JPH0882694A - 制御棒位置検出装置 - Google Patents

制御棒位置検出装置

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JPH0882694A
JPH0882694A JP7112791A JP11279195A JPH0882694A JP H0882694 A JPH0882694 A JP H0882694A JP 7112791 A JP7112791 A JP 7112791A JP 11279195 A JP11279195 A JP 11279195A JP H0882694 A JPH0882694 A JP H0882694A
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JP
Japan
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control rod
tube
drive mechanism
inspection
rod drive
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Application number
JP7112791A
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English (en)
Inventor
Makoto Itabashi
誠 板橋
Masanori Ino
正典 猪野
Kazuya Fukui
和也 福井
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】制御棒の全挿入を検出し、かつ確認しつつ制御
棒駆動機構の定検等を簡単かつ迅速に行えるようにす
る。 【構成】全挿入検出用永久磁石18により動作されて制
御棒3の全挿入を検出する全挿入検出用リードスイッチ
21bを内蔵した点検用チューブ21と、点検用チュー
ブ21を、制御棒駆動機構ハウジング5から位置検出用
チューブ17を取り外した跡に着脱自在に装着せしめる
取付装置22と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型原子炉用に好適
な制御棒位置検出装置に係り、特に、制御棒駆動機構の
定期検査(定検)時等で使用する点検用チューブを設け
た制御棒位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子炉は、原子炉圧力
容器の下部に設けた制御棒を制御棒駆動機構により炉心
内に挿入または引抜くことにより原子炉出力を制御する
ように構成されている。例えば図9の沸騰水型原子炉の
部分縦断面図に示すように、原子炉圧力容器1の下部に
多数の制御棒駆動機構2を設け、この制御棒駆動機構2
の昇降自在のピストンの頂部に連結された制御棒3を炉
心4内に挿入し、または炉心外へ引抜くことによって原
子炉出力を制御するように構成されている。
【0003】これらの各制御棒駆動機構2は図10に示
すように、原子炉圧力容器1の下底部に制御棒駆動機構
ハウジング5を垂設し、このハウジング5内底部上に回
転制御自在の電動機6を内蔵している。電動機6はその
出力軸7aに駆動軸7bをカップリングにより結合し、
この駆動軸7bを軸受8で支持している。
【0004】駆動軸7bはその上部外周面にボールねじ
9を形成し、このボールねじ9にボールナット10を螺
合させ、ボールナット10はピストン11を載置し、ピ
ストン11は炉心4に挿入される制御棒3に連結してお
り、ボールナット10の回転を阻止することによりピス
トン11を昇降させるようになっている。
【0005】したがって、電動機6の回転によりボール
ナット10が図中上下に往復動することにより、ピスト
ン11が昇降して制御棒3の炉心4への挿入,引抜が行
なわれる。このとき、電動機6の回転は回転検出器(図
示せず)の位置として指示される。
【0006】一方、制御棒駆動機構2には配管12によ
り外部アキュムレータ(図示せず)を接続しており、原
子炉緊急時にはアキュムレータのエネルギを開放するこ
とにより、ピストン11を上方へ急速に押し上げること
により制御棒3を急速に炉心4内へ挿入し(以下これを
スクラムと称する)、原子炉停止へと至る。スクラム終
端では、ピストン11がダンパスリーブ13に緩衝され
ながら衝突し、さらには緩衝装置14を圧縮することに
より滑かに停止する。
【0007】このスクラム時において、ピストン11が
上方へ移動する時に、ピストン11の下部に設けた制御
棒位置検出用の永久磁石15が通過する度に、複数のリ
ードスイッチ16aの接点が順次閉じていく。これらリ
ードスイッチ16aは軸方向に規定間隔で配列されて位
置検出用チューブ17内に多数内蔵されており、この位
置検出用チューブ17は制御棒駆動機構ハウジングフラ
ンジ5aを貫通して制御棒駆動機構ハウジング5の外部
に近接させて設けられている。
【0008】また、各リードスイッチ16aは互いに電
気的に接続されて電気回路を構成しており、リードスイ
ッチ16aの接点が閉じていく度にその電気回路が作動
するので、その信号を処理することによりスクラム中の
制御棒3の位置を検出している。
【0009】一方、制御棒3が炉心4内へ全挿入された
ときは、制御棒駆動機構2の下方に制御棒位置検出用と
は別に設けた全挿入検出用の永久磁石18によって制御
棒3の全挿入を確認する。この永久磁石18は、前述の
ダンパスリーブ13に金属製のリボン(図示せず)で係
合されており、制御棒の全挿入時にダンパスリーブ13
の上方への移動に伴って所定の距離だけ上方へ移動す
る。この全挿入動作に連動して、全挿入検出用のリード
スイッチ16bの接点を閉じ、全挿入位置検出の電気回
路を形成させることによって制御棒3の全挿入を検出し
ている。なお、図6中、符号19はバックシートであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制御棒
駆動機構2の定検時に、スプールピース20を取り外し
て交換するときには、リードスイッチ16を内蔵した位
置検出用チューブ17をハウジングフランジ5aから取
り外さなければならないので、制御棒3の位置を検出す
ることができなくなる。定検時に燃料が入ったままのセ
ルで制御棒3を引抜く場合には、同一のHCU(水圧制
御ユニット)に接続する2体しか臨界安全上認められて
いないので、制御棒3の位置が検出できなくなった箇所
では制御棒3が引き抜かれているものと安全側に判断せ
ざるを得ず、従って2体ずつしか交換できない。
【0011】このために、従来では、燃料を収容する燃
料チャンネル(図示せず)を取り出して制御棒を支持す
るためのダブルブレードガイド(図示せず)を入れ、制
御棒3を引き抜いてから点検を行なうしか方法がなかっ
た。しかし、この方法では燃料の取出しと制御棒3の引
抜が必要なので、非常に時間が掛かる上に、煩雑である
という課題があった。
【0012】そこで、本発明はこのような事情を考慮し
てなされたもので、その目的は制御棒駆動機構の点検・
検査時等においても簡単かつ確実迅速に制御棒の全挿入
を検出することができる制御棒位置検出装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、制御棒駆動機構の点検時等では、その際
に取り外される実機用のリードスイッチを内蔵した位置
検出用チューブに代えて、制御棒の全挿入を検出するこ
とができる点検用のリードスイッチを内蔵した点検用チ
ューブを制御棒駆動機構に取り付けるようにしたもので
あり、次のように構成される。
【0014】本願の請求項1に記載の発明(以下、第1
の発明という)は、複数のリードスイッチを軸方向に配
列して内蔵した位置検出用チューブを制御棒駆動機構ハ
ウジングの外側に並設する一方、この制御棒駆動機構ハ
ウジング内に制御棒位置検出用と全挿入検出用の永久磁
石をそれぞれ設け、これら磁石により動作される前記各
リードスイッチに基づいて前記制御棒の位置を検出する
制御棒位置検出装置において、前記全挿入検出用永久磁
石により動作されて前記制御棒の全挿入を検出するリー
ドスイッチを内蔵した点検用チューブと、この点検用チ
ューブを、前記制御棒駆動機構ハウジングから前記位置
検出用チューブを取り外した跡に着脱自在に装着せしめ
る取付装置と、を有することを特徴とする。
【0015】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、取付装置は、制御棒駆動機
構ハウジングのバックシートの外面に水密かつ着脱自在
に装着されるキャップに、点検用チューブを取り付ける
一方、制御棒の挿入・引抜に係るボールねじに係脱自在
に係合してこのボールねじの回転を阻止する回り止めを
形成してなることを特徴とする。
【0016】さらに、本願の請求項3に記載の発明(以
下、第3の発明という)は、取付装置は、点検用チュー
ブとこれを挿入せしめる制御棒駆動機構ハウジングの取
付孔とにそれぞれ形成されて、これら両者を相互にねじ
結合せしめるねじ結合部と、上記点検用チューブに形成
されて上記ねじ結合部のねじ込みを所定位置に止めるス
トッパーと、を有することを特徴とする。
【0017】さらにまた、本願の請求項4に記載の発明
(以下、第4の発明という)は、取付装置は、点検用チ
ューブの先端部に出没自在の係止爪を設ける一方、制御
棒駆動機構ハウジングのフランジの上方に位置するガイ
ドの少なくとも下端部に、上記点検用チューブの先端部
を上記係止爪を収縮させた状態で出入自在に挿入せしめ
る挿入孔を形成すると共に、この挿入孔部の側周壁には
上記係止爪が膨脹したときに係入される係止用開口を形
成してなることを特徴とする。
【0018】
【作用】
〈第1〜第4の発明〉本発明によれば、制御棒駆動機構
の定検時等では制御棒駆動機構ハウジング(以下ハウジ
ングという)から実機用、つまり、制御棒位置検出用の
リードスイッチを内蔵した位置検出用チューブが取り外
され、その後、点検用、つまり全挿入検出用のリードス
イッチを内蔵した点検用チューブが取付装置により着脱
自在に装着される。したがって、定検時においても全挿
入検出用のリードスイッチと永久磁石とにより制御棒が
常に全挿入されていることを検出し、確認することがで
きる。その結果、制御棒駆動機構の点検を2体ずつに限
定されず、所要数について適宜行なうことができるうえ
に、燃料の取外しと制御棒の引抜きとを行なう必要がな
いので、点検作業の簡単化と迅速性と安全性とを共に高
めることができる。
【0019】〈第2の発明〉制御棒駆動機構の点検時等
では、そのハウジングのスプールピース等が取り外さ
れ、バックシートの外面が外部に露出するが、このバッ
クシートの外面には取付装置のキャップが外嵌されて、
水密かつ着脱自在に装着される。したがって、スプール
ピース等を長時間外していると、万一、制御棒駆動機構
2内の炉水が雫としてバックシートから外部へ滴下する
可能性があるが、この雫をキャップにより受けるので、
そのリークを防止することができる。
【0020】また、キャップにはボールねじに係脱自在
に係合して、この回転を阻止する回り止めを有するの
で、ボールねじの回転を防止することができる。したが
って、ボールねじの回転による制御棒の変位を防止して
安全性を高めることができる。 〈第3の発明〉点検用チューブのねじ部を、制御棒駆動
機構ハウジングの取付孔のねじ部にストッパーにより停
止するまでねじ込み、ねじ結合させることにより、点検
用チューブを制御棒駆動機構ハウジングの所定位置に簡
単迅速かつ確実に取り付けることができる。
【0021】〈第4の発明〉点検用チューブの先端部
を、ガイドの下端部の挿入孔内に挿入すると、その挿入
孔部の内壁に係止爪が当って没入してガイドの挿入孔内
に挿入される。この係止爪が係止用開口に到達したとき
に係止爪が外方へ膨脹し、その一部が係止用開口から外
方へ突出して係止され、固定される。
【0022】したがって、点検用チューブの先端部をガ
イド下端部の挿入孔内に単に若干挿入することにより、
点検用チューブを制御棒駆動機構ハウジングの所定位置
に簡単かつ確実に取り付けることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図8に基づい
て説明する。なお、図1〜図8中、図9と図10で示す
部分と同一または相当部分には同一符号を付している。
【0024】図1は、本発明の第1実施例の一部切欠縦
断面図であり、制御棒駆動機構2の定期検査(定検)等
により図10で示す位置検出用チューブ17を制御棒駆
動機構ハウジング5から取り外したときに、その取外し
跡に点検用チューブ21を取付装置22により着脱自在
に装着した状態を示している。
【0025】つまり、制御棒駆動機構2の定検等により
例えば図10で示すスプールピース20を制御棒駆動機
構ハウジング5から取り外すと、図1に示すように、バ
ックシート19が制御棒駆動機構ハウジング5の底部を
なして、その外底部が外部に露出し、制御棒駆動機構ハ
ウジング5内の炉水はバックシート19により水密にシ
ールされる。
【0026】そして、この制御棒駆動機構ハウジング5
のフランジ5aには位置検出用チューブ17の取外した
跡の取付孔に点検用チューブ21を取付装置22により
着脱自在に取り付けている。
【0027】点検用チューブ21は図2にも示すよう
に、密閉円筒状のチューブ21aの先端部内に、制御棒
3の全挿入を検出するためのリードスイッチ21bを内
蔵している。このリードスイッチ21bは、図10に示
される位置検出用チューブ17内に設けられた全挿入検
出用のリードスイッチ16bに代って制御棒3の全挿入
を検出するものである。チューブ21aは全挿入検出用
永久磁石18の磁力線を吸収しないように、磁性化しな
いオーステナイト系ステンレス鋼よりなる。
【0028】そして、リードスイッチ21bはリード線
21cを介して図示しない制御演算用のマイクロプロセ
ッサ、または電気回路に電気的に接続され、リードスイ
ッチ21bの接点が全挿入検出用永久磁石18(図10
参照)の接近により閉じたときに、制御棒3の全挿入を
検出するようになっている。
【0029】一方、取付装置22は例えば円柱状本体2
2aの先端部を鉤状に折曲して引掛け部22bに形成し
ている。この引掛け部22bは先端部を偏平に形成し、
または平板に形成してもよい。また、円柱状本体22a
の下端部には例えばT字状のハンドル部22cを一体、
または一体的に形成し、円柱状本体22aの軸方向中間
部を円板状のクロスプレート23の一側端部に、軸心周
りに回転自在に貫通せしめる一方、この貫通部に段部を
形成する等により、軸方向には移動しないように支持せ
しめている。
【0030】つまり、ハンドル22cを軸心周りに回転
させることにより図1に示すように引掛け部22bをハ
ウジングフランジ5aの外周縁部上に引掛け、吊持され
るようになっている。
【0031】一方、クロスプレート23の他側端部には
点検用チューブ21を貫通せしめて、その貫通部をクロ
スプレート23に固着している。
【0032】次に、点検用チューブ21を取付装置22
により制御棒駆動機構ハウジング5のフランジ5aに取
り付ける方法について説明する。
【0033】まず、制御棒駆動機構2の定検等により図
10で示すスプールピース20を取り外すために、位置
検出用チューブ17をフランジ5aの取付孔5bから取
り外し、その後、スプールピース20を取り外す。
【0034】次に、このフランジ5aの取付孔5b内
へ、その下方から点検用チューブ21aを挿入し、その
先端をガイド24の下端に当接せしめて、制御棒3が炉
心4内へ全挿入されたときに上昇する全挿入検出用永久
磁石18の高さとほぼ同等の高さに、全挿入検出用リー
ドスイッチ21bが位置するように位置決めを行なう。
【0035】この後、取付装置22のハンドル22cを
回転操作して、その先端の引掛け部22bをフランジ5
a側に向けて、フランジ5aの外周縁部上に引掛け、点
検用チューブ21を所定位置に取り付ける。取付装置2
2は上記位置決めに対応するように上下方向に位置調節
可能である。
【0036】また、引掛部22bとリードスイッチ21
bの間の距離を、フランジ5a外周縁部と全挿入検出用
の永久磁石18との距離を考慮して、所定の距離に設定
してから、点検用チューブ21aを挿入して引掛部22
bを引掛ける動作によって位置決めも可能である。
【0037】このようにして、制御棒駆動機構2の定検
時においても、全挿入検出用永久磁石18により全挿入
検出用リードスイッチ21bの接点を閉動作せしめて、
制御棒3の全挿入を検出することができる。
【0038】つまり、制御棒3の全挿入を確認して安全
を確認しつつ制御棒駆動機構2の定検を行なうことがで
きるので、セルから燃料を引き抜かずに、スプールピー
ス20を複数取り外し交換ができる。このために、かか
る点検作業の簡単化と定検作業時間の短縮とを共に図る
ことができる。
【0039】そして、かかる定検作業が終了した後は、
取付装置22のハンドル22cを取外し方向に回転操作
して、引掛け部22bをハウジングフランジ5aから取
り外すことにより、点検用チューブ21を簡単かつ迅速
に取り外すことができる。
【0040】図3は本発明の第2実施例の斜視図であ
り、これは点検用チューブ21を制御棒駆動機構ハウジ
ング5に取り付ける取付装置31に特徴がある。
【0041】つまり、図1に示すように、制御棒駆動機
構2の定検等によりスプールピース20(図6参照)を
取り外した後は、制御棒駆動機構ハウジング5内の炉水
をバックシート19により水密にシールするが、スプー
ルピース20を非常に長時間取り外している場合には、
万一、雫程度の炉水の漏洩が生ずる可能性もある。
【0042】そこで、取付装置31は、図4に示すよう
に、スプールピース20を取り外した後のバックシート
19の外周面に密に外嵌してバックシート19からの炉
水の雫を受ける有底円筒状のキャップ31aを設けてい
る。キャップ31aはその開口端部に、外向フランジ3
1bを一体または一体的に形成し、この外向フランジ3
1bの一部には、点検用チューブ21を直交方向に貫通
させて、その軸方向中間部の貫通部を固着する一方、ハ
ウジングフランジ5aにボルト31cで締め付けるため
の複数のボルト孔31dを穿設している。
【0043】また、キャップ31aの内底部のほぼ中央
部には図10で示すボールねじ9のバックシート19を
貫通した下端部に、係脱自在に係合する歯車状の溝を形
成した回り止め31eを突設固定しており、その係合時
にボールねじ9の回転を阻止するようになっている。
【0044】したがって、図1に示すようにスプールピ
ース20を取り外した後は、図4に示すように、点検用
チューブ21を制御棒駆動機構ハウジング5のフランジ
5aの取付孔5b内に挿入する一方、バックシート19
の外面にキャップ31aを外嵌すると共に、歯車状の回
り止め31eにボールねじ9の下端を係合させる。次
に、このキャップ31aの各ボルト孔31dとハウジン
グフランジ5aの各ボルト孔とにボルト31cをそれぞ
れ挿通して締め付け、キャップ31aをハウジングフラ
ンジ5aに固定する。これにより、点検用チューブ21
が図10で示す位置検出用チューブ17の取外し跡の所
定の取付位置に固定される。
【0045】したがって本実施例によっても、制御棒駆
動機構2の定検時においても、全挿入検出用永久磁石1
8により全挿入検出用リードスイッチ21bの接点を閉
動作せしめて、制御棒3の全挿入を検出することができ
る。
【0046】このために、かかる定検作業の簡単化と定
検作業時間の短絡と安全性とを共に図ることができる。
【0047】また、バックシート19からの万一の炉水
の僅少のリークもキャップ31aにより受けるので、炉
水の外部へのリークを防止することができるうえに、ボ
ールねじ9の回転を回り止め31eにより防止すること
ができるので、ボールねじ9の回転による制御棒3の変
位を確実に防止することができ、安全性を一段と高める
ことができる。
【0048】図5は本発明の第3実施例の要部縦断面図
であり、これは制御棒駆動機構ハウジング2のフランジ
5aの取付孔5bとは別の取付孔5cに、所要長のねじ
溝41を形成する一方、このねじ溝に咬み合うねじ溝4
2を、図6にも示すように点検用チューブ21のチュー
ブ21aの上端部外周面に、所要長形成している点に特
徴がある。
【0049】また、点検用チューブ21aの外周面に
は、ねじ溝42の若干下方にて、円盤状で外向フランジ
状のストッパー43を同心状に突設する一方、これより
さらに若干下方にて複数の円柱状の操作突起44を周方
向に所要のピッチで植設している。
【0050】したがって、制御棒駆動機構2の点検時で
は制御棒駆動機構ハウジングフランジ5aの取付孔5b
から位置検出用チューブ17を取り外し、制御棒駆動機
構2からスプールピース20を取り外した後、点検用チ
ューブ21の操作突起44を操作者が把持して点検用チ
ューブ21を制御棒駆動機構ハウジング5のフランジ5
aの点検用チューブ21aを軸心回りに回転させること
により、取付孔5cのねじ溝41に、点検用チューブ2
1のねじ溝42を咬み合せ、ストッパー43により停止
するまでねじ込むことにより点検用チューブ21aを制
御棒駆動機構2のフランジ5aの所定高さに簡単かつ確
実に取り付けることができる。
【0051】したがって、この第3実施例によれば、点
検用チューブ21を制御棒駆動機構ハウジング5に簡単
迅速かつ確実に着脱することができる。
【0052】図7は本発明の第4実施例の要部縦断面図
であり、これは点検用チューブ21aの先端部(図7中
上端部)に、図8で示すように複数の出没自在の係止爪
51を周方向に所要のピッチを置いて同心円状に突設す
る一方、点検用チューブ21aの軸方向中間部に、円盤
状で外向フランジ状のストッパー52を同心状に突設し
ている点に主な特徴がある。
【0053】各係止爪51は矩形平板状の爪本体51a
を点検用チューブ21aに出没自在に設けており、各爪
本体51aはその図8中上端面を外方に先細の傾斜面5
1bに形成している。
【0054】そして、図7に示すように、カイド24の
少なくとも下部に、その下端から所要長に亘って、点検
用チューブ21aの先端部を挿入せしめる挿入孔53を
形成している。この挿入孔部53には点検用チューブ2
1aの各係止爪51をそれぞれ出入せしめる複数の係止
口54を周方向に所要のピッチで開口している。
【0055】したがって、制御棒駆動機構2の点検時に
は、制御棒駆動機構ハウジング5のフランジ5aの取付
孔5bから位置検出用チューブ17を取り外し、制御棒
駆動機構2からスプールピース20を取り外した後、こ
の取付孔5b内に、その下方から点検用チューブ21a
をストッパー53で停止するまで挿入し、その先端部を
ガイド24の挿入孔53内に挿入する。
【0056】このために、点検用チューブ21aの各係
止爪51の先端傾斜面51bが挿入孔53の開口端に衝
当して徐々に収縮し、点検用チューブ21a内に没入し
て、挿入孔53内を軸方向に進入して行く。
【0057】そして、各係止爪51が挿入孔53の各係
止口54に到達すると、各係止爪61が外方へ膨出し
て、その一部が図7に示すように各係止口54から外方
へ突出して係止される。これにより、点検用チューブ2
1が制御棒駆動機構ハウジング5のフランジ5aに固定
される。
【0058】一方、この点検の終了により、点検用チュ
ーブ21aを制御棒駆動機構ハウジング5から取り外す
場合は、例えば点検用チューブ21を図7中上方へ若干
押し込んで各係止爪54をガイド24の挿入孔53の内
壁に当てて没入させてから、点検用チューブ21aを軸
心回りに若干回転させて、各係止爪54を各係止口54
から周方向にずらす。この後、点検用チューブ21aを
図7中下方へ引き抜いてフランジ5aから取り外す。
【0059】第4実施例はこのように構成されているの
で、点検用チューブ21の制御棒駆動機構ハウジング5
への着脱を簡単迅速かつ確実に行なうことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本願第1〜第4の発
明は、例えば制御棒駆動機構の定期検査等で位置検出用
チューブを取り外したときは、その取外し跡に、制御棒
の全挿入を検出するための点検用チューブを取付装置に
より着脱自在に装着することができるので、かかる定検
中においても制御棒の炉心への全挿入を検出することが
できる。
【0061】したがって、制御棒の全挿入を検出し確認
しつつ定検を行なうことができるので、セルから燃料を
引き抜く等の作業も、必要ないうえに、適宜数の制御棒
駆動機構の定検を簡単かつ迅速に行なうことができる。
【0062】また、請求項2の発明は、定検時に制御棒
駆動機構ハウジングのスプールピース等が取り外される
と、バックシートの外面が外部に露出するが、このバッ
クシートの外面に取付装置のキャップを外嵌してハウジ
ングフランジに固定するので、万一バックシートから炉
水が雫としてリークしても、その雫等をキャップにより
受けるので、炉水の外部へのリークを防止することがで
きる。
【0063】また、ボールねじの回転を回り止めにより
防止することができるので、ボールねじの回転による制
御棒の変位を防止して安全性を高めることができる。
【0064】本願第3の発明は、点検用チューブのねじ
部を、制御棒駆動機構ハウジングの取付孔のねじ部にね
じ込み、ねじ結合させることにより、点検用チューブを
制御棒駆動機構ハウジングの所定位置に簡単迅速かつ確
実に取り付けることができる。
【0065】本願第4の発明は、点検用チューブの先端
部をガイド下端部の挿入孔内に、単に若干挿入すること
により、点検用チューブを制御棒駆動機構ハウジングの
所定一に簡単かつ確実に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部切欠縦断面図。
【図2】図1で示す点検用チューブと取付装置の斜視
図。
【図3】本発明の第2実施例の要部斜視図。
【図4】図3で示す点検用チューブと取付装置とを制御
棒駆動機構ハウジングに取り付けた状態の一部縦断面
図。
【図5】本発明の第3実施例の要部縦断面図。
【図6】図5で示す点検用チューブの一部切欠斜視図。
【図7】本発明の第4実施例の要部縦断面図。
【図8】図7で示す点検用チューブの一部切欠斜視図。
【図9】従来の沸騰水型原子炉の一部切欠縦断面図。
【図10】図9で示す従来の制御棒駆動機構の概略縦断
面図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 制御棒駆動機構 3 制御棒 4 炉心 5 制御棒駆動機構ハウジング 5a 制御棒駆動機構ハウジングのフランジ 6 電動機 7a 出力軸 7b 駆動軸 8 軸受 9 ボールねじ 10 ボールナット 11 ピストン 13 ダンパスリーブ 14 緩衝装置 15 位置検出用永久磁石 16 位置検出用リードスイッチ 17 位置検出用チューブ 18 全挿入検出用永久磁石 19 バックシート 20 スプールピース 21 点検用チューブ 21a チューブ 21b 全挿入検出用リードスイッチ 22,31 取付装置 22b 引掛け部 22c ハンドル部 31a キャップ 31b フランジ 31d ボルト孔 31e 回り止め 41,42 ねじ溝 43 ストッパー 44 操作突起 51 係止爪 52 ストッパー
フロントページの続き (72)発明者 福井 和也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリードスイッチを軸方向に配列し
    て内蔵した位置検出用チューブを制御棒駆動機構ハウジ
    ングの外側に並設する一方、この制御棒駆動機構ハウジ
    ング内に制御棒位置検出用と全挿入検出用の永久磁石を
    それぞれ設け、これら磁石により動作される前記各リー
    ドスイッチに基づいて前記制御棒の位置を検出する制御
    棒位置検出装置において、 前記全挿入検出用永久磁石により動作されて前記制御棒
    の全挿入を検出するリードスイッチを内蔵した点検用チ
    ューブと、この点検用チューブを、前記制御棒駆動機構
    ハウジングから前記位置検出用チューブを取り外した跡
    に着脱自在に装着せしめる取付装置と、を有することを
    特徴とする制御棒位置検出装置。
  2. 【請求項2】 取付装置は、制御棒駆動機構ハウジング
    のバックシートの外面に水密かつ着脱自在に装着される
    キャップに、点検用チューブを取り付ける一方、制御棒
    の挿入・引抜に係るボールねじに係脱自在に係合してこ
    のボールねじの回転を阻止する回り止めを形成してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の制御棒位置検出装置。
  3. 【請求項3】 取付装置は、点検用チューブとこれを挿
    入せしめる制御棒駆動機構ハウジングの取付孔とにそれ
    ぞれ形成されて、これら両者を相互にねじ結合せしめる
    ねじ結合部と、上記点検用チューブに形成されて上記ね
    じ結合部のねじ込みを所定位置に止めるストッパーと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の制御棒位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】 取付装置は、点検用チューブの先端部に
    出没自在の係止爪を設ける一方、制御棒駆動機構ハウジ
    ングのフランジの上方に位置するガイドの少なくとも下
    端部に、上記点検用チューブの先端部を上記係止爪を収
    縮させた状態で出入自在に挿入せしめる挿入孔を形成す
    ると共に、この挿入孔部の側周壁には上記係止爪が膨脹
    したときに係入される係止用開口を形成してなることを
    特徴とする請求項1記載の制御棒位置検出装置。
JP7112791A 1994-07-13 1995-05-11 制御棒位置検出装置 Pending JPH0882694A (ja)

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JP16141894 1994-07-13
JP6-161418 1994-07-13
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217810A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 検査装置
KR101368188B1 (ko) * 2012-06-19 2014-02-28 주식회사 우진 제어봉 위치 전송기의 가이드 장치
CN109727684A (zh) * 2018-12-29 2019-05-07 中核北方核燃料元件有限公司 控制棒组件移动体卡紧结构和行程检测装置

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