、むこうとする皮の厚さ、形状等に合わせ
て、皮むき機の各部を調整可能にし、簡単な手段で各種
果菜の皮むきを実現でき、しかも、そのような調整をし
たときでも、回転刃がクランプ部材や機体の他の一部に
接触するのを抑止し、できるだけクランプ部材に近い位
置まで回転刃を接近させて、クランプしている部分のご
く近くまで皮むきできるようにした果菜の皮むき機を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の果菜の皮むき機の実施例を示す正面図
である。
【図2】同平面図である。
【図3】果菜の皮むきの態様を説明するための同平面図
である。
【図4】上記実施例の側面図である。
【図5】同側断面図である。
【符号の説明】
C 果菜 1 機体 6,7 案内杆 11,12 クランプ部材 24 旋回軸支持体 30 旋回アーム 31 旋回軸 35 回転刃支持アーム 38 回転刃 39 モータ 40 操作ハンドル 43 駆動スイッチ 44 操作部材 45 ばね 46 ストッパ 47 ねじ 48 ロック機構 49 押圧子 50 ストッパー棒 52 カバー 53 操作子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体上において、果菜回転軸線上に対向配
    置されたクランプ部材により果菜の両端を保持して回転
    させるクランプ回転機構を備え、 機体上に取付けた旋回軸支持体に、軸線が上記果菜回転
    軸線に直交する平面内において該果菜回転軸線の近くに
    位置する旋回軸により、旋回アームを回転自在に取付け
    ると共に、該旋回アームの先端に、上記旋回軸の軸線を
    含む平面内において揺動する回転刃支持アームを揺動自
    在に連結し、 上記回転刃支持アームは、上記旋回軸の周りにおいて上
    記クランプ部材に保持された果菜の表面に沿って移動し
    て皮むきするカップ状の回転刃と、該回転刃を回転駆動
    するモータと、果菜の表面に沿った該回転刃の移動を操
    作するための操作ハンドルとを備えたものとし、 上記旋回軸支持体から回転刃支持アームの連結位置の両
    側に突設され、回転刃支持アームが皮むきのための揺動
    によりクランプ部材に接触する直前で当接するストッパ
    ー棒を設けた、ことを特徴とする果菜の皮むき機。
  2. 【請求項2】旋回軸支持体を、機体上に果菜回転軸線に
    対して平行に配設した案内杆に沿って位置調整可能に取
    付けた、ことを特徴とする請求項1に記載の果菜の皮む
    き機。
  3. 【請求項3】旋回アーム内に、回転刃を回転駆動するモ
    ータの駆動スイッチを内装し、該スイッチの操作部材
    を、回転刃支持アームが皮むきに際して旋回アームに対
    して接近する位置において、該回転刃支持アーム側にば
    ねで付勢して突出させ、 回転刃支持アームの一部に設けた押圧子を上記スイッチ
    の操作部材の先端に臨ませ、 上記旋回アーム内に操作部材の上記ばねに抗する押し込
    みの限度を設定するストッパを設けて、該ストッパによ
    り回転刃支持アームにおける回転刃の果菜に対する切り
    込み限度を設定した、ことを特徴とする請求項1または
    2に記載の果菜の皮むき機。
  4. 【請求項4】回転刃支持アームに設けた操作ハンドル
    を、ロック機構付きのねじによって、該ねじ先端の突出
    量を調整自在にして該回転刃支持アームに螺挿し、その
    ねじの先端によりスイッチの操作部材に臨ませる押圧子
    を形成させ、 上記ねじ先端の突出量により果菜に対する回転刃の切り
    込み深さを調整可能にした、ことを特徴とする請求項3
    に記載の果菜の皮むき機。
  5. 【請求項5】回転刃支持アームに、カップ状の回転刃の
    刃先を覆う開閉自在のカバーを設け、回転刃の移動を操
    作する操作ハンドルに、上記カバーを開閉する操作子を
    添設した、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の果菜の皮むき機。
  6. 【請求項6】旋回軸支持体に対して旋回アームを取付け
    るための旋回軸の取付け位置を、果菜の形状に応じて、
    果菜回転軸線に直交する平面内において平行移動した位
    置に転位可能にした、ことを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の果菜の皮むき機。
JP24992094A 1994-09-19 1994-09-19 果菜の皮むき機 Pending JPH0884579A (ja)

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