JPH0882745A - 対物レンズ系 - Google Patents

対物レンズ系

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JPH0882745A
JPH0882745A JP6244610A JP24461094A JPH0882745A JP H0882745 A JPH0882745 A JP H0882745A JP 6244610 A JP6244610 A JP 6244610A JP 24461094 A JP24461094 A JP 24461094A JP H0882745 A JPH0882745 A JP H0882745A
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JP
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lens
lens group
group
curvature
radius
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JP6244610A
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Yutaka Suenaga
豊 末永
Itoe Hayashi
糸恵 林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水、オイル、グリセリンなどの屈折率が異な
る各種液体に対して兼用可能であり、埋め込みレンズを
用いることなく従来の加工技術で十分安価に加工可能で
あるとともに、色収差が良く補正され、且つ平坦性も良
い液浸系アポクロマート級顕微鏡対物レンズ系を提供す
る。 【構成】 物体側から順に、互いにほぼ平行な2つの面
からなる平行平面板L11と物体側に凹面を向けたレン
ズL12と正メニスカスレンズとを有する第1レンズ群
G1と、2つの接合レンズを有し全体として正の屈折力
を有する第2レンズ群G2と、負レンズと正レンズとの
接合レンズを有し全体として負の屈折力を有する第3レ
ンズ群G3と、正レンズと負レンズL42との接合レン
ズを有し全体として負の屈折力を有する第4レンズ群G
4とを備え、前記第3レンズ群G3は、光軸に沿って移
動可能である対物レンズ系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対物レンズ系に関し、特
に、液浸系プランアポクロマート級低倍率顕微鏡対物レ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液浸系顕微鏡対物レンズは、水や
オイルなどの単一液体にのみ使用可能である。したがっ
て、観察する物体によって水やオイルなど適する液体が
違うような場合、各観察物体に対して適当な対物レンズ
に切り換える必要があり、観察するのに手間がかかる。
そこで、水、オイル、グリセリンなどの屈折率が異なる
各種液体に対して兼用することができるような液浸系顕
微鏡対物レンズが望まれている。しかしながら、水、オ
イル、グリセリンなどでは屈折率が約1.3〜1.6の
範囲で変化するので、諸収差が十分補正されずに残って
しまう。
【0003】また、従来の液浸系アポクロマート級対物
レンズとして、たとえば特開昭59−155822号公
報に開示の対物レンズが知られている。この公報に開示
の対物レンズでは、先玉(最も物体側のレンズ)に埋込
みレンズからなる接合レンズを用いている。そして、接
合面の曲率半径および2つのレンズの屈折率差を適宜設
定することによって、ペッツバール和を小さくして像面
湾曲を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、先玉に埋
込みレンズからなる接合レンズを用いる従来の方法は、
設計上有用であり、最近用いられる例も多い。しかしな
がら、実際には、レンズ加工上難しい点がある。まず、
埋め込まれる側の凹面はかなり曲率の強い曲面となり、
埋込まれる側のレンズには屈折率が1.8程度の硝子が
選択される。しかしながら、屈折率が1.8程度の硝子
種では硬いものが多い。その結果、凹面加工が非常に難
しく、時間もかかりコストが高くなりがちであるという
不都合があった。また、埋込みレンズの像側の凸面に関
しても曲率が強くほぼ半球状まで使うことが多い。この
ため、有効範囲まで精度良く研磨することが難しいとい
う不都合があった。
【0005】さらに、従来の液浸系顕微鏡対物レンズは
単一液体にのみ使用可能であるため、各観察物体に対し
てそれぞれ適当な液体を使用すると、良好な結像性能で
観察することができないという不都合があった。本発明
は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、水、オイ
ル、グリセリンなどの屈折率が異なる各種液体に対して
兼用可能であり、埋め込みレンズを用いることなく従来
の加工技術で十分安価に加工可能であるとともに、色収
差が良く補正され、且つ平坦性も良い液浸系アポクロマ
ート級顕微鏡対物レンズ系を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明において、物体側から順に、互いにほぼ平行
な2つの面からなる平行平面板L11と物体側に凹面を
向けたレンズL12と正メニスカスレンズとを有する第
1レンズ群G1と、2つの接合レンズを有し全体として
正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負レンズと正
レンズとの接合レンズを有し全体として負の屈折力を有
する第3レンズ群G3と、正レンズと負レンズL42と
の接合レンズを有し全体として負の屈折力を有する第4
レンズ群G4とを備え、前記第3レンズ群G3は、光軸
に沿って移動可能であり、レンズ全系の合成焦点距離を
Fとし、前記平行平面板L11の物体側の面の曲率半径
をr1とし、前記平行平面板L11の像側の面の曲率半
径をr2とし、前記レンズL12の物体側の凹面の曲率
半径をr3とし、前記平行平面板L11の屈折率をN1
aとし、前記レンズL12の屈折率をN1bとし、前記
第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、前記第2レン
ズ群G2と前記第3レンズ群G3との軸上空気間隔をd
13とし、前記第3レンズ群G3と前記第4レンズ群G
4との軸上空気間隔をd16としたとき、 |(N1a・F)/r1|≦0.06 |(N1a・F)/r2|≦0.06 2<|(N1b・F)/r3|<4 0.05<d13/F<0.85 0.01<|F/f3|<0.025 0.9<(d13+d16)/F<1.2 の条件を満足することを特徴とする対物レンズ系を提供
する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、レンズ全
系の合成焦点距離をFとし、前記第1レンズ群G1の前
記レンズL12の焦点距離をf12とし、前記第4レン
ズ群G4の前記レンズL42の焦点距離をf42とした
とき、 6<|f12/F|+|f42/F|<9 の条件を満足する。
【0008】
【作用】上述のように、本発明の対物レンズ系は、物体
側から順に、互いにほぼ平行な2つの面からなる平行平
面板L11と物体側に凹面を向けたレンズL12と正メ
ニスカスレンズとを有する第1レンズ群G1と、2つの
接合レンズを有し全体として正の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、負レンズと正レンズとの接合レンズを有
し全体として負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、
正レンズと負レンズL42との接合レンズを有し全体と
して負の屈折力を有する第4レンズ群G4とを備え、前
記第3レンズ群G3は、光軸に沿って移動可能である。
【0009】液浸系の顕微鏡用対物レンズでは、最も物
体側のレンズ面は、該レンズ面と液体との間に気泡が入
り難いように平面または物体側に僅かに凸でなければな
らない。そこで、本発明の対物レンズ系においては、上
述のように、最も物体側に、互いにほぼ平行な2つの面
からなる平行平面板を配置している。なお、本明細書に
おいて、平行平面板とは極めて緩やかな曲率を有するレ
ンズをも含む概念である。また、第3レンズ群G3を補
正レンズ群として光軸方向に適宜移動させて、屈折率の
異なる液体に対してそれぞれ良好な結像性能が得られる
ようにしている。
【0010】以下、本発明の条件式について説明する。
本発明の対物レンズ系は、以下の条件式(1)乃至
(6)を満足する。 |(N1a・F)/r1|≦0.06 (1) |(N1a・F)/r2|≦0.06 (2) 2<|(N1b・F)/r3|<4 (3) 0.05<d13/F<0.85 (4) 0.01<|F/f3|<0.025 (5) 0.9<(d13+d16)/F<1.2 (6)
【0011】ここで、 F :レンズ全系の合成焦点距離 r1 :平行平面板L11の物体側の面の曲率半径 r2 :平行平面板L11の像側の面の曲率半径 r3 :レンズL12の物体側の凹面の曲率半径 N1a:平行平面板L11のd線(λ=587.6n
m)に対する屈折率 N1b:レンズL12のd線(λ=587.6nm)に
対する屈折率 f3 :第3レンズ群G3の焦点距離 d13:第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上
空気間隔 d16:第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上
空気間隔
【0012】条件式(1)および(2)は、第1レンズ
群G1の平行平面板L11を極めて緩やかな曲率を有す
るレンズとしてみた場合、そのレンズ形状の適切な範囲
を規定するものである。条件式(1)および(2)にお
いて、その上限値を上回ると、ペッツバール和が大きく
なり、平坦性が悪くなるので不都合である。
【0013】条件式(3)は、第1レンズ群G1の物体
側に凹面を向けたレンズL12の凹面形状について適切
な範囲を規定するものである。条件式(3)の上限値を
上回ると、ペッツバール和が大きくなり過ぎて、像面湾
曲が悪くなる。また、レンズ全長(最も物体側の面から
像面までの光軸に沿った距離)も長くなる。逆に、条件
式(3)の下限値を下回ると、光束が拡がり過ぎてしま
い、球面収差が悪化し、軸上色収差が補正過剰になる。
【0014】条件式(4)は、第2レンズ群G2と補正
レンズ群である第3レンズ群G3との軸上空気間隔d1
3について適切な範囲を規定するものである。たとえば
オイルのように溶液の屈折率が大きくなると球面収差が
補正不足となるため、第3レンズ群G3を像側に移動さ
せる。即ち、第2レンズ群G2と第3群レンズG3との
軸上空気間隔d13を広くして、第3レンズ群G3への
光線の入射高が低くならないうちに第3レンズ群G3お
よび第4レンズ群G4に入射させる。こうして、第3レ
ンズ群G3と第4レンズ群G4とで正の球面収差を発生
させ、レンズ全系としての球面収差の変動を打ち消すこ
とができる。
【0015】条件式(4)の上限値を上回ると、球面収
差が補正過剰となるので、好ましくない。逆に、条件式
(4)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2と第3レ
ンズ群G3とが接触(干渉)してしまい、球面収差を補
正することもできなくなる。
【0016】条件式(5)は、補正レンズ群である第3
レンズ群G3の屈折力について適切な範囲を規定するも
のである。条件式(5)の上限値および下限値で規定さ
れる範囲を逸脱すると、収差を補正しきれずに、物体側
または像側のレンズ群すなわち第2レンズ群G2または
第4レンズ群G4に接触してしまう。また、条件式
(5)の上限値を上回ると、色収差が補正不足となり、
不都合である。逆に、条件式(5)の下限値を下回る
と、球面収差が補正過剰となり、不都合である。
【0017】条件式(6)は、補正レンズ群である第3
レンズ群G3の物体側および像側の軸上空気間隔d13
およびd16について適切な範囲を規定するものであ
る。条件式(6)の上限値および下限値で規定される範
囲を逸脱すると、各軸上空気間隔が狭過ぎたり広過ぎた
りして、収差のバランスが崩れてしまう。
【0018】さらに良好な結像性能、特に平坦性を得る
ために、本発明の対物レンズ系では、上述の条件に加え
て、以下の条件式(7)を満足するのが望ましい。 6<|f12/F|+|f42/F|<9 (7) ここで、 f12:レンズL12の焦点距離 f42:レンズL42の焦点距離
【0019】条件式(7)は、第1レンズ群G1の物体
側に凹面を向けたレンズL12の屈折力および第4レン
ズ群G4の負レンズL42の屈折力について適切な範囲
を規定しており、平坦性に関する条件を定めている。条
件式(7)の上限値を上回ると、像面湾曲の補正過剰に
なるので好ましくない。逆に、条件式(7)の下限値を
下回ると、倍率が大きくなり、その結果レンズ全長も大
きくなるので不都合である。
【0020】
【実施例】本発明の対物レンズ系は、各実施例におい
て、物体側から順に、互いにほぼ平行な2つの面からな
る平行平面板L11と物体側に凹面を向けたレンズL1
2と正メニスカスレンズとを有する第1レンズ群G1
と、2つの接合レンズを有し全体として正の屈折力を有
する第2レンズ群G2と、負レンズと正レンズとの接合
レンズを有し全体として負の屈折力を有する第3レンズ
群G3と、正レンズと負レンズL42との接合レンズを
有し全体として負の屈折力を有する第4レンズ群G4と
を備え、前記第3レンズ群G3は、光軸に沿って移動可
能である。
【0021】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基
づいて説明する。 〔実施例1〕図1は、本発明の第1実施例にかかる対物
レンズ系のレンズ構成を示す図である。図示の対物レン
ズ系は、物体側より順に、平行平面板L11、物体側に
凹面を向けた正メニスカスレンズL12、および物体側
に凹面を向けた正メニスカスレンズL13からなる第1
レンズ群G1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズと両凸レンズとの接合レンズ、および両凸レンズと
両凹レンズと両凸レンズとの接合レンズからなる第2レ
ンズ群G2と、両凹レンズと両凸レンズとの接合レンズ
からなる第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
L42との接合レンズからなる第4レンズ群G4とから
構成されている。
【0022】次の表(1)に、本発明の実施例1の諸元
の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、
N.A.は開口数を、Bは倍率を、W.D.は作動距離
をそれぞれ表す。さらに、左端の数字は物体側からの各
レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは
各レンズ面間隔を、nおよびνはそれぞれd線(λ=5
87.6nm)に対する屈折率およびアッベ数を示して
いる。
【0023】
【表1】 f = 1.0mm, N.A.= 0.75, B = -20.0, W.D.= 0.03 (各液体に対する可変間隔) 液体の種類 屈折率n d0 d13 d16 水 1.33306 0.03 0.11 1.00 グリセリン 1.47300 0.03 0.57 0.54 オイル 1.51536 0.03 0.71 0.40 (条件対応値) (1)|(N1a・F)/r1| =0 (2)|(N1a・F)/r2| =0 (3)|(N1b・F)/r3| =3.1 (4)d13/F(水) =0.11 d13/F(グリセリン) =0.57 d13/F(オイル) =0.71 (5)|F/f3| =0.02 (6)(d13+d16)/F =1.11 (7)|f12/F + f42/F|=8.5
【0024】図2乃至図4は実施例1の諸収差図であっ
て、それぞれ水使用(屈折率n=1.33306)、グ
リセリン使用(屈折率n=1.47300)、およびオ
イル使用(屈折率n=1.51536)における諸収差
図である。各収差図において、FNはFナンバーを、Y
は像高を、Hは入射高の高さを、Dはd線(λ=58
7.6nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を、
CはC線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=4
86.1nm)をそれぞれ示している。
【0025】非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示してい
る。また、倍率色収差を示す図では、d線(λ=58
7.6nm)を基準としている。各収差図から明らかな
ように、本実施例では、オイル、グリセリン、水などの
屈折率が約1.6〜1.3の範囲の液体に対して諸収差
が良好に補正されていることがわかる。
【0026】〔実施例2〕図5は、本発明の第2実施例
にかかる対物レンズ系のレンズ構成を示す図である。図
示の対物レンズ系は、物体側より順に、平行平面板L1
1、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL12、
および物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13
からなる第1レンズ群G1と、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズとの接合レンズ、および
両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズとの接合レンズか
らなる第2レンズ群G2と、両凹レンズと両凸レンズと
の接合レンズからなる第3レンズ群G3と、両凸レンズ
と両凹レンズL42との接合レンズからなる第4レンズ
群G4とから構成されている。
【0027】次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元
の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、
N.A.は開口数を、Bは倍率を、W.D.は作動距離
をそれぞれ表す。さらに、左端の数字は物体側からの各
レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは
各レンズ面間隔を、nおよびνはそれぞれd線(λ=5
87.6nm)に対する屈折率およびアッベ数を示して
いる。
【0028】
【表2】 f = 1.0mm, N.A.= 0.75, B = -20.0, W.D = 0.03 (各液体に対する可変間隔) 液体の種類 屈折率n d0 d13 d16 水 1.33306 0.03 0.12 0.93 グリセリン 1.47300 0.03 0.62 0.43 オイル 1.51536 0.03 0.77 0.28 (条件対応値) (1)|(N1a・F)/r1| =0 (2)|(N1a・F)/r2| =0 (3)|(N1b・F)/r3| =2.9 (4)d13/F(水) =0.12 d13/F(グリセリン) =0.62 d13/F(オイル) =0.77 (5)|F/f3| =0.019 (6)(d13+d16)/F =1.04 (7)|f12/F + f42/F|=7.1
【0029】図6乃至図8は実施例2の諸収差図であっ
て、それぞれ水使用(屈折率n=1.33306)、グ
リセリン使用(屈折率n=1.47300)、およびオ
イル使用(屈折率n=1.51536)における諸収差
図である。各収差図において、FNはFナンバーを、Y
は像高を、Hは入射高の高さを、Dはd線(λ=58
7.6nm)を、Gはg線(λ=435.8nm)を、
CはC線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=4
86.1nm)をそれぞれ示している。
【0030】非点収差を示す収差図において実線はサジ
タル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示してい
る。また、倍率色収差を示す図では、d線(λ=58
7.6nm)を基準としている。各収差図から明らかな
ように、本実施例では、オイル、グリセリン、水などの
屈折率が約1.6〜1.3の範囲の液体に対して諸収差
が良好に補正されていることがわかる。
【0031】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、埋込み
レンズを使用することなく、水浸、油浸兼用液浸系顕微
鏡対物レンズの平坦性を良くすることができるととも
に、従来の加工技術で安価に製造することが可能であ
り、大幅なコストダウンと品質の安定性を期待すること
ができる。こうして、本発明により、倍率が20倍程度
で、開口数(NA)が0. 75程度で、色収差が良く補
正された、平坦性も良い、優れた結像性能を維持する液
浸系プランアポクロマート級顕微鏡対物レンズを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる対物レンズ系のレ
ンズ構成を示す図である。
【図2】実施例1の水使用における諸収差図である。
【図3】実施例1のグリセリン使用における諸収差図で
ある。
【図4】実施例1のオイル使用における諸収差図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例にかかる対物レンズ系のレ
ンズ構成を示す図である。
【図6】実施例2の水使用における諸収差図である。
【図7】実施例2のグリセリン使用における諸収差図で
ある。
【図8】実施例2のオイル使用における諸収差図であ
る。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、互いにほぼ平行な2つ
    の面からなる平行平面板L11と物体側に凹面を向けた
    レンズL12と正メニスカスレンズとを有する第1レン
    ズ群G1と、2つの接合レンズを有し全体として正の屈
    折力を有する第2レンズ群G2と、負レンズと正レンズ
    との接合レンズを有し全体として負の屈折力を有する第
    3レンズ群G3と、正レンズと負レンズL42との接合
    レンズを有し全体として負の屈折力を有する第4レンズ
    群G4とを備え、前記第3レンズ群G3は、光軸に沿っ
    て移動可能であり、 レンズ全系の合成焦点距離をFとし、前記平行平面板L
    11の物体側の面の曲率半径をr1とし、前記平行平面
    板L11の像側の面の曲率半径をr2とし、前記レンズ
    L12の物体側の凹面の曲率半径をr3とし、前記平行
    平面板L11の屈折率をN1aとし、前記レンズL12
    の屈折率をN1bとし、前記第3レンズ群G3の焦点距
    離をf3とし、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ
    群G3との軸上空気間隔をd13とし、前記第3レンズ
    群G3と前記第4レンズ群G4との軸上空気間隔をd1
    6としたとき、 |(N1a・F)/r1|≦0.06 |(N1a・F)/r2|≦0.06 2<|(N1b・F)/r3|<4 0.05<d13/F<0.85 0.01<|F/f3|<0.025 0.9<(d13+d16)/F<1.2 の条件を満足することを特徴とする対物レンズ系。
  2. 【請求項2】 レンズ全系の合成焦点距離をFとし、前
    記第1レンズ群G1の前記レンズL12の焦点距離をf
    12とし、前記第4レンズ群G4の前記レンズL42の
    焦点距離をf42としたとき、 6<|f12/F|+|f42/F|<9 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の対
    物レンズ系。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5886827A (en) * 1997-11-14 1999-03-23 Nikon Corporation Microscope objective lens with separated lens groups
JP2006119159A (ja) * 2004-09-30 2006-05-11 Olympus Corp 補正機構付対物レンズ

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