JPH0884089A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH0884089A
JPH0884089A JP21643994A JP21643994A JPH0884089A JP H0884089 A JPH0884089 A JP H0884089A JP 21643994 A JP21643994 A JP 21643994A JP 21643994 A JP21643994 A JP 21643994A JP H0884089 A JPH0884089 A JP H0884089A
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agc
agc voltage
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Kazutoshi Sasaki
三利 佐々木
Kazuo Takayama
一男 高山
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波増幅段での受信レベルから広帯域のA
GC動作を行い、かつ中間周波段での受信信号レベルか
ら狭帯域のAGC動作を行い、強入力時における混合回
路などでの歪みを抑えるようにしたラジオ放送などの受
信機において、弱入力時における希望波の放送を確実に
聴取可能とする。 【構成】 アンテナ入力レベルが強くなるにつれて、ま
ずレベル検波回路43および比較器44による狭帯域の
AGC動作とレベル検波回路41による広帯域のAGC
動作とを行い、さらに強入力となると、バイアス切換回
路50が、レベル検波回路41からの第1のAGC電圧
を混合回路25のトランジスタ回路へバイアス電流とし
て与えて、混合回路25のダイナミックレンジを強入力
側とした後、前記第1のAGC電圧によってAGC動作
を行う。したがって、強入力時における混合回路25の
歪を抑えて、かつ弱入力にも対応可能とすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のラジオ受信機
として好適に実施されるスーパヘテロダイン方式の受信
機に関し、さらに詳しくは、強入力時における歪を防止
するためのAGC動作を行う受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、典型的な従来技術のラジオ受信
機1の電気的構成を示すブロック図である。アンテナ2
で受信された受信信号は、同調回路3において、受信す
べき希望波の周波数付近の信号成分のみが強調され、さ
らに高周波増幅回路4で増幅された後、混合回路5に入
力される。この混合回路5に関連して、局部発振回路6
が設けられている。前記局部発振回路6は、電圧制御形
発振器などで実現され、フェイズロックループ(以下、
「PLL」と略称する)回路7からのチューニング電圧
に対応した周波数の局部発振信号を出力する。
【0003】前記PLL回路7は、マイクロコンピュー
タなどで実現される制御回路8から入力される前記希望
波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号を分
周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号を発
生する基準信号源と、この基準信号と前記分周された局
部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤差出
力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力を直
流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧として、前
記局部発振回路6および同調回路3に与えるフィルタと
を備えて構成されている。したがって、受信周波数を変
化するときには、制御回路8は前記N値を変化し、前記
局部発振信号をそのN値で分周した信号と、前記基準信
号との位相差が零となるようにチューニング電圧が変化
し、こうして希望波の安定した受信が可能となる。
【0004】前記混合回路5は、上述のようにして得ら
れた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた中
間周波信号は、音声信号が含まれる成分のみを濾波する
ことができる狭帯域フィルタ9を介して中間周波増幅回
路10に与えられる。前記狭帯域フィルタ9の濾波帯域
幅は、たとえば周波数変調放送を受信するときには、1
80kHz程度に選ばれる。
【0005】前記中間周波増幅回路10で増幅された中
間周波信号は、検波回路11に与えられて音声信号に復
調され、その復調された音声信号は、電力増幅器13に
与えられて増幅された後、スピーカ14に与えられて音
響化される。
【0006】前記高周波増幅回路4からの出力はまた、
第1のレベル検波回路15に入力されており、このレベ
ル検波回路15は、前記同調回路3および高周波増幅回
路4で増幅された希望波の周波数付近の受信レベルに応
じた第1のAGC電圧を加算器16に与える。前記加算
器16へはまた、第2のレベル検波回路17によって、
検波回路11における中間周波信号レベル、または復調
音声信号レベルから受信信号レベルが検出されて、その
検出結果が、第2のAGC電圧として入力されている。
加算器16からの出力は、アッテネータ回路18に与え
られる。
【0007】前記アッテネータ回路18は、前記同調回
路3に関連して設けられており、加算器16からの出力
電圧が高くなる程、すなわち前記第1および第2のAG
C電圧が高くなる程、同調回路3の共振鋭度を低下させ
る。これによって、アンテナ入力レベルが高いときには
同調回路3の共振鋭度は低下し、前記アンテナ入力レベ
ルが低い場合に比べて、高周波増幅回路4に入力される
信号レベルは抑圧されることになる。こうして、強入力
によって歪特性の悪化する高周波増幅回路4および混合
回路5の前段で、AGC動作が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来技術
では、第2のAGC電圧は、狭帯域フィルタ9で濾波さ
れた希望波のみの受信信号レベルに対応したレベルとな
っている。したがって第2のAGC電圧のみでAGC動
作を行うと、希望波の周波数に隣接する周波数の妨害波
の影響が全く考慮されず、妨害波によって前記高周波増
幅回路4および混合回路5で歪が発生してしまう。
【0009】これに対して、第1のAGC電圧は、前記
妨害波の影響を受けてしまい、妨害波の受信レベルが大
きいために、希望波が不所望に抑圧されてしまうことが
ある。また、第1のAGC電圧のみでAGC動作を行う
ようにすると、希望波のレベルが強くてもAGC動作が
行われて、SN特性が悪化する。
【0010】一方、混合回路5を構成するトランジスタ
回路は、そのバイアス電流を大きくする程、ダイナミッ
クレンジが強入力側に変位し、強入力に対する歪も小さ
くなるという特性を有する。しかしながら、このトラン
ジスタ回路のダイナミックレンジは一定であり、したが
って前記バイアス電流を増大して、該トランジスタ回路
を歪に強くしておくと、希望波の信号レベルが小さいと
きには、前記ダイナミックレンジから外れてしまい、こ
のように小信号を扱うことができないという問題が生じ
る。
【0011】本発明の目的は、希望波を確実に聴取する
ことができる受信機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、同調回路に関
連してアッテネータ素子が設けられ、そのアッテネータ
素子による減衰レベルが、受信レベルに応じて第1のレ
ベル検波回路から出力される第1のAGC電圧と、受信
信号レベルに応じて第2のレベル検波回路から出力され
る第2のAGC電圧とに応じて変化されて、強入力に対
する歪を抑えるようにしたスーパヘテロダイン方式の受
信機において、バイアス電流の変化に応答して適性入力
レベルを変化することができる混合回路と、前記第1お
よび第2のAGC電圧を加算して前記アッテネータ素子
へ出力する加算手段と、前記加算手段の出力が予め定め
るレベル以上であるときには、第1のAGC電圧を前記
バイアス電流として混合回路に与えるバイアス切換手段
とを含むことを特徴とする受信機である。また本発明
は、前記第2のAGC電圧に応答して、受信信号レベル
が小さくなる程、復調音声信号の高域成分を減衰するト
ーン制御手段を設け、前記バイアス切換手段は、前記加
算手段の出力が予め定めるレベル以上であるときには、
第1のAGC電圧を第2のAGC電圧に合成し、第1の
AGC電圧が大きくなる程、トーン制御手段は高域成分
を減衰することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に従えば、同調回路に関連してアッテネ
ータ素子を設け、そのアッテネータ素子による減衰レベ
ルを、高周波増幅回路の出力に基づいて第1のレベル検
波回路から出力される受信レベルを表す第1のAGC電
圧と、検波回路における中間周波信号レベル、または該
検波回路からの復調音声信号レベルに基づいて第2のレ
ベル検波回路から出力される受信信号レベルを表す第2
のAGC電圧とに対応して変化することによって、強入
力に対する混合回路などでの歪を抑えるようにしたスー
パヘテロダイン方式の受信機において、前記第1および
第2のAGC電圧を加算手段によって加算して前記アッ
テネータ素子へ与えるとともに、該加算手段の出力が予
め定めるレベル以上であるときには、バイアス切換手段
によって第1のAGC電圧をバイアス電流として、混合
回路において、該混合回路を構成するトランジスタ回路
などに与える。
【0014】したがって、妨害波の影響を含む第1のA
GC電圧による広帯域のAGC動作と、希望波の受信信
号レベルを表す第2のAGC電圧による狭帯域のAGC
動作とを行うとともに、妨害波のレベルが大きくなって
前記予め定めるレベル以上となると、混合回路のバイア
ス電流が大きくされて、強入力に対する歪に対して強く
され、これに対して、前記加算手段の出力が前記予め定
めるレベル未満であるときには、上述のようなバイアス
電流の増加は行われず、混合回路の適性入力レベルは比
較的小さく設定され、小信号を確実に聴取することがで
きる。
【0015】また好ましくは、復調音声信号ラインに、
前記第2のAGC電圧に応答して、受信信号レベルが小
さくなる程、復調音声信号の高域成分を減衰するトーン
制御手段を設けておき、前記バイアス切換手段は、前記
加算手段の出力が前記予め定めるレベル以上であるとき
には、第1のAGC電圧を前記第2のAGC電圧に合成
してトーン制御手段に与える。
【0016】したがって、トーン制御手段は、第2のA
GC電圧に対応してレベル抑圧量が大きくなる程、高域
成分を減衰し、さらに前記混合回路のバイアス電流が増
加されて妨害波の影響が強くなる程、第1のAGC電圧
に対応してさらに高域成分を減衰する。こうして、ノイ
ズの影響を抑えて、希望波を聴取し易くすることができ
る。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のラジオ受信機2
1の電気的構成を示すブロック図である。アンテナ22
で受信された受信信号は、同調回路23において、受信
すべき希望波の周波数付近の信号成分のみが強調され、
さらに高周波増幅回路24で増幅された後、混合回路2
5に入力される。この混合回路25に関連して、局部発
振回路26が設けられている。前記局部発振回路26
は、電圧制御形発振器などで実現され、PLL回路27
からのチューニング電圧に対応した周波数の局部発振信
号を出力する。
【0018】前記PLL回路27は、マイクロコンピュ
ータなどで実現される制御回路28から入力される前記
希望波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号
を分周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号
を発生する基準信号源と、この基準信号と前記分周され
た局部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤
差出力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力
を直流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧とし
て、前記局部発振回路26および同調回路23に与える
フィルタとを備えて構成されている。したがって、受信
周波数を変化するときには、制御回路28は前記N値を
変化し、前記局部発振信号をそのN値で分周した信号
と、前記基準信号との位相差が零となるようにチューニ
ング電圧が変化し、こうして希望波の安定した受信が可
能となる。
【0019】前記混合回路25は、上述のようにして得
られた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた
中間周波信号は、音声信号が含まれる成分のみを濾波す
ることができる狭帯域フィルタ29を介して中間周波増
幅回路30に与えられる。前記狭帯域フィルタ29の濾
波帯域幅は、たとえば周波数変調放送を受信するときに
は、180kHz程度に選ばれる。
【0020】前記中間周波増幅回路30で増幅された中
間周波信号は、検波回路31に与えられて音声信号が復
調され、その音声信号は、後述するトーン制御回路32
を介して電力増幅器33に与えられて増幅された後、ス
ピーカ34に与えられて音響化される。
【0021】前記高周波増幅回路24からの出力はま
た、第1のレベル検波回路41に入力されており、この
レベル検波回路41は、同調回路23および高周波増幅
回路24において増幅された希望波の周波数付近の受信
レベルを検出し、検出したレベルが所定レベルV1以上
であるときには、図2において参照符α1で示すように
そのレベルに対応した直流電圧を、第1のAGC電圧と
して加算器42に出力する。
【0022】また、前記検波回路31に関連して第2の
レベル検波回路43が設けられており、このレベル検波
回路43は、検波回路31における中間周波信号レベル
または復調音声信号レベルから受信信号レベルを検出
し、その検出結果を比較器44の非反転入力端子に与え
る。この比較器44の反転入力端子には、基準電圧源4
5から予め定める基準電圧Vref1が入力されてい
る。
【0023】したがって、検波回路31への入力は、前
記レベル検波回路41への入力となる高周波増幅回路2
4の出力に対して、中間周波増幅回路30が介在されて
いるためにゲインが高く、このため比較器44からは、
前記図2において参照符α2で示すように、アンテナ入
力レベルが、前記レベルV1よりも小さいレベルV2か
ら前記基準電圧Vref1に対応したレベルV3となる
まで受信信号レベルに対応したレベルの直流電圧が出力
され、前記レベルV3以上のアンテナ入力に対しては、
その出力が一定電圧E1にクリップされた出力が導出さ
れる。
【0024】なお、前記電圧E1は、受信状態が最も良
好な状態、すなわち送信所の極近傍で、マルチパスのな
い状態で受信した場合において、発生し得るAGC電圧
に選ばれている。したがって、参照符α1で示すレベル
検波回路41からの第1のAGC電圧において、参照符
α1aで示す区間は、希望波の周波数に隣接した周波数
の妨害波がある場合を示している。
【0025】この比較器44からの出力は、第2のAG
C電圧として、前記加算器42に与えられている。加算
器42で合成された前記第1および第2のAGC電圧
は、前記同調回路23に関連して設けられているアッテ
ネータ回路35に与えられる。
【0026】前記アッテネータ回路35は、後述するよ
うにして前記AGC電圧が高くなる程、同調回路23の
共振鋭度を低下させる。したがって、アンテナ22での
受信電界強度レベルが高いときには、同調回路23の共
振鋭度が低下し、前記受信電界強度レベルが低い場合に
比べて、高周波増幅回路24に入力される信号レベルは
抑圧されることになる。こうして、後段の高周波増幅回
路24および混合回路25などでの歪の発生を防止する
AGC動作が実現されている。
【0027】前記同調回路23は、前段のアンテナ22
側のマッチング部36と、後段の検波回路31側の同調
部37とを備えて構成されている。マッチング部36
は、アンテナ22と該同調回路23とのマッチングのた
めに設けられており、高周波増幅回路24に接続される
ライン38に直列に介在される結合コンデンサC1,C
2と、これらの結合コンデンサC1,C2間の接続点と
接地ラインとの間に介在されるマッチングコンデンサC
3とを備えて構成されている。
【0028】一方、前記同調部37は、前記ライン38
と接地ラインとの間に介在され、並列共振回路39を構
成するインダクタL1および可変容量ダイオードD1,
D2と、前記ライン38に介在される結合コンデンサC
4と、前記チューニング電圧のダンピング抵抗R1とを
備えて構成されている。可変容量ダイオードD1,D2
は、相互に逆極性となるように直列に接続された後、前
記ライン38と接地ラインとの間に介在されており、そ
れらの接続点には前記チューニング電圧がダンピング抵
抗R1を介して与えられる。したがって、前記チューニ
ング電圧に対応して、たとえば可変容量ダイオードD1
の容量が増加すると、可変容量ダイオードD2の容量も
増加し、こうして受信すべき周波数の受信信号に同調
し、その信号を強調して出力することができる。
【0029】また、前記アッテネータ回路35は、前記
マッチング部36と同調部37との接続点36aに接続
されるコンデンサC5およびダイオードD3の直列回路
と、前記加算器42からのAGC電圧を平滑化して出力
するための積分回路を構成する抵抗R2およびコンデン
サC6と、前記AGC電圧をコンデンサC5とダイオー
ドD3との接続点に与える逆流阻止用のダイオードD4
とを備えて構成されている。コンデンサC6で平滑化さ
れた前記AGC電圧が、ダイオードD3の導通電圧以上
になると該ダイオードD3は導通し、コンデンサC5が
前記マッチングコンデンサC3と並列に接続されること
になり、こうして、前記共振回路39の共振鋭度を低下
させてレベル抑圧動作が行われる。
【0030】また本発明では、上述のようなAGC動作
を行うにあたって、前記加算器42からのAGC電圧を
基準電圧源46からの基準電圧Vref2と比較する比
較器47と、この比較器47からの出力によって開閉制
御されるスイッチ48とを備えるバイアス切換回路50
が設けられている。このバイアス切換回路50では、前
記AGC電圧が基準電圧Vref2以上となると、前記
スイッチ48を導通してレベル検波回路41からの第1
のAGC電圧を、バイアス電流として混合回路25に与
える。なお、このバイアス切換回路50は、バイアス電
流を連続的に可変するバイアス可変回路であってもよ
い。
【0031】混合回路25は、トランジスタ回路などを
含んで実現され、前記高周波増幅回路24からの受信信
号と、局部発振回路26からの局部発振信号とを混合す
る混合部と、前記トランジスタ回路のバイアス電流を、
前記第1のAGC電圧に対応して調整制御するバイアス
電流源とを備えて構成されている。
【0032】したがって、スイッチ48が遮断されてい
るとき、すなわち妨害信号のレベルが比較的小さいとき
には、混合回路25の前記バイアス電流の電流値が小さ
くされ、該混合回路25のダイナミックレンジ、すなわ
ち適性入力レベルが低レベル側とされて、希望波が弱入
力であっても、その希望波を聴取可能とすることができ
る。これに対して、前記スイッチ48が導通される妨害
信号のレベルが大きいときには、前記バイアス電流が大
きくされて、混合回路25のダイナミックレンジは高レ
ベル側に変位されて、強入力に対しても歪が発生しにく
くされる。
【0033】また本発明では、前記スイッチ48を介す
る第1のAGC電圧は、加算器49において、前記レベ
ル検波回路43からの第2のAGC電圧に加算されて、
トーン制御回路32に与えられる。トーン制御回路32
は、たとえばローパスフィルタ(略称LPF)と、加算
器と、2つの乗算器とを備えて構成されており、検波回
路31からの音声信号を、LPFを介する成分と、バイ
パスラインを介する成分とに分離し、乗算器において前
記AGC電圧に対応した乗算係数でそれらの成分の割合
が調整された後、加算器で加算されて出力される。
【0034】したがって、第2のAGC電圧が低いとき
には、入力された音声信号がバイパスラインを介してそ
のまま出力され、前記第2のAGC電圧が上昇するにつ
れて、LPFを介する信号成分の割合が大きくなって高
域成分が抑圧されてゆき、さらに第1のAGC電圧が加
算されると、高域成分がより抑圧されることになる。こ
のようにして、第1のAGC電圧が混合回路25にバイ
アス電流として与えられるような強入力時においては、
図3において参照符β1,β2でそれぞれ示すような通
常時におけるアンテナ入力レベルに対する出力音声信号
レベルおよび出力ノイズ信号レベルが、参照符β1a,
β2aでそれぞれ示すように増加することによってノイ
ズが目立つような場合でも、高域成分を減衰することに
よって、前記ノイズを目立ちにくくすることができる。
【0035】上述のように構成されたラジオ受信機21
において、弱入力から強入力になるにつれて、前記図2
において参照符α2で示すように、第2のAGC電圧が
入力レベルV2からV3まで増加してゆき、そのレベル
V3以上では、該第2のAGC電圧は電圧E1にクリッ
プされる。前記入力レベルが前記レベルV3よりも高い
レベルV1となると、レベル検波回路41は、参照符α
1で示すような第1のAGC電圧を発生してゆく。
【0036】したがって、加算器42で加算されたAG
C電圧の周波数特性は、図4で示すようになる。この図
4から明らかなように、狭帯域フィルタ29を通過する
ことができる希望波の周波数fo付近の成分に関して
は、第2のAGC電圧との相乗効果によって、前記電圧
E1で抑圧される。これに対して妨害波の成分に関して
は、第2のAGC電圧によるAGC動作が行われず、高
いAGC電圧が出力されることになる。
【0037】これに対してまた、図4において参照符V
ref2で示すように、比較器47の基準電圧源46の
基準電圧が設定されており、したがって妨害波によるA
GC電圧がこの基準電圧Vref2以上となると、前記
スイッチ48が導通してバイアス電流が増加されること
になる。
【0038】したがって、弱入力時には、前記混合回路
25のバイアス電流は小さく、したがって希望波が弱入
力であっても聴取可能とすることができる。これに対し
て妨害波の成分が前記基準電圧Vref2に対応したレ
ベル以上となると、前記バイアス電流制御が行われて、
混合回路25のダイナミックレンジが強入力側とされ、
該混合回路25のバイアス電流が最大値となってから
は、第1のAGC電圧によってAGC動作を行うので、
妨害信号が大きいと、第1のAGC電圧によってレベル
抑圧が行われて歪の発生が抑えられ、かつ混合回路25
を介する希望波の成分には、該混合回路25でのバイア
ス電流増加によるノイズ特性の悪化に対して、そのノイ
ズ成分はトーン制御回路32によって抑圧されて目立ち
にくくされるので、希望波の聴取が可能となる。
【0039】本発明は、周波数変調放送のラジオ受信機
に限らず、振幅変調放送のラジオ受信機およびテレビジ
ョン放送の受信機などのスーパヘテロダイン方式の他の
受信機にも実施することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、同調回路
に関連してアッテネータ素子を設け、そのアッテネータ
素子による減衰レベルを、高周波増幅回路の出力に対応
する第1のAGC電圧と、検波回路における中間周波信
号レベル、または該検波回路からの復調音声信号レベル
に対応する第2のAGC電圧とに対応して変化すること
によって、強入力に対するレベル抑圧を行うようにした
受信機において、前記第1および第2のAGC電圧の加
算結果が予め定めるレベル以上であるときには、第1の
AGC電圧をバイアス電流として、混合回路において、
該混合回路を構成するトランジスタ回路などに与えるの
で、妨害波のレベルが大きいときには、混合回路のバイ
アス電流が大きくされて、強入力に対する歪に対して強
くされ、これに対して弱入力時には、上述のようなバイ
アス電流の増加は行われず、混合回路の適性入力レベル
は比較的小さく設定され、小信号を確実に聴取すること
ができる。
【0041】また好ましくは、復調音声信号ラインに、
前記第2のAGC電圧に応答して、受信信号レベルが小
さくなる程復調音声信号の高域成分を減衰するトーン制
御手段を設けておき、強入力時には第1のAGC電圧を
前記第2のAGC電圧に合成してトーン制御手段に与え
るので、第2のAGC電圧に対応してレベル抑圧量が大
きくなる程高域成分を減衰し、妨害波の影響が強くなる
程さらに高域成分を減衰し、ノイズの影響を抑えて、希
望波を聴取し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のラジオ受信機21の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】前記ラジオ受信機21のAGC動作を説明する
ためのグラフである。
【図3】前記ラジオ受信機21の混合回路25のバイア
ス電流増加による入出力特性の変化を説明するためのグ
ラフである。
【図4】前記AGC電圧の周波数特性を示すグラフであ
る。
【図5】典型的な従来技術のラジオ受信機1の電気的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21 ラジオ受信機 23 同調回路 24 高周波増幅回路 25 混合回路 26 局部発振回路 27 PLL回路 28 制御回路 29 狭帯域フィルタ 30 中間周波増幅回路 31 検波回路 32 トーン制御回路 35 アッテネータ回路 41,43 レベル検波回路 44,47 比較器 50 バイアス切換回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同調回路に関連してアッテネータ素子が
    設けられ、そのアッテネータ素子による減衰レベルが、
    受信レベルに応じて第1のレベル検波回路から出力され
    る第1のAGC電圧と、受信信号レベルに応じて第2の
    レベル検波回路から出力される第2のAGC電圧とに応
    じて変化されて、強入力に対する歪を抑えるようにした
    スーパヘテロダイン方式の受信機において、 バイアス電流の変化に応答して適性入力レベルを変化す
    ることができる混合回路と、 前記第1および第2のAGC電圧を加算して前記アッテ
    ネータ素子へ出力する加算手段と、 前記加算手段の出力が予め定めるレベル以上であるとき
    には、第1のAGC電圧を前記バイアス電流として混合
    回路に与えるバイアス切換手段とを含むことを特徴とす
    る受信機。
  2. 【請求項2】 前記第2のAGC電圧に応答して、受信
    信号レベルが小さくなる程、復調音声信号の高域成分を
    減衰するトーン制御手段を設け、 前記バイアス切換手段は、前記加算手段の出力が予め定
    めるレベル以上であるときには、第1のAGC電圧を第
    2のAGC電圧に合成し、第1のAGC電圧が大きくな
    る程、トーン制御手段は高域成分を減衰することを特徴
    とする請求項1記載の受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100420092B1 (ko) * 1997-03-28 2004-04-17 산요덴키가부시키가이샤 라디오수신기
US8456579B2 (en) 2008-02-11 2013-06-04 Sony Corporation Dynamic RF AGC switch/mixer for optimal NTSC video detection

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