JPH0883992A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JPH0883992A
JPH0883992A JP21745394A JP21745394A JPH0883992A JP H0883992 A JPH0883992 A JP H0883992A JP 21745394 A JP21745394 A JP 21745394A JP 21745394 A JP21745394 A JP 21745394A JP H0883992 A JPH0883992 A JP H0883992A
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JP
Japan
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wave absorber
absorber
radio
radio wave
metal plate
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Pending
Application number
JP21745394A
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English (en)
Inventor
Yuji Osawa
右二 大澤
Toshihiro Sezai
俊浩 瀬在
Shigeru Osawa
茂 大沢
Hiroaki Nakaaze
弘晶 中畔
Toshio Imatani
敏夫 今谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Space Development Agency of Japan
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
National Space Development Agency of Japan
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電波吸収体を構成する材料の比重を1よりも
小さくして軽量化を図るとともに、安定した吸収特性を
実現する電波吸収体を得ることを目的としている。 【構成】 電波吸収体を構成するエポキシ等の成形材料
のなかに中空シリカ球を混合し、電気損失を与えるため
の損失材として比重の小さいカーボン繊維を混入して吸
収体材料1を形成する。エポキシ等の成形材料自身の接
着性を利用して電波吸収体の成形時に金属板2を同時に
背面に接着する。 【効果】 電波吸収体の軽量化を実現でき、また安定し
た吸収特性の電波吸収体を得る効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電波吸収体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電波吸収体はその利用分野が屋内に留ま
らずに拡大の方向にある。新しい利用分野として例えば
屋外や宇宙環境では従来の屋内環境での利用ではあまり
重要視されなかった素材の耐候性、耐熱性、耐放射線
性、アウトガス特性が重要視されるとともに軽量である
ことが要求される。図3は従来の電波吸収体を示す図で
あり、図において1はエポキシ樹脂、シリコン樹脂、セ
メント等の硬化成形が可能な材料中に電気損失を与える
損失材として磁性体を混入して電波吸収体として必要な
形状に成形した吸収体材料、2は金属板、4は接着剤で
ある。
【0003】次に動作について説明する。電波吸収体を
広い周波数帯域に対して使用する場合、良好な吸収特性
を有するために電波吸収体が空間に占める割合が連続的
に変化するようなテーパ状の形状とする。屋外や宇宙環
境において使用する場合には耐候性、耐熱性、耐放射線
性、アウトガスが小さいなどの性質を有するものとし
て、熱硬化性樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリ
エステル、セメント、熱可塑性樹脂(ABS樹脂)を成
形材料として使用する。成形材料中に電気損失を与える
ための磁性体の粉や誘電体の粉、繊維などの損失材を混
入したものを吸収体材料1として所望の形状を成形する
ことにより電波に対して所望の吸収特性を実現する。ま
た、吸収体材料1は軽量化を図りテーパ状の形状の内側
を中空とするが、電波吸収体の中空の背面は安定した吸
収性能を得るために電気的に電波を遮断するための金属
板2を接着剤4により取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸収体材料は
その比重が1よりも大きく、これらの材料を素材として
作られた電波吸収体の質量は大きくなる問題があった。
また電波吸収体はその吸収性能を安定に発揮させるため
に吸収体材料の背面に金属板を取り付ける必要があるが
従来の電波吸収体においては吸収体材料の製造後に接着
などにより金属板が取り付けられた。このために余分な
工数が必要になったり、不適切な接着剤を選択した場合
には剥がれなどの問題があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電波吸収体を構成する吸収体材
料の比重を1よりも小さくして軽量化を図ることができ
るとともに、吸収体材料の背面に接着剤を用いることな
く金属板を取り付けることができ、安定した吸収特性を
得ることができる電波吸収体を得ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電波吸収
体は、エポキシ等の成形材料のなかに中空シリカ球を混
合するとともに、電気損失を与えるための損失材として
磁性体に比較して比重の小さいカーボン繊維を混入した
ものを吸収体材料とするものである。
【0007】また、この発明は吸収体材料のカーボン繊
維の混入量を、吸収体材料の体積当たり0.02g/c
3 以下にするようにした。
【0008】この発明は、接着剤などの補助材を使用せ
ずに硬化成形が可能な材料のみの接着性を利用して電波
吸収体の硬化成形と同時にアルミ板などの金属板を上記
電波吸収体の背面に接着したものである。
【0009】また、この発明は電波吸収体の背面に接着
した金属板をヒータの熱伝導板としたものである。
【0010】
【作用】この発明における電波吸収体は、電波吸収体を
構成するエポキシ等の形成材料のなかに中空シリカ球を
混合することにより吸収体材料の比重を低下させ質量低
減できる。また電気損失を与えるための損失材として磁
性体に比較して比重の小さいカーボン繊維を混入するこ
とにより、耐候性、耐熱性、耐放射線性を良好な特徴を
持ちながら、さらに比重の小さい電波吸収体の製造を可
能にする。
【0011】また、この発明はカーボン繊維の混入量を
吸収体材料の体積当たり0.02g/cm3 以下とする
ことにより電波吸収体として適切な比誘電率を有する。
【0012】この発明は、エポキシ等の成形材料自身の
接着性を利用して吸収体材料の成形時に金属板を同時に
背面に接着することにより接着剤を用いることなく金属
板を取り付けることができる。
【0013】また、この発明は金属板をヒータの熱伝導
板とすることにより、均一な温度制御を可能にして安定
した吸収特性の電波吸収体を得ることができる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、1はエポキシ樹脂、シリコン樹
脂、ポリエステル、ABS樹脂、セメント等の成形材料
のなかに中空シリカ球及び電気損失を与える損失材とし
てのカーボン繊維を混入して電波吸収体として必要な形
状に成形した吸収体材料、2は金属板、3は温度制御用
のヒータである。
【0015】次に動作について説明する。電波吸収体を
広い周波数帯域に対して使用する場合、良好な吸収特性
を有するために電波吸収体が空間に占める割合が連続的
に変化するようなテーパ状の形状を有する。電波吸収体
は吸収体材料1により所望の形状を形成する。屋外や宇
宙環境において使用する場合には耐候性、耐熱性、耐射
線性、アウトガスが小さいなどの性質を有するものとし
て、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、セメントを成形材料
として使用する。中空シリカ球は単体では粉状であるた
め電波吸収体を成形することができないが、化学的に安
定でかつ内部が中空であるため比重は小さい。従って質
量低減を考慮した場合、成形材料に中空シリカ球を混合
することにより吸収体材料1の比重を低下させて電波吸
収体の質量を低減できる。また、中空シリカ球を混入し
たことで吸収体材料1の複素誘電率の実数部を小さくし
て電波吸収特性を向上できる。更に吸収体材料1は電波
吸収体として必須の電気損失を与えるための損失材を混
入することにより電波に対して所望の吸収特性を実現す
る。損失材として磁性体に比較して比重の小さいカーボ
ン繊維を混入することにより、耐候性、耐熱性、耐放射
線性が良好である特長を持ちながら、さらに比重の小さ
い電波吸収体の製造を可能にする。また、吸収体材料1
は軽量化を図りテーパ状の形状の内側を中空とするが、
吸収体材料1の中空の背面は安定した吸収性能を得るた
めに電気的に電波を遮断するための金属板2を取り付け
ている。また、金属板3をヒータの熱伝導板とすること
により宇宙空間等において均一な温度制御が可能となり
安定した吸収特性が実現できる。
【0016】製造法としては円錐形のくぼみを多数持つ
型に成形材料、成形材料の硬化剤、損失材及び中空シリ
カ球4を攪拌したものを注入し、成形材料が硬化する前
に金属板3としてのアルミパンチングメタルでくぼみを
覆った。硬化が完了した後に型を取り除いて金属板3と
円錐状の吸収体材料1が一体となった電波吸収体が成形
される。本実施例における各素材の性質及び量は出来上
がった電波吸収体の性質を以下のように左右した。 ・中空シリカ球 実施例で使用した中空シリカ球4はECCOSPHER
ES 1G−101(EMERSON&CUMING
社)と呼ばれる直径30−180ミクロン、比重が0.
254の物である。技術資料を添付した。形成材料とし
て用いたエポキシ樹脂に対して重量比率で約4:1の割
合で混入したところ完成した電波吸収体の比重は約0.
6になった。また中空シリカ球の混合割合をこれ以上増
加させると粘度が非常に大きくなり脱気が困難になって
電波吸収体の中にすができた。 ・損失材 電波吸収体を最良にするためには損失材として短いカー
ボン繊維を用いた場合にはより多量のカーボン繊維を含
有する必要があり、多量のカーボン繊維を混入すると複
素比誘電率の実数部が増加して電波吸収性能を損なう。
図2に実験により求めたカーボン繊維の含有量と吸収体
材料1の誘電率の関係を示す。この結果より吸収体材料
1の体積当たり0.02g/cm3 以下の含有量におい
て電波吸収体として適切な比誘電率(約40以下)とな
ることが判った。一方、損失材として長いカーボン繊維
を用いた場合にはより少量のカーボン繊維で十分である
があまり長いものを用いると繊維が絡まって塊になりや
すく均一に分散させることが困難になり吸収性能を損な
う。
【0017】実施例2.上記実施例1では電波吸収体の
テーパ状の形状として円錐形状について説明したが、四
角錘形状としても同等の性能を実現できる。また、製造
を簡単化するため、円錐/四角錘状の先端を面取りした
場合にも、その大きさが周波数に対して小さければ同等
の性能を実現できる。また、上記実施例においては広い
周波数帯に対して良好な吸収特性を実現するために吸収
体材料1及び金属板2テーパ状の形状としたが狭い周波
数帯に対してのみ使用する場合には吸収体材料1及び金
属板2を平板としても同等の性能を実現できる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば電波吸
収体をエポキシ等の形成材料のなかに中空シリカ球を混
合する構成としたことにより材料の比重を低下させ質量
低減できる効果がある。また電気損失を与えるための損
失材として磁性体に比較して比重の小さいカーボン繊維
を混入することにより、耐候性、耐熱性、耐放射線性を
良好である特長を持ちながら、さらに比重を小さくでき
る効果がある。
【0019】また、この発明はカーボン繊維の混入量を
吸収体材料の体積当たり0.02g/cm3 以下になる
ようにカーボン繊維をエポキシ樹脂の成形材料に混入す
ることにより適切な比誘電率を有する電波吸収体を得る
ことができる。
【0020】この発明は、エポキシ等の成形材料自身の
接着性を利用して吸収体材料の成形時に金属板を同時に
背面に接着することにより接着材を用いることなく金属
板を取り付けることができる。
【0021】また、金属板をヒータの熱伝導板とするこ
とにより電波吸収体の均一な温度制御を可能にし、安定
した吸収特性の電波吸収体を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の電波吸収体の概略構成を
示す断面図である。
【図2】カーボン繊維含有量と電波吸収体材料の誘電率
との関係を示す図である。
【図3】従来の電波吸収体の概略構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 吸収体材料 2 金属板 3 ヒータ 4 接着材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 茂 神奈川県厚木市妻田南1−1−19 イー・ アンド・シーエンジニアリング株式会社テ クニカルセンター内 (72)発明者 中畔 弘晶 鎌倉市上町屋325番地 三菱電機株式会社 鎌倉製作所内 (72)発明者 今谷 敏夫 鎌倉市上町屋325番地 三菱電機株式会社 鎌倉製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂または
    セメントなどの硬化成形が可能な材料、上記材料中に分
    散した中空シリカ球、上記材料のなかに分散したカーボ
    ン繊維とにより吸収体材料を構成したことを特徴とする
    電波吸収体。
  2. 【請求項2】 上記カーボン繊維の混入量を上記吸収体
    材料の体積当たり0.02g/cm3 以下になるように
    カーボン繊維を混入したことを特徴とする請求項1記載
    の電波吸収体。
  3. 【請求項3】 接着剤などの補助材を使用せずに硬化成
    形が可能な材料のみの接着性を利用して電波吸収体の硬
    化成形と同時にアルミ板などの金属板を上記電波吸収体
    の背面に接着したことを特徴とする請求項1記載の電波
    吸収体。
  4. 【請求項4】 上記金属板をヒータの熱伝導板としたこ
    とを特徴とする請求項3記載の電波吸収体。
JP21745394A 1994-09-12 1994-09-12 電波吸収体 Pending JPH0883992A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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