JPH0884365A - 干渉回避方法 - Google Patents

干渉回避方法

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JPH0884365A
JPH0884365A JP6217578A JP21757894A JPH0884365A JP H0884365 A JPH0884365 A JP H0884365A JP 6217578 A JP6217578 A JP 6217578A JP 21757894 A JP21757894 A JP 21757894A JP H0884365 A JPH0884365 A JP H0884365A
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interference
base station
mobile station
channel
station
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JP6217578A
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Kazuhiko Kakinuma
和彦 柿沼
Masaaki Yoshimi
政彰 吉見
Tatsuaki Wakabayashi
達明 若林
Kiyoto Nagata
清人 永田
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NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用可能なチャネル資源が少なく、しかも周
辺のサービスエリアと干渉を起こす可能性が高い移動通
信システムの設置・運用を可能とする干渉回避方法を提
供する。 【構成】 本発明を適用した基地局Cは移動局Dと通信
中であり、移動局Dからの上り信号Hを受信している
が、周辺システムの移動局Bが基地局Aと通信するため
に送信している上り信号Fの影響を受け、干渉Iが発生
する。この状態において、基地局Cが送信出力を最大値
まで増加させることで(図示J)、その下り信号がKと
なる。この結果、移動局Bでの下り信号受信に干渉Lが
発生する。この干渉Lにより、基地局A〜移動局B間で
チャネル切替が行われるので、干渉Iの発生原因となっ
ていた電波Fは電波Hへ影響を与えなくなり、干渉Iが
無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用可能なチャネル
資源が少なく、しかも周辺のサービスエリアと干渉を起
こす可能性が高い移動通信システムに用いて好適な干渉
回避方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、移動通信システムにおいて
は、隣接する他システムのサービスエリアと干渉が生じ
た場合、これを検出し、自システムが使用するチャネル
(周波数)を切り替えることにより干渉を回避する方法
が用いられている。
【0003】図8および図9は、このような干渉回避方
法の従来例を示すフローチャートである。図8は、基地
局主導で下り信号(すなわち、基地局発移動局着の信
号)の干渉検出を行い、チャネル切替により干渉を回避
する方法の従来例を示している。図において、移動局
は、下り信号を受信する間、受信した電波の品質を監視
しており、その結果(品質報告)を定期的に基地局に対
して通知する(ステップSa1)。この品質報告信号を
受信した基地局は、これを予め設定してある基準値と比
較して、干渉が発生しているか否かを判断する(ステッ
プSa2)。
【0004】そして基地局は、干渉が発生していると判
断した場合、自らが使用可能なチャネルのうち現在未使
用であるものの中から切替先チャネルの候補を選択する
(ステップSa3)。このとき基地局は、選択したチャ
ネルが使用できるか否かを確認するために、移動局に対
して当該チャネルについての受信レベルの測定要求を送
信することが可能であり(ステップSa4)、移動局
は、この要求に応じて受信レベルの測定結果を返送する
(ステップSa5)。これにより、選択したチャネルが
使用可能と判断されれば切替先チャネルが決定される。
【0005】こうして切替先チャネルが決定すると、基
地局は、移動局にチャネル切替を指示すると共に自らも
チャネル切替を行う(ステップSa6〜Sa8)。以
後、移動局と基地局は切替後の新たなチャネルで通信を
行う。
【0006】一方、図9は、移動局主導で下り信号の干
渉検出を行い、チャネル切替により干渉を回避する方法
の従来例を示している。図において、移動局は、基地局
からの下り信号の電波の品質を監視し、その評価を自ら
行うことにより干渉が発生しているか否かを判断する
(ステップSb1)。
【0007】そして移動局は、干渉が発生していると判
断した場合、基地局に対してチャネル切替要求信号を送
信する(ステップSb2)。このチャネル切替要求信号
を基地局が受信すると、切替先チャネルの候補を選択し
(ステップSb3)、以後、図8に示したステップSa
4〜Sa8と同様の処理を行う(ステップSb4〜Sb
8)。
【0008】なお、上り信号(すなわち、移動局発基地
局着の信号)の品質については、基地局が通信中常時監
視しており、その品質の推移によって基地局が干渉を検
出する。この場合の干渉検出後の処理内容は、図8,図
9に示した例と同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の干渉回避方法においては、干渉が発生する度に使用
するチャネルを切り替えてシステムの運用を継続するた
め、当初より割り当てられているチャネル数が少ない場
合には、干渉回避を行う度に使用可能なチャネル数が減
少し、最悪の場合、使用できるチャネルが無くなり、当
該システムのサービスエリアでの通話が不可能となる可
能性がある。
【0010】また、周辺で使用されている周波数と異な
る周波数を予め固定的に割り当てるのではなく、基地局
もしくは移動局がシステムの運用中に周辺で使用されて
いる周波数の電波を定期的に受信し、その受信結果に基
づき自ら使用している周波数が使用可能であるか否かを
判定する場合には、以下のような問題(1)〜(3)が
生ずるため、予め周波数を固定的に割り当てる場合と比
べて、より干渉が発生する可能性が高くなる。
【0011】(1)例えば図10に示すように、常に一
定レベルで信号が送出される制御チャネルf1について
は、信頼度の高い測定が可能であるが、断続的に使用さ
れるため信号レベルが時間によって大きく異なる通話チ
ャネルf2については、例えば図示a,bが測定区間に
含まれず検出不能となるため信頼度の高い検出を行うこ
とは困難である。こうしたことは、測定周期が極めて短
い受信器を用意すればある程度回避できるが、基地局で
使用する全ての周波数についてこのような専用の受信器
を設けることは大幅なコスト高を招き、実用的でない。
【0012】(2)また、固定位置にある基地局の送信
電波を受信する場合には安定した検出が可能であるが、
移動局のように絶えず移動しかつ送信出力制御を行う発
信源が基地局の直近で送信を行う場合には、基地局にお
ける受信レベルが急激に上がるため、受信結果が極めて
不安定となる。例えば図11に示すように、基地局Aと
互いに通信を行う移動局Bは、基地局Aの近傍(地点
C)に位置する場合、送信出力を抑えるよう制御する。
このため、基地局Aが提供するサービスエリアの周辺に
存在する受信局Hにおいては、移動局Bの送信周波数の
受信レベルが極めて低くなる(図示E)。ところが、移
動局Bが基地局Aから遠くに離れ、受信局Hの近くまで
移動すると(地点C′)、移動局Bは基地局Aの受信レ
ベルが所定レベルを維持するようその送信出力を増大さ
せる。このため、受信局Hにおける移動局Bの送信周波
数の受信レベルは極めて高くなる(図示G)。
【0013】なお、実際には、移動局の送信出力は図1
2に示すように段階的に制御される。すなわち、LAは
基地局での受信レベルを一定とするための理論値に基づ
く曲線を示しているが、実際の空間では電界レベルは一
定値で安定することなく絶えず変動しているため、移動
局が理論値に対し忠実に出力を制御したとしても基地局
では理論通りのレベルで受信されるとは限らない。ま
た、曲線LAのようなアナログ的な制御は、段階的な制
御を行う場合と比較して困難であり、仮にこのような制
御を行うとコスト高となる。そこで実際には、移動局は
基地局での受信レベルが所定範囲内に収まるよう図示L
Bのように送信出力を段階的に制御する。
【0014】(3)また、周辺で使用されるチャネルに
変更があった場合、それまでの受信結果が全く無駄にな
り、新たな受信結果が得られて、それまで使用不能と判
断していたチャネルの中に存在するであろう使用可能な
チャネルが検出されるまでの間、チャネル資源の大幅な
制約を受けることになる。
【0015】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、使用可能なチャネル資源が少なく、しかも周
辺のサービスエリアと干渉を起こす可能性が高い移動通
信システムの設置・運用を可能とする干渉回避方法を提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、使用チャネルの干渉検
出に応じて通信チャネルを切り替える機能を有する他の
移動通信システムとサービスエリアが隣接し、少なくと
もいずれか一方の送信電力が可変制御される基地局と移
動局が互いに無線通信を行う移動通信システムに適用さ
れる干渉回避方法であって、前記基地局もしくは移動局
が当該システムの使用チャネルと前記他のシステムの使
用チャネルとの干渉を検出する第1ステップと、前記第
1ステップにおいて干渉を検出した場合、前記基地局も
しくは移動局がその送信電力を所定期間増大させること
により前記他のシステムに干渉を検出させ、その通信チ
ャネルの切り替えを促す第2ステップとを有することを
特徴としている。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記基地局と移動局双方の送信電力
が可変制御され、前記第2ステップにおいて、前記基地
局と移動局双方が送信電力を所定期間増大させることを
特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、第1ステップに
おいて、基地局もしくは移動局が当該システムの使用チ
ャネルと他のシステムの使用チャネルとの干渉を検出
し、第2ステップにおいて、基地局もしくは移動局がそ
の送信電力を所定期間増大させることにより他のシステ
ムに干渉を検出させ、その通信チャネルの切り替えを促
す。これにより、当該システムのチャネルを切り替える
ことなく、他のシステムとの干渉を回避することができ
る。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載による作用に加え、他のシステムに対してより
確実に干渉の発生を検出させることができる。
【0020】
【実施例】
(1)本発明の原理 始めに本発明の原理について説明する。本発明において
は、使用可能なチャネル資源が少ない移動通信システム
への適用を想定していることから、自システム内でチャ
ネル切替を行わない方法をとる。すなわち、本発明を適
用した基地局は、通信チャネルの干渉を検出した場合、
自らが使用しているチャネルの送信出力を増加させるこ
とで干渉源側(周辺基地局等)のチャネル切替を起動さ
せ、これにより自らが使用しているチャネルの品質維持
を図り、当該通信チャネルの継続使用を可能とする。
【0021】この場合、本発明を適用した基地局は、送
信出力を可変に制御することが可能であり、干渉検出を
契機として通常時において実施している送信出力制御を
一時的に停止(すなわち最大値に固定)する機能を有す
ることが必要である。また、干渉源となる周辺基地局等
は、干渉検出に応じて使用するチャネルを切り替える機
能を有することが条件となる。
【0022】図1および図2は、本発明の原理を説明す
るための概念図である。図1は、上り回線に発生した干
渉を、基地局の送信電力を増加させることにより干渉源
側に下り回線の干渉を発生させることで回避する方法を
示している。図において、本発明を適用した基地局Cは
移動局Dと通信中であり、移動局Dからの上り信号Hを
受信しているが、周辺システムの移動局Bが基地局Aと
通信するために送信している上り信号Fの影響を受け、
干渉Iが発生している。この状態において、基地局Cが
送信出力を最大値まで増加させることで(図示J)、そ
の下り信号がKとなる。この結果、移動局Bでの下り信
号受信に干渉Lが発生する。この干渉Lの検出により、
基地局A〜移動局B間でチャネル切替が行われるので、
干渉Iの発生原因となっていた電波Fは電波Hへ影響を
与えなくなり、干渉Iが無くなる。
【0023】また、図2は、下り回線に発生した信号を
移動局の送信出力を増加させることにより、干渉源側に
上り干渉を発生させることで回避する方法を示してい
る。図において、本発明を適用した基地局Cは移動局D
と通信中であり、移動局Dは基地局Cからの下り信号G
を受信しているが、周辺システムの基地局Aが移動局B
と通信するために送信している下り信号Eの影響を受
け、干渉Iが発生している。この状態において、移動局
Dが送信出力を最大値まで増加させることで(図示
J)、移動局Dが送信する上り信号はKとなる。この結
果、基地局Aでの上り信号受信に干渉Lが発生する。こ
の干渉Lの検出により、基地局A〜移動局B間でチャネ
ル切替が行われるので、干渉Iの発生原因となっていた
電波Eは電波Gへ影響を与えなくなり、干渉Iが無くな
る。
【0024】(2)本発明を適用した基地局の動作例 次に、図3に示すフローチャートを参照し、本発明を適
用した基地局の動作例を説明する。同図において、基地
局は、移動局との通信中に上り回線の干渉を検出すると
(ステップST1)、タイマTによる計時を開始する
(ステップST2)。そして、基地局側のみ送信出力を
変更する場合には、それまでの受信レベルに基づく送信
出力制御を停止し、送信出力を最大に設定する(ステッ
プST3,ST4)。
【0025】一方、基地局と移動局双方の送信出力を変
更する場合には、移動局の受信レベルに基づく送信出力
制御を停止させ、移動局へ送信出力の変更を指示する
(ステップST5,ST6)。そして、基地局と移動局
双方の送信出力を最大に設定する(ステップST4)。
【0026】そして、タイマTの計時値が所定時間に達
すると(ステップST7)、受信レベルに基づく送信電
力制御を再開し、送信電力を適正値に戻す(ステップS
T8,ST9)。ここで、基地局と移動局双方の送信出
力を変更していた場合には、移動局にも送信電力制御の
再開を指示し、基地局と移動局双方の送信出力を適正値
に戻す(ステップST10,ST11,ST9)。以
後、干渉検出を行いつつ通信を継続させる。
【0027】一方、下り回線の干渉を検出すると(ステ
ップST12)、タイマTによる計時を開始する(ステ
ップST13)。そして、移動局側のみ送信出力を変更
する場合には、移動局の送信出力制御を停止させた後
(ステップST14)、移動局へ送信出力の変更を指示
し(ステップST15)、移動局のみ送信出力を最大に
設定する。一方、基地局と移動局双方の送信出力を変更
する場合には、それまでの受信レベルに基づく送信出力
制御を停止し(ステップST14)、移動局へ送信出力
の変更を指示する(ステップST15)。そして、基地
局と移動局双方の送信出力を最大に設定する(ステップ
ST17)。
【0028】そして、タイマTの計時値が所定時間に達
すると(ステップST18)、移動局に送信電力制御の
再開を指示し、移動局の送信電力を適正値に戻す(ステ
ップST20)。ここで、基地局と移動局双方の送信出
力を変更していた場合には、基地局自身の送信電力制御
をも再開し、基地局と移動局双方の送信出力を適正値に
戻す(ステップST19〜ST22)。以後、干渉検出
を行いつつ通信を継続させる。
【0029】このように、上り回線と下り回線の各々に
ついて干渉を検出し、干渉検出時には干渉発生回線の着
側局のみ送信出力を増加させる方法と、基地局・移動局
双方の送信出力を増加させる方法の2通りが選択可能で
あるが、いずれを選択するかは適用すべきシステムに応
じて決定可能である。
【0030】(3)移動局への通知方法の実施例 本発明を適用する基地局は、在圏してくる移動局に対
し、前処理として所定のの情報を通知する必要がある。
この通知情報は、干渉検出を基地局主導で行う場合と干
渉検出を移動局が行い基地局へ通知する場合とで異なる
ことから、以下それぞれの場合に分けて説明する。ただ
し以下では、ディジタル移動通信方式に適用した場合を
例として説明する。
【0031】(3−1)干渉検出を基地局主導で行う場
合 この場合、通知情報としては、干渉検出時に移動局が送
信出力を増大するときの最大送信出力の指定がある。ま
た、通信に使用する信号種別としては、報知情報(BC
CH)を採用する。すなわち、「報知情報」の中の「移
動局送信電力指定」中に当該サービスエリア内で使用を
許可する最大送信電力を定義する「最大送信電力」情報
があり、ここで例えば標準規格である3.0Wを設定す
る。なお、実際に移動局が送信可能な最大送信レベル
は、発信・着信開始時の制御情報中に定義されているの
で、それを完全に包括する最大レベルを指定すればよ
い。
【0032】(3−2)干渉検出を移動局が行い基地局
へ通知する場合 この場合、上記と同様に移動局の最大送信出力を指定す
る他、以下の情報を通知する。すなわち、「報知情報
(BCCH)」の中のオペレータオプション用に使用可
能な「拡張情報要素」中に、「本発明が適用されるサー
ビスエリアであることを通知する情報」を定義する。こ
の情報は、例えば8ビットの特定のビット列等、当該移
動通信システムを運用するオペレータが任意に定義する
ことで、該オペレータが運用する本発明を適用した基地
局と、該オペレータが定義した情報を読み取ることが可
能である移動局との相互間で本発明による動作が可能と
なる。
【0033】なお、干渉検出時に移動局が基地局に対し
て送信する特別な信号は、ディジタル移動通信の標準規
格で定義されていないため、この信号送出を行うために
は、オペレータ独自に使用できるオプション信号を使用
する必要がある。したがって、本発明の適用対象となる
移動局自体がオペレータ網在圏時の独自操作手順を有す
ることが前提条件となることから、本発明を適用する上
でオペレータ独自情報の通知を定義することは制約とな
らない。
【0034】(4)本発明の実施態様 次に、本発明による干渉検出方法の実施態様について説
明する。まず、干渉検出についての基地局・移動局間の
機能分担は、下記a),b)のいずれかの態様によるも
のとする。 a)上り回線の干渉検出は基地局で行い、下り回線の干
渉検出は移動局で行う。 b)下り回線の品質報告を定期的に移動局から受信する
ことで、上り・下り回線とも干渉検出は基地局で行う。
【0035】また、干渉検出時の送信電力制御について
は、下記a),b)のいずれかの態様によるものとす
る。 a)干渉発生回線の着側局のみ送信電力を増加させる。 b)干渉検出時には基地局・移動局とも送信電力を増加
させる。
【0036】上記機能分担および送信電力制御の態様の
うちいずれを選択するかは、本発明を適用するシステム
に応じて適宜決定可能である。
【0037】次に、図4〜図7に示すフローチャートを
参照し、本発明を適用したときの基地局〜移動局間の制
御動作の4つの態様について説明する。図4は、下り回
線の干渉を基地局で検出し、移動局のみ送信出力制御す
る場合の動作を示している。この場合、移動局は、下り
信号を受信する間、受信した電波の品質を監視してお
り、その結果(品質報告)を定期的に基地局に対して通
知する(ステップSc1)。この品質報告信号を受信し
た基地局は、これを予め設定してある基準値と比較し
て、干渉が発生しているか否かを判断する(ステップS
c2)。
【0038】そして基地局は、干渉が発生していると判
断した場合、タイマTによる計時を開始し(ステップS
c3)、移動局による通常時の送信出力制御を停止させ
(ステップSc4)、移動局に送信出力を最大値に変更
するよう指示する(ステップSc5)。これにより移動
局は送信出力を最大に設定する(ステップSc6)。こ
の結果、干渉源となっている他システムのチャネル切替
が起動される。
【0039】そしてタイマTの計時値が所定時間に達す
ると(ステップSc7)、移動局による通常時の送信出
力制御を再開させ(ステップSc8)、送信出力を通常
の適正値に設定するよう指示する(ステップSc9)。
こうして、自システムのチャネルを切り替えることな
く、干渉を回避することができる。
【0040】次に、図5は、下り回線の干渉を移動局で
検出し、移動局のみ送信出力制御する場合の動作を示し
ている。この場合、移動局は、基地局からの下り信号の
電波の品質を監視し、その評価を自ら行うことにより干
渉が発生しているか否かを判断する(ステップSd
1)。
【0041】そして移動局は、干渉が発生していると判
断した場合、基地局に対し干渉検出報告を行う(ステッ
プSd2)。基地局がこの干渉検出報告を受信した後
は、図4に示したステップSc3〜Sc9と同様の処理
が行われる(ステップSd3〜Sd9)。こうして、図
4の場合と同様、自システムのチャネルを切り替えるこ
となく、干渉を回避することができる。
【0042】次に、図6は、上り回線の干渉を基地局で
検出し、基地局のみ送信出力制御する場合の動作を示し
ている。この場合、基地局は、移動局からの上り信号の
電波の品質を監視し、干渉が発生しているか否かを判断
する(ステップSe1)。そして基地局は、干渉が発生
していると判断した場合、タイマTによる計時を開始し
(ステップSe2)、当該チャネルの送信出力を最大に
設定する(ステップSe3)。この結果、干渉源となっ
ている他システムのチャネル切替が起動される。
【0043】そしてタイマTの計時値が所定時間に達す
ると(ステップSe4)、当該チャネルの送信出力制御
を再開する(ステップSe5)。こうして、図4、図5
の場合と同様、自システムのチャネルを切り替えること
なく、干渉を回避することができる。
【0044】次に、図7は、下り回線の干渉を移動局で
検出し、移動局・基地局双方の送信出力制御を行う場合
の動作を示している。この場合、基地局は、図5の場合
と同様の動作に加え、自身の送信電力をも制御する(ス
テップSf6,Sf11)。これにより、干渉源側に対
してより確実に干渉の発生を検出させることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、自システムのチャネルを切り替えることなく、干渉
源たる他のシステムとの干渉を回避することができるの
で、使用可能なチャネル資源が少なく、しかも周辺のサ
ービスエリアと干渉を起こす可能性が高い移動通信シス
テムの設置・運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明するための概念図であ
る。
【図2】 本発明の原理を説明するための概念図であ
る。
【図3】 本発明を適用した基地局の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 本発明の動作の一態様を示すフローチャート
である。
【図5】 本発明の動作の一態様を示すフローチャート
である。
【図6】 本発明の動作の一態様を示すフローチャート
である。
【図7】 本発明の動作の一態様を示すフローチャート
である。
【図8】 基地局主導の干渉検出によるチャネル切替制
御の従来例を示すフローチャートである。
【図9】 移動局主導の干渉検出によるチャネル切替制
御の従来例を示すフローチャートである。
【図10】 定期的な周波数測定を実施した場合の測定
結果の例を示すグラフである
【図11】 移動局の位置によってその送信する周波数
の受信レベルが変動することを説明するための概念図で
ある。
【図12】 距離に応じた送信出力制御を説明するため
のグラフである。
【符号の説明】
A,C 基地局 B,D 移動局
フロントページの続き (72)発明者 永田 清人 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用チャネルの干渉検出に応じて通信チ
    ャネルを切り替える機能を有する他の移動通信システム
    とサービスエリアが隣接し、少なくともいずれか一方の
    送信電力が可変制御される基地局と移動局が互いに無線
    通信を行う移動通信システムに適用される干渉回避方法
    であって、 前記基地局もしくは移動局が当該システムの使用チャネ
    ルと前記他のシステムの使用チャネルとの干渉を検出す
    る第1ステップと、 前記第1ステップにおいて干渉を検出した場合、前記基
    地局もしくは移動局がその送信電力を所定期間増大させ
    ることにより前記他のシステムに干渉を検出させ、その
    通信チャネルの切り替えを促す第2ステップとを有する
    ことを特徴とする干渉回避方法。
  2. 【請求項2】 前記基地局と移動局双方の送信電力が可
    変制御され、 前記第2ステップにおいて、前記基地局と移動局双方が
    送信電力を所定期間増大させることを特徴とする請求項
    1記載の干渉回避方法。
JP6217578A 1994-09-12 1994-09-12 干渉回避方法 Withdrawn JPH0884365A (ja)

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JP6217578A JPH0884365A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 干渉回避方法

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006295730A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Saxa Inc 無線通信装置
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