JPH0884186A - トラヒック測定方式 - Google Patents

トラヒック測定方式

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JPH0884186A
JPH0884186A JP21607294A JP21607294A JPH0884186A JP H0884186 A JPH0884186 A JP H0884186A JP 21607294 A JP21607294 A JP 21607294A JP 21607294 A JP21607294 A JP 21607294A JP H0884186 A JPH0884186 A JP H0884186A
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call
traffic
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signal
exchange
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JP21607294A
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English (en)
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Tama Hoshino
玉 星野
Yukinori Nakagawa
幸徳 中川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、共通線信号方式その他の局間信号
方式が適用された網において、トラヒックの分布を測定
するトラヒック測定方式に関し、網全体における呼毎の
トラヒックの流れを効率的にかつ確実に把握することを
目的する。 【構成】 階層化通信手順に基づいて信号リンクを形成
して入方路および出方路を介して対向する交換機に伝送
情報を連携する通信制御手段と、入方路に着信した呼に
呼処理を施して完了呼について出方路または自局内の着
信先を求め、かつブロックが発生した不完了呼を検出す
る呼処理手段と、完了呼については出方路あるいは着信
先を示す伝送情報を、またブロックが発生した不完了呼
についてはブロックの態様を示す伝送情報を、それぞれ
生成して伝送情報に付加する情報生成手段と、着信先ま
たはブロックの態様を付加した時に伝送情報を蓄積する
伝送情報蓄積手段とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共通線信号方式その他
の局間信号方式が適用された網において、トラヒックの
分布を測定するトラヒック測定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信網に対する要求が高度化する
と共に多様化し、ディジタル技術と蓄積プログラム制御
技術とを融合することにより、このような要求に対応可
能なISDN(サービス統合ディジタル網)が普及しつ
つある。
【0003】このようなISDNでは、例えば、図10
に示すように、階層的に配置されて蓄積プログラム制御
方式に基づいて動作する加入者線交換機611 、6
2 、中継交換機621 〜624 相互間を信号リンクを
介して結ぶNo. 7共通線信号方式が適用される。
【0004】さらに、このようなNo. 7共通線信号方式
の信号は、図11に示すように、メッセージ転送部(M
TP:Message Transfer Part)と、共通線を介して通信
路の設定や解放その他のISDNの回線制御にかかわる
通信手順を規定するISDNユーザ部(以下、「ISU
P」という。)と、通常の回線制御用信号以外の汎用的
なデータ情報の転送制御を専門的に行う信号接続機能部
(SCCP:SignallingConnection Control Part)と、
データベースに対するアクセスのような回線非対応制御
に割り付けられたトランザクション機能応用部(TCA
P:TransactionControl Application Protocol)とか
ら構成され、上述した交換機相互間の中継処理を行う信
号中継局(STP:Signalling Transfer Point)とこれ
らの区間を個別に結ぶ信号リンクとを介して送受され
る。
【0005】また、加入者線交換機611 に収容された
端末631 が加入者線交換機612に収容された端末6
2 に発信する場合には、端末631 は呼設定要求信号
SETUPを送出する(図12(1))。加入者線交換機6
1 は、この信号を認識すると所定の処理手順に基づい
て出方路(ここでは、3本の出方路の内、例えば、中継
交換機621 に対する出方路を選択する。)を決定し、
信号リンクにアドレス信号IAM(Initial Address) を
送出すると共に逆方向のパスを設定する(図12(2))。
【0006】中継交換機621 は、上記のアドレス信号
を認識すると所定の処理手順に基づいて出方路(例え
ば、中継交換機622 に対する出方路とする。)を決定
し、信号リンクにアドレス信号IAMを送出すると共に
両方向のパスを設定する(図12(3))。
【0007】さらに、中継交換機622〜624は、上述
したアドレス信号を認識すると所定の処理手順に基づい
て出方路(例えば、それぞれ中継交換機623 、624
および加入者線交換機612 に対する出方路とする。)
を決定し、信号リンクにアドレス信号IAMを送出する
と共に両方向のパスを設定する(図12(4))。
【0008】加入者線交換機612 は、上記のアドレス
信号を認識すると所定の処理手順に基づいて着信先の端
末632 を決定し、その端末632 に呼設定要求信号S
ETUPを送出すると共に、中継交換機624 にアドレ
ス完了信号ACMを送出する(図12(5))。また、この
ようなアドレス完了信号は、中継交換機624〜623
623〜622、622〜621および中継交換機621
加入者線交換機611の各局間の信号リンクを介してそ
の加入者線交換機611 に中継される。
【0009】一方、端末632 は、上述した呼設定要求
信号SETUPを認識すると呼出信号ALERTを送出
し、かつ呼び出し音を出力して加入者を呼び出す(図1
2(6))。
【0010】加入者線交換機612 は、このような呼出
信号を認識すると中継交換機624に呼経過信号CPG
を送出する。また、このような呼経過信号CPGは、中
継交換機624〜623、623〜622、622〜621
よび中継交換機621 〜加入者線交換機611 の各局間
の信号リンクを介して加入者線交換機611 に中継され
る。加入者線交換機611 はこのような呼経過信号を認
識すると端末631 に呼出信号ALERTを送出し(図
12(7))、端末631 はこの呼出信号に応じて着信先の
呼び出しが正常に行われていることを認識する(図12
(8))。
【0011】端末632 は、上述した呼び出し音に応じ
て加入者が応答すると応答信号CONNを送出する(図
12(9))。加入者線交換機612 は、この応答信号を認
識すると、端末632 と入方路とに対してパスを設定
し、かつ中継交換機624 に応答信号ANMを送出する
(図12(10))。この応答信号ANMは、中継交換機6
4〜623、623〜622、622〜621および中継交
換機621 〜加入者線交換機611 の各局間の信号リン
クを介して加入者線交換機611 に中継される。加入者
線交換機611 は、この応答信号を認識すると端末63
1 に応答信号CONNを送出し、かつ順方向に対しても
パスを設定することにより、両方向のパスを設定する
(図12(11)) 。端末631 は、この呼出信号に応じて
通話状態となる(図12(12)) 。
【0012】さらに、加入者線交換機611、612およ
び中継交換機621〜624は、このような一連の呼処理
に並行して、種別(自局内発信呼、入接続呼、新サービ
ス呼等を含む。)毎の呼数、各方路毎の呼量、プロセッ
サの使用率その他の項目を常時測定するトラヒック測定
を行い、そのトラヒックの結果に基づいて設備運用効率
の向上や異常輻輳時における疎通の確保を図ったり、所
望のサービス品質を確保可能な交換設備の構成を求める
ための情報を提供する。
【0013】また、これらの交換機は、上述した信号リ
ンクを介して種々の制御情報を送受することにより網を
構成する各種の資源を利用し、通信サービスの経済化や
高度化に対応しつつ非電話系の種々の新サービスにも柔
軟に対応する。
【0014】なお、本願の先行技術としては、加入者線
交換機および中継交換機が個々の呼について該当する呼
の識別情報を含むトラヒック情報を信号リンクに送出
し、その信号リンクを介して対向する信号中継局がこれ
らのトラヒック情報を順次抽出してトラヒック処理セン
タに送出し、さらに、そのトラヒック処理センタにおい
て一括処理を施すことにより網全体のトラヒックを把握
する方式がある(特開平5−7239号公報)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したI
SDNでは、網を構成する交換機(局)毎に個別にトラ
ヒックの測定が行われていたために、得られたトラヒッ
ク情報の内容によっては呼毎の対応をとることが困難で
あり、これらの交換機によって求められたトラヒック情
報を収集して一括処理を施したり、各交換機が料金の算
出を目的として個別に生成した原始データ(料金デー
タ)を収集して一括処理を施しても、該当する呼の生起
から終話に至る期間における局間のトラヒックの流れを
把握することはできなかった。
【0016】さらに、上述したトラヒック測定は交換機
内におけるトラヒックを把握するために必要な項目に限
定して行われていたために、網全体からみたサービスの
種別や量が詳細には収集されず、サービスの要求に適応
した設備計画に利用可能な項目が欠けていた。
【0017】本発明は、網全体における呼毎のトラヒッ
クの流れを効率的にかつ確実に把握できるトラヒック測
定方式を提供することを目的する。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜3に
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、階層化通信手順に基づいて信号リンクを形成し
て入方路および出方路を介して対向する交換機に伝送情
報を連携する通信制御手段11と、入方路に着信した呼
に呼処理を施して完了呼について出方路または自局内の
着信先を求め、かつブロックが発生した不完了呼を検出
する呼処理手段13と、完了呼については出方路あるい
は着信先を示す伝送情報を、またブロックが発生した不
完了呼についてはブロックの態様を示す伝送情報を、そ
れぞれ生成して伝送情報に付加する情報生成手段15
と、着信先またはブロックの態様を付加した時に伝送情
報を蓄積する伝送情報蓄積手段17とを備えたことを特
徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のトラヒック測定方式において、伝送情報蓄積手段17
が蓄積した伝送情報を通信リンクを介してトラヒック処
理センタに送出するトラヒック情報伝達手段21を備え
たことを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のトラヒック測定方式において、少なく
とも入方路または出方路はサービス統合ディジタル網I
SDN(Integrated Services Digital Network)に適合
し、信号リンクはNo.7共通線信号方式(Common Channel
Signalling #7)に適合し、通信リンクはパケット交換デ
ータ網(Packet Switched Data Network)に適合すること
を特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明にかかわるトラヒック測
定方式では、呼処理手段13は、入方路に着信した呼に
呼処理を施して完了呼とブロックが発生した不完了呼と
を検出し、完了呼については、出方路あるいは自局内の
着信先を求める。情報生成手段15は、完了呼について
は、その完了呼と上述した出方路あるいは自局内の着信
先とを示す情報を伝送情報に付加し、かつブロックが発
生した不完了呼については、その呼とブロックの態様と
を示す情報を伝送情報に付加する。通信制御手段11は
このような情報が付加された伝送情報を出方路に対応し
た信号リンクに送出する。伝送情報蓄積手段17は、こ
のような付加を行う処理のタイミングで上述した完了呼
や不完了呼が検出されたことを認識し、情報生成手段1
5がその処理を施して生成した伝送情報を蓄積する。
【0022】すなわち、入方路に着信して呼処理手段1
3によって呼処理が施される呼の内、完了呼について
は、上述した伝送情報からなるトラヒック情報が出方路
を介して対向する交換機に信号リンクを介して確実に伝
達され、かつこのような完了呼とブロックが発生した不
完了呼については、トラヒック情報が呼毎に対応付けら
れて蓄積される。したがって、局間の境界に妨げられる
ことなく、呼毎に対応したトラヒック情報が確実に得ら
れる。
【0023】請求項2に記載の発明にかかわるトラヒッ
ク測定方式では、トラヒック情報伝達手段21は、伝送
情報蓄積手段17によって蓄積されたトラヒック情報を
通信リンクに送出し、その通信リンクを介して対向する
トラヒック情報センタに伝達する。
【0024】したがって、トラヒック処理センタでは、
このようなトラヒック情報を収集して所定の一括処理を
施すことにより網全体におけるトラヒックを効率的にか
つ確実に把握することができる。
【0025】請求項3に記載の発明にかかわるトラヒッ
ク測定方式では、請求項1または請求項2に記載の少な
くとも入方路および出方路がサービス統合ディジタル網
に適合し、かつ信号リンクがNo.7共通線信号方式に適合
し、さらに、通信リンクがパケット交換データ網に適合
するので、情報生成手段15によって生成された伝送情
報は、このようなサービス統合ディジタル網内における
No.7共通線信号方式のユーザ部のオプションパラメータ
として伝送される。
【0026】したがって、サービス統合ディジタル網を
構成する既存の加入者線交換機や中継線交換機につい
て、このような共通線信号方式の階層化通信手順のレベ
ル4およびその上位のプロセスにかかわるソフトウェア
を変更することにより、安価にかつ確実に網全体のトラ
ヒックの流れを把握することが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図2は、請求項1〜3に記載の発明
に対応した実施例を示す図である。
【0028】図において、加入者線交換機511 、51
2 はそれぞれ図10に示す加入者線交換機611 、61
2 に代えて設けられ、中継交換機521 〜524 はそれ
ぞれ図10に示す中継交換機621 〜624 に代えて設
けられる。加入者線交換機511 、512 および中継交
換機521 〜524 は、それぞれ信号リンクを介して信
号中継局に接続され、かつパケット交換データ網を介し
てトラヒック処理センタに配置されたトラヒック処理装
置53に接続される。なお、加入者線交換機511 、5
2 には、図示されないがそれぞれ端末631 、632
が収容されているものとする。
【0029】加入者線交換機511 では、通話路網54
S1が制御部55S1の対応する入出力に接続され、その制
御部55S1は共通のバスを介して送受信バッファ5
S1、トラヒック格納メモリ57S1、共通線信号装置5
S1、通信制御装置59S1および識別符号保持部60S1
に接続される。共通線信号装置58S1は上述した信号リ
ンクを介して信号中継局に接続され、通信制御装置59
S1は上述したパケット交換データ網を介してトラヒック
処理装置53に接続される。さらに、加入者線交換機5
2 の構成については、上述した加入者線交換機511
の構造と同じであるから、ここでは対応する個々の構成
要素に第二の添え文字を「2 」とする同じ参照番号が付
与されるものとしてその説明および図示を省略する。
【0030】また、中継交換機521〜524の構成につ
いては、上述した加入者線交換機511 の構造と同じで
あるから、ここでは対応する個々の構成要素に第一の添
え文字として「T 」が付与され、かつ第二の添え文字と
して該当する中継交換機の参照番号と同じ添え番号が付
与されるものとし、その説明および図示を省略する。
【0031】以下、図2および図12を参照して請求項
1〜請求項3に記載の発明に対応した本実施例の動作を
説明する。加入者線交換機511 、中継交換機521
524および加入者線交換機512は、それぞれ各出方路
に対応したトランク群番号と自局を識別する発信号局コ
ードとを予め局データとして識別符号保持部60S1に保
有する。
【0032】また、これらの交換機では、共通線信号装
置58S1、58T1〜58T4、58S2は、それぞれ信号中
継局との間に形成された信号リンクと制御部55S1、5
T1〜55T4、55S2との間の通信インタフェースをと
る。
【0033】端末631 が端末632 に対して発信して
呼設定要求信号SETUPを送出すると(図12(1))、
加入者線交換機511 は、バッファ56に受信したこの
信号を認識して所定の処理を行うことにより出方路(こ
こでは、例えば、中継交換機521 に対する方路とす
る。)を決定し、その加入者線交換機511 を識別する
発信号局コードOPC1 と出方路に対応したトランク群
番号TGN1 を識別符号保持部60S1から読み出し、上
記バッファ56内でトラヒック情報(図3(a))を生成す
る。さらに、加入者線交換機511 は、図4に示すよう
に、そのトラヒック情報をアドレス信号IAMのオプシ
ョンパラメータとして盛り込み、信号リンクに送出する
(図12(2))。
【0034】なお、このようなアドレス信号の所定のフ
ィールドには、図4に示すように、加入者線交換機51
1 が呼処理の手順に基づいて確定した発番号および着番
号が盛り込まれる。また、上述したオプションパラメー
タの先頭には、盛り込まれたパラメータの内容を示すパ
ラメータ名(「トラヒック情報」)と、その情報のサイズ
をオクテット数で示すパラメータ長とが付加される。さ
らに、このようにしてパラメータ名およびパラメータ長
を付加する処理については、中継交換機521〜524
および加入者線交換機512 でも同様にして行われるの
で、以下では、その説明を省略する。また、パスの設定
手順およびタイミングについては、従来例と同じである
から、以下ではその説明を省略する。
【0035】中継交換機521 は、加入者線交換機51
1 からのアドレス信号IAMを自局のバッファ56に受
信して認識すると所定の処理手順に基づいて出方路(例
えば、中継交換機522 に対する方路とする。)を決定
し、加入者線交換機511 から受信されたアドレス信号
IAMに、中継交換機521 を識別する発信号局コード
OPC2 と、その出方路に対応したトランク群番号TG
2 とを付加して新たなトラヒック情報(図3(b))をバ
ァッファ56内で生成する。さらに、中継交換機521
は、図4に示すように、そのトラヒック情報をオプショ
ンパラメータとして含むアドレス信号IAMを生成して
信号リンクに送出する(図12(3))。
【0036】中継交換機522 〜524 は、このような
トラヒック情報を順次バッファ56に受信し、それぞれ
発信号局コードOPC3〜OPC5とトランク群番号TG
3〜TGN5 とを付加する同様の処理を行いながら中
継する(図12(4))。したがって、中継交換機524
ら送出されるアドレス信号IAMには、図3(C) に示す
ように、発信号局コードOPC1 〜OPC5 およびトラ
ンク群番号TGN1 〜TGN5 がオプションパラメータ
として含まれる。
【0037】加入者線交換機512 は、このアドレス信
号を認識する(図12(5))とその時点における時刻(以
下、「IAM受信時刻」という。)を求めると共に、所
定の処理手順に基づいて着信先の端末(ここでは、簡単
のため端末632 とする。)を求め、その端末に対して
呼設定要求信号SETUPを送出する。さらに、加入者
線交換機512 は、そのアドレス信号に含まれるオプシ
ョンパラメータの各項目(発信号局コードOPC1〜O
PC5およびトランク群番号TGN1〜TGN5)に、加
入者線交換機512 を識別する発信号局コードOPC6
と、そのアドレス信号に同様に可変長必須パラメータと
して含まれる着番号とオプションパラメータとして含ま
れる発番号と、該当する呼の呼処理の過程で生成される
サービス種別および上述したIAM受信時刻とを付加し
てトラヒック情報(図5(a))を送受信バッファ56s2
生成する。
【0038】また、加入者線交換機512 は、被呼者で
ある端末632 から呼出信号ALERTを受信して認識
するとその時点の時刻を呼び出し時刻として求め、図5
(b)に示すように、送受信バッファ56s2に受信したト
ラヒック情報の末尾に付加する。
【0039】さらに、加入者線交換機512 は、端末6
2 が応答時に送出した応答信号CONNを受信する
と、その時点の時刻を応答時刻として求め、図5(c) に
示すように、送受信バッファ56s2に受信したトラヒッ
ク情報の末尾にさらに付加する。
【0040】加入者線交換機511、512および中継交
換機521〜524は該当する呼についてパスを設定しつ
つ終話を監視し、例えば、発信者である端末631 が切
断信号DISCを送出すると、加入者線交換機511
中継交換機521 〜524 を介して加入者線交換機51
2 に解放信号RELを与える。加入者線交換機51
2は、このような解放信号RELを受信して認識すると
該当する呼の切断処理を行い、かつその時点における時
刻を切断時刻として求める。さらに、加入者線交換機5
2 は、図5(d) に示すように、送受信バッファ56S2
からトラヒック情報を読み出し、その切断時刻と該当す
る解放信号に基づいて正常に切断処理が行われたことを
示す理由表示とをその呼のトラヒック情報に付加し、ト
ラヒック格納メモリ57s2に蓄積する。
【0041】ところで、加入者線交換機511 から中継
交換機521 〜524 を介して加入者線交換機512
至る各局間の信号リンクに送出されるトラヒック情報に
ついては、図6に示すように、それぞれバイト数で
「6」、「10」、「14」、「18」、「22」、
「26」と加入者線交換機512 に近い信号リンクほど
多い情報量を有する。したがって、上述したようにアド
レス信号AIMのオプションパラメータとしてトラヒッ
ク情報を伝送するために信号リンクで呼毎に生じる遅延
時間Tは、その信号リンクの伝送速度fに対して、
【0042】
【数1】
【0043】の式で与えられ、例えば、f=48kbpsで
ある場合には約23msとなる。しかし、このような遅延
時間による信号リンクの伝送効率の低下分は、上述した
トラヒック情報を含まないアドレス信号の語長を62バ
イトとすると、高々23(=(6+10+14+18+22)/(62
バイト×5局間))パーセントである。
【0044】さらに、中継交換機521〜524や加入者
線交換機512 では、信号リンクを介してこのようなト
ラヒック情報を受信する処理は既存のアドレス信号の受
信処理と同様にして行われ、かつそのトラヒック情報に
施される上述した編集処理の手順は単純であって多くの
処理量を要しない。
【0045】また、トラヒック処理センタに配置された
トラヒック処理装置53は、パケット交換データ網を介
して全ての交換機に個別にトラヒック情報の収集要求を
発する。交換機では、制御部55s2は、通信制御装置5
s2を介してこのような収集要求を認識すると、その時
点でトラヒック格納メモリ57s2に蓄積されているトラ
ヒック情報の内、トラヒック処理装置53に対して未だ
送信されていないものを選択して所定の通信手順に基づ
いて送信する。
【0046】トラヒック処理装置53は、このようなト
ラヒック情報を順次取り込んで蓄積し、所定の手順に基
づく編集処理、統計処理、分析処理を一括して施す。こ
のように本実施例によれば、発信側の端末を収容する加
入者線交換機511、着信側の端末を収容する加入者線
交換機512 およびこれらの間に介在する全ての中継交
換機521 〜524 において、自局の発信号局コード、
出方路のトランク群番号、種々の事象およびこのような
事象が生起した時刻が呼毎に対応付けられたトラヒック
情報として付与され、完了呼については、着信先の加入
者線交換機512 で蓄積された後にトラヒック処理装置
53によって一括して処理される。
【0047】したがって、このような処理の結果には呼
毎の局間の方路を示す情報が含まれるので、網全体にお
けるサービス種別やトラヒックの分布が明確となり、従
来例に比較して高い精度で設備計画を立案することが可
能となる。
【0048】また、上述したトラヒック情報の収集は完
了呼についてのものであるが、例えば、中継交換機52
2 は、何らかの原因(例えば、出方路を設定すべきトラ
ンク群番号TGN3 のトランクを捕捉できない。)によ
り該当する呼についてブロックが発生した場合には、図
7に示すように、そのブロックの態様を示す理由表示と
ブロックが発生した時刻を示すブロック遭遇時刻と、ア
ドレス信号に含まれる着番号および発番号とを中継交換
機521 から受信されたトラヒック情報に付加し、トラ
ヒック格納メモリ57T2に蓄積する。このようにして蓄
積されたトラヒック情報は、完了呼の場合と同様にして
通信制御装置59T2を介してトラヒック処理装置53に
送出され、一括処理が施される。さらに、このようにト
ラヒック情報を蓄積する機能は、網に配置された全ての
交換機に備えられている。
【0049】すなわち、本実施例では、個々の呼につい
て加入者交換機や中継交換機が不完了呼あるいは自局に
着信する完了呼であることが認識されると、その呼にか
かわるトラヒック情報が当該局に蓄積される。したがっ
て、信号中継局はこれらの交換機が個別に信号リンクに
対してトラヒック情報を送出していた先行技術と異なっ
てトラヒック情報の収集には関与せず、その負荷が軽減
されて信号リンクの伝送効率が高められる。
【0050】以下、本実施例の他の動作を説明する。加
入者線交換機511 は、端末631 の発信時には、自局
の発信号局コードのみ(出方路に対応したトランク番号
を含まない。)からなるトラヒック情報を信号リンクに
送出する。
【0051】中継交換機521 〜524 および加入者線
交換機512 は、このようなトラヒック情報を受信した
場合には、上述した出方路に対応するトランク群番号に
代えて入方路のトランク群番号を求め、そのトランク群
番号と自局の発信号局コードとをトラヒック情報の末尾
に付加し、信号リンクに送出する。
【0052】一方、トラヒック処理センタでは、これら
の交換機(発信号局コードで識別される。)について、
個別に各入方路のトランク群番号tgn1、…と、その入方
路を介して対向する交換機の出方路のトランク群番号TG
N1、…との対応関係を示すテーブルが図8に示すように
予め網の構成に基づいて与えられ、回線データとしてト
ラヒック処理装置53に保持される。
【0053】トラヒック処理装置53は、パケット交換
データ網を介して上述したように加入者線交換機5
1 、512 や中継交換機521 〜524 に蓄積された
トラヒック情報を収集すると、そのトラヒック情報に含
まれる個々の発信号局コードと入方路のトランク群番号
とに基づいて上述したテーブルを参照することにより、
対応した出方路のトランクグループを求めた後に同様の
一括処理を施す。
【0054】したがって、既述された実施例の動作に比
較して各局間の信号リンクを介して伝送すべきトラヒッ
ク情報の情報量を低減し、かつ接続遅延時間の短縮をは
かりつつ同等のトラヒック測定および一括処理が行なわ
れる。
【0055】なお、このような実施例の動作では、各交
換機が入方路のトランク群番号から対向する交換機の出
方路のトランク群番号を得ているが、本発明はこのよう
な構成に限定されず、網の構成に基づいて予め与えられ
た情報を参照することにより一義的に定まるならば、例
えば、各交換機が出方路のトランク群番号のみを送出し
て(中継交換機では付加して)、隣接する交換機ではそ
のトランク群番号に基づいて対向する発信号局コードを
求めることもできる。
【0056】さらに、加入者線交換機511、512およ
び中継交換機521〜524は、保守、運用に供せられる
端末(図示されない。)から、例えば、特別調査項目
(トランク群番号TGN毎の呼数、出方路毎の呼数、個
々の出方路を経由する着信局毎の呼数、翻訳が入り方路
毎に起動された回数、ルートアナライズ呼の呼数、出接
続が規制された呼の呼数その他からなる。)についてト
ラヒック測定を行うべき旨のコマンド ¥TRX 1440,TIM が操作者から与えられると、そのコマンドに付加された
パラメータで示される測定周期(=24時間(=144
0分))を設定する。さらに、これらの交換機は、例え
ば、その測定の開始時刻を指定するコマンド ¥STT TRX,7,0 が操作者から与えられると、同様にパラメータで示され
る開始時刻(午前7時)にこのような特別調査項目にか
かわるトラヒック測定を開始して上述した測定周期が経
過すると終了する。
【0057】すなわち、特定の項目にかかわるトラヒッ
ク測定が所望の時刻および期間に起動されるので、信号
リンクを構成する共通線の利用効率の低下と各交換機に
おける処理量の増加を抑えつつ効率的にトラヒック測定
が行われる。
【0058】なお、上述した各実施例の動作では、IS
DNに本発明が適用されているが、本発明はこのような
ISDNに限定されず、局間を結ぶ既存の通信手段を介
して呼毎に対応したトラヒック情報が確実に伝送できる
ならば、電話系および非電話系を問わず如何なる網にも
適用可能である。
【0059】また、トラヒック情報の内容および局間に
おける伝送フォーマットについては、例えば、信号リン
クの伝送速度fおよび局間の中継段数に応じた接続遅延
時間を図9に示すように求め、その増加に応じた各局の
処理量の増大が許容可能な範囲に抑えられるならば、ど
のようなものを適用してもよい。
【0060】さらに、上述した各実施例では、48kbps
の伝送速度を有する信号リンクが適用されているが、本
発明はこのような伝送速度に限定されず、さらに高速の
伝送速度を有する信号リンクを適用することもできる。
【0061】また、上述した各実施例では、完了呼と不
完了呼とについて特定の項目に関するトラヒック情報の
収集が行われているが、本発明は、このような項目に限
定されず、局間の信号リンクを介して呼毎の対応関係を
保ちつつ確実に伝送可能な情報であれば、如何なる項目
についても適用可能である。
【0062】さらに、上述した各実施例では、アドレス
信号にトラヒック情報がオプションパラメータとして付
加されているが、本発明はこのようなアドレス信号に限
定されず、既存の通信手順に基づいて確実に送信や中継
が可能であるならば、如何なる信号を用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明では、個々の完了呼の呼のトラヒック情報が伝送情報
に付加され、階層化通信手順が適用された局間の信号リ
ンクを介して順次送出あるいは中継される。すなわち、
個々の呼のトラヒック情報が信号リンクを介して対向す
る交換機に確実に伝達される。
【0064】さらに、完了呼およびブロックが発生した
不完了呼のトラヒック情報については、その呼の着信先
の交換機あるいはそのブロックを検出した交換機におい
て蓄積しておくことができる。
【0065】また、請求項2に記載の発明では、トラヒ
ック処理センタでは、網全体における各呼のトラヒック
およびそのトラヒックの流れを確実に把握することがで
きる。
【0066】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1および請求項2に記載の発明がサービス統合ディジ
タル網に適用されるので、そのサービス統合ディジタル
網を構成する既存の加入者線交換機や中継線交換機で
は、共通線信号方式の階層化通信手順の内、レベル4お
よびその上位のプロセスにかかわるソフトウェアを変更
することにより、安価にかつ確実に網全体のトラヒック
の流れを把握することが可能となる。
【0067】したがって、本発明が適用された網では、
局間で呼毎に対応したトラヒック情報が効率的にかつ確
実に中継されるので、網全体のトラヒックおよびその流
れを把握することが可能となる。さらに、このようなト
ラヒック情報が局毎に分離して収集されていた従来例に
比較して、設備の運用効率を確実に向上させ、かつ異常
輻輳時における疎通の確保をはかったり、所望のサービ
ス品質を確保するために必要な交換設備の構成を示す情
報が精度高く得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項1〜3に記載の発明に対応した実施例を
示す図である。
【図3】各交換機で生成されるトラヒック情報の構成を
示す図である。
【図4】トラヒック情報のフォーマットを示す図であ
る。
【図5】着信側の加入者線交換機におけるトラヒック情
報の生成過程を示す図である。
【図6】各局間におけるトラヒック情報の情報量を示す
図である。
【図7】不完了呼のトラヒック情報を示す図である。
【図8】回線データの構成を示す図である。
【図9】単位呼当たりの中継段数と接続遅延との関係を
示す図である。
【図10】ISDNの基本構成を示す図である。
【図11】No.7共通線信号方式のアーキテクチャ・モデ
ルを示す図である。
【図12】ISDNにおける完了呼の手順の一例を示す
図である。
【符号の説明】
11 通信制御手段 13 呼処理手段 15 情報生成手段 17 トラヒック情報蓄積手段 21 トラヒック情報伝達手段 51,61 加入者線交換機 52,62 中継交換機 53 トラヒック処理装置 54 通話路網 55 制御部 56 送受信バッファ 57 トラヒック格納メモリ 58 共通線信号装置 59 通信制御装置 60 識別符号保持部 63 端末

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層化通信手順に基づいて信号リンクを
    形成して入方路および出方路を介して対向する交換機に
    伝送情報を連携する通信制御手段と、 前記入方路に着信した呼に呼処理を施して完了呼につい
    て前記出方路または自局内の着信先を求め、かつブロッ
    クが発生した不完了呼を検出する呼処理手段と、 前記完了呼については前記出方路あるいは前記着信先を
    示す伝送情報を、また前記ブロックが発生した不完了呼
    についてはブロックの態様を示す伝送情報を、それぞれ
    生成して前記伝送情報に付加する情報生成手段と、 前記着信先または前記ブロックの態様を付加した時に前
    記伝送情報を蓄積する伝送情報蓄積手段とを備えたこと
    を特徴とするトラヒック測定方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトラヒック測定方式に
    おいて、 前記伝送情報蓄積手段が蓄積した伝送情報を通信リンク
    を介してトラヒック処理センタに送出するトラヒック情
    報伝達手段を備えたことを特徴とするトラヒック測定方
    式。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のトラヒ
    ック測定方式において、 少なくとも前記入方路または前記出方路はサービス統合
    ディジタル網ISDN(Integrated Services Digital
    Network)に適合し、 信号リンクはNo.7共通線信号方式(Common Channel Sign
    alling #7)に適合し、 通信リンクはパケット交換データ網(Packet Switched D
    ata Network)に適合することを特徴とするトラヒック測
    定方式。
JP21607294A 1994-09-09 1994-09-09 トラヒック測定方式 Withdrawn JPH0884186A (ja)

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